カメルーンのアチュスープ。潰したタロイモのくぼみに黄色いパーム油スープを注いだ一皿
🔪下準備25分
🔥調理1時間20分
🍽️分量4
🌍料理カメルーン料理
アフリカレシピ

アチュスープの作り方|カメルーン黄色いタロ料理

23分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: 里芋をゆでる
STEP 11 / 7

里芋をゆでる

所要時間30分

里芋900gをよく洗い、鍋に入れてかぶる量の水と塩小さじ1/2を加えます。中火で沸騰させ、沸いたら弱めの中火に落として25分ゆでます。竹串が中心まで抵抗なく入り、皮の端が少し浮く状態を目安にします。

手順2: 肉だしを取る
STEP 22 / 7

肉だしを取る

所要時間40分

牛肉300gは3cm角、玉ねぎは1cm幅、しょうがは薄切り、にんにくは半分に切ります。鍋に牛肉、玉ねぎ、しょうが、にんにく、水750mlを入れ、中火で沸かします。アクを取り、弱火で35分煮て、肉が箸でほぐれる手前のやわらかさになったら火を止めます。

手順3: 里芋をつぶす
STEP 33 / 7

里芋をつぶす

所要時間10分

ゆでた里芋を5分だけ冷まし、熱いうちに皮をむきます。ボウルに入れ、マッシャーかすりこぎで押しつぶし、粒が残らないように練ります。重くて動かない時は、温かい肉だし大さじ1を加え、餅のようにまとまり、表面がなめらかになるまで続けます。

手順4: 赤パーム油を温める
STEP 44 / 7

赤パーム油を温める

所要時間5分

小鍋に赤パーム油70mlを入れ、弱火で2分温めます。煙を出さず、油がさらりと流れて赤橙色が明るく見える60から70℃くらいで止めます。別の器で温かい肉だし100mlに食品用重曹小さじ1/2を溶かし、泡が細かく落ち着くまで1分置きます。

手順5: 黄色いスープを乳化する
STEP 55 / 7

黄色いスープを乳化する

所要時間6分

ミキサーまたは深い容器に、温かい肉だし400ml、重曹を溶かした肉だし、温めた赤パーム油、干しえび8g、白こしょう、黒こしょう、ナツメグ、唐辛子、塩小さじ3/4を入れます。20秒混ぜて10秒休ませ、もう一度20秒混ぜます。油の粒が細かくなり、表面が黄金色でとろりと流れる状態が目安です。

手順6: 肉と魚を温める
STEP 66 / 7

肉と魚を温める

所要時間8分

黄色いスープを鍋に戻し、煮た牛肉、粗くほぐした焼きさば80gを加えます。弱火にかけ、鍋の縁がふつふつするくらいで6分温めます。強く沸かすと油が分離しやすいので、表面が静かに揺れ、肉に黄色いスープが絡む状態で止めます。塩が足りなければ小さじ1/8ずつ足します。

手順7: くぼみに注いで盛る
STEP 77 / 7

くぼみに注いで盛る

所要時間8分

手かスプーンを水でぬらし、つぶした里芋を4等分して丸い山にします。中央に直径5cmほどのくぼみを作り、黄色いスープを注ぎます。ゆでたほうれん草と焼いたしめじを添え、肉と魚を見える位置に置くと、白い芋、黄色いスープ、濃い具の対比が出ます。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
19品目

材料

アチュスープの材料。里芋、赤パーム油、牛肉、焼きさば、干しえび、玉ねぎ、しょうが、にんにく、香辛料を台所に並べている
アチュスープは芋、だし、赤パーム油、魚介の香りを分けて準備すると作業しやすい

この分量は、アチュを主食として4人で食べる量です。里芋は皮付きで900g用意すると、ゆでて皮をむいた後に650g前後になります。赤パーム油は香りが強いので、初回は70mlで止めます。

