白いホミニーと豚肉のスープにキャベツ、ラディッシュ、オレガノ、赤いサルサを少量のせたメキシコのポソレ・ブランコ
🔪下準備25分
🔥調理2時間5分
🍽️分量4
🌍料理メキシコ料理
北米レシピ

ポソレ・ブランコの作り方|白いメキシコ祝いスープ

23分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: ホミニーと薬味を分ける
STEP 11 / 5

ホミニーと薬味を分ける

所要時間10分

ホミニー缶はざるにあけ、流水で30秒ほど洗って缶汁のにおいを落とします。キャベツは2mm幅の千切り、ラディッシュは2mmの輪切り、白玉ねぎは5mm角に切ります。薬味は水気が残ると椀が薄まるので、キッチンペーパーで軽く押さえて冷蔵庫へ入れておきます。

手順2: 豚肉を沸かしてアクを出す
STEP 22 / 5

豚肉を沸かしてアクを出す

所要時間15分

鍋に豚肩肉、スペアリブ、玉ねぎ、にんにく、ローリエ、水1.8L、塩小さじ1を入れ、強火で沸かします。大きな泡が出たら中火に落とし、表面の白いアクを5分ほどすくいます。肉の表面が白っぽくなり、湯気のにおいが生肉から煮汁の香りへ変わるまで続けます。

手順3: 弱火でだしを澄ませる
STEP 33 / 5

弱火でだしを澄ませる

所要時間90分

火を弱火にし、鍋の端だけがふつふつする状態で90分煮ます。強く沸騰させると脂とたんぱく質が混ざって白濁するので、湯気は立つが鍋全体が踊らない火加減を保ちます。豚肩肉に箸がすっと入り、スペアリブの骨まわりの肉が少し縮んだら次へ進みます。途中で水面から肉が出る場合は、熱湯を100mlずつ足します。

手順4: ホミニーを入れてふくらませる
STEP 44 / 5

ホミニーを入れてふくらませる

所要時間30分

玉ねぎ、にんにく、ローリエを取り出し、ホミニーを鍋へ入れます。弱めの中火で一度温め直し、ふつふつしたら弱火にして30分煮ます。粒が温まり、白い割れ目が少し開き、噛むと芯がなくもちっとする状態が目安です。ここで塩小さじ1、黒こしょうを入れ、味を見て薄ければ塩ひとつまみを足します。

手順5: 薬味をのせて器で仕上げる
STEP 55 / 5

薬味をのせて器で仕上げる

所要時間10分

器に豚肉、ホミニー、熱いスープをよそい、2mm幅のキャベツ、2mm厚のラディッシュ、5mm角の白玉ねぎ、粗く刻んだパクチーをのせます。オレガノは指で砕いて香りを出し、くし形のライムを1片搾ります。辛味が欲しい人は、戻したチレ・デ・アルボル、湯、にんにく、塩、パプリカを粗いペースト状にすりつぶしたサルサを小さじ1からのせます。鍋は白いまま残し、椀の上で味を変えるのがブランコらしい食べ方です。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

この分量で4人分です。スープとしてはたっぷりめ、トスターダや温かいトルティーヤを添えるなら夕食の主菜になります。ホミニー缶は液を切った後の量が製品で変わるので、2缶でおよそ800から900gを目安にしてください。

10品目

スープ

材料 分量 代替・備考
豚肩ロースまたは豚肩肉 600g 4cm角。煮込むとほぐれる部位を選ぶ
豚スペアリブ 300g 骨つきのだし担当。豚肩肉を900gにしても作れる
白ホミニー缶 2缶(液を切って約850g) mote blanco、white hominy表記を探す
玉ねぎ 1個(約200g) 半分に切って煮る
にんにく 4片 皮をむいて軽くつぶす
ローリエ 2枚 香りが強いので増やさない
1.8L 途中で減ったら熱湯を100mlずつ足す
小さじ2 最初小さじ1、仕上げ小さじ1
乾燥オレガノ 小さじ1と1/2 仕上げに指で砕いて使う
黒こしょう 小さじ1/4 粗びき
6品目

薬味と食べ方

材料 分量 代替・備考
キャベツ 200g 千切り。レタスなら食べる直前に切る
ラディッシュ 6個 薄い輪切り。大根なら薄いいちょう切り80g
白玉ねぎ 1/2個(約100g) 5mm角のみじん切り
パクチー 1束(約30g) 苦手なら三つ葉15g
ライム 2個 くし形に8等分。レモンなら1個半
トスターダ 4枚 コーントルティーヤを焼いたもの、無塩クラッカーでも可
5品目

