ネパールのヨマリ。魚のように細い尾をつけた米粉の蒸し菓子を割り、黒いチャク餡とごまを見せた皿
🔪下準備45分
🔥調理20分
🍽️分量6
🌍料理ネパール料理・ネワール料理

ヨマリの作り方|ネパールの米粉蒸し菓子とチャク餡

31分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
STEP 11 / 6

ごまを煎り、チャク餡をまとめる

所要時間10分

手順1: ごまを煎り、チャク餡をまとめる

火加減:中火から弱火

乾いたフライパンにごまを入れ、中火で2〜3分ゆすります。白ごまが淡い金色になり、香ばしい匂いが立ったところで火を止め、粗熱を取ってから花崗岩の乳鉢やすり鉢で粒が半分残る程度につぶします。粉にしすぎると餡が単調になるため、粒の大きさを残してください。

小鍋にチャク160g、水30ml、ギー10gを入れ、弱火で2〜3分混ぜます。糖が溶けてつやが出たら火を止め、ごま、ココナッツ、カルダモンを加えます。餡を煮詰めすぎず、冷めても指で丸められる粘度で止めるのが、蒸し上がりのやわらかさを守るコツです。泡が大きくなり、鍋底に固い飴の膜が見えた場合は、湯5mlを加えて弱火で戻します。

STEP 22 / 6

熱湯で米粉の生地をまとめる

所要時間15分

手順2: 熱湯で米粉の生地をまとめる

火加減:なし。熱湯を使う

ボウルに上新粉270g、もち米粉30g、塩2gを入れて混ぜます。熱湯220mlを細く注ぎ、木べらで粉全体を湿らせます。粉が乾いた部分だけに残りの湯を5mlずつ足し、粉っぽい塊がなくなったらギー15gを加えます。熱が下がって手で触れられる温度になったら、台の上で5〜7分こね、表面がなめらかで耳たぶより少しやわらかい状態にします。

濡らして固く絞った布をかけ、10分休ませます。押した跡がゆっくり戻り、割れ目が開かなければ適正です。指で押して粉のひびが広がるなら湯を5ml、べたついて指に生地が残るなら上新粉5gを足して、さらに2分こねます。

STEP 33 / 6

生地を分けて、餡の入る器を作る

所要時間15分

手順3: 生地を分けて、餡の入る器を作る

火加減:なし

生地を12等分し、1個ずつ約50gにします。手に成形用の油を薄く塗り、丸めた生地を片手の中で6〜7cmの楕円にのばします。親指を中心へ入れ、人差し指と中指で外側を回しながら、底が丸く、口が少し広い器にします。尾の先は6cmほど細く引き、壁の厚みを3〜4mmにそろえます。

穴を深くしすぎると底が薄くなり、餡の水分で破れます。逆に壁が5mmを超えると、蒸した後も中心が粉っぽく残ります。口の縁を指で一周なで、乾いたひびが消え、器の内側が湿った光を帯びていれば次へ進みます。

STEP 44 / 6

餡を詰め、口を閉じる

所要時間10分

手順4: 餡を詰め、口を閉じる

火加減:なし

完成の目安:餡がすべて隠れ、閉じ目の白いひびが消えている

冷ましたチャク餡を12等分し、1個約18gに丸めます。生地の空洞へ餡を入れ、口の縁を5mmほど残します。親指と人差し指で縁を寄せ、餡が見えなくなるまで少しずつ閉じます。最後に尾の先をつまんで細くし、閉じ目を下へ軽く押します。

餡が口からはみ出したら無理に押し込まず、餡を2gだけ取り出します。閉じ目に粉をまぶすと蒸した後に割れやすいため、指先へ水を1滴つけてなでる程度にします。表面に白い線が残っていなければ、油を塗ったシートへ間隔を2cm空けて置きます。

STEP 55 / 6

強い蒸気で火を入れる

所要時間15〜18分

手順5: 強い蒸気で火を入れる

火加減:強火で蒸気を立ててから中火

蒸し器の湯が沸き、ふたの縁から勢いよく湯気が出ていることを確認します。ヨマリを間隔2cmで並べ、ふたをして中火へ落とします。15分蒸し、皮の表面が乾いた白から少し透ける白へ変わり、尾の先が指で触れても沈まなければ火を止めます。

