赤パーム油の色を帯びたモイモイをバナナの葉と小さな器に盛ったナイジェリア料理
🔪下準備8時間35分
🔥調理50分
🍽️分量4
🌍料理ナイジェリア料理

モイモイの作り方|ナイジェリアの豆蒸し料理

27分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
STEP 11 / 6

豆を浸して皮を外す

所要時間8時間15分

手順1: 豆を浸して皮を外す

乾燥黒目豆240gを洗い、1L以上の水へ8時間浸します。豆がふっくらしたら、両手ですり合わせて皮を浮かせます。水を静かに注ぎ足すと皮だけが流れ、白い豆が底に残ります。水を替える作業を3〜4回繰り返し、表面に薄皮がほとんど見えなくなれば十分です。指で押すと豆が割れ、中心まで水が入っている状態が目安。室温が高い日は冷蔵庫で戻します。

STEP 22 / 6

豆と香味野菜を濃いペーストにする

所要時間8分

手順2: 豆と香味野菜を濃いペーストにする

皮を外した豆の水気を切り、赤パプリカ150g、玉ねぎ100g、唐辛子と一緒にフードプロセッサーへ入れます。水は最初に180mlのうち150mlだけ。30秒回して止め、側面を落とし、さらに1分ずつ回します。刃が回らないときだけ残りの水を10mlずつ足します。スプーンですくうと重く落ち、表面に粒が見えない、濃いクリーム状が合図です。

STEP 33 / 6

生地に空気を含ませて味を決める

所要時間5分

手順3: 生地に空気を含ませて味を決める

ペーストをボウルへ移し、泡立て器で同じ方向へ4分混ぜます。生地の色が少し明るくなり、表面に細かな気泡が見えたら、塩6g、赤パーム油20ml、米油15mlを加えます。まだ重すぎるときだけ残りの水を10mlずつ追加。泡立て器を持ち上げたとき、生地が太い線になって落ち、跡が2秒ほど残ればよい濃度です。ベーキングパウダーは使いません。軽さは膨張剤ではなく、豆生地へ含ませた空気で作ります。

STEP 44 / 6

葉または耐熱カップへ流し、具を入れる

所要時間10分

手順4: 葉または耐熱カップへ流し、具を入れる

火加減: なし。温度: 室温。ここは加熱前の準備なので、蒸し器へ入れる直前まで生地を常温で置きます。バナナの葉を使うなら、洗ってから熱湯に30秒くぐらせ、柔らかくして水気を拭きます。漏斗のように折り、底を二重にして生地を受けます。耐熱カップを使う場合は内側へ米油を薄く塗り、生地を8分目まで注ぎます。カップを少し傾けても水が分離せず、表面が均一なら蒸す準備ができています。燻製魚やゆで卵を入れるなら、この段階で中央へ置きます。生の魚や肉を混ぜ込まず、加熱済みの具だけにします。

STEP 55 / 6

中火の蒸気で45分から50分蒸す

所要時間45分から50分

手順5: 中火の蒸気で45分から50分蒸す

蒸し台の上へカップを並べ、鍋底の湯が静かに沸く中火にします。ふたに布巾をかませると、結露の水滴が生地へ落ちにくくなります。30分を過ぎたら湯量を確認し、減っていれば熱湯を蒸し台の下へ足します。45分で一つを取り出し、竹串を中央へ刺します。串に液体の生地がつかず、断面がつやのない橙色で固まっていれば蒸し上がり。中心が揺れる場合は5分ずつ延長します。

STEP 66 / 6

5分休ませて、葉を開く

所要時間5分

手順6: 5分休ませて、葉を開く

火を止め、ふたを少しずらして5分休ませます。すぐ外すより、蒸気が落ち着いて形が保ちやすくなります。カップの縁を薄いナイフで一周し、皿をかぶせて返します。表面はマットで、スプーンを入れると豆の粒がつぶれたようにほどけるのが目印。パップ、やわらかいパン、ジョロフライスなど、味の強すぎないものと合わせます。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

