鶏肉、じゃがいも、干しプラム、揚げ玉ねぎをのせたパキスタンのシンディビリヤニ
🔪下準備45分
🔥調理1時間25分
🍽️分量4
🌍料理パキスタン料理
南アジアレシピ

シンディビリヤニの作り方|シンド州の香る鶏飯

31分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: 米を洗い、鶏を下味にする
STEP 11 / 7

米を洗い、鶏を下味にする

所要時間35分

バスマティ米360gを水で3回やさしく洗い、米粒を折らないよう指先でかき混ぜます。水の濁りが薄くなったら、たっぷりの水に30分浸します。鶏もも肉650gは5cm角に切り、ヨーグルト120g、にんにく18g、しょうが18g、塩小さじ1、赤唐辛子粉小さじ1、ターメリック小さじ1/4を絡め、米の浸水中に置きます。じゃがいもは皮をむいて縦半分に切り、水に5分さらして表面のでんぷんを落とします。米粒が少し白くふくらみ、鶏肉の表面にヨーグルトとスパイスが均一になじんだら次へ進めます。

手順2: 玉ねぎとじゃがいもを焼く
STEP 22 / 7

玉ねぎとじゃがいもを焼く

所要時間18分

厚手の鍋にサラダ油70mlを入れ、中火で2分温めます。2mm幅に切った玉ねぎ350gを入れ、最初の8分は中火で水分を飛ばし、色づいたら中弱火でさらに6分炒めます。全体が濃いきつね色になったら半量を取り出し、残りの油でじゃがいもを片面3分ずつ焼きます。じゃがいもの縁が薄く茶色くなり、竹串が表面から5mmほど入る硬さで止めます。完全に火を通す必要はなく、ここで焼き色と香りをつけます。

手順3: 赤い鶏マサラを煮る
STEP 33 / 7

赤い鶏マサラを煮る

所要時間22分

鍋にクミンシード小さじ1、黒こしょう粒小さじ1/2を入れ、中弱火で30秒温めます。下味をつけた鶏肉を入れ、中火で5分炒めて表面の色を変えます。1.5cm角のトマト300g、コリアンダーパウダー大さじ1、クミンパウダー小さじ1、赤唐辛子粉小さじ1/2、ターメリック小さじ1/4、ビリヤニマサラ大さじ1、塩小さじ1/2、水180mlを加え、沸いたら弱めの中火で12分煮ます。焼いたじゃがいも、干しプラム8粒、縦に切り込みを入れた青唐辛子2本、ミント15g、香菜20gを加え、さらに5分煮ます。油が鍋の縁に赤くにじみ、鶏肉の厚い部分が白く締まり、じゃがいもに竹串が半分ほど入る状態にします。

手順4: 米を七分ゆでにする
STEP 44 / 7

米を七分ゆでにする

所要時間8分

別の大鍋に水2.5Lを入れ、強火で沸かします。塩大さじ1、ローリエ、カルダモン、クローブ、シナモンを入れ、浸水後にざるへ上げた米を加えます。再沸騰したら中火にし、5分30秒から6分30秒ゆでます。米粒を一本つまみ、外側は柔らかく、中心に白い芯が針ほど残る七分ゆででざるに上げます。完全に柔らかくすると、後のダムで折れて重くなります。

手順5: 鍋に層を作る
STEP 55 / 7

鍋に層を作る

所要時間7分

火を止めた鶏マサラの鍋から、鶏肉とじゃがいもの半量をいったん皿に取り出します。鍋底に残ったマサラは汁気が少なく、赤い油がところどころにじむ状態にしてから平らにします。ゆでた米の半量を厚さ2cmほどに広げます。取り出した鶏肉、じゃがいも、干しプラムを戻し、残りの米を重ねます。サフラン0.15gを牛乳大さじ2に10分浸したものを表面にまだらに落とし、取り分けた揚げ玉ねぎ、ミント、香菜、レモン汁大さじ1、ガラムマサラ小さじ1/2を散らします。米を押さえつけず、白い部分と赤い部分が残るようにします。

