小さな陶器のカップに入ったタイのカノム・トゥアイ。甘い下層と白い塩味ココナッツの上層
🔪下準備30分
🔥調理30分
🍽️分量4
🌍料理タイ料理

カノム・トゥアイの作り方|タイの二層蒸し菓子

35分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
STEP 11 / 6

器と蒸気を先に熱くする

所要時間8分

手順1: 器と蒸気を先に熱くする

蒸籠または深鍋に水1.5Lを入れ、強火で湯気を安定させます。ふたの内側へ清潔な布巾を巻き、結露が生地へ落ちないようにします。耐熱カップを空のまま並べ、ふたをして5分蒸します。

カップの底へ水を一滴落とし、すぐに細かな音を立てて動けば準備完了です。音がしない、または水滴がそのまま残るなら、まだ温度が足りません。器を冷たいまま使うと、下層が広がる前に底で重くなり、食感に粉っぽさが残ります。

STEP 22 / 6

甘い下層の生地を作る

所要時間12分

手順2: 甘い下層の生地を作る

ボウルへ製菓用米粉70gとタピオカ粉10gを入れ、泡立て器で30秒混ぜます。無糖ココナッツミルク240mlを3回に分けて加え、粉の角をつぶすように10分練ります。パームシュガー100gを加え、粒が残らなくなるまでさらに3分混ぜます。

パンダン水は、葉10gと水60mlを細かく攪拌し、こし器で繊維を除いて40ml取ります。生地へ加えたら、スプーンから細い帯になって落ち、跡が2秒ほどで消える濃さにします。パンダンがなければ水40mlで作れます。最後にこし器を通し、底に沈んだ粉のだまを取ります。

STEP 33 / 6

塩味の上層を作る

所要時間5分

手順3: 塩味の上層を作る

別のボウルへ製菓用米粉24g、タピオカ粉6g、グラニュー糖12g、粗塩3gを入れます。ココナッツミルク160mlを少しずつ加え、泡立て器で5分混ぜます。塩の粒と粉のだまが見えなくなり、白い液がさらりと流れれば十分です。

上層は甘いクリームにしないでください。スプーンの先で味を見ると、塩味が先に立つくらいが目安です。蒸して冷ますとココナッツの脂が丸くなり、下層の甘さと並べたときにちょうどよくなります。泡が多い場合は、表面をスプーンで取り、こし器を一度通します。

STEP 44 / 6

下層を先に蒸す

所要時間10〜12分

手順4: 下層を先に蒸す

下層の生地を底から静かに混ぜ、生地が均一に戻り、底に濃い粉の層が残らない状態を確認します。カップへ1個あたり約20ml、容量の3分の2ほど注ぎます。強火の蒸気で8〜10分蒸します。ふたを開けるときは、布巾の水滴をカップへ落とさないよう、ふたを水平に保って外します。

表面の液体が消え、カップを軽く揺らしても波が広がらず、中央だけがゆっくり揺れる状態が合図です。指先や竹串で触れて液体がつかなければ、すぐに上層を注げます。中心まで固めようとして蒸しすぎると、下層が硬くなり、上層との境目で割れます。

STEP 55 / 6

上層を注ぎ、二度目の蒸気を当てる

所要時間10〜12分

手順5: 上層を注ぎ、二度目の蒸気を当てる

上層の生地を底から一度混ぜ、白い液が均一で表面の泡が少ない状態を確認します。下層の上へ1個あたり約10ml、容量の3分の1ほど注ぎます。高い位置から落とさず、カップの縁に近い高さから細く流します。強火で8〜10分蒸し、上層が乳白色になり、表面に薄い光沢が出たら火を止めます。

ふたを急に外すと、温度差で表面がへこみます。火を止めてふたを2cmだけ開け、1分待ってから全開にします。上層がまだ透明で中心が液体なら、ふたを戻して2分ずつ追加します。逆に、表面が乾いて細かく割れているなら、蒸気が強すぎるか、蒸し時間が長すぎます。

