ナイジェリアのドロースープ。赤パーム油のスープに刻みオクラ、魚介、青菜を合わせ、フフを添えた一皿
🔪下準備20分
🔥調理32分
🍽️分量4
🌍料理ナイジェリア料理
アフリカレシピ

ドロースープの作り方|ナイジェリアの粘るスープ

26分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: オクラを刻む
STEP 11 / 7

オクラを刻む

所要時間8分

オクラ400gを洗って水気を拭き、ヘタの硬い部分を落とします。火は使いません。半量は5mm幅の輪切り、残り半量は包丁で粗くたたきます。輪切りだけだと具の存在感は出ますが粘りが弱く、全部を細かくしすぎると種が目立って重くなります。包丁に粘りがつき、まな板に細い糸が残る状態が目安です。

手順2: 魚介だしを作る
STEP 22 / 7

魚介だしを作る

所要時間10分

鍋に水700ml、燻製魚150g、干しえび12g、塩小さじ1/2を入れ、中火で沸かします。ふつふつしたら弱火に落とし、8分煮ます。激しく沸かすと魚が崩れ、骨を取りにくくなります。表面に薄い油と魚の香りが出て、スープが薄い琥珀色になったら火を止め、魚の大きな骨を除きます。

手順3: 赤パーム油で香味を立てる
STEP 33 / 7

赤パーム油で香味を立てる

所要時間5分

別の厚手鍋に赤パーム油大さじ3を入れ、弱めの中火で1分温めます。玉ねぎ100g、赤パプリカ120g、唐辛子5gを加え、ふつふつ小さな泡が出る火加減で4分炒めます。焦がすほど強くしません。玉ねぎの角が透け、油が赤く戻って鍋肌に香りがついたら次へ進みます。

手順4: オクラを油に絡める
STEP 44 / 7

オクラを油に絡める

所要時間4分

5mm輪切りと粗みじんに刻んだオクラを鍋へ入れ、中火で2分混ぜます。白こしょう小さじ1/3を加え、さらに2分。オクラの緑が濃くなり、木べらを引くと鍋底に短い筋が残る状態が目安です。ここで強火にすると粘りが切れ、色もくすみます。鍋が重く感じたら火を弱めます。

手順5: 魚介だしを戻して粘りを出す
STEP 55 / 7

魚介だしを戻して粘りを出す

所要時間7分

魚介だしを250mlずつ3回に分けて加えます。加えるたびに中火でふつふつさせ、木べらで底から30秒混ぜます。全部入れたら弱めの中火で3分煮ます。木べらを持ち上げた時、スープが太い糸ではなく細い糸を引きながら落ちる濃度が目安です。濃すぎる時は水50mlを足します。

手順6: 魚と干しえびを戻して煮る
STEP 66 / 7

魚と干しえびを戻して煮る

所要時間8分

だしを取った魚、鍋に残った干しえびを戻し、弱めの中火で6〜8分煮ます。表面が静かに揺れ、鍋の縁だけがふつふつする火加減を保ちます。魚を崩し切らないよう、木べらは鍋底を大きくなぞる程度にします。スプーンで持ち上げて、魚、オクラ、スープが一緒にまとまれば次へ進みます。

手順7: 青菜を入れて仕上げる
STEP 77 / 7

青菜を入れて仕上げる

所要時間4分

火を弱火にし、2cm幅に刻んだほうれん草または小松菜100gを入れて2分混ぜます。塩小さじ1/2を加え、味を見て足りなければ小さじ1/4まで追加します。青菜が濃い緑のまましんなりしたら火を止め、3分置きます。余熱でなじませると、粘りが落ち着き、フフにからみやすくなります。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

オクラ、赤パーム油、干しえび、干し魚、青菜、玉ねぎ、唐辛子、フフ用粉を木の台に並べたドロースープの材料
ドロースープはオクラ、赤パーム油、魚介乾物、青菜、飲み込む主食を分けてそろえると作りやすい

4人分です。フフやエバを添えるなら主食の量を別に用意します。白いごはんでも食べられますが、粘るスープをからめ取る楽しさはフフ系の方が分かりやすいです。

12品目

スープ本体

材料 分量 代替・備考
オクラ 400g 生を推奨。冷凍オクラなら解凍せず刻み、煮込みを1分短くする
700ml 魚介だし用。鶏がらスープではなく、水から魚介を出す方が軽い
燻製魚、または焼き魚のほぐし身 150g さば燻製、焼きさば、干しだら。骨と硬い皮を取り除く
干しえび、または干しえび粉 12g グラウンドクレイフィッシュの家庭向け代替
赤パーム油 大さじ3、約45ml 色と香りの核。普通の油へ全量置換すると別物になる
玉ねぎ 150g 100gは粗みじん、50gは薄切りで仕上げ用
赤パプリカ 120g みじん切り。色と甘みを補う
スコッチボネット、または赤唐辛子 5g 辛さを抑える日は種を取り、1gから始める
小さじ1 魚の塩気を見て最後に小さじ1/4まで追加
白こしょう 小さじ1/3 こしょうの香りを軽く残す
ほうれん草、または小松菜 100g 現地のウグ葉やビターリーフの代替。2cm幅に刻む
水、濃度調整用 100ml 粘りが強すぎる時に最後だけ使う
4品目

