ディルを散らしたフィンランドのロヒケイット。サーモン、じゃがいも、にんじん、リーキが入ったクリームスープ
🔪下準備20分
🔥調理30分
🍽️分量4
🌍料理フィンランド料理
ヨーロッパレシピ

ロヒケイットの作り方|フィンランドのサーモンスープ

26分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: 材料を切る
STEP 11 / 6

材料を切る

所要時間12分

火は使いません。じゃがいもは皮をむいて2.5cm角、にんじんは7mm厚の半月切り、リーキは5mm幅の輪切りにします。サーモンは皮と骨を外して3cm角に切り、塩小さじ1/4を軽くまぶして冷蔵庫に置きます。ディルは葉だけを粗く刻み、茎の硬い部分は使いません。

手順2: リーキをバターで甘くする
STEP 22 / 6

リーキをバターで甘くする

所要時間5分

火加減は中火です。鍋にバター15gを溶かし、リーキと塩ひとつまみを入れて4分ほど炒めます。焦げ色をつけるのではなく、白い部分が透き通り、鍋底に甘い香りが出る状態を目指します。茶色くなり始めたら火を弱め、水大さじ1を足して止めます。

手順3: じゃがいもとにんじんを煮る
STEP 33 / 6

じゃがいもとにんじんを煮る

所要時間14分

火加減は強火から弱めの中火です。鍋に水700ml、魚のだし、ローリエ、オールスパイス、じゃがいも、にんじんを入れて強火にします。沸いたら弱めの中火に落とし、表面が静かにふつふつする状態で12分ほど煮ます。じゃがいもに竹串が半分ほど入るが、角がまだ残っている状態が目安です。

手順4: サーモンを静かに入れる
STEP 44 / 6

サーモンを静かに入れる

所要時間5分

火加減は弱火です。鍋の表面が大きく沸いている場合はいったん火を弱め、サーモンを一つずつ入れます。ふたを少しずらして4分ほど煮ます。加熱目安は、サーモンの外側が白っぽくなり、中心がまだしっとり残る状態です。ぐらぐら沸かすと身が割れ、脂が抜けて硬くなります。

手順5: クリームとディルで仕上げる
STEP 55 / 6

クリームとディルで仕上げる

所要時間3分

火を止めてから生クリーム150mlを加えます。再び温める場合は弱火にし、80℃を超えてぼこぼこ沸かさないようにします。白こしょう、2から3mm幅に刻んだディルの2/3量を入れ、鍋底から大きく一度だけ混ぜます。クリームがだしになじみ、スープ全体がなめらかに白く乳化した状態が目安です。味見をして塩を小さじ1/4ずつ足し、だしの塩気と乳製品の甘さを整えます。

手順6: 温度と塩味を見て盛る
STEP 66 / 6

温度と塩味を見て盛る

所要時間3分

火加減は弱火または余熱です。サーモンの中心を温度計で測り、家庭の安全側では63℃を目安にします。温度が低い場合は弱火で1分ずつ追加加熱し、沸騰させずに様子を見ます。ローリエとホールのオールスパイスは取り出し、器に盛って残りのディルを散らします。ライ麦パンを添え、好みでレモンをほんの少し絞ります。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

ロヒケイットの材料。サーモン、じゃがいも、にんじん、リーキ、ディル、クリーム、オールスパイスを作業台に並べたところ
じゃがいもとにんじんを先に煮て、サーモンとディルは最後に入れると食感が残る
14品目

スープ

材料 分量 代替・備考
生サーモン切り身 400g 皮と骨を外し、3cm角。銀鮭でも作れる
塩(サーモン下味用) 小さじ1/4 切ったあと軽くまぶす
じゃがいも 450g 煮崩れを少し残したいので男爵、形を保つならメークイン
にんじん 150g 7mm厚の半月切り
リーキ 1本(約180g) なければ長ねぎの白い部分2本分
バター 15g リーキを焦がさず甘くする
700ml 魚のだしがあればよりよい
魚のだしパックまたは顆粒だし 1回分 昆布だしだけだと和風に寄る。無塩の魚介だしが使いやすい
ローリエ 1枚 香りが強い場合は半分
オールスパイス ホール6粒 粉なら小さじ1/8。入れすぎると菓子寄りになる
生クリーム 150ml 牛乳100mlと生クリーム80mlでもよい
生ディル 15g 仕上げ用。茎は刻まず、葉を中心に使う
小さじ1/2から調整 だしの塩分で増減する
白こしょう 少々 黒こしょうより乳製品に馴染む
3品目

