生姜の細切りとピーナッツをのせた北タイのゲーンハンレー。赤褐色の煮汁が豚肉に絡む
🔪下準備1時間25分
🔥調理2時間10分
🍽️分量4
🌍料理タイ北部料理

ゲーンハンレーの作り方|生姜とタマリンドで煮る北タイの豚カレー

37分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 6

スパイスを乾煎りする

手順1: スパイスを乾煎りする

クミンシード、コリアンダーシード、フェヌグリーク、黒こしょう、シナモン、クローブ、カルダモンを厚手のフライパンへ入れ、油を引かず弱めの中火で6〜8分焼きます。フライパンを時々揺すり、香りが立ってシナモンの表面が少し乾くところで火を止めます。黒くなるまで焼くとフェヌグリークの苦みが強くなるため、色より香りを目印にしてください。

STEP 22 / 6

チリと香味野菜を潰す

手順2: チリと香味野菜を潰す

乾燥チリは熱湯に20分浸し、柔らかくなったら水気を絞ります。レモングラスは5mm幅、ガランガルは薄切り、にんにくと赤玉ねぎは粗く刻み、塩、ターメリック、戻したチリ、焼いたスパイス、カピと一緒に乳鉢へ入れます。15分ほど潰して、粒が少し残る赤茶色のペーストにします。フードプロセッサーなら水を加えず、途中で2回止めて側面を落としてください。

STEP 33 / 6

豚肉を冷蔵庫で漬ける

手順3: 豚肉を冷蔵庫で漬ける

豚肩ロースと豚バラを3cm角に切り、ペースト、パイナップル、乾煎りスパイスの半量を揉み込みます。密閉容器に入れて冷蔵庫で60分休ませ、調理開始20分前に取り出します。肉の表面にペーストが均一に付き、汁が底にほとんど残らなければ下味がなじんだ合図です。室温で長く放置せず、暑い日は鍋に入れる直前まで冷やしてください。

STEP 44 / 6

豚肉を脂で焼く

手順4: 豚肉を脂で焼く

厚手の鍋を中火で2分温め、油を引かずに豚肉を重ならないよう並べます。最初の8〜10分は動かしすぎず、豚バラの脂が溶けて、肩ロースの面に濃い焼き色が付くまで焼きます。鍋底のペーストが焦げそうなら水を30mlだけ加え、木べらで茶色い膜をこそげます。香りが甘く変わり、肉の周りに赤い脂が見えれば次へ進みます。

STEP 55 / 6

水を加えて静かに煮る

手順5: 水を加えて静かに煮る

水700mlを加え、強火で一度沸騰させます。泡が大きく立ったら弱火に落とし、ふたを少しずらして90〜110分煮込みます。表面がふつふつ動く程度を保ち、煮汁が半分以下になったら熱湯を50mlずつ足します。3cm角の肩ロースに竹串が抵抗なく入り、脂身が箸で切れる状態が、酸味を入れる合図です。

STEP 66 / 6

生姜と酸味で仕上げる

手順6: 生姜と酸味で仕上げる

細切りの生姜、にんにくの甘酢漬け、漬け汁、残りのスパイス、ピーナッツ、パームシュガー、薄口しょうゆを加え、弱火で15〜20分煮ます。タマリンドは30gを水30mlで溶いてから入れ、2分煮て味を見ます。煮汁がスプーンの背に薄く絡み、酸味、甘み、塩気のどれか一つだけが突出しなければ完成です。残りのタマリンドは5gずつ足し、温かいご飯またはもち米、きゅうりと一緒に盛り付けます。

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Ingredients

材料を分けて見る

29品目

材料

豚肩ロース、豚バラ、生姜、タマリンド、カピ、乾燥チリ、ホールスパイスを並べた材料
ゲーンハンレーの材料を、豚肉、香味野菜、スパイス、仕上げ調味料に分けて並べたもの

