バナナの葉を開いたロヴォを大皿に盛り、鶏肉と豚肉、タロイモやキャッサバを見せている
🔪下準備45分
🔥調理120分
🍽️分量4
🌍料理フィジー料理

ロヴォの作り方|フィジーの土中炉を家庭のオーブンで

25分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
STEP 11 / 6

肉に下味をつける

所要時間10分

手順1: 肉に下味をつける

冷蔵庫で漬ける時間は4時間から一晩です。

ボウルにしょうゆ45ml、きび砂糖12g、しょうが15g、にんにく10g、レモンまたはライム果汁30ml、塩4g、黒こしょう1gを混ぜます。

鶏もも肉と豚肩ロースを5cm角に切り、調味液を全体にからめて保存袋へ入れます。

肉の表面が調味液で均一に濡れ、袋の底に液体が少し残り、しょうがの香りが立つ状態なら十分です。

冷蔵庫で4時間以上置きます。室温に長く置かず、焼く30分前に冷蔵庫から出して鍋に入れやすい温度に戻します。

STEP 22 / 6

根菜と葉を整える

所要時間20分

手順2: 根菜と葉を整える

タロイモは厚めに皮をむき、キャッサバは皮と中央の硬い芯を取り除きます。

タロイモ、キャッサバ、サツマイモ、かぼちゃをそれぞれ4cm角に切り、タロイモとキャッサバだけは切ったら水に5分さらして表面の粉を流します。

バナナの葉は流水で洗い、コンロの弱火または熱湯の上で片面を数秒ずつ温めます。

葉が濃い緑から少し光沢のある色に変わり、折り曲げても白い筋が割れず、手触りがやわらかくしなやかなら包めます。

冷凍葉は解凍後に水分を押さえ、破れた部分があれば葉を二重にします。

STEP 33 / 6

ココナッツの葉包みを作る

所要時間15分

手順3: ココナッツの葉包みを作る

食用タロイモの葉を洗い、硬い軸があれば付け根から2cm切ります。

ココナッツミルク200ml、玉ねぎ100g、レモンまたはライム果汁15ml、塩3gを混ぜ、葉4枚を少しずつ重ねて中央に置きます。

合わせ液を1包みにつき約50mlずつのせ、液が白く均一になるまで混ぜてから、葉の端を内側へ折り、アルミホイルで包みます。

小松菜で代用する時も、葉を一枚ずつ重ねて液が漏れない厚みにします。

包みを持ち上げた時に液が底から流れず、葉の端が重なっていれば、鍋の中で崩れません。

STEP 44 / 6

根菜、肉、葉包みを鍋に重ねる

所要時間10分

手順4: 根菜、肉、葉包みを鍋に重ねる

オーブンを170度Cに予熱します。

厚手のふた付き鍋の底にバナナの葉を2枚敷き、4cm角のタロイモとキャッサバを先に広げます。

その上に4cm角のサツマイモとかぼちゃを置き、5cm角で漬け汁を軽く切った鶏肉と豚肉を重ねます。

肉を一か所に固めず、鍋の中央から外側へ分散させると、根菜の間に蒸気が回ります。

最後にココナッツの葉包みを上へ置き、水100mlを鍋の縁から注ぎます。根菜の角が崩れず、葉が鍋底を覆っている配置なら、蒸気が回りやすくなります。

STEP 55 / 6

ふたを密閉して焼く

所要時間110分から120分

手順5: ふたを密閉して焼く

鍋の口をアルミホイルで二重に覆い、ふたをして170度Cのオーブンへ入れます。

最初の90分はふたを開けません。

90分を過ぎたら、厚い豚肉の中心に竹串を刺し、出てくる汁が赤くなく、根菜に串が通るかを確認します。

鶏肉は中心部が75度C以上で1分間以上になるまで加熱します。

まだ串が硬い、または肉の中心が十分に熱くない場合は、ホイルを閉じ直して15分ずつ追加します。

根菜の角が崩れ、葉が暗いオリーブ色になり、ふたの隙間からココナッツとしょうがの香りが立てば、蒸気が鍋全体に回っています。

STEP 66 / 6

休ませて葉の上に盛る

所要時間10分

手順6: 休ませて葉の上に盛る

