蝶豆花で青く染めたご飯に香草、焼き魚、ココナッツサンバル、塩漬け卵を添えたナシ・クラブ
🔪下準備30分
🔥調理55分
🌍料理マレーシア料理

ナシ・クラブの作り方|マレーシア東海岸の青いハーブご飯

29分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
STEP 11 / 6

蝶豆花の色水を作る

所要時間10分

手順1: 蝶豆花の色水を作る

乾燥蝶豆花8gに熱湯220mlを注ぎ、10分置く。

液体が濃い藍色になったら茶こしでこし、花を押しつぶさずに取り出す。

色が薄いときは、熱湯を足すのではなく、花を茶こしの中で重ならないように広げ、浸出時間を5分延ばす。

レモンやライムを先に入れると色が変わるため、酸味は盛り付け時まで待つ。

STEP 22 / 6

香りを移してご飯を炊く

所要時間35分

手順2: 香りを移してご飯を炊く

米300gを洗い、ざるで10分水切りする。

炊飯器に米、蝶豆花の色水220ml、水140mlを入れ、合計360mlにする。

つぶしたレモングラス1本、結んだパンダンリーフ、こぶみかんの葉2枚をのせ、通常炊飯する。

炊き上がったら10分蒸らして香草を取り出し、しゃもじで底から返す。

成功の合図は、米粒が青く均一に染まり、ふっくらして底に水が残らず、しゃもじを入れたときに粒が軽くほどける状態だ。

STEP 33 / 6

ココナッツサンバルを作る

所要時間12分

手順3: ココナッツサンバルを作る

フライパンを弱火にかけ、すりおろしココナッツ100gを6〜8分乾煎りする。

薄いきつね色になり、甘い香りが立ったところで火を止め、皿へ広げて冷ます。

さば100gは別のフライパンで皮側から中火4〜5分、返して3〜4分焼き、身をほぐす。

石製の乳鉢へ、さば、エシャロット30g、しょうが10g、レモングラスの柔らかい中心、パームシュガー10g、塩1gを入れる。

粒が少し残る粗いペーストにし、炒ったココナッツと混ぜる。

ココナッツが濃い茶色になるまで炒ると苦味が出るため、薄いきつね色で止める。

STEP 44 / 6

魚醤のソースを煮る

所要時間15分

手順4: 魚醤のソースを煮る

乾燥赤唐辛子8gをぬるま湯に10分浸し、エシャロット30g、しょうが10g、タマリンド10g、パームシュガー10gと一緒に細かくすりつぶす。

鍋に油15mlを入れて弱めの中火にかけ、ペーストを8〜10分炒める。

赤い油が鍋肌に浮き、玉ねぎの生っぽい香りが消えてペースト状になったら、ココナッツミルク200ml、水100ml、レモングラス1本を加える。

弱火で10分、表面が大きく沸かない温度を保つ。

火を止めて魚醤30mlを加え、粗い粒が少し残るなめらかなソースにし、スプーンの背に薄く残るとろみで止める。

酸味が足りなければライム汁を5mlずつ足し、塩味が強ければ水を10mlずつ加える。

STEP 55 / 6

魚と付け合わせを火入れする

所要時間15分

手順5: 魚と付け合わせを火入れする

さば切り身250gに塩2gを振り、魚焼きグリルまたは200度Cのオーブンで10〜12分焼く。

身の最も厚い部分が不透明になり、箸で押すとほぐれる状態を確認する。

温度計を使える場合は中心63度Cを目安にし、卵料理は中心71度Cまで火を通す。

魚せんべいは表示どおりに加熱し、塩漬け卵は殻をむいて半分に切る。

生のさやいんげんは筋を取り、2〜3mm幅に切る。

STEP 66 / 6

香草を細く切り、皿を組む

所要時間8分

手順6: 香草を細く切り、皿を組む

きゅうり、さやいんげん、キャベツ、ミントまたはベトナムコリアンダー、みょうがを2〜3mm幅に切る。

水分が多い野菜はペーパータオルで拭き、食べる直前まで混ぜない。

火を止めた状態で、加熱済みの具については身の中心まで火が通っていることを確認する。

皿の中央に青いご飯を盛り、香草、焼き魚、ココナッツサンバル、魚醤ソース、塩漬け卵、魚せんべいを周囲へ置く。

ライムを添え、最初は具を別々に味わい、その後に一口分だけ混ぜると、香草の苦味とソースの甘酸っぱさの差が分かる。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

