赤茶色の蜜だれをまとわせて薄切りにした広東式の叉焼
🔪下準備30分
🔥調理45分
🍽️分量4
🌍料理中国・広東料理

叉焼(チャーシュー)の作り方|広東式の蜜だれを家庭で焼く

26分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
STEP 11 / 7

肉を棒状に切り、たれを合わせる

所要時間10分

手順1: 肉を棒状に切り、たれを合わせる

豚肩ロース700gを、幅5〜6cm、厚さ3cm、長さ12〜15cmほどの棒状に4本へ切り分けます。表面の厚い脂だけを取り、5mmほど残してください。肉の繊維が長く見える面を確認し、焼き上がりはその繊維を横切る方向へ切ります。ボウルにしょうゆ30ml、老抽10ml、紹興酒30ml、砂糖25g、蜂蜜25g、塩6g、すりおろしたにんにくとしょうが、白こしょう、ごま油、八角を入れて混ぜます。砂糖と塩が溶け、たれが肉の表面へ均一にまとわる状態になったら、肉に触れる前に60mlだけ別容器へ移します。

STEP 22 / 7

冷蔵庫でたれを含ませる

所要時間8〜12時間

手順2: 冷蔵庫でたれを含ませる

取り分けた後のたれを保存袋へ入れ、肉を加えて袋の上から全体へなじませます。空気を抜いて冷蔵庫の4℃前後の場所へ置き、8〜12時間漬けます。途中で一度袋を返すと、肉の上下で色の差が出にくくなります。肉の表面が均一な赤茶色になり、たれが水のように流れず薄く付いていれば焼く準備ができています。室温に置いて漬け込まず、焼く直前まで冷蔵してください。

STEP 33 / 7

蜜だれを煮詰め、天板を準備する

所要時間8分

手順3: 蜜だれを煮詰め、天板を準備する

取り分けた60mlのたれに水15mlを加え、小鍋で中火にかけます。沸いたら弱火にして3分煮て、スプーンから落とした時に細い線が残る濃さにします。火を止めてから刷毛を入れ、熱いまま扱える程度まで置きます。オーブンを180℃に予熱し、深さのある天板へ水100mlを入れ、その上にラックを置きます。水は肉を蒸すためではなく、落ちた糖分が天板で焦げて煙になるのを抑えるためです。

STEP 44 / 7

180℃で肉の中心まで火を入れる

所要時間20〜25分

手順4: 180℃で肉の中心まで火を入れる

漬け汁を軽くぬぐった肉をラックへ並べ、表面へ蜜だれを薄く塗ります。180℃のオーブンで12分焼き、トングで裏返してさらに8〜13分焼きます。表面が乾いて赤茶色になり、脂身の縁が透明になってきたら、糖分を重ねる準備です。たれを厚く塗ったまま長く焼くと、肉より先に表面が黒くなるため、最初は薄く塗ります。

STEP 55 / 7

200℃でたれを重ね、焼き色を決める

所要時間10〜15分

手順5: 200℃でたれを重ね、焼き色を決める

肉をいったん取り出し、表裏へ蜜だれを塗ります。オーブンを200℃へ上げ、8分焼いたらもう一度薄く塗り、さらに3〜7分焼きます。たれの表面に小さな泡が出て、角が赤茶色に色づいたら止めどきです。中心温度を最も厚い部分で測り、63℃以上に達してから3分休ませます。豚肩肉を厚めに切った場合は、中心が68〜70℃まで上がるよう焼くと均一に火が入りやすくなります。表面が黒くなりそうなら、アルミホイルをふんわりかぶせて180℃へ戻します。

STEP 66 / 7

休ませてから繊維を横切って切る

所要時間10分

手順6: 休ませてから繊維を横切って切る

焼き上がった肉を網から外し、アルミホイルを軽くかぶせて10分休ませます。熱いうちに切ると肉汁が流れ、蜜だれの膜も包丁でつぶれます。休ませたら、肉の繊維を横切る方向へ5〜7mmの厚さに切り、残った蜜だれを表面へ薄く塗ります。中心温度をもう一度確認し、切り口が熱く、肉の繊維がつぶれずにほどける状態なら盛り付けます。

STEP 77 / 7

白飯と青菜へ添える

所要時間5分

手順7: 白飯と青菜へ添える

白飯を器へ盛り、叉焼を4〜5枚ずつ重ねます。青梗菜は塩1gを加えた沸騰した湯を中火で保ち、1〜2分ゆでます。茎が箸で軽く曲がり、葉が鮮やかな緑になったら水気を切って添えます。きゅうりを薄切りにして皿の端へ置くと、甘い脂の後に歯切れのよい水分が入ります。店の焼味飯に合わせるなら、叉焼を主菜にしすぎず、白飯、青菜、肉を同じ口へ運べる量に切り分けると、たれの甘さが重くなりません。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
17品目

