サフランをのせたバスマティ米、クービデケバブ、焼きトマト、スマック玉ねぎを盛ったイランのチェロウ・キャバーブ
🔪下準備45分
🔥調理45分
🍽️分量4
🌍料理イラン料理
中東レシピ

チェロウ・キャバーブの作り方|イランの串焼き米

33分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: 玉ねぎをすりおろして強く絞る
STEP 11 / 7

玉ねぎをすりおろして強く絞る

所要時間8分

玉ねぎ180gをすりおろし、清潔な布または厚手のキッチンペーパーに包みます。ボウルの上で握り、玉ねぎ汁を大さじ4前後絞り出します。肉だねに入れるのは絞った後の玉ねぎ90g前後です。水分を残すと肉がゆるみ、返す時に串から滑ります。絞った玉ねぎが手で握ると軽くまとまり、汁がぽたぽた落ちない状態なら十分です。絞り汁は肉には入れず、トマトの横に出す玉ねぎを軽く洗う時に小さじ1だけ使うと香りを無駄にしません。

手順2: 肉だねを粘りが出るまで練る
STEP 22 / 7

肉だねを粘りが出るまで練る

所要時間7分

冷たい牛ひき肉450g、ラムひき肉250g、絞った玉ねぎ、塩小さじ1と1/4、黒こしょう小さじ1/2、ターメリック小さじ1/3、スマック小さじ1、サフラン水小さじ2をボウルに入れます。手を冷水で冷やしてから、底から押しつぶすように5分練ります。肉がボウルの側面に薄く貼りつき、持ち上げると一つの塊で伸びる状態が目安です。ぽろぽろしている場合は30秒ずつ追加で練り、温まって脂がにじむ場合は10分冷蔵します。

手順3: 平串に貼りつけて冷やす
STEP 33 / 7

平串に貼りつけて冷やす

所要時間15分

肉だねを8等分し、濡らした手で平串に沿わせます。長さ18cm、厚さ1.5cmほどに伸ばし、指先で浅い溝をつけます。端は串に巻き込むように薄く押さえ、返す時に割れないよう閉じます。成形した肉だねは表面がなめらかで、串を少し持ち上げても中央が垂れない状態にします。バットに並べ、冷蔵庫で10分冷やします。平串がない場合は、厚さ1.5cmの細長い小判形にして、串を使わずグリルパンで焼きます。

手順4: バスマティ米を下ゆでする
STEP 44 / 7

バスマティ米を下ゆでする

所要時間18分

バスマティ米360gを水がほぼ澄むまで洗い、30分浸水してざるに上げます。鍋に水2.5Lと塩大さじ1を入れて強火で沸かし、米を加えます。再沸騰したら中強火にし、湯が大きく踊る火加減で5から6分ゆでます。米粒の外側は白く柔らかく、中心に細い芯が残る状態で止めます。完全に柔らかくすると、蒸らしで割れてべたつきます。ざるに上げ、流水はかけず、鍋底の余熱を残さないように湯をよく落とします。

手順5: チェロウを蒸してサフランを入れる
STEP 55 / 7

チェロウを蒸してサフランを入れる

所要時間25分

厚手鍋を弱めの中火にかけ、米油大さじ1を広げます。下ゆでした米を山形に戻し、箸で蒸気穴を5か所開けます。水大さじ3、溶かしバター20gを回し入れ、ふたを清潔な布巾で包んで閉じます。最初の3分は中火で鍋底を温め、蒸気が出たら弱火に落として18分蒸します。火を止め、サフラン水小さじ3を米の一部へかけ、ふたを戻して5分置きます。米粒がふっくら立ち、鍋底に水分が見えず、白い米と黄色い米の粒が残る状態で止めます。完全に混ぜず、皿で重ねると見た目がきれいです。

手順6: クービデとトマトを焼く
STEP 66 / 7

クービデとトマトを焼く

所要時間12分

グリルパンを中強火で3分予熱し、表面がうっすら煙るくらいまで温めます。串を並べ、最初の90秒は触りません。肉の下側が固まり、脂の泡が細かく立ったら返します。片面3分ずつ焼き、さらに側面を各1分焼きます。トマトは横で転がしながら6から8分焼き、皮が割れて黒い点が出たら取り出します。クービデの一番厚い部分が75℃以上になり、押すと透明な肉汁が出れば火が通っています。

