トマトとスパイスのソースで煮込んだインドのチャナマサラ
🔪下準備8時間20分
🔥調理55分
🍽️分量4
🌍料理インド料理
南アジアレシピ

チャナマサラの作り方|北インドのひよこ豆カレー

25分で読めます世界ごはん編集部

玉ねぎが茶色くなるころ、豆のカレーは急に頼もしくなる

乾いたひよこ豆を水に浸けておくと、翌朝にはひと回り大きくふくらんでいます。夕飯の準備としては少し気の長い始まりですが、鍋に玉ねぎ、しょうが、にんにくを入れ、そこへトマトとスパイスを重ねるころには、台所の空気がしっかりインド料理に寄っていきます。

**チャナマサラ(चना मसाला / chana masala)は、ひよこ豆を玉ねぎとトマトのスパイスソースで煮る北インドの定番料理です。パンジャーブ周辺ではチョレ(छोले / chole)**とも呼ばれ、揚げパンのバトゥーラを添えれば有名なチョレ・バトゥーレになります。レストランでは濃い茶色で出てくることが多く、家庭ではもう少し明るいトマト色にも仕上がります。

パンジャーブ風チョレを皿に盛った様子
パンジャーブ風のチョレ。トマトと玉ねぎのソースに、やわらかく煮たひよこ豆をからめる

日本で作るときに迷うのは、ひよこ豆を缶詰にするか乾物にするか、チョレマサラを買うか手持ちのスパイスで組むか、アムチュールやアナルダナの酸味をどう代替するかです。この記事では、乾燥ひよこ豆を基本にしつつ、缶詰でも失敗しない短縮版を併記します。

大事なのは、ただの「ひよこ豆カレー」にしないことです。チャナマサラらしさは、豆のほくっとした食感、よく炒めた玉ねぎとトマトの厚み、最後に残る酸味にあります。タンドリーチキンのような肉料理の横に置いてもいいですし、サモサと合わせて軽いインド献立にしても楽しい。豆のカレーがあると、食卓の重心がすっと安定します。

表記について

「チャナ」はヒンディー語系でひよこ豆、「チョレ」はパンジャーブ語圏でよく使われる呼び名です。日本語検索では「チャナマサラ」が見つけやすいため、本記事ではチャナマサラを主表記にし、パンジャーブ風の文脈ではチョレも併記します。


この料理の背景 — パンジャーブの屋台と家庭を行き来する豆料理

インドの路上でチョレ・バトゥーレを出す屋台の皿
チョレ・バトゥーレは北インドの屋台や食堂で親しまれる組み合わせ。豆の酸味と揚げパンの軽さが合う

チャナマサラはインド亜大陸の広い地域で食べられますが、日本の台所で再現しやすいのは、北インド、とくにパンジャーブ風のチョレです。Dassana's Veg Recipesでは、チョレを「白いひよこ豆を玉ねぎとトマトのグレービーで煮る北インドのカレー」と説明し、バトゥーラ、ロティ、蒸し米と合わせる料理として紹介しています。

パンジャーブ風で面白いのは、色と酸味の作り方です。白いひよこ豆をそのまま煮ると明るいベージュになりますが、現地レシピでは乾燥アムラ(インドのグーズベリー)や紅茶のティーバッグを一緒に煮て、豆に深い茶色をつけることがあります。これは焦がしたわけではなく、豆を濃い見た目に寄せる技法です。味の酸味は、アムチュール(乾燥マンゴー粉)やアナルダナ(乾燥ざくろ種)で出すことが多く、なければレモンやライムで補えます。

The GuardianのFelicity Cloakeも、チャナマサラを家庭ごとの差が大きい料理として扱い、缶詰のひよこ豆でも作れる一方、乾燥豆を戻して煮ると食感と味の入り方が変わると整理しています。つまり、チャナマサラには「唯一の正解」よりも、豆をどうやわらかくし、酸味をどこで足し、どのくらい濃く煮詰めるかという判断があります。