STEP 66 / 6

冷まして、へらですくう

所要時間20分

手順6: 冷まして、へらですくう

蒸し器から出したカップを網の上に並べ、室温で20分冷まします。熱いうちは上層の脂がやわらかく、へらを入れると下層まで引っ張りやすくなります。表面が人肌以下になり、上層が指に付きにくくなったら食べごろです。

タイの小さな器なら、そのまま小さなへらですくいます。代用のカップから外す場合は、側面へ薄いナイフを一周入れ、底をぬるま湯へ数秒当ててから皿へ返します。二層の境目がくっきりし、上層が少し波打っていれば成功です。完全に冷やし固めるより、少し温度が残る方がココナッツの香りが広がります。

蒸籠の大きさ、カップの厚み、火力で時間は変わります。下層は「液体がない、揺れが広がらない、触って付かない」の三つ。上層は「乳白色、中心だけが少し揺れる、表面に薄い光沢」の三つで判断してください。

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📊 栄養情報(1人分)
108
kcal
1.0g
タンパク質
5.3g
脂質
14.5g
炭水化物
0.3g
食物繊維
118mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
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材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド
ココナッツミルク 400ml
ココナッツミルク 400ml
リサーチ日時:2026-07-21
タピオカ粉 250g
タピオカ粉 250g
リサーチ日時:2026-07-21

小さなカップの上で、甘さと塩気が入れ替わる

蒸し器のふたを少し持ち上げると、白い湯気の奥で、米粒ほどの泡がふっと消えます。小さなカップには、まだ甘い茶色の生地しか入っていない。そこへ白いココナッツの生地を重ねると、同じ菓子の中で味の向きが変わります。

これがタイのカノム・トゥアイ(ขนมถ้วย、khanom thuai)です。下層はパームシュガーの香りを含んだ、やわらかく弾む甘さ。上層は塩をきかせたココナッツのクリーム。ひと口の中に、甘いものを食べているのに最後は塩気で口が軽くなる感じが残ります。

日本の台所で一番つまずきやすいのは、粉の種類よりも「いつ上層を注ぐか」です。下層がまだ波打つうちに注げば二層は混ざり、待ちすぎれば表面が乾いて上層がはがれます。この作り方では、時間だけでなく、表面の色、揺れ、指先に返る弾みで次の一手を決めます。

小さなタイの器がなくても構いません。容量30〜40mlの耐熱カップを16個用意できれば、食卓に置いたときの小ささと、二度蒸しの層は十分に楽しめます。最後に、現地の粉や蒸籠を買うべき人、手持ちの片栗粉と深鍋で見送るべき人も分けます。

小さな陶器のカノム・トゥアイを蒸籠と小さなへらとともに並べた食卓
カノム・トゥアイは小さな器へ注いで蒸す
この記事で先に決めること
  • 味の中心は、甘い下層と塩味の上層の差。上層を甘くしすぎない。
  • 代用品の優先順位は、器より先にココナッツミルクと粉の食感をそろえること。
  • 下層が固まった合図は、表面の液体が消え、カップを揺らしても波が広がらないこと。
  • 一度だけ試すなら、手持ちの耐熱カップと深鍋で作る。二度目が見えたら粉や蒸籠を買い足す。

カノム・トゥアイは、器まで料理の一部

タイ語のカノム(ขนม)は菓子、トゥアイ(ถ้วย)は器を指します。小さな陶器のカップ、トゥアイ・タライに生地を注ぎ、そのまま蒸して、食べるときは小さなへらですくう。名前が皿の形から来ているので、切り分けて大きく見せる菓子とは最初から設計が違います。

タイの政府系米知識データベースが紹介する配合では、下層に米粉、タイの伝統的なでんぷん、パームシュガー、薄いココナッツミルクを使い、上層に濃いココナッツミルク、塩、砂糖、粉を合わせます。器を熱くして下層を蒸し、表面が固まってから上層を流し、さらに蒸す。約30個分の原案を参考に、甘さと食感を家庭向けに調整した16個分へ組み替えました。タイ米知識データベースの原文レシピはタイ語ですが、分量と工程の確認に使えます。

