揚げ焼きにした干し魚、すいか、マンゴー、香草、ご飯を盛ったカンボジアのアルック・トレイ・ンギート
🔪下準備20分
🔥調理10分
🍽️分量4
🌍料理カンボジア料理
東南アジアレシピ

アルック・トレイ・ンギートの作り方|カンボジア干し魚

27分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: 魚を洗って塩気を見る
STEP 11 / 6

魚を洗って塩気を見る

所要時間10分 / 置き時間5分

塩干し魚を流水でさっと洗い、表面の塩と乾いた汚れを指でやさしく落とします。端を5mmほど切って焼かずに少し味見し、舌に刺さるほど塩辛い場合は水に5分浸します。干し鱈のように硬いものは、ぬるま湯に10分置いて少し曲がる状態にします。水気が残ると油が跳ねるため、キッチンペーパーで表面がさらっとするまで拭きます。

手順2: 果物と香草を切る
STEP 22 / 6

果物と香草を切る

所要時間8分

すいかは皮と種を取り、3cm角を目安に切ります。マンゴーは皮をむき、厚さ1.5cmほどのくし形にします。青ねぎは5mm幅の小口切り、パクチーは茎ごと2cm幅に粗く刻みます。果物は薄く切りすぎると魚の塩気に負け、水分も出やすくなります。皿に置いた時にひと口で果汁が出る厚みを残します。

手順3: ライムだれを少量作る
STEP 33 / 6

ライムだれを少量作る

所要時間3分

小鉢にライム果汁大さじ2、きび砂糖小さじ1/2、種を外して2mm幅に刻んだ赤唐辛子を入れて混ぜます。魚の塩気が弱い場合だけナンプラー小さじ1を足します。液が均一になじみ、砂糖の粒が残らず、酸味が丸くなれば十分です。たれは全量をかけるものではなく、食卓で少しずつ足す調整用です。魚がしょっぱい時は、ナンプラーを入れずライムだけにします。

手順4: 魚を中火で揚げ焼きにする
STEP 44 / 6

魚を中火で揚げ焼きにする

所要時間5分

フライパンに油大さじ1と1/2を入れ、中火で1分温めます。油の表面がさらっと動き、魚の端を入れると細かい泡が出る170度C前後が目安です。魚を重ならないように並べ、片面2分、返して2分から3分焼きます。表面が黄金色になり、縁が少し反り、香ばしい匂いが立ったら火を止めます。黒く焦げると果物の甘さとぶつかるため、濃い茶色になる前に取り出します。

手順5: 魚を粗くほぐす
STEP 55 / 6

魚を粗くほぐす

所要時間4分

焼いた魚を2分休ませ、触れる熱さになったら骨と硬い皮を外します。すり鉢に入れ、すりこぎで上から5回から6回だけ押すように割ります。粉にせず、1cm前後の粗いほぐし身が残る状態で止めます。すり鉢がない場合は、包丁の背やスプーンの柄で軽く叩き、箸でほぐします。細かくしすぎると、すいかの水分でざらつきます。

手順6: 果物、ご飯、香草と盛る
STEP 66 / 6

果物、ご飯、香草と盛る

所要時間4分

皿の中央に干し魚を置き、片側に温かいご飯、反対側にすいかとマンゴーを半月状に並べます。青ねぎとパクチーを魚の上へ散らし、ライムだれは大さじ1だけ回しかけます。残りは小鉢で添えます。最初から全部を和えるとすいかから水が出るので、食卓で魚、果物、ご飯を少しずつ合わせて食べます。

現地紹介では、炭火の弱火で7分から10分焼く方法もあります。魚焼きグリルなら弱めの中火で片面3分、返して2分から3分を目安にします。脂が落ちて香ばしくなりますが、焦げやすいので網から目を離さないでください。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

アルック・トレイ・ンギートに使う干し魚、すいか、マンゴー、ライム、香草、米を並べた材料写真
干し魚は塩気を見てから焼き、果物は厚めに切って水分を残す
5品目

主材料

材料 分量 代替・補足
塩干し魚 300g 干し鱈、塩干しあじ、さば文化干しなど。骨付きなら後で外す
すいか 正味650g 皮と種を除く。小玉なら1/2個前後、大玉なら1/6個前後
熟したマンゴー 2個(正味350g) 冷凍マンゴーは水分が出るため、解凍後に水気を拭く
温かいご飯 茶碗4杯分 ジャスミンライスなら2合。日本米なら水を少し控える
サラダ油 大さじ1と1/2 揚げ焼き用。米油、菜種油でも可
6品目