材料

豚肩ロース、老抽、八角、蜂蜜、しょうゆ、紹興酒、しょうが、にんにくを並べた叉焼の材料
肉の厚みと調味料を先にそろえ、たれを二つに分けて使う

豚肩ロースは、厚さ3cm前後の塊を選びます。大きな塊のまま焼くと、表面の糖分が焦げるまで中心が温まりにくいため、買った後に長さ12〜15cmの棒状へ切り分けます。脂身はすべて落とさず、表面に5mmほど残してください。

材料 分量 代替・備考
豚肩ロース塊 700g 豚肩肉でも可。豚バラは脂が多いため焼き時間を短く調整
しょうゆ 30ml 濃口しょうゆ。大豆・小麦を含む商品がある
老抽 10ml なければ省略。普通のしょうゆを増やさない
紹興酒 30ml 料理用日本酒30ml、または辛口シェリー30ml
砂糖 25g きび砂糖でも可
蜂蜜 25g 麦芽糖25gなら表面の粘りが増す
6g 肉の下味用。しょうゆの塩分で差が出る
にんにく 1片 6g すりおろす
しょうが 10g すりおろす
八角 1個 砕かずに使う。香りを弱めたい時は1/2個
白こしょう 1g 粉末。黒こしょうなら0.5g
ごま油 5ml 香りづけ。省く時は米油5ml
水(たれ用) 15ml 取り分けたたれを煮詰める時に使う
水(天板用) 100ml 糖分が天板で焦げるのを抑える
白飯 600g 盛り付け用。翌日は炒飯や炒麺へ回せる
青梗菜 2株 180g 小松菜なら200g
きゅうり 1/2本 50g 薄切り。脂を受ける添え野菜

たれを作る前に、肉へ触れない状態で60mlを別容器へ取り分けます。これが焼き上がりに塗る蜜だれです。生肉を漬けた後の液を、そのまま仕上げ用に使わないでください。使い切れない場合も、肉に触れた液は沸騰させてから別の料理へ回します。

アレルギーと衛生

豚肉、はちみつ、大豆、小麦、ごまを使います。しょうゆ、老抽、紹興酒、海鮮醤などを追加する時は原材料表示を確認してください。1歳未満の乳児には蜂蜜を使った料理を食べさせないでください。生肉を触った包丁、まな板、保存容器は、盛り付け用の器具と分けて洗浄します。

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材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

📊 栄養情報(1人分)
128
kcal
8.5g
タンパク質
7.0g
脂質
5.5g
炭水化物
0.3g
食物繊維
345mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
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材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

赤い照りの先にある焼味の食卓

オーブンから出したばかりの豚肉は、表面だけが先に熱を受けて赤茶色に光ります。包丁を入れると、蜜だれが薄い膜になって刃先へつき、脂の縁は柔らかく、中心は肉の繊維を残しています。叉焼は煮汁の中で味を含ませる日本のラーメン用チャーシューとは違い、細長く切った豚肉をたれに漬け、焼きながら何度も照りを重ねる料理です。

広東語では叉焼、普通話ではチャーシャオに近い音で呼ばれます。名前は「叉で焼く」という調理の姿を表し、広東料理の焼味に含まれる代表的な一品です。香港や広東の焼味店では、叉焼を薄く切って白飯にのせ、青菜や煮卵と組み合わせます。焼きたてを単独で食べるだけでなく、叉焼包、炒飯、炒麺の具に回るため、一本焼いておくと食卓の使い道が広がります。

日本で「チャーシュー」と聞くと、豚バラや肩ロースを醤油味の煮汁で煮る料理を思い浮かべる人が多いでしょう。その連想をいったん横に置くと、叉焼の判断軸が見えます。たれを含ませる料理ではなく、肉の表面を乾かして糖分を焦がし、脂と香辛料の香りを薄い層にする料理です。肉を厚くしすぎず、焼き上がりを急いで切らないことが、家庭で再現する時の要点になります。

現地名の表記

中国語は簡体字で「叉烧」、繁体字で「叉燒」と書きます。広東語の発音は jyutping で caa1 siu1 と表記されることがあり、本文では日本で通じやすい「叉焼」と「チャーシュー」を併記します。

