白濁した豚骨スープに細いストレート麺、チャーシュー、きくらげ、青ねぎを盛った豚骨ラーメン
🔪下準備45分
🔥調理6時間30分
🍽️分量4
🌍料理日本料理・九州料理

豚骨ラーメンの作り方|久留米の白濁スープを家庭で

27分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 5

骨を下ゆでして、鍋と骨を洗う

所要時間25分

手順1: 骨を下ゆでして、鍋と骨を洗う

豚げんこつと豚足を大きな鍋に入れ、かぶる量の水を注ぎ、中火で沸かします。沸騰してから20分、灰色の泡が出続ける状態を保ち、火を止めてざるへ上げます。骨を流水で一つずつ洗い、赤い血の塊や表面の泡を指で取り除き、鍋の内側も洗剤で洗います。

肉を水で洗う工程は、はねた水が周囲へ広がらないようにシンクを空けて行います。洗った骨に赤い塊が残っていない、洗い水が濁り続けない状態が次へ進む合図です。骨を自宅で割ると刃物が滑るため、割れていない骨はそのまま使います。白濁は少し弱くなりますが、安全に作業できる方を優先してください。

STEP 22 / 5

新しい水で強火の煮立ちを作る

所要時間60分

手順2: 新しい水で強火の煮立ちを作る

洗った骨と豚足を清潔な鍋へ戻し、水4.5Lを注ぎます。最初は強火にかけ、沸騰後もふたをせず、表面全体が波打つ状態を10分保ちます。泡が大きく盛り上がったら火を少し下げ、鍋からあふれない範囲で強い沸騰を続けます。30分ほどたってから玉ねぎ、長ねぎの青い部分、しょうが、にんにくを加えます。

最初の30分だけ、浮いた灰色の泡をおたまで取り除きます。脂の粒まで取り去ると白濁の力が弱くなるため、表面の油は残します。水面が静かに上下するだけなら火が弱く、骨の周りで泡がぶつかっていなければ白さが出にくくなります。60分後にスープが薄い乳白色で、骨の縁に細かな脂が浮いていれば、煮込みへ進みます。

STEP 33 / 5

熱湯を足しながら白濁を育てる

所要時間4時間30分

手順3: 熱湯を足しながら白濁を育てる

強火から中強火へ調整し、骨が鍋の中でときどき動く沸騰を保ちます。40〜50分ごとに水位を確認し、骨が水面から出そうなら熱湯を200〜300mlずつ足します。冷水を注ぐと沸騰が止まり、脂と水分が分かれやすくなるので使いません。全体で4.5〜5時間炊き、骨の周りが崩れ、スープが白く不透明で、表面に細かな脂の粒が連続して浮くまで進めます。

水を足してもスープが増えすぎないよう、最後の1時間は足す量を100ml程度へ減らします。鍋底が見えるほど減った場合は、骨の成分が煮詰まりすぎる前に熱湯を400ml加え、再び強い沸騰へ戻します。逆に水面が高く、5時間たっても透明感が残るときは、ふたをせず30〜45分追加で煮立てます。白さだけでなく、れんげですくった液がさらりと透明に流れず、薄い膜を残すことも確認します。

この工程で鍋を離れると、吹きこぼれや空だきにつながります。火を止める必要があるときは、再開時にもう一度強火へ戻してから時間を数え直します。煮込み時間だけを合算せず、実際に沸騰していた時間で判断してください。

STEP 44 / 5

別鍋でチャーシューとタレを整える

所要時間90分

手順4: 別鍋でチャーシューとタレを整える

豚バラ肉を幅5cmほどの塊に整え、たこ糸で2か所を縛ります。小鍋へ水400ml、しょうゆ80ml、酒50ml、みりん30ml、砂糖15g、しょうが、にんにくを入れ、沸いたら肉を加えます。落としぶたをして弱火に落とし、肉の上下を20分ごとに返しながら75〜90分煮ます。最も厚い部分の中心が75度C以上になり、切った断面に赤い部分が残らないことを確認します。