豚肩ロースだけでも作れますが、豚バラ肉を一部混ぜると長い煮込みで煮汁に厚みが出ます。脂が苦手なら豚バラを肩ロースに置き換え、最初に米油を小さじ1だけ使ってください。肉は合計900g、3cm角にそろえると、硬い部分と崩れる部分の差が出にくくなります。

材料 分量 代替・備考
豚肩ロース 600g 3cm角。脂の少ない豚もも肉なら煮込みを15分延ばす
豚バラ肉 300g 3cm角。脂が苦手なら肩ロース300gに置き換える
乾燥ロングチリ 10g 種を抜くと辛さが穏やかになる
乾燥小粒チリ 2g 辛さを増す材料。省く場合はロングチリを12gにする
クミンシード 4g 小さじ2。クミンパウダーは焦げやすいため使わない
コリアンダーシード 4g 小さじ2。なければコリアンダーパウダー3gを仕上げに混ぜる
フェヌグリークシード 1g 小さじ1/2。苦みが出るため増量しない
黒こしょう粒 2g 粗びき黒こしょう2.5gでもよい
シナモンスティック 1/2本 3cm長さ。粉末は最後に少量ずつ加える
クローブ 3個 省くと甘い香りが軽くなる
カルダモン 2粒 さやを割って使う
ターメリックパウダー 4g 小さじ2。生なら10gを細かく刻む
にんにく 35g 皮をむく
赤玉ねぎ 80g エシャロットなら60g
レモングラス 30g 柔らかい根元だけを5mm幅に切る
ガランガル 15g なければ生姜10gを追加し、黒こしょうを1g増やす
カピ(発酵えびペースト) 10g えびアレルギー時は合わせみそ10gに置き換える
5g カピとしょうゆの塩分を見て仕上げで調整する
パイナップル 50g みじん切り。省いてもよいが肉の下味の甘みが減る
700ml 肉がほぼ浸る量。足りなければ50mlずつ足す
生姜 80g 2mmの細切り。半量は仕上げ用に分ける
にんにくの甘酢漬け 40g 発酵にんにく、またはらっきょう甘酢漬けで代替する
漬け汁 60ml 甘酢漬けの汁。らっきょう使用時は米酢5mlを加える
タマリンドペースト 45g 30gを先に使い、残りは5gずつ味見して加える
パームシュガー 30g 黒糖またはきび砂糖30g
薄口しょうゆ 15ml しょうゆなら12ml。塩気は最後に整える
ローストピーナッツ 30g 無塩。半量を煮込み、半量を盛り付けに使う
米またはジャスミンライス 300g 乾燥重量。もち米なら300gを蒸す
きゅうり 1本 1cmの斜め切り。口直しに添える

スパイスは、クミン、コリアンダー、フェヌグリーク、黒こしょう、シナモン、クローブ、カルダモンを一緒に乾煎りしてから潰します。この配合は専用粉の代わりになる基本形で、フェヌグリークの苦みを増やしていません。市販のハンレー粉を使う場合は、商品に含まれる塩やターメリックの量を確認し、材料表のスパイスを全量入れずに半量から始めてください。

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材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

栄養情報 1人分の目安
838kcal
エネルギー
37.5g
タンパク質
53.8g
脂質
31.3g
炭水化物
3.0g
食物繊維
1300mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
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材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

生姜の香りから始まるゲーンハンレー

鍋の底で豚肉の脂がゆっくり溶け、乾煎りしたクミンとシナモンの香りが立ち上がる。そこへ細切りの生姜、甘酢に漬けたにんにく、タマリンドの暗い酸味を重ねると、赤い油が浮いた煮汁が少しずつ艶を帯びてくる。

ゲーンハンレー(แกงฮังเล、gaeng hang le)は、タイ北部で親しまれてきた豚肉の煮込み料理です。辛さだけで押すカレーではなく、豚の脂、焼いたスパイス、生姜、発酵えびペースト、甘み、酸味が一つの鍋でほどけていきます。ココナッツミルクを使わないため、南部のカレーや一般的なタイカレーとは、口に入れたときの重さと香りの残り方が違います。

