くるみとざくろを飾った赤いムハンマラと温かい平焼きパン
🔪下準備45分
🔥調理35分
🍽️分量4
🌍料理シリア料理

ムハンマラの作り方|アレッポの赤いディップ

30分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
STEP 11 / 6

パプリカを焼く

手順1: パプリカを焼く

オーブンを230℃に予熱します。赤パプリカ3個を天板に置き、15分で一度返して25〜30分焼きます。皮の半分以上に黒いふくらみが広がり、実が少ししぼんだら取り出してください。赤い面が多く残ったままだと水分が抜けきらず、仕上がりがソースのように流れます。オーブンの火力差で時間が前後するため、分数より皮と実の変化を優先します。

STEP 22 / 6

蒸らして皮をむく

手順2: 蒸らして皮をむく

焼いたパプリカを耐熱ボウルへ移し、ふたかラップをして15分置きます。実がやわらかくなり、皮が指でつまめるようになったら、黒い皮、へた、種を外します。水で洗うと甘い汁まで流れるので、焦げた皮が少し残る程度ならキッチンペーパーで拭き取るだけにします。へたと種を外した実が大きければ、3〜4cmほどに手で裂いてください。皮をむいた実はざるに10分置き、底にたまった汁を切ります。ここを省くと、パン粉を増やしても赤い味が薄まります。

STEP 33 / 6

くるみを乾煎りする

手順3: くるみを乾煎りする

フライパンを中火にして、くるみ120gを油なしで3〜4分炒ります。割った時の中心まで温まり、薄い茶色とナッツの香りが出たら皿へ移してください。フライパンに残すと余熱で焦げます。濃い茶色や苦い煙が出る前に止め、完全に冷ましてから使うと、攪拌中に油が出にくくなります。

STEP 44 / 6

材料を合わせる

手順4: 材料を合わせる

フードプロセッサーにパプリカ、くるみ、パン粉40g、ざくろモラセス大さじ2、レモン汁大さじ1、にんにく、燻製パプリカ小さじ1、一味、クミン、塩、オリーブオイル大さじ2を入れます。にんにくが大きい場合は5mm角に切ってください。仕上げ用の油は残し、最初から全量を入れない方が、ゆるくなった時に戻しやすくなります。

STEP 55 / 6

短く回して味を見る

手順5: 短く回して味を見る

1秒ずつを8〜10回、合計20〜30秒ほど回します。へらで側面を落とし、くるみが米粒より少し小さい粒で残り、スプーンですくった跡が2〜3cm幅の溝として残る固さを目安にします。山が崩れるほどゆるければパン粉を小さじ2、粉っぽければオリーブオイルを小さじ1足し、その都度2回だけ回してください。刃を連続で回して滑らかにするより、止める時間をはさんだ方が粒の大きさを見失いません。

STEP 66 / 6

冷やして盛る

手順6: 冷やして盛る

味見をして、酸味が足りなければレモン汁を小さじ1、甘酸っぱさが足りなければざくろモラセスを小さじ1ずつ加えます。浅い器に厚さ1cmほどで広げ、中央をくぼませ、残りのオリーブオイル小さじ1と刻んだくるみ10gをのせます。冷蔵庫で30分休ませ、スプーンですくった跡がゆっくり戻る固さになれば完成です。冷やす前に油や酸味を足しすぎると、休ませた後の濃さを判断しにくくなります。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
12品目

材料

赤パプリカ、くるみ、ざくろモラセス、にんにく、パン粉を並べたムハンマラの材料
赤パプリカ、くるみ、ざくろモラセスの三つを先に確認すると買い物が迷いにくい

4人で前菜として食べる量です。パンに塗るなら4人分、野菜につけるだけなら6人ほどに分けられます。シリアの資料にはタヒニを加える配合もありますが、今回はくるみの香りを前に出すため入れません。初回は材料を増やさず、酸味と粗さの差を確かめます。