手順7: 米の上で串を抜いて仕上げる
STEP 77 / 7

米の上で串を抜いて仕上げる

所要時間5分

皿にチェロウを盛り、白い米の上にサフラン米を少しのせます。クービデを串ごと米の横へ置き、ラヴァシュまたは薄いパンで肉を軽く押さえながら串を引き抜きます。仕上げにバター15gを米へ分けてのせ、スマック小さじ1をまぶした薄切り玉ねぎ、焦げ目をつけたトマト、ハーブ、レモンを添えます。肉は崩れず長い形を保ち、米はふんわり山形に残る配置が目安です。全部を混ぜず、食べる人が一口ずつ崩す余地を残します。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

バスマティ米、サフラン、ひき肉、玉ねぎ、スマック、平串、トマトを並べた材料
肉だね、米、酸味、食卓の香草を分けておくと、調理中に迷いにくい

クービデは牛ひき肉とラムひき肉を混ぜると香りが出ます。ラムが苦手な場合は牛ひき肉だけでも作れますが、脂が少ない赤身だけだと串から落ちやすく、焼き上がりも乾きます。牛7、ラム3くらいから始めると食べやすいです。

13品目

肉串と添えもの

材料 分量 代替・備考
牛ひき肉 450g 脂が少なすぎる赤身だけは避ける。合いびきではなく牛主体が扱いやすい
ラムひき肉 250g 苦手なら牛ひき肉250gに置き換え、米油小さじ2を足す
玉ねぎ 180g すりおろして強く絞る。肉に入れるのは絞った後の玉ねぎ90g前後
小さじ1と1/4 肉だね用。焼く前に追加で振らない
黒こしょう 小さじ1/2 粗びきより細びきの方が肉に混ざりやすい
ターメリック 小さじ1/3 色と土っぽい香り。入れすぎるとカレー寄りになる
サフラン水 小さじ2 サフラン0.2gを湯大さじ1で10分戻す
スマック 小さじ2 肉だねに小さじ1、玉ねぎ用に小さじ1
トマト 4個 中玉。ヘタを取り、串またはグリルパンで焼く
紫玉ねぎ 80g 2mm薄切り。普通の玉ねぎでも可
レモン 1/2個 くし形に切る
ミント、バジル、青ねぎ 合計40g あるものを数種類。香菜よりミントやバジルが合わせやすい
ラヴァシュまたは薄いフラットブレッド 2枚 串を抜く時に肉を押さえる。なければ薄いトルティーヤ
7品目

チェロウ米

材料 分量 代替・備考
バスマティ米 360g 長粒米。日本米で作ると粘りが出やすい
2.5L 下ゆで用
大さじ1 下ゆで湯用。米に全部残る量ではない
無塩バター 35g 20gは蒸らし、15gは仕上げ
サフラン水 小さじ3 米用。サフラン0.3gを湯大さじ1と1/2で戻す
米油 大さじ1 鍋底の焦げ付き防止
大さじ3 蒸らし用
食品安全とアレルギー

このレシピは牛肉、羊肉、乳製品を使います。ひき肉は中心まで火を通し、家庭では一番厚い部分が75℃以上になるまで焼くと安心です。サフランやスマックに慣れていない人へ出す時は、少量から始めてください。ドゥーグやヨーグルトを添える場合は乳アレルギーの有無も確認します。


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📊 栄養情報(1人分)
763
kcal
33.8g
タンパク質
37.5g
脂質
72.5g
炭水化物
2.3g
食物繊維
900mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
4人分

材料|4人分、クービデ串とチェロウ米

バスマティ米、サフラン、ひき肉、玉ねぎ、スマック、平串、トマトを並べた材料
肉だね、米、酸味、食卓の香草を分けておくと、調理中に迷いにくい

クービデは牛ひき肉とラムひき肉を混ぜると香りが出ます。ラムが苦手な場合は牛ひき肉だけでも作れますが、脂が少ない赤身だけだと串から落ちやすく、焼き上がりも乾きます。牛7、ラム3くらいから始めると食べやすいです。

