ウルグアイの国民食チヴィトー。薄切りビーフステーキ、目玉焼き、ハム、モッツァレラチーズ、トマト、レタスが層になったバンズサンドイッチがフライドポテトと共に木の板に盛られている
🔪下準備20分
🔥調理15分
🍽️分量2
🌍料理ウルグアイ料理
南米レシピ

チヴィトーの作り方|ウルグアイの巨大ステーキサンド

36分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: 牛肉を叩いて下味をつける(10分)
STEP 11 / 6

牛肉を叩いて下味をつける(10分)

牛もも肉をラップで挟み、肉叩きまたは麺棒で均一に5mm以下の厚さになるまで叩きます。叩きすぎて穴が開かないよう注意してください。叩いた肉の両面に塩と黒こしょうを振ります。

この「叩き」がチヴィトーの成否を分けます。薄い肉は高温で短時間に焼き上がるため、表面はカリッと、中はジューシーに仕上がります。モンテビデオのバルで提供されるチヴィトーは、どの店も肉を薄く叩いて高温で手早く焼くのが共通のセオリーです。

手順2: ベーコンをカリカリに焼く(5分)
STEP 22 / 6

ベーコンをカリカリに焼く(5分)

フライパンを中火にかけ、油を引かずにベーコンを並べます。片面2分ずつ、カリカリになり、縁が軽く反って焼き色がつくまで焼きます。焼き上がったらキッチンペーパーの上に取り出し、余分な脂を吸わせます。

ベーコンの脂はフライパンに残してください。この脂で次に肉を焼きます。風味が格段に良くなります。ウルグアイのバルでは、ベーコンを先に焼きます。肉は同じ鉄板の脂を使って焼くのが常識です(Sampedro 2023)。

手順3: ステーキを焼く(3分)
STEP 33 / 6

ステーキを焼く(3分)

ベーコンの脂が残ったフライパンにオリーブオイルを足します。強火にしてください。煙が出始めたら牛肉を入れます。片面1分〜1分30秒ずつ焼きます。焼き色がついたら裏返します。

焼き上がった肉の上にすぐにモッツァレラチーズ(またはプロヴォローネ)のスライスを乗せ、蓋をして30秒蒸らします。余熱でチーズがとろりと溶け、肉と一体化します。なお「ア・カバージョ(a caballo)」とは、目玉焼きが上に乗った状態を指すスペイン語圏の表現です。

5mm厚の薄い肉は合計3分以内で焼き上がります。ウェルダンにする必要はなく、むしろミディアムレア気味がウルグアイでは好まれます。焼きすぎると肉が硬くパサパサになり、チヴィトーの魅力が半減します。アサード(炭火焼き肉)の国ウルグアイでは、肉の焼き加減に対するこだわりが非常に強く、過度な加熱は避けるのが基本です。

手順4: 目玉焼きを焼く(2分)
STEP 44 / 6

目玉焼きを焼く(2分)

別のフライパンに少量のオリーブオイルを引き、中火で卵を割り入れます。白身が固まり、黄身がまだ半熟の状態で火を止めます。

チヴィトーの目玉焼きは黄身が半熟であることが極めて重要です。サンドイッチにかぶりついたとき、黄身がとろりと流れ出て肉とチーズに絡むのが最高の瞬間です。ウルグアイではこの半熟の目玉焼きを「ウエボ・フリト・ア・カバージョ(huevo frito a caballo / 馬に乗った目玉焼き)」と呼びます。肉の上に「騎乗」しているイメージです。

手順5: バンズを温めて組み立てる(5分)
STEP 55 / 6

バンズを温めて組み立てる(5分)

バンズを半分に切り、切り口を下にしてトースターまたはフライパンで軽くトーストします。焼き色がついたら取り出し、下のバンズにマヨネーズを塗ります。

以下の順序で具材を重ねます。この重ね順はウルグアイの標準です。

まず下のバンズにマヨネーズを塗り、その上にレタスを敷きます。レタスはバンズの水分バリアとして機能します。次にトマトのスライスを並べ、その上にチーズを乗せた牛ステーキを置きます。

肉の上にはハムを2枚、さらにカリカリのベーコンを重ねます。塩味のある加工肉が牛肉の旨みを引き立て、チーズの余熱で温まります。その上に半熟の目玉焼きを乗せ、ローストパプリカを添えます。最後にグリーンオリーブを爪楊枝で刺してバンズ上に固定し、上のバンズを軽く押さえて完成です。