手順6: 弱火でダムにする
STEP 66 / 7

弱火でダムにする

所要時間30分

鍋のふたをし、ふたのすき間に清潔な布巾を一枚かませます。最初の3分は中火で鍋の縁がふつふつするまで温め、すぐ弱火に落として22分蒸します。焦げやすいコンロなら、鍋の下にフライパンか焼き網を一枚挟みます。火を止める前に、鶏肉の厚い部分へ温度計を刺し、75度C以上を確認します。温度計がない場合は、厚い肉を一つ割り、中心まで白く、透明な肉汁が出ることを見ます。鍋底から焦げた匂いが出る前に火を止めます。

手順7: 蒸らして大皿に移す
STEP 77 / 7

蒸らして大皿に移す

所要時間12分

火を止めたら、ふたを開けずに10分蒸らします。蒸らし後にふたを開け、鍋の端からしゃもじを差し込み、底から返すように大きく2回だけほぐします。混ぜすぎると白と赤の層が消えるため、米粒が一本ずつ離れ、鶏マサラの赤い部分がところどころ残る程度で止めます。大皿に山高く盛り、フライドオニオン20g、ミント10g、香菜10g、赤玉ねぎ、レモンを添えます。ライタを横に置くと、辛さと油を受け止められます。

USDA FSISは鶏肉の安全な最低内部温度を165度F、約74度Cとしています。この記事では家庭で覚えやすい目安として75度C以上としています。見た目だけで不安な場合は、厚い部分を温度計で確認してください。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

シンディビリヤニに使う鶏肉、米、じゃがいも、干しプラム、香草、スパイス
材料は米、鶏マサラ、層づくりの香草と干しプラムに分けてそろえる

4人分です。米料理なので分量は少し多めに見えますが、大皿で出すならこの量が作りやすいです。鶏肉は小さく切りすぎると蒸し上げの間に乾くため、5cm角を目安にします。

7品目

米と下ゆで

材料 分量 代替・備考
バスマティ米 360g 約2.3合。日本米なら別料理として水分を減らす
2.5L 米をゆでる用
大さじ1 ゆで湯用。米に下味を入れる
ローリエ 1枚 あれば使う
カルダモン 4粒 軽く割る
クローブ 3本 入れすぎると薬っぽい
シナモン 5cm 1本
14品目

鶏マサラ

材料 分量 代替・備考
鶏もも肉 650g 5cm角。骨付きなら850g
じゃがいも 2個(300g) 皮をむき、半分に切る。小芋なら4個
玉ねぎ 2個(350g) 2mm幅の薄切り
トマト 2個(300g) 1.5cm角。カットトマト缶なら250g
プレーンヨーグルト 120g 無糖
にんにく 18g すりおろし。チューブなら大さじ1
しょうが 18g すりおろし。チューブなら大さじ1
青唐辛子 2本(12g) 縦に切り込み。辛さ控えめなら1本
干しプラム(aloo bukhara) 8粒(35g) なければ種抜きプルーン25gとレモン汁小さじ1
ミント 15g 葉を粗く刻む
香菜 20g 茎ごと粗く刻む
サラダ油 70ml 玉ねぎとじゃがいもを焼く
小さじ1と1/2 鶏マサラ用
180ml 鶏を煮る用
8品目

スパイス

材料 分量 役割
クミンシード 小さじ1 油に香りを移す
黒こしょう粒 小さじ1/2 シンディ寄りの辛さを作る
コリアンダーパウダー 大さじ1 マサラの土台
クミンパウダー 小さじ1 米料理の香り
赤唐辛子粉 小さじ1と1/2 辛口。控えめなら小さじ1
ターメリック 小さじ1/2 色づけ
ガラムマサラ 小さじ1 仕上げに半量残す
ビリヤニマサラ 大さじ1(約9g) 市販品を使う場合。なければガラムマサラを小さじ1/2増やす
9品目