肉串と添えもの

材料 分量 代替・備考
牛ひき肉 450 g 脂が少なすぎる赤身だけは避ける。合いびきではなく牛主体が扱いやすい
ラムひき肉 250 g 苦手なら牛ひき肉250 gに置き換え、米油小さじ2を足す
玉ねぎ 180 g すりおろして強く絞る。肉に入れるのは絞った後の玉ねぎ90 g前後
小さじ1と1/4 肉だね用。焼く前に追加で振らない
黒こしょう 小さじ1/2 粗びきより細びきの方が肉に混ざりやすい
ターメリック 小さじ1/3 色と土っぽい香り。入れすぎるとカレー寄りになる
サフラン水 小さじ2 サフラン0.2 gを湯大さじ1で10分戻す
スマック 小さじ2 肉だねに小さじ1、玉ねぎ用に小さじ1
トマト 4 個 中玉。ヘタを取り、串またはグリルパンで焼く
紫玉ねぎ 80 g 2mm薄切り。普通の玉ねぎでも可
レモン 1/2 個 くし形に切る
ミント、バジル、青ねぎ 合計40 g あるものを数種類。香菜よりミントやバジルが合わせやすい
ラヴァシュまたは薄いフラットブレッド 2 枚 串を抜く時に肉を押さえる。なければ薄いトルティーヤ

チェロウ米

材料 分量 代替・備考
バスマティ米 360 g 長粒米。日本米で作ると粘りが出やすい
2.5L 下ゆで用
大さじ1 下ゆで湯用。米に全部残る量ではない
無塩バター 35 g 20 gは蒸らし、15 gは仕上げ
サフラン水 小さじ3 米用。サフラン0.3 gを湯大さじ1と1/2で戻す
米油 大さじ1 鍋底の焦げ付き防止
大さじ3 蒸らし用
食品安全とアレルギー

このレシピは牛肉、羊肉、乳製品を使います。ひき肉は中心まで火を通し、家庭では一番厚い部分が75℃以上になるまで焼くと安心です。サフランやスマックに慣れていない人へ出す時は、少量から始めてください。ドゥーグやヨーグルトを添える場合は乳アレルギーの有無も確認します。


米の湯気に、肉の煙が乗る

テーブルに白い米の山が置かれ、そこへ焼きたての長い肉串が運ばれてくる。平たいパンで肉を押さえ、金属串をすっと抜くと、熱い脂が米に落ちます。バターが溶け、サフランの黄色が少しだけ広がり、横には焦げたトマトとスマックをまぶした玉ねぎ。チェロウ・キャバーブ(Chelow kabab / چلوکباب)は、米と串焼きを別々に丁寧に作り、最後に皿の上で一つにするイラン料理です。

日本で「ケバブ」と聞くと、薄切り肉をパンに巻いた屋台料理を思い浮かべる人が多いかもしれません。チェロウ・キャバーブはそれとは違い、主役は米と串焼きの組み合わせです。チェロウは白く蒸した長粒米、キャバーブは炭火で焼いた肉。この記事では家庭で作りやすいクービデ(ひき肉を平串に貼りつけるタイプ)を軸にします。肉を串から落とさず、米をべたつかせず、サフランとスマックの香りを無理なく入れることが山場です。

同じイラン料理でも、ヨーグルトとサフランで米を固めるタフチンはオーブン料理、くるみとざくろのフェセンジャンは煮込みです。チェロウ・キャバーブはもっと直線的で、米、肉、酸味、香草を一皿で合わせます。中東の串焼きとしてジャーケバブルラケバブを作ったことがある人なら、「肉をどう串に留めるか」の違いがよく見えるはずです。

現地語と読み方

ペルシャ語では چلوکباب と書き、転写は chelow kabab、chelo kabab、čelow-kabāb など揺れます。چلو(chelow)は白く蒸した米、کباب(kabab)は焼いた肉を指します。本記事では日本語の読みやすさを優先して「チェロウ・キャバーブ」と書き、肉は家庭で扱いやすいクービデ(kabab-e koobideh)に寄せます。


チェロウ・キャバーブは、米と串焼きの合わせ技

イラン百科事典の Encyclopaedia Iranica は、チェロウ・キャバーブを、炊いた米と羊肉または仔牛肉の焼き物を組み合わせ、バター、卵黄、スマック、玉ねぎ、焼きトマト、バジルを添える料理として説明しています。別項のカージャール朝料理の記事では、米のチェロウと肉のキャバーブ自体は以前からあったものの、二つを組み合わせた皿は19世紀後半に新しい形として現れたと整理されています。

この料理が面白いのは、肉に濃いソースをかけないところです。焼き上がったクービデは、肉の脂、塩、玉ねぎの甘み、炭やグリルの香りで食べます。米にはバターとサフラン、酸味はスマック玉ねぎ、汁気は焼きトマトやドゥーグで補う。つまり、皿の中で味を組み立てる料理です。ソースで覆うのではなく、米に脂を受け止めさせ、玉ねぎとハーブで口を軽くします。

