バングラデシュのアルー・ボルタ。マスタードオイル、赤玉ねぎ、青唐辛子を混ぜた辛いマッシュポテトを白米とダルに添えた食卓
🔪下準備15分
🔥調理25分
🍽️分量4
🌍料理バングラデシュ料理
南アジアレシピ

アルー・ボルタの作り方|ベンガルの辛いマッシュポテト

30分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: じゃがいもを切ってゆでる
STEP 11 / 5

じゃがいもを切ってゆでる

所要時間18分

じゃがいも600gをよく洗い、芽と緑色の部分を厚めに取り、皮つきのまま3cm角に切ります。鍋にじゃがいも、水1.2L、塩小さじ1/2を入れ、中火で沸かします。沸いたら弱めの中火に落とし、表面が静かにふつふつする火加減で12から15分ゆでます。竹串が中心まで抵抗なく通り、角が少し丸く崩れ始めたら火が通っています。ざるに上げて30秒湯気を飛ばし、持てる温度になったら皮をむきます。

手順2: マスタードオイルで香味を立てる
STEP 22 / 5

マスタードオイルで香味を立てる

所要時間5分

小さなフライパンにマスタードオイル大さじ2を入れ、中火で1分温めます。油の表面が薄く揺れ、170℃前後で香りがふっと立ったら、2mm薄切りの赤玉ねぎ40g、2mm厚のにんにく、半分に折った乾燥赤唐辛子2本を入れます。中弱火に落とし、油が細かくふつふつする火加減で3から4分炒めます。玉ねぎの縁が薄いきつね色になり、にんにくが白から淡い金色に変わり、唐辛子が黒く焦げる前に火を止めます。焦げた苦みを避けるため、余熱でさらに色が進むことを見込んで少し早めに引き上げます。

手順3: じゃがいもを粗くつぶす
STEP 33 / 5

じゃがいもを粗くつぶす

所要時間4分

皮をむいたじゃがいもをボウルに移し、塩小さじ1/2を加えます。マッシャーかフォークで押しつぶし、なめらかなペーストではなく、5mmから1cmの塊がところどころ残る状態にします。白い乾いた粉っぽい部分が少なくなり、じゃがいも同士が軽くまとまるくらいで止めます。ここでつぶしすぎると、後で油を入れた時に粘りが出て、米にのせた時のほぐれが悪くなります。

手順4: 香味油と生の香味を混ぜる
STEP 44 / 5

香味油と生の香味を混ぜる

所要時間5分

粗くつぶしたじゃがいもへ、フライパンの香味油を玉ねぎ、にんにく、唐辛子ごと加えます。さらに3mm角のみじん切りにした赤玉ねぎ40g、2mm幅の青唐辛子、3mm幅の香菜、レモン汁小さじ1を加えます。木べらで底から大きく返し、油の黄色い筋が全体に広がり、白く乾いたじゃがいもの面が見えなくなるまで混ぜます。仕上げ用のマスタードオイル小さじ1と1/2を回し入れ、表面が少し艶を帯び、箸で持ち上げるとほろっと崩れる硬さにします。

手順5: 小さくまとめて白米の横へ置く
STEP 55 / 5

小さくまとめて白米の横へ置く

所要時間3分

混ぜ終えたアルー・ボルタを4等分し、手またはスプーン2本で直径6cm、高さ3cmほどの小さな山にまとめます。皿に炊いた白米150gを盛り、横にアルー・ボルタを1山置き、ダル100mlを小鉢か皿の端に添えます。表面に油が薄く光り、赤玉ねぎと青唐辛子がところどころ見え、押すと割れる粗い形が目安です。熱い白米に少しずつ崩して混ぜると、油と唐辛子が米へ移ります。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
12品目

買い出しの前に

アルー・ボルタの材料。じゃがいも、赤玉ねぎ、唐辛子、香菜、マスタードオイル
マスタードオイル、赤玉ねぎ、乾燥赤唐辛子、青唐辛子を分けて用意すると、香りと辛さを調整しやすい