日本で初めて作るときに迷うのは、専用の粉を手に入れることより、酸味をいつ加えるかです。タマリンドを最初から煮込むと角が取れすぎ、最後に一度に入れると酸っぱさだけが前に出ます。豚肉が柔らかくなったところで少量ずつ溶かし、煮汁がスプーンの背に薄くまとわりつくところへ着地させると、甘さと塩気の奥に生姜が残ります。

このレシピは、北タイの基本的な組み立てを日本の調理器具と入手しやすい材料へ寄せたものです。専用のハンレー粉は使わず、クミン、コリアンダー、フェヌグリーク、黒こしょう、シナモンなどを乾煎りして香りを作ります。途中で味を薄める方法、豚肉が硬いときの戻し方、翌日の食卓へ回す方法まで、鍋の状態で判断できるようにしています。

ゲーンハンレーの味を決める三本柱

ココナッツミルクで濃厚さを足すのではなく、豚肉から出る脂、生姜の清涼感、タマリンドの酸味で厚みを作ります。最初から酸っぱくせず、仕上げで甘みと塩気を一緒に調整するのが、この料理の輪郭を保つ近道です。

## 名前が国境を越えて、チェンマイの食卓へ

タイ語の料理名は、資料によってGaeng Hang Le、Gaeng Hang Lay、Hang Leなど複数の綴りで表されます。チェンマイ大学のラーンナー食文化資料は、Hang Le MonとHang Le Chiang Saenという呼び名を挙げ、ビルマで「hin le」または「han le」と呼ばれる料理との関係を説明しています。呼び方が揺れるのは誤記というより、タイ北部、ミャンマー、シャン系の人々が暮らしてきた地域をまたいで料理が伝わった痕跡と見るほうが自然です。

ゲーンハンレーともち米、漬物を囲む北タイ風の食卓
赤褐色のゲーンハンレーを中心に、もち米、生姜、漬物を並べた北タイ風の食卓

複数の料理資料は、ビルマやシャンの香辛料文化と、チェンマイ周辺のラーンナーの食卓が重なって現在の形になったと整理しています。SBS Foodの紹介でも、料理人や家庭によって、えびペースト、しょうゆ、唐辛子の有無が変わる料理として扱われています。だから「これだけが本物」と材料を固定するより、豚肉を柔らかく煮ること、生姜と酸味を立てること、ココナッツミルクに寄せないことを共通の芯として見ると、地域差を味わいながら作れます。

北タイの食卓では、ゲーンハンレーは単独のカレー皿というより、もち米や複数のおかずと並ぶ濃い煮込みです。北部料理の食事を紹介するImportFoodの資料も、カントークと呼ばれる低い台を使った宴席や、もち米と合わせる食べ方に触れています。ひと口のカレーをもち米で受け、きゅうりや漬物で口を切り替える。鍋の味を強くしすぎず、周りの料理と一緒に食べて完成する設計です。

カオソーイが揚げ麺と漬物で一杯の中に食感の変化を作る料理なら、ゲーンハンレーは煮込みの時間そのものを味にします。乾いたスパイスは先に焼き、酸味は後半に置き、豚肉の脂は全部捨てずに煮汁へ残す。どちらも、食卓で強さを調整できる余白を持っています。

料理名の背景を知ると、タマリンドをレモン汁だけで置き換えない理由も見えてきます。レモンは明るく鋭い酸味を出しますが、タマリンドは果実の酸味に黒糖のような奥行きがあります。ゲーンハンレーでは、甘みのある豚肉と焼いたスパイスを、果実の酸味がゆっくり締める。その暗い酸味を残すことが、日本の台所で味を寄せるときの要点です。

