フィリピンのSopas。鶏肉、マカロニ、にんじん、キャベツ、ソーセージを入れた白いマカロニスープを木のテーブルに置いた一皿
🔪下準備20分
🔥調理40分
🍽️分量4
🌍料理フィリピン料理
東南アジア

Sopasの作り方|フィリピン鶏マカロニスープ

28分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: 材料を切り分ける
STEP 11 / 6

材料を切り分ける

所要時間15分

火は使いません。鶏もも肉は余分な脂を切り落とし、3cm角に切って水気を拭きます。玉ねぎは1cm角、にんにくは粗みじん切り、にんじんは1cm角、セロリは5mm幅、キャベツは幅1cmのざく切りにします。ホットドッグまたはウインナーは厚さ7mmの斜め切りにします。マカロニは計量し、エバミルクは缶を開けておきます。野菜を大きく切るとマカロニだけ先に柔らかくなるので、にんじんは小さめを意識します。

手順2: 香味野菜と鶏を炒める
STEP 22 / 6

香味野菜と鶏を炒める

所要時間8分

鍋にバター20gとサラダ油小さじ1を入れ、中火で1分温めます。バターが泡立ち、茶色くなる前に玉ねぎとにんにくを入れて3分炒めます。玉ねぎの角が透き通り、にんにくの香りが立ったら鶏肉を加え、中火のまま4分返しながら炒めます。鶏の表面が白っぽくなり、鍋底に薄い肉汁が出たらパティス小さじ2を鍋肌から入れ、30秒だけ絡めます。ここで濃い焼き色を作る必要はありません。

手順3: 鶏を煮てほぐす
STEP 33 / 6

鶏を煮てほぐす

所要時間18分

水1.2Lとローリエを入れ、強火で一度沸かします。沸騰したら弱めの中火に落とし、表面の泡をすくいます。鍋の端から小さな泡がふつふつ上がる火加減で12分煮ます。鶏肉の中心が白くなり、温度計を使う場合は74度C以上になったら、鶏肉だけを取り出して2分休ませます。フォーク2本で繊維に沿って幅1cmほどにほぐし、鍋へ戻します。ほぐした鶏がスープに均一に散り、白い繊維が木べらに軽く絡む状態が目安です。煮汁が強く濁った場合は、ここで混ぜすぎず、泡だけをすくってください。

手順4: マカロニを入れる
STEP 44 / 6

マカロニを入れる

所要時間9分

鍋を中火にし、スープがふつふつしたらマカロニ160gを加えます。最初の1分は木べらで鍋底をなぞり、くっつきを防ぎます。その後は中火から中弱火で8分煮ます。マカロニの表面がふくらみ、中心にほんの少し白い芯が残るくらいが目安です。完全に柔らかくしてから野菜を入れると、最後にミルクを合わせる頃には崩れます。煮汁が少ない場合は熱湯100mlまで足します。

手順5: 野菜とソーセージを煮る
STEP 55 / 6

野菜とソーセージを煮る

所要時間7分

中弱火にし、にんじん、セロリ、ホットドッグまたはウインナーを入れて4分煮ます。にんじんの角が少し丸くなり、竹串が浅く入る状態になったらキャベツを加えます。さらに3分煮て、キャベツがしんなりしながらも淡い黄緑色を残すところで止めます。強火でぐらぐら煮るとマカロニが割れ、キャベツの水分でスープが薄くなります。味見をして薄ければ塩をひとつまみだけ足します。

手順6: エバミルクで仕上げる
STEP 66 / 6

エバミルクで仕上げる

所要時間5分

弱火に落とし、エバミルク200mlと牛乳100mlを加えます。木べらで底からゆっくり混ぜ、鍋の縁に小さな泡が出るくらいで3分温めます。沸騰させません。スープが白くなり、木べらですくうとマカロニに薄くまとわるとろみが出たら、残りのパティス小さじ1、黒こしょうを加えます。火を止めて2分休ませ、器に盛って小ねぎを散らします。食卓ではパティスを数滴ずつ足し、塩気を各自で調整します。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

Sopasの材料。エルボーマカロニ、鶏もも肉、にんじん、セロリ、キャベツ、玉ねぎ、にんにく、エバミルク、パティス、ソーセージ、バターを並べている
Sopasは鶏肉とマカロニを近所のスーパーでそろえ、エバミルクとパティスでフィリピンらしい輪郭を作る
11品目