食卓に添えるもの

材料 分量 代替・備考
ライ麦パン 4切れ なければ全粒粉パン。軽く焼くとスープに合う
レモン 1/4個 現地標準ではないが、脂が重い時に少量だけ
追いディル ひとつまみ 食べる直前に散らす

魚と乳製品を使います。魚アレルギー、乳アレルギーがある場合は避けてください。ライ麦パンを添える場合は小麦、ライ麦にも注意します。


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📊 栄養情報(1人分)
128
kcal
7.8g
タンパク質
7.8g
脂質
6.8g
炭水化物
1.0g
食物繊維
230mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
4人分

材料(4人分)

ロヒケイットの材料。サーモン、じゃがいも、にんじん、リーキ、ディル、クリーム、オールスパイスを作業台に並べたところ
じゃがいもとにんじんを先に煮て、サーモンとディルは最後に入れると食感が残る

スープ

材料 分量 代替・備考
生サーモン切り身 400 g 皮と骨を外し、3cm角。銀鮭でも作れる
塩(サーモン下味用) 小さじ1/4 切ったあと軽くまぶす
じゃがいも 450 g 煮崩れを少し残したいので男爵、形を保つならメークイン
にんじん 150 g 7mm厚の半月切り
リーキ 1 本(約180 g) なければ長ねぎの白い部分2 本分
バター 15 g リーキを焦がさず甘くする
700 ml 魚のだしがあればよりよい
魚のだしパックまたは顆粒だし 1回分 昆布だしだけだと和風に寄る。無塩の魚介だしが使いやすい
ローリエ 1 枚 香りが強い場合は半分
オールスパイス ホール6粒 粉なら小さじ1/8。入れすぎると菓子寄りになる
生クリーム 150 ml 牛乳100 mlと生クリーム80 mlでもよい
生ディル 15 g 仕上げ用。茎は刻まず、葉を中心に使う
小さじ1/2から調整 だしの塩分で増減する
白こしょう 少々 黒こしょうより乳製品に馴染む

食卓に添えるもの

材料 分量 代替・備考
ライ麦パン 4切れ なければ全粒粉パン。軽く焼くとスープに合う
レモン 1/4 個 現地標準ではないが、脂が重い時に少量だけ
追いディル ひとつまみ 食べる直前に散らす

魚と乳製品を使います。魚アレルギー、乳アレルギーがある場合は避けてください。ライ麦パンを添える場合は小麦、ライ麦にも注意します。


湯気にディルが立つ、北欧の白いサーモンスープ

寒い日の台所で、じゃがいもを切って鍋に落とす音は妙に落ち着きます。そこへサーモンを入れ、最後にディルを散らすと、いつもの味噌汁でもシチューでもない、少し北へ引っ張られる香りになります。ロヒケイット(Lohikeitto)は、フィンランドの家庭料理として親しまれるクリーム入りサーモンスープです。

材料だけ見ると、サーモン、じゃがいも、にんじん、ねぎ、クリーム。日本でも買いやすいものばかりです。ただ、作り方を雑にすると、サーモンがぼそっと硬くなり、クリームが分離し、全体が「鮭入りシチュー」へ寄ってしまいます。フィンランドらしく仕上げる芯は、魚を長く煮込まないこと、ディルを最後に立たせること、オールスパイスや白こしょうで乳製品の甘さを締めることです。

この記事では、フィンランドのスーパー系レシピ、乳製品メーカーの家庭向けレシピ、観光局の食文化紹介を照らし合わせ、日本のスーパーで作れる分量に落とし込みます。同じフィンランドの粉ものならカレリアンピーラッカがよく合いますが、初めてならまずロヒケイット単体で十分です。ライ麦パンを添え、皿の底に残った白いスープをぬぐうだけで、北欧の昼食らしい満足感があります。

ロヒケイットとは

フィンランド語の lohi はサーモン、keitto はスープ。英語では Finnish salmon soup と紹介されることが多い料理です。家庭や店によって牛乳寄り、クリーム寄り、野菜多めなど幅がありますが、サーモン、じゃがいも、にんじん、リーキまたは玉ねぎ、ディルを合わせる形がよく見られます。


ロヒケイットは「煮込まない魚料理」

ロヒケイットでいちばん大事なのは、サーモンを主役として扱うことです。ビーフシチューのように長く煮ればおいしくなる料理ではありません。野菜を先にやわらかくしてから、サーモンは最後に入れ、弱火で短く火を通します。K-Ruokaの家庭向けレシピでも、じゃがいもを煮てからサーモンを加え、短時間だけ静かに火を入れる流れです。Valioのレシピも、クリームは終盤に加え、ディルは仕上げに回しています。