日本の家庭で作る時は、完全な炭火設備よりも、三つの判断を守る方が大事です。ひき肉は水分を抜いた玉ねぎでまとめる。米は日本米ではなく、できればバスマティ米をゆでてから蒸す。仕上げにサフラン、スマック、焼きトマトを置き、肉だけの焼き物にしない。この三つが入ると、同じフライパン調理でも「ひき肉串とごはん」から一段イランの食卓へ近づきます。

サフラン、スマック、平串、バスマティ米を並べたチェロウ・キャバーブの買い出し材料
近所で迷いやすいのは肉より、バスマティ米、サフラン、スマック、平串の四つ

買い出し|通販で見る価値があるもの

スーパーで買えるのは、ひき肉、玉ねぎ、トマト、バター、レモン、ハーブです。通販で見る価値があるのは、バスマティ米、サフラン、スマック、平たい金属串です。肉そのものは商品カードにしません。どの店で買うかより、脂の残ったひき肉を選び、買った日に練って焼く方が味に効きます。

バスマティ米は、チェロウらしさの芯です。日本米でも食べられますが、米粒が互いにくっつき、肉の脂を受けた時に重くなります。長粒米は下ゆでしてから蒸すと、粒が立ち、サフランバターが表面に軽く回ります。

サフランは少量で構いません。米全体を黄色く染める必要はなく、白い米の上に香りの濃い黄色い米を少しのせるだけで十分です。スマックは、レモンとは違う乾いた酸味を玉ねぎに足します。ムサッハンアルナヴト・ジエリにも回せるので、肉料理が好きなら使い切りやすいスパイスです。

平串は、クービデを成功させる近道です。丸串だと肉だねが回って落ちやすく、竹串は幅が足りません。平串がなければ、手で細長い小判形にしてグリルパンで焼く方法に切り替えます。その場合は「串焼き」ではなく「クービデ風の成形焼き」と割り切り、無理に竹串へ貼り付けない方がきれいに仕上がります。

掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。

失敗しやすいところ|肉が落ちる、米が重い

串から崩れたクービデと、平串にしっかり残ったクービデを比べた失敗比較
クービデが落ちる原因は、玉ねぎの水分、練り不足、冷却不足、串の形に分けて考える

チェロウ・キャバーブの失敗は、肉と米で分けて見ると戻しやすいです。肉が落ちたからといって米まで失敗ではありません。米が重くなっても、肉の香りがよければ食卓としては成立します。次回に直す場所を一つずつ切り分けます。

状態 原因 戻し方
肉が串から落ちる 玉ねぎの水分が多い、練り不足、肉だねが温かい 落ちた肉は小判形にして焼き直す。次回は玉ねぎを強く絞り、成形後10分冷やす
肉が硬い 赤身が多い、焼きすぎ、練りすぎて温まった ラムを3割混ぜるか、牛ひき肉だけなら米油小さじ2を足す
表面だけ焦げる グリルパンが熱すぎる、肉が厚い 火を中火へ落とし、厚さ1.5cm以下に成形する
米がべたつく 下ゆでしすぎ、日本米を使った、蒸らし水が多い ざるに上げた米を広げて3分冷まし、次回は5分ゆでで止める
サフランの香りが弱い 熱湯に直接入れた、量が少なすぎる ぬるい湯で10分戻し、白米全体ではなく一部へ濃く入れる

肉が落ちる最大の原因は、玉ねぎです。玉ねぎは甘みと香りをくれますが、水分も多い。絞った時に汁がほとんど出ないくらいまで握ると、肉だねは急に扱いやすくなります。つなぎとしてパン粉や卵を足す方法もありますが、入れすぎるとハンバーグに近づきます。初回は、落ちたら小判形で焼く逃げ道を持ち、次回に平串へ戻す方が失敗を引きずりません。

米は「ゆでる」と「蒸す」を混同しないことが大切です。下ゆでは完成させる工程ではなく、芯を少し残す工程です。蒸らしで火が入り、粒の表面が乾きます。日本の炊飯器で長粒米をそのまま炊くと楽ですが、チェロウらしい軽さは出にくいです。少し面倒でも、たっぷりの湯でゆでてから蒸すと、肉の脂を受けても皿全体が重くなりません。


食べ方と保存|ソースではなく、酸味と香草で軽くする

チェロウ・キャバーブをハーブ、スマック玉ねぎ、焼きトマト、ヨーグルトきゅうりと並べた食卓
チェロウ・キャバーブは肉と米だけでなく、玉ねぎ、ハーブ、焼きトマト、ドゥーグで口を軽くする