食卓に添えるもの

材料 分量 代替・備考
フフ、エバ、またはキャッサバ粉系の主食 4人分 製品表示に従って練る。この記事ではスープ側を完成させる
赤玉ねぎ 50g 薄切り。油と粘りの重さを切る
唐辛子ソース 小さじ4 辛味は食卓で足す。鍋全体を辛くしすぎない
ライム 1/2個 くし形に4等分。魚の香りが強い時に使う
アレルギーと安全

このレシピは魚、えび、唐辛子を使います。甲殻類や魚に反応がある人がいる場合は、干しえび粉だけを抜くのではなく、鍋を分けてください。キャッサバ粉やフフミックスは市販の食用加工品を使い、生のキャッサバを家庭で加工する再現は避けます。

材料

栄養の目安

1人分の目安は約330kcal、たんぱく質20g、脂質17g、炭水化物24gです。フフやエバを添える場合は、主食分のエネルギーが加わります。油を減らしたい日は赤パーム油を大さじ2までにしますが、香りの芯が弱くなるので、干しえび粉と魚介だしは抜かずに残します。

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材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

📊 栄養情報(1人分)
83
kcal
5.0g
タンパク質
4.3g
脂質
6.0g
炭水化物
1.8g
食物繊維
245mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。

オクラが糸を引いたら、ナイジェリアの夕飯が近づく

刻んだオクラを鍋へ入れた瞬間、木べらの先に細い糸がつきます。赤パーム油の赤、魚介だしの香り、青菜の苦み。そこへフフやエバを小さくちぎって沈めると、スープがするりとまとわりつく。ドロースープ(Draw soup)は、この「引く」粘りを楽しむナイジェリアのスープです。

英語のdraw soupは一つの固定レシピというより、オクラ、オグボノ、エウェドゥなどで粘りを出すスープの総称として使われます。この記事では、日本でも入手しやすいオクラを主役にした okro soup / okra soup 型で作ります。現地の家庭では肉、魚、干し魚、クレイフィッシュ、ローカストビーン、ウグ葉などが重なりますが、日本の台所では「オクラの刻み方」「魚介だし」「赤パーム油」の三つを守ると輪郭が残ります。

エグシスープはメロンシードのこく、アサロはヤムの重さ、アバチャは赤パーム油で和えるキャッサバの食感が主役です。ドロースープはそれらよりも粘りが食べ方そのものを作ります。スプーンで飲むより、フフやエバでからめ取る感覚を前提にすると、少し濃いめ、少し具だくさんがちょうどよくなります。

呼び名の整理

Draw soupは、スープが器から糸を引くように伸びることから呼ばれる言い方です。ナイジェリアでは okro soup、okra soup、地域名を含む呼び名が混ざります。この記事では、オクラで作るドロースープとして材料と手順を整理します。

買い出しの要点

近所のスーパーで買えるオクラ、玉ねぎ、青菜、焼き魚は本文の材料表に留めます。商品カードにするのは、ナイジェリア料理らしさを支えるのに探しにくい赤パーム油、魚介乾物、フフ系の主食だけです。どれもドロースープ単体で終わらず、アバチャスヤの食卓にも回しやすい材料です。

赤パーム油は、ドロースープの赤い縁取りとナッツのような香りを作ります。健康目的で大量に飲む油ではなく、料理の輪郭を出す調味油として小瓶から見るのが現実的です。

掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。

グラウンドクレイフィッシュは、海のうま味を一気に立てる材料です。日本では干しえびをミルで粉にすると役割が近くなります。甲殻類が大丈夫なら、ここを抜かない方が味が決まります。

ドロースープは、フフやエバと合わせて初めて食卓の動きが分かります。キャッサバ粉系はスープの代替材料ではなく、粘るスープをすくう主食として見てください。

食べ方・保存・献立

ドロースープ、フフ、薄切り玉ねぎ、唐辛子ソースを食卓に置いたナイジェリア風の献立
ドロースープはフフやエバでからめ取り、玉ねぎや唐辛子ソースを添えると重くなりすぎない

フフやエバは一口大にちぎり、指先かスプーンで浅くくぼませてスープをからめます。日本の食卓で手で食べるのに抵抗がある場合は、スプーンでフフを切り、スープを上からかけても構いません。白いごはんにかける時は、スープを少し薄めにしないと粘りが強く感じます。

現地の家庭差で見ると、ドロースープは「どの材料で粘りを作るか」と「どのたんぱく質を重ねるか」で表情が変わります。日本で最初に作るなら、入手が安定しているオクラを軸にして、魚介の香りを強くしすぎない構成から始めると、フフにも米にも合わせやすくなります。