仕上げにグリーンオリーブを爪楊枝で刺してバンズのてっぺんに飾ります。これがチヴィトーの象徴的なビジュアルです。

チヴィトーの組み立ては「重いものを下に、軽いものを上に」が原則ですが、ハムとベーコンは肉の上に置くのがウルグアイ式です。これは塩味のある加工肉が牛肉の旨みを引き立て、同時にチーズの熱で温まるためです。レタスとトマトは一番下で、バンズの水分バリアとして機能します。モンテビデオのフードライター Soledad Saavedra 氏は「チヴィトーの組み立ては建築と同じ。基礎が弱いと全体が崩れる」と書いています。

手順6: フライドポテトを添えて完成(10分)
STEP 66 / 6

フライドポテトを添えて完成(10分)

じゃがいもを1cm角の棒状に切り、水にさらしてでんぷんを落とします。キッチンペーパーで水気をしっかり拭き取り、170度の油で5分揚げます。一度取り出して油の温度を190度に上げ、二度揚げでカリッと仕上げます。塩を振ってチヴィトーに添えます。

ウルグアイでチヴィトーにフライドポテトが添えられないことは、ありえません。「パパス・フリタス・シン・チヴィトー・ノー・エス・チヴィトー(Papas fritas sin chivito no es chivito)」——ポテトなしのチヴィトーはチヴィトーではない、という言い回しがあるほどです。ポテトは別皿ではなく、チヴィトーと同じ皿(または木の板)に山盛りにするのがウルグアイ流です。

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Ingredients

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材料スライド
14品目

メインの材料

材料 分量 代替・備考
牛もも肉(薄切りステーキ用) 300g(2枚) ランプまたはサーロインでも可。厚さ5mm以下に叩く
バンズ(ハンバーガーバンズ) 2個 ブリオッシュバンズ推奨。チャバタでも可
2個 目玉焼き用
ハム(ロースハム) 4枚 厚切り推奨
ベーコン 4枚 カリカリに焼く
モッツァレラチーズ 100g(スライス) プロヴォローネでも可(よりウルグアイ的)
トマト 1個(5mm厚スライス) 完熟のもの
レタス 2枚
マヨネーズ 大さじ2
オリーブ(種抜き・グリーン) 6個 チヴィトーの定番トッピング
赤パプリカ(ロースト) 2枚 瓶詰めで可。モロネス・アサードス
小さじ1/2
黒こしょう 小さじ1/4
オリーブオイル 大さじ1 ステーキ焼き用
3品目

フライドポテト(付け合わせ — 必須)

材料 分量 代替・備考
じゃがいも 2個 メークイン推奨
揚げ油 適量
適量
肉の部位と叩き方

ウルグアイでは「ロモ(lomo / ヒレ肉)」または「ナルガ(nalga / 内もも肉)」が伝統的に使われます。日本のスーパーでは牛もも肉のブロックを5mm厚に切って、肉叩きかラップの上から麺棒で叩いて薄く伸ばすのが最も再現性が高い方法です。ステーキ用のサーロインを叩いて薄くしてもよいですが、脂が多すぎるとバンズに挟んだときに脂っこくなります。フードブロガーのLaura Sampedro氏(Paulina Cocina)は「チヴィトーの肉は薄ければ薄いほどいい。ハンバーグの厚さは厳禁だ」と断言しています。

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📊 栄養情報(1人分)
460
kcal
29.0g
タンパク質
24.0g
脂質
26.0g
炭水化物
2.0g
食物繊維
640mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
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2人分

材料(2人分)

メインの材料

材料 分量 代替・備考
牛もも肉(薄切りステーキ用) 300 g(2 枚) ランプまたはサーロインでも可。厚さ5mm以下に叩く
バンズ(ハンバーガーバンズ) 2 個 ブリオッシュバンズ推奨。チャバタでも可
2 個 目玉焼き用
ハム(ロースハム) 4 枚 厚切り推奨
ベーコン 4 枚 カリカリに焼く
モッツァレラチーズ 100 g(スライス) プロヴォローネでも可(よりウルグアイ的)
トマト 1 個(5mm厚スライス) 完熟のもの
レタス 2 枚
マヨネーズ 大さじ2
オリーブ(種抜き・グリーン) 6 個 チヴィトーの定番トッピング
赤パプリカ(ロースト) 2 枚 瓶詰めで可。モロネス・アサードス
小さじ1/2
黒こしょう 小さじ1/4
オリーブオイル 大さじ1 ステーキ焼き用

