フフを添えたガーナの緑スープ、アブヌアブヌ
🔪下準備25分
🔥調理45分
🍽️分量4
🌍料理ガーナ料理
アフリカレシピ

アブヌアブヌの作り方|ガーナの緑スープ

23分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: 葉を洗って刻む
STEP 11 / 6

葉を洗って刻む

所要時間10分

火は使いません。小松菜、ほうれん草、ケールをたっぷりの水で洗い、根元の土を落とします。小松菜は2cm幅、ほうれん草はざく切り、ケールは太い軸を外して粗みじんにします。葉に水気が残ると青いペーストが薄まるので、ざるで3分置いてから使います。

手順2: 鶏肉となすを煮る
STEP 22 / 6

鶏肉となすを煮る

所要時間18分

鍋に鶏もも肉、なす、トマト、玉ねぎ1/2個、にんにく、しょうが、水または鶏だし850ml、塩小さじ1を入れます。中火で沸かし、沸いたら弱めの中火に落として90度前後のふつふつした状態で18分煮ます。なすが指でつぶれるほど柔らかく、鶏肉の中心まで白く火が通ったら次へ進みます。

手順3: 葉をペーストにする
STEP 33 / 6

葉をペーストにする

所要時間7分

火を止めて、鍋からなすの半量、玉ねぎ、トマトを取り出します。手順1で2cm幅から粗みじんにした葉物、青唐辛子、煮汁120mlと一緒にブレンダーへ入れ、30秒ずつ2回回します。完全なポタージュではなく、細かい葉の粒が残るなめらかなペースト状が目安です。回りにくいときは煮汁を大さじ2ずつ足します。

手順4: 青いペーストを戻す
STEP 44 / 6

青いペーストを戻す

所要時間8分

鍋を弱火に戻し、緑のペーストを少しずつ加えます。木べらで底から混ぜ、表面がふつふつする程度に保ちます。強く沸騰させると色がくすみ、葉の香りも飛びます。8分煮て、スープがとろりとまとまり、鍋肌に細かい緑の粒が残る状態になれば十分です。

手順5: 魚介と油で仕上げる
STEP 55 / 6

魚介と油で仕上げる

所要時間7分

さば水煮缶を汁ごと加え、干しえび粉、黒こしょう、赤パーム油小さじ2を入れます。弱火のまま7分煮て、魚が大きく崩れすぎないように鍋を軽く揺すります。表面に小さな油の粒が浮き、干しえびの香りが葉の青さとなじんだら味見します。塩は残り小さじ1/4を少しずつ足してください。

手順6: フフを整えて盛る
STEP 66 / 6

フフを整えて盛る

所要時間10分

フフミックス240gと水480mlを耐熱ボウルで混ぜ、電子レンジ600Wで2分加熱します。一度取り出して木べらで練り、さらに600Wで2分加熱してから、中心まで熱く湯気が立ち、粉っぽさが消えてつやが出るまで1分練ります。濡らした手で直径8cmほどの丸い山に成形し、スープとは別皿に置きます。白ご飯で食べる日は、スープを深めの器に入れて具が沈みすぎないよう中央に盛ります。

0 / 0
Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

アブヌアブヌに使う葉物、なす、トマト、さば缶、干しえび、フフミックスを台所に並べたところ
コントミレの代替は小松菜、ほうれん草、ケールを混ぜると青さと軽い苦みが作りやすい
16品目