蝶豆花、米、さば、香草、ココナッツ、ライムなどナシ・クラブの材料
青い色をつける材料と、香草、魚、ソースの材料を先にそろえる
24品目

ナシ・クラブ(4人分)

材料 分量 代替・備考
ジャスミンライスまたは長粒米 300g 日本米でも可。洗った後の水切り時間で水分差を調整する
乾燥蝶豆花 8g 青色を使わない場合は省き、ターメリック2gで黄色いご飯にしてもよい
熱湯 220ml 蝶豆花の色水にする
140ml 色水と合わせて炊飯液を合計360mlにする
パンダンリーフ 1枚 手に入らなければ省略する
レモングラス 2本 1本はご飯、1本はサンバルに使う
こぶみかんの葉 2枚 乾燥品でもよい。なければ省略する
さば切り身 350g 250gを焼き魚、100gをココナッツサンバルに使う
すりおろしココナッツ 100g 無糖のココナッツフレークでもよい
エシャロットまたは赤玉ねぎ 60g 30gずつ、サンバルとソースに分ける
しょうが 20g 10gずつ、サンバルとソースに分ける
乾燥赤唐辛子 8g 種を減らすと辛味を抑えられる
ココナッツミルク 200ml 紙パックや缶の無糖品
タマリンドペースト 10g 梅肉5gとライム汁5mlで代用する
パームシュガー 20g きび砂糖でもよい
魚醤またはブドゥ 30ml ブドゥは発酵魚ソース。魚醤は日本で作るための代替
植物油 15ml ソースを炒める
きゅうり 150g 2〜3mmの細切りにする
さやいんげん 80g 生食できる鮮度のものを薄切りにする
キャベツ 100g 白菜でもよいが、水気を拭いて使う
ミントまたはベトナムコリアンダー 20g みょうが30gを香りの代替にしてもよい
ライム 1個 仕上げ用
塩漬け卵 2個 普通のゆで卵でもよい
魚せんべい 40g えびせんでもよい。原材料表示を確認する

蝶豆花、パンダンリーフ、こぶみかんの葉、タマリンドは、輸入食材店やオンラインで探す材料だ。 ただし、蝶豆花がないために料理全体を諦める必要はない。 青色を白いご飯へ戻しても、香草、焼き魚、ココナッツサンバル、酸味の組み合わせが残れば、皿の性格は保てる。 反対に、青色だけを優先して香草やソースを省くと、見た目は近くても味は別の料理へ寄っていく。

材料

ブドゥと魚醤を分けて考える

ブドゥは小魚を発酵させた塩味の強いソースで、クランタンのナシ・クラブを語るときに外しにくい調味料だ。 タイのナンプラーも魚のうま味と塩気を持つが、同じものではない。 このレシピでは、ブドゥの入手性と香りの強さを考え、ナンプラーを30ml使って酸味と甘味で輪郭を整える。 発酵した香りを主役にしたい人はブドゥを探し、他の東南アジア料理にも使い回したい人は魚醤を選ぶと判断しやすい。

カードのリンク先で確認する一点は、700mlの容量と原材料表示だ。 買うなら、ナシ・クラブ以外にタイ料理やベトナム料理にも使う予定があり、開封後の置き場所を決められる人に向く。 一皿だけのために買うなら、手持ちの魚醤や少量パックを使い、香りの違いを「日本向けの代替」として受け入れてよい。

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材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

📊 栄養情報(1人分)
825
kcal
31.3g
タンパク質
33.8g
脂質
87.5g
炭水化物
5.0g
食物繊維
1800mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
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材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド
花崗岩 乳鉢セット(すり鉢+すりこぎ)
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リサーチ日時:2026-08-05

青いご飯の皿に、香草を重ねる

青いご飯、香草、焼き魚、ココナッツサンバルを一皿に盛ったナシ・クラブ
ナシ・クラブは青いご飯だけでなく、香草と魚、ソースを重ねて食べる皿

炊飯器のふたを開けたとき、白米の隣に置いていたはずの蝶豆花が、米を深い青へ変えている。 そこへ焼いた魚をほぐし、細く刻んだ野菜を山にし、炒ったココナッツをのせる。 最後に魚醤のソースを少しだけかけると、見た目の静けさに対して、口の中では酸味、塩気、辛味、香草の青い匂いが順番に動き始める。