材料 分量 代替・備考
赤パプリカ 3個(約450g) 肉厚で赤いもの。黄パプリカでは色も甘さも弱くなる
くるみ 120g 無塩。香りを立てるため、必ず乾煎りする
パン粉 40g 細目がなじみやすい。食パンなら耳を除いて40g
ざくろモラセス 大さじ2(30ml) 味の芯。なければレモン汁大さじ1と黒砂糖小さじ1で代用可
オリーブオイル 大さじ3(45ml) 仕上げ用に小さじ1を別に取る
レモン汁 大さじ1(15ml) 生の果汁がよい。市販果汁でも可
にんにく 1片(約5g) 大きければ半分にする
燻製パプリカパウダー 小さじ1 アレッポペッパーがあれば小さじ1に替える
一味唐辛子 小さじ1/4 辛さが苦手なら小さじ1/8。カイエンでも可
クミンパウダー 小さじ1/2 香りが苦手なら小さじ1/4から
小さじ3/4 仕上げで増減する
くるみ・パセリ 各10g 飾り用。なくてもよいが、分量はここで決めておく
アレルギーの注意

くるみと小麦を使います。くるみアレルギーがある場合、この料理を別のナッツで置き換えると味も安全性も大きく変わります。無理に代替せず、赤パプリカのマリネに切り替えてください。パン粉を使わない場合は、グルテンフリーのパン粉を40g使います。アレルギー対応品は、原材料と同一工場表示まで商品ごとに確認してください。

ざくろモラセスは、赤パプリカの甘みを締め、くるみの油分を重くしない果実の酸味を持ちます。レモン汁と黒砂糖でも作れますが、ざくろ特有の濃い香りは残りません。西アジア料理を続けて作る人は買う価値があり、一度だけ試す人は代用で十分です。商品カードはAl Wadiの14oz(約397g)×2本なので、リンク先で内容量と在庫を確認してから選びます。商品情報の確認日は2026年8月21日です。価格は固定しません。

燻製パプリカはアレッポペッパーそのものではありません。アレッポペッパーの乾いた果実味ではなく、煙の香りが前へ出ます。アレッポペッパーを探して何軒も回るより、今回の代替として一瓶だけ買う位置づけです。すでにパプリカと一味があるなら見送れます。カードの商品は原材料がパプリカの粉末で、リンク先では「スモーク」と表示された商品か、容量と保存方法を確認してください。確認日は2026年8月21日です。

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材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

📊 栄養情報(1人分)
115
kcal
1.8g
タンパク質
9.8g
脂質
5.8g
炭水化物
1.3g
食物繊維
108mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
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材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

赤パプリカの皮が黒くなるまで焼くと、甘さが皿に残る

赤パプリカを焼くと、表面の皮がふくらみ、天板に落ちた汁が少し濃くなります。黒い皮をむいた実から出る甘い香りに、乾煎りしたくるみの香ばしさと、ざくろモラセスの深い酸味を重ねる。温かいピタでひとすくいすると、赤いペーストの中からくるみの粒が小さくほどけます。

ムハンマラ(muhammara、محمرة)は、シリア北部のアレッポに由来する赤いディップです。レバノンを含むレバントの食卓へ広がり、料理名はアラビア語の「赤くしたもの」に由来するとFood Heritage Foundationは説明しています。土地をまたいだ料理だからこそ、赤パプリカを焼く形だけが唯一の正解ではありません。

日本の台所で味を分けるのは、材料を増やすことより水分と粒の残し方です。パプリカの汁を切らずに回せばパンから流れ、くるみを長く攪拌すれば油が出て重くなります。ざくろモラセスも大さじ2を越えて足すと、果実の酸味が赤パプリカの甘さを覆います。

