白いんげん豆と豚肉、ソーセージ、鶏肉を煮込み、表面に香ばしい皮をつけたフランス南西部のカスレ
🔪下準備12時間45分
🔥調理4時間30分
🍽️分量4
🌍料理フランス料理

カスレの作り方|南仏の白いんげん豆煮込み

24分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
STEP 11 / 4

豆を戻し、芯が少し残るまで下ゆでする

所要時間浸水8〜12時間 / 下ゆで60〜75分

手順1: 豆を戻し、芯が少し残るまで下ゆでする

乾燥豆300gを水で2回洗い、3倍量の水(約900ml)へ浸します。室温が高い季節は冷蔵庫へ入れ、8時間たったら一粒割って中心を見ます。豆がふくらみ、皮のしわが伸びていれば水を捨て、鍋へ移します。新しい水を豆の上4cmまで注ぎ、沸騰させてアクをすくい、弱火へ落とします。

60分たったら一粒を食べて確認します。外側はやわらかく、中心にごく小さな歯ごたえが残る状態で止めます。指で押して粉になるまで煮ると、焼き上げの途中で豆が崩れます。ゆで汁は捨てず、塩を加えずに500ml以上取り分けます。

STEP 22 / 4

肉と香味野菜を順に焼く

所要時間25分 / コンロの火加減は中火〜中強火

手順2: 肉と香味野菜を順に焼く

豚バラと豚肩ロースの水分をキッチンペーパーで押さえ、塩2gと黒こしょうをまぶします。鍋へ油を入れて中強火にし、豚肉を一度に詰め込まず、表面が茶色くなるまで片面2〜3分ずつ焼きます。取り出したら、鶏もも肉を皮側から4分、裏側を2分焼きます。中心まで火を通す工程ではないので、生肉を味見せず、取り出し用の皿と箸を分けます。

同じ鍋でソーセージの表面を2〜3分焼き、玉ねぎとにんじんを加えます。玉ねぎが透き通るまで5分炒め、にんにくを加えて30秒だけ香りを出します。カットトマトを注ぎ、鍋底の焼き付きを木べらでこそげ、2分煮ます。赤黒い焦げを無理に混ぜ込むと苦みが出るため、固い焦げは取り除きます。

肉は表面が鍋底から自然に離れ、香味野菜は水分が抜けて木べらでひとまとまりに動く状態が目安です。鍋底に透明な脂が薄く残り、トマトがさらさらの水分と分かれずなじんだら、重ねる工程へ進みます。

STEP 33 / 4

豆と肉を重ね、低い温度で煮込む

所要時間160℃で90分 / 140℃で60分

手順3: 豆と肉を重ね、低い温度で煮込む

オーブンを160℃に予熱します。鍋底へ下ゆでした豆の半量を広げ、豚肉、鶏もも肉、ソーセージを並べ、残りの豆を重ねます。玉ねぎとにんじん、ローリエ、タイムを汁ごと加え、豆の表面がぎりぎり隠れるまで、だしと豆のゆで汁を合わせて注ぎます。汁を入れすぎると焼き上げの皮が作れないので、豆の表面から5mm上までを目安にします。

ふたをせず160℃で90分焼きます。40分たったところで鍋を一度だけ回し、左右の焼け方を入れ替えます。表面が乾き、鍋の縁だけがふつふつしているなら、取り分けたゆで汁を50ml足します。90分後に豆を一粒食べ、中心がまだ硬ければ140℃へ下げて60分続けます。豆の皮がつやを失い、肉の中心まで75℃で1分以上加熱できた状態が次へ進む目安です。

STEP 44 / 4

表面を焼き、休ませてから盛る

所要時間220℃で20〜25分 / 休ませ15分

手順4: 表面を焼き、休ませてから盛る

鍋をオーブンから出し、ローリエとタイムを取り除きます。表面が水っぽい場合は、パン粉とみじん切りのパセリを薄く散らします。220℃へ上げたオーブンへ戻し、表面がきつね色になり、縁の煮汁が泡立つまで20〜25分焼きます。