材料 分量 役割
里芋またはタロイモ 皮付き900g 潰して白いアチュの山にする
小さじ1/2 芋をゆでる湯に入れる
牛すね肉または煮込み用牛肉 300g だしと具にする
玉ねぎ 1/2個(100g) だしの甘み
しょうが 15g 肉の香りを整える
にんにく 2かけ だしの土台
750ml 肉だし用
焼きさばまたは燻製魚 80g 現地の燻製魚の香りを補う
干しえび 8g 砕いてスープのうま味にする
赤パーム油 70ml 黄色い色と香りの中心
温かい肉だし 500ml スープの水分
食品用重曹 小さじ1/2 カンワの代替。入れすぎない
白こしょう 小さじ1/2 現地スパイスの輪郭に近づける
黒こしょう 小さじ1/4 香りの奥行き
ナツメグ 小さじ1/8 mpebe や country onion の代替方向
唐辛子 1本 辛味。種を抜くと穏やか
小さじ3/4 スープの味決め。魚の塩分で調整
ほうれん草 1束(180g) 添え野菜
しめじ 1/2株(80g) 日本で足しやすい食感

甲殻類を避ける場合は、干しえびを入れず、干ししいたけ粉5gに置き換えます。魚を使わない場合は、焼きさばを抜き、牛肉を350gに増やして、塩を小さじ1まで上げます。

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📊 栄養情報(1人分)
140
kcal
7.0g
タンパク質
7.0g
脂質
14.5g
炭水化物
1.8g
食物繊維
263mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
4人分

材料|4人分

アチュスープの材料。里芋、赤パーム油、牛肉、焼きさば、干しえび、玉ねぎ、しょうが、にんにく、香辛料を台所に並べている
アチュスープは芋、だし、赤パーム油、魚介の香りを分けて準備すると作業しやすい

この分量は、アチュを主食として4人で食べる量です。里芋は皮付きで900 g用意すると、ゆでて皮をむいた後に650 g前後になります。赤パーム油は香りが強いので、初回は70 mlで止めます。

材料 分量 役割
里芋またはタロイモ 皮付き900 g 潰して白いアチュの山にする
小さじ1/2 芋をゆでる湯に入れる
牛すね肉または煮込み用牛肉 300 g だしと具にする
玉ねぎ 1/2 個(100 g) だしの甘み
しょうが 15 g 肉の香りを整える
にんにく 2 かけ だしの土台
750 ml 肉だし用
焼きさばまたは燻製魚 80 g 現地の燻製魚の香りを補う
干しえび 8 g 砕いてスープのうま味にする
赤パーム油 70 ml 黄色い色と香りの中心
温かい肉だし 500 ml スープの水分
食品用重曹 小さじ1/2 カンワの代替。入れすぎない
白こしょう 小さじ1/2 現地スパイスの輪郭に近づける
黒こしょう 小さじ1/4 香りの奥行き
ナツメグ 小さじ1/8 mpebe や country onion の代替方向
唐辛子 1 本 辛味。種を抜くと穏やか
小さじ3/4 スープの味決め。魚の塩分で調整
ほうれん草 1束(180 g) 添え野菜
しめじ 1/2株(80 g) 日本で足しやすい食感

甲殻類を避ける場合は、干しえびを入れず、干ししいたけ粉5 gに置き換えます。魚を使わない場合は、焼きさばを抜き、牛肉を350 gに増やして、塩を小さじ1まで上げます。

白い山のくぼみに、黄色いスープを流し込む

アチュスープ(Achu / Yellow soup)は、カメルーン西部で食べられる、潰したタロイモと黄色いスープの一皿です。皿の中央に白いタロイモの山を作り、指やスプーンでくぼみを作って、赤パーム油の香りが立つ黄色いスープを注ぎます。見た目はシンプルなのに、台所では「芋をどこまでなめらかにするか」「黄色いスープを分離させないか」で急に料理らしくなります。

アチュスープを囲むカメルーン風の食卓。黄色いスープ、潰した里芋、青菜、牛肉、魚を小皿に分けている
白い主食と黄色いスープを別々に用意し、食卓で合わせるとアチュらしい食べ方になる

現地では cocoyam や taro と呼ばれる芋を使い、yellow soup、sauce jaune、nah poh とも呼ばれる黄色いスープを合わせます。スープの色はターメリックではなく、主に赤パーム油と香辛料、だし、アルカリ性のカンワによるものです。日本では本物のカンワや現地スパイスを安全にそろえにくいので、この記事では食品用の重曹を少量だけ使い、里芋、牛肉、焼き魚、干しえびで家庭向けに寄せます。