黒目豆、赤パプリカ、玉ねぎ、唐辛子、赤パーム油、耐熱カップを並べたモイモイの材料
材料を先に並べると、赤パーム油は香りづけ、黒目豆は生地の土台だと役割が見える

小さめの耐熱カップ6個分です。バナナの葉で包む場合も、生地の量は同じにします。

9品目

モイモイ本体

材料 分量 代替・判断
乾燥黒目豆 240g ブラックアイドピー。乾燥のまま量る
浸水用の水 1L以上 豆が十分に沈む量
赤パプリカ 150g(1個) 現地の赤ピーマンに近い甘い香り。なければ赤ピーマン
玉ねぎ 100g(1/2個) ざく切り
スコッチボネットまたはハバネロ 1/4個 辛さが苦手なら省略。赤唐辛子1/2本でも可
水または無塩だし 180mlから220ml 最初は180ml。生地を見て追加する
6g 具を入れる場合は少し減らす
赤パーム油 20ml 香りを残したいとき。中立的な油で代用可
米油または菜種油 15ml 型に塗る分を含む
3品目

包み方と追加具

材料 分量 代替・判断
バナナの葉 6枚 なければ120ml前後の耐熱カップ6個
加熱済みの燻製魚 80g(任意) 骨と皮を外してほぐす
ゆで卵 2個(任意) 1個を3等分して、カップの中央へ

生地の主役は黒目豆です。ひよこ豆や赤いんげん豆へ替えると、皮の外れ方と蒸し上がりが変わります。初回は黒目豆を探す方が、皮を外す工程の意味まで含めて味わえます。缶詰の黒目豆は水分が多く、豆の生地を作る目安が崩れやすいため、このレシピでは使いません。

豆・魚・卵のアレルギー

黒目豆は豆類です。大豆、落花生、他の豆類に反応がある人は、原材料と調理器具の共用を確認してください。燻製魚や卵は任意ですが、使う場合は必ず加熱済みのものだけを生地へ入れます。魚介を使う日は、魚を入れないカップと器具を分けると安心です。唐辛子は少量でも刺激が強いので、家族で食べるときは省略して別添えにします。

材料

赤パーム油は買うか、見送るか

赤パーム油は20mlしか使いません。買う条件は、モイモイだけでなく、ナイジェリアの豆揚げや西アフリカの煮込みにも使って、土っぽい香りを料理の軸にしたい人。見送る条件は、まず豆の食感だけ試したい人です。その場合は米油35mlに置き換えても、蒸し上がりは作れます。

リンク先で確認するのは、商品名だけでなく、内容量が500gの赤パーム油であること。赤パーム油とパームナッツクリームは別物なので、後者を選ばないようにラベルを見ます。

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材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

📊 栄養情報(1人分)
90
kcal
3.5g
タンパク質
3.8g
脂質
10.8g
炭水化物
2.0g
食物繊維
108mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド
豆生地用フードプロセッサー RM-5200F
豆生地用フードプロセッサー RM-5200F
リサーチ日時:2026年7月17日

豆の皮が浮いたら、モイモイ作りが始まる

ボウルの中で黒目豆を両手ですり合わせると、薄い皮だけが水面へ浮いてきます。白くなった豆をすくい上げると、さっきまで乾いた粒だったものが、蒸し料理の生地へ向かっているのが分かる。モイモイは、ここからが少し楽しい料理です。

モイモイ(Moin Moin、Moi Moi、Moyin-Moyin)は、皮を外した豆を唐辛子や玉ねぎと一緒にすりつぶし、蒸して固めるナイジェリアの豆料理です。見た目は素朴な茶碗蒸しに近いのに、味の芯は豆。赤パプリカの甘さ、玉ねぎの香り、赤パーム油の土っぽい香りが、湯気の中で一つになります。

ナイジェリアのモイモイをバナナの葉と器に盛った食卓
モイモイは器から外しても、葉の包みを少し開いたまま出しても食卓の景色になる

初回に迷いやすいのは、次の4点です。

  • 黒目豆をどこまで洗えば、軽い口当たりになるか
  • 水をどの段階で、何mlずつ足せばよいか
  • バナナの葉がなくても、何で蒸せばよいか
  • 赤パーム油や専用器具を、買うか見送るか

目標は、固まっているのにぱさつかず、スプーンを入れると静かにほどけるモイモイ。具は入れず、豆と香味の輪郭を確かめる配合にします。

モイモイの背景|葉の包みから小さな器へ

モイモイは、ヨルバ語圏の料理として紹介されることが多い名前です。ナイジェリアでは、家庭の食事だけでなく、パーティーや結婚式の席にも登場し、ジョロフライス、フライドプランテン、パップなどと合わせて食べられます。Guardian Nigeriaの紹介記事も、葉、アルミホイル、専用の器など複数の包み方を挙げています。

