緑と白の9層に蒸し上げたタイの菓子カノム・チャンを菱形に切り分けた皿
🔪下準備45分
🔥調理55分
🍽️分量6
🌍料理タイ料理

カノム・チャンの作り方|タイの9層蒸し菓子

35分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: パンダン水をつくる
STEP 11 / 8

パンダン水をつくる

所要時間10分

パンダンリーフを洗い、2〜3cm幅に切ります。葉と抽出用の水80mlをミキサーに入れ、細かい繊維が見えなくなるまで攪拌します。こし器にキッチンペーパーを重ね、押しつぶすようにこして、なめらかな緑の液体を取ります。こした液はスプーンから細い線で流れ、ざらつきが見えない状態が目安です。目標は60〜70ml。残りは水として使えます。

パンダンがない場合は、この工程を飛ばし、水80mlをそのまま使います。白い生地を二つに分けるだけでも問題ありません。パンダンエキスを使う場合は商品表示の希釈率に従い、入れた液体分だけ水を減らします。香りを強くしようと入れすぎると、薬品のような匂いが出るので少量から始めます。

手順2: ココナッツの砂糖液をつくる
STEP 22 / 8

ココナッツの砂糖液をつくる

所要時間8分

小鍋にココナッツミルク400ml、砂糖110g、塩2gを入れ、弱火にかけます。沸騰させず、鍋底をゴムべらでなぞりながら、砂糖の粒が消えるまで温めます。目安は60〜70℃、湯気が立つものの、表面がぐらぐら動かない状態です。

火を止め、40℃以下になるまで冷まします。熱いまま粉へ注ぐと、タピオカ粉の一部だけが糊化してだまになりやすくなります。この段階で味を見ると、少し塩気があるくらいでちょうどよい。蒸すと甘さの角が取れ、冷ますと香りがまとまります。

手順3: 粉を混ぜ、二つの生地に分ける
STEP 33 / 8

粉を混ぜ、二つの生地に分ける

所要時間12分

ボウルに米粉80g、タピオカ粉120g、くず粉または片栗粉40gを入れ、泡立て器で30秒混ぜます。冷ましたココナッツ液を3回に分けて加え、その都度、粉の角をつぶすように混ぜます。水120mlも加え、さらりとしたホットケーキ生地より少し薄い濃さにします。粘度は、泡立て器を持ち上げると細い帯になり、跡が2秒ほどで消える程度です。

こし器を通して別のボウルへ移します。泡立て器を持ち上げたとき、生地が細い帯になって落ち、跡が2秒ほどで消える状態が目安です。濃ければ水を小さじ2ずつ、薄ければ米粉を小さじ1ずつ足します。最初から水を全部入れず、最後に濃さを合わせる方が調整しやすいです。

生地を半量ずつ二つの容器に分けます。片方にはパンダン水60〜70mlを加え、もう片方は白いままにします。パンダン水を入れた緑の生地だけが薄くなったら、タピオカ粉8gと米粉4gを混ぜて戻します。最後にもう一度こし、底に粉が沈んでいないか確認します。

手順4: 蒸し器を先に強く沸かす
STEP 44 / 8

蒸し器を先に強く沸かす

所要時間5分

蒸し器へ水1.5Lを入れ、強火で沸かします。ふたの内側に清潔な布巾をぴんと張って巻き、蒸気が逃げないようにします。型の内側へ植物油を薄く塗り、蒸し器へ入れて2分だけ温めます。

型を温めるのは、最初の層を薄く均一に広げるためです。蒸気がふたの隙間から安定して出て、型を入れたときに底から細かな気泡が上がるくらいが開始の合図です。蒸し器に合う鍋がない場合は、深めの鍋に金属製の蒸し台を置いても構いません。大切なのは、型が湯へ浸からず、水平に保たれることです。蒸気が連続して上がり、型の表面が均一に温まり、油が薄く広がっていれば準備完了です。湯気がまっすぐ上がり、型が熱くなっていることも開始の目印です。