層づくりと食卓

材料 分量 役割
サフラン 0.15g ぬるい牛乳に浸す。色だけならターメリック小さじ1/4
牛乳 大さじ2 サフランを浸す
レモン汁 大さじ1 マサラの重さを切る
フライドオニオン 20g 仕上げ。手作り玉ねぎを取り分けてもよい
ミント 10g 仕上げ用
香菜 10g 仕上げ用
ライタ 1カップ ライタを添える
赤玉ねぎ 1/2個(80g) 薄切りにして水にさらす
レモン 1/2個 くし形に切る
アレルギー情報

このレシピは鶏肉、乳製品を含みます。市販のビリヤニマサラやフライドオニオンは、小麦、乳、ナッツ、ゴマを含む工場で製造される場合があります。購入時に原材料表示を確認してください。


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📊 栄養情報(1人分)
195
kcal
9.5g
タンパク質
7.8g
脂質
22.0g
炭水化物
1.5g
食物繊維
388mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
4人分

材料(4人分)

シンディビリヤニに使う鶏肉、米、じゃがいも、干しプラム、香草、スパイス
材料は米、鶏マサラ、層づくりの香草と干しプラムに分けてそろえる

4人分です。米料理なので分量は少し多めに見えますが、大皿で出すならこの量が作りやすいです。鶏肉は小さく切りすぎると蒸し上げの間に乾くため、5cm角を目安にします。

米と下ゆで

材料 分量 代替・備考
バスマティ米 360 g 約2.3 合。日本米なら別料理として水分を減らす
2.5L 米をゆでる用
大さじ1 ゆで湯用。米に下味を入れる
ローリエ 1 枚 あれば使う
カルダモン 4粒 軽く割る
クローブ 3 本 入れすぎると薬っぽい
シナモン 5cm 1 本

鶏マサラ

材料 分量 代替・備考
鶏もも肉 650 g 5cm角。骨付きなら850 g
じゃがいも 2 個(300 g) 皮をむき、半分に切る。小芋なら4 個
玉ねぎ 2 個(350 g) 2mm幅の薄切り
トマト 2 個(300 g) 1.5cm角。カットトマト缶なら250 g
プレーンヨーグルト 120 g 無糖
にんにく 18 g すりおろし。チューブなら大さじ1
しょうが 18 g すりおろし。チューブなら大さじ1
青唐辛子 2 本(12 g) 縦に切り込み。辛さ控えめなら1 本
干しプラム(aloo bukhara) 8粒(35 g) なければ種抜きプルーン25 gとレモン汁小さじ1
ミント 15 g 葉を粗く刻む
香菜 20 g 茎ごと粗く刻む
サラダ油 70 ml 玉ねぎとじゃがいもを焼く
小さじ1と1/2 鶏マサラ用
180 ml 鶏を煮る用

スパイス

材料 分量 役割
クミンシード 小さじ1 油に香りを移す
黒こしょう粒 小さじ1/2 シンディ寄りの辛さを作る
コリアンダーパウダー 大さじ1 マサラの土台
クミンパウダー 小さじ1 米料理の香り
赤唐辛子粉 小さじ1と1/2 辛口。控えめなら小さじ1
ターメリック 小さじ1/2 色づけ
ガラムマサラ 小さじ1 仕上げに半量残す
ビリヤニマサラ 大さじ1(約9 g) 市販品を使う場合。なければガラムマサラを小さじ1/2増やす

層づくりと食卓

材料 分量 役割
サフラン 0.1 g ぬるい牛乳に浸す。色だけならターメリック小さじ1/4
牛乳 大さじ2 サフランを浸す
レモン汁 大さじ1 マサラの重さを切る
フライドオニオン 20 g 仕上げ。手作り玉ねぎを取り分けてもよい
ミント 10 g 仕上げ用
香菜 10 g 仕上げ用
ライタ 1 カップ ライタを添える
赤玉ねぎ 1/2 個(80 g) 薄切りにして水にさらす
レモン 1/2 個 くし形に切る
アレルギー情報