焼いている途中で表面だけが乾いてひび割れ、豆が粉っぽく見えたら、ひびの部分をスプーンの背で一度だけ割り、豆のゆで汁を50〜100ml注ぎます。表面の皮は、乾いたときだけ一度割って汁を戻すのが目安です。何度も混ぜてしまうと、豆が崩れて煮汁が重くなります。薄いきつね色と、鍋の縁から続く小さな泡が完成の目印です。

焼き上がった皮は、スプーンの背が軽く当たると薄く割れ、下の豆はつぶれずに汁をまといます。縁の煮汁は水のように流れず、豆の表面へ薄くからむ濃さなら、乾きすぎていません。

オーブンから出したカスレはすぐに混ぜず、15分休ませます。鶏肉を取り分け、骨の周りまで火が通っていることを確認してから食べやすく切ります。底から豆、煮汁、肉をすくい、表面の皮を少し残して器へ盛ります。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

カスレの材料。乾燥白いんげん豆、豚肉、ソーセージ、鶏もも肉、香味野菜、ハーブ、厚手鍋を並べた調理台
豆と肉を別々に計量し、焼く材料と煮る材料を先に分けておく

4人分です。主菜として食べる量なので、パンと簡単な葉野菜を添えれば十分です。乾燥豆を使うと、浸水8〜12時間と下ゆでの時間が必要になります。平日に作る場合は、金曜の夜に豆を戻し、土曜の午前に煮込む流れが無理なく続きます。

17品目

材料(4人分)

材料 分量 役割・代替
乾燥白いんげん豆(北海道産大手亡豆) 300g 本場のリンゴ豆やタルブ豆の代わり。カネリニビーンズでもよい
豚バラ肉(塊) 250g 皮なしでよい。3cm角に切る
豚肩ロース(塊) 200g 脂の少ない部分。3cm角に切る
骨付き鶏もも肉 2本(約500g) 鴨の保存肉を使わない家庭版。関節を2つに切る
粗びき豚ソーセージ 300g 6〜8cmに切る。加熱前の生ソーセージがよい
玉ねぎ 1個(200g) 1cm角。甘みの土台にする
にんじん 1本(150g) 1cm角。煮汁に甘みを足す
にんにく 4片(20g) つぶす。焦がさない
カットトマト 200g 地域や家庭で省く版もある。酸味を足しすぎない量にする
ローリエ 2枚 乾燥ハーブ。タイム3枝でもよい
タイム 3枝 パセリの茎を2本足してもよい
鶏または豚の無塩だし 700ml 豆のゆで汁500mlを含め、上面が隠れる程度に調整
パン粉 30g 表面の焼き目用。小麦アレルギーがあれば米粉パン粉
イタリアンパセリ 10g みじん切り。パン粉と合わせる
オリーブオイルまたは無塩のラード 大さじ1 肉を焼く油。豚バラから出る脂を残してもよい
合計7g前後 ソーセージとだしの塩分を見て最後に調整
黒こしょう 小さじ1/2 粗びき

大手亡豆は、乾燥した状態で300gを量ります。豆は一晩で水を吸って重くなるため、戻した後の重量で計量し直しません。ソーセージは商品によって塩味が違うので、下味の塩は豚肉へ2gだけ振り、煮汁を味見してから残りを加えます。

本場の鴨の保存肉を使える場合は、骨付き鶏もも肉の代わりに2本を使います。すでに火が入っている肉なので、最初から煮込まず、最後の焼き上げ前に豆の間へ置きます。鴨の脂が多い時は、鍋へ入れる油を省き、皮を上に向けて表面だけを焼きます。鶏肉で作る版は香りが穏やかですが、豚バラとソーセージが煮汁に脂と塩気を渡すため、豆の皿としての重さは残ります。

材料

豆を通販で用意する判断

近所のスーパーで大手亡豆が見つからない、または毎回同じ粒の大きさで作りたい場合は、乾燥豆を通販で確保する意味があります。水煮缶はすぐ使える一方、下ゆでの煮汁を焼き上げに戻せず、皮も破れやすい。乾燥豆なら、下ゆで液を取っておき、オーブンで水分が減ったときに少量ずつ戻せます。