肉を取り出して煮汁の中で20分休ませ、粗熱が取れたら4〜5mm厚さに切ります。タレは別の小鍋で、しょうゆ100ml、残りの酒30ml、みりん20ml、塩12g、昆布、砂糖5gを弱火で2分温め、沸騰する前に昆布を抜きます。濃い味を一度に決めず、丼1杯へ25mlを基準に使えるようにしておくと、替え玉で薄くなったときも調整できます。

農林水産省は多くの微生物が中心部75度Cで1分以上の加熱により死滅すると案内していますが、食材の厚さや加熱方法で必要な時間は変わります。温度計がない場合も、中心の赤みが消え、肉汁が透明になるまで加熱します。チャーシューの煮汁をそのままスープへ大量に加えると塩分と甘みが強くなるため、タレは分けて作ります。

STEP 55 / 5

スープをこし、細麺を一杯ずつ仕上げる

所要時間15分

手順5: スープをこし、細麺を一杯ずつ仕上げる

豚骨スープを細かい網ざるでこし、骨や香味野菜を取り除きます。仕上がりは約1.6Lを目安にし、4人分へ1杯300mlずつ使います。多く残った場合は弱めの中火で10分ずつ煮詰め、少ない場合は熱湯ではなく、別に温めた無塩の湯を少量足します。きくらげは戻して細切り、青ねぎは小口切りにしておきます。

丼を熱湯で温め、1杯につきタレ25mlと熱いスープ300mlを入れて混ぜます。別鍋に2L以上の湯を強く沸かし、生麺を1人分ずつほぐして入れ、袋の表示がなければ45〜60秒ゆでます。麺を菜箸でほぐし、中心にわずかな弾力が残るところで引き上げ、ざるを上下に3回振って水を切ります。麺が湯を吸う前にスープへ落とし、チャーシュー、きくらげ、青ねぎ、味つけ卵、のりをのせます。

タレとスープは、油だけが大きな輪にならず、れんげを動かした跡がなめらかに戻るまで混ぜます。表面に細かな脂の粒が散り、しょうゆの色が丼の底だけに残らなければ、麺を入れる状態です。

長浜で生まれたとされる替え玉は、細麺が大きな一杯の中で伸びやすいことと、魚市場で早く食べる必要があったことに結び付いています。最初の麺を食べる間にスープを飲みすぎず、追加分の麺80〜120gを同じ鍋でゆでて丼へ入れます。替え玉にタレを小さじ1加えると、スープが薄くなった分を戻せます。ゆでた麺をスープの中で待たせると、細麺の食感が失われるので、提供と食事は一人分ずつ進めます。

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Ingredients

材料を分けて見る

準備

買い出しの前に

豚げんこつ、豚足、豚バラ肉、細麺、きくらげ、青ねぎ、しょうゆを並べた豚骨ラーメンの材料
豚骨、豚足、細麺、チャーシュー用の豚バラ肉を分けて準備する

骨は精肉店やスーパーの精肉売り場で「豚げんこつ」「豚背骨」として扱われる部位を選びます。6〜8cmほどに割られた骨は髄が湯へ触れやすく、白濁しやすい一方、家庭で斧やのこぎりを使って割るのは危険です。大きな骨しかない場合は、無理に切らず、最初から白さが控えめなスープとして作ります。

7品目

豚骨スープ

材料 分量 代替・備考
豚げんこつ、または豚背骨 1.5kg 6〜8cmに処理されたもの。骨の種類は混在してよい
豚足 500g 蹄を外したもの。入手できなければ豚骨300gを追加し、濃度は少し軽くなる
4.5L 煮込み中に足す熱湯1Lも別に用意する
玉ねぎ 1/2個、約120g 半分に切る。甘みを足しすぎたくなければ省略できる
長ねぎの青い部分 1本分 5cmに切る。白い部分は仕上げ用に残す
しょうが 40g 薄切り。豚の香りを穏やかにする
にんにく 4片、約25g つぶす。九州らしい香りを強めたいときに使う
9品目