香りと調整

材料 分量 代替・補足
ライム果汁 大さじ2 レモンでも可。すだちは和風に寄る
青ねぎ 3本 小口切り。葉ねぎでも可
パクチー 20g 苦手なら三つ葉少量にするが、香りは変わる
ナンプラー 小さじ1 魚の塩気が弱い場合だけ使う
きび砂糖 小さじ1/2 ライムが鋭い時だけ使う
赤唐辛子 1/2本 省略可。細かく刻む

この料理には魚介類を使います。魚醤を加える場合は、魚介アレルギーの表示も確認してください。塩干し魚は製品ごとに塩分がかなり違うため、焼く前に必ず端を少し味見し、強すぎる場合は短く水にさらします。


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📊 栄養情報(1人分)
108
kcal
7.5g
タンパク質
2.5g
脂質
14.5g
炭水化物
1.0g
食物繊維
363mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
4人分

材料(4人分)

アルック・トレイ・ンギートに使う干し魚、すいか、マンゴー、ライム、香草、米を並べた材料写真
干し魚は塩気を見てから焼き、果物は厚めに切って水分を残す

主材料

材料 分量 代替・補足
塩干し魚 300 g 干し鱈、塩干しあじ、さば文化干しなど。骨付きなら後で外す
すいか 正味650 g 皮と種を除く。小玉なら1/2 個前後、大玉なら1/6 個前後
熟したマンゴー 2 個(正味350 g) 冷凍マンゴーは水分が出るため、解凍後に水気を拭く
温かいご飯 茶碗4杯分 ジャスミンライスなら2 合。日本米なら水を少し控える
サラダ油 大さじ1と1/2 揚げ焼き用。米油、菜種油でも可

香りと調整

材料 分量 代替・補足
ライム果汁 大さじ2 レモンでも可。すだちは和風に寄る
青ねぎ 3 本 小口切り。葉ねぎでも可
パクチー 20 g 苦手なら三つ葉少量にするが、香りは変わる
ナンプラー 小さじ1 魚の塩気が弱い場合だけ使う
きび砂糖 小さじ1/2 ライムが鋭い時だけ使う
赤唐辛子 1/2 本 省略可。細かく刻む

この料理には魚介類を使います。魚醤を加える場合は、魚介アレルギーの表示も確認してください。塩干し魚は製品ごとに塩分がかなり違うため、焼く前に必ず端を少し味見し、強すぎる場合は短く水にさらします。


すいかの甘さで、干し魚の塩気がほどける

夏の台所で、すいかを切ったまな板の上に果汁がにじむ。その横で、フライパンから干し魚の香ばしい匂いが立つ。日本の感覚だと少し意外ですが、この甘さと塩気を同じ皿に置くのが、カンボジアのアルック・トレイ・ンギート(Aluek trei ngeat / Trei Ngeat Ovlek / ឪឡឹកត្រីងៀត)です。

アルック・トレイ・ンギートをご飯、ライムだれ、香草と囲むカンボジア風の食卓
甘い果物、塩気のある干し魚、白いご飯を同じ食卓で少しずつ合わせる

料理の中心は、塩漬けにして干した魚です。現地では雷魚など淡水魚の干物が使われ、炭火で焼くか、中火で揚げ焼きにしてから軽く叩いてほぐします。そこへすいか、熟したマンゴー、香草、ライムを合わせる。甘い、しょっぱい、香ばしい、みずみずしい。この落差が一皿の魅力です。

カンボジア料理は、日本ではアモックロックラックから知られがちです。アルック・トレイ・ンギートはもっと家庭的で、暑い日の昼食や、米に塩気を少し足したい時の小さな皿に近い料理です。この記事では、公式系の料理本で紹介される骨格を守りながら、日本で手に入る干し鱈、塩干しのあじ、さばの文化干しなどで作れる形に落とし込みます。

表記について

本記事では日本語表記を「アルック・トレイ・ンギート」に統一します。英語では Aluek trei ngeat、Trei Ngeat Ovlek、Dried Fish with Watermelon and Mango と紹介されることがあります。クメール語の「ឪឡឹក」はすいか、「ត្រីងៀត」は塩干し魚を指します。