スープと主材料

材料 分量 代替・備考
鶏もも肉 600g 皮付き。骨付きなら700gでだしが濃い
エルボーマカロニ 160g 早ゆでではない普通のものが扱いやすい
玉ねぎ 150g 1cm角
にんにく 2片、12g 粗みじん切り
バター 20g 香り用。焦げやすいので油も併用
サラダ油 小さじ1 バターの焦げを抑える
1.2L 鶏を煮る。途中で100mlまで足してよい
ローリエ 1枚 なければ省略可
パティス 大さじ1 鍋へ小さじ2、最後に小さじ1で調整
小さじ1/2 パティスの塩分を見て調整
黒こしょう 小さじ1/3 仕上げに追加してもよい
9品目

野菜と仕上げ

材料 分量 代替・備考
にんじん 120g 1cm角。小さめに切ると火通りがそろう
セロリ 80g 5mm幅。苦手なら半量にする
キャベツ 180g 幅1cmのざく切り
フィリピン式ホットドッグ 2本 なければウインナー3本を薄切り。入れすぎない
エバミルク 200ml 無糖練乳。牛乳だけなら150mlにして煮詰めすぎない
牛乳 100ml エバミルクだけで濃い時に伸ばす
小ねぎ 2本 小口切り
食卓用のパティス 小さじ2 各自で数滴ずつ
温かいごはん、またはパン 4人分 現地ではパンと合わせることもある
アレルギーと食品安全

このレシピは鶏肉、乳製品、小麦を含むマカロニ、魚醤を使います。魚介アレルギーがある場合はパティスを使わず、塩小さじ3/4と薄口しょうゆ小さじ1で塩味を補います。鶏肉は中心温度74度C以上を目安に完全に火を通し、生の鶏肉を扱ったまな板、包丁、菜箸を盛り付けに使い回さないでください。

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材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

📊 栄養情報(1人分)
130
kcal
7.8g
タンパク質
5.3g
脂質
13.5g
炭水化物
1.3g
食物繊維
320mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。

ミルクの湯気が立つ、雨の日の鶏マカロニ

雨の日の昼、鍋のふたを開けると、にんにくと玉ねぎの甘い匂いの後から、ミルクの湯気がふわっと上がります。そこにマカロニ、ほぐした鶏肉、キャベツ、にんじんが沈んでいる。Sopas(ソパス)は、フィリピンの家庭で出会うと「今日はこれでいい」と肩の力が抜ける、白い鶏マカロニスープです。

鍋ごと食卓に出したSopas。マカロニ、鶏肉、キャベツ、にんじんが白いスープに入り、横にパティスと青ねぎを置いている
Sopasは鍋ごと出し、パティスや青ねぎを食卓で足すと家族の好みに合わせやすい

日本語で言えば「鶏マカロニスープ」ですが、ただのクリームスープではありません。エバミルクで白くするので生クリームほど重くなく、パティスの魚醤香が少しだけ奥に残ります。赤いフィリピン式ホットドッグを入れる家庭もあり、キャベツとにんじんで甘みを出す。朝食、軽い昼食、メリエンダと呼ばれるおやつ時間、体調が少し重い日の一杯まで、かなり幅広く食卓に入ってきます。

フィリピン料理を続けて作るなら、Sopasはアロスカルドティノラの間にあります。米でとろみを作るアロスカルドより洋風で、しょうがを効かせるティノラより子ども向けに丸い。それでも、パンシット・カントンルンピアンシャンハイと並べると、フィリピンの家庭料理が「甘い」「揚げる」だけではないことが見えてきます。

表記について

Sopas はスペイン語の sopa(スープ)に由来する名前として説明されます。フィリピン料理としては、鶏肉、マカロニ、野菜、ミルクを合わせる家庭料理の呼び名です。日本語では「ソパス」「チキンソパス」と表記されますが、本記事では現地表記に合わせて Sopas と書きます。


Sopasとは|エバミルクで丸くする家庭スープ

Sopasの骨格は、鶏だし、マカロニ、野菜、エバミルクです。Panlasang Pinoy や Kawaling Pinoy のチキンソパスでも、鶏を煮てほぐし、マカロニと野菜を入れ、最後にエバミルクで白くまとめる流れが見られます。Wikipedia でも、フィリピンのSopasはマカロニ、野菜、肉、エバミルクを使うクリーミーなスープとして説明されています。