4人分です。白米とダル、魚や卵料理の横に置く副菜としての分量なので、主菜のように大皿いっぱいにはしません。じゃがいも600gで、直径6cmほどの小さな山を4つ作れます。

材料 分量 代替・備考
じゃがいも 600g 男爵、キタアカリなど粉質寄り。皮つきでゆで、熱いうちに皮をむく
1.2L じゃがいもをゆでる用。鍋の大きさで芋がかぶる量にする
小さじ1 ゆで湯に小さじ1/2、仕上げに小さじ1/2
マスタードオイル 大さじ2と1/2 大さじ2は香味油、小さじ1と1/2は仕上げに回す
赤玉ねぎ 80g 40gは2mm薄切り、40gは3mm角のみじん切り
にんにく 1片(8g) 2mm厚の薄切り
乾燥赤唐辛子 2本 種を抜くと辛みが穏やかになる
青唐辛子 1本(約8g) 2mm幅の小口切り。辛さを抑える日はししとう2本と一味唐辛子小さじ1/8
香菜 15g 3mm幅に刻む。苦手な場合は青ねぎ12g
レモン汁 小さじ1 酸味を少しだけ入れ、油の重さを切る
炊いた白米 600g 1人分150g。日本米でよい。軽く仕上げたい日はバスマティ米など長粒米
ダルまたは豆のスープ 400ml 1人分100ml。献立の汁気として添える
アレルギーと辛さの注意

マスタードオイルは芥子由来の油です。マスタードにアレルギーがある人には出さないでください。唐辛子は胃腸への刺激が強いので、子どもや辛みに弱い人がいる日は青唐辛子を入れず、食卓で別皿に分けます。じゃがいもは芽と緑色の部分を厚めに取り除き、傷んだ芋は使いません。

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Shopping

この料理の買い出し

買い出しガイド

日本で買い出しする時の考え方

じゃがいも、赤玉ねぎ、にんにく、香菜、レモンはスーパーでそろいます。通販で見る価値があるのは、マスタードオイル、ホールスパイスとして使い回せるクミンシード、そして白米まわりを軽くしたい時のバスマティ米です。

最優先はマスタードオイルです。サラダ油、米油、オリーブオイルでは、ベンガル料理特有の鼻に抜ける香りが出ません。少量で香りが強く、開封後は冷暗所で保管し、魚カレー、豆料理、野菜炒めに使うと早く使い切れます。

クミンシードは必須ではありません。基本のアルー・ボルタはマスタードオイル、玉ねぎ、唐辛子だけで十分に輪郭が出ます。ただ、油に粒の香りを移す感覚を試したい時は、小さじ1/4だけを乾燥赤唐辛子の直前に10から15秒弾けさせます。粉スパイスを足すより香りが軽く、余った分はダル・タドカアロゴビにも回せます。

米は日本米で問題ありません。ダルや魚料理と同じ皿に置き、油の香りを軽く受け止めたい日は、バスマティ米のような長粒米にすると食卓全体がさらっとします。アルー・ボルタ単体ではなく、白米、ダル、香味油を一緒に食べるための買い物として考えると選びやすいです。


掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。
📊 栄養情報(1人分)
230
kcal
3.5g
タンパク質
8.5g
脂質
36.0g
炭水化物
3.8g
食物繊維
575mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
4人分

材料|4人分、白米の横に添える量

アルー・ボルタの材料。じゃがいも、赤玉ねぎ、唐辛子、香菜、マスタードオイル
マスタードオイル、赤玉ねぎ、乾燥赤唐辛子、青唐辛子を分けて用意すると、香りと辛さを調整しやすい

4人分です。白米とダル、魚や卵料理の横に置く副菜としての分量なので、主菜のように大皿いっぱいにはしません。じゃがいも600 gで、直径6cmほどの小さな山を4つ作れます。

