丸く平たいチリのパン、アジュージャを木の板に並べ、バターやアボカドを添えた食卓
🔪下準備1時間45分
🔥調理18分
🍽️分量8
🌍料理チリ料理
南米レシピ

アジュージャの作り方|チリの薄焼きパン

27分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: 粉とぬるま湯を合わせる
STEP 11 / 7

粉とぬるま湯を合わせる

所要時間8分

火は使いません。ボウルに強力粉、薄力粉、ドライイースト、砂糖、塩を入れて混ぜます。35から38度のぬるま湯を250mlだけ先に加え、指先で粉を寄せるように混ぜます。粉っぽい部分が多ければ残りのぬるま湯を10mlずつ足し、全体がぼそぼそした塊になるところで止めます。水を一気に入れすぎると、あとで油脂を練り込む時にべたつきます。

手順2: 油脂を折り込んでこねる
STEP 22 / 7

油脂を折り込んでこねる

所要時間12分

火は使いません。生地を台に出し、手の付け根で前へ押して戻す動きを5分続けます。室温で柔らかくしたラードまたはバターを3回に分けてのせ、折りたたんでからこねます。最初は表面が裂けますが、8から10分ほどで油脂がなじみ、少しつやのある生地になります。生地を薄く伸ばした時にすぐ破れず、指に少し吸い付くくらいが目安です。

手順3: 一次発酵で少しふくらませる
STEP 33 / 7

一次発酵で少しふくらませる

所要時間45分

火は使いません。生地を丸め、薄く油を塗ったボウルに入れて布かラップをかけます。室温26から28度を目安に45分置き、体積が1.5倍ほどになれば十分です。真冬で台所が寒い場合は、オーブンの発酵機能を30度にして25から35分置きます。表面がふっくらなめらかになり、指で押した跡がゆっくり戻るなら次へ進みます。完全に2倍まで待つと、丸パンのように高くなりやすいです。

手順4: 生地を厚めに伸ばす
STEP 44 / 7

生地を厚めに伸ばす

所要時間10分

火は使いません。生地を台に出し、手で軽く押して大きな気泡だけ抜きます。打ち粉を薄く振り、めん棒で厚さ12から15mmに伸ばします。中心だけ厚い場合は、めん棒を中心から外側へ短く動かします。薄く伸ばしすぎると焼いた時に乾いて割れやすいので、ピザ生地より厚く、イングリッシュマフィンより少し薄いところを狙います。

手順5: 丸く抜いて穴をあける
STEP 55 / 7

丸く抜いて穴をあける

所要時間10分

火は使いません。直径9から10cmの丸型、茶碗、セルクルなどで生地を抜きます。抜いた生地をオーブンシートに並べ、フォークで表面に8から10か所ほど穴をあけます。穴は飾りではなく、焼成中に表面だけが大きく膨らむのを抑えるためです。残った生地は丸め直して5分休ませ、もう一度伸ばして抜きます。

手順6: 二次発酵させてオーブンを予熱する
STEP 66 / 7

二次発酵させてオーブンを予熱する

所要時間25分

オーブンを200度に予熱します。グリドルや厚い鉄板を使う場合は、下段に入れたまま20分以上温めます。生地は室温で20分ほど置き、指で押すとゆっくり戻る程度にします。焼く直前に牛乳を表面へ薄く塗ります。塗りすぎると穴に牛乳がたまり、焼き色がまだらになるので、刷毛を一度器の縁でしごいてから塗ります。

手順7: 200度で焼く
STEP 77 / 7

200度で焼く

所要時間18分

200度のオーブンで14から18分焼きます。予熱した鉄板を使う場合は、オーブンシートごと熱い鉄板へ滑らせるか、付属天板を二枚重ねて下段で焼きます。表面が淡い黄金色になり、底に薄い焼き色がつき、中心温度が93度以上になれば焼き上がりです。焼きすぎると翌日硬くなるので、濃い茶色を目指さず、網に出して10分休ませます。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

この分量で直径9から10cmのアジュージャを8個作ります。パンとしては小ぶりですが、バターやアボカドを挟むと1個でも軽い朝食になります。生地を薄くしすぎるとピタパンのように乾き、厚くしすぎると普通の丸パンに近づきます。最初は生地の厚みをものさしで一度だけ測ると、次から感覚が安定します。

アジュージャに使う小麦粉、ぬるま湯、ドライイースト、砂糖、塩、バター、めん棒を台所に並べた様子
材料はシンプルだが、油脂を先に室温へ戻し、ぬるま湯の温度を合わせておくと生地が荒れにくい
9品目