アチュスープとは、タロイモと黄色い乳化スープの料理

アチュは、カメルーン北西部や西部の食文化と結びつく料理です。研究論文では、タロイモをゆでて搗いた白いペーストに、黄色いソースを添える伝統料理として紹介されています。黄色いスープには赤パーム油、肉や魚のだし、現地スパイス、そして「limestone」「kanwa」「natron」と呼ばれるアルカリ性の素材が入り、油と水分をつなぐ役割を持ちます。

アチュスープの代替食材。里芋、赤パーム油、焼きさば、干しえび、ほうれん草、きのこ、食品用重曹を並べている
日本の台所では、タロイモを里芋、燻製魚を焼きさばと干しえび、カンワを食品用重曹で置き換える

ここで大事なのは、黄色いスープをただの油っぽい汁にしないことです。赤パーム油を温め、温かいだしと合わせ、アルカリ性の素材をほんの少し入れると、スープがとろりとまとまります。現地のカンワを自己判断で輸入品や用途不明の鉱物に置き換えるより、食品用として売られている重曹を少量使うほうが家庭では扱いやすいです。

::::warning 食品用以外のアルカリ素材は使わない 掃除用の重曹、用途不明の石灰、工業用の炭酸塩、産地や成分が分からない「カンワ風」の塊は使いません。この記事の分量は食品用重曹を前提にしています。多く入れると苦味と石けんのような後味が出るので、小さじ1/2を上限にして、初回は小さじ1/3から試しても構いません。 ::::

日本での置き換え表

アチュスープは、全部を現地食材でそろえようとすると買い出しで止まります。守りたいのは、芋の白い粘り、赤パーム油の香り、魚と肉のだし、黄色いスープの乳化です。

現地寄りの材料 日本での置き換え 守るポイント
cocoyam、taro、macabo 里芋、冷凍里芋、入手できるタロイモ 熱いうちに潰し、粘りとなめらかさを出す
kanwa、nikki、limestone 食品用重曹を小さじ1/3から1/2 苦味が出るので増やさない
燻製魚 焼きさば、焼きあじ、干しえび 魚の香りを少量で入れ、塩は最後に決める
achu spice mix 白こしょう、黒こしょう、ナツメグ、唐辛子 香りを複数に分ける。単なるカレー粉にしない
現地の葉野菜 ほうれん草、ケール、小松菜 主役ではなく、濃い芋と油の横に置く

赤パーム油をサラダ油に置き換えると、色と香りがかなり離れます。反対に、芋は里芋でも十分に形になります。最初に買い足すなら、赤パーム油、干しえび、白こしょうの順で十分です。

この料理に使う食材

アチュスープの買い出しで通販を見る価値があるのは、普通の油では代えにくい赤パーム油と、燻製魚の香りを補える干しえびです。里芋、牛肉、焼きさば、ほうれん草は近所のスーパーでそろえ、現地食材は料理の輪郭を変えるものだけに絞ります。

赤パーム油は、黄色いスープの色と香りを決める材料です。少量でも鍋の印象が変わるので、サンガやエグシスープにも回すつもりで一本用意すると使い切りやすいです。

掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。

燻製魚が手に入らない日は、干しえびを砕いてスープに入れると、魚の香りとは別の乾物のうま味が出ます。甲殻類を避ける家庭では使わず、干ししいたけ粉で代替してください。

分離、苦味、水っぽさを避けるコツ

黄色いアチュスープをスプーンですくい、油の粒が細かくまとまった濃度を確認している
黄色いスープは完全なポタージュではなく、細かい油の粒がだしとなじむ程度を目安にする

アチュスープは、味より先に状態で迷いやすい料理です。芋はなめらかに、スープは分離させず、重曹は効かせすぎない。この3つだけで、かなり食べやすくなります。

失敗 起きる理由 直し方
スープに大きな油の輪が浮く だしが冷たい、混ぜる時間が短い、強く沸かした 温かいだし50mlを足し、火を止めて20秒混ぜ直す
苦い、石けんのような後味 重曹が多い レモン汁小さじ1/2を足さずに、だし100mlと塩少量で薄める。次回は小さじ1/3にする
里芋が水っぽい ゆでた後に湯を切らず、冷めてから潰した 湯を捨てて弱火で1分だけ水分を飛ばし、熱いうちに潰す
肉が硬い 強火で煮立てた、煮込み不足 弱火でさらに15分煮る。スープに入れる前にだしで戻す
魚の塩気が強い 焼きさばの塩分を先に読んでいない スープの塩を控え、最後に味を決める