12個を一段に置けない場合は、蒸気が弱くならないよう一回目と二回目の間に湯を足して再沸騰させます。ふたを途中で開けると温度が落ち、皮がべたつきやすくなります。18分経っても底が粉っぽければ、湯切れがないことを確認して3分だけ延長します。

STEP 66 / 6

休ませ、温かいうちに盛る

所要時間5分

手順6: 休ませ、温かいうちに盛る

火加減:なし

温度・加熱目安:新しい加熱はせず、蒸し器から出した直後の余熱を3〜5分落ち着かせる

切り方:1個を尾から根元へ縦半分に割り、餡の中心を確認する

蒸し上がったヨマリを皿へ移し、3〜5分だけ置きます。すぐ触ると皮がやわらかく、閉じ目が開きやすいからです。粗熱が取れたら、1個を割って餡の中心を確認します。チャクがとろりと残り、皮がもちもちしながらも歯で切れるなら完成です。

餡が固い場合は、次の分を蒸す前に餡へ湯5mlを戻します。皮が重く、底だけ湿っている場合は、次回から蒸し器の湯を先に沸かし、ヨマリ同士の間隔を広げます。完成品は無糖のミルクティーや黒茶と合わせ、熱が残るうちに食べます。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

米粉、白玉粉、チャク、黒糖、ごま、ココナッツ、カルダモンを並べたヨマリの材料
ヨマリの生地とチャク餡に使う材料。黒い糖と煎りごまが味の中心になる

一人2個を目安にした分量です。生地は上新粉を主体にし、もち米粉を30gだけ加えます。これはネパールの配合をそのまま再現するためではなく、日本で初めて成形するときに尾の付け根が割れにくくするための家庭向け調整です。餅のような粘りを出したいわけではないので、もち米粉を増やさないでください。

6品目

生地

材料 分量 役割・代替
上新粉または細かい米粉 270g 米の香りと皮の骨格。製菓用の細かい米粉でも作れる
もち米粉(白玉粉) 30g 尾や閉じ目のひびを抑える。現地寄せなら上新粉30gに置き換える
熱湯 220〜240ml 最初は220ml。粉の乾き具合を見て20mlまで足す
ギーまたはサラダ油 15gまたは10ml 生地をのばしやすくする。乳を避けるならサラダ油
2g 餡の甘さをぼやけさせない
成形用のサラダ油 5ml 手のひらと指先に薄く塗る

白玉粉は水を吸う速さが違うため、熱湯を一度に全量入れません。商品を選ぶときは、リンク先で内容量と白玉粉であることを確認し、30gだけ使って残りを白玉団子やフルーツ大福へ回せるか考えます。ヨマリを一度だけ作る人は、上新粉だけでも構いません。

6品目

チャク餡

材料 分量 役割・代替
チャクまたはジャガリー 160g 黒い糖蜜の香り。入手できなければ黒糖140gで代用
30ml チャクを溶かす。黒糖代用時は20mlから始める
白ごままたは黒ごま 45g 煎って粗くつぶし、餡に粒の食感を残す
乾燥ココナッツファイン 20g 生ココナッツなら30g。香りと歯ざわりを足す
ギー 10g 餡のまとまりと香り。サラダ油5mlでもよい
カルダモン(ホール) 3さや(約0.5g) 中の種をつぶす。苦手なら省略

チャクはネパールの菓子や飲み物に使われる固形糖で、黒糖に置き換えると風味は軽くなります。通販で見つかっても、原材料や容量を確認できない候補は買い物の中心にしません。ヨマリのためだけなら、黒糖140gと水20mlで作り、餡を煮詰める時間を短くする方が失敗しにくいです。

カルダモンは3さやだけ使うため、ホールを買うのはチャイや焼き菓子にも回す人向けです。粉末よりさや付きの方が香りを残しやすく、リンク先ではホールタイプと内容量を確認できます。ヨマリ一度分だけなら、手持ちのシナモンを足すより省略した方が味の芯を崩しません。

メモ

クワ餡に変える場合

チャクの濃い香りより、乳の丸い甘さを選ぶなら、クワ餡を12個分用意します。クワ120g、きび砂糖35g、乾燥ココナッツ15g、カルダモン0.3gを小鍋で弱火にかけ、木べらで押してまとまるまで4〜5分加熱します。冷めると固くなるため、粗熱が取れたら12等分し、指で押して餡の角をなくします。クワは乳製品なので、ギーを使わない生地にしても乳製品を避けることはできません。