手順5: 1層目を固める
STEP 55 / 8

1層目を固める

所要時間6分

白い生地を底からよく混ぜます。混ぜ終わりは粉の沈みがなく、表面が均一ななめらかさになる状態です。計量カップで70ml量ります。温めた型へ流し、ふたをして強めの中火で5〜6分蒸します。表面が半透明から乳白色へ変わり、指で軽く触れて液体がつかず、型を揺らしても波打たなければ次へ進みます。

層の量は毎回70ml前後にそろえます。量が多いと中心まで固まる前に次の生地が重なり、縞がにじみます。1層目だけは型の底が透けて見えなくなる程度の薄さでよく、厚くしようとしないことが断面を整える近道です。

手順6: 緑と白を交互に重ねる
STEP 66 / 8

緑と白を交互に重ねる

所要時間40〜45分

1層目が固まったら、緑の生地を底から混ぜます。白い生地と同じ粘度で、計量カップから細い帯になって流れる状態を確認してから70ml量り、型の中央から静かに流します。勢いよく一点へ落とすと下の層に穴が開くため、表面近くからゆっくり広げます。ふたをして5分蒸し、表面が固まったら白い生地を同じ量で重ねます。

9層の順番は、白、緑、白、緑、白、緑、白、緑、白です。毎回、鍋のふたを開けたら内側の水滴を布巾で拭きます。生地の底に粉が沈むので、注ぐ前に必ず10回ほど混ぜます。緑の生地だけ濃くなっていたら、計量カップの中で静かに混ぜ、追加の水は入れません。

5分で表面が固まらないときは、火が弱いか、1層の量が多すぎます。7分蒸しても液体が残るなら、次の層を急がず、固まるまで2分ずつ延長します。逆に、層が乾いてひび割れるときは蒸気が強すぎるか、ふたを開ける時間が長すぎます。強めの中火へ戻し、注ぐ動作を手早くします。

手順7: 最後の層を蒸し切る
STEP 77 / 8

最後の層を蒸し切る

所要時間8〜10分

9層目を流したら、表面の泡を竹串で軽く消し、ふたを閉めます。最後だけは5分で判断せず、中心まで固まるよう8〜10分蒸します。表面がつやのある乳白色になり、型を揺らしても中心だけがゆっくり揺れる程度なら火を止めます。

ふたを急に外すと、冷たい空気で表面がへこむことがあります。火を止めてふたを2cm開け、1分待ってから全開にします。型を取り出し、網の上で20分冷まします。熱いうちに切ると層が滑り、緑の色が白い層へ移りやすいので、中心まで人肌以下になるのを待ちます。

手順8: 冷まして菱形に切る
STEP 88 / 8

冷まして菱形に切る

所要時間15分

型の側面に薄いナイフを一周入れ、底をぬるま湯へ数秒当ててから、まな板へ返します。油を薄く塗った包丁で、3cm幅の棒状に切り、さらに斜めに切って菱形へ整えます。包丁を一回切るごとに濡れ布巾で拭くと、断面の緑が白へ移りません。

切り始めの目安は、表面が乾いておらず、押すとゆっくり戻る状態です。冷蔵庫で冷やしすぎるとタピオカの弾みが硬くなるので、食べる分は常温へ15分戻します。断面に層が9本見え、白い層が濁らず、緑がくすんでいなければ成功です。

蒸し器や型で時間は変わります。表面の液体が消える、型を揺らしても波が寄らない、触れると弾みが返る。この3つがそろったら次の層へ進むのが安全です。

0 / 0
Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

本場の配合は家庭や店で幅があります。ここでは、甘さを控えめにしながら、層を持ち上げる粉の比率とココナッツの香りが分かる量に整えました。型は18cm角、深さ4cm以上。金属の角型でも耐熱ガラスでも構いませんが、蒸し器の中で水平に置けるものを使います。