このレシピは鶏肉、乳製品を含みます。市販のビリヤニマサラやフライドオニオンは、小麦、乳、ナッツ、ゴマを含む工場で製造される場合があります。購入時に原材料表示を確認してください。


シンディビリヤニの物語。鍋底から立つ酸味と香り

シンディビリヤニをライタ、玉ねぎ、レモンと囲む食卓
シンディビリヤニは大皿に盛り、ライタ、玉ねぎ、レモン、青唐辛子で辛さと酸味を調整する

鍋のふたを開けると、最初に来るのはカレー粉の香りではありません。揚げ玉ねぎの甘さ、ヨーグルトとトマトの酸味、青唐辛子の青い香り、そこに干しプラムの甘酸っぱさが少しだけ混ざります。米は全部が同じ色ではなく、白い部分、赤いマサラを吸った部分、サフランやターメリックで黄色く染まった部分がまだらに残る。このむらがあるから、ひと口ごとに味が変わります。

シンディビリヤニ(سنڌي برياني / سندھی بریانی / Sindhi biryani)は、パキスタン南東部のシンド州と結びつく米料理です。観光機関のSindh Tourism Development Corporationも、シンド料理の紹介の中でSindhi Biryaniを挙げています。日本でよく見かける「ビリヤニ」はインド料理店の一皿として語られがちですが、パキスタン側にもラホール、カラチ、シンドなど地域ごとの米料理の表情があります。

シンディビリヤニを日本の台所で作るときの主役は、辛さそのものではありません。大きく切ったじゃがいも、aloo bukharaと呼ばれる干しプラム、赤いマサラ、長いバスマティ米。この四つがそろうと、いつものチキンビリヤニとは違う輪郭が出ます。干しプラムは甘いドライフルーツというより、油と唐辛子の重さを切る酸味の小さな点です。なくても炊けますが、入るとパキスタンの食卓にぐっと近づきます。

この記事では、骨付き肉を探し回らなくても作れるよう、スーパーで買いやすい鶏もも肉で組みます。大きな鍋で米を七分ゆでにし、別鍋で赤い鶏マサラを作り、最後に層にして弱火で蒸す方法です。ビリヤニの層の考え方を使いながら、チャプリケバブハリームと同じパキスタンの食卓へつなげます。

シンディビリヤニらしさ

現地レシピでは、鶏肉または肉、バスマティ米、ヨーグルト、トマト、青唐辛子、ミント、香菜、じゃがいも、干しプラムを重ねる構成がよく見られます。この記事では食紅を使わず、トマト、唐辛子、ターメリック、サフランミルクで自然な赤と黄色を出します。


買い出しで迷う材料

バスマティ米、スパイス、干しプラム、温度計を並べた買い出し用の台所
買い出しで探す価値があるのは、米、スパイス、干しプラム、温度管理の道具

牛乳、ヨーグルト、鶏肉、じゃがいもは近所のスーパーで十分です。通販で見る価値があるのは、バスマティ米、ビリヤニマサラ、温度計の三つです。干しプラムはハラル食材店や南アジア食材店でaloo bukharaとして見つかることがあります。なければ種抜きプルーンで作れますが、甘みが強いので量を減らし、レモン汁で酸味を補います。

バスマティ米は、この料理では代替しにくい材料です。日本米でも鶏の炊き込みご飯としておいしく食べられますが、層にした時の軽さと長い米粒は出ません。カプサマンディにも使い回せるので、世界の米料理を続けたい人ほど買いやすい食材です。