アレルギーと蒸し器の扱い

ごま、ココナッツ、乳製品を使います。クワを選ぶ場合は乳成分、ギーを選ぶ場合は乳由来原料、白玉粉や米粉は製造ラインを含む表示を確認してください。蒸し器は湯切れすると空焚きになるため、12個を一度に蒸せない鍋では二回に分けます。

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材料表の分量6人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

📊 栄養情報(1人分)
33
kcal
0.5g
タンパク質
1.0g
脂質
5.7g
炭水化物
0.3g
食物繊維
6mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

黒い餡を包んだ、冬の湯気のヨマリ

蒸し器のふたを持ち上げると、白い米粉の包みから湯気が細く立ちます。細長い尾をつけた形は魚にも、木の実にも見えますが、割った瞬間に目を引くのは中の濃い茶色です。黒糖に似たチャクの餡がゆっくり流れ、煎ったごまの香ばしさが熱い生地に移ります。

ヨマリ(Yomari / योमरी)は、ネパールのネワール人に伝わる米粉の蒸し菓子です。米粉の生地でチャク(chaku、糖蜜状の固形糖)やクワ(khuwa、濃縮乳の餡)を包み、魚のような尾をつけて蒸します。餃子に似ていても、塩味の具を包む料理ではありません。生地のやわらかさ、餡の香り、蒸気でふくらむ食感が一つに重なる菓子です。

ネパール観光局の案内では、ヨマリは米の収穫と食べ物の女神アナプルナに祈る日、ヨマリ・プンヒと結びついています。日本で作るときも、ただ甘い団子として扱うより、新米の季節に家族で蒸し上げる菓子という距離感を残すと、材料を置き換える判断がしやすくなります。

この分量は12個です。熱湯で生地をまとめ、チャク餡を煮詰めすぎず、尾の付け根にひびを作らないことが三つの要所です。チャクが手に入らない場合は黒糖で作れますが、黒糖を水で溶きすぎると餡が流れ出るため、代替の比率も工程の中で指定します。

ヨマリ・プンヒとカトマンズ盆地の食卓

ヨマリ・プンヒは、ネパール暦のティンラ月の満月にあたるネワールの祭りとして紹介されています。暦の換算で日本の月日は毎年変わるため、固定した日付だけを覚えるより、満月の日に米の収穫を祝い、家でヨマリを分け合う行事として捉える方が正確です。ネパール観光局は、カトマンズ盆地の人びとが穀物と食べ物の女神アナプルナを敬い、米の収穫を願う日として説明しています。

現地の記事には、ヨマリの由来をめぐる複数の語りが残っています。パナウティの夫婦が新しい米と糖蜜で初めて作ったという話、見知らぬ旅人に分けた菓子が祭りへ広がったという話などです。これらは一つの確定した発明史というより、パナウティやネワールの食卓と結びついた由来譚です。料理の名前についても、ネパール観光局はネワール語で「おいしいパン」にあたる意味を紹介しています。

冬の家では、蒸し器から上がる湯気だけでなく、火鉢のような暖房具のそばでヨマリを分ける様子も語られます。家族で成形を受け持ち、蒸し上がったものから熱いうちに食べる菓子なので、形が全て同じでなくても食卓の手作り感が残ります。ネワールの家庭で、子どもの偶数歳の誕生日にヨマリを作る習慣を紹介する記録もあり、祭りの日だけに閉じた菓子ではありません。

地域や家ごとの違いは、餡と形に現れます。チャクにごまとココナッツを合わせた濃い餡が基本形として知られ、クワを使うと乳の白い餡になります。バクタプルの地域案内では、チャクとごまの餡をバヨ・ヨマリ、黒レンズ豆の餡をマヨ・ヨマリと呼ぶ区分も紹介されていますが、呼び方や中身がネパール全域で一律という意味ではありません。魚のような尾をつける説明がある一方、イチジクの実に似た形と語られることもあり、成形は祭りの場や家庭で少しずつ変わります。

日本の台所で残すべきなのは、輸入食材を全部そろえることではありません。米粉を熱湯で扱い、餡を黒く焦がさず、蒸気の中で白い皮を透ける手前まで火入れすることです。チャクは黒糖へ置き換えられますが、米粉の生地を小麦粉で作れば別の菓子になります。蒸し器に並べる前の成形と、割ったときに餡が固まりすぎていない状態を守れば、東京や大阪の家庭でもヨマリらしい着地点を作れます。