材料 分量 代替・備考
じゃがいも 600 g 男爵、キタアカリなど粉質寄り。皮つきでゆで、熱いうちに皮をむく
1.2L じゃがいもをゆでる用。鍋の大きさで芋がかぶる量にする
小さじ1 ゆで湯に小さじ1/2、仕上げに小さじ1/2
マスタードオイル 大さじ2と1/2 大さじ2は香味油、小さじ1と1/2は仕上げに回す
赤玉ねぎ 80 g 40 gは2mm薄切り、40 gは3mm角のみじん切り
にんにく 1 片(8 g) 2mm厚の薄切り
乾燥赤唐辛子 2 本 種を抜くと辛みが穏やかになる
青唐辛子 1 本(約8 g) 2mm幅の小口切り。辛さを抑える日はししとう2 本と一味唐辛子小さじ1/8
香菜 15 g 3mm幅に刻む。苦手な場合は青ねぎ12 g
レモン汁 小さじ1 酸味を少しだけ入れ、油の重さを切る
炊いた白米 600 g 1人分150 g。日本米でよい。軽く仕上げたい日はバスマティ米など長粒米
ダルまたは豆のスープ 400 ml 1人分100 ml。献立の汁気として添える
アレルギーと辛さの注意

マスタードオイルは芥子由来の油です。マスタードにアレルギーがある人には出さないでください。唐辛子は胃腸への刺激が強いので、子どもや辛みに弱い人がいる日は青唐辛子を入れず、食卓で別皿に分けます。じゃがいもは芽と緑色の部分を厚めに取り除き、傷んだ芋は使いません。

白米の横で香りが立つ、ベンガルのじゃがいも

炊きたての白米を皿に盛って、横にダルを少し注ぐ。そこへ黄色いじゃがいもの塊を小さく置くと、食卓の空気が変わります。バターの香りではなく、鼻先をすっと抜けるマスタードオイル、赤玉ねぎの辛み、青唐辛子の青い香り。アルー・ボルタ(Aloo Bhorta / আলু ভর্তা)は、バングラデシュやベンガルの食卓でよく見られる、辛いマッシュポテトのような副菜です。

日本語で「マッシュポテト」と聞くと、牛乳やバターでなめらかに伸ばした洋食の付け合わせを思い浮かべます。アルー・ボルタは逆です。なめらかにしすぎず、じゃがいもの角を少し残します。油は乳製品ではなくマスタードオイル。香味は炒めた玉ねぎとにんにく、乾燥唐辛子、そして生の赤玉ねぎと青唐辛子です。白米にのせて少しずつ混ぜると、じゃがいもの甘み、油の辛い香り、唐辛子の刺激が米にしみます。

この記事では、バングラデシュの家庭料理としての雰囲気を守りながら、日本の台所で再現しやすい分量に落とし込みます。ヒルサを使ったイリッシュ・ブナのような魚料理の日にも、ラマダンの食卓で語られるハリームの横にも、白米を中心にした献立の小さな一皿として使えます。

ベンガル語の名前

আলু(aloo)はじゃがいも、ভর্তা(bhorta / bharta)はつぶして混ぜた料理を指します。英字表記はAloo Bhorta、Aloo Bharta、Aloo Vortaなど揺れます。バングラデシュではbhortaの表記がよく使われ、野菜、魚、干し魚、豆、卵などをつぶして油や玉ねぎ、唐辛子でまとめる食べ方が広くあります。


Bhortaは「つぶす」だけでなく、米を食べるための香味

Bhortaは一見すると素朴ですが、味の設計はかなりはっきりしています。まず、主材料はつぶして温かい状態で塩を入れる。次に、油で香味を立てる。最後に、生の玉ねぎや唐辛子を混ぜて、噛んだ時だけ香りが出る場所を残す。この三つがそろうと、少量でも白米が進む副菜になります。

バングラデシュの食卓では、米、ダル、魚や肉、そしてbhortaをいくつか並べることがあります。日本の定食で考えると、漬物や薬味味噌のような位置づけに近いかもしれません。ただし塩だけで保存するものではなく、作ったその日の香りを楽しむ料理です。マスタードオイルは空気に触れると香りが強く、青唐辛子と混ざると一口ごとに刺激が変わります。