タレとチャーシュー

材料 分量 代替・備考
豚バラ肉の塊 500g 肩ロースでもよいが、脂の厚みは控えめになる
濃口しょうゆ 100ml タレ用。商品によって塩分が違うので最初は1杯25mlから使う
80ml タレと煮豚に分けて使う
みりん 50ml 甘みを控えるなら30mlに減らす
砂糖 15g チャーシュー用。省いても作れる
12g タレ用。スープ自体には入れない
昆布 4g タレの角を丸めたいときだけ。沸騰前に取り出す
しょうが 20g チャーシュー用。薄切りにする
にんにく 1片 チャーシュー用。つぶす
7品目

麺と仕上げ

材料 分量 代替・備考
生の細いストレート麺 480g 1人120g。乾麺なら1人80〜90gを目安に袋の表示を優先する
きくらげ(乾燥) 15g 戻して細切り。生きくらげなら80g程度
青ねぎ 60g 小口切り。白ねぎでもよい
味つけ卵 4個 市販品または別にゆでた卵。なくても成立する
紅しょうが 40g 食卓で少量ずつ添える。最初から丼へ入れない
いりごま 大さじ2 長浜風の卓上調味料として任意
焼きのり 2枚 久留米寄りの盛り付けにしたいときに半分ずつ添える
5品目

自家製麺を作る場合の材料

材料 分量 代替・備考
強力粉 300g 4人分。加水率を低くした硬めの生地にする
105g 35%加水。粉の吸水で5gまで調整する
粉末かんすい 3g 商品の使用量表示を優先する。小麦粉へ直接混ぜる
3g 生地の締まりを補う
打ち粉用片栗粉 20g 麺同士の付着を防ぐ。ゆでる前によく払う

市販の細麺を使うなら、自家製麺の材料は不要です。粉末かんすいはアルカリ性の溶液で、ラーメン特有の弾力を作る材料ですが、濃度を自己流で増やすものではありません。ラベルの使用量を確認し、粉末を吸い込まないように計量します。豚骨の下処理で大きな鍋と網ざるが必要になるため、麺のためだけに特殊な器具を増やす必要はありません。

低加水の生地を何度も仕込み、粗いひき肉や香味野菜も同じ道具で細かくしたい人は、容量と型番を確認できるフードプロセッサーに買う理由があります。リンク先では、ロボ・クープ マジミックス RM-5200Fの3.6L・700Wという仕様とセット内容を確認できます。月に一度だけ作る人、市販の細麺で十分な人、収納場所を確保できない人は、手でまとめるか購入を見送る方が使い道に合います。

豚骨と豚バラ肉は生の食材です。生肉に触れた包丁、まな板、トングは加熱済みの麺や具に触れさせず、洗剤で洗ってから次の作業へ移ります。豚肉は中心まで十分に加熱し、赤みが残るチャーシューを食べないでください。農林水産省は、肉は新鮮さやにおいだけで安全性を判断できず、中心部まで加熱するよう案内しています。
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材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

栄養情報 1人分の目安
205kcal
エネルギー
8.8g
タンパク質
9.5g
脂質
20.8g
炭水化物
0.8g
食物繊維
550mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
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材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

豚骨を強火で炊き、細麺を一杯ずつ合わせる

鍋の表面が大きく揺れ、白い泡が骨のまわりを回り始めます。静かな湯で長く煮るのではなく、骨を動かすほどの沸騰を保つことで、豚骨らしい白濁したスープへ近づきます。最後に細麺を別鍋で短くゆで、熱いスープへ落とすと、麺の弾力が残ったまま一杯が整います。

豚骨ラーメンは、塩味やしょうゆ味ではなく、主に豚骨を煮出したクリーミーなスープで分類されるラーメンです。日本政府観光局(JNTO)は、豚骨ラーメンを九州で親しまれる型として紹介し、博多では細いストレート麺、チャーシュー、きくらげ、ねぎが基本の具になると説明しています。家庭の鍋で店の継ぎ足しスープを完全に再現することはできませんが、白濁を作る火加減、タレを別にする考え方、麺を一杯ごとにゆでる順番は移せます。