米粉、タピオカ粉、ココナッツミルク、パームシュガー、パンダンを並べたカノム・チャンの材料
カノム・チャンは粉の比率とココナッツの香りで食感をつくる
10品目

基本の生地

材料 分量 役割と選び方
上新粉または製菓用米粉 80g 白い層の骨格。小麦入りのミックス粉は避ける
タピオカ粉 120g しなやかな弾みと透明感をつくる
くず粉または片栗粉 40g くず粉はなめらか、片栗粉は少し軽い仕上がり
ココナッツミルク 400ml 無糖の缶タイプ。開封前によく振る
パームシュガーまたはきび砂糖 110g パームシュガーは香りが深く、きび砂糖は輪郭が軽い
2g 甘さをぼかさず、ココナッツを引き立てる
120ml 生地を流せる濃さにする
パンダンリーフ 30g 冷凍でもよい。香りと緑色の材料
パンダン抽出用の水 80ml 葉を攪拌してこす。市販エキスなら不要
植物油 小さじ1 型に薄く塗る
5品目

蒸すために用意するもの

道具・材料 目安 確認すること
18cm角の型 1個 蒸し器の中でふたに当たらない高さ
蒸し器または蒸籠 24cm以上 型を水平に置ける内径
蒸し器用の水 1.5L 9回蒸しても空だきにならない量
ふたに巻く布巾 1枚 水滴が生地へ落ちない清潔なもの
細かいこし器 1個 パンダンの繊維と粉のだまを取る
アレルギーと食品安全

ココナッツ、米、タピオカを使います。くず粉や片栗粉、ココナッツミルクは製造ラインで小麦、乳、落花生、ナッツ類を扱うことがあるため、必要な人は商品表示を確認してください。パンダンエキスや着色料を使う場合も原材料表示を見ます。蒸し上がり後は清潔な皿へ移し、粗熱が取れたら保存します。小麦を避ける場合は、くず粉・片栗粉・タピオカ粉を含め、包装の「小麦を含む」表示まで確認してください。

0 / 0
材料表の分量6人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

📊 栄養情報(1人分)
53
kcal
0.5g
タンパク質
2.0g
脂質
9.0g
炭水化物
0.2g
食物繊維
30mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド
竹製蒸籠 24cm
竹製蒸籠 24cm
リサーチ日時:2026-07-13
タピオカ粉 250g
タピオカ粉 250g
リサーチ日時:2026-07-13

文化と食卓|ふたを開けるたび、階段が一段ずつ増える

想像してみてください。蒸し器のふたをほんの少し持ち上げると、白い湯気の奥に、薄い緑の面が見える。そこへ次の生地を流し、またふたを閉める。すぐに完成する菓子ではありません。でも、9回目の蒸気を抜いたあと、包丁を入れた断面には、手間がそのまま縞模様になって残ります。

タイのカノム・チャン(ขนมชั้น / Khanom Chan)は、米粉、タピオカ粉、ココナッツミルク、砂糖を合わせ、層ごとに蒸す菓子です。食感は、ういろうに似たしなやかさと、タピオカ由来の軽い弾み。パンダンを加えた緑の層は、甘さより先に青い香りが立ち、白い層のココナッツを引き締めます。

この記事で作るのは、18cm角の型で9層にする家庭版です。現地と同じ材料を全部そろえることより、粉を沈ませないこと、各層を固めてから次を流すこと、ふたの水滴を落とさないことを優先します。パンダンが見つからない日も、白い層だけで「カノム・チャンらしい食感」を先に確かめられるように組みました。

タイの観光庁は、カノム・チャンを何層も重ねる伝統的な蒸し菓子として紹介し、薄い層を繰り返すほど断面が美しくなると説明しています。また、タイ語の「チャン」は階層を指し、昇進や祝い事に結びつく菓子として知られます。中央部でよく知られる菓子ですが、家庭ごと、店ごとに粉の組み合わせや色の濃さは変わります。タイ国政府観光庁の中央部の食文化紹介縁起菓子の解説を読むと、見た目の美しさだけでなく、名前に願いを重ねる食卓が見えてきます。

緑と白のカノム・チャンを蒸し器の横に置いたタイ菓子の食卓
カノム・チャンは、蒸すたびに緑と白の層が増えていくタイの祝い菓子
先に決めると迷わない4つのこと
  • パンダンの香りを優先するなら、冷凍葉を探す。見つからなければ白い層だけでも作れる。
  • 弾む食感を優先するなら、タピオカ粉を片栗粉で代用しすぎない。
  • 断面をきれいにしたいなら、18cm角の型で薄く9回に分ける。
  • 一度しか作らないなら、粉を買い足す前に手持ちの片栗粉で試す。二回目も作りそうなら、下のタピオカ粉を選ぶ。