料理の構造|果物は飾りではなく主役

アルック・トレイ・ンギートは、干し魚の塩気を果物で切る料理です。日本の「干物に大根おろし」と役割は近いですが、方向はもっと大胆です。すいかは水分と甘さ、マンゴーは香りとねっとりした甘酸っぱさ、ご飯は塩気の受け皿になります。

皿の部品 役割 日本の台所で守ること
塩干し魚 塩気、うま味、香ばしさ 焼き色をつけ、骨を丁寧に外す
すいか 水分と甘さ 冷やしすぎず、3cm角で食べやすく切る
熟したマンゴー 香りと丸い甘み 酸っぱい青マンゴーではなく、熟したものを使う
ライム、香草 魚の重さを切る ライムは最後、香草は粗く切る
ご飯 塩気を受ける ジャスミンライスか、少しかための日本米が合う

現地の紹介では、材料が「干し魚、すいか、マンゴー、ご飯」と非常に簡潔です。だからこそ、魚の塩気が強すぎると台無しになります。最初に少しだけ塩気を抜き、焼いた後に粗くほぐす。ここを丁寧にすると、果物がただの添え物ではなくなります。


買い出し導線|魚は現物、調味料と道具は通販向き

干し魚、魚醤、ジャスミンライス、すり鉢、すいか、マンゴーを台所に並べた買い出し写真
魚そのものは現物を見て選び、香り米や魚醤、すり鉢は使い回しを考えて選ぶ

干し魚本体は、通販カード化せず、できれば鮮魚店、アジア食材店、近所のスーパーの干物売り場で現物を見て選びます。塩が白く吹きすぎているもの、脂焼けの匂いが強いもの、骨が多すぎる小魚は避けます。最初は骨を外しやすい干し鱈、あじの開き、さば文化干しが扱いやすいです。

通販で見る価値があるのは、魚本体よりも、他の東南アジア料理へ回せる魚醤、軽くほぐすためのすり鉢、香り米です。特にすり鉢は、ソムタムやクメール系のたれ作りにも使い回せます。

魚の塩気が弱い時だけ、ライムだれにナンプラーを少量入れると東南アジア料理の輪郭が戻ります。魚が十分しょっぱい場合は、ナンプラーを無理に足しません。

掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。

すり鉢は「粉にする」ためではなく、焼いた干し魚を粗く割って食べやすくするために使います。強く搗きすぎると粉っぽくなり、果物と合わせた時にざらつきます。

ジャスミンライスは必須ではありません。ただ、干し魚と果物を一緒に食べる時、日本米より軽く香る米の方が皿全体が重くなりにくいです。海南チキンライスロックラックにも回せます。


日本の台所で現地に寄せる代替表

一番代替しにくいのは、魚の種類そのものより「塩で締まり、乾いて、焼くと香ばしくなる」という状態です。水分の多い生魚を使うと、果物と合わせた時に魚の存在感が弱くなります。

現地寄りの材料 日本での代替 守りたい役割
乾燥雷魚の塩干し 干し鱈、塩干しあじ、さば文化干し 塩気とうま味。生魚ではなく干物を使う
熟したすいか 小玉すいか、カットすいか 水分と甘さ。薄切りにしない
熟したマンゴー 冷凍マンゴー、黄桃少量 香りとねっとり感。青マンゴーは別料理に寄る
香草 パクチー、青ねぎ 魚の匂いを切る。細かくしすぎない
香り米 ジャスミンライス、かための日本米 塩気を受ける。米を柔らかくしすぎない

鮭とばでも作れますが、燻製香が強く出ます。初回は干し鱈か白身魚の干物の方が、すいかとマンゴーの甘さを邪魔しにくいです。さばの文化干しを使う場合は脂が強いので、ライムを少し多めにします。


失敗しやすいポイント

正しく黄金色に焼いた干し魚と、焼きすぎて黒くなった干し魚を比べた写真
アルック・トレイ・ンギートは焼きすぎと塩気の強さで印象が大きく変わる
失敗 主な原因 直し方
しょっぱすぎる 塩抜きせずに焼いた 次回は5分水にさらす。当日はご飯とすいかを増やす
魚が硬い 焼きすぎ、干し魚が厚い 弱めの中火に落とし、焼いた後に2分休ませてからほぐす
苦い 焼き色が濃すぎる 黄金色で止める。黒い縁は外す
水っぽい 果物を薄く切った、全部を先に和えた 果物は3cm角、たれは別添えにする
生臭い 魚の脂焼け、冷蔵庫臭 魚を変える。ライムと香草で消しきろうとしない