生地

材料 分量 日本での選び方
強力粉 350g ふくらみの軸。国産強力粉でもよい
薄力粉 150g 噛み切りやすさを出す。全量強力粉だと弾力が強い
インスタントドライイースト 6g 古いものは発酵が弱いので開封後は冷蔵保存
砂糖 12g イーストの立ち上がりと淡い焼き色のため
9g 生地全体の味を締める
ぬるま湯 285ml 35から38度。冬は少し高め、夏は低めでよい
ラードまたは無塩バター 70g 室温で柔らかくする。ラードは香りが現地寄り、バターは家庭向き
牛乳 20ml 表面に薄く塗る。乳なしなら水で代用
打ち粉 20gほど 台とめん棒に薄く使う
アレルギーと食材の注意

小麦を使います。牛乳とバターを使う場合は乳成分も含みます。ラードは豚由来なので、避けたい場合は無塩バターか植物性ショートニングに替えてください。乳を避ける場合は、油脂を植物性ショートニングにし、表面は水を薄く塗ります。

5品目

代替食材の線引き

代替したいもの 使える代替 仕上がりへの影響
ラード 無塩バター70g 香りは乳寄りになるが、家庭では扱いやすい
ラード 植物性ショートニング70g 香りは淡くなるが、軽い食感にしやすい
強力粉と薄力粉 準強力粉500g まとまりやすい。水は270mlから様子を見る
牛乳の刷毛塗り 水または溶き卵を薄く 水は淡い色、卵は色が濃く出る
オーブンの熱不足 予熱した鉄板、グリドル、天板二枚重ね 底の焼き不足を防ぎ、中心の生焼けを減らす
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📊 栄養情報(1人分)
31
kcal
0.8g
タンパク質
0.9g
脂質
4.9g
炭水化物
0.3g
食物繊維
54mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
8人分

材料 8 個分

この分量で直径9から10cmのアジュージャを8 個作ります。パンとしては小ぶりですが、バターやアボカドを挟むと1 個でも軽い朝食になります。生地を薄くしすぎるとピタパンのように乾き、厚くしすぎると普通の丸パンに近づきます。最初は生地の厚みをものさしで一度だけ測ると、次から感覚が安定します。

アジュージャに使う小麦粉、ぬるま湯、ドライイースト、砂糖、塩、バター、めん棒を台所に並べた様子
材料はシンプルだが、油脂を先に室温へ戻し、ぬるま湯の温度を合わせておくと生地が荒れにくい

生地

材料 分量 日本での選び方
強力粉 350 g ふくらみの軸。国産強力粉でもよい
薄力粉 150 g 噛み切りやすさを出す。全量強力粉だと弾力が強い
インスタントドライイースト 6 g 古いものは発酵が弱いので開封後は冷蔵保存
砂糖 12 g イーストの立ち上がりと淡い焼き色のため
9 g 生地全体の味を締める
ぬるま湯 285 ml 35から38度。冬は少し高め、夏は低めでよい
ラードまたは無塩バター 70 g 室温で柔らかくする。ラードは香りが現地寄り、バターは家庭向き
牛乳 20 ml 表面に薄く塗る。乳なしなら水で代用
打ち粉 20 gほど 台とめん棒に薄く使う
アレルギーと食材の注意

小麦を使います。牛乳とバターを使う場合は乳成分も含みます。ラードは豚由来なので、避けたい場合は無塩バターか植物性ショートニングに替えてください。乳を避ける場合は、油脂を植物性ショートニングにし、表面は水を薄く塗ります。

代替食材の線引き

代替したいもの 使える代替 仕上がりへの影響
ラード 無塩バター70 g 香りは乳寄りになるが、家庭では扱いやすい
ラード 植物性ショートニング70 g 香りは淡くなるが、軽い食感にしやすい
強力粉と薄力粉 準強力粉500 g まとまりやすい。水は270 mlから様子を見る
牛乳の刷毛塗り 水または溶き卵を薄く 水は淡い色、卵は色が濃く出る
オーブンの熱不足 予熱した鉄板、グリドル、天板二枚重ね 底の焼き不足を防ぎ、中心の生焼けを減らす

夕方のonceで割る、平たいチリのパン

焼き上がったパンを半分に割ると、湯気より先にバターの香りが出ます。丸くて平たい生地に小さな穴が並び、厚いハンバーガーバンズほど膨らまない。そこへバター、パルタと呼ばれるアボカド、ハム、チーズを挟んで、濃い紅茶やコーヒーと一緒に食べる。アジュージャ(Hallulla、複数形 hallullas)は、チリの朝食や夕方の once に出てくる日常のパンです。