この菓子を「ココナッツプリン」とだけ考えると、上層の塩気が意外に感じられるかもしれません。学術論文では、カノム・トゥアイを小さなタライの器に入れ、甘い下層と塩味のある濃厚な上層を組み合わせる伝統菓子として説明しています。二度蒸しのあと、上層は少し波打ちながら、ココナッツの油分で表面に光沢が出るのが特徴です。Food Technology Journal of Siam Universityの研究論文では、家庭や小規模販売での保存性にも触れています。

海外の料理紹介では、船麺などの食事と同じ場所で食べる小さな甘味として扱われることがあります。ただし、店や家庭によって器、甘さ、粉の組み合わせは変わります。ひとつの起源説へ寄せるより、日々の食卓で「少量を蒸して、すぐ食べる」菓子として見る方が、今回の作り方には合います。Thai Food Onlineの器と味の解説にも、家庭で親しまれる菓子であることと、下層の甘さ、上層の塩気が整理されています。

材料|耐熱カップ16個、4人分

下層は、米粉だけよりも少し弾むようにタピオカでんぷんを加えます。タイの公式レシピにある伝統的なでんぷんを、日本で探しやすいタピオカ粉へ置き換えた家庭配合です。上層は粉を増やしすぎず、塩気のあるココナッツが薄く広がる濃さにします。

耐熱カップは容量30〜40mlを16個。タイのトゥアイ・タライがなければ、プリン用の小さな耐熱カップや、蒸し器に入る小さな陶器で代用します。器の高さがそろっていると、下層と上層の量もそろえやすくなります。

下層

材料 分量 役割と選び方
製菓用米粉 70g 生地の骨格。小麦入りのミックス粉は避ける
タピオカ粉 10g やわらかな弾み。タイの伝統的なでんぷんの代替
パームシュガー 100g 焦がし蜜のような香り。きび砂糖でも作れる
無糖ココナッツミルク 240ml 下層の液体。飲料タイプではなく料理用
パンダン水 40ml 香りと淡い緑色。なければ水40ml
パンダンリーフ 10g パンダン水を作る場合のみ。冷凍品でもよい

上層

材料 分量 役割と選び方
製菓用米粉 24g 上層を薄く固める
タピオカ粉 6g クリームにわずかなまとまりを出す
無糖ココナッツミルク 160ml 濃いタイプを優先する
グラニュー糖 12g 塩味を丸める程度。甘くしすぎない
粗塩 3g 上層の輪郭。細かい塩なら1.5gから調整

蒸すために用意するもの

道具・材料 目安 確認すること
蒸籠または深鍋と蒸し台 1組 カップを水平に置ける
蒸し器用の水 1.5L 30分蒸しても空だきしない
ふたに巻く布巾 1枚 結露を受ける清潔な薄手の布
細かいこし器 1個 粉のだまとパンダンの繊維を取る
小さなへらまたはティースプーン 1本 器の底を傷つけずにすくう
アレルギーと表示の確認

このレシピはココナッツ、米、タピオカを使い、卵と乳製品は使いません。ただし、粉やココナッツミルクは製造ラインで小麦、乳、落花生、ナッツ類を扱うことがあります。必要な人は、購入時にアレルゲン表示と原材料を確認してください。パンダンエキスへ切り替える場合も、食用であることと添加物の表示を見ます。

ココナッツミルクは400mlを使い切ります。選ぶ条件は、無糖の料理用で、容量が400ml前後、原材料の先頭がココナッツと水を中心にしたものです。すでに同じものがあるなら買い足しません。飲料タイプや加糖タイプでは水分と甘さが変わるので、リンク先で確認する一点は「400ml缶で、商品名がココナッツミルクであること」です。価格や在庫はカードを開いた時点で確かめてください。