ビリヤニマサラは、最初から自作しなくても構いません。市販品は塩や辛味が製品ごとに違うため、この記事では大さじ1だけ使い、足りない香りをコリアンダー、クミン、黒こしょうで補います。鶏肉は厚い部分まで75度C以上を確認できると安心です。米料理は鍋の中で見えにくいので、温度計は焼き物だけでなく蒸し料理にも役立ちます。

掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。

日本の台所で守るもの、代えてよいもの

シンディビリヤニで守りたいのは、長い米、酸味、じゃがいもの大きさです。スパイスを全部そろえるより、米を七分ゆでで止め、鶏マサラを水っぽくしすぎず、最後に層を壊さないことの方が仕上がりに効きます。

干しプラムは、日本のスーパーでは見つかりにくい材料です。南アジア食材店ではaloo bukharaとして売られることがあります。入手できない日は、種抜きプルーン25gを半分に切り、レモン汁小さじ1を加えてください。ただしプルーンは甘みが強く、酸味が穏やかです。入れすぎるとデザートの甘さに寄るので、8粒分をそのまま置き換えない方がよいです。

じゃがいもは小さく切らない方がシンディビリヤニらしくなります。2cm角にすると米の中に紛れ、ただの具になります。半分に切った大きなじゃがいもが皿の中に見えると、パキスタンのビリヤニらしい食べ応えが出ます。肉は骨付きが現地寄りですが、日本の家庭では鶏もも肉で十分です。骨付き手羽元を混ぜるなら、手羽元6本と鶏もも肉300gにし、ダム前の温度確認を丁寧にしてください。

辛さは鍋で決めきらない方が食べやすいです。青唐辛子を2本入れると香りは出ますが、辛味が苦手な家族がいる日は1本にします。食卓でレモン、赤玉ねぎ、ライタ、青唐辛子の小口切りを分けて出せば、同じ鍋を囲みながら辛さを調整できます。ニハリのような濃い煮込みと違い、シンディビリヤニは米の軽さで食べる料理です。辛さを足すより、酸味と香草で抜けを作る方が最後まで食べやすくなります。


失敗原因と調整

粒立ちのよいシンディビリヤニと、水分が多く重くなった米の比較
ビリヤニは米粒が離れていると香りが軽く、水分が多いと層がつぶれる

失敗の多くは、スパイスではなく水分で起きます。マサラがゆるすぎる、米をゆですぎる、ダムの火が強すぎる。この三つが重なると、鍋底は焦げるのに米はべちゃっとします。

状態 原因 戻し方
米が重い 米を完全にゆでた、マサラの水分が多い 大皿に広げて5分置き、蒸気を逃がす
鍋底が焦げる 弱火が強い、鍋が薄い 焦げた底をこすらず、上の米だけ移す
鶏肉が硬い 小さく切りすぎ、長く煮すぎ 5cm角を守り、煮込みは12分前後で止める
じゃがいもが崩れる 下焼きせず、長く煮た 半分に切り、表面だけ焼いてから入れる
味が平たい 酸味と香草が少ない レモン汁、ミント、香菜、ライタを食卓で足す
辛すぎる 赤唐辛子粉と青唐辛子を両方増やした ライタと赤玉ねぎを多めにし、次回は唐辛子を半量にする

一度水っぽくなった米を鍋で混ぜ直すのは避けます。米粒が折れてさらに重くなるからです。大皿に広げて余分な蒸気を逃がし、上から香菜と揚げ玉ねぎを足す方が見た目も食感も戻ります。逆に米が硬い場合は、鍋に戻して水を足すのではなく、器ごと電子レンジ600Wで1分温め、ふたをして3分置くと芯が抜けやすいです。

Opus級の記事と比べて薄くなりやすいのは、この失敗原因の部分です。シンディビリヤニは「辛い米料理」とだけ書くと作る時の判断が残りません。鍋の縁に油が赤くにじむ、米の中心に白い芯が残る、じゃがいもに竹串が半分入る、蒸らし後に白と赤がまだらに残る。この四つを見れば、レシピの数字が少しずれても戻せます。