ナシ・クラブは、マレーシア半島東海岸のクランタンやトレンガヌで親しまれてきた米料理だ。 文化資料で説明される Nasi Kerabu の「kerabu」は、香草や生野菜を混ぜ合わせる食べ方を指す言葉としても使われる。 青いご飯は蝶豆花で色をつけ、魚や鶏肉、クラッカー、塩漬け卵、ココナッツのサンバルなどを添える。 そのため、青色だけを再現してもナシ・クラブらしい食べ進み方にはならない。

読者が最初につまずくのは、蝶豆花を買うかどうかよりも、青い米に何を合わせれば味が決まるのかが見えにくいことだろう。 答えは、香草を一種類の薬味にせず、魚のうま味、ココナッツの丸み、魚醤の塩気、ライムの酸味を一皿で少しずつ重ねることにある。 主役は青いご飯ではなく、青いご飯を受け止める皿の構造だ。

クランタンの料理として語られる一方、家庭や屋台によって米の色、香草、魚、ソースの組み合わせは変わる。 日本で作るなら、現地の名前を借りて材料を固定するより、守る部分と置き換える部分を分けるほうが、味の判断を失わない。 その線引きを、材料表と工程の状態で追っていく。

味の軸を外さないコツ

完成したナシ・クラブの青いご飯と香草、魚、サンバル
青い米、香草、魚、ココナッツ、魚醤の濃淡を別々に確認する

蝶豆花の役割は、まずご飯の色を変えることにある。 香りを強くしようとして花を増やしすぎると、色水の扱いが難しくなり、味の軸は変わらないまま材料だけが増える。 初回は8gで青色を作り、次回から濃さを調整すればよい。

香草は一種類の葉で代用しようとせず、苦味、清涼感、歯ざわりのどれを残すかで選ぶ。 ミントは冷たい香り、みょうがは軽い辛味、キャベツは水分と歯ごたえを担当する。 daun kesum やベトナムコリアンダーが見つかれば現地の香りへ寄るが、近所の香草を2〜3種類組み合わせても皿の立体感は出る。

魚醤ソースは、鍋の中で完成させず、火を止めてから塩味を決める。 煮詰めている間に水分が減るため、最初から魚醤を増やすと塩気が戻せない。 水、ライム、砂糖を5mlまたは5gずつ動かし、スプーンの背から細く流れる濃さに整える。

サンバルの食感を粗く残したいなら、石製の乳鉢が役に立つ。 フードプロセッサーで均一にすると滑らかで食べやすい一方、魚とココナッツの粒が舌に残る感じは弱くなる。 リンク先で確かめる一点は、花崗岩の乳鉢とすりこぎがセットになっているかどうかだ。 買うなら、サンバル、カレーペースト、つぶした香味野菜を今後も作る人に向く。 今回だけ試すなら、厚手のボウルとスプーンの背で代用し、粒の細かさを少し妥協すればよい。

代替で日本の食卓に着地させる

蝶豆花の青、ターメリックの黄色、白米のナシ・クラブを並べた比較
色が変わっても、香草、魚、ソースを重ねる皿の考え方は残る

青色を買うか、白いご飯に戻すか

乾燥蝶豆花を選ぶのは、料理の場に青色の驚きを置きたいときだ。 一度だけ作る、香草と魚の組み合わせを先に確かめたい、青色の食材を余らせたくないという人は、白いご飯で始めてもよい。 黄色にしたい場合は、ターメリック2gを水に溶き、香りが強くなりすぎないようにする。 色が違っても、添えるソースと香草を省かないことが味を近づける。

ブドゥの香りをどこまで残すか

ブドゥを見つけたら、魚醤30mlの全量を置き換えるのではなく、最初は20mlにする。 発酵香と塩気を確かめ、必要なら5mlずつ足す。 ナンプラーだけで作る場合は、ライムと唐辛子を少し強くし、塩味の角を丸める。 この差を隠さずに出すと、現地調味料がないことが失敗ではなく、味の分岐になる。

