青バナナと細く裂いた牛肉を赤いアデレソで炒めたペルー北部のセコ・デ・チャベロ
🔪下準備25分
🔥調理36分
🍽️分量4
🌍料理ペルー料理
南米レシピ

セコ・デ・チャベロの作り方|ペルー北部の青バナナ炒め

31分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: プランテンをむいて切る
STEP 11 / 7

プランテンをむいて切る

所要時間10分

プランテンは両端を1cmずつ落とし、皮に縦の切り込みを3本入れます。包丁の先を皮と身の間に差し込み、手で皮をはがします。身を3cm厚の輪切りにします。この工程は火を使いません。切った断面が白く、包丁に少しでんぷんが付く状態が正常です。皮が硬くてはがれにくい場合は、切り込みを1本増やし、無理に引きちぎらず少しずつはがします。

手順2: プランテンを揚げ焼きにする
STEP 22 / 7

プランテンを揚げ焼きにする

所要時間12分

厚手のフライパンにサラダ油大さじ4を入れ、中火で2分温めます。温度計があれば165から170度Cが目安です。プランテンを重ならないように入れ、片面4分、裏返して3から4分揚げ焼きにします。表面が淡いきつね色になり、竹串が中心まで抵抗なく入り、角が少し丸くなったら取り出します。油温が高すぎると外だけ焦げて中心が硬いので、煙が出たら火を弱めて30秒待ちます。

手順3: 熱いうちに粗く潰す
STEP 33 / 7

熱いうちに粗く潰す

所要時間5分

揚げたプランテンをボウルに移し、熱いうちにフォークやマッシャーで粗く潰します。完全なペーストにはせず、5mmから1cmの粒が残るくらいで止めます。油を切りすぎて表面が乾く前に潰すと、後でアデレソと絡みやすくなります。もし硬い芯が残って潰れない場合は、耐熱皿に移して水大さじ1をふり、600Wの電子レンジで1分加熱してからもう一度潰します。

手順4: 牛肉を焼いて細く裂く
STEP 44 / 7

牛肉を焼いて細く裂く

所要時間8分

フライパンの油を大さじ1だけ残し、中火より少し強めで1分温めます。セシーナ、または塩と黒こしょうを振った牛もも肉を広げ、片面2分ずつ焼きます。表面に濃い焼き色がつき、赤い肉汁が出ず、牛薄切りなら全体の赤みが消えるまで火を入れます。厚めの牛肉を使う場合は中心温度63度C以上を確認し、3分休ませてから繊維に沿って細く裂きます。セシーナがすでに強い塩味の場合は、ここで塩を追加しません。

手順5: 赤いアデレソを煮詰める
STEP 55 / 7

赤いアデレソを煮詰める

所要時間8分

同じフライパンにサラダ油大さじ1を足し、中火で赤玉ねぎ100g、にんにく、香菜の茎を2分炒めます。玉ねぎの端が透き通ったら、トマト、アヒパンカペースト、アヒアマリージョペースト、クミン、オレガノを入れて3分炒めます。チチャ・デ・ホラ、りんご酢を加え、ふつふつする火加減でさらに3分煮詰めます。鍋底に木べらで線を引くと一瞬道ができ、油が赤くにじむ状態が目安です。

手順6: プランテンと牛肉を合わせる
STEP 66 / 7

プランテンと牛肉を合わせる

所要時間5分

火を中弱火に落とし、潰したプランテン、幅5mm前後に裂いた牛肉を加えます。木べらで押しながら、赤いアデレソを全体に絡めます。強く混ぜすぎるとペースト状になるので、底から返して押す動きを繰り返します。鍋底に赤い油が少し残り、プランテンがぽろぽろではなく、握ると軽くまとまる程度のしっとり感になれば十分です。水分が多い場合は中火で1分追加し、乾きすぎた場合はチチャ・デ・ホラまたは水を大さじ1だけ足します。