米の粉、黒い糖、ごまを囲んでヨマリを作るネワールの冬の食卓を思わせる調理風景
米の収穫と冬の家族の時間に結びつくヨマリの食卓

ごま餡とクワ餡で変わる、ヨマリの輪郭

濃いチャク餡と白いクワ餡を包んだヨマリを並べた比較
チャクの黒い餡とクワの白い餡では、甘さの立ち方と香りが変わる

ヨマリは、皮の形がそろっているかよりも、餡が何を受け持つかで印象が変わります。祭りの日の濃いチャク餡は糖蜜とごまの香ばしさが先に立ち、クワ餡は乳の丸さが米粉の甘みを受け止めます。

チャクとごまの餡

黒い餡にごまを合わせる形です。チャクが手に入ると糖蜜の深みが出ますが、黒糖代用でも、煮立てずに仕上げれば生地の中でほどよく流れます。白ごまは香りが穏やかで、黒ごまは色と苦みが強く出るため、初回は白ごま45gが扱いやすいです。

クワ餡

クワは牛乳を煮詰めた固形に近い乳製品で、チャクの餡より白く、口当たりがなめらかです。クワを使うときは餡を熱いまま包まず、粗熱を取ってから丸めます。熱い餡が生地をゆるめると、蒸す前に底が開くからです。

バクタプルで紹介される餡の呼び分け

バクタプルの地域案内では、チャクとごまの餡、黒レンズ豆を使う餡を別の呼び名で紹介しています。家庭で黒レンズ豆版を試すなら、ゆでた黒レンズ豆120gを水分がなくなるまでつぶし、黒糖35g、ギー8g、ごま15gを弱火でまとめます。ただし、これは本記事のチャク餡とは別の仕立てです。餡を変えるときは甘さだけでなく、水分量と粘度も合わせて調整してください。

形を変えるときの注意

魚のような尾を残すと現地の説明に近づきますが、尾を短くした舟形でも蒸せます。丸い団子にすると餡の重さが底へ集まり、壁を均一にする意味が薄くなります。最初の12個は同じ形を目指すより、底の厚みと閉じ目をそろえる方が仕上がりへ直結します。

割れた、固い、粉っぽいときの戻し方

ひびのないヨマリと、餡の粘度を確認する木べらを並べた調理台
餡の粘度と生地の厚みを工程ごとに確認すると、蒸し上がりの割れを減らせる

成形中に尾の付け根が割れる

生地が冷めて乾いている可能性があります。残りの生地を濡れ布で包み、割れた生地の表面へ水を1〜2滴つけて指で押し戻します。それでも線が開くなら、湯5mlを練り込み、5分休ませます。粉を追加して乾きを抑えようとすると、さらに割れやすくなります。

蒸した後に底が開く

底の壁が薄い、餡が多い、蒸気が弱いのいずれかです。次の分は底を4mm程度残し、餡を18gから15gへ減らします。蒸し器は水が沸いてから使い、並べた後はふたを開けずに15分保ちます。すでに割れたヨマリは餡を皿へ出し、温かい皮に絡めて食べれば無駄になりません。

餡が飴のように固まる

チャクを沸騰させたか、冷却中に水分が飛びすぎています。小鍋へ戻して水5mlを加え、弱火で30〜60秒だけ温めます。木べらで線を引いた跡が3秒ほど残る状態で止めます。水を一度に多く入れると蒸している間に餡が流れ、閉じ目から漏れます。

皮の中心が粉っぽい

生地の壁が厚いか、蒸気が足りません。成形時に壁を3〜4mmへそろえ、蒸し器へ入れる前に湯気が強く立っているか見ます。18分蒸しても改善しない場合は、次回から1個を45gに小さく分け、空気が抜けるよう尾の先を少し開けてから閉じます。

日本の台所で置き換えるもの、残すもの

ヨマリのためにネパールの道具を一式そろえる必要はありません。蒸し器は金属の蒸し皿と深鍋、または蒸し布を敷いたザルで代用できます。ただし、湯気を安定させることが難しい鍋では、皮の表面が固まる前に水分を吸ってしまいます。