日本語では「ハジュージャ」「アジュージャ」と揺れます。チリのスペイン語では ll の響きが地域や話者で変わるため、この記事ではチリ料理のパンとして検索しやすい「アジュージャ」と書きます。料理として大事なのは呼び名よりも、薄い円形、油脂を練り込んだ生地、表面の穴、焼いたあとに割って具を挟める密度です。

同じチリの食卓でも、パステル・デ・チョクロはとうもろこしと肉あんを重ねる主菜です。アジュージャはもっと普段着で、朝の台所や夕方の小腹を支えます。アルゼンチンのエンパナーダのように中身を包む料理ではなく、焼いたパンをあとから割り、家にある具を挟む余白を残すのが魅力です。

アジュージャで守る輪郭

守りたいのは、12から15mmほどの厚み、ラードやバターを練り込むしっとり感、フォーク穴、淡い焼き色、割って具を挟める密度です。ふわふわの丸パンに寄せるより、軽く押すと戻る平たいパンとして焼きます。

見るポイント チリらしい特徴 日本で作るときの考え方
丸く平たく、表面に穴がある 直径9から10cm、厚さ12から15mmで切る
油脂 生地にラード、ショートニング、バターなどを練り込む ラードが苦手なら無塩バターか植物性ショートニングで作る
焼き色 強い焦げ目より、淡い黄金色 200度で底を先に固め、焼きすぎない
食べ方 once や朝食でバター、パルタ、ハム、チーズを挟む アボカド、卵、ハム、白いチーズを少量ずつ合わせる

買い出しで見る価値がある道具

小麦粉、砂糖、塩、バターは近所のスーパーで十分です。アジュージャで買い足す意味があるのは、専用の材料よりも、厚みと焼き色を安定させる道具です。短すぎるめん棒や薄い天板だけで作ると、端だけ厚くなったり、底が白いまま乾いたりしやすくなります。

生地を12から15mmに均一に伸ばすには、30cm前後の木製めん棒が扱いやすいです。パン生地だけでなく、エンパナーダや薄焼き生地にも使い回せます。

掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。

家庭用オーブンは庫内温度が下がりやすいので、天板だけで焼くと底が白く残ることがあります。グリドルや鉄板を一緒に予熱しておくと、置いた瞬間に底が固まり、平たい形を保ちやすくなります。

ぬるま湯の35から38度、焼き上がり中心93度以上を感覚だけで見るのが不安なら、細いデジタル温度計があると初回の失敗が減ります。肉料理にも使えるので、パン専用の買い物にはなりません。

現地の食べ方と献立

焼き立てのアジュージャは、そのまま食べるより半分に割って少し具を挟むとチリらしさが出ます。once は夕食前後の軽い食事やお茶の時間として語られることが多く、家庭ではパン、紅茶、ハム、チーズ、パルタ、ジャムなどが並びます。日本の台所では、食パンの朝食をアジュージャに置き換える感覚で始めると無理がありません。

焼き上がったアジュージャを網に並べ、バター、ハム、チーズ、アボカド、トマト、紅茶と一緒に食卓へ出した様子
アジュージャは割ってバターやパルタを挟むと、朝食や夕方の軽い食事にしやすい

チリのパン文化で面白いのは、パンが「主食の横にあるもの」ではなく、食事そのものを組み立てる土台になりやすいところです。アジュージャは、マラケタのように軽く割って食べるパンとは違い、油脂が入っているぶん翌日の焼き戻しにも耐えます。だから、朝にバターだけで食べ、夕方はハムやパルタを挟み、余ったらスープの横に置く、と一日の中で役割を変えやすい。日本で作る時も、焼き立てを全部食べ切るより、翌日の朝食まで見越して少し多めに焼くほうがこのパンの便利さが分かります。

合わせ方 具材 向いている場面
バターだけ 有塩バターを薄く 焼き立ての香りを確かめたい初回
パルタ アボカド、塩、レモン少々 朝食や軽い昼食
ハムとチーズ 薄切りハム、白いチーズ once や子どもの軽食
ペブレ風 トマト、玉ねぎ、パクチー、酢 肉料理の横に置く時
煮込みの横 スープ、豆、肉の煮込み パンで汁気を受けたい夕食