この配合は、久留米で生まれたとされる白濁豚骨を土台に、博多・長浜で広がった細麺と替え玉の食べ方を家庭向けに組み合わせたものです。白濁を追って鍋を放置するのではなく、沸騰を見張りながら水分を足し、食べる直前だけ麺をゆでることが家庭版の要点です。 仕上がりは、スープが白く不透明で、表面に細かな脂の粒が浮き、麺を持ち上げたときに水っぽく切れない状態を目指します。

豚骨の扱いは、韓国の豚肉スープご飯のように具と汁を一つの食事へまとめる料理とも重なりますが、麺のゆで時間とスープの濃度の決め方は別です。近所の材料で一度作り、次に麺の硬さやにんにくの量を変えると、九州各地の差も見えやすくなります。

白濁と麺の硬さを戻す四つの見方

豚骨スープは、材料を増やすより鍋の状態を読み直す方が立て直しやすい料理です。白さ、脂の粒、水位、麺をゆでる湯の強さを別々に見れば、どこで味が崩れたか分かります。

スープが透明なままなら、まず沸騰を強くします。

水面が静かな状態で6時間煮ても、白濁は進みにくいです。ふたを外し、骨がときどき動く強火へ戻して30〜45分煮ます。それでも透明なら、骨が大きすぎるか水が多すぎた可能性があります。骨を自宅で割り直さず、次回は精肉店で割った骨を選びます。

脂が分離したら、冷水で薄めず熱いスープの中で戻します。

れんげで持ち上げたときに油だけが大きく浮く場合は、鍋を弱めの強火へ戻し、木べらで底から5分かき混ぜます。塩やタレを足して隠そうとせず、白い粒が細かく散るまで温度と動きを戻します。

麺が柔らかくなる場合は、麺そのものより湯の量と提供順を確認します。2L未満の湯へ一度に4人分を入れると温度が下がり、表示時間を守っても麺が水を吸います。大きな鍋で強く沸かし、一人分ずつゆで、引き上げて10秒以内にスープへ入れます。
豚の香りが強すぎる場合は、スープから脂を全部捨てるのではなく、タレを25mlより少なくし、しょうがとねぎを少し添えます。下ゆでの湯を使い回さないこと、最初の泡だけを除くことでも香りの角が取れます。にんにくや紅しょうがを最初から大量に入れると、豚骨の変化を確認できなくなるため、食卓で少しずつ加えます。

九州各地の差を一杯へ移す

豚骨ラーメンを「白いスープと細麺」の一型だけで見ると、地域の食べ方が抜け落ちます。久留米、長浜、博多、熊本では、スープの濃さだけでなく、麺の太さ、具、卓上調味料、食べる速さに違いがあります。

地域・型 目立つ特徴 家庭で変える場所
久留米 白濁の起点とされ、香りとコクが強い店が多い。少し太めの麺やのりを使う店もある 豚足を入れ、スープを濃いめにこす。のりを添え、替え玉は必須にしない
長浜 魚市場の仕事に合わせた極細麺と替え玉の文化。ごま、にんにく、紅しょうがを卓上で足す 麺を80〜100gへ減らし、最初の一杯を軽く盛る。調味料は食べる途中で加える
博多 白濁した豚骨と細いストレート麺という、全国に広がった分かりやすい姿 今回の基本形。麺の硬さを「普通」から試し、替え玉の分のスープを残す
熊本 豚骨に鶏骨などを合わせた穏やかなスープ、揚げにんにくやにんにく油、やや太めのストレート麺 スープの一部を鶏だしへ替え、仕上げに揚げにんにくを小さじ1添える
宮崎・鹿児島 宮崎は穏やかな豚骨と中太麺、鹿児島は鶏と豚を合わせたスープや太めの麺など、九州内でも別の展開がある スープの比率と麺を変えたら、博多風ではなく地域差を楽しむ皿として出す

