白いご飯とファロファを添えたブラジル・バイーアのヴァタパ
🔪下準備20分
🔥調理25分
🌍料理ブラジル料理

ヴァタパの作り方|バイーアの海老とココナッツ煮込み

21分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
STEP 11 / 5

パンを戻して香味とつぶす

所要時間8分

手順1: パンを戻して香味とつぶす

食パン80gを2cm角にちぎり、ココナッツミルク150mlに入れます。5分置き、指で押すとすぐ崩れる、けれど液体が分離していない状態にします。フードプロセッサーへ、戻したパン、残りのココナッツミルク、干しえび粉、カシューナッツ、ピーナッツ、粗く切った玉ねぎ50g、にんにく、しょうが、パクチーの茎、赤唐辛子を入れます。最初は5秒ずつパルス運転し、側面をへらで落としながら、ざらつきが小さくなるまで回します。目標は完全な液体ではなく、なめらかで、スプーンから太く落ち、ナッツの粒が目立たないペーストです。回りにくいときも水を一気に足さず、ココナッツミルクを小さじ1ずつ加えます。パンの耳や硬い乾燥部分が残ると、あとで繊維が舌に残りやすくなります。

STEP 22 / 5

玉ねぎを弱火で透き通らせる

所要時間6分

手順2: 玉ねぎを弱火で透き通らせる

鍋にデンデ油15mlと米油5mlを入れ、弱火にかけます。5mm角の玉ねぎ100gを加え、木べらで混ぜながら6分炒めます。油が赤橙色に見え、玉ねぎの角が丸くなり、透明感が出れば次へ進みます。茶色い焼き色を付けると香ばしさは出ますが、干しえびとデンデ油の香りが重くなりやすいので、ここでは焦がしません。鍋底に薄く張り付く場合だけ、無塩の水を小さじ1加えます。

STEP 33 / 5

ペーストを煮て濃度を作る

所要時間10分から12分

手順3: ペーストを煮て濃度を作る

火をいったん弱め、炒めた玉ねぎへペーストを加えます。鍋底を木べらでこすり、残りのココナッツミルク250mlと無塩の水または魚介だし150mlを注ぎます。最初は全量を入れたときにさらさらに見えても問題ありません。パンとナッツが水分を抱えるため、鍋の中で変化します。弱火で、鍋底をなぞるように木べらを動かしてください。ふつふつとした泡が鍋の縁に少し出る程度を保ち、全体を沸騰させません。8分を過ぎたら、へらを通した線が2秒ほど残り、鍋を傾けるとペーストが一拍遅れて流れる状態を見ます。ゆるい場合は2分ずつ追加で煮ます。固まりすぎた場合はココナッツミルクを大さじ1ずつ戻し、鍋底をこすってなめらかにします。

STEP 44 / 5

海老を最後に加える

所要時間3分から4分

手順4: 海老を最後に加える

煮込みがぽってりしたら、火を中弱火に上げ、生えび300gを加えます。木べらで底から返し、えびが灰色の透明な状態から、中心まで不透明な白へ変わるまで3分から4分加熱します。厚いえびを一尾だけ半分に切って中心を確認し、まだ透明なら30秒ずつ延長します。火を止めたあとも鍋の熱が残るため、完全に赤く縮むまで煮続けません。加熱済みのえびを使う場合は、温まる程度の1分に短縮します。

STEP 55 / 5

休ませて盛り付ける

所要時間5分

手順5: 休ませて盛り付ける

火を止め、デンデ油15ml、塩2gから4g、粗く刻んだパクチーの葉を加えます。5分置くと、パンのとろみが落ち着き、油の香りが表面だけでなく中へなじみます。ライムまたはレモンは鍋へ絞らず、食卓で一人ずつ少量を足します。酸味を先に入れすぎると、ココナッツの丸みが急に細く感じられることがあります。白いご飯を器の片側へ盛り、ヴァタパを隣へ流します。ファロファは別の小皿に置き、食べる人が一口ずつ混ぜられるようにします。アカラジェへ詰める場合は、揚げた豆生地を横に割り、ヴァタパを大さじ1から2杯だけ入れます。最初から詰めすぎず、豆の香り、煮込みの香り、酸味の順番を残してください。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