現地らしさは、濃厚さではなく「軽い白さ」にあります。日本のクリームシチューのように小麦粉でとろみを強くつけると、Sopasから離れます。マカロニのでんぷんで自然に少しだけとろみが出て、エバミルクが角を丸め、パティスが塩気と発酵の余韻を足す。ここを守ると、牛乳で伸ばしただけのパスタスープになりません。

守りたい要素 日本での現実解 外すと何が変わるか
エバミルク 無糖練乳、またはエバミルク缶を使う 生クリームだと重く、牛乳だけだと薄い
パティス フィリピン魚醤。なければナンプラー小さじ2から 塩だけだとフィリピン料理の余韻が弱い
マカロニ エルボーマカロニ ペンネは大きく、早ゆで細麺は崩れやすい
キャベツ ざく切りで最後に短く煮る 煮すぎると甘みより水っぽさが出る
ソーセージ フィリピン式ホットドッグが理想。なければ少量のウインナー 入れすぎると加工肉の味が前に出る

初回は、ホットドッグよりもエバミルクと火加減を優先します。赤いソーセージがなくてもSopasにはなりますが、ミルクを入れてから強く沸かすと、白いスープがざらついて台無しになります。エバミルクは無糖です。加糖練乳を使うと甘いデザート寄りの味になるので、缶を買うときは「無糖」「evaporated milk」を確認してください。


買い出し導線|肉や乳製品より、パティスと鍋を見る

Sopasの買い出しで通販を見る価値があるのは、鶏肉、マカロニ、牛乳ではありません。近所のスーパーで足りるものはそこで買い、フィリピン料理らしい塩気を作るパティス、弱火を安定させる厚手鍋、鶏の火通りを見られる温度計に絞ると、買い物が散らかりません。

エバミルクはスーパーや輸入食材店で見つかることがあります。なければ牛乳だけで作れますが、白さと丸みは弱くなります。加糖練乳は代替になりません。缶の見た目が似ているので、必ず無糖かどうかを見てください。

掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。

ミルクを入れるスープは、鍋底だけが強く当たるとざらつきやすくなります。4人分なら22cm前後の厚手鍋が扱いやすく、弱火に落とした後も小さな泡を保ちやすいです。

鶏もも肉は小さく切るので火は通りやすいですが、初回は温度計があると安心です。特に骨付き肉で作る場合、骨の近くが赤く見えることがあるため、色だけで判断しない方が安全です。

日本の台所で守る分岐表

Sopasは代替しやすい料理ですが、全部を日本のクリームスープへ寄せると別物になります。守るところと逃がしてよいところを分けると、初回でも迷いません。

迷う材料 守りたい考え方 日本での現実解
エバミルク 甘くない濃縮乳で白くする 無糖練乳、エバミルク缶。加糖練乳は使わない
パティス 塩気に発酵の余韻を足す ナンプラー小さじ2でも可。塩だけより近い
ホットドッグ 甘めの加工肉を少量入れる家庭味 ウインナー3本まで。入れすぎない
マカロニ スープの中でふくらませる 早ゆでではないエルボー。別ゆでしない
キャベツ 甘みと軽さを足す 春キャベツなら煮る時間を1分短くする

牛乳だけで作る場合は、牛乳250mlを最後に入れ、沸騰させないように温めます。とろみは弱くなりますが、マカロニのでんぷんで少し丸くなります。生クリームを足すなら大さじ2まで。多く入れると、Sopasの軽さより日本のクリームシチューに近づきます。

ホットドッグは、赤い色と甘めの加工肉感が食卓の記憶になります。ただし、日本のウインナーを多く入れると燻製香が強くなります。2本から3本を薄く切り、スープ全体のうま味を補助する程度で止める方が、鶏だしとミルクの味が残ります。

マカロニを別ゆでするか迷うかもしれませんが、この料理では鍋に直接入れます。マカロニのでんぷんがスープを少しだけとろりとさせるからです。別ゆでしてから入れると、スープは澄みすぎ、ミルクの味だけが浮きやすくなります。