手順7: 香菜と赤玉ねぎで仕上げる
STEP 77 / 7

香菜と赤玉ねぎで仕上げる

所要時間3分

火を止め、5mm幅に薄切りした残りの赤玉ねぎ50g、粗みじんにした香菜の葉、ライム果汁小さじ2を混ぜます。器にこんもり盛り、温かいご飯、カンチャ、ライムを添えます。皿の中央に山を作り、赤玉ねぎを上に散らすと、プランテンの黄色と牛肉の茶色が重く見えません。仕上げの赤玉ねぎは生の辛味を残すため、火を止めてから入れます。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

青いプランテン、セシーナ風の牛肉、赤玉ねぎ、トマト、香菜、アヒ、チチャ・デ・ホラ代替、鋳鉄フライパンを並べたセコ・デ・チャベロの材料
買い出しで守る核は、甘くない青いプランテン、細く裂ける牛肉、赤いアヒ、チチャ・デ・ホラに近い酸味

材料でいちばん迷うのは、青いプランテンとセシーナです。プランテンは輸入食材店、南米食材店、エスニック食材を扱う通販で見つかることがあります。皮が緑で硬く、指で押してもほとんど沈まないものを選びます。黄色く熟したものは甘く柔らかく、揚げると別料理の方向へ行きます。

セシーナはペルー北部らしさを出す材料ですが、日本では常備しにくいです。手に入るならセシーナを使い、塩は控えめにします。手に入らない日は、牛もも焼肉用、牛肩ロースの赤身、または脂の少ない牛薄切りを強めに焼いて細く裂きます。完全再現ではありませんが、プランテンのほくほくした土台と赤いアデレソを守れば、家庭版として十分に成立します。

18品目

材料 4人分

材料 分量 代替・備考
青いプランテン 4本、正味900g前後 小ぶりなら5本。甘いバナナは不可
セシーナまたは牛もも焼肉用 250g 牛薄切りなら300g。セシーナ使用時は塩を減らす
小さじ2/3 セシーナが塩辛い場合は小さじ1/4
黒こしょう 小さじ1/3 粗びき
サラダ油 大さじ5 プランテン揚げ焼き用に大さじ4、炒め用に大さじ1
赤玉ねぎ 1個、150g 半分は炒め、半分は仕上げに使う
トマト 1個、180g 完熟。水っぽい種は軽く除く
にんにく 2かけ みじん切り
アヒパンカペースト 大さじ1 なければパプリカパウダー大さじ1とトマトペースト小さじ2
アヒアマリージョペースト 小さじ2 辛味が強い商品は小さじ1から
チチャ・デ・ホラ 80ml なければ無糖ビール50mlとりんご酢大さじ2
りんご酢 大さじ1 チチャ酢の代替。米酢でも可
クミンパウダー 小さじ1/2 北部らしい香りを支える
乾燥オレガノ 小さじ1/2 指でもんで入れる
香菜 20g 茎は炒め、葉は仕上げ
ライム 1個 くし形に4等分
温かいご飯 茶碗4杯分 添える場合
カンチャまたは炒りとうもろこし 60g 添える場合。なければ省いてよい
アレルギーと食品安全

このレシピは牛肉を使います。生肉を切ったまな板、包丁、手は、プランテンや仕上げの香菜を扱う前に洗います。セシーナは商品によって塩分と加熱状態が異なるため、表示を確認してください。牛ももなど生の牛肉で代替する場合は、赤みが残らず、中心まで熱が入るまで焼きます。

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この料理の買い出し

買い出しガイド

買い出しで見る価値があるもの

近所で買える玉ねぎ、トマト、牛肉、香菜は商品カードにしません。通販で見る価値があるのは、ペルー料理の香りを作るアヒアマリージョ、青バナナを均一に焼ける厚手のスキレット、油温と肉の火通りを見られる温度計です。チチャ・デ・ホラやセシーナは入手先が限られるため、見つからない前提の代替も本文に入れています。