タピオカ粉を選ぶなら

下層の粉っぽさを抑え、へらで持ち上げたときに少し戻る弾みを足したい人は、タピオカ粉を買う条件です。一度だけ試す人、片栗粉で食感の差を確かめたい人は見送れます。リンク先では、商品名が「タピオカ粉 250g」であることと、食品用の原材料表示を確認してください。

蒸籠を選ぶなら

蒸し菓子や点心を続けて作る予定があり、カップを水平に置ける内径とふたが必要な人は買う条件です。一度だけなら深鍋と蒸し台で見送れます。リンク先では、24cm前後の内径、二段かどうか、ふたが付くセットかを確認してください。

作り方|下層が固まってから、白い上層を重ねる

二度蒸しの順番は単純ですが、待ち時間の判断が味と見た目を分けます。蒸気は強めに保ち、ふたを開ける回数を減らします。下層の表面に残る水分がなくなってから上層を注ぐことが、二層を分ける一番の条件です。

### 1. 器と蒸気を先に熱くする

所要時間は8分です。蒸籠または深鍋に水1.5Lを入れ、強火で湯気を安定させます。ふたの内側へ清潔な布巾を巻き、結露が生地へ落ちないようにします。耐熱カップを空のまま並べ、ふたをして5分蒸します。

カップの底へ水を一滴落とし、すぐに細かな音を立てて動けば準備完了です。音がしない、または水滴がそのまま残るなら、まだ温度が足りません。器を冷たいまま使うと、下層が広がる前に底で重くなり、食感に粉っぽさが残ります。

小さな耐熱カップを蒸籠に並べ、ふたをして温める工程
カップを先に熱くしておくと、下層の生地が底で固まりやすい

2. 甘い下層の生地を作る

所要時間は12分です。ボウルへ製菓用米粉70gとタピオカ粉10gを入れ、泡立て器で30秒混ぜます。無糖ココナッツミルク240mlを3回に分けて加え、粉の角をつぶすように10分練ります。パームシュガー100gを加え、粒が残らなくなるまでさらに3分混ぜます。

パンダン水は、葉10gと水60mlを細かく攪拌し、こし器で繊維を除いて40ml取ります。生地へ加えたら、スプーンから細い帯になって落ち、跡が2秒ほどで消える濃さにします。パンダンがなければ水40mlで作れます。最後にこし器を通し、底に沈んだ粉のだまを取ります。

米粉とタピオカ粉にココナッツミルクとパームシュガーを加えて混ぜる工程
下層の生地は粉を練ってから砂糖と液体を合わせ、こしてなめらかにする

3. 塩味の上層を作る

所要時間は5分です。別のボウルへ製菓用米粉24g、タピオカ粉6g、グラニュー糖12g、粗塩3gを入れます。ココナッツミルク160mlを少しずつ加え、泡立て器で5分混ぜます。塩の粒と粉のだまが見えなくなり、白い液がさらりと流れれば十分です。

上層は甘いクリームにしないでください。スプーンの先で味を見ると、塩味が先に立つくらいが目安です。蒸して冷ますとココナッツの脂が丸くなり、下層の甘さと並べたときにちょうどよくなります。泡が多い場合は、表面をスプーンで取り、こし器を一度通します。

ココナッツミルク、米粉、粗塩を混ぜて白い上層の生地を整える工程
上層は塩味を軸にし、泡と粉のだまをこしてなめらかにする

4. 下層を先に蒸す

所要時間は10〜12分です。下層の生地を底から静かに混ぜ、生地が均一に戻り、底に濃い粉の層が残らない状態を確認します。カップへ1個あたり約20ml、容量の3分の2ほど注ぎます。強火の蒸気で8〜10分蒸します。ふたを開けるときは、布巾の水滴をカップへ落とさないよう、ふたを水平に保って外します。