失敗原因|ざらつく、薄い、マカロニが崩れる

失敗 原因 直し方
スープがざらつく エバミルクを入れてから沸騰させた 弱火で温め、縁の小さな泡で止める
味が薄い パティスを怖がって塩気が足りない パティス数滴か塩ひとつまみを器で足す
マカロニが崩れる 先に煮すぎた、強火で混ぜすぎた 芯が少し残る段階で野菜へ進む
水っぽい キャベツを長く煮た、牛乳が多い ふたを外して弱火で3分温め、煮詰めすぎない
鶏がぱさつく 小さく切りすぎ、長く煮すぎ 3cm角で煮てからほぐし、ミルク後は短く温める
魚醤が強い 鍋に一気に入れた 鍋は小さじ2まで、残りは食卓で調整する

ざらついた時に、強火で煮詰めて戻そうとしないでください。乳製品がさらに分離し、マカロニも崩れます。鍋を火から下ろし、牛乳大さじ2を加えてゆっくり混ぜると、完全には戻らなくても口当たりは少し落ち着きます。

薄い時は、鶏ガラスープの素を足すよりパティスを数滴足す方が、Sopasの方向に戻ります。魚醤が苦手な人がいる食卓なら、鍋は控えめにして、器ごとにパティスと黒こしょうを置くのが現実的です。

保存と温め直し

Sopasは作りたてが一番軽いですが、冷蔵保存もできます。粗熱を30分以内に取り、浅い保存容器へ移します。冷蔵で2日が目安です。マカロニが水分を吸うので、翌日はかなり濃くなります。

温め直しは鍋が向いています。1人分に牛乳または水を50mlから80ml足し、弱火で6分から8分温めます。鍋の縁がふつふつし、全体から湯気が立てば十分です。電子レンジなら耐熱容器に入れ、水大さじ2を足し、600Wで2分、混ぜてさらに1分温めます。中心がぬるいまま残らないよう、器の底から混ぜて確認してください。

冷凍はあまり向きません。マカロニが割れ、乳製品の口当たりも落ちます。どうしても冷凍するなら、マカロニを少なめにしてスープと鶏肉中心で保存し、解凍後に別でゆでたマカロニを少し足す方が食べやすいです。

食べ方と献立

Sopasはそのまま一杯で軽い食事になります。フィリピンのパンデサルのような柔らかいパンがあればよいですが、日本ならロールパンや食パンでも十分です。白ごはんと合わせても構いませんが、マカロニが入るので量は少なめでよいです。

献立としては、酸味のあるシニガンと同じ日に重ねるより、揚げ物や焼き物の横に置く方がまとまります。春巻きのルンピアンシャンハイ、焼き鶏のチキンイナサル、なすの卵焼きトルタン・タロンと並べると、白いスープが食卓の逃げ場になります。

朝に出すなら黒こしょうを控えめにし、夜に出すならパティスを少し強めにします。子ども向けにはホットドッグを少し入れると食べやすくなりますが、大人だけなら鶏肉と野菜だけでも十分です。

よくある質問

エバミルクがありません。牛乳だけで作れますか?

作れます。牛乳250mlを最後に入れ、沸騰させず弱火で温めます。エバミルクより軽く、白さも弱くなりますが、マカロニのでんぷんで少し丸くなります。生クリームを入れる場合は大さじ2までにし、重くしすぎないでください。

加糖練乳で代用できますか?

できません。加糖練乳は甘く、Sopasのスープには向きません。缶の見た目が似ているため、買う時は無糖練乳、エバミルク、evaporated milk の表示を確認します。

マカロニは別ゆでした方がよいですか?

この料理では鍋に直接入れる方が向いています。マカロニのでんぷんがスープへ出て、軽いとろみになります。別ゆでする場合は崩れにくくなりますが、スープが薄く感じやすいので、最後にパティスを少し足してください。

フィリピン式ホットドッグなしでも作れますか?

作れます。鶏肉、マカロニ、エバミルク、パティスがあればSopasの芯は残ります。ウインナーを使うなら3本までにし、薄切りで短く煮ます。燻製香が強いものを多く入れると、スープ全体が加工肉の味になります。

子ども向けにする場合はどうしますか?

黒こしょうとパティスを鍋では控えめにし、大人だけ器で足します。セロリが苦手なら半量にして、キャベツとにんじんを少し増やします。マカロニは柔らかめでもよいですが、煮崩れると食べにくいので、最後の休ませ時間で調整します。

翌日に固まりました。失敗ですか?

失敗ではありません。マカロニがスープを吸うため、冷蔵すると自然に濃くなります。温め直す時に牛乳または水を50mlから80ml足し、弱火でゆっくり戻してください。強火で急ぐとミルクがざらつきます。

参考にした情報

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