見るポイント パンジャーブ風に寄せるなら 日本の家庭での落とし所
乾燥カブリチャナを一晩浸水 缶詰でも可。煮込み時間を短くする
アムラまたは紅茶で茶色く煮る 色にこだわらなければ省略可
酸味 アムチュール、アナルダナ レモン汁、梅酢少量、トマトで補う
香り ローストしたホールスパイス 市販チョレマサラ+クミンで短縮
食べ方 バトゥーラ、クルチャ、玉ねぎ、レモン ナン、チャパティ、バスマティ米でも十分

インド料理を続けて作るなら、チャナマサラはかなり使い勝手のよい入口です。肉を使わず、冷凍保存でき、バスマティ米にもナンにも合う。買ったスパイスはキチュリビリヤニタンドリーチキンの付け合わせにも回せます。


4人分

材料(4人分) — ひよこ豆、酸味、香りを分けて考える

浸水前と浸水後のひよこ豆を並べた様子
乾燥ひよこ豆は一晩で大きくふくらむ。戻し方で煮上がりの食感がかなり変わる

4人分で作ります。主食をナンやバスマティ米にするなら、この量でしっかり夕飯になります。副菜として出す日は半量でも構いません。

ひよこ豆を煮る材料

材料 分量 代替・備考
乾燥ひよこ豆(カブリチャナ) 250 g 缶詰なら水切り後480〜520 g程度
水(浸水用) たっぷり 豆の3倍以上。8時間以上浸す
水(下茹で用) 900 ml 圧力鍋なら600 ml程度で可
小さじ1 下茹で時に入れる
重曹 小さじ1/4 早くやわらかくしたい時だけ。入れすぎると崩れる
紅茶ティーバッグ 1袋 色付け用。省略可。アムラがあれば2〜3 片

マサラベース

材料 分量 代替・備考
玉ねぎ 2 個(約360 g) できればみじん切り。紫玉ねぎでも可
トマト 2 個(約300 g) カットトマト缶なら1/2缶(約200 g)
にんにく 3 片 チューブ小さじ2で代用可
しょうが 20 g チューブ小さじ2で代用可
青唐辛子 1 本 省略可。辛さは粉唐辛子で調整
サラダ油 大さじ3 香りを出すなら米油か太白ごま油
クミンシード 小さじ1 なければクミンパウダー小さじ1/2を後入れ

スパイスと仕上げ

材料 分量 代替・備考
コリアンダーパウダー 大さじ1 香りの土台。省略不可に近い
クミンパウダー 小さじ1 クミンシードと併用すると深い
ターメリック 小さじ1/2 色付け。入れすぎると土っぽい
チリパウダー 小さじ1/2〜1 カイエンペッパーなら少なめ
ガラムマサラ 小さじ1 最後に入れて香りを残す
アムチュール 小さじ1 なければレモン汁大さじ1〜1.5
小さじ1〜1.5 豆の茹で汁の塩分を見て調整
パクチー 1/2束 苦手なら青ねぎ少量
レモン 1/2 個 仕上げと皿添え
紫玉ねぎ 1/4 個 薄切りにして添える
アレルギーと食事制限

基本のチャナマサラは動物性食材を使わないため、ヴィーガン対応にしやすい料理です。ただし市販のチョレマサラ、ナン、付け合わせには小麦乳製品、製品によってナッツが含まれることがあります。購入時は表示を確認してください。

この料理に使う食材・道具

乾燥ひよこ豆は、缶詰より時間はかかりますが、豆の香りと食感がよく出ます。楽天で探すなら「カブリチャナ」「ひよこ豆 乾燥」で検索すると、インド料理用の大粒豆が見つかります。

乾燥ひよこ豆 カブリチャナ
乾燥ひよこ豆 カブリチャナ

チョレマサラは、初回だけなら市販品で十分です。ホールスパイスを揃える前に、料理の着地点を知るための近道になります。

チョレマサラ インドカレー用スパイス
チョレマサラ インドカレー用スパイス

アムチュールは、チャナマサラの「最後に残る酸味」を作る粉です。手に入らない場合はレモンで代替できますが、インド料理を続けるなら一袋あるとサモサ、チャート、野菜炒めにも回せます。