器で足す辛味

材料 分量 代替・備考
チレ・デ・アルボル 2本 一味唐辛子小さじ1/4でも可
パプリカパウダー 小さじ1/2 辛さを弱めたい卓上サルサの色づけ
80ml チレを戻す用
にんにく 1/2片 入れすぎると辛味よりにんにくが勝つ
小さじ1/4 サルサ用
アレルギーと食品安全

この料理には豚肉が含まれます。市販のホミニー缶、トスターダ、クラッカーは製品により小麦、大豆、乳成分を含むことがあります。豚肉は中心まで十分に加熱し、完成後は室温に長く置かず、保存する分は浅い容器で早く冷ましてください。

ポソレ・ブランコの買い物で迷うのは、肉よりホミニーです。近所のスーパーで見つからない場合、white hominy、mote blanco、pozole corn の表記を目安に探します。商品名にポレンタ粉やコーンミールが入るものは粉なので、粒の食感は出ません。オレガノは仕上げの香りを作る材料で、スープに煮込むより、器で指先で砕く方が生きます。

卓上用の辛味は、チレだけで作ると少量でも鋭くなります。辛味を弱めつつ赤みを少し足したい日は、パプリカを小さじ1/2だけサルサへ混ぜます。鍋には入れず、辛味を選びたい人の器で使うのがブランコ向きです。

オレガノは少量でも椀の香りを変えます。メキシカンオレガノが理想ですが、最初は手に入りやすい乾燥オレガノでも十分です。

豚肉は長く煮ますが、骨つき肉や大きい塊を使う日は中心温度を見ると安心です。保存後に温め直すときも、鍋の再沸騰だけに頼らず確認できます。


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材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

Shopping

この料理の買い出し

買い出しガイド
掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。
📊 栄養情報(1人分)
795
kcal
38.0g
タンパク質
41.0g
脂質
65.5g
炭水化物
7.0g
食物繊維
1300mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。

ポソレ・ブランコの物語、色を足さない大鍋

豚肉を水からゆっくり沸かすと、玉ねぎとにんにくの甘い匂いの奥に、骨つき肉の湯気が立ちます。そこへ白いホミニーを入れる。とうもろこしなのに、粒は枝豆より大きく、噛むともちっとほどける。ポソレ・ブランコは、赤いチレソースや緑のトマティージョソースで鍋を染めず、澄んだ肉のだしとホミニーの粒感をそのまま食べるメキシコの大鍋料理です。

スペイン語では pozole blanco と書きます。ポソレという名前は、先住民の言葉に由来する pozolli と結びつけて語られ、ふくらんだとうもろこしを肉のだしで食べる料理として長く受け継がれてきました。現在の家庭や店では、赤いポソレ・ロホ、緑のポソレ・ベルデ、色を足さない白いポソレが並びます。地域差も大きく、豚肉の部位、鶏肉を使う家庭、キャベツかレタスか、卓上に置く辛味まで店ごとに変わります。

この記事で作るのは、日本のスーパーで買いやすい豚肩肉とスペアリブ、通販で見つけやすいホミニー缶を使う家庭版です。現地の大鍋では豚の足や首骨を使うこともありますが、日本の台所で毎回そろえるのは難しい。そこで、骨つき肉を少し混ぜてだしの厚みを作り、鍋は白く保ち、辛味は器で小さじ1ずつ足す形にします。ティンガ・デ・ポヨのように赤いソースを肉へ絡める料理ではなく、ビリヤ・デ・レスのように脂の赤さを楽しむ煮込みでもありません。ポソレ・ブランコは、食卓の真ん中に白い鍋を置き、家族や客がキャベツ、ラディッシュ、ライム、オレガノ、辛味を自分の椀で決める料理です。

赤いポソレを作ったことがある人ほど、ブランコは少し不安になるかもしれません。鍋にチレソースを入れないので、見た目の派手さで押せないからです。その代わり、豚だしの透明感、ホミニーの香り、仕上げの薬味がそのまま出ます。Epicurious のポソレ解説でも、赤は乾燥チレ、緑は青いチレ、白はチレを入れないものとして分けられています。つまりブランコは「何も足りないポソレ」ではなく、色を器へ移したポソレです。台所では鍋を白く保ち、食卓では赤いサルサ、オレガノ、ライムで各自が仕上げる。この分担を守ると、家族の辛さ違いにも対応しやすくなります。