商品ページでは、北海道産であること、乾燥豆が1kg袋であること、チャック付きかどうかを確認してください。4人分で300g使うため、残りは密閉して冷暗所に置き、次の豆料理へ回せます。同じ商品をAmazon側で確実に特定できないため、別商品のリンクや価格は推測せず、確認できた楽天市場の商品ページだけを案内します。

材料

鍋は容量より、豆が広がる底面を見る

豆と肉を重ねたときに高さが出すぎると、上面だけ乾いて底の煮汁が残ります。4人分なら、内径22cm前後で、オーブンに入れられる厚手鍋が扱いやすいです。すでに同じ条件のダッチオーブンや土鍋があるなら買い足しません。薄手の鍋しかなく、底だけが先に熱くなる場合に、鋳物鍋を検討します。

22cmのココットを選ぶなら、商品ページでオーブン対応温度、ふたの材質、内径、重量を確認してください。重い鍋は熱を保ちますが、出し入れや洗浄に負担があるため、棚から安全に持ち上げられるかも買う前に測ります。

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材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

📊 栄養情報(1人分)
190
kcal
9.8g
タンパク質
10.8g
脂質
14.3g
炭水化物
3.5g
食物繊維
440mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
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材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

表面の皮を割ると、豆の湯気がゆっくり上がる

幅のある鍋をオーブンから出すと、表面の豆が薄いきつね色に乾き、ところどころで脂の泡がはじけています。スプーンを入れると、皮の下から白い豆と煮汁が持ち上がり、豚肉の脂、ソーセージの香辛料、ハーブの香りが一つに重なります。カスレ(cassoulet)は、こうした焼き目と、豆を粒のまま残した濃い煮汁を一皿で味わう料理です。

フランス南西部オクシタニーの料理として知られ、カステルノーダリ、トゥールーズ、カルカソンヌの名前と結びついています。白いんげん豆が主役なのは共通していますが、使う肉やソーセージは町によって変わります。本場の鍋をそのまま再現するのではなく、土地ごとの違いを知ったうえで、日本で手に入る材料の役割を組み直すと作りやすくなります。

乾燥豆は前夜に水へ入れ、翌日に下ゆでします。豚肉と鶏肉、粗びきソーセージを焼き、豆と交互に重ね、オーブンでゆっくり水分を詰めます。最後に表面を高温で焼き、乾いた部分だけを一度割って煮汁を戻す。この順番なら、豆が硬いまま肉だけが煮えすぎる失敗と、表面だけ焦げて底が水っぽい失敗を避けやすくなります。ここで守るのは、豆を先にやわらかくし、焼く段階で表面を乾かしすぎないことです。

一つの鍋に、ラングドックの土地が重なる

カスレの語源や始まりには複数の説があります。百年戦争の包囲中、町の人々が残った食材を鍋に集めたという話はよく知られていますが、フランスの観光資料でも、その伝説を確かな起源として証明するのは難しいと説明されています。確実に言えるのは、豆、豚や鴨の肉、ソーセージを長く煮る料理が、ラングドックの食文化と観光の中で現在も生きていることです。

ラングドックの食卓に置かれたテラコッタのカソールとカスレ、田舎パンを囲む器
カスレは豆、保存肉、ソーセージ、土地の器が一つの食卓へ集まる料理

この料理を載せる器は、カステルノーダリ周辺で作られてきた陶器の鍋「カソール(cassole)」です。底が広く、口へ向かって少し狭くなる形で、煮汁を保ちながら表面を焼きやすい。カルカソンヌの観光資料は、カソールのテラコッタが熱を均一に伝える器として紹介しています。日本では同じ器を無理に探さなくても、オーブン対応で底が厚く、豆が二層程度に収まる鍋を選べば、火の当たり方を近づけられます。