表面の液体が消え、カップを軽く揺らしても波が広がらず、中央だけがゆっくり揺れる状態が合図です。指先や竹串で触れて液体がつかなければ、すぐに上層を注げます。中心まで固めようとして蒸しすぎると、下層が硬くなり、上層との境目で割れます。

茶色の下層を小さな耐熱カップへ流し、表面が固まるまで蒸している工程
下層は表面の液体が消え、中央だけがゆっくり揺れるところで止める

5. 上層を注ぎ、二度目の蒸気を当てる

所要時間は10〜12分です。上層の生地を底から一度混ぜ、白い液が均一で表面の泡が少ない状態を確認します。下層の上へ1個あたり約10ml、容量の3分の1ほど注ぎます。高い位置から落とさず、カップの縁に近い高さから細く流します。強火で8〜10分蒸し、上層が乳白色になり、表面に薄い光沢が出たら火を止めます。

ふたを急に外すと、温度差で表面がへこみます。火を止めてふたを2cmだけ開け、1分待ってから全開にします。上層がまだ透明で中心が液体なら、ふたを戻して2分ずつ追加します。逆に、表面が乾いて細かく割れているなら、蒸気が強すぎるか、蒸し時間が長すぎます。

白いココナッツの上層を固まった下層へ静かに注ぎ、二度目に蒸す工程
上層は静かに注ぎ、乳白色と薄い光沢を目印に蒸し上げる

6. 冷まして、へらですくう

所要時間は20分です。蒸し器から出したカップを網の上に並べ、室温で20分冷まします。熱いうちは上層の脂がやわらかく、へらを入れると下層まで引っ張りやすくなります。表面が人肌以下になり、上層が指に付きにくくなったら食べごろです。

タイの小さな器なら、そのまま小さなへらですくいます。代用のカップから外す場合は、側面へ薄いナイフを一周入れ、底をぬるま湯へ数秒当ててから皿へ返します。二層の境目がくっきりし、上層が少し波打っていれば成功です。完全に冷やし固めるより、少し温度が残る方がココナッツの香りが広がります。

冷ましたカノム・トゥアイを小さなへらですくい、甘い下層と白い上層を見せる工程
20分ほど冷ますと二層が落ち着き、へらですくった形が崩れにくい
蒸し上がりは時計より状態で見る

蒸籠の大きさ、カップの厚み、火力で時間は変わります。下層は「液体がない、揺れが広がらない、触って付かない」の三つ。上層は「乳白色、中心だけが少し揺れる、表面に薄い光沢」の三つで判断してください。

二層をきれいに残す、三つの調整

同じ配合でも仕上がりが変わる境目を整理します。レシピを一度読んだだけでは、下層の生地が「薄いのか、重いのか」が分かりづらい。スプーンから落ちる帯と、蒸し上がりの揺れをつなげて見ます。

下層が硬いとき

米粉とでんぷんが多いか、下層を中心まで固めようとして蒸しすぎています。次回は下層へ水を小さじ2だけ足して、スプーンから落ちる帯が少し早く消える濃さにします。蒸し時間は8分で一度触り、表面が固まっていれば上層へ進みます。冷蔵庫へ入れた場合は食感が締まるので、食べる前に15分室温へ戻します。

下層と上層が混ざるとき

下層の表面に液体が残っていた、または上層を高い位置から注いだ可能性があります。次回は1個あたりの下層を18mlへ減らし、下層の蒸し時間を2分延長します。上層はカップの縁からゆっくり流し、へらやスプーンで表面を押さえません。今回の一皿を戻すことはできませんが、味は食べられるので、混ざった部分を「ココナッツ蒸し菓子」として切り替えてください。

上層が塩辛いとき

粗塩を細かい塩で同量入れた可能性があります。細かい塩は密度が高く、3gでも塩味が強くなりやすい。次回は1.5gから始め、蒸す前の液をほんの少し味見します。上層の塩気は下層の甘さを引き締めるためのものなので、塩辛さを甘さで消そうとして砂糖を増やすより、塩を量り直す方が味が戻ります。