アムチュールパウダー 乾燥マンゴー粉
アムチュールパウダー 乾燥マンゴー粉

ナンより軽く食べたい日は、バスマティ米が便利です。チャナマサラの濃いソースを受け止めつつ、日本米よりさらっと食べられます。

バスマティライス インド産 長粒米
バスマティライス インド産 長粒米
最初に買うならこの順番

初回は「乾燥ひよこ豆、ガラムマサラ、コリアンダー、クミン」で作れます。次に足すならチョレマサラ、アムチュール、バスマティ米。全部を一度に揃えようとすると、スパイス棚だけが先に本格化して料理が続きません。


📊 栄養情報(1人分)
95
kcal
4.0g
タンパク質
3.0g
脂質
13.5g
炭水化物
3.3g
食物繊維
245mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。

作り方 — 豆はやわらかく、玉ねぎは焦らず、酸味は最後

チャナマサラの失敗は、豆が硬い、玉ねぎが生っぽい、酸味がない、の3つに集まります。逆に言えば、豆を指で潰せるまで煮て、玉ねぎとトマトを十分に炒め、最後に酸味を足せば、かなり安定します。

1. **ひよこ豆を浸水する(8時間以上)。** 乾燥ひよこ豆250gを洗い、豆の3倍以上の水に8〜12時間浸します。夏場は冷蔵庫で浸すと安心です。豆が古い場合は戻りが悪く、煮ても硬さが残りやすいので、開封から時間が経った豆は早めに使い切ります。
水に浸けたひよこ豆がふくらんだ状態
浸水後のひよこ豆。ここで十分に水を吸わせると、煮上がりが均一になる
  1. 豆を煮る(圧力鍋18分、普通鍋60〜90分)。 浸水した豆をすすぎ、鍋に水900ml、塩小さじ1、紅茶ティーバッグ1袋、重曹小さじ1/4を入れます。圧力鍋なら加圧18分、自然減圧。普通鍋なら弱めの中火で60〜90分、豆が指で簡単につぶれるまで煮ます。紅茶は色付け用なので、煮終えたら取り出します。
チョレ・バトゥーレの濃い色の豆カレー
紅茶やアムラで煮ると、パンジャーブ風チョレのような濃い色に近づく
  1. 玉ねぎを茶色く炒める(12〜15分)。 厚手の鍋に油大さじ3とクミンシード小さじ1を入れ、弱めの中火で香りを出します。玉ねぎのみじん切りを加え、塩ひとつまみを振って12〜15分炒めます。焦げそうなら水大さじ1を足し、鍋底をこそげます。薄いきつね色から茶色に向かうところが、豆カレーの甘みの土台です。
スパイスと玉ねぎで作るインド料理のマサラベース
玉ねぎを焦らず炒めると、トマトと豆を受け止めるマサラベースができる
  1. しょうが、にんにく、トマトを炒める(8分)。 しょうが、にんにく、青唐辛子を加えて1分炒め、トマトを入れます。トマトの水分を飛ばし、油が鍋の端に少しにじむまで6〜8分炒めます。ここが短いと、仕上がりが水っぽく、トマトの酸っぱさだけが浮きます。
トマトとスパイスをまとったチャナマサラ
トマトの水分を飛ばしてから豆を加えると、ソースが薄まらず豆にからむ
  1. 粉スパイスを入れて香りを起こす(1分)。 火を弱め、コリアンダー大さじ1、クミン小さじ1、ターメリック小さじ1/2、チリパウダー小さじ1/2を入れます。焦げないよう30〜60秒だけ混ぜ、香りが立ったらすぐ次へ進みます。粉スパイスは油に触れると香りが出ますが、長く炒めると苦くなります。
スパイスをまとったひよこ豆カレーの皿
粉スパイスは短く油になじませる。香りが立ったら豆と茹で汁を加える
  1. 豆と茹で汁を加えて煮る(20分)。 茹でたひよこ豆と茹で汁300mlを加え、弱めの中火で15〜20分煮ます。途中で豆をお玉の背で1/5量ほど潰すと、ソースに自然なとろみが出ます。水分が少なければ茹で汁を足し、多ければふたを外して煮詰めます。
チョレ・バトゥーレの豆カレーをアップで見た様子
豆を少し潰すと、でんぷんでソースがまとまり、ナンや米にからみやすくなる
  1. 酸味と香りを仕上げる(3分)。 火を止める直前にガラムマサラ小さじ1、アムチュール小さじ1を入れます。アムチュールがなければ火を止めてからレモン汁大さじ1〜1.5を加えます。塩で味を整え、刻んだパクチー、薄切り玉ねぎ、レモンを添えて完成です。
チャナマサラをナンや玉ねぎと一緒に盛った皿
仕上げの酸味と生玉ねぎで、豆の重さが軽くなり最後まで食べやすい
缶詰で作る短縮版