日本で替えるなら、香りと食感を分けて考える

パンダンは、見た目の緑だけなら食用色素でも作れますが、青い草を思わせる香りまでは戻りません。逆に、香りがなくても白い生地をきれいに蒸せば、カノム・チャンの食感はつかめます。色と香りを同じ問題として扱わないのが、買い物で疲れないコツです。

欲しいもの いちばん近い選択 手に入らないとき 変わる点
パンダンの香り 冷凍パンダンリーフ30g 白い層だけにする 香りと緑色が弱くなる
パンダンの緑 パンダンエキスを表示通りに使用 食用色素を微量 色は出るが香りは出ない
タピオカの弾み タピオカ粉120g 片栗粉を80gにし、くず粉を80gへ 透明感が弱く、やや歯切れが変わる
パームシュガーの香り パームシュガー110g きび砂糖110g 甘さは作れるが、焦がし蜜の香りは弱い
くず粉 くず粉40g 片栗粉40g なめらかさより軽さが出る

タピオカ粉を買うか迷う人は、ここで判断できます。今回の菓子だけを一度作るなら、片栗粉で試しても形にはなります。ただし、9層の「切ったときに少し戻る弾み」を目当てにするならタピオカ粉が役立ちます。片栗粉だけの代用品は買わずに済む一方、食感は別の菓子へ寄る。その差を受け入れられるなら見送り、再現したいなら買う、で十分です。リンク先では、商品名が「タピオカ粉 250g」であることと、食品表示の原材料欄を確認してください。

買い足すなら、役割がはっきりするものだけ

ココナッツミルクを買う条件は、無糖で、400ml前後の缶で、原材料がココナッツと水を中心にしたものです。すでに家に無糖缶があるなら、買い足す必要はありません。香料入りの飲料タイプを使う人には向かず、リンク先で「ココナッツミルク」「400ml」「無糖に近い原材料表示」の3点を確認してから選びます。

蒸す道具を選ぶ

24cmの蒸籠は、18cm角の型を置く余白と、ふたに布を巻く余裕が取りやすいサイズです。蒸し菓子を何度か作る人なら買う意味があります。一度きりなら、手持ちの深鍋と蒸し台で見送れます。リンク先で確認するのは、外径ではなく24cmの内寸、段数、ふたの高さ、家庭の鍋に載るかどうかです。単品で使える蒸籠を選び、鍋が別売りかも見ます。

失敗したときの戻し方

失敗を一度で判断しないのが、この菓子のいいところです。層の一枚ごとに原因が見えるので、次の一枚で修正できます。

切った断面で、層がにじんだ状態ときれいに分かれた状態を比べたカノム・チャン
層のにじみやひびは、粉の沈み、水滴、蒸気の強さから原因を絞れる

層がにじむ

前の層が固まる前に次を流したか、次の生地を高い位置から落としています。表面の液体が残っていれば蒸し時間を2分延長し、次からは60〜65mlへ減らします。すでににじんだ層は戻せませんが、冷めてから切れば全体がまとまり、味は食べられます。

層が厚く、もちのように重い

1層の量が多いか、タピオカ粉が底に沈んで濃い部分ができています。次回は計量カップで量り、注ぐ前に底から混ぜます。片栗粉へ置き換えた場合は透明感が落ちるので、白い層だけの菓子として楽しむ方が無理がありません。

表面に穴や水滴の跡がある

ふたに布を巻かず、結露した水が落ちた可能性が高いです。ふたを拭くために開ける時間も短くし、布巾は蒸気口をふさがないように巻きます。穴が小さければ菱形に切ると目立ちにくくなります。

緑色がくすむ、香りが弱い

パンダン水を長く置いたか、ココナッツ液が熱すぎた可能性があります。パンダン水は作ったらすぐ使い、ココナッツ液は40℃以下まで冷ましてから混ぜます。葉がない場合は白い層に戻る方が、色だけを足すより味は自然です。