重曹の苦味が強く出た時、酸を多く足して整えようとすると、アチュスープらしい黄色い乳化が崩れます。直すより薄めるほうが安全です。

現地の食べ方と、他のアフリカ料理へのつなぎ方

アチュは、白い主食に黄色いスープをかける料理なので、日本の感覚では「芋のソース添え」に見えます。ただ、食べ方は主食と汁を一体にする料理です。里芋の山を少しずつ崩し、くぼみにたまったスープを絡め、肉や魚を少し足して食べます。白ご飯にかけるより、まずはアチュだけで食べるほうが輪郭が分かります。

熱いうちのアチュは、芋の表面が少し締まり、中はまだやわらかい状態です。皿の外側から一口分だけ崩すと、くぼみのスープが一気に流れず、最後まで黄色いソースを抱えたまま食べられます。手で食べる文化に寄せたい日は、家族分を小皿に分け、熱すぎない温度まで少し置きます。日本の食卓では深めの皿に盛り、スプーンで芋を切るように崩すと食べやすいです。

同じカメルーン料理で食卓を広げるなら、葉野菜ととうもろこしを煮るサンガや、ビターリーフとピーナッツのンドレへ進むと、パーム油、葉野菜、魚の香りの使い分けが見えてきます。赤パーム油を使い切りたい日は、ナイジェリアのエグシスープや、ガーナのレッドレッドにも回せます。主食側を深めるなら、キャッサバやヤムの粉で作るフフが近い存在です。

保存と温め直し

アチュスープと潰した里芋を別々の保存容器に入れ、冷蔵前に粗熱を取っている
保存する時は黄色いスープと里芋を分ける。合わせたままだと芋が水分を吸って重くなる

黄色いスープと里芋は、別々に保存します。合わせたまま冷蔵すると、里芋が水分を吸って重くなり、翌日にスープの香りが鈍ります。

保存するもの 冷蔵 冷凍 温め直し
黄色いスープ 2日 2週間 小鍋で弱火。沸騰させず、分離したら温かいだし大さじ2を足す
潰した里芋 翌日まで 食感が落ちるので非推奨 600Wの電子レンジで1分30秒。肉だし小さじ2を足して練る
牛肉と魚 スープに入れたまま2日 2週間 スープと一緒に弱火で温める

作り置きするなら、肉だしと牛肉だけ前日に用意しておくのがいちばん楽です。里芋は当日にゆでて潰したほうが、白い山の粘りがきれいに出ます。

よくある質問

カンワなしで作れますか?

作れますが、黄色いスープは分離しやすくなります。この記事では食品用重曹を小さじ1/2使っています。初回は小さじ1/3でも十分です。用途不明の石灰や掃除用重曹は使わないでください。

里芋ではなく冷凍里芋でも作れますか?

作れます。冷凍里芋は水分が出やすいので、ゆでた後に湯を捨て、弱火で1分だけ鍋を揺すって水分を飛ばします。潰した時にゆるい場合は、肉だしを足さずにそのまま練ってください。

赤パーム油を別の油にできますか?

色と香りが大きく変わります。サラダ油だけにするとアチュスープらしい黄色い香りが出にくいです。どうしても減らしたい場合は赤パーム油40ml、米油30mlにしますが、初回は赤パーム油だけで作るほうが味の基準をつかめます。

魚や干しえびを抜いてもよいですか?

抜けます。焼きさばと干しえびを使わない場合は、牛肉を350gに増やし、干ししいたけ粉5gを入れてください。甲殻類アレルギーがある場合、干しえびは入れません。

スープが分離したら失敗ですか?

食べられます。火を止め、温かい肉だし50mlを足し、ミキサーまたは泡立て器で20秒混ぜ直します。鍋で強く沸かすとまた分離しやすいので、盛り付け前は弱火で静かに温めます。

参考にした資料

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行アチュスープの作り方|カメルーン黄色いタロ料理
URL
https://sekaigohan.com/recipes/africa/cameroon/achu-soup
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年5月30日
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