缶詰ひよこ豆を使う場合は、水切り後480〜520gを用意します。豆はすでに柔らかいので、作り方の1〜2を省き、工程6で水または缶汁150〜200mlを加えて10分煮ます。缶詰は塩分があるため、塩は最後に調整してください。


日本の台所で本場に寄せる分岐表

バスマティ米と豆カレーを合わせた食卓のイメージ
チャナマサラはバスマティ米にもナンにも合う。主食で食卓の重さが変わる

チャナマサラは材料名だけを見ると、スパイスを大量に買わないと作れない料理に見えます。けれど、守るべきものと代えてよいものを分ければ、かなり家庭向きです。

迷う材料 本場寄せ 日本で現実的 料理への影響
ひよこ豆 乾燥カブリチャナ 缶詰、紙パック 乾燥豆の方が豆の香りと食感がよい
酸味 アムチュール、アナルダナ レモン汁、ライム、梅酢少量 酸味を抜くと味が平板になる
色付け アムラ、紅茶 紅茶ティーバッグ、省略 味より見た目への影響が大きい
スパイス 自家製チョレマサラ 市販チョレマサラ+クミン 初回は市販でも十分
主食 バトゥーラ、クルチャ ナン、チャパティ、バスマティ米 揚げパンは重いので米が家庭向き
香草 パクチー 青ねぎ、三つ葉少量 苦手なら無理に入れない

代替しない方がよいのは、玉ねぎとトマトを炒める時間です。市販カレールウのように、材料を入れてすぐ煮てもチャナマサラにはなりません。玉ねぎの甘みとトマトの水分飛ばしが、豆の周りにからむソースを作ります。

逆に、紅茶で色を付ける工程は好みです。濃い茶色にするとパンジャーブ風の雰囲気が出ますが、紅茶を入れなくても料理としては成立します。日本の家庭では、初回から色にこだわりすぎるより、豆をやわらかく煮ることを優先してください。

アムチュールは便利ですが、最初から必須ではありません。レモンでも酸味は出ます。ただしレモンは香りが明るく、アムチュールは乾いた酸味で、余韻が少し違います。何度か作って「あと一歩インド料理店の味に寄せたい」と思ったら、アムチュールを足す価値があります。


失敗原因 — 豆が硬い、味が薄い、酸味が足りない

濃く煮込んだチョレとバトゥーラの皿
チャナマサラは豆の硬さとソースの濃さで印象が変わる。煮込みの終盤で調整する

チャナマサラは、手順自体は難しくありません。難しいのは、豆とソースの状態を見ることです。時間だけを信じるより、指で豆を押す、鍋底をこそげる、味見して酸味を見る。この3つで仕上がりが変わります。