この記事の配合は、焼いた赤パプリカ、くるみ、パン粉を粗いペーストへまとめる形です。アレッポペッパーがあれば乾いた果実味のある辛さに寄せられますが、手に入りにくい時は燻製パプリカと一味唐辛子で辛さを保ちながら別の香りへ置き換えられます。守るべき軸は、黒く焼いた甘さ、くるみの粒、ざくろの酸味の三つです。

調理のコツ|ゆるい時は足し、重い時は引く

ゆるい、ちょうどよい、乾きすぎたムハンマラの質感比較
中央のように、油が浮かず、くるみの小さな粒が見える固さを目指す

ムハンマラは、フムスのように均一なクリームへする料理ではありません。パンの表面に留まり、くるみの粒が時々当たる粗いペーストが扱いやすい状態です。油が周りへ浮くならパプリカの水分が多すぎるので、パン粉小さじ2を混ぜて冷蔵庫で10分待ちます。ぼろぼろならレモン汁かオリーブオイルを小さじ1ずつ足します。大さじで一気に直すと、赤パプリカの甘さと酸味の釣り合いを戻せません。

フードプロセッサーは、持っている人だけ使えばよい

回す時間が長いと、くるみの油が出てペーストが重くなります。すり鉢と包丁があれば、この料理のために機械を買う必要はありません。くるみを5mmほどに刻み、赤パプリカを包丁でたたいてから、ボウルで混ぜれば粒の大きさを自分で決められます。カードのRM-5200Fは容量3.6L・700Wの機種なので、ナッツのディップやみじん切りをまとめて作る人向けです。4人分を一度だけ作る人は、置き場所と価格を確認したうえで見送って構いません。商品情報の確認日は2026年8月21日です。

アレンジ・バリエーション|残りを次の食事へ回す

ムハンマラを塗り、きゅうりとラディッシュをのせた平焼きパン
残りは平焼きパンに塗り、みずみずしい野菜を重ねると昼食になる

温めたピタに大さじ3ほど塗り、きゅうり、ラディッシュ、パセリを重ねると、ムハンマラの油分を野菜が受け止めます。シリアの食文化資料が紹介するメゼでは、ディップだけでなく平焼きパン、サラダ、漬物、オリーブなどを小皿で分けます。肉料理のソースとして一皿で完結させるより、酸味や塩気の違うものを少しずつ並べる方が、赤パプリカの甘さを長く楽しめます。

辛さを下げたい日は一味を抜き、燻製パプリカを小さじ1/2にします。辛いものを食べる人だけ、取り分けた皿へアレッポペッパーか一味を足す方法なら、全量を辛くせずに済みます。卵や乳製品を使わない配合なので、パン粉を植物性またはグルテンフリー品へ替えれば、食卓の条件に合わせやすい料理です。

UNHCR Canadaのシリア出身者のレシピには、トマト、玉ねぎ、赤唐辛子ペースト、シナモン、ざくろモラセスを加えて火を入れ、冷ましてから食べる形も掲載されています。焼きパプリカ版より水分が多く、ソースに近い仕上がりです。これは今回の配合の失敗時の代用品ではなく、別の家庭の味として試してください。

焼いた白身魚や鶏肉の横に出す時は、レモン汁を小さじ1だけ足して少しゆるめます。パスタソースにするなら、ゆで汁で伸ばす前にオリーブオイルを小さじ1加えます。水だけで伸ばすと、くるみの粒がざらつきやすくなります。残った分はパンに塗るほか、焼き野菜に小さじ1ずつ添えると、同じ味を続けて食べる感じが薄れます。

食文化の背景|アレッポの赤が、メゼの皿へ広がった理由

ムハンマラ、フムス、オリーブ、野菜、平焼きパンを並べたメゼの食卓
ムハンマラは一皿だけで完結させず、パンや野菜と分け合うメゼの一品として出される

Food Heritage Foundationは、ムハンマラをシリアのアレッポに由来する赤いディップと説明しています。料理名はアラビア語の「赤くしたもの」に由来し、レバノンを含むレバントの食卓へ広がりました。前菜、ディップ、パンに塗るスプレッドとして食べられてきた料理なので、材料の一つが違うだけで正誤を決めるより、どの地域と家庭の味を再現するかを見た方が実態に近い料理です。