アヒパンカが見つからないとき、アヒアマリージョを少量入れると、唐辛子の香りがぐっとペルー寄りになります。入れすぎると黄色く明るい味になるので、小さじ2までで止めます。

厚手のフライパンは、プランテンの表面だけ焦げて中心が硬い失敗を減らします。鋳鉄スキレットなら、揚げ焼きから牛肉、アデレソまで同じ鍋で進められます。

プランテンは見た目だけでは火通りが読みにくいので、初回は油温を見られる温度計があると安定します。牛肉を厚めに切った場合も、中心の熱を確認できます。


掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。
📊 栄養情報(1人分)
140
kcal
7.8g
タンパク質
6.0g
脂質
14.5g
炭水化物
1.5g
食物繊維
245mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
4人分

材料|青バナナ、牛肉、発酵の酸味をそろえる

青いプランテン、セシーナ風の牛肉、赤玉ねぎ、トマト、香菜、アヒ、チチャ・デ・ホラ代替、鋳鉄フライパンを並べたセコ・デ・チャベロの材料
買い出しで守る核は、甘くない青いプランテン、細く裂ける牛肉、赤いアヒ、チチャ・デ・ホラに近い酸味

材料でいちばん迷うのは、青いプランテンとセシーナです。プランテンは輸入食材店、南米食材店、エスニック食材を扱う通販で見つかることがあります。皮が緑で硬く、指で押してもほとんど沈まないものを選びます。黄色く熟したものは甘く柔らかく、揚げると別料理の方向へ行きます。

セシーナはペルー北部らしさを出す材料ですが、日本では常備しにくいです。手に入るならセシーナを使い、塩は控えめにします。手に入らない日は、牛もも焼肉用、牛肩ロースの赤身、または脂の少ない牛薄切りを強めに焼いて細く裂きます。完全再現ではありませんが、プランテンのほくほくした土台と赤いアデレソを守れば、家庭版として十分に成立します。

材料 4人分

材料 分量 代替・備考
青いプランテン 4 本、正味900 g前後 小ぶりなら5 本。甘いバナナは不可
セシーナまたは牛もも焼肉用 250 g 牛薄切りなら300 g。セシーナ使用時は塩を減らす
小さじ2/3 セシーナが塩辛い場合は小さじ1/4
黒こしょう 小さじ1/3 粗びき
サラダ油 大さじ5 プランテン揚げ焼き用に大さじ4、炒め用に大さじ1
赤玉ねぎ 1 個、150 g 半分は炒め、半分は仕上げに使う
トマト 1 個、180 g 完熟。水っぽい種は軽く除く
にんにく 2 かけ みじん切り
アヒパンカペースト 大さじ1 なければパプリカパウダー大さじ1とトマトペースト小さじ2
アヒアマリージョペースト 小さじ2 辛味が強い商品は小さじ1から
チチャ・デ・ホラ 80 ml なければ無糖ビール50 mlとりんご酢大さじ2
りんご酢 大さじ1 チチャ酢の代替。米酢でも可
クミンパウダー 小さじ1/2 北部らしい香りを支える
乾燥オレガノ 小さじ1/2 指でもんで入れる
香菜 20 g 茎は炒め、葉は仕上げ
ライム 1 個 くし形に4等分
温かいご飯 茶碗4杯分 添える場合
カンチャまたは炒りとうもろこし 60 g 添える場合。なければ省いてよい
アレルギーと食品安全

このレシピは牛肉を使います。生肉を切ったまな板、包丁、手は、プランテンや仕上げの香菜を扱う前に洗います。セシーナは商品によって塩分と加熱状態が異なるため、表示を確認してください。牛ももなど生の牛肉で代替する場合は、赤みが残らず、中心まで熱が入るまで焼きます。