失敗 原因 直し方
豆が硬い 浸水不足、古い豆、煮込み不足 重曹少量を使う。圧力鍋なら追加加圧5分
ソースが水っぽい トマトの炒め不足、茹で汁の入れすぎ ふたを外して10分煮詰め、豆を少し潰す
味が薄い 塩不足、酸味不足、スパイスの香り不足 塩を小さじ1/4ずつ、レモンやアムチュールを追加
苦い 粉スパイスを焦がした 次回は弱火で30秒。今回はレモンと少量の砂糖で丸める
粉っぽい スパイスを入れてすぐ水を足した 油に短くなじませ、トマトと一緒に煮る
豆が崩れた 重曹過多、煮すぎ 一部はとろみとして活かし、次回は重曹を減らす

豆が硬いまま味付けに入ると、あとでいくら煮ても中心が粉っぽく残ります。工程2の時点で、ひよこ豆を親指と人差し指で押し、むにゅっと潰れるくらいまで煮てください。カレーとして煮る工程は味を含ませる時間であって、硬い豆をゼロから柔らかくする時間ではありません。

味がぼやけるときは、スパイスを増やす前に塩と酸味を見ます。豆料理は塩が足りないと急に眠い味になります。アムチュールやレモンの酸味が入ると、豆の甘みとトマトのコクが立ち上がります。

保存用はしっかり加熱してから冷ます

豆料理は粗熱が取れるまで時間がかかります。保存する場合は浅い容器に広げ、粗熱が取れたら早めに冷蔵してください。常温で長く置くのは避け、翌日以降は中心までしっかり温め直します。


食べ方と献立 — ナンだけでなく米にも合う

チョレ・バトゥーレを大皿に盛ったインド料理の食卓
揚げパンと合わせると屋台感が出るが、家庭では米やチャパティの方が軽く続けやすい

いちばん有名なのは、チョレ・バトゥーレです。辛く酸味のあるチョレに、ふくらんだ揚げパンを合わせる北インドの食堂らしい組み合わせ。ただし家庭で夕飯にするなら、揚げパンまで作ると少し重くなります。

平日は、バスマティ米か市販ナンで十分です。チャナマサラ、バスマティ米、ライタ、薄切り玉ねぎ、レモン。この組み合わせなら、豆の重さをヨーグルトと酸味が受け止めます。タンドリーチキンを焼く日なら、タンドリーチキンの付け合わせにチャナマサラを足すだけで、豆・米・冷たい副菜が揃います。

週末なら、サモサと合わせると屋台寄りになります。サモサのじゃがいも、チャナマサラの豆、ミントチャトニの香草。炭水化物が重なるので、量は少なめにして、きゅうりや玉ねぎを添えるのがおすすめです。

場面 主食 添えるもの 買い足すなら
平日の夕飯 バスマティ米、冷凍ナン ライタ、玉ねぎ、レモン プレーンヨーグルト
週末の昼 ナン、チャパティ サモサ、ミントチャトニ パクチー、ミント
来客の日 バスマティ米とナンを少量ずつ タンドリーチキン、カチュンバル 冷凍ナン、紫玉ねぎ
翌日の昼 トースト、残りご飯 ヨーグルト、青ねぎ レモン、きゅうり

チャナマサラは豆が主役なので、献立に肉を足すかどうかで重さが変わります。肉料理を足す日は主食を軽めにし、豆カレーだけの日は米やナンを少し増やす。冷たい副菜を一つ置くと、スパイスと豆の濃さが続いても食べ飽きません。

インド料理まとめの中でインド料理を広げるなら、米と豆のやさしいキチュリ、スパイス米のビリヤニ、焼き料理のタンドリーチキンへつなげると、買ったクミン、コリアンダー、ガラムマサラを使い回せます。ネパールのダルバートと比べると、チャナマサラは豆料理でも酸味とトマトが前に出るのが面白いところです。


保存と翌日の食べ方

チョレと玉ねぎ、レモンを添えた皿
翌日はレモンと玉ねぎを新しく添えると、豆カレーの重さが戻りにくい

チャナマサラは作り置きに向いています。冷蔵なら2〜3日、冷凍なら2〜3週間を目安にしてください。豆は時間が経つとソースを吸うため、翌日は少し水分が減ります。温め直すときは水または茹で汁を大さじ2〜3足し、弱火でゆっくり温めます。