メキシコの食卓では、ポソレは一人分ずつ完成品を出す料理というより、鍋と小皿が一緒に出てくる料理です。ラディッシュを多くのせる人、ライムを強く搾る人、砕いたチレを少しずつ足す人が同じテーブルにいます。Pati Jinich が Epicurious で書くように、ポソレは赤、緑、白のどれかに地域や家庭の好みが強く出る料理でもあります。だから日本で作る時も、全員分を同じ辛さに決めてしまうより、鍋は穏やかに作り、器で変えられる余地を残す方が現地の食べ方に近づきます。

ブランコで大事なのは、白さを薄味の言い訳にしないことです。最初の90分で豚肉からだしを取り、ホミニーを後から入れて粒の香りを残し、最後に塩を決める。そこまでできていれば、赤いソースがなくても椀はぼやけません。むしろ唐辛子を鍋に入れない分、翌日の温め直しや子ども向けの取り分けが楽になります。辛い料理を横に置きたい日は、同じメキシコのチラキレスや赤いサルサを別皿にし、ブランコの鍋そのものは澄んだまま残してください。

食卓で決めるもの ブランコでの役割 日本の台所での現実解
辛味 鍋を赤くせず、食べる人ごとに強さを変える チレ・デ・アルボル、パプリカ、一味唐辛子を少量
酸味 豚だしとホミニーの重さを切る ライムが理想。なければレモンを少し控えめに
香り 白いスープに輪郭を出す 乾燥オレガノを器で指先で砕く
歯ざわり 熱いスープを最後まで軽くする キャベツ、ラディッシュ、大根薄切り

失敗原因と保存、翌日の方が助かる料理にする

白いスープが濁る一番の原因は、強火で煮続けることです。沸騰そのものが悪いわけではありません。最初にアクを出すための強火は必要です。ただ、その後も鍋全体をぐらぐら揺らすと、脂が細かく散って白く濁り、ホミニーの表面も崩れやすくなります。弱火に落とした後は、泡が鍋の端から静かに上がるくらいで十分です。

味がぼやける場合は、塩不足より酸味不足のことがあります。ポソレ・ブランコは赤いチレソースを鍋に入れないため、ライムを搾って初めて輪郭が立ちます。椀によそった後、ライム1切れ、オレガノひとつまみ、玉ねぎ少量を足してから塩を判断してください。先に鍋全体を濃くすると、翌日に温め直したとき塩辛くなります。

保存する分は、薬味を混ぜずにスープと具だけで冷まします。浅い容器へ移して粗熱を取り、冷蔵で2日、冷凍で3週間を目安にします。翌日は表面の白い脂を大さじ1ほど残してすくい、鍋で弱火から温めます。中心まで75度以上、または全体がふつふつして湯気がしっかり立つまで温め、薬味は新しく切ります。ホミニーがスープを吸って重くなったら、水か無塩の鶏だしを100ml足すと戻しやすいです。

余った具は、翌日の朝に小さなトルティーヤへ包むと軽いタコスになります。赤いサルサを鍋へ混ぜずに残しておくと、子どもや辛味が苦手な人の分も分けやすい。白い鍋を守るのは見た目のためだけではなく、家庭の食卓で味を分岐させるためでもあります。


よくある質問

ホミニー缶ではなくコーン缶で作れますか?

作れますが、ポソレではなく甘いとうもろこしスープに近づきます。ホミニーはニシュタマル化された大粒のとうもろこしで、噛むともちっとした弾力があります。初回は白ホミニー缶を使う方が、料理の輪郭をつかみやすいです。

豚肉の代わりに鶏肉でもいいですか?

鶏もも肉と手羽元で作れます。その場合は煮込み時間を60分ほどに短くし、手羽元の骨からだしを取ります。豚肉より軽くなるので、オレガノとライムを少し強めに使うと物足りなさが出にくいです。

赤いサルサを鍋に入れたらだめですか?

入れるとおいしいですが、その時点で赤いポソレに近づきます。ブランコとして作るなら、鍋は白いままにして、辛味は器で足してください。家族の辛さ調整もしやすくなります。

どんな副菜を合わせると食べやすいですか?

トスターダ、温めたコーントルティーヤ、アボカド、簡単な豆の煮物が合います。同じメキシコ料理で組むなら、軽いソペチラキレスより、油が少ないサラダや焼き野菜の方が大鍋の重さを受け止めやすいです。


主な参考リンク

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