北部の地域差と、日本で守る味

チェンマイ周辺の作り方と、チェンセーンの作り方は同じ名前でも具材が変わります。チェンマイ大学の資料は、チェンセーン系に長さささげ、なす、青唐辛子、発酵たけのこ、炒った白ごまなどが加わる例を挙げています。Thai Food Guideも、地域によって甘みや酸味、野菜の入り方が変わる料理として紹介しています。

長ささげ、なす、発酵たけのこを添えたチェンセーン風ゲーンハンレー
基本の豚カレーと、長ささげやなすを加えたチェンセーン系の具材を並べた比較
加わるもの 味と食感 日本での取り入れ方
チェンマイ周辺の基本形 豚肉、生姜、漬けにんにく、タマリンド、ピーナッツ 煮汁が濃く、豚の脂と酸味が中心 下のレシピをそのまま作る
チェンセーン系 長ささげ、なす、青唐辛子、漬けたけのこ、炒りごま 野菜の歯ざわりと漬けものの酸味が加わる 煮込みの最後15分に野菜を加える
家庭・店ごとの派生 しょうゆ、パイナップル、サントルなど 甘み、塩気、果実の酸味が変わる 手に入るものを一つだけ足し、味見する

日本で守りたいのは、具材を完全に再現することではなく、香りの順番です。ココナッツミルクを加えると口当たりは濃くなりますが、豚肉の脂とスパイスで作るゲーンハンレーから離れます。水で煮汁を作り、肉が柔らかくなってからタマリンド、生姜、漬けにんにくを入れると、北部らしい軽い酸味が残ります。

ガランガルは生姜より木質で、柑橘に似た香りがあります。生のガランガルがなければ、生姜を同量ではなく10gほど追加し、黒こしょうを1g増やしてください。完全に同じ香りにはなりませんが、煮込みの中で香味を失いにくい組み方です。にんにくの漬物は、輸入食材店で見つかる発酵にんにくがあればそれを使い、なければ甘酢にんにくか、らっきょうの甘酢漬けに米酢を少し足します。代替は便利さではなく、甘酸っぱい漬け汁を煮汁へ持ち込むために選びます。

タマリンドペーストは製品ごとに濃さと加糖量が違います。梅肉と酢を混ぜたものは代用品になりますが、果実の丸い酸味は弱くなります。初回は材料表の量を全部入れず、30gを水で溶いてから味見し、残りを5gずつ足してください。代替しても守るべきなのは、酸味を後半に置くことです。

材料を買う場所で、味の差が出る三つの選択

タマリンド、カピ、乳鉢、乾燥スパイスを並べた買い出しの目印
ゲーンハンレーで探して買う価値がある材料と道具を、包装なしで見分けるための組み合わせ

タマリンドはレモンや酢より、酸味の中に干し果実の甘さが残ります。ペーストを選ぶときは、濃縮度と加糖の有無を商品表示で確認してください。200g程度なら一鍋に45g使っても余りをパッタイやマッサマンに回せます。リンク先では容量と原材料を確認してから選べます。

カピは少量でも魚介の発酵香と塩気を足す材料です。えびの香りが苦手な人や甲殻類を避ける人は、最初から合わせみそへ置き換えたほうが食卓で困りません。購入するなら、容量だけでなく原材料表示にえびが含まれること、開封後の保存方法をリンク先で確認してください。

ペーストを石の乳鉢で潰すと、繊維を残したまま香味野菜とチリがまとまります。一度だけ作るならフードプロセッサーで構いませんが、ソムタムナムプリック・カピも作る人なら、乳鉢が調理道具として働く場面は増えます。買う前に、花崗岩製であること、すり鉢とすりこぎがセットかどうかをリンク先で確認してください。

火を弱める場所を決める

煮汁の表面に赤い油が浮き、豚肉がほぐれる状態を確認する鍋
煮汁のとろみ、油の浮き方、豚肉の柔らかさを確認できる仕上がり

ゲーンハンレーは、強い火で短時間に煮ると豚肉が締まり、ペーストだけが鍋底で焦げます。煮汁が沸騰し続けるのではなく、鍋の縁に小さな泡が並ぶ火加減を保ってください。肉がまだ硬いのに水分が減った場合は、熱湯を50ml足してふたを戻し、弱火で15〜20分ずつ延ばします。水だけを足して味が薄くなったら、最後に塩1gとタマリンド5gを別々に加えます。