白いパン、ココナッツミルク、海老、干しえび、ナッツ、デンデ油を並べたヴァタパの材料
ヴァタパの香りを作る材料。パンはとろみ、干しえびとデンデ油は香りの芯になる
11品目

ペーストの材料

材料 分量 代替・備考
むきえび(生) 300g 背わたを取り、水分を拭く。冷凍品は解凍してから使う
干しえび粉 20g 粉末がなければ干しえび25gをぬるま湯で10分戻して刻む
食パン 80g 耳を外した白い部分。パン粉ではなく、しっとりした食パンを使う
無糖ココナッツミルク 400ml 150mlをペースト用、250mlを煮込み用に分ける
カシューナッツ 60g 無塩のロースト品。生の場合は弱火で軽く炒って冷ます
ピーナッツ 40g カシューナッツに置き換えてもよい。ナッツ不可なら省く
玉ねぎ 150g 100gは炒め用、50gはペースト用。細かく切る
にんにく 2片 芯が大きければ取る
しょうが 15g 皮を薄くむいて輪切りにする
パクチーの茎 15g 葉は仕上げ用。苦手ならイタリアンパセリで香りを補う
赤唐辛子 1/2本 辛さを抑えるなら種を外す。子ども用は省く
6品目

炒めるものと仕上げ

材料 分量 代替・備考
食用デンデ油 30ml 15mlを玉ねぎ用、15mlを仕上げ用。香りを弱めるなら米油と半量ずつ
米油などの無臭油 5ml 玉ねぎが鍋に張り付くときだけ使う
無塩の水または魚介だし 150ml 市販だしは干しえびの塩分を見て無塩品を優先
2gから4g 干しえびとだしの塩気を見て最後に調整
ライムまたはレモン 1個 食べる直前に少量。煮込みへ入れすぎない
パクチーの葉 適量 仕上げ用。省いても味の骨格は崩れない
材料

合わせるもの

白いご飯4膳分と、ファロファまたは炒ったパン粉を少量用意します。

アカラジェに詰めるときは、揚げた豆生地を4個用意します。

最初から全部を揃えなくても、白いご飯だけで味の確認ができます。

干しえび、ナッツ、えび、ココナッツが重なるため、甲殻類、木の実、落花生、ココナッツ、小麦の表示を確認してください。

同じ台所でアレルギー対応をする場合は、まな板、フードプロセッサー、油の共用も避けます。

材料

デンデ油の香りを買うか決める

この料理で代えにくいのは、赤橙色と独特の香りを持つ食用デンデ油です。

料理全体をデンデ油だけで作る必要はありませんが、玉ねぎを炒める分と仕上げの一さじに使うと、ココナッツミルクの甘さがぼやけません。

買うなら、商品ページやラベルで「食用」「azeite de dendê」「食用レッドパーム油」のいずれかを確認し、化粧品用ではないことを見ます。

バイーア料理を何度か作る人、少量を使い分けるのが苦にならない人には向いています。

反対に、香りの強い油が苦手な人や、今回だけ一皿を試したい人は、米油で作ってから次回に小瓶を探しても遅くありません。

リンク先で確認する一点は、食用表示と内容量です。

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材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

📊 栄養情報(1人分)
135
kcal
7.0g
タンパク質
8.5g
脂質
9.3g
炭水化物
1.0g
食物繊維
213mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
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材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド
ロボクープ マジミックス 多機能モデル RM-5200F
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リサーチ日時:2026-07-25