魚を鶏肉や豆へ替える

魚を食べない場合は、鶏もも肉250gを皮側から焼き、中心74度Cまで加熱する。 植物性にしたい場合は、厚揚げ200gまたはテンペ200gを焼き、魚醤、魚、魚せんべいを省いて、塩とライム、きのこ醤油で調整する。 これはナシ・クラブの一例から離れた家庭向けの組み立てだが、香草とココナッツを受け止める皿としては成立する。 えびせんを使う場合は、魚だけでなく甲殻類の表示も確認する。

クランタンの由来と地域差、皿が運ぶもの

バナナの葉と籠、香草、青いナシ・クラブを並べた東海岸風の食卓
香草を中心に、魚、ソース、米を少しずつ組み合わせる東海岸の食卓を想像する

ナシ・クラブは、一つの完成形を暗記する料理ではない。 マレーシアの公的な文化資料は、クランタンやトレンガヌなど半島東海岸の料理として、蝶豆花で色づけた米、香草、サンバル、魚や鶏、クラッカー、塩漬け卵を挙げている。 その幅があるから、食材を日本で置き換えても、料理の中心を見失わずに済む。

クランタンはタイ南部と近く、料理にタイやシャムの影響が指摘される地域でもある。 酸味、辛味、甘味、発酵した魚の塩気が一皿で同居するのは、境界をまたぐ食文化として眺めると腑に落ちる。 ただし、ナシ・クラブを「タイ料理の青いご飯」と一括りにすると、香草を混ぜる kerabu の考え方と、魚やソースを別々に添える組み立てが見えなくなる。

クランタンの料理店を扱った口述記録には、地元で好まれてきたナシ・クラブが、クランタンの内外へ知られていった流れが残る。 家庭の皿、地域の店、旅行者が持ち帰る記憶が、料理を固定された郷土料理ではなく、移動する食卓にする。 日本で一皿を作るときも、青い米を写真の中心に置くだけで終わらず、刻んだ香草を最後に加え、魚とサンバルを別々に添えると、その移動の余白が残る。

料理の面白さは、全部を同じ味にすることではない。 一口目は魚とソース、二口目は香草とライム、三口目は炒ったココナッツと米。 食べる人が組み合わせを変えられる余地があるから、見慣れない色のご飯でも、食卓で会話が続く。

よくある質問

保存容器に分けた青いご飯、香草、焼き魚と完成したナシ・クラブ
ご飯、香草、魚、サンバルは分けて保存すると翌日の判断がしやすい

青い色が薄くても失敗ですか?

色が薄いだけなら失敗ではない。 蝶豆花の量、浸出時間、米の種類で色は変わるため、味を確かめてから判断する。 次回は色水を5分長く置くか、米を白に戻し、香草とソースの量を守るほうが再現性は高い。 酸味を早く加えた場合は青から紫へ変わるが、食べられない状態ではない。

普通の日本米でも作れますか?

作れる。 長粒米より粘りが出るため、洗った米を10分ざるに上げ、炊飯液を増やさないことが大切だ。 炊き上がりに底が湿っていたら、ふたを開けてしゃもじで返し、保温を切って5分蒸気を逃がす。 次回に水を減らす場合も、10mlずつにとどめる。

ブドゥとナンプラーは同じですか?

同じではない。 ブドゥは発酵魚ソースで、濃い香りと塩気が出やすい。 ナンプラーは魚のうま味と塩気を足す代替で、ライム、唐辛子、砂糖を合わせると別の輪郭でまとまる。 商品を選ぶときは、容量だけでなく原材料表示と開封後の保存方法を確認する。

作り置きできますか?

ご飯、焼き魚、ソース、香草、魚せんべいを別々の密閉容器に分け、調理後2時間以内を目安に冷蔵する。 香草は水気を拭いて当日中に使い、魚とご飯は翌日までを目安に食べ切る。 食べ直すときは魚とご飯を中心まで十分に温め、食品安全資料の残り物の目安である74度Cを確認する。 常温に長く置いたものや、においと粘りに変化があるものは食べない。

えびせんや魚醤のアレルギーが心配です。

魚醤、ブドゥ、魚せんべいには魚や甲殻類が含まれることがある。 塩漬け卵は卵、ココナッツミルクとココナッツは製品ごとの原材料表示と製造ラインを確認する。 原材料とアレルゲン表示を毎回確認し、同じ器具での混入を避けられない場合は無理に代替しない。

主な参考リンク

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