食べ方と保存|菱形を一つ、お茶を一口

包丁を入れた直後は、層の境目が少し湿って見えます。皿へ移して10分ほど置くと、表面の艶が落ち着き、指でつまんでも形が崩れにくくなります。緑の香りが強すぎないので、甘い菓子が得意でない人にも一切れをすすめやすい味です。

タイの祝い菓子は、甘さだけを競うものではありません。ココナッツの丸み、塩の細い線、パンダンの草の香りが重なり、最後に米粉の静かな余韻が残る。辛い料理のあとに小さく出すと、食卓の空気を甘い香りへ切り替えられます。

菱形に切ったカノム・チャンをタイの茶と一緒に盛り付けた食卓
カノム・チャンは菱形に切り、甘くないお茶と少量ずつ出すと層の食感が分かる

保存の目安

粗熱が取れたら、1個ずつラップで包み、密閉容器へ入れます。常温では当日中、冷蔵では2日以内を目安にします。冷蔵すると粉の食感が締まるため、食べる15分前に室温へ戻してください。硬さが気になるときは、蒸し器で2分だけ温めます。電子レンジは水分が抜けやすく、使うなら濡らしたキッチンペーパーを軽くかぶせ、600Wで10〜15秒ずつ様子を見ます。

冷凍は食感が変わりやすいため、初回はすすめません。どうしても冷凍するなら、完全に冷めてから1個ずつ包み、2週間以内に使います。凍ったまま蒸し器で5〜6分温め、中心が戻ったら食べます。再冷凍はしません。

買うか、見送るか

  • 買う:祝い事や持ち寄りで9層の見た目を作りたい、タイ菓子を続けて作りたい、パンダンやタピオカの香り・食感を試したい。
  • 見送る:蒸し器を出すのが負担、一層の菓子を短時間で食べたい、粉を余らせたくない。白玉粉の菓子や、タイのカノム・クロックのような一度に焼ける菓子の方が向きます。
  • リンク先で最後に見る点:タピオカ粉は250g、ココナッツミルクは400ml缶、蒸籠は24cmの内寸と鍋への適合。価格や在庫は変わるため、カードを開いた時点の表示を確認してください。

一度のために全部買う必要はありません。白い層だけ、片栗粉への置き換え、手持ちの深鍋。この三つで工程を試し、もう一度作りたいと思えたら、タピオカ粉とパンダンを足す。カノム・チャンは、買い物を先に完璧にする菓子ではなく、蒸気の向こうで一段ずつ判断を積み上げる菓子です。

よくある質問

9層でないとカノム・チャンではありませんか?

9層は縁起のよい代表的な形ですが、家庭では型の大きさや生地量で層数が変わります。まずは7層で練習しても作り方の核心は同じです。ただし、この記事の分量は9層を前提にしているため、7層へ減らすなら1層を90ml前後にし、蒸し時間を6〜7分へ調整してください。

パンダンがないと失敗ですか?

失敗ではありません。白いココナッツ生地だけで作れば、色と香りは変わりますが、重ねて蒸す食感は確認できます。食用色素だけで緑にするより、白い菓子として仕上げた方が、香りを誤魔化さずに済みます。

タピオカ粉を片栗粉に全部替えられますか?

形にはできますが、弾みと透明感が弱くなります。120g全部を片栗粉へ替えるより、片栗粉80gとくず粉80gに分ける方が、層が固まりすぎにくい配合です。切るときに割れやすい場合は、冷やしすぎないことも確認してください。

蒸し器のふたに布巾を巻く理由は?

結露した水滴が表面へ落ち、穴や筋をつくるのを防ぐためです。布巾の端が火に触れないようにし、蒸気口を完全にふさがないでください。専用のふた布がない場合は、清潔な薄手の布を使います。

子どもと作れますか?

生地を混ぜる、層を数える、冷めてから切る作業は一緒にできます。蒸し器のふたや熱い型は大人が扱い、パンダンエキスや着色料を使う場合は表示も一緒に確認してください。

参考にした資料

レシピ一覧に戻る