面白いのは、包み方が一つに固定されていないことです。Pan-Atlantic Universityの記録では、豆を両手で洗い、皮を水面へ浮かせ、バナナの葉を漏斗のように折って生地を受ける手順が写真で追えます。葉は香りを残すだけでなく、生地を湯の中から離して蒸す役目も担います。

一方、FAOのササゲ加工資料は、Moyin-Moyinを黒目豆の塩味の蒸しプリンとして紹介し、葉の包みだけでなく、空き缶やマフィン型で作る方法も記録しています。日本で小さな耐熱カップを使うのは、妥協というより、すでに資料に残る実用的な分岐です。

同じ黒目豆でも、揚げればアカラ、蒸せばモイモイになります。皮を外した豆を軽くするところまでは同じなので、豆を一袋買ったら二つの料理へ進めます。

バナナの葉を洗い、モイモイを包むために漏斗形へ折っている準備
バナナの葉は香りを添えるだけでなく、生地を湯から離して蒸す包みになる

表記の由来を一つの綴りだけに決めつけないのも、この料理を見る小さなコツです。英語資料にはMoin Moin、Moi Moi、Moyin-Moyinが並び、呼び名と包み方には地域差や家庭ごとの選び方があります。日本の台所では、葉を探し続けなくてもよい。まずカップで生地の濃さを覚え、次に葉の香りを試す。その順番なら、道具の違いも料理の一部として残せます。

仕上がりを決める4つの目印

泡立て器ですくったモイモイ生地の太い線と、皮を外した黒目豆を並べた確認シーン
モイモイは計量だけでなく、生地の落ち方と蒸気の勢いを見て仕上げる

皮は「全部」より「浮いたものを流す」

皮が少し残っても食べられますが、残りすぎると生地の舌触りがざらつきます。白い豆が8割以上見えるところまで洗えば、家庭のモイモイとして十分です。皮を無理に一粒ずつ拾うより、水面の皮を流す作業を丁寧にします。

水は一度に足さない

黒目豆の吸水量やパプリカの水分で、必要量は変わります。最初の150mlで回し、残りは10mlずつ。完成した生地がスプーンから細い液体のように流れるなら水が多く、山のまま落ちないなら少なすぎます。太い線で落ち、跡が2秒残るところが蒸しやすい濃度です。

空気は「泡立て器の跡」で見る

英語圏のレシピでも、蒸す前に生地を泡立てて軽くする工程が説明されています。Tiger Foodsのエクルの手順は、黒目豆を皮むきしてから泡立て、生地を軽くする流れを示しています。モイモイでは、泡を大きく立てるより、細かな気泡が全体に散るまで混ぜる方が扱いやすいです。

蒸気は強ければよいわけではない

沸騰が強すぎるとカップが揺れ、ふたの水滴が生地へ入りやすくなります。鍋の縁から細い湯気が続き、湯が静かに動く中火を保ちます。水切れは焦げと生煮えの両方につながるため、45分の間に一度だけでも湯量を見ます。

アレンジ|白いエクルと、具を入れるモイモイ

モイモイにゆで卵と燻製魚を添え、赤パーム油と唐辛子ソースを別皿にした食卓
具を別添えにすると、豆の生地を確かめてから魚や卵の香りを足せる

卵や燻製魚は「別添え」から始める

Guardian Nigeria、FAO、Pan-Atlantic Universityの記録はいずれも、卵、魚、えびなどを加える分岐に触れています。最初の一回は具を入れず、蒸し上がりを見てからゆで卵や燻製魚を添えると、豆生地の水分と香りを判断しやすいです。具を入れる場合は、加熱済みのものを中央へ少量。カップを大きくしすぎない方が、火の通りを揃えられます。

白いエクル風にする

赤パプリカと赤パーム油を省き、塩と玉ねぎだけで蒸し、辛いソースを添えると、南西ナイジェリアの白いモイモイとして紹介されるエクルに近い方向へ寄せられます。Tiger Foodsはエクルを「white Moin Moin」と説明し、辛いアタ・ディンディンと合わせています。これは同じ生地の別の表情で、今回の赤いモイモイの代用品ではありません。

バナナの葉がないとき

耐熱カップなら、葉の香りは弱くなりますが、水分を管理しやすく、初回の成功判定には向いています。FAO資料にも、マフィン型や空き缶を使う方法が記録されています。缶を使う場合は内側が食品用で、傷やさびがないものに限ります。扱いに迷うなら、120mlの耐熱カップを選ぶ方が安全です。