日本で作る時の分かれ道は、マスタードオイルを使うかどうかです。サラダ油だけでも「辛いポテトサラダ」のようなものは作れますが、ベンガル料理らしさは弱くなります。マスタードオイルの青い辛み、少し鼻にくる香り、じゃがいもにまとわりつく黄色い油の艶が、この料理の輪郭です。初めて買うなら、量を使うイリッシュ・ブナやインド東部系の魚料理にも回せるので、一本持っておく価値があります。

一方で、現地そのままを強引に押しつける必要もありません。青唐辛子は日本のスーパーでは辛さの個体差が大きいので、辛さを抑える日はししとうと一味唐辛子に分けます。赤玉ねぎがなければ新玉ねぎを使い、香菜が苦手なら青ねぎに替えます。守るべきなのは「じゃがいもを完全なペーストにしない」「油の香りを立てる」「生の香味を少し残す」の三点です。


代替食材|何を守り、何を替えるか

アルー・ボルタは材料が少ないぶん、代替の影響がはっきり出ます。全部を日本の食材に寄せると食べやすくなりますが、ベンガルらしい輪郭は弱くなります。逆に辛さだけを現地寄りにすると、家族で食べにくくなります。替える場所を決めておくと失敗しにくいです。

迷う材料 守りたい要素 日本での代替
マスタードオイル 鼻に抜ける辛い香り、黄色い油の艶 米油大さじ2に練りからし小さじ1/2を混ぜ、最後に入れる。現地感は弱くなる
青唐辛子 生の青い香り、後から来る辛さ ししとう2本と一味唐辛子小さじ1/8。辛さを分離できる
赤玉ねぎ 生で混ぜた時の甘みと辛み 新玉ねぎ80g。辛みが弱いのでレモン汁を小さじ1/2増やす
香菜 油と唐辛子を軽くする青い香り 青ねぎ12g。ベンガル感は弱いが米には合う
じゃがいも 粗く崩れる粉質、甘み メークインは粘りが出やすい。使う場合はゆで時間を2分短くする

マスタードオイルを使わない版を作る場合、油を加熱してからしを入れると香りが飛びます。練りからしを使うなら、火を止めた後の油に混ぜるか、じゃがいもに混ぜる直前に入れます。ただし、からしは塩分と酸味が商品によって違います。最初は小さじ1/2で止め、最後に塩を小さじ1/8ずつ足す方が安全です。

辛さは、青唐辛子の本数だけで決めない方が扱いやすいです。生の青唐辛子は香りがよく、辛さが強い。乾燥赤唐辛子は油に香ばしさを移し、直接かじらなければ辛みは穏やかです。辛いものが苦手な家族がいる日は、乾燥赤唐辛子だけを油に使い、青唐辛子は食卓で別皿にします。食べる人が米の上で混ぜれば、一皿の中で辛さを分けられます。

クミンシードを足す場合は、主レシピではなく香りの分岐として扱います。STEP2でマスタードオイルを温めた後、クミンシード小さじ1/4を入れ、10から15秒だけ油で弾けさせます。焦げると苦くなるので、粒の周りに小さな泡が出て香りが立ったら、すぐ乾燥赤唐辛子と玉ねぎへ進みます。粉のクミンを混ぜ込むとじゃがいも全体がカレー粉寄りの香りになりやすいので、この料理では粒を少量だけにします。


失敗しやすいところ|乾く、油っぽい、辛みが浮く

乾いたアルー・ボルタと艶のあるアルー・ボルタの比較
左は油が足りず乾いた状態、右は油が回って白米にのせやすい状態

アルー・ボルタは簡単そうに見えますが、油の量とじゃがいものつぶし方で印象が大きく変わります。日本のポテトサラダの感覚でなめらかにすると粘り、油を怖がるとぼそぼそになります。白米に少量のせる料理なので、単体で食べた時に少し強いくらいがちょうどよいです。