表面に水滴の跡があるとき

ふたの結露が落ちています。布巾をふたへ巻き、蒸気口をふさがないように端を外へ逃がします。ふたを開けたときは、雫を振り落とさず、カップを確認する時間を短くします。小さな穴なら、冷めてからへらですくえば口当たりへの影響は少なくなります。

タピオカ粉を買うか、片栗粉で見送るか

タピオカ粉は、味全体を決める材料ではありません。下層へ10gだけ入れ、米粉の粉っぽさを抑え、へらで持ち上げたときに少し戻る弾みを足します。タイの公式レシピが使う伝統的なでんぷんと同じものではないため、完全な現地再現ではなく、日本での代替です。

一度だけ作るなら、タピオカ粉を買わず、片栗粉を同量で試しても構いません。ただし、片栗粉は冷めると締まり方が変わり、下層の透明感と弾みは弱くなります。タイ菓子をもう一つ作る予定がある、もちっとした下層を目指す、粉を余らせず使い切れる。このどれかがあれば買う条件です。片栗粉で十分、または粉を増やしたくないなら見送ります。

リンク先で確認する一点は、商品名が「タピオカ粉 250g」であることと、食品用の原材料表示です。価格や在庫は固定せず、購入画面の表示を確認してください。

蒸籠は買うか、深鍋で済ませるか

今回の16個は、蒸籠なら一度に並べやすく、深鍋なら二回に分ければ作れます。蒸籠を買う条件は、カノム・トゥアイ以外にも蒸し菓子や点心を作る予定があり、カップを水平に置ける内径とふたが必要な人です。逆に、一度だけ試す人や、すでに深鍋と蒸し台がある人は見送れます。

商品を見るときは、外径の数字だけで決めません。リンク先で確認する一点は、24cm前後の内径、二段かどうか、ふたが付くセットか、手持ちの鍋へ安定して載るかです。竹製蒸籠は本体だけの商品もあるため、ふたの有無を確かめてください。

買わない場合は、深さのある鍋に蒸し台を置き、カップが湯へ触れないよう水位を調整します。アルミホイルをふたの代わりにする方法は、蒸気が逃げやすく、水滴の落ち方も変わるため、この菓子ではおすすめしません。清潔な布巾をふたへ巻ける道具を優先してください。

香りを寄せる代替と、続けて作るなら

パンダン、パームシュガー、タピオカ粉は、全部そろえなくても味の軸は残ります。代替を一度に重ねると、何が変わったのか分からなくなるので、下層と上層で一つずつ替えるのが安全です。

試し方 置き換え 変わるところ
白いカノム・トゥアイ パンダン水を水40mlへ 緑色と草の香りがなくなる。食感は保てる
手に入る砂糖で作る パームシュガーをきび砂糖100gへ 甘さは作れるが、蜜のような香りが軽い
粉を買わずに作る タピオカ粉を片栗粉10gへ 弾みがやや弱く、冷めると締まりやすい
香りを加える パンダンエキスを表示量だけ 色は出ても香りが強くなりやすい。少量から
上層を軽くする ココナッツミルクを濃いタイプから通常タイプへ クリーム感が減り、上層が薄く感じられる
甘さを控える 下層のパームシュガーを90gへ 下層の輪郭が淡くなる。上層の塩は増やさない

パンダン水を食用色素で置き換えることもできますが、色だけをそろえて香りを足したことにはなりません。白いまま作る方が、カノム・トゥアイの米粉とココナッツの組み合わせを確かめやすい場合もあります。

保存は当日を中心に、食べる温度を戻す

蒸し上がったカノム・トゥアイは、粗熱が取れたらカップのままふた付き容器へ入れます。タイの食品技術に関する研究では、家庭や小規模販売の保存は平均して約1日とされ、温度によって品質が変わると報告されています。常温で置く場合も当日中を目安にし、暑い室内や長時間の持ち歩きは避けてください。