鍋をオーブンから出し、ふたを閉じたまま10分休ませます。

熱い蒸気が上がるので、顔を近づけず、ホイルは手前から奥へ折り返すように開けます。

5cm角の肉を一つ取り出して切り口を確認し、中心まで白く火が通っていること、根菜が箸で割れることを見ます。

大きなバナナの葉か大皿に根菜を広げ、肉とココナッツの包みを添えます。

現地の大きなロヴォをそのまま再現する量ではありませんが、鍋の中央から取り分ける形にすると、各自の皿へ最初から盛り分けるより食卓の雰囲気が出ます。

農林水産省は、鶏肉を中心部75度C以上で1分間以上加熱するよう案内しています。

葉とふたで中が見えない料理なので、見た目だけで判断せず、厚い肉の中心を切って確認してください。

生肉を切ったまな板や包丁は、根菜や盛り付け用の葉に使い回さず、洗浄してから別の作業に使います。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
18品目

材料

4人分です。

根菜は同じ大きさにそろえると、肉が仕上がる頃に一緒に食べられます。

鶏もも肉、豚肩ロース、タロイモ、キャッサバ、サツマイモ、ココナッツミルク、バナナの葉を並べたロヴォの材料
根菜と葉包みを一つの鍋に重ねるのがロヴォの材料設計
材料 分量 代替・備考
鶏もも肉(骨なし) 500g 1枚を5cm角に切る。皮つきなら脂が出る
豚肩ロースかたまり 500g 5cm角に切る。豚バラは脂が多いので450gに減らす
タロイモ 300g 皮を厚めにむき、4cm角に切る
キャッサバ 300g 皮と芯を除き、4cm角に切る
サツマイモ 300g 皮つきのまま4cm角に切る
かぼちゃ 250g 種とわたを除き、4cm角に切る
料理用バナナの葉 4〜6枚 冷凍品は表示どおりに解凍。なければクッキングシートとアルミホイル
食用タロイモの葉 8枚 パルサミ風の包みに使う。なければ小松菜200gを葉で包む
ココナッツミルク(無糖、通常タイプ) 200ml ココナッツクリームなら同量
玉ねぎ 100g 5mm角のみじん切り
しょうゆ 45ml フィジーで使われる甘いしょうゆ風味を家庭向けに調整
きび砂糖 12g 上白糖でもよい
しょうが 15g すりおろす
にんにく 10g すりおろす
レモンまたはライム果汁 45ml 肉用30ml、ココナッツ包み用15ml
7g 肉用4g、ココナッツ包み用3g
黒こしょう 1g 肉の下味に使う
100ml 鍋底に入れる

タロイモの葉は、観葉植物の葉や採取した葉ではなく、食用として販売されたものを選びます。

タロイモは生のまま食べられず、Pacific Communityも、葉やいもに含まれる刺激性の結晶を減らすため、十分に加熱するよう説明しています。

ココナッツミルクは、飲料用や加糖タイプではなく、原材料表示がココナッツと水を中心にした料理用を選びます。

リンク先で「400ml前後の缶」「無糖」「通常タイプまたは全脂肪」の表示を確かめてください。

すでに条件に合う缶があるなら、買い足す必要はありません。

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材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

📊 栄養情報(1人分)
198
kcal
11.3g
タンパク質
10.0g
脂質
17.5g
炭水化物
2.0g
食物繊維
295mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
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材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