日本の台所で守りたい軸は次の通りです。

見るポイント フィンランドらしさ 日本での落とし込み
サーモン 大きめの角切りで存在感を残す 刺身用ではなく加熱用の切り身でよい。皮と骨は外す
乳製品 牛乳またはクリームで白くまとめる 生クリーム35%前後を150ml。軽くしたい日は牛乳と半量ずつ
香り ディルをたっぷり使う 生ディルが最優先。なければフリーズドライで補う
スパイス maustepippuri、つまりオールスパイスを使う家庭がある ホールなら6粒、粉なら小さじ1/8以下
食べ方 ライ麦パンを添える 黒パン、ライ麦パン、全粒粉パン。白米よりパン向き

シチューのようにとろみをつけないのもポイントです。小麦粉で濃くしすぎると、サーモンの脂とディルの青い香りが沈みます。スプーンですくったとき、さらっとした白いスープの中にじゃがいもが崩れ、サーモンが大きく残るくらいがちょうどいいです。


買い出しで迷うもの

ロヒケイットに使うディル、オールスパイス、中心温度計、ライ麦パン、サーモンを台所に並べたところ
ディルとオールスパイス、温度計を先に用意すると、サーモンの火入れと香りづけが安定する

サーモン、じゃがいも、クリームは近所のスーパーでそろいます。買い足す価値があるのは、ディル、オールスパイス、そして魚を硬くしないための中心温度計です。とくにディルはロヒケイットの印象を決めます。パセリで置き換えると別のスープになるので、乾燥でもよいからディルの香りを残してください。

生ディルが手に入らない時は、フリーズドライを仕上げに使います。乾燥ディルは煮込むと香りが飛ぶので、火を止めてから入れるのが向いています。

掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。

フィンランド語レシピで見かける maustepippuri は、英語でいう allspice です。黒こしょうではありません。少量入れると、クリームの甘さが締まり、寒い土地のスープらしい温かい香りが出ます。

サーモンは中心温度を見られると一気に安定します。安全側の目安は63℃。家庭で小さな子ども、高齢の方、妊娠中の方、体調に不安がある方へ出すなら、温度計で確認してから盛る方が安心です。


失敗しやすいところ

ロヒケイットは簡単ですが、失敗のほとんどは火を強くしすぎた時に起きます。鍋の中で魚を泳がせるように、静かに扱ってください。

失敗 起きる理由 直し方
サーモンが硬い 魚を入れてから強火で煮た 野菜を先に煮る。サーモンは弱火で4から5分、中心温度を見て止める
クリームが分離する クリームを入れてから沸騰させた 火を止めてから入れる。温め直しも弱火で、鍋肌がふつふつする前に止める
味がぼんやりする 塩と香りが足りない 塩を少量ずつ足し、ディルを仕上げに追加。白こしょうを少し入れる
菓子のような香りになる オールスパイスを入れすぎた 粉は小さじ1/8以下。ホールを使い、最後に取り出す
じゃがいもが溶ける 最初から長く煮すぎた 12分前後で八割にし、サーモン投入後は短時間で終える

一度薄く感じても、煮詰めて濃くしようとしない方がうまくいきます。ロヒケイットはさらっとしたスープです。濃度を足すより、塩、ディル、白こしょうで輪郭を作る方が現地の方向に近づきます。


日本で寄せるための代替表

日本で迷いやすいのは、リーキ、ディル、魚のだし、ライ麦パンです。すべて完璧にそろえなくても作れますが、何を守るかを決めておくと味が散りません。

現地寄りの材料 日本での代替 代替した時の調整
リーキ 長ねぎの白い部分 青い部分は香りが強いので少なめ。焦がさない
生ディル フリーズドライディル 煮込まず、仕上げに入れる。量は少し控えめから
魚のストック 無塩の魚介だし、または水とだしパック 和風だしが強い場合は昆布を控え、白こしょうを足す
生クリーム 牛乳と生クリームを半量ずつ 軽くなるがコクは下がる。バターを5g増やすと補える
ライ麦パン 全粒粉パン、黒パン 甘いパンは避ける。軽く焼くと合う

北欧の乳製品と魚の組み合わせに慣れてきたら、デンマークのスモーブローのようなライ麦パン文化や、アイスランドのプロックフィスクルのような白い魚料理へ進むと、寒い地域の食べ方がつながって見えてきます。クリーム煮込みの比較なら、ベルギーのワーテルゾーイも近い位置にあります。