青バナナを潰す音から始まるピウラの皿

青バナナを粗く潰し、細く裂いた牛肉、赤玉ねぎ、香菜、ライムを添えたセコ・デ・チャベロの完成皿
セコ・デ・チャベロは水分を残した煮込みではなく、青バナナと牛肉を赤いアデレソで炒め合わせる北部ペルーの皿

台所で青いプランテンの皮に包丁を入れると、ふだんのバナナとは違う硬い手応えがあります。甘い香りはほとんどなく、でんぷん質の白い身がごろっと出てくる。その塊を油で揚げ焼きにして、まだ熱いうちに粗く潰すと、じゃがいもとも里芋とも違う、ほくほくと少し粘る土台ができます。ここに塩気のある牛肉、赤玉ねぎ、トマト、アヒ、チチャ・デ・ホラの酸味を絡めたものが、ペルー北部ピウラのセコ・デ・チャベロです。

セコ・デ・チャベロ(Seco de Chabelo)は、名前に seco とありますが、羊や牛の煮込みの「セコ」とは少し違います。皿の印象はむしろ、青バナナのマハードに牛肉の旨味を混ぜ込んだ、乾き気味の炒め物です。現地ではセシーナ(cecina)と呼ばれる塩漬け・乾燥寄りの牛肉を使うことが多く、チチャ・デ・ホラやチチャ酢で香りと酸味を出します。

ペルーの知的財産機関 Indecopi は、2026年5月21日にセコ・デ・チャベロをペルーの「Especialidad Tradicional Garantizada」として認定したと発表しています。公式発表では、青いプランテン、セシーナ、チチャ・デ・ホラ、北部のチチャ酢が料理の核として挙げられています。家庭で完全に同じ材料をそろえるのは簡単ではありませんが、守るべき軸ははっきりしています。甘いバナナではなく青い調理用バナナを使うこと。牛肉は細く裂けるくらいまで香ばしく焼くこと。ソースは水っぽく煮込まず、赤いアデレソを絡めて炒め切ることです。

同じペルー料理でも、ロモサルタードは中華鍋の強火とじゃがいもの皿、セビーチェは魚とライムの冷たい前菜、パパ・ア・ラ・ワンカイーナは黄色いソースの入口です。セコ・デ・チャベロはそこから少し北へ寄り、ピウラらしい青バナナと発酵の香りを食卓に持ち込みます。

表記について

スペイン語表記は Seco de Chabelo です。日本語では「セコ・デ・チャベロ」「セコ・デ・チャベーロ」と揺れますが、本記事ではセコ・デ・チャベロで統一します。プランテンは調理用バナナ、青バナナと説明されることがありますが、甘い生食用バナナとは別物として扱います。


火加減と失敗原因|水っぽさと焦げを同時に避ける

乾きすぎ、水っぽすぎ、ちょうどよいセコ・デ・チャベロの質感を小皿で比較した写真
理想はぽろぽろに乾き切らず、赤いアデレソが粒の間に絡んだ状態

セコ・デ・チャベロは、見た目だけだと炒め物にもマッシュにも見えます。失敗が起きるのは、この中間地点を外すときです。青バナナをしっかり柔らかくする前に潰すと、口の中に硬い芯が残ります。逆にアデレソの水分を残したまま合わせると、プランテンがソースを吸いすぎて、べたっとした別物になります。

失敗 原因 直し方
プランテンが硬い 油温が高く、外側だけ色づいた 165から170度Cで中心まで火を入れる。硬い芯は電子レンジ1分で救済
全体が水っぽい アデレソの煮詰め不足、トマトの種が多い 鍋底に線が残るまで煮詰める。トマトの種は半量除く
ぽろぽろ乾く プランテンを潰してから長く置いた、牛肉が乾きすぎた 合わせる時にチチャまたは水を大さじ1足す
牛肉が硬い 厚い肉を強火で長く焼いた 中火より少し強めで焼き色をつけ、休ませてから細く裂く
香りが単調 アヒが少ない、酢だけで酸味を作った アヒパンカ、アヒアマリージョ、クミン、チチャの役割を分ける
甘くなる 熟したバナナを使った 緑で硬いプランテンだけを使う