福岡県公式の観光ガイドも、久留米の濃い香り、長浜の極細麺と替え玉、博多で定着した白いスープという流れを紹介しつつ、店の間に明確な分類線はないと説明しています。実際の店は、久留米の炊き方と長浜の麺を合わせたり、白濁を弱くしたりしながら独自の味を作っています。家庭で二つの地域要素を組み合わせても、それだけで間違いになるわけではありません。どこを借りたかを分けて考えると、味の調整がしやすくなります。

熊本のにんにくを足す方法

基本のスープを300ml温め、別の小さなフライパンに植物油30mlと薄切りにしたにんにく15gを入れます。弱火で5〜7分、泡が小さく出て、にんにくが薄いきつね色になったら火を止めます。焦げる前に取り出し、油小さじ1とにんにくチップを一杯へ添えます。黒くなったにんにくは苦味が戻らないため、油ごと作り直します。スープ全体へ混ぜ込まず、最初の一口を食べてから足すと、豚骨の味とにんにくの香りを比べられます。

久留米から九州の食卓へ広がった白いスープ

久留米風の濃い豚骨、博多風の細麺、熊本風のにんにくを添えた三つのラーメン
久留米、博多、熊本の違いをスープの濃さ、麺、にんにくの添え方で見比べる

ラーメンの根は中国にあり、JNTOは1910年に東京・浅草の中国料理店がラーメンと呼ばれる料理を出したという一般的な見方を紹介しています。小麦の麺、肉や魚のだし、かんすいの組み合わせが日本各地で変わり、土地の食堂や屋台に合わせた一杯へ分かれていきました。かんすいはアルカリ性の溶液で、麺に独特の弾力を与えます。

豚骨ラーメンの起点として語られるのが、福岡県久留米市の屋台「南京千両」です。JNTOの地域記事によれば、うどん店を営んでいた宮本時男が、東京や横浜で人気だった「支那そば」と、故郷・長崎のちゃんぽんから着想を得て、1937年に豚骨ラーメンを作ったとされています。当時のスープは現在のような真っ白ではなく、比較的澄んでいました。鶏骨より豚骨の方が安かったことも、材料選びの背景として伝えられています。

白濁した姿が生まれた時期は1947年です。久留米の屋台「三九」で、店主が外出している間にスープが長く煮立ち、戻った店主が白く濁った汁を味見して調味した、という出来事が起点として語られています。これは一つの由来伝承で、すべての豚骨ラーメン店が同じ工程を使うという意味ではありません。現代の鍋で強い沸騰を保つ工程は、この白濁化の方向を家庭用に読み替えたものです。

三九の味は佐賀や熊本の玉名へ伝わり、熊本では豚骨に鶏骨などを合わせ、揚げにんにくやにんにく油を加える別の型が育ちました。JNTOは、熊本ラーメンのスープが豚骨と鶏だしの組み合わせで穏やかになり、中くらいのストレート麺と焼いたにんにくの香りを持つと説明しています。白濁しているかどうかだけでなく、何のだしを重ね、どの香りを卓上で足すかが地域の違いになります。

一方、長浜の屋台では魚市場の仕事に合わせ、短時間で食べられる極細麺が使われたといわれます。細麺は大盛りにすると伸びやすいため、最初の量を抑え、同じスープへ麺だけを追加する替え玉が定着しました。博多ラーメンの一般的なイメージには、久留米の白濁した炊き方、長浜の細麺と替え玉、博多の屋台や店での提供方法が重なっています。福岡県公式ガイドも、店ごとに試行錯誤が続き、三つの地域を完全に分ける分類はないとしています。

店では食券を買い、麺の硬さを指定し、食べ終わる前に替え玉を頼む流れが知られています。スープを最後まで飲み切る必要はなく、麺と具を食べて少し残すことも食事の区切りになります。家庭でも、最初の一杯はスープだけの味を見てから、ごま、にんにく、紅しょうがを少量ずつ加えると、卓上調味料が味をどう変えるかを確かめられます。