冷凍する場合は、1食分ずつ平たい容器に分けます。解凍は冷蔵庫で一晩、または電子レンジの解凍モード。急いで鍋に入れると外側だけ煮詰まりやすいので、少量の水を足してから温めてください。

翌日の食べ方でいちばん簡単なのは、バスマティ米にかけることです。少し煮詰まったチャナマサラは、米にのせるとよく絡みます。ナンで食べるなら、レモン汁とパクチーを足すと香りが戻ります。パンに挟むなら、チャナマサラを軽く潰して、薄切り玉ねぎ、ヨーグルト、ミントを重ねると、豆のサンドイッチになります。

余ったチャナマサラを薄めてスープにするのも手です。水または野菜だしを足し、ほうれん草や小松菜を入れて5分煮ます。仕上げにガラムマサラを少し振れば、翌日の昼にちょうどいい豆スープになります。


よくある質問

チャナマサラを小皿に盛った食卓
よくある疑問は、豆の種類、酸味、缶詰、辛さ、保存に集中する

Q1. 乾燥ひよこ豆ではなく缶詰でも作れますか?

作れます。水切り後480〜520gを使い、工程6で10分ほど煮て味を含ませます。缶詰はすでに柔らかいので煮崩れしやすく、豆を潰す量は少なめにします。塩分があるため、塩は最後に調整してください。

Q2. アムチュールがないと本場から遠くなりますか?

少し風味は変わりますが、レモン汁で十分においしく作れます。アムチュールは乾いた酸味、レモンは明るい酸味です。初回はレモンで作り、続けてインド料理を作るならアムチュールを買う順番で大丈夫です。

Q3. 紅茶で煮ると紅茶味になりませんか?

ティーバッグ1袋を豆と一緒に煮る程度なら、紅茶の味は強く残りません。主な目的は色付けです。気になる場合は省略し、豆を塩水だけで煮てください。色より豆の柔らかさの方が重要です。

Q4. 子どもや辛いものが苦手な人にも出せますか?

出せます。青唐辛子を抜き、チリパウダーを小さじ1/4以下にします。辛味を食卓で足せるよう、カイエンペッパーやチリオイルを別添えにしてください。酸味と塩があれば、辛くなくてもチャナマサラらしさは残ります。

Q5. どの主食がいちばん合いますか?

本場感を出すならバトゥーラやクルチャですが、家庭ではバスマティ米かナンが扱いやすいです。軽く食べたい日は米、屋台感を出したい日はナン、週末のごちそうなら揚げパンやプーリに寄せるといいです。


まとめ — チャナマサラは豆を主役にするカレー

皿に盛ったチャナマサラと香草
豆の食感、玉ねぎとトマトの厚み、最後の酸味が揃うと、チャナマサラは肉なしでも満足感が出る

チャナマサラは、スパイスをたくさん入れる料理というより、豆をおいしく食べるための料理です。ひよこ豆をやわらかく煮る。玉ねぎとトマトを焦らず炒める。仕上げにアムチュールかレモンで酸味を足す。この3つが決まれば、日本のスーパーの材料でもかなり本格的に近づきます。

初回は、乾燥ひよこ豆、玉ねぎ、トマト、クミン、コリアンダー、ガラムマサラで十分です。紅茶の色付けやアムチュール、チョレマサラは、続けて作りたくなったら足してください。鍋に豆のカレーがあるだけで、米にもナンにも、タンドリーチキンの横にも置ける。台所の常備レシピとして、チャナマサラはかなり頼もしい一皿です。

次に作るなら、同じスパイスでキチュリ、食卓を広げるならタンドリーチキンの付け合わせ、インド料理全体を眺めるならインド料理まとめへ進むと、買った豆とスパイスを使い切りやすくなります。