生姜は最初と最後で役割が違う

ペーストに入れる香味野菜は煮汁の土台になり、仕上げに加える2mmの生姜は鼻に抜ける香りを残します。生姜をすべて最初から煮ると、肉はおいしくても北タイらしい清涼感が弱くなります。

脂は全部すくわず、翌日に調整する

赤い油はスパイスの香りを運ぶため、完成直後に全量を取り除く必要はありません。脂が多く感じる場合は、鍋を冷まして冷蔵し、翌日に表面で固まった脂を必要な量だけ外します。煮汁の香りまで薄くならないよう、薄い膜を少し残してください。

酸味は鍋の温度が落ち着いてから足す

タマリンドを煮込みの最初に入れると、長い加熱で酸味の印象が変わります。肉が柔らかくなった後に溶かし、2分煮てから味見をすると、甘みや塩気との釣り合いを見やすくなります。

カピとピーナッツは表示を確認する

カピはえび、ピーナッツは落花生を含むため、甲殻類・落花生アレルギーがある場合は使わないでください。カピだけなら合わせみそ、ピーナッツだけならローストひまわりの種に替えられますが、発酵香とコクは同じになりません。家族に出す場合は、代替後の味の違いも伝えてから盛り付けます。

豚肉の火通りを温度計で確認する場合は、最も厚い肉の中心を測ります。FoodSafety.govは豚のステーキ、ロースト、チョップを63℃で3分休ませる基準として案内しています。今回のような3cm角の肉は長時間煮込むため、温度だけでなく竹串が抵抗なく入り、内部に赤い部分が残らないことも確認してください。豚肉の安全な最低内部温度を目安に、鍋の大きさや肉の切り方に合わせて火入れします。

北タイの皿から広げるアレンジ

ゲーンハンレーに野菜、もち米、漬物を添えたアレンジの食卓
基本のゲーンハンレーを、野菜やもち米、漬物と組み合わせた食卓

具材を増やすときは、一度に何種類も足さず、味と食感が変わるものを一つ選びます。チェンセーン系の野菜を加える場合も、豚肉の煮込みを終えてから入れると、煮汁の濃さを保てます。

チェンセーン系に寄せる

長ささげ80gを6cm、なす120gを2cm角に切り、漬けたけのこ50gを細切りにします。豚肉が柔らかくなった後に加え、弱火で10〜15分煮ます。青唐辛子1本と炒った白ごま5gを最後に足すと、野菜の青さと香ばしさが前に出ます。なすが煮汁を吸い、長ささげに歯ざわりが残るところで止めてください。

パイナップルを省いて酸味を細くする

パイナップルは肉の下味に甘みを加えるための材料です。甘みを抑えたい場合は省き、タマリンドを35gから始めます。酸味を強くしたいからと酢を増やすのではなく、煮汁を少し煮詰めてから5gずつタマリンドを足すと、香りを保ったまま調整できます。

鶏肉で軽く作る

豚肩ロースと豚バラを、鶏もも肉700gへ置き換えます。焼き始めに米油15mlを使い、煮込みは沸騰後35〜45分に短縮します。鶏肉は豚肉ほど脂が出ないため、煮汁の厚みは軽くなりますが、生姜とタマリンドの香りは保てます。鶏皮が鍋底に張り付くときは、火を弱めてから水を30ml加えます。

牛肉で長く煮る

牛すね肉または肩肉700gを3cm角にし、豚肉と同じペーストで下味を付けます。弱火の煮込みを2時間30分前後に延ばし、肉が硬いままなら熱湯を足してさらに20分煮ます。牛肉は脂の質と香りが変わるため、仕上げのタマリンドを45g全部入れず、30gから味を見てください。