生地は上新粉を主体にします。白玉粉を全量にすると餅へ寄りすぎ、片栗粉を加えるとヨマリの米粉らしいほろっとした切れ方が変わります。チャクがないときは黒糖140gと水20ml、ごま45g、ココナッツ20gで作り、糖の香りが弱ければカルダモンを3さやだけ加えます。黒糖をそのまま包む方法は、蒸気で溶けた糖が底へ集まりやすく、初回には向きません。

ごまは包丁で刻むより、粗くつぶした方が餡に粒が残ります。電動ミルを使うと細かくなりすぎやすく、ヨマリ以外にもホールスパイスを少量ずつつぶすなら、花崗岩の乳鉢を買う意味があります。リンク先で天然花崗岩、すり鉢とすりこぎのセット内容、容量を確認してください。ごまを一度だけ使う人は、すり鉢や丈夫なボウルの底で代用して追加購入を避けます。

すり鉢を持っているなら買い足しません。乳鉢はごまを細かくしすぎず、カルダモンの種をつぶし、次のネパール料理やスパイス料理へ回す人にだけ向きます。大きく重い道具なので、収納場所がない人は普通のすり鉢で十分です。

ネパールの茶の時間へつなぐ盛り付け

ヨマリは、蒸し上がりを皿へ高く積むより、割ったときの餡が見える向きで2個ずつ置くと食べやすくなります。チャク餡の濃さには無糖の黒茶、クワ餡にはミルクティーが合います。現地の甘い菓子としての輪郭を残すなら、生クリームやアイスクリームを添えず、熱と香りを茶で受け止めます。

ネパールの食卓を料理で広げるなら、塩味のモモを先に作り、ヨマリを食後の蒸し菓子として並べます。毎日の食事につながるダルバートと、ネワールの米料理プカラを組み合わせると、甘い祭り菓子だけでなく、米を中心にした食文化の違いも見えます。

温かいヨマリ、黒茶、カルダモンを添えた冬の茶の時間
ヨマリは蒸し上がりを割り、茶と一緒に餡の香りを受け止める

保存する場合は、粗熱を取ってから密閉容器へ入れ、冷蔵で2日を目安にします。食べる前に濡らしたキッチンペーパーをかぶせ、蒸し器で5〜7分温め直すと皮が戻ります。冷凍するなら餡が完全に冷めたものを1個ずつ包み、1か月を目安にします。凍ったまま蒸し器へ入れ、通常より5〜8分長く蒸し、中心まで熱くなったことを確認してください。

よくある質問

チャクがないと、ヨマリになりませんか?

黒糖140gと水20mlで代用できます。チャクの糖蜜らしい深い香りは弱くなりますが、餡を煮立てず、煎ったごま45gとココナッツ20gを合わせれば、米粉の皮と黒い餡というヨマリの軸は残ります。はちみつやメープルシロップは水分が多く、蒸している間に漏れやすいため、初回の代替には選びません。

上新粉だけで作れますか?

作れます。もち米粉30gを上新粉30gに置き換え、熱湯は220mlから始めます。上新粉だけの生地は閉じ目が割れやすいため、休ませる時間を10分取り、成形時の壁を4mm近く残してください。白玉粉を全量にすると、ヨマリではなく餅に近い粘りになります。

魚の形にできません。丸くしても大丈夫ですか?

丸くしても蒸せますが、底へ餡が集まりやすくなります。最初は細い尾を完璧に作るより、空洞の底を厚く、壁を3〜4mmにそろえることを優先します。尾は最後に指先でつまむだけで十分です。

蒸したヨマリが固くなりました。温め直せますか?

濡らしたキッチンペーパーをかぶせ、蒸し器で5〜7分温めます。餡が飴状に固い場合は、次に作るときチャク餡へ水5mlを戻し、木べらの跡が3秒残る程度で火を止めます。一度固まった餡へ水を注いで直接戻すより、次回の煮詰めを浅くする方が皮の中で扱いやすくなります。

ごまや乳製品を食べられない場合は?

ごまの代わりにココナッツを増やす方法はありますが、香ばしさと餡の粒感は変わります。乳製品を避ける場合はギーをサラダ油に置き換え、クワ餡を使わずチャク餡を選びます。米粉や砂糖にも製造ラインの表示があるため、アレルギーがある人は商品ごとに確認してください。

主な参考リンク

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