食べる時は、米を先に少し崩し、バターを熱で溶かします。次にクービデを一口分だけ切り、スマック玉ねぎ、焼きトマト、ハーブを少しのせます。ソースをかける料理ではないので、口の中で米、脂、酸味、香りを合わせる感覚です。焼きトマトは潰して米に混ぜると、肉の脂が軽くなります。

飲み物は、塩気のあるヨーグルト飲料のドゥーグがよく合います。家庭では無糖ヨーグルト100g、水120ml、塩小さじ1/5、乾燥ミント小さじ1/4をよく混ぜ、氷を入れれば近い雰囲気になります。乳製品を避ける場合は、冷たい炭酸水にレモンを絞り、ハーブを別皿で増やします。

献立を広げるなら、酸味のある前菜にフムスババガヌーシュ、イラン料理の流れならゴルメサブジを少量添えると、肉だけに寄りません。米料理の違いを楽しむ日は、サフランの層を焼き固めるタフチンと比べると、同じ米でも「焼く」と「蒸す」の差がはっきりします。

保存は肉、米、玉ねぎ、ハーブを分けます。クービデは粗熱が取れたら清潔な容器へ入れ、冷蔵で翌日まで。米も別容器で冷蔵し、温め直す時は水小さじ2を振って600Wで1分30秒、混ぜてさらに30秒温めます。肉はフライパンで弱めの中火にし、ふたをして片面2分ずつ温めます。電子レンジだけだと肉汁が出やすいので、時間がある日はフライパンの方が香りが戻ります。

冷凍するなら、焼いたクービデだけにします。1本ずつラップで包み、保存袋に入れて2週間を目安にします。解凍は冷蔵庫で半日、温めは弱火のフライパンでふたをして4から5分。米は冷凍できますが、チェロウの粒立ちは落ちます。次の日の昼に回すくらいなら冷蔵の方が扱いやすいです。


よくある質問

Q. 日本米で作ってもよいですか

作れますが、チェロウ・キャバーブらしい軽さは弱くなります。日本米を使う場合は、通常より水を1割減らして炊き、炊き上がり後にバターとサフラン米を少量混ぜます。下ゆでして蒸す方法は日本米だと割れやすいので、最初からバスマティ米と同じ扱いにしない方が安全です。

Q. 平串がない時はどうしますか

串を諦めて小判形にします。肉だねを長さ12cm、厚さ1.5cmに成形し、グリルパンで片面3分ずつ焼きます。見た目は変わりますが、味の方向は保てます。竹串へ無理に貼りつけると、返す時に肉が割れやすく、結局崩れます。

Q. ラム肉なしでも作れますか

作れます。牛ひき肉700gで作る場合は、脂のあるひき肉を選び、米油小さじ2を肉だねへ混ぜます。赤身だけだと硬くなりやすいので、練りすぎて温めないこと、焼きすぎないことを意識します。香りは穏やかになりますが、スマック玉ねぎと焼きトマトを添えれば食卓としてまとまります。

Q. サフランはターメリックで代用できますか

色だけなら代用できますが、香りは別物です。サフランがない日は、米を白いまま出し、ターメリックは肉だねに小さじ1/3だけ入れる方が自然です。米を黄色く染めるためにターメリックを多く入れると、チェロウよりカレー風味のライスに寄ります。

Q. 炭火で焼かないと本場感が出ませんか

炭火の香りは大きいですが、家庭ではグリルパンでも十分楽しめます。大切なのは、予熱した面で肉の表面を早く固めること、最初に触りすぎないこと、焼きトマトとスマック玉ねぎを添えることです。香りを足したい日は、最後に直火で軽く炙るより、グリルパンをしっかり予熱する方が安全で再現しやすいです。

Q. ドゥーグは必須ですか

必須ではありません。ただ、米と肉の皿なので、酸味と冷たさのある飲み物があると食べ疲れしにくくなります。無糖ヨーグルト、水、塩、乾燥ミントで簡単に近いものが作れます。乳製品を避ける人がいる場合は、炭酸水とレモン、ハーブの小皿で口を軽くします。


参考にした資料

  • Encyclopaedia Iranica, ČELOW-KABĀB(2026年5月29日参照)
  • Encyclopaedia Iranica, Qajar Cuisine(2026年5月29日参照)
  • Wikipedia contributors, Chelow kabab(2026年5月29日参照)
  • Bong Eats, Chelo Kabab(2026年5月29日参照)

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行チェロウ・キャバーブの作り方|イランの串焼き米
URL
https://sekaigohan.com/recipes/middle-east/iran/chelow-kabab
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年5月29日
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