広東の焼味文化と、叉焼がある食卓

叉焼は、広東の焼味文化を説明する時に外せない料理です。焼味は肉や家禽を香ばしく焼き、店頭につるして見せる料理群で、叉焼、焼肉、焼鵝などが並びます。丸い窯の中で全方向から熱を当てる専門店の焼き方と、家庭のオーブンでラックに肉を置く焼き方は同じではありません。それでも、肉をたれに沈め続けず、表面を乾かしながら焼き色を重ねる考え方は共通します。

香港の食卓では、叉焼は特別な宴席だけの料理ではありません。焼味店で買った肉を白飯の上に切り分け、青菜を添えて昼食にすることもあれば、残った端を炒飯や麺に使うこともあります。点心店の叉焼包では、甘い肉だれが蒸し生地に包まれます。ひとつの料理を一食で食べ切るのではなく、焼いた肉を別の料理へ渡していくところに、家庭で作る意味があります。

海鮮醤や南乳を加える店もあれば、醤油、砂糖、酒、香辛料を中心にする家庭もあります。香港の焼味を紹介する資料では、脂のある豚肉を使う地域の型と、甘い蜜だれを表面へ重ねる仕上げが語られています。したがって、叉焼に唯一のたれがあると決めつけるより、肉の脂、糖分、香り、焼き色をどう組み合わせるかを見る方が実際の台所に近い考え方です。

地域で変わる肉の選び方と蜜だれ

香港でよく使われる豚肩の首に近い部位は、脂と赤身が細かく入り、焼いても硬くなりにくいと説明されます。古い型では腹側の脂が多い部位も使われ、健康志向や店の仕入れによって肩寄りへ移った例があります。シンガポールやマレーシアの華人料理では、脂のある豚バラ、赤身の多い部位、豚肩肉などが料理店ごとに使い分けられます。脂の幅が変われば、同じたれでも焼き上がりの甘さと噛み切りやすさが変わります。

日本で作るなら、最初は豚肩ロースの塊が扱いやすいです。豚バラは照りと脂の満足感が出ますが、網から脂が落ちるため、受け皿の水を用意し、表面の糖分を焦がさない監視が必要です。豚もも肉は赤身がきれいな反面、焼き過ぎると水分が抜けます。肩ロースを幅5〜6cm、厚さ3cmほどの棒状に切れば、専門店の吊り焼きとは違っても、家庭用オーブンで表面と中心の差を小さくできます。

たれの甘みには砂糖、蜂蜜、麦芽糖などが使われます。麦芽糖は蜂蜜より粘りがあり、焼き上がりに厚い光沢を作りやすい一方、容器から取り出しにくい調味料です。蜂蜜なら手に入りやすく、最後の刷毛塗りで照りを作れますが、糖分が多いので高温に置く時間を短くします。老抽は普通の醤油より色が濃く、少量で赤茶色を深める調味料です。塩気を増やすために量を足すものではありません。

比べるもの 広東・香港で見られる幅 日本の台所での判断
豚肩の首寄り、腹側、赤身の部位まで店ごとに異なる 初回は豚肩ロース。脂を増やしたい時だけ豚バラに替える
甘み 砂糖、蜂蜜、麦芽糖など 蜂蜜で作り、麦芽糖がある時だけ置き換える
たれと焼き付けで赤茶色から濃い茶色まで変わる 老抽10mlで色を補い、赤い着色料は使わない
食べる場面 白飯、点心、炒飯、炒麺に展開する 焼きたては飯、翌日は炒飯や麺へ回す
焼き方 焼味店の窯、吊り焼き、店ごとの設備 ラックと受け皿を使い、刷毛塗りを最後に寄せる

買い出しで迷うもの

老抽は、濃口しょうゆを増やす代わりにはなりません。10mlだけで表面の色を深くし、蜂蜜の照りを赤茶色に見せる役割があります。叉焼を一度だけ試すなら、濃口しょうゆだけで作っても構いません。何度か焼く予定があり、炒飯や煮込みにも色を付けたい人は、ラベルに「老抽」または「ダークソイソース」とあること、容量と原材料を確認してから買うと使い切りやすくなります。

八角は一個だけ使い、肉の香りを支える脇役です。袋を買っても中華風の煮込み、海南鶏飯のたれ、五香粉の代わりに少量の香りを足す料理へ回せます。八角の甘い香りが苦手なら、買わずに省略しても肉は焼けます。買う場合は、割れた粉末ではなく、形が残った八角であることと内容量を確認すると、使う量を調整しやすくなります。

オーブンラックは、肉の下面をたれの池に浸さず、落ちた脂と糖分を受け皿へ逃がすために使います。ラックがない時は、アルミホイルを敷いた天板へ肉を置き、途中で一度裏返してください。底面の焼き色は弱くなりますが、ラックを叉焼のためだけに買う必要はありません。