保存と温め直し

粗熱が取れたら、浅い保存容器に移して冷蔵します。目安は翌日まで、長くても2日以内です。じゃがいもとクリームの食感が落ちやすいので、冷凍はおすすめしません。冷凍するとじゃがいもが粉っぽくなり、解凍後にスープが分離しやすくなります。

温め直しは小鍋で弱火です。沸騰させず、鍋底をやさしく混ぜながら温めます。サーモンは再加熱で硬くなりやすいので、電子レンジを使う場合は600Wで1分、混ぜてから30秒ずつ追加します。食べる直前にディルを少し足すと、翌日でも重さが戻りにくいです。

翌日に量が少しだけ残ったら、パンにかけるより、ゆでたショートパスタを少量入れて昼食にすると食べやすいです。ただし煮詰めるとサーモンが崩れるので、パスタは別ゆでして器で合わせます。


食べ方と献立

ロヒケイットは主菜と汁物の中間です。日本の食卓なら、パン、酸味のあるサラダ、浅漬けのきゅうりくらいで十分まとまります。白米に合わせると悪くはありませんが、だしと乳製品の香りが和食へ寄りやすくなります。最初はパンで食べる方が、料理の輪郭が見えます。

フィンランドの食堂や家庭で想像しやすいのは、昼に深皿で一杯食べ、パンを添えて終わる形です。日本で夕食に出すなら、焼き魚のように小鉢を何品も並べるより、温かいスープを中心にして酸味と穀物を添える方が自然です。週末に作るなら野菜を切るところまで昼に済ませ、夕方はサーモンとクリームを入れるだけにしておくと、魚を煮すぎずに出せます。

合わせるもの 向いている理由
ライ麦パン 白いスープとサーモンの脂を受け止める
きゅうりの酢漬け クリームの重さを切る
ゆで卵 夕食としてボリュームを足せる
カレリアンピーラッカ フィンランド料理として食卓がつながる
レモン少量 鮭の脂が強い時だけ使う
場面 組み方
平日の夕食 ロヒケイット、全粒粉パン、きゅうりの酢漬け
週末の昼 ロヒケイット、カレリアンピーラッカ、温かい紅茶
翌日の昼 残りのスープを弱火で温め、別ゆでのショートパスタを器で合わせる
来客の前菜 小さめの器に盛り、ディルを多めに散らしてパンを薄く添える

ディルをたくさん買った日は、余りをバターに混ぜてパンに塗ると無駄がありません。室温に戻したバター30gに刻みディル小さじ2、塩ひとつまみを混ぜ、ライ麦パンに薄く塗ります。ロヒケイット自体にバターを増やすより、パン側で香りを足す方が軽く食べられます。


よくある質問

鮭フレークや塩鮭で作れますか

おすすめしません。鮭フレークは塩分と油が強く、身の食感も残りません。塩鮭は使えますが、先に水に10分ほど浸けて塩を抜き、スープ側の塩を最後まで入れないで調整してください。初回は生サーモンの切り身が安定します。

牛乳だけでも作れますか

作れます。ただしロヒケイットらしい丸みは少し弱くなります。牛乳だけで作る場合は、バターを20gに増やし、火を止めた後に牛乳を加えて弱火で温めます。沸騰させると分離しやすいので注意します。

ディルが苦手です

量を半分にして、刻みパセリを少し混ぜる方法があります。ただしディルを完全に抜くと、フィンランドのサーモンスープらしさはかなり薄くなります。乾燥ディルを少量から入れると、生ディルより香りが穏やかです。

オールスパイスは必須ですか

必須ではありません。入れなくてもロヒケイットとして成立します。ただ、少量入ると乳製品の甘さが締まり、北欧の家庭料理らしい温かい香りが出ます。粉を使う場合は本当に少量から始めてください。

作り置きできますか

翌日分までなら作り置きできます。サーモンとクリームは再加熱に弱いので、可能なら野菜スープ部分だけ前日に作り、食べる日にサーモンとクリームを入れるのが一番きれいです。完成後に保存する場合は冷蔵で2日以内、温め直しは弱火にします。

生食用サーモンの方がおいしいですか

必ずしもそうではありません。加熱する料理なので、鮮度のよい加熱用切り身で十分です。刺身用は高価で、脂が強いものだとスープが重くなることがあります。皮と骨を外し、3cm角に切れる厚みを優先してください。


参考文献

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行ロヒケイットの作り方|フィンランドのサーモンスープ
URL
https://sekaigohan.com/recipes/europe/finland/lohikeitto
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年5月27日
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