スープ本体

材料 分量 代替・備考
小松菜 200g コントミレの青さを担当。根元をよく洗う
ほうれん草 150g やわらかさを補う。えぐみが気になる場合は下ゆで1分
ケール 80g 軽い苦みを足す。なければ小松菜を80g増やす
鶏もも肉 300g 現地ではヤギ肉、牛肉、魚介を組み合わせることがある
さば水煮缶 1缶(約190g) 燻製魚の代替。汁ごと使う
干しえび 12g すり鉢かミルで粗い粉にする
なす 小2本(約180g) garden egg の代替。2cm角に切る
トマト 1個(約180g) 完熟がよい。カットトマト缶120gでも可
玉ねぎ 1個(約200g) 半量は煮込み、半量は青いペーストに使う
にんにく 2片 すりおろし
しょうが 15g すりおろし
青唐辛子 1本 スコッチボネットの代替。辛さが苦手なら種を外す
水または鶏だし 850ml 煮詰まりすぎたら50mlずつ足す
赤パーム油 小さじ2 香りづけ。緑色を優先する日は米油小さじ2でもよい
小さじ1と1/4 さば缶と干しえびの塩分で最後に調整
黒こしょう 小さじ1/3 香りの補助
2品目

合わせる主食

材料 分量 代替・備考
フフミックス 240g 水480mlで4人分。白ご飯4膳でもよい
480ml フフミックス用。商品表示がある場合は表示を優先
アレルギーと辛味

このレシピは魚、えび、鶏肉を使います。甲殻類を避ける場合は干しえびを使わず、削り節粉小さじ2でうま味を補ってください。唐辛子は青い香りを出す役割もあるため、辛味が苦手な場合は半分に切って煮込み、仕上げ前に取り出します。

0 / 0
材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

📊 栄養情報(1人分)
108
kcal
7.8g
タンパク質
4.3g
脂質
9.5g
炭水化物
2.0g
食物繊維
245mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。

台所が青い香りで満ちる、ガーナの緑スープ

葉物を刻むときの青い香りは、味噌汁や鍋ものとは少し違う気分を連れてきます。小松菜、ほうれん草、ケールをざくざく刻み、なすとトマトを煮た鍋に戻すと、スープの色が一気に深い緑へ変わる。そこに燻製魚の代わりになるさば缶と干しえびの香りが重なると、日本の台所でもガーナのアブヌアブヌ(Abunuabunu / Ebunuebunu)にかなり近い一杯になります。

アブヌアブヌは、コントミレと呼ばれるココヤムの葉を使うガーナの緑スープです。英語圏では green soup と紹介されることもあり、フフ、バンクー、ご飯、時にはゆでたヤム芋と合わせます。見た目はやさしい青菜スープですが、味の芯は葉だけではありません。燻製魚、干し魚、干しえび、唐辛子、なすに近い garden egg が重なって、フフを受け止める力のあるスープになります。

日本で難しいのは、コントミレと燻製魚です。コントミレは里芋やタロイモの葉に近い食材ですが、家庭では入手しづらく、扱いも慣れが必要です。この記事では、小松菜、ほうれん草、ケールを組み合わせ、葉の青さ、やわらかさ、軽い苦みを分担させます。燻製魚は本物があれば一番ですが、さば水煮缶と干しえび粉で、家庭の買い出しでも現実的に寄せます。

項目 目安
分量 4人分
下ごしらえ 25分
加熱 45分
合計 約1時間10分
合わせる主食 フフ、バンクー、白ご飯、ゆで芋
辛さ 中辛。青唐辛子量で調整

買い出しで迷うもの

干しえび、フフミックス、赤パーム油、葉物を台所に並べた買い出しの目安
特殊な買い物は干しえび、フフミックス、赤パーム油に絞ると初回でも作りやすい

コントミレそのものを探し始めると、買い出しが難しくなります。初回は葉物を日本のスーパーでそろえ、味の芯になる魚介のうま味とフフだけを通販で補う方が成功しやすいです。

干しえびは、燻製魚や干し魚の海の香りを支える材料です。細かい粉にするとスープ全体へなじみ、さば缶だけでは出ない奥行きが出ます。甲殻類が大丈夫なら、ここは省かない方がアブヌアブヌらしくなります。

掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。

アブヌアブヌは、スープだけで完結するより、フフやバンクーと合わせてこそ食べ方が見えます。フフを一から作る時間がない日は、フフミックスを使うと、緑スープをすくう食感を体験しやすくなります。

赤パーム油は、このレシピでは主役ではなく香りづけです。小さじ2でも、魚介と葉物の間に西アフリカらしい赤い香りが入ります。緑色を強く保ちたい日は米油で作り、次回から少量ずつ足すのが現実的です。