フライドポテト(付け合わせ — 必須)

材料 分量 代替・備考
じゃがいも 2 個 メークイン推奨
揚げ油 適量
適量
肉の部位と叩き方

ウルグアイでは「ロモ(lomo / ヒレ肉)」または「ナルガ(nalga / 内もも肉)」が伝統的に使われます。日本のスーパーでは牛もも肉のブロックを5mm厚に切って、肉叩きかラップの上から麺棒で叩いて薄く伸ばすのが最も再現性が高い方法です。ステーキ用のサーロインを叩いて薄くしてもよいですが、脂が多すぎるとバンズに挟んだときに脂っこくなります。フードブロガーのLaura Sampedro氏(Paulina Cocina)は「チヴィトーの肉は薄ければ薄いほどいい。ハンバーグの厚さは厳禁だ」と断言しています。

「子ヤギ」の名を持つ、世界で最も贅沢なサンドイッチ

ウルグアイの首都モンテビデオ。旧市街の石畳を歩けば、角ごとに小さなバル(bar)やパリジャーダ(parrillada / 焼き肉店)が軒を連ねています。カウンターに座って「チヴィトー、ウノ」と頼むと、やがて両手で持たないと食べられないほどの巨大なサンドイッチが運ばれてきます。それがチヴィトー(Chivito)です。

チヴィトーは、薄く叩いたビーフステーキをバンズに挟み、その上に目玉焼き、ハム、ベーコン、モッツァレラチーズ、トマト、レタス、マヨネーズを層のように重ねた、ウルグアイが世界に誇る国民食サンドイッチです。南米・中米料理の「肉をとことん楽しむ」精神がサンドイッチという形で結実した一品です。「チヴィトー」とはスペイン語で「子ヤギ(chivo)」の指小辞ですが、現代のチヴィトーに山羊肉は使われていません。この不思議な名前の由来には、ウルグアイ人なら誰でも知っている一つの逸話があります。

チヴィトーとは

チヴィトー(Chivito)は1940年代後半にウルグアイの海辺のリゾート地プンタデルエステ(Punta del Este)で生まれたとされるサンドイッチ。名前は「子ヤギ」を意味するが、実際には牛肉を使う。アルゼンチンからの旅行者が「チヴィトー(子ヤギの肉)が食べたい」と注文したが、山羊肉がなかったバルのオーナーが代わりにビーフステーキで豪華なサンドイッチを即興で作ったのが起源とされる。以後、具材を次々と追加していく「足し算の文化」が定着し、現在の形になった。ウルグアイ無形文化遺産候補。

日本語で「チヴィトー」を検索しても、南米旅行記に添えられた数行のメモと、ごく少数のブログ記事しか見つかりません。英語圏では"Chivito Uruguayo"として詳細なレシピと文化的背景が公開されていますが、肉の部位と叩き方、具材の重ね方の順序、バンズの選び方といったおいしく仕上げるための具体的なコツは、日本語ではまだ少ないのが現状です。アルゼンチンのエンパナーダキューバのロパビエハと並ぶ南米を代表するソウルフードでありながら、日本での認知度は驚くほど低いのが現状です。英語圏の一次情報をもとに完全ガイドをお届けします。


調理のコツ

プロヴォローネチーズが手に入るなら

ウルグアイではモッツァレラよりもプロヴォローネチーズが伝統的です。プロヴォローネは加熱すると糸を引くように伸び、スモーキーな風味が牛肉とベーコンに完璧にマッチします。日本ではカルディや成城石井、またはAmazonでアルゼンチン産やイタリア産のプロヴォローネが購入できます。なければモッツァレラで十分美味しいチヴィトーが作れます。

パンの選び方

ウルグアイでは「パン・デ・ミガ」と呼ばれる柔らかい白パンが伝統的です(Puglia 2018)。一般的なハンバーガーバンズでも問題ありません。ブリオッシュバンズはバターの風味が肉を引き立てます。逆にバゲットやフォカッチャなど硬いパンは避けてください。具材の層が崩れやすくなります。チャバタはぎりぎりセーフです。「チヴィトー・アル・パン」の名の通り、柔らかいパンが正統です。