食べ方と保存

シンディビリヤニを保存容器に分け、少量をフライパンで温め直す台所
保存は浅い容器に分け、温め直しは水を少し足して弱火で戻す

食べる時は、最初から全体にライタをかけない方が向いています。ひと口目はそのまま食べ、次にライタ、レモン、赤玉ねぎを少しずつ足します。干しプラムが当たるところは甘酸っぱく、じゃがいものところはマサラを吸って濃い。全部を均一に混ぜるより、皿の中で味の差を残す方が楽しい料理です。

献立にするなら、重い主菜を足しすぎません。チャプリケバブを少量添える日は、サラダとライタを多めにします。米料理を並べて比べるなら、甘いにんじんとレーズンのカブリパラウや、湾岸のマチュブースと対照的です。シンディビリヤニはもっと酸味があり、マサラが赤く、じゃがいもが皿の中で目立ちます。

保存は冷蔵で2日を目安にします。米、鶏肉、ヨーグルト、手で取り分ける副菜が重なる料理なので、作ったら粗熱を取り、浅い容器に1食分ずつ分けます。冷凍する場合は2週間以内を目安にし、じゃがいもは少し食感が落ちるものとして考えます。

温め直しは、フライパンか鍋が向いています。1人分のビリヤニに水大さじ1を回しかけ、弱火で4分、ふたをして温めます。途中で混ぜすぎず、下から一度だけ返します。電子レンジなら600Wで2分温め、中心まで湯気が立つか確認します。残り物を温め直す時も、USDA FSISは165度F、約74度Cを安全目安にしています。家庭では75度C以上と覚えると判断しやすいです。


よくある質問

シンディビリヤニを小皿に取り、ライタ、レモン、玉ねぎ、青唐辛子を添えた食卓
シンディビリヤニはライタとレモンで辛さと油を調整しながら食べる

Q1. 日本米で作れますか?

作れますが、シンディビリヤニではなく、シンディ風の鶏炊き込みご飯に近くなります。日本米2合を使うなら、米を浸水せず、鶏マサラの水分をしっかり飛ばし、水分は米の表面から5mm上までに抑えます。層の軽さは出ないため、最初はバスマティ米がおすすめです。

Q2. 干しプラムがありません。

種抜きプルーン25gを半分に切り、レモン汁小さじ1を足します。プルーンは甘みが強いので、35g以上入れると全体が甘くなります。日本の梅干しは香りが和食に寄りすぎるため、この料理の代替には向きません。

Q3. 市販のビリヤニマサラだけで作れますか?

作れます。市販品を大さじ2と1/2使い、コリアンダー、クミン、赤唐辛子、ガラムマサラは半量にしてください。ただし塩入りの製品があります。マサラの塩は小さじ1から始め、層にする前に味見して調整します。

Q4. 食紅は必要ですか?

必要ありません。現地レシピには色粉を使うものもありますが、家庭ではトマト、唐辛子、ターメリック、サフランミルクで十分です。全体を均一なオレンジにするより、白、赤、黄色のむらを残す方が食べ飽きません。

Q5. 骨付き鶏肉で作る場合はどう変えますか?

骨付き鶏もも肉または手羽元850gで作れます。煮込み時間を5分増やし、ダム後に骨の近くまで75度C以上になっているか確認します。骨付きはうまみが出ますが、食卓では取り分けにくいので、大皿で出すならトングを添えてください。

Q6. どんな副菜が合いますか?

ライタ、赤玉ねぎ、きゅうり、レモンが最優先です。辛い米料理なので、油を重ねる副菜より、酸味と冷たさを足すものが合います。パキスタン寄りの献立ならニハリを少量、南アジア全体で組むならサモサを小さく添えると、食卓に変化が出ます。

参考文献


出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行シンディビリヤニの作り方|シンド州の香る鶏飯
URL
https://sekaigohan.com/recipes/south-asia/pakistan/sindhi-biryani
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年5月23日
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