日本で作るときに守るところ、置き換えるところ

店の寸胴鍋は、何度も継ぎ足しながら大量の骨を炊くため、家庭の5L鍋とは条件が違います。家庭で同じ色を出そうとして骨を増やし続けると、鍋が吹きこぼれ、火の管理も難しくなります。再現の中心を白濁・細麺・タレの分離へ絞り、設備が必要な部分は置き換えます。

店に近づける要素 家庭での置き換え 判断の目安
骨の髄と皮を長く煮出す 割った豚げんこつに豚足を合わせる 白さと脂の粒を優先し、骨を自宅で割らない
強い沸騰を長時間保つ ふたをせず、水位を見て熱湯を足す 鍋を離れられる日は作らない
継ぎ足しの寸胴スープ 1回分を炊き、こしてその日に使う 風味の厚みは完全には同じにならない
極細麺を短時間で出す 市販の生細麺を一人分ずつゆでる 袋の表示時間を基準に硬さを調整する
卓上の味変 ごま、にんにく、紅しょうがを別皿に置く 最初から混ぜず、味を見て足す

豚足がない場合は豚骨だけでもスープになります。逆に、豚骨を使わず鶏ガラや野菜だしへ替えた場合は、白いラーメンにはできても豚骨ラーメンではありません。食べる人に豚肉、しょうゆ、小麦、卵の有無を伝え、アレルギー対応が必要なときは材料表示まで確認します。

よくある質問

豚骨スープは圧力鍋で短縮できますか?

圧力鍋は骨を柔らかくする時間を短くできますが、閉じた鍋の中で穏やかに加熱しただけでは、今回の白濁した状態にならないことがあります。圧力を抜いたあと、別の大きな鍋へ移してふたをせず、30〜60分強く煮立てると、濃度と白さを確認しやすくなります。圧力鍋の容量だけを理由に購入する必要はなく、すでに持っている人の短縮手段として考えます。

スープが白くならないと食べられませんか?

食べられます。豚骨を弱い火で煮た澄んだスープにも、軽い香りと味があります。白濁へ戻したい場合は、骨が十分に水へ浸かっていることを確認し、ふたを外して30〜45分強く煮立てます。骨が割れていない、水が多すぎる、沸騰を途中で何度も止めた場合は、色を完全に戻せないことがあります。塩分を足して白さを隠すのは避けます。

かんすいがないと麺を作れませんか?

市販のラーメン用細麺を使うなら、かんすいを買わなくても作れます。自家製麺では弾力や色が変わるため必要になりますが、商品の表示量を守ることが大切です。うどんやそうめんは形が似ていても配合と食感が違うので、最初は生の細いストレート麺を選ぶ方が、スープとのバランスを見やすくなります。

スープ、チャーシュー、麺はどのように保存しますか?

麺をスープへ入れたまま保存せず、スープ、チャーシュー、具を別々に冷まします。スープは浅い容器へ小分けし、粗熱が取れたら冷蔵庫へ入れ、冷蔵分は2〜3日を目安に使い切ります。長く置く場合は1杯分ずつ冷凍し、品質の目安を1か月程度とします。冷凍したスープは鍋で中心まで熱くなるように再加熱し、再冷凍はしません。FoodSafety.govも、肉入りスープやシチューを冷蔵3〜4日、冷凍2〜3か月の目安として示していますが、家庭の冷却速度や冷蔵庫の状態で安全性は変わります。少しでも異臭や容器の膨張があれば食べません。

豚肉や小麦を食べられない場合は代替できますか?

豚骨を鶏骨や魚介だしへ替えると別のラーメンとして作れますが、豚骨ラーメンの再現にはなりません。小麦アレルギーの場合は、麺だけでなくしょうゆ、加工済みチャーシュー、かんすい入り製品の表示を確認します。卵や大豆、魚介を含む調味料を使うこともあるため、個別の表示を確認できない材料は使わないでください。食物アレルギーへの対応を料理名の置き換えだけで判断せず、必要なら専門家へ相談します。

主な参考リンク

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