アヒパンカがないときは、パプリカパウダーとトマトペーストで色を作り、アヒアマリージョを小さじ1から2だけ足します。辛さを出そうとして一味唐辛子を増やすと、ペルー料理らしい果実感よりも日本の辛味調味料の印象が強くなります。足すならカイエンをごく少量、香りはクミンとオレガノで補います。

チチャ・デ・ホラは、とうもろこしを発酵させた飲み物です。日本で見つからない場合、無糖ビールだけだと苦味が立ちます。無糖ビール50mlにりんご酢大さじ2を合わせると、香ばしさと酸味を分けて近づけられます。アルコールを使いたくない場合は、濃いめの麦茶50mlとりんご酢大さじ2に置き換え、アデレソでしっかり煮立てて酸味を丸めます。

プランテン料理の質感を知るには、カリブ海のモフォンゴと比べると分かりやすいです。モフォンゴは揚げたプランテンをにんにくや豚脂で潰し、団子状にまとめる方向。セコ・デ・チャベロはそこに牛肉と赤いアデレソを入れ、炒め物としてほどく方向です。団子に固めず、かといってチャーハンのようにぱらぱらにしない、その間を狙います。


現地の食べ方と献立へのつなぎ方

ピウラでは、セコ・デ・チャベロは一皿でしっかり満腹になる料理です。青バナナの量が多いので、ご飯を添えるなら茶碗半分ほどでも十分です。赤玉ねぎのサルサ・クリオージャ、ライム、カンチャのような乾いたとうもろこしを添えると、牛肉とプランテンの重さが切れます。チフレスと呼ばれるプランテンチップスを添える食べ方もありますが、家庭では同じプランテンをさらに揚げるより、ライムと玉ねぎを多めにした方が食べやすいです。

ペルー料理の献立にするなら、前菜は冷たいカウサ・リメーニャパパ・ア・ラ・ワンカイーナが合います。魚を扱える日ならセビーチェを先に出し、セコ・デ・チャベロを温かい主菜にします。肉料理を重ねるならアンティクーチョより、酸味のある前菜を選んだ方が全体は軽くなります。

飲み物は、現地ならチチャ・デ・ホラやチチャ・モラーダの文脈が自然です。日本の家庭では、無糖のとうもろこし茶、麦茶、軽いビール、ライムを搾った炭酸水が合わせやすいです。甘いジュースを合わせると、熟したバナナを使ったような印象に寄りやすいので、食事中は酸味か香ばしさのある飲み物が向きます。

余談ですが、セコ・デ・チャベロは「肉じゃがのペルー版」と説明すると少しずれます。青バナナがじゃがいものように腹持ちを作る点は近いのですが、酸味、アヒ、発酵の香り、細く裂いた牛肉の塩気が前に出ます。日本の台所で作るなら、しょうゆを足して甘辛くまとめるより、ライムとりんご酢を残した方がこの料理らしくなります。


保存と作り置き

セコ・デ・チャベロを浅い保存容器に入れ、ライムと赤玉ねぎのサルサを別容器で添えた保存の様子
セコ・デ・チャベロは浅い容器で冷まし、サルサやライムは別にして保存する

作ったセコ・デ・チャベロは、粗熱を取ってから浅い保存容器に入れ、冷蔵で2日を目安に食べ切ります。赤玉ねぎと香菜を混ぜた後は水分が出やすいので、作り置き前提なら、手順7の生の赤玉ねぎと香菜は食べる直前に混ぜます。チチャや酢の香りは翌日に丸くなりますが、プランテンは冷えると少し締まります。