カステルノーダリでは、白いんげん豆と豚肉、ソーセージを軸にした姿がよく知られています。現地の観光局は、この町をカスレの世界的な目的地として紹介し、毎年の祭りでは生産者、料理人、陶器職人、ワインの作り手が集まります。保存食を一つの鍋で食べる料理が、家庭の昼食だけでなく、町の産業と祭りを結びつける料理へ育ったわけです。

白いんげん豆にも土地があります。カルカソンヌ周辺の資料では、ラウラゲ地方で育つ「リンゴ(lingot)」と呼ばれる豆がカスレの材料として紹介されています。タルブ産のタルブ豆を使うレシピもあり、豆の品種と産地を替えるだけで、煮汁の濃さ、皮の残り方、口当たりが変わります。日本で大手亡豆を使うのは単なる安い代用ではありません。乾燥した白い豆を水で戻し、皮を破らずに煮るという役割を保つための置き換えです。

三つの町で具が変わる

土地 料理で目立つ要素 日本で味を読むときの手がかり
カステルノーダリ 豚肉、ソーセージ、白いんげん豆。カソールで焼く姿 豆の甘みと豚の脂を中心にし、肉を増やしすぎない
トゥールーズ トゥールーズソーセージや鴨の保存肉を組み合わせる紹介が多い ソーセージの肉らしさと鴨脂の香りを重ねる
カルカソンヌ 豚や鴨に加え、伝統的な版ではヤマウズラを使う例がある 野鳥を無理に探さず、骨付き肉で煮汁に厚みを出す

この差は、正解を競うためのものではありません。カスレという名前の中に、産地の豆、近くで作るソーセージ、保存しておける肉、土地の器が同居していることを示します。日本の台所では、鴨の保存肉を使えば香りが濃くなり、鶏ももに替えれば肉の味が軽くなります。どちらを選ぶかで、同じ豆の鍋でも食卓の重さが変わります。

豆と保存肉を一つの鍋で煮る料理を比べるなら、キャベツと根菜を厚く煮るフランス南西部のガルビュールや、チョリソと白い豆を主役にするスペイン北部のファバーダも参考になります。カスレはその中間ではなく、豆の煮汁を残したまま表面を焼くところに独自の重心があります。

豆が硬い、汁が多い、表面が焦げるとき

カスレは、味を足すより先に水分と火の当たり方を直すと戻しやすい料理です。鍋を強く混ぜる前に、豆を一粒、表面、底の煮汁をそれぞれ確認します。

豆の中心が硬い

下ゆでの時点で硬かった場合、オーブンの温度を上げて取り戻そうとしないでください。鍋に熱い豆のゆで汁を150ml加え、ふたをして140℃で30分ずつ延長します。中心がやわらかくなってから表面を焼きます。古い豆は水を吸っても戻りにくく、下ゆでを90分以上必要とすることがあります。

底だけが焦げている

オーブンから出し、焦げた底を混ぜずに、上の豆と肉だけを別の鍋へ移します。焦げのにおいが移っていなければ、温めたゆで汁を100ml加えて140℃で20分戻します。焦げを木べらで削り取って全体へ混ぜると苦みが広がるため、底は捨てます。

煮汁が多く、皮ができない

豆が煮崩れていなければ、ふたをせず160℃で20〜30分追加します。表面をパン粉で厚く覆うより、汁を少し飛ばしてから薄く散らす方が豆の香りが残ります。食べるまで時間がある場合も、完全に水分を飛ばさず、縁に少量の煮汁を残します。

表面だけが黒くなった

黒い部分を薄く取り除き、鍋の縁から熱いゆで汁を50ml回します。次は220℃の時間を10分短くし、鍋をオーブンの下段から中段へ移します。黒い焦げの苦みは肉や豆へ戻せないため、焼き目を濃くすることを完成の基準にしません。

食卓では、熱い豆をパンですくう

焼きたてのカスレを幅のある器に盛り、田舎パンと葉野菜を添えたフランス南西部の食卓
豆と肉を一皿に盛り、パンで煮汁を受けるカスレの食べ方

休ませた直後は、表面の皮と底の煮汁の温度差が少なく、豆の甘みが分かりやすい時間です。田舎パンやバゲットを軽く焼き、煮汁をすくって食べます。パンを最初から鍋へ混ぜるのではなく、器の横へ置くと、表面の皮と豆のやわらかさを別々に楽しめます。