焼き色が先に進む時の戻し方

叉焼は、肉の火入れと表面の糖化が同時に進みます。失敗した時は、肉をさらに焼くか、表面だけを守るかを分けて考えます。

状態 起きていること 戻し方
表面が黒くなる 蜂蜜を厚く塗った、または上火が強い ホイルをかぶせて180℃へ戻し、中心温度が足りるまで加熱する
表面が白く照りが弱い たれが薄い、最後の高温時間が短い 中心温度を確認し、200℃で2〜3分だけ追加してから薄く塗る
肉が硬い 豚もも肉を焼き過ぎた、または厚い 次回は肩ロースへ替え、3cm厚にそろえる。焼いた肉は薄切りにしてたれや炒飯へ回す
中心が冷たい 肉を大きく切りすぎた 2〜3cm厚へ切り分けてホイルをかぶせ、180℃で中心温度を測りながら追加する
たれが塩辛い 老抽やしょうゆを増やした 蜂蜜10gと水10mlを煮て薄め、切った肉へ少量ずつ添える。肉へ直接かけすぎない
脂が落ちて煙が出る 天板が乾いて糖分が焦げた いったん火を止め、換気する。天板へ水を足し、ラックと肉を戻して温度を下げる

焼き色を濃くしたい時に老抽を増やすのは、色より先に塩分が増えるため避けます。表面が白い場合は、中心温度を確認した後に蜜だれを薄く塗り、短時間だけ200℃へ戻してください。

保存と、残った叉焼の使い道

食べる分を切り分けたら、残りは浅い容器へ移し、蒸気がこもらないようにして早く冷まします。香港食物安全中心は、焼味のような調理済み肉について、室温に長く置かないことと、生肉・加熱後の肉を扱う区域や器具を分けることを案内しています。室温に置く時間は2時間以内にし、2〜4時間になったものはその場で食べ切り、4時間を超えたものは保存しないでください。

冷蔵した叉焼は3〜4日を目安に食べ切ります。薄切りを一食分ずつラップで包み、さらに保存袋へ入れて冷凍すれば、1か月程度は風味を保ちやすくなります。温める時は、少量の水を振ってふんわり覆い、電子レンジで短時間ずつ加熱します。強く加熱し続けると、脂が抜けて肉が硬くなります。

残り方 使い道 手を加える場所
薄切りが数枚 白飯と青菜の焼味飯 温めてから、残ったたれを少量添える
端の小片 炒飯 5mm角にして、卵と米を炒めた最後に加える
たれが多い 炒麺 麺へ絡める前に小さじ1ずつ味を見る
冷凍した肉 蒸しパンや春巻きの具 冷蔵庫で解凍し、水分を拭いて刻む

よくある質問

日本のラーメン用チャーシューと同じ料理ですか

名前は日本で近く呼ばれますが、調理法と食感は別です。叉焼は細長い肉をたれに漬けて焼き、表面の糖分と脂を香ばしくします。ラーメン用チャーシューは、煮る、蒸す、低温で火を入れるなど、汁の中で肉を柔らかくする型が多くあります。叉焼をラーメンへのせることはできますが、同じ料理として分量や火入れを置き換えないでください。

蜂蜜を麦芽糖に替えると何が変わりますか

麦芽糖は蜂蜜より粘りが強く、焼味店のような厚い光沢を作りやすい調味料です。一方で固いため、ぬるま湯で容器を少し温めてから計量します。家庭で一度試すだけなら蜂蜜で十分です。麦芽糖を使う場合は同量から始め、表面が早く色づく時は最後の200℃の時間を短くします。

豚バラで焼けますか

焼けますが、脂が多く、ラックから落ちた脂が煙になりやすい部位です。天板へ水を張り、最初の180℃を15〜20分に短縮し、中心温度を測ってから仕上げます。脂を楽しむ料理にしたい時は豚バラ、肉の繊維と蜜だれを両立したい時は豚肩ロースを選びます。

八角が苦手でも作れますか

省略できます。八角は一個で香りを足すための材料で、肉の火入れやたれの粘りを決めるものではありません。初回は1/2個に減らし、甘い香りが強く感じられたら次回は使わず、白こしょうとしょうがだけで焼いてください。

オーブンラックがない時はどうしますか

アルミホイルを敷いた天板へ肉を置き、180℃の途中で一度裏返します。肉の下面がたれに触れ続けるため、ラック使用時より表面が蒸れやすく、焼き色も片面ずつになります。天板にたれがたまったら、肉を別のホイルへ移してから200℃の仕上げに入ります。

主な参考リンク

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