青さを濁らせないコツ

木べらですくったアブヌアブヌの濃度と葉の粒の様子
葉の粒が残り、魚介の油が小さく浮くくらいが食べやすい濃度

アブヌアブヌで失敗しやすいのは、青さと魚介の香りのバランスです。葉物を長く煮すぎると、色が暗くなり、青い香りが重くなります。反対に、葉を後入れしすぎると、魚介のだしとなじまず、ただの青菜ポタージュのように浮きます。

守る順番は、先に肉となすの土台を作り、葉はペーストにしてから弱火で戻すことです。なすがやわらかくなるまで煮ておくと、青いペーストに自然な丸みが出ます。トマトは多く入れすぎると赤茶色へ寄るため、4人分で1個に留めます。

赤パーム油は入れすぎない方が、この料理では扱いやすいです。ナイジェリアのエグシスープガーナのグラウンドナッツスープでは油の存在感が大きいですが、アブヌアブヌでは葉の緑が主役です。小さじ2で香りを添え、足りなければ食べる直前に数滴落とす程度にします。

食べ方、保存、温め直し

保存容器に入れたアブヌアブヌと、小鍋で弱火にかけて温め直す様子
温め直しは弱火で短く。強く煮立てると葉の色と香りが落ちる

現地の食べ方に近づけるなら、フフを小さく取り、スープをまとわせて飲み込むように食べます。初めてなら噛んでもかまいませんが、フフは噛むほど味が出る主食ではなく、スープを運ぶための生地です。酸味のあるバンクーと合わせると、葉の青さと魚介の香りが少し引き締まります。ご飯の日は、スープをかけるより、深皿で別にして少しずつ合わせる方が塩気を調整しやすいです。

冷蔵保存は2日までです。魚介と葉物が入るため、常温に長く置かず、粗熱が取れたら保存容器へ移します。温め直しは小鍋で弱火5分、または電子レンジ600Wで1分30秒ずつ様子を見ます。強く沸かすと緑が暗くなるので、湯気が立ち、表面がふつふつし始めたところで止めます。

献立にするなら、同じガーナ料理のワチェレッドレッドを別日に作ると、豆、米、主食、スープの違いが見えます。西アフリカの青菜スープを比べたい方は、カメルーンのンドレも近い方向にあります。ただしンドレは苦味とピーナッツが強く、アブヌアブヌはもっと葉と魚介の輪郭が前に出ます。

よくある質問

コントミレが手に入ったら、そのまま使えますか?

使えますが、タロイモ系の葉は扱いに注意が必要です。筋が硬い部分を除き、しっかり火を通してから使います。初回は日本の葉物で作り、味の方向をつかんでから現地食材へ進む方が失敗しにくいです。

さば缶ではなく燻製魚を使う場合は?

燻製魚120gを大きめにほぐし、手順5で加えます。塩分が強いものは、塩を小さじ1まで減らしてから味見します。魚の骨が多い場合は、加える前に大きな骨だけ外します。

赤パーム油を入れないと別料理になりますか?

完全に別料理にはなりません。アブヌアブヌの中心は葉の緑と魚介のうま味です。赤パーム油は香りと西アフリカらしい丸みを足す材料なので、色を優先する日や油が苦手な家庭では米油で作っても成立します。

辛くない家族向けにできますか?

できます。青唐辛子を半分にし、種を外して煮込みます。香りだけ移したい場合は、手順2で丸ごと入れ、手順4の前に取り出します。辛味を後から足したい人は、食卓で唐辛子ペーストを少量添える方が家庭では安全です。

フフなしでも作る価値はありますか?

あります。白ご飯、ゆでたじゃがいも、蒸した里芋でも食べられます。ただしフフやバンクーと合わせると、スープの濃度がなぜこのくらい必要なのかが分かります。初回は白ご飯で作り、気に入ったら次にフフを合わせる流れで十分です。

参考にした現地情報

レシピ一覧に戻る