オクシタニーの観光資料では、カスレにラングドックの赤ワインや田舎パンを合わせる食卓が紹介されています。日本では、酸味のある葉野菜や無糖のピクルスを少量添えると、豚の脂と豆の濃さが続きすぎません。香辛料を増やすより、酸味を別皿に置いて、一口ごとに口を切り替える方が食べ疲れしにくいです。

カスレは翌日に味がなじみます。粗熱が取れたら、浅い保存容器へ小分けして冷蔵庫へ入れ、家庭では2日以内を目安に食べます。室温に長く置かず、食べる分だけ鍋か耐熱容器で中心まで十分に再加熱してください。厚生労働省は、作り置きの料理を浅い容器に小分けして早く冷やし、再加熱時は中心までしっかり加熱するよう案内しています。冷凍する場合は、表面の皮を作る前の状態を一食分ずつ凍らせ、解凍後に汁を少し足してから焼き上げます。

大豆ではなく白いんげん豆を使うため、豆のアレルギーがある人は食べられません。ソーセージ、パン粉、だしには小麦、乳、豚以外の原材料が入る場合があります。表示を確認し、鶏肉版に替えても、調理器具や取り分け用のトングを共用しないようにします。

よくある質問

水煮の白いんげん豆でも作れますか?

作れます。乾燥豆300gの代わりに、水気を切った水煮豆700〜800gを使います。下ゆでの工程を省き、豆のゆで汁の代わりに無塩だしを使ってください。豆がすでにやわらかいため、160℃の焼き込みを60分に短縮し、豆を混ぜずに表面の状態だけ確認します。煮汁の濃さが足りなければ、豆を大さじ3だけつぶして戻します。

鴨の肉を使わないと本場の味から離れますか?

カステルノーダリ、トゥールーズ、カルカソンヌでも、肉の組み合わせは一つに固定されていません。鴨の保存肉は脂と保存香を足しますが、このレシピの骨付き鶏ももは、豆へ肉のだしを渡す役割を担います。最初は鶏肉で作り、次に鴨を使うと、香りの差を比べやすくなります。

土鍋や普通の鍋でも焼けますか?

オーブン対応の土鍋なら使えます。急な温度差に弱い器は、冷たい状態から予熱中のオーブンへ入れ、メーカーの説明書に従います。コンロ専用の普通鍋はオーブンへ入れず、鍋で豆と肉を煮てから、耐熱皿へ移して表面だけ焼きます。底が薄い鍋で長く煮込む場合は、弱火を保ち、底が乾く前にゆで汁を足します。

表面の皮は何度も割るものですか?

何度も割って煮汁を戻す作り方は、カスレの説明でよく登場します。一方、家庭の一日仕上げでは、表面が乾いた時だけ一度割れば十分です。豆を混ぜる回数が増えるほど皮が崩れ、底の豆がつぶれます。薄いきつね色、縁の泡、豆の形を同時に見て決めてください。

残ったカスレを温め直すときの注意は?

食べる分だけを浅い容器へ取り、中心まで熱くなるように温めます。水分が減っていたら、無塩だしやゆで汁を大さじ2ずつ足し、表面が焦げる前にふたをします。翌日に焼き目を付け直す場合は、最後の10〜15分だけふたを外します。何度も冷却と加熱を繰り返さず、取り分けた分を一度で食べ切ります。

豆を戻す夜、鍋から立つ豚肉の香り、表面の皮を割る音まで含めて、カスレは時間を食べる料理です。土地ごとの肉の違いを知ると、鴨を鶏へ替えることも、豆を大手亡へ替えることも、妥協ではなく役割を選ぶ作業になります。豆の中心をやわらかくし、煮汁を残し、最後だけ表面を乾かす。その三つを守れば、日本の台所でも南西フランスの鍋らしさを食卓へ運べます。

主な参考リンク

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