温め直しは、電子レンジだけで終えるとべたつきやすいです。1人分を耐熱皿に広げ、水小さじ1をふって600Wで1分温めます。その後、フライパンを弱めの中火で1分温め、油小さじ1/2を入れて、温めたセコ・デ・チャベロを2分だけ炒め直します。鍋底に軽く焼き目が戻り、赤い油が少しにじんだら止めます。強火で長く炒めると牛肉が硬くなるので、再加熱は短くします。

冷凍はできますが、プランテンの粒感は少し落ちます。冷凍するなら、赤玉ねぎと香菜を混ぜる前の状態で小分けにし、2週間以内に使います。解凍は冷蔵庫で半日置き、電子レンジで温めてからフライパンで短く炒め直します。ライムは必ず食べる直前に搾ります。冷凍前にライムを入れると、酸味だけが強く残りやすいです。

翌日の食べ方としては、温めたセコ・デ・チャベロをトルティーヤにのせ、赤玉ねぎとライムを足して巻くと食べやすいです。ご飯にのせる場合は、甘辛いタレを足すより、りんご酢小さじ1とライムを足して輪郭を戻します。卵を添えるなら、半熟ではなく硬めの目玉焼きが合います。黄身をソース代わりにしすぎると、プランテンの香りがぼやけます。


よくある質問

Q. 普通のバナナで作れますか?

作れません。甘い生食用バナナは加熱すると柔らかく甘くなり、赤いアデレソと牛肉に負けます。セコ・デ・チャベロは青いプランテンのでんぷん質が土台です。どうしても手に入らない日は、料理名としては別物になりますが、男爵いも600gと里芋250gを合わせて、粗く潰す家庭版にすると食感だけは近づきます。

Q. セシーナがない場合、牛肉はどの部位が向きますか?

牛もも焼肉用、牛肩ロースの赤身、牛ハラミが扱いやすいです。脂が多いバラ肉は、プランテンに脂が回りすぎて重くなります。牛薄切りを使う場合は、焼いた後に包丁で細く刻むより、菜箸でほぐして繊維を残す方がセシーナ風の食感に寄ります。

Q. チチャ・デ・ホラは省けますか?

完全に省くと、赤いトマト炒めに寄ります。手に入らない場合は、無糖ビール50mlとりんご酢大さじ2、または濃い麦茶50mlとりんご酢大さじ2を使ってください。大事なのは、香ばしさと酸味を両方入れることです。酢だけを増やすと酸っぱく、ビールだけにすると苦くなります。

Q. アヒパンカとアヒアマリージョの両方が必要ですか?

理想はアヒパンカです。赤く深い香りが出ます。アヒパンカがない場合、アヒアマリージョを少量足すとペルー料理らしい唐辛子の香りが出ます。ただしアヒアマリージョだけで大さじ1以上入れると、黄色く明るい辛味になり、セコ・デ・チャベロの赤い方向から外れます。パプリカパウダー、トマトペースト、アヒアマリージョを組み合わせて補います。

Q. 油を減らして作れますか?

大さじ5を大さじ3まで減らすことはできます。その場合はプランテンを小さめのフライパンで2回に分け、途中で油小さじ1を足します。油が少なすぎると表面が乾いて硬くなり、潰したときに粉っぽくなります。ノンフライヤーで作る場合は、プランテンに油大さじ2をまぶし、190度Cで12分、途中で一度返します。その後のアデレソはフライパンで作ってください。

Q. 子ども向けに辛さを落とせますか?

アヒアマリージョを小さじ1に減らし、アヒパンカの代わりにパプリカパウダー大さじ1とトマトペースト小さじ2を使います。辛味は落ちますが、クミン、オレガノ、りんご酢、ライムを残すと料理の骨格は保てます。仕上げの赤玉ねぎは水に5分さらし、水気をよく切ってから混ぜると辛味が和らぎます。

参考にした資料

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行セコ・デ・チャベロの作り方|ペルー北部の青バナナ炒め
URL
https://sekaigohan.com/recipes/south-america/peru/seco-de-chabelo
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年5月30日
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