この記事でセルフレビューして一番薄くなりやすかったのは、実は「失敗しやすいポイント」です。材料が少ない料理ほど、失敗の逃げ道が少ない。塩気、焼き色、果物の水分を分けて見ると、同じ材料でもかなり戻しやすくなります。


保存と作り置き

揚げ焼きにした干し魚、すいか、マンゴー、ご飯を別々の保存容器に入れた作り置き写真
作り置きは魚、果物、ご飯、たれを分けると水っぽくなりにくい

作り置きする場合は、魚、果物、ご飯、ライムだれを必ず分けます。焼いた魚は冷蔵で2日、すいかとマンゴーは当日から翌日、ライムだれは当日中が目安です。魚と果物を合わせた状態で置くと、すいかの水分で魚がふやけます。

温め直しは魚だけをフライパンで弱めの中火1分、またはトースターで2分です。電子レンジは魚の匂いが強く出やすく、食感も柔らかくなります。果物は冷たいまま、温かいご飯と焼き直した魚に添えると、温度差が残っておいしいです。

弁当に入れる場合は、果物と魚を同じ容器に入れないでください。水分が出やすく、魚介類なので常温放置にも向きません。保冷剤を使い、食べる直前に合わせる形にします。


食べ方と献立へのつなげ方

アルック・トレイ・ンギートは、箸で魚だけを食べるより、スプーンにご飯、干し魚、すいかを少しずつのせると輪郭が出ます。ひと口目は魚とご飯、二口目はすいかを足し、三口目にマンゴーとライム。塩気が先に来て、果物でほどける順番がこの料理らしさです。

同じカンボジア料理で合わせるなら、主菜はアモックよりも軽い青菜炒めやスープが合います。肉料理を一緒に出すなら、酸味と胡椒で締まるロックラックは相性がよいです。東南アジアの食卓として広げるなら、すいかと魚の組み合わせを楽しんだ後に、甘酸っぱさつながりでソムタムへ進むと、魚醤と香草を使い回せます。

辛味は皿全体に入れず、ライムだれの小鉢で調整します。子どもや辛味が苦手な人がいる食卓では、唐辛子を抜き、ライムだけで魚の重さを切る方が食べやすいです。


よくある質問

生魚で作れますか?

おすすめしません。アルック・トレイ・ンギートの面白さは、塩で締まった干し魚のうま味と果物の水分の対比です。生魚を焼くだけだと、普通の焼き魚と果物の皿になり、塩気の芯が弱くなります。

干し魚がしょっぱすぎた時はどうしますか?

焼く前なら水に5分浸し、水気を拭いてから焼きます。焼いた後に気づいた場合は、ライムだれのナンプラーを省き、すいかとご飯を多めにして食べます。水で洗い直すと香ばしさが落ちるため、焼いた後は薄めるより合わせ方で調整します。

マンゴーなしでも作れますか?

作れます。公式系の簡潔な紹介でも、中心は干し魚とすいかです。マンゴーを抜く場合は、すいかを少し多めにし、ライムを小さじ1増やすと単調になりにくいです。黄桃を少量使う方法もありますが、香りは別物になります。

パクチーが苦手です。代替できますか?

青ねぎだけでも成立します。三つ葉を少量足すと日本の食卓にはなじみますが、クメール料理らしい香りは弱くなります。ミントを少し足すと爽やかになりますが、入れすぎるとタイのサラダ寄りになります。

魚焼きグリルとフライパンはどちらが現地に近いですか?

炭火に近い香ばしさを狙うなら魚焼きグリル、失敗しにくさならフライパンです。グリルは香りがよい反面、焦げやすい。初回はフライパンで中火の焼き色を見て、次回グリルに進むのが安全です。


参考文献

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行アルック・トレイ・ンギートの作り方|カンボジア干し魚
URL
https://sekaigohan.com/recipes/southeast-asia/cambodia/aluek-trei-ngeat
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年5月28日
主な参考リンク
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