マヨネーズの格上げ

モンテビデオのバルでは「アイオリ風ソース」を使う店があります。市販のマヨネーズにチューブにんにく小さじ1/4を加えます。レモン汁小さじ1も混ぜてください。これだけでレベルが格段に上がります。ただしモンテビデオの庶民的なバルでは普通のマヨネーズがそのまま使われます(Sampedro 2023)。

チヴィトーの断面。肉、チーズ、目玉焼き、ハム、ベーコンの層が見える
チヴィトーの断面図。牛ステーキ、とろけたチーズ、半熟の目玉焼き、ハム、カリカリベーコン、ローストパプリカの層が美しい断面を作り出す

アレンジ・バリエーション

チヴィトー・アル・プラト(皿盛り版)

チヴィトーにはバンズに挟む「チヴィトー・アル・パン(al pan)」の他に、パンなしで皿に盛る「チヴィトー・アル・プラト(al plato)」があります。全く同じ具材をバンズなしで大皿に並べ、ナイフとフォークで食べるスタイルです。糖質を控えたい人や、肉と卵の味をダイレクトに楽しみたい人に向いています。ウルグアイのレストランではメニューに両方が必ず並んでおり、アル・プラトの方が100〜150ペソ高いのが相場です。

チヴィトー・カナディエンセ(カナダ風)

ウルグアイの一部のバルでは、ベーコンの代わりにカナディアンベーコン(バックベーコン)を使い、チーズをチェダーに変える「カナディエンセ」バリエーションがあります。より軽い脂と鮮やかなオレンジ色のチーズが特徴で、1960年代にモンテビデオに住んでいたカナダ人コミュニティから広まったとされています。

チヴィトー・ベジタリアーノ

近年のモンテビデオでは、牛肉の代わりに厚切りポルトベロマッシュルームをグリルしたベジタリアン版が登場しています。ポルトベロの肉厚な食感とアーシーな風味は、意外にも目玉焼きとチーズに合います。ただしウルグアイの伝統派からは「肉のない国はウルグアイではない。肉のないチヴィトーもチヴィトーではない」と不評です。

鶏肉版(チヴィトー・デ・ポジョ)

牛肉の代わりに鶏むね肉を叩いて薄くしたものを使います。あっさりとした味わいです。トマトとマヨネーズの風味がより前面に出ます。ウルグアイの学生食堂やカフェテリアで人気があります。バルのメニューには「チヴィトー・デ・ポジョ」として別項目で並んでいます(Puglia 2018)。

チヴィトー・アル・プラト。バンズなしで具材が大皿に盛られている
チヴィトー・アル・プラト。同じ具材をパンなしで皿に盛り、ナイフとフォークで食べる。フライドポテトとサラダが添えられる

この料理の背景

プンタデルエステの即興から国民食へ

チヴィトーの起源については、ウルグアイで最も広く語られている逸話があります。1940年代後半、大西洋岸のリゾート地プンタデルエステにある小さなバルで、アルゼンチンからの旅行客が「チヴィトー(子ヤギの肉のグリル)」を注文しました。しかし山羊肉の在庫がなかった店は、代わりにトーストしたパンにバター、ハム、牛ステーキを挟んで提供しました。

この初期のチヴィトーは現在のような豪華なサンドイッチではなく、シンプルな構成でした。レタス、トマト、卵、ベーコンなどの具材が加わって現在の姿になったのは、1960年代以降にモンテビデオの各バルが競うように具材を増やしていった結果だと考えられています(BBC Travel 2019, ウルグアイ観光省「Chivito Week」公式ページ参照)。

「アサード」の国が生んだもう一つの肉文化

ウルグアイは一人あたりの牛肉消費量が世界トップクラスの国です。アルゼンチンと並んで「アサード(asado / 炭火焼き肉)」が食文化の中心にありますが、チヴィトーはアサードとは異なる系譜を持ちます。

Oxford Companion to Food(2014年版)のウルグアイの項目によると、チヴィトーは「ファストフードとスローフードの境界線上にある料理」と記されています。牛肉という国の象徴的な食材を、高速で調理してカジュアルに食べる。その一方で、具材の層の構成には確立されたルールがあり、各バルの「うちのチヴィトー」へのプライドは伝統料理のそれに匹敵します。

ウルグアイでは「アサードが家族と日曜日に囲む料理なら、チヴィトーは友人と土曜の夜に頬張る料理」と表現されることがあります。BBCの特集記事(2019年)でも、チヴィトーがウルグアイ人のカジュアルな食の楽しみを象徴する存在であることが紹介されています。