参考文献

出典の扱い

チャナマサラの呼び名、パンジャーブ風チョレ、紅茶・アムラによる色付け、アムチュールやアナルダナの酸味、缶詰豆の短縮法は英語圏・インド系料理メディアを参照し、日本の買い出しと家庭調理に合わせて再構成しました。

  1. Dassana's Veg Recipes, "Chole Recipe | Punjabi Chole Masala" https://www.vegrecipesofindia.com/punjabi-chole-chickpeas-in-a-spicy-gravy/
  2. The Guardian, "How to make the perfect chana masala" https://www.theguardian.com/lifeandstyle/2015/sep/24/how-to-make-the-perfect-chana-masala
  3. The Guardian, "How to make chana masala - recipe" https://www.theguardian.com/food/2022/jan/12/how-to-make-chana-masala-recipe-felicity-cloake-masterclass
  4. Serious Eats / J. Kenji Lopez-Alt, "Channa Masala Recipe"(Punchfork掲載情報を参照) https://www.punchfork.com/recipe/Channa-Masala-Serious-Eats
  5. Wikimedia Commons, "Chana masala" and "Chole bhature" image categories https://commons.wikimedia.org/
  6. 世界ごはん「インド料理まとめ」 /recipes/south-asia/overview/indian-cuisine

画像出典

Wikimedia Commons: Chana-masala.jpg(Author: Yugaljoshi)、Chana-masala_2.jpg(Author: Yugaljoshi)、Punjabi_Chole.jpg(Author: Prarthita Jain)、Chole_Bhature_on_the_street.jpg、Soaked_and_dried_chickpeas.jpg(Author: Tiia Monto)、Chickpea_(2).JPG(Author: Zobaer)、CHOLE_BHATURE.JPG(Author: AASTHA MITTAL)、Chana-Masala.jpg(Author: Rashid Jorvee)、Chana masala.jpg(Author: Simon Law)、Chole_Bhature_5.jpg(Author: Gannu03)、Chole_Bhature_2.jpg(Author: Gannu03)、Spicy_Chole_Bhature.jpg、Basmati_rice.JPG(Author: Turbo1232112321)、Chole_Bhature.jpg、Chhole_bhature.jpg、Chole_Bhature_(6369876781).jpg(Author: Barry Pousman)、"Desi_Chole_bature".jpg(Author: Mahi Tatavarty)、Garam_Masala.JPG、Garam_Masala-spice.jpg、Chickpeas.JPG。各ファイルのライセンスはWikimedia Commonsのファイルページに従います。

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  2. 用途: 工程画像 / 保存先: public/images/sekai-gohan/south-asia/india/chana-masala/onion-tomato-masala.webp / alt: 「鍋で玉ねぎとトマトを炒めてチャナマサラのマサラベースを作る工程」 / prompt: Editorial food photograph of onions and tomatoes frying with Indian spices in a heavy pot for chana masala, steam, oil sheen, wooden spoon, warm kitchen light, close-up, no text.
  3. 用途: 完成画像 / 保存先: public/images/sekai-gohan/south-asia/india/chana-masala/hero.webp / alt: 「チャナマサラをバスマティ米、レモン、紫玉ねぎ、パクチーと一緒に盛り付けた完成写真」 / prompt: Editorial food photograph of North Indian chana masala served in a ceramic bowl with basmati rice, lemon wedges, sliced red onion, cilantro, warm natural light, shallow depth of field, no text.

画像出典

本文・商品カードで使用した画像の出典元をまとめています。

  1. Wikimedia Commonsパンジャーブ風チョレを皿に盛った様子、インドの路上でチョレ・バトゥーレを出す屋台の皿、浸水前と浸水後のひよこ豆を並べた様子、水に浸けたひよこ豆がふくらんだ状態、チョレ・バトゥーレの濃い色の豆カレー、スパイスと玉ねぎで作るインド料理のマサラベース、トマトとスパイスをまとったチャナマサラ、スパイスをまとったひよこ豆カレーの皿 ほか12点
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