南米のパンとサンドを横に広げるなら、ウルグアイのチビートは具の重ね方、メキシコのセミタ・ポブラナはパンの存在感が比べやすいです。国ごとの主食の違いを見たい場合は、南米料理入門からとうもろこし、小麦、じゃがいもの使い分けを見ると、チリのパン文化の位置がつかみやすくなります。

日本で代替するときに崩さないこと

アジュージャは材料が少ないぶん、代替で別のパンになりやすい料理です。完全に現地のベーカリーを再現するより、平たい形、油脂の香り、穴、淡い焼き色を守ると、家庭の朝食に落とし込みやすくなります。

守ること 代替してもよいこと 変えすぎると起きること
厚さ12から15mm 直径は8から11cmで調整可 薄いと乾き、厚いと丸パンになる
油脂70g ラード、バター、ショートニングを選べる 油脂を減らすと翌日硬くなりやすい
フォーク穴 穴の数は家庭の道具でよい 穴が浅いと表面が風船のように膨らむ
淡い焼き色 牛乳、水、卵液を薄く塗り分ける 濃い焼き色を狙うと皮が硬くなる
割って具を挟む密度 具は日本で買えるものでよい 砂糖を増やすと菓子パン寄りになる

失敗しやすいところ

症状 よくある原因 直し方
生地が硬くて伸びない こねた直後に無理に伸ばしている 5分休ませてからめん棒を使う
べたついて丸く抜けない 水が多い、油脂が溶けすぎている 打ち粉を増やす前に10分冷蔵庫で休ませる
焼くと高く膨らむ 二次発酵が長い、穴が浅い 二次発酵を短くし、フォークを深めに刺す
底が白い 天板の予熱不足 天板二枚重ねかグリドルを下段で予熱する
翌日硬い 焼きすぎ、油脂不足、乾燥 焼き色を淡く止め、冷めたらすぐ袋に入れる

保存と温め直し

焼き上がったアジュージャは、完全に冷ましてから袋に入れます。熱いまま密閉すると水滴で皮がしなび、出しっぱなしにするとすぐ乾きます。翌日に食べるぶんだけ常温、残りは冷凍が向いています。

保存方法 目安 温め直し
常温 1日 霧吹きで軽く湿らせ、トースター160から170度で4分
冷凍 3週間 半解凍してからトースター170度で5から6分
サンド用 割ってから冷凍 凍ったまま具を挟まず、先に焼き戻す

冷蔵庫は避けます。パンのでんぷんが硬くなりやすく、焼き戻しても内側がぼそぼそしやすいからです。冷凍する時は一個ずつラップで包み、袋の空気を抜いておくと、油脂の香りが抜けにくくなります。

よくある質問

アジュージャとマラケタは何が違いますか

どちらもチリでよく食べられるパンですが、マラケタは割れ目のある軽いパンとして語られることが多く、アジュージャは丸く平たく、油脂を練り込んだ密度のあるパンです。家庭で作るなら、アジュージャのほうが成形が単純で、サンドにしやすいです。

ラードなしで作れますか

作れます。無塩バター70gに替えると乳の香りが出ます。植物性ショートニングを使うと香りは淡くなりますが、軽い食感に寄ります。油脂を大きく減らすと翌日硬くなりやすいので、量は70gを基準にしてください。

フライパンだけで焼けますか

小さめに作れば焼けます。厚手のフライパンを弱めの中火で3分予熱し、ふたをして片面6から7分、返して4から5分焼きます。火が強いと表面だけ焦げて中心が生っぽくなるので、焼き上がりは中心温度93度以上を目安にします。ただし、オーブン焼きより皮はやわらかくなります。

生地を前日に仕込めますか

一次発酵の途中で冷蔵する方法なら可能です。こね終えた生地を30分だけ室温に置き、油を薄く塗った容器に入れて冷蔵庫で一晩休ませます。翌日は室温に30から40分置いてから伸ばします。冷たいまま伸ばすと生地が戻りやすく、丸く抜きにくいです。

サンドにするなら何を挟むとよいですか

最初は有塩バターとアボカド、次にハムと白いチーズが作りやすいです。肉料理の横に置くなら、トマト、玉ねぎ、酢、パクチーを細かく刻んだペブレ風の具も合います。具を厚くしすぎるとパンの香りが消えるので、薄く重ねるほうが食べやすいです。

参考文献

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行アジュージャの作り方|チリの薄焼きパン
URL
https://sekaigohan.com/recipes/south-america/chile/hallulla
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年6月3日
主な参考リンク
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