南米サンドイッチ文化の最高峰

南米には各国を代表するサンドイッチ文化があります。コロンビアのバンデハ・パイサは「皿の上のサンドイッチ」とも呼ばれる量とバリエーションの暴力であり、キューバのクバーノサンドイッチ(メディアノーチェ)は豚肉とハムとチーズのプレスサンドです。チリには「バロス・ルコ」(ビーフとチーズのホットサンド)、アルゼンチンには「ロミート」(ステーキサンド)があります。

しかし、具材の層の厚さ、味の複雑さ、そして「何でも足していい」という開放的な精神において、チヴィトーはこれらすべてを凌駕します。BBCの2019年のランキングでは「世界で最も過小評価されたサンドイッチ」の一つにチヴィトーを挙げ、CNNの「世界のサンドイッチベスト50」(2023年)にもランクインしています。

チヴィトーの経済学

モンテビデオの庶民的なバルでのチヴィトー1個の価格は約450〜650ウルグアイペソ(2024年時点で約1,500〜2,200円)。高級レストランでは1,000ペソ以上になることもある。ウルグアイ人の平均月収(約45,000ペソ)を考えると、チヴィトーは「ちょっとした贅沢」であり、毎日食べるものではなく「週末のご褒美」的な位置づけ。ただし学生街やフットボールスタジアム周辺では、小さめのチヴィトー(「チヴィティート / chivitito」)が300ペソ前後で売られている。

モンテビデオの街角のバルでチヴィトーが提供されている雰囲気写真
モンテビデオの旧市街のバル。カウンターの向こうで鉄板の上にチヴィトーの具材が並ぶ。土曜の夜、地元客で賑わうウルグアイの食文化の風景

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よくある質問

牛もも肉以外の部位でも作れますか?

作れます。サーロイン、ランプ、ヒレのいずれでも美味しいチヴィトーになります。ただし薄く叩くことが最も重要なポイントなので、厚みのある部位は必ず5mm以下に叩いてください。ヒレ肉は柔らかく上品ですが、モンテビデオの庶民的なバルでは「もも肉のチヴィトーの方がワイルドで美味い」という意見が多数派です。

チヴィトーの具材を全部入れないとダメですか?

全部入れるのが正統ですが、ウルグアイのバルでも「シン・ベイコン(ベーコン抜き)」「シン・ウエボ(卵抜き)」のオーダーは珍しくありません。ただし肉、チーズ、ハムの3つは最低限入っていないと、ウルグアイ人から「それはチヴィトーではない」と言われます。逆に、アボカドやキノコ、辛いソースを追加するのはモンテビデオでは普通です。

なぜオリーブを刺すのですか?

爪楊枝で刺したグリーンオリーブはチヴィトーの定番トッピングであり、同時に「バンズを固定する」実用的な役割も果たしています。多くのバルでオリーブ付きで提供されますが、必須というよりは好みの問題です。オリーブの塩気と酸味が、濃厚な肉とチーズの味を引き締めるアクセントとして好まれています。

ウルグアイ以外でチヴィトーは食べられますか?

アルゼンチンのブエノスアイレスにはウルグアイ料理店が多数あり、チヴィトーを提供しています。ブラジル南部やパラグアイでも見かけますが、具材や名前が微妙に異なることがあります。日本では2024年時点でチヴィトーを常時提供するレストランはほぼ見当たりませんが、南米料理フェスティバルや在日ウルグアイ人コミュニティのイベントで食べられることがあります。


栄養成分(2人分のうち1食分)

チヴィトーはカロリーと脂質が高い料理ですが、牛肉からの良質なたんぱく質と鉄分が豊富です。ブラジルのフェイジョアーダと同様、南米の肉料理は「食べ応え」が文化的価値の一部です。

栄養素 含有量
エネルギー 920kcal
たんぱく質 58g
脂質 48g
炭水化物 52g
食物繊維 4g
ナトリウム 1,280mg
鉄分 6.8mg
ビタミンB12 4.2μg

参考文献

以下はウルグアイ系フードブロガーによるレシピ情報です。

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行チヴィトーの作り方|ウルグアイの巨大ステーキサンド
URL
https://sekaigohan.com/recipes/south-america/uruguay/chivito
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年4月7日
主な参考リンク
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