状態 原因 戻し方
口の中で乾く じゃがいもの湯気を飛ばしすぎた、油が少ない マスタードオイル小さじ1を足し、木べらで底から20回返す
油だけが皿に残る じゃがいもを冷ましてから油を入れた 電子レンジ600Wで30秒温め、温かいうちに混ぜ直す
苦い にんにくか唐辛子が焦げた 焦げた香味を取り除き、新しい油小さじ2で玉ねぎだけ炒め直す
辛みが浮く 青唐辛子が大きい、生玉ねぎが厚い 青唐辛子を2mm幅、赤玉ねぎを3mm角に切り直して混ぜる
べたつく じゃがいもをつぶしすぎた、メークインを長くゆでた 次回は粉質の芋を使い、5mmから1cmの塊を残す

食べた時に単調なら、塩を増やす前にレモン汁を小さじ1/2だけ足します。酸味は油の重さを切り、唐辛子の香りを出します。逆に酸っぱくなりすぎた場合は、白米と一緒に食べると落ち着きます。アルー・ボルタは単体で完成させるより、米、ダル、魚、卵と一緒に食べた時のバランスを見ます。

冷たいまま味見すると、油の香りが弱く、塩が立ちやすく感じます。作った直後の温かい状態で一度味見し、食卓に出す直前にもう一度混ぜます。作ってから20分以上置いた場合は、電子レンジ600Wで40秒だけ温め、表面の油がゆるむくらいに戻すと、香りが立ち直ります。


食べ方|白米、ダル、魚の横に少量ずつ

白米、ダル、きゅうり、唐辛子と並べたアルー・ボルタの食卓
アルー・ボルタは白米、ダル、きゅうり、レモンと並べると、辛みと油を食卓で調整しやすい

アルー・ボルタは、皿の中心に山盛りにするより、米の横に少し置く方が食べやすいです。最初は白米だけをひと口、次にダルをかけた米、最後にアルー・ボルタを少し崩して混ぜる。そうすると、米の甘み、ダルのやさしい汁気、マスタードオイルの香りが順番に来ます。

魚と合わせるなら、同じバングラデシュのイリッシュ・ブナがよく合います。ヒルサやサバの脂、ターメリック、マスタードオイルが重なるので、アルー・ボルタの青唐辛子は半量にし、レモンを少し増やすと食べ疲れしません。肉や麦の濃い料理ならハリームとは別皿にして、少量の薬味のように使います。インド料理の日なら、ダル・タドカタンドリーチキンの付け合わせの中に入れても、白米の横の一品として自然につながります。

弁当向きかと聞かれると、あまり向きません。生の玉ねぎ、香菜、青唐辛子、マスタードオイルの香りが強く、冷めると油が重く感じます。家で食べるなら、温かい米にのせてすぐ食べるのがいちばんです。どうしても翌日に回す場合は、小さな容器に入れ、電子レンジで軽く温めてから米にのせます。

献立としては、白米、ダル、アルー・ボルタ、きゅうり、レモン、卵焼きか魚の焼き物があれば十分です。油と辛みの皿なので、横にはさっぱりしたものを置きます。きゅうりは5mm厚の輪切りにし、レモンはくし形にして、食べる途中で口をリセットできるようにします。


保存と作り置き

アルー・ボルタは香りの料理なので、作りたてがいちばんです。保存する場合は、粗熱が取れたら清潔な容器へ移し、冷蔵で翌日までを目安にします。生の赤玉ねぎと香菜が入るので、室温に長く置きません。食卓に出してから2時間以上経ったものは、夏場や暖房の効いた部屋では残さない方が安全です。

段取りだけ前倒しするなら、じゃがいもをゆでて皮をむくところまでにします。ゆでた芋は大きめに崩して保存容器に入れ、冷蔵で翌日まで置けます。食べる30分前に冷蔵庫から出し、電子レンジ600Wで1分温めてから塩と香味油を混ぜると、作りたてに近い香りになります。赤玉ねぎ、青唐辛子、香菜、レモン汁は先に混ぜません。水分が出て辛みが鈍り、マスタードオイルの輪郭もぼやけます。