葉をめくるまで中身が見えない、フィジーのロヴォ

バナナの葉を重ね、根菜を下に置き、肉を包んで、さらに葉で覆う。

フィジーのロヴォ(Lovo)は、食材を土中炉で蒸し焼きにする伝統的な調理法です。

熱した石を地面の穴に並べ、葉で食材を覆い、土や砂で熱を閉じ込めます。

火のそばで焼き色をつける料理とは違い、包みを開くまで中の変化が見えません。

それでも、仕上がりを判断する目印はあります。

根菜に竹串が通り、肉の中心が十分に熱く、葉が深いオリーブ色になっていれば、土中炉の蒸気で火が回った合図です。

日本の台所では土を掘れないので、厚手のふた付き鍋とオーブンで構造を置き換えます。

再現するのは煙の量ではなく、葉で包み、根菜・肉・ココナッツの香りを閉じ込める仕組みです。

フィジーの家庭や祝宴では、ロヴォは一人分の料理としてではなく、家族や友人が食材の準備を分担して囲む大きな食卓になります。

日本で4人分に縮めても、肉だけを焼くのではなく、根菜と葉包みを同じ鍋に重ねると、ロヴォらしい食べ方が残ります。

フィジーの食卓とロヴォの由来

フィジーの食文化を紹介するThe Coconetは、ロヴォをフィジーのアースオーブン料理として説明し、肉、鶏肉、豚肉、野菜、パルサミ、根菜を一度に用意する流れを紹介しています。

ロヴォの由来を単一の料理名として探すより、熱した石と葉で食材をまとめて火に通す方法として捉えると、フィジーの食卓でこの調理法が残る理由が見えます。

大人数の食事では、何を何人分作るかを先に決め、肉を漬け、根菜をむき、石を十分に熱する作業を別々に進めます。

土中炉に並べる順番も意味を持ちます。

SBS Foodのレシピでは、dalo(タロイモ)、tavioka(キャッサバ)、kumala(サツマイモ)などの根菜を下に置き、葉で包んだ鶏肉や豚肉、魚を重ね、上に野菜やパルサミを置く構成が示されています。

重い根菜が熱い石に近い位置で火を受け、肉は葉と蒸気で乾かず、上の葉野菜やかぼちゃは蒸し煮に近い状態になります。

火を担当する人、根菜を準備する人、味付けや添え物を作る人がいて、最後は掘り出した料理を大きな葉の上に広げて分けます。

「オーブンに入れて待つ料理」とだけ考えると、ロヴォの面白さが薄くなります。

食材を一つの鍋に集めること自体が、祝宴の規模と分け合う食卓を表しているからです。

地域差で変わる、根菜と葉包みの土中炉

土中炉はフィジーだけの方法ではありません。

The Coconetは、フィジーのロヴォがニュージーランドのハンギやサモアのウムと似た調理法だと説明しています。

ただし、呼び名が違うだけで同じ料理になるわけではありません。

Pacific Communityの資料では、フィジーのrourouはタロイモの葉をココナッツクリームで煮る料理、サモアのpalusamiはタロイモの葉とココナッツクリームを包んで焼く料理として掲載されています。