ヴァタパの物語:パンのとろみが、海の香りを受け止める

鍋にデンデ油を落とすと、赤みを帯びた油が玉ねぎのすき間へ流れます。

まだ火は弱いのに、干しえびの香りが先に立ち、ココナッツミルクとナッツを合わせたペーストから、海辺の食卓を思わせる匂いがゆっくり出てきます。

ヴァタパは、パン、ココナッツミルク、えび、ナッツ、デンデ油などを合わせて作る、バイーアの濃い煮込みです。

見た目はソースに近いのに、スプーンを入れると少し抵抗があり、白いご飯や揚げたアカラジェを受け止める厚みがあります。

ヴァタパはパンを煮る料理ではなく、パンを海の香りへ変える料理です。

パンを細かくして香味と一緒にすり、弱火で水分を含ませると、小麦の存在感は前に出ません。

代わりに、干しえびの塩気、カシューナッツの丸い甘さ、しょうがの切れ味、デンデ油の土っぽい香りが一つのペーストにまとまります。

バイーア州の屋台で食べるなら、ヴァタパは単独の煮込みというより、アカラジェを割って詰める具の一つとして出会うことがあります。

州の文化機関IPACも、バイアーナのタブレイロにアカラジェ、ヴァタパ、干しえびなどが並ぶことを紹介しています。IPACのアカラジェ文化解説

ヴァタパの背景を考えると、バイーアの食文化にはアフリカ系、先住民、ヨーロッパ系の影響が重なっています。IPHANは、アカラジェの起源を西アフリカのベニン湾に置き、アカラジェの具にヴァタパや干しえびが使われると説明しています。ヴァタパ単体の起源を一つに断定するのではなく、バイーアで受け継がれた食文化の一皿として読むと、屋台の盛り付けや香りの重なりも理解しやすくなります。

一方、ブラジルの州をまたぐと同じ名前でも位置づけは変わります。パラー州サンタレン市の観光案内にも「パラーのヴァタパ」が郷土料理として紹介されています。この地域差を踏まえ、ここでは全国共通の一つのレシピとせず、パン、干しえび、ナッツ、ココナッツミルク、デンデ油を重ねるバイーアの濃い煮込みとして組み立てます。

家庭では、アカラジェを揚げるところまで進めなくても構いません。

白いご飯にのせ、ファロファを少し添えるだけで、ヴァタパの濃さと香りの順番が分かります。

豆の揚げ生地から作りたい人は、同じバイーアの屋台料理であるアカラジェの作り方へつなげると、ヴァタパがどこで食べられる料理なのかも見えやすくなります。

調理のコツ:濃さと香りを同時に整える

パンの存在を消す切り方

パンは大きいまま液体へ浸し、柔らかくなってからつぶします。最初から細かく刻むより、パンの内部までココナッツミルクが入りやすく、鍋で練ったときに粒が残りにくくなります。パンの耳は焼き色と繊維が強いため、今回は外しました。

デンデ油は最初と最後へ分ける

玉ねぎを炒める15mlは香りを鍋全体へ移し、仕上げの15mlは赤橙色と土っぽい香りを残します。最初から全量を高温にすると、香りの立ち上がりが一度で終わります。強く感じたら、次回は仕上げ分を5mlにして米油を少し足します。

:::tip ざらつきは味ではなく道具の問題かもしれない 舌にナッツの粒が残る場合、煮込みを長くするより、ペーストをつぶす時間を増やします。家庭用の小型フードプロセッサーなら、一度に詰め込まず、5秒運転と側面を落とす作業を繰り返す方が、均一なペーストになります。購入を考える人は、リンク先で容量、刃の形状、洗える部品を確認してください。

買うのは、ヴァタパだけでなく、アカラジェの豆生地、モケカの香味ペースト、ナッツソースも作りたい人です。今回一回のために高価な道具を増やしたくない人は、すり鉢とハンドブレンダーで代用できます。

主な参考リンク

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