現地で見かける方向性 味の出方 日本の台所での寄せ方
オクラ中心のokro soup 軽い粘りと青い香り。魚介や肉を受け止める 生オクラ400gを使い、半量だけ粗みじんにする
魚介を強める作り方 干しえび、干し魚、燻製魚でだしが濃い 干しえび粉12gまで。焼きさばは骨と皮を除いて香りを抑える
肉を重ねる作り方 牛、山羊、内臓でこくが重くなる 初回は魚だけにし、慣れたら牛すじ下ゆで肉を80gだけ足す
オグボノを足す作り方 粘りが太く、舌触りが重くなる オクラ版を作ってから試す。入れるなら小さじ2から
青菜を増やす作り方 苦みと緑の香りで油を切る 小松菜かほうれん草を100g。春菊は香りが強いので30gまで

作り置きは冷蔵で2日です。冷めるとオクラの粘りが締まり、魚の香りが強くなります。温め直しは鍋に移し、水大さじ2を加えて弱火で4〜5分、ふつふつする手前まで。電子レンジなら600Wで1分30秒ずつ混ぜ、中心まで温まるまで繰り返します。冷凍は食べられますが、オクラの食感がやや水っぽくなるので、1か月以内に使います。

献立にするなら、同じナイジェリアのジョロフライスを主食として重ねるより、ドロースープにはフフやエバ、香ばしい肉ならスヤ、豆の軽い揚げ物ならアカラを少量合わせる方がまとまります。西アフリカの粘るスープを比べたい日は、ガーナのフフグラウンドナッツスープへ横に広げると、主食でスープを食べる感覚が見えてきます。

粘りが出ない時の直し方

ドロースープでいちばん多い失敗は、味が薄いことより粘りが半端になることです。原因は、オクラの切り方、煮すぎ、だしの入れすぎのどれかに寄ります。

症状 主な原因 直し方
さらさらしてフフに絡まない オクラの刻みが大きい、だしが多い オクラ80gを粗みじんにして別鍋で2分煮て足す
青臭い オクラを油に絡める時間が短い 弱めの中火で2分だけ追加加熱し、干しえび粉小さじ1を足す
粘りが切れて茶色い 強火で長く煮た 新しいオクラ100gを刻んで最後に入れ、弱火で3分だけ煮る
魚の香りが強い 燻製魚の皮や骨を残しすぎた 皮の硬い部分を取り、ライムと薄切り玉ねぎを添える
油が浮きすぎる パーム油が多い、混ぜ不足 火を止めて3分置き、上澄みを大さじ1〜2だけ除く

玉ねぎは少量なら香味になりますが、多すぎると粘りが弱く感じることがあります。粘りを主役にしたい日は、玉ねぎを150gより増やさず、オクラの半量を粗みじんにする方を優先します。

FAQ

ドロースープとオクラスープは同じですか?

完全に同じではありません。ドロースープは、糸を引く粘りのあるナイジェリア系スープの総称として使われます。オクラスープは、その中でもオクラで粘りを出す作り方です。この記事はオクラを主役にしたドロースープです。

オグボノを入れないと本場らしくありませんか?

オグボノは強い粘りを出す種子で、別の魅力があります。ただし、オクラだけでも okro soup として成立します。初めて作るなら、入手しやすいオクラで粘り、魚介だし、赤パーム油のバランスをつかんでから、オグボノ入りへ進む方が失敗しにくいです。

赤パーム油を普通の油に替えられますか?

全量を普通の油にすると、色、香り、ナイジェリア料理らしい厚みがかなり変わります。どうしても控える日は大さじ2まで減らし、パプリカパウダー小さじ1/2で色を補います。ただし香りは同じになりません。

冷凍オクラでも作れますか?

作れます。解凍してから刻むと水が出やすいので、半解凍の状態で切り、鍋に入れてからの加熱を1分短くします。粘りが弱い場合は、刻みを細かくしたオクラを少量追加します。

子どもや辛さが苦手な人と食べる時は?

鍋に入れる唐辛子を1gにし、唐辛子ソースを別皿にします。魚介と赤パーム油だけでも味の輪郭は出ます。辛い鍋を薄めるより、最初から辛味を食卓で足す形にした方が調整しやすいです。

参考にした現地情報

  • Wikipedia「Draw soup」: ドロースープがナイジェリアの粘るスープ群で、オクラ、オグボノ、エウェドゥなどを使い、フフやエバと食べる料理として整理されている点を確認しました。https://en.wikipedia.org/wiki/Draw_soup
  • Chef Lola's Kitchen「Okro Soup with spinach」: 玉ねぎ量と粘りの関係、肉や魚介でだしを作る順番、オクラと青菜を短く煮る考え方を確認しました。https://cheflolaskitchen.com/okra-soup/
  • Low Carb Africa「Okro Soup - Nigerian Okra Soup」: オクラの刻み方で粘りが変わること、赤パーム油、魚、えび、スパイスを使う構成、フフ系と合わせる食べ方、保存と再加熱の目安を確認しました。https://lowcarbafrica.com/okro-soup-african-okra-soup/
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