メトロ・サウス・ヘルスのシリア食文化資料は、食事の形が地域、宗教、社会集団によって変わると注意書きを添えています。その資料では、祝日のメゼにディップ、サラダ、平焼きパン、漬物などを並べ、バーベキューにもパンやディップを添える例が紹介されています。ムハンマラは一皿で食事を終えるソースというより、パンですくい、別の小皿と少しずつ味を交わす料理として置くと、現地の食卓に近い役割になります。

同じ資料には、赤パプリカ、パン粉、くるみ、にんにく、タヒニ、ざくろモラセス、クミン、唐辛子を使う配合もあります。一方、UNHCR Canadaの『Tastes from Home』に掲載されたシリア出身者のレシピ「Muhammara with Walnut」は、トマト5個と玉ねぎ3個を赤唐辛子ペースト、ざくろモラセス、シナモンなどと火にかけ、冷ましてからくるみを合わせます。焼きパプリカを主役にする今回の配合とは材料と火入れが異なり、水分の多い柔らかな仕上がりです。これは失敗時の代用ではなく、別の家庭の味として知っておくと、レシピの幅を狭めずに済みます。

日本の台所では、食感を先に決めると材料の選択で迷いません。焼いた赤パプリカ版はパンの上に留まる濃いペースト、トマトを煮る版は料理に添えてすくう柔らかなディップです。 ざくろモラセスがあれば果実の酸味を一本で足せますが、レモン汁と黒砂糖なら酸味と甘みを別々に調整できます。代用で失われる濃い果実味まで同じにしようとせず、手元の材料で食卓に置きたい固さを選ぶのが現実的です。

同じメゼの皿にもう一品添えるなら、なめらかなフムス、焼きなすのババガヌーシュ、香草が主役のタッブーレが合います。赤いムハンマラ、白いフムス、緑のハーブサラダを平焼きパンと分ければ、同じディップを食べ続けるより、ひと口ごとの香りと酸味が変わります。

よくある質問

密閉容器に入れたムハンマラを冷蔵庫で保存する様子
表面を平らにして油を薄くのせ、ふたをして冷蔵すると乾きにくい

ざくろモラセスの代わりに、普通の酢を使えますか?

米酢だけでは、酸味が先に立ちます。レモン汁大さじ1と黒砂糖小さじ1を混ぜる方が近づきます。代用版はさっぱり仕上がるので、くるみを少し多めの130gにしてもよいでしょう。

赤パプリカは瓶詰めでも作れますか?

作れます。水気をしっかり拭いたローストパプリカ300gを使ってください。ただし、酢漬けのものは味が変わるので避けます。自分で焼く時より煙の香りは弱くなるため、燻製パプリカを小さじ1にします。

くるみをアーモンドに替えてもよいですか?

アレルギーがない前提なら料理としては作れますが、ムハンマラらしい苦味と油分は減ります。代替の安全性を優先したい場合は、別のナッツに替えるより赤パプリカのマリネにする方が安心です。

保存は何日できますか?

粗熱を待ち続けず、浅い清潔な容器へ移して2時間以内に冷蔵します。風味を保つ目安は作った日を含めて3日以内です。食べる分だけ別皿へ取り、残りに一度使ったパンや野菜を触れさせないでください。冷凍すると解凍後に赤パプリカと油が分離しやすいため、少量ずつ作る方が扱いやすいです。

水っぽくなった時、作り直さずに戻せますか?

パン粉を小さじ2ずつ加え、10分冷やします。それでも流れるなら、くるみを10gほど細かく刻んで混ぜます。加熱して水分を飛ばすと赤パプリカの香りが鈍るので、まず冷やして調整してください。

主な参考リンク

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