えびを使わない植物性の鍋にする

厚揚げ300g、きのこ200g、ジャックフルーツ150gを食べやすい大きさにし、カピを合わせみそ10gへ替えます。肉の脂がないため、米油15mlでペーストを炒め、水は600mlから始めます。厚揚げが煮汁を吸い、きのこに火が通るまで25分煮れば完成です。これはゲーンハンレーの香りを借りた別の鍋で、豚肉版と同じコクになるとは考えないでください。

翌日にカエンホーへ回す

残ったカレー300gに、キャベツ150g、春雨50g、いんげん50gを合わせます。フライパンで野菜を中火で4〜5分炒め、春雨とカレーを加えて弱めの中火で6〜8分、水分がほぼなくなるまで炒めます。チェンマイ大学のラーンナー食文化資料にも、残りもののカレーをカエンホーに加える食べ方が紹介されています。煮込みを別の料理へ変えるときも、酸味を足し直す前に一口味見してください。

よくある質問

保存容器に小分けしたゲーンハンレーと再加熱用の鍋
ゲーンハンレーを小分けして保存し、翌日に鍋で温め直す準備

ココナッツミルクを入れてもよいですか?

このレシピでは入れません。ゲーンハンレーは水、豚肉の脂、焼いたスパイス、タマリンドで煮汁を作るため、ココナッツミルクを足すと別のカレーに近づきます。まろやかさが欲しい場合は、肉を肩ロース中心にして煮汁を弱火でゆっくり詰めてください。

ハンレー粉が見つからないときは?

材料表のホールスパイスを乾煎りして潰せば作れます。ガラムマサラで代用する場合は5gから始め、シナモンとターメリックを追加します。ただし商品ごとに塩、唐辛子、カルダモンの量が違うため、同量置換は避けてください。専用粉を使う場合も、最初は材料表の半量だけ混ぜて香りを確認します。

タマリンドが酸っぱすぎました。戻せますか?

水30ml、パームシュガー5g、塩1gを別の器で混ぜ、鍋へ少しずつ加えます。甘さだけを増やすと重くなるため、煮汁を薄めてから酸味と塩気を揃えるのが安全です。まだ酸味が強ければ、温かいご飯やもち米を多めに添える方法もあります。

豚肉が硬いままです。

火が強く、煮汁が減りすぎていないか確認してください。熱湯50mlを足し、ふたを少しずらして弱火で15〜20分延ばします。肉の表面が締まっていても、串が中心まで入るまで酸味を足さないでください。酸味を入れた後に硬さを戻すより、柔らかくしてから味を決めるほうが調整しやすくなります。

保存と温め直しはどうしますか?

粗熱が取れたら浅い容器へ小分けし、冷蔵で3〜4日を目安に食べ切ります。FoodSafety.govの煮込み料理・残りものの保存目安も3〜4日です。冷蔵・冷凍保存の目安を確認し、冷凍する場合はピーナッツを後のせにして1食分ずつ密閉し、1か月を目安に使います。SBS Foodは翌日に作る方法と冷凍できる料理として紹介しており、翌日はスパイスと酸味がなじみます。再加熱は鍋で弱火にかけ、全体が湯気を立てるまで温めます。残りものは165°F(74℃)まで再加熱するというFoodSafety.govの案内も確認してください。安全な最低内部温度と残りものの再加熱基準

カピやピーナッツを使えない場合は?

カピは合わせみそ10g、ピーナッツはひまわりの種30gへ置き換えられます。えびの発酵香やピーナッツの油分は弱くなるので、しょうゆを増やして塩気だけを合わせないでください。家族にアレルギーがある場合は、ペーストを作る器具も分け、商品ラベルのアレルゲン表示を確認します。

北タイの料理を続けて作るなら、揚げ麺と漬物で食感を変えるカオソーイ、香味野菜を食卓で調整するガパオライス、えびペーストの使い方を広げるカオクルックカピも相性のよい流れです。

主な参考リンク

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