温め直す時は、1人分を耐熱容器に入れ、ラップをふんわりかけて600Wで40秒温めます。全体を混ぜ、まだ冷たい部分があれば20秒追加します。加熱しすぎると生玉ねぎの香りが強く出て、じゃがいもが重くなります。温め直した後にレモン汁を小さじ1/4だけ足すと、油の香りが戻ります。

冷凍はおすすめしません。じゃがいもは冷凍すると水分が抜け、解凍後にざらつきます。もし作り置きしたいなら、じゃがいもだけをゆでて皮をむき、冷蔵で翌日まで保存し、食べる直前に香味油と生の香味を混ぜます。この方法なら、香りは作りたてに近くなります。


よくある質問

Q. マスタードオイルは加熱しないと使えませんか

商品によって香りの強さが違いますが、このレシピでは大さじ2を香味油として温め、仕上げに小さじ1と1/2を生の香りとして加えます。すべてを生で入れると刺激が強く、すべてを加熱すると香りが丸くなりすぎます。最初に作る日はこの配分にし、次回から仕上げ油を小さじ1に減らすなど、家庭の好みに寄せると扱いやすいです。

Q. 青唐辛子が手に入らない時はどうしますか

ししとう2本を2mm幅に切り、一味唐辛子小さじ1/8を混ぜます。ししとうは青い香り、一味唐辛子は辛みを補う役割です。ピーマンだけだと香りが甘く、唐辛子の鋭さが出ません。辛さを食卓で分けたい日は、青唐辛子や一味唐辛子を混ぜ込まず、小皿で添えます。

Q. バスマティ米でないとだめですか

だめではありません。家庭で作るなら、日本米の炊きたてにのせるだけで十分おいしく食べられます。バスマティ米を使う良さは、米粒が軽く、マスタードオイルやダルの汁気を受けても重くなりにくいところです。初回は日本米で作り、ダルや魚料理と一緒に一皿で食べる日だけ長粒米を試すくらいで構いません。

Q. クミンシードを入れると別料理になりますか

別料理とまでは言いませんが、ベンガルの素朴なじゃがいも料理から、インド亜大陸のホールスパイス寄りの香りへ少し動きます。現地らしさを優先する日は入れず、香りの変化を試す日だけ小さじ1/4に留めます。クミンパウダーを後から混ぜると粉っぽくなりやすいので、使うなら油で短時間だけ弾けさせる方がまとまりやすいです。

Q. バターや牛乳を入れてもいいですか

入れると日本でよく見るマッシュポテトに近づきます。アルー・ボルタとして作るなら、乳製品は入れず、マスタードオイルと玉ねぎ、唐辛子で香りを作ります。子ども向けに辛みを落としたい時も、バターを足すより、青唐辛子を抜いて赤玉ねぎと香菜を少なめにする方が、料理の輪郭を保ちやすいです。

Q. じゃがいもは皮をむいてからゆでてもよいですか

むいてからゆでても作れます。ただし、切り口から水分を吸いやすく、つぶした時に水っぽくなります。皮つきで3cm角に切ってゆで、熱いうちに皮をむくと、中心はほくほくし、油を入れた時にまとまりやすくなります。時間を短くしたい日は皮をむいてから切り、水気をよく飛ばしてからつぶします。

Q. どのくらい辛くするのが現地らしいですか

家庭差が大きいので、唐辛子の本数だけで正解は決められません。白米とダルの横に少量置き、食べる人が崩しながら辛さを調整するのが扱いやすいです。この記事の分量は、青唐辛子1本と乾燥赤唐辛子2本で、香りはしっかり、辛さは中程度にしています。強くしたい場合は、混ぜ込みを増やすより、刻んだ青唐辛子を食卓で別皿にしてください。


参考にした資料

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行アルー・ボルタの作り方|ベンガルの辛いマッシュポテト
URL
https://sekaigohan.com/recipes/south-asia/bangladesh/aloo-bhorta
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年5月28日
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