豆生地用フードプロセッサーは買うか

赤パプリカと黒目豆をフードプロセッサーで濃いモイモイ生地へしている道具の寄り
この料理で見るべき道具の役割は、液体にすることではなく、濃い豆生地を止まらず回すこと

この料理では、豆を液体にするのではなく、濃いペーストにする必要があります。手持ちのミキサーでも作れますが、回らないときに水を足しすぎるのが一番の失敗につながります。買う条件は、黒目豆を一度に詰め込まず、少量ずつ濃く回せること。見送る条件は、すでに強いミキサーがあり、アカラやエグシスープの香味ペーストを作る予定もないことです。

リンク先では、容量だけでなく、3.6L、700W、型番RM-5200Fの表記を確認します。この記事の分量なら一度に全部を詰めず、2回に分ける方が刃を回しやすく、生地の水分も読みやすくなります。

失敗したときの戻し方と保存

蒸し上がりを竹串で確認し、断面の水分と固まり方を見ているモイモイ
中心の状態は竹串と断面で見る。表面だけ固まっていても、中央が液体なら延長する
状態 原因の候補 戻し方
中心が液体 カップが大きい、水が弱い、蒸し時間不足 ふたを戻し、中火で5分ずつ延長する
外は固いが中が重い 生地が濃すぎる、空気が少ない 次回は水を10ml追加し、泡立てを2分長くする
表面が水っぽい ふたの水滴が落ちた、蒸気が強い 布巾をかませ、湯を静かな沸騰に戻す
豆の粒がざらつく 皮が残った、撹拌不足 次回は皮をもう一度流し、少量ずつ長く回す
赤パーム油が強い 油を入れすぎた、香りに慣れていない 次回は10mlに減らし、残りを米油に替える

蒸し上がったモイモイは、粗熱が取れたら一つずつ包み、冷蔵で2日を目安に食べ切ります。冷凍するならカップから外して一つずつ包み、2週間を目安にします。食べるときは蒸し器で8〜10分温め、中心まで熱くなったものをその日のうちに食べます。再冷凍と、常温での長時間放置は避けます。

小分けにしたモイモイを包み、冷蔵保存と温め直しの準備をしている様子
保存するなら一つずつ分ける。食べる分だけ蒸し器で戻すと生地が乾きにくい

よくある質問と参考資料

モイモイ、アカラ、ジョロフライス、パップを並べて西アフリカの豆料理を比べる食卓
豆を蒸すモイモイ、揚げるアカラ、米のジョロフライスを並べると、同じ食卓の役割が見えてくる

黒目豆は、どの商品を選べばよいですか?

乾燥の黒目豆、英語表記ならblack-eyed peasを選びます。皮むき済みの豆が見つかれば作業は短くなりますが、吸水量が商品で違うため、水は少なめから調整します。赤いんげん豆やひよこ豆で代用すると、同じ蒸し豆料理でも食感が変わります。

バナナの葉は必須ですか?

必須ではありません。葉は香りと包みやすさが魅力で、耐熱カップは水分と火の通りを見分けやすいのが利点です。初回はカップで蒸し、次に葉を試すと、包み方による違いを比べられます。

辛くないモイモイにできますか?

できます。唐辛子を省略し、赤パプリカの甘さと玉ねぎの香りを残します。辛味が必要な人だけ、食卓でソースを足してください。生地へ最初から大量に入れるより、家族で食べやすくなります。

ミキサーで作る場合の注意は?

豆が回らないからと水を一度に足さないことです。少量ずつ回し、途中で止めて側面を落とします。水を入れすぎて液体になったときは、皮を外した黒目豆を少量追加して再び濃度を戻します。追加した豆は、事前に十分浸水させたものに限ります。

余った黒目豆や香味野菜は何に使えますか?

黒目豆を揚げるアカラへ進めると、皮むきと空気を含ませる工程をもう一度使えます。米料理ならジョロフライス、豆の煮込みならガーナのレッドレッドと合わせると、同じ西アフリカでも食卓の役割が変わります。

参考資料

モイモイは、豆を蒸すだけの料理に見えて、皮、水、空気、湯気の順番がそのまま口当たりになります。赤パーム油の香りが好きなら、次の西アフリカ料理にも回せます。まず食感を知りたいなら、米油で作ってよい。豆の皮を流す音と、ふたから出る湯気を覚えたら、次は葉や具を一つずつ足してみてください。

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