同じ太平洋でも、どの葉を使い、ココナッツを液体のまま添えるか包み込むかで、食卓に上がる形が変わります。

フィジー国内でもロヴォの中身は一つに決まりません。

地域差は、決まった配合の違いだけでなく、島や季節、祝宴の人数によって使える根菜や魚、豚、鶏、葉野菜が変わるところに現れます。

これは特定の島だけに固定された配合があるという意味ではなく、資料に並ぶ食材の幅から分かる、ロヴォの組み立て方の特徴です。

日本では、daloのねっとりした食感をタロイモで、taviokaのほくっとした粉質をキャッサバで、kumalaの甘みをサツマイモで置き換えられます。

パンノキが手に入れば加えてもよいですが、無理に探す必要はありません。

このレシピは、フィジーの食材名と重ね方を手がかりにしながら、日本で買いやすい根菜へ調整した家庭版です。

日本の台所で土中炉を、密閉鍋に置き換える

本場のロヴォは、熱した石、地面の穴、葉と土の重なりで調理します。

家庭版では、厚手の鍋が石の蓄熱を、ふたとアルミホイルが葉と土の密閉を受け持ちます。

鍋の中に水を入れすぎると、根菜を煮たような味になり、葉の香りが水へ逃げます。

水は蒸気を補う100mlだけにし、肉と根菜から出る水分を鍋の中に残してください。

ふたが軽い鍋を使う場合は、ふたの下にアルミホイルを二重にかませます。

反対に、深い耐熱容器にふたができるなら、ダッチオーブンを新しく買わなくても作れます。

この料理のために道具を増やす価値があるのは、しょうがやにんにくをつぶして下味の香りを出したい人です。

すりおろし器があれば味は作れるので、石の乳鉢は必需品ではありません。

買うなら、リンク先で「乳鉢とすりこぎのセット」であること、石製であることを確認します。

すでにすりおろし器を使っているなら、買い足さずにその道具で代用してください。

火が通らない、乾く、葉がないときの戻し方

ロヴォは鍋の中が見えないぶん、失敗の原因を食材の状態から逆算します。

根菜だけが硬い

タロイモやキャッサバが硬い時は、鍋の密閉が保たれていても、切り方が大きすぎるか、鍋が浅くて蒸気が回っていません。

ホイルを閉じ直し、熱湯を50mlだけ鍋の縁から加えて、170度Cで15分追加します。

それでも硬ければ、次回は根菜を3cm角にして、キャッサバの太い部分だけを半分に割ります。

肉は火が通ったのに、鍋の底が水っぽい

水を計量せずに加えたり、肉を冷凍のまま入れたりすると、肉と野菜から出る水分が多くなります。

次回は水を100mlから50mlへ減らし、肉を冷蔵庫で完全に解凍してから使います。

焼き上がった後なら、肉と根菜を取り出して鍋の煮汁だけをふたなしで10分煮詰め、塩味を確認して少量かけ直します。

バナナの葉が破れて香りが弱い

葉を温めずに折った時は裂けやすく、包みの中の蒸気も逃げます。

料理用の葉が見つからなければ、クッキングシートで食材を包み、その上からアルミホイルで二重に閉じます。

この方法なら蒸し焼きの構造は保てますが、バナナの葉の青い香りはつきません。

葉の香りを目的に買う人は料理用の冷凍葉を選び、蒸気でやわらかくしたいだけならシートとホイルで十分です。

タロイモの葉が手に入らない

食用タロイモの葉がなければ、小松菜を200g使ってココナッツ包みにします。

食感はやわらかくなりますが、葉を二重にして包み、中心まで十分に加熱すれば、ココナッツを閉じ込める役割は果たせます。

正体の分からない葉を代用するより、食用野菜へ替える方が安全です。

ロヴォは、鍋を囲む量で作ると分かりやすい

土中炉の煙や熱い石を家庭のオーブンへ完全に移すことはできません。

一方で、根菜を下に、肉を中に、葉包みを上に重ねて密閉する構造は、厚手の鍋でも再現できます。

食べる時は、肉だけを主菜にせず、タロイモ、キャッサバ、サツマイモの食感を比べながら取り分けます。

タロイモはねっとりし、キャッサバはほぐれるように粉質で、サツマイモとかぼちゃは甘みを添えます。

ココナッツの包みは、肉の脂を受け止めるやわらかな副菜になります。

サモアの葉包み料理と比べたい時は、同じ食材でも呼び名や包み方が違う パルサミの作り方 も参考になります。

保存と食べ切り

食べる分だけ大皿へ取り分け、残りは浅い容器へ移して粗熱を取ります。

冷蔵したロヴォは翌日までを目安に食べ、肉と根菜の中心が湯気を立てるまで再加熱します。

ココナッツ包みは冷やすと油分が固まりやすいので、包みのまま温めてから開きます。

一度温めたものを再び冷蔵することは避け、4人分を食べる人数に合わせて取り分けてから保存してください。

主な参考リンク

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