冷蔵は2日以内を目安にしますが、米粉とでんぷんの食感が締まります。食べる15分前に室温へ戻し、上層の光沢と下層の弾みを戻します。電子レンジで温めるなら、カップ1個を濡らしたキッチンペーパーで軽く覆い、600Wで10秒ずつ様子を見ます。中心が熱くなるまで加熱すると上層が分離しやすいので、温めすぎません。

保存容器の中で水滴が出たら、ふたを少しずらして蒸気を逃がし、冷めてから閉じ直します。カップの表面がべたつくのは、蒸し不足や急な温度差の可能性があります。透明な液が残っている場合は、その場で再加熱するより、次回に下層を2分長く蒸す方が層をきれいに保てます。

よくある質問|器、粉、蒸し方の迷い

タイのトゥアイ・タライがなくても作れますか?

作れます。容量30〜40mlの耐熱カップを使い、器が蒸籠の中で水平になるよう並べてください。厚みが違うカップを混ぜると、固まる時間がばらつきます。下層を注ぐ量は、器の容量の3分の2を超えないようにし、上層の余白を残します。

ココナッツミルクは飲料タイプで代用できますか?

無糖の料理用をすすめます。飲料タイプは水分や甘さが違い、上層が固まるまでの時間が変わります。どうしても使う場合は、材料の砂糖を減らすのではなく、下層と上層の状態を見ながら蒸し時間を2分ずつ延長してください。初回は缶の料理用を選ぶ方が、原因を切り分けやすいです。

パンダンリーフがないとき、緑色だけ付けてもいいですか?

付けても構いませんが、香りは戻りません。色を優先するなら食用色素をほんの少量にし、香りを優先するなら白いまま仕上げます。パンダンエキスは商品表示の使用量を守り、入れた液体分だけ水を減らします。

蒸籠がなくても深鍋で蒸せますか?

深鍋と蒸し台があれば作れます。カップが湯に触れない水位にし、ふたの内側へ布巾を巻き、蒸気が安定してからカップを入れてください。鍋が浅く、ふたがカップへ当たる場合は、蒸籠を買うより先に、容量の小さい耐熱カップへ変える方が安全です。

小麦や乳を避けている人も食べられますか?

材料上は卵と乳を使いませんが、製品の製造ラインまではレシピだけで判断できません。米粉、タピオカ粉、ココナッツミルクの各表示を確認し、共用器具の混入が気になる場合は分けて調理してください。食物アレルギーがある人は、材料の代替を自己判断で広げないでください。

買うか、見送るか|一度作ってから決める

カノム・トゥアイを一度だけ試すなら、無糖ココナッツミルク、米粉、手持ちの片栗粉、小さな耐熱カップで十分です。二層の下層が少し弾み、上層の塩気が甘さを締めるところまで確認できます。タピオカ粉やパンダンがなくても、何が足りないかは食べてから判断できます。

次も作りたいなら、タピオカ粉を買う。蒸し菓子を続けたいなら、24cm前後の蒸籠を買う。

ココナッツミルクは、料理用の無糖缶を選ぶ条件が明確です。カードを開いたら400mlの容量と原材料表示を見てください。タピオカ粉は250gの食品用であること、蒸籠は24cmの内寸、二段、ふた付きかを確認します。価格や在庫はその時点で変わるので、本文で固定しません。

反対に、白い仕上がりでよい、深鍋と蒸し台がある、粉を余らせたくない。この三つなら、追加購入は見送れます。食感の違いを試すだけなら、次はタイのカノム・チャンのような層菓子へ進み、米粉とタピオカ粉の使い分けを比べるのも面白いでしょう。蒸し菓子を食事の流れへ置きたいときは、フィリピンのプトと並べると、ココナッツの塩気と米粉の甘さの方向が変わります。焼き目のあるココナッツ菓子を試す日は、タイのカノム・クロックと食感を比べると、蒸すことの意味も見えます。

主な参考リンク

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