くるみとざくろを飾った赤いムハンマラと温かい平焼きパン
🔪下準備45分
🔥調理35分
🍽️分量4
🌍料理シリア料理
中東レシピ

ムハンマラの作り方|アレッポの赤いディップ

27分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: パプリカを焼く
STEP 11 / 6

パプリカを焼く

オーブンを230度に予熱します。赤パプリカ3個を天板に置き、途中で一度返して25〜30分焼きます。皮の半分以上が黒くふくらみ、実が少ししぼんだら取り出してください。赤い表面に焼き色が薄いままでは水分が残り、後でペーストがゆるくなります。

手順2: 蒸らして皮をむく
STEP 22 / 6

蒸らして皮をむく

焼いたパプリカを耐熱ボウルへ移し、ふたかラップをして15分置きます。実がやわらかくなり、皮が指でつまめるようになったら、黒い皮、へた、種を外します。水で洗うと甘い汁まで流れるので、焦げた皮が少し残る程度ならキッチンペーパーで拭き取るだけにします。

手順3: くるみを乾煎りする
STEP 33 / 6

くるみを乾煎りする

フライパンを中火にして、くるみ120gを油なしで3〜4分炒ります。薄い茶色になり、ナッツの香りが一段強くなったら皿へ移してください。フライパンに残すと余熱で焦げます。色が濃い茶色まで進むと苦味が出るので、ここは早めに止めます。

手順4: 材料を合わせる
STEP 44 / 6

材料を合わせる

1分で、フードプロセッサーにパプリカ、くるみ、パン粉40g、ざくろモラセス大さじ2、レモン汁大さじ1、にんにく、燻製パプリカ小さじ1、一味、クミン、塩、オリーブオイル大さじ2を入れます。にんにくが大きい場合は5mm角に切ってください。油を全量入れると回りすぎた時に戻しにくくなります。

手順5: 短く回して味を見る
STEP 55 / 6

短く回して味を見る

1秒ずつを8〜10回、合計20〜30秒ほど回します。へらで側面を落とし、くるみが米粒より少し小さい粒で残り、すくうと山になる固さを目安にします。粉っぽければオリーブオイルを小さじ1、ゆるければパン粉を小さじ2足し、その都度2回だけ回してください。

手順6: 冷やして盛る
STEP 66 / 6

冷やして盛る

味見をして、酸味が足りなければレモン汁を小さじ1、甘酸っぱさが足りなければざくろモラセスを小さじ1ずつ加えます。浅い器に厚さ1cmほどで広げ、中央をくぼませ、残りのオリーブオイル小さじ1と刻んだくるみ10gをのせます。冷蔵庫で30分休ませるとパン粉が水分を抱き、すくった跡が崩れにくくなります。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
12品目

材料

赤パプリカ、くるみ、ざくろモラセス、にんにく、パン粉を並べたムハンマラの材料
赤パプリカ、くるみ、ざくろモラセスの三つを先に確認すると買い物が迷いにくい

4人で前菜として食べる量です。パンに塗るなら4人分、野菜につけるだけなら6人ほどに分けられます。

材料 分量 代替・備考
赤パプリカ 3個(約450g) 肉厚で赤いもの。黄パプリカでは色も甘さも弱くなる
くるみ 120g 無塩。香りを立てるため、必ず乾煎りする
パン粉 40g 細目がなじみやすい。食パンなら耳を除いて40g
ざくろモラセス 大さじ2(30ml) 味の芯。なければレモン汁大さじ1と黒砂糖小さじ1で代用可
オリーブオイル 大さじ3(45ml) 仕上げ用に小さじ1を別に取る
レモン汁 大さじ1(15ml) 生の果汁がよい。市販果汁でも可
にんにく 1片(約5g) 大きければ半分にする
燻製パプリカパウダー 小さじ1 アレッポペッパーがあれば小さじ1に替える
一味唐辛子 小さじ1/4 辛さが苦手なら小さじ1/8。カイエンでも可
クミンパウダー 小さじ1/2 香りが苦手なら小さじ1/4から
小さじ3/4 仕上げで増減する
くるみ・パセリ 各10g 飾り用。なくてもよいが、分量はここで決めておく
アレルギーの注意

くるみと小麦を使います。くるみアレルギーがある場合、この料理を別のナッツで置き換えると味も安全性も大きく変わります。無理に代替せず、赤パプリカのマリネに切り替えてください。パン粉を使わない場合は、グルテンフリーのパン粉を40g使います。

ざくろモラセスには、赤パプリカの甘みを締め、くるみの油分を重くしない果実の酸味があります。何度か西アジア料理を作る人、または「レモンと砂糖の代用では物足りない」と感じる人には買う理由があります。一度だけ試したいなら、上のレモン汁と黒砂糖の代用で十分です。商品ページでは、内容量が14ozの2本組かを確認してから選んでください。

燻製パプリカはアレッポペッパーそのものではありません。赤い唐辛子の乾いた果実味より、煙の香りが前へ出ます。アレッポペッパーを探して何軒も回るより、家にない場合だけ小瓶を一つ買う、という位置づけが向いています。すでにパプリカと一味があるなら見送りで構いません。リンク先では、甘口ではなく燻製と明記されているかを確認してください。

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材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

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この料理の買い出し

買い出しガイド
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ざくろモラセス
ざくろモラセス
リサーチ日時:2026年7月11日
スモークパプリカパウダー
スモークパプリカパウダー
リサーチ日時:2026年7月11日
📊 栄養情報(1人分)
115
kcal
1.8g
タンパク質
9.8g
脂質
5.8g
炭水化物
1.3g
食物繊維
108mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。

赤いペーストが、パンをもう一枚呼ぶ

焼いた赤パプリカの皮をむくと、湯気と一緒に甘い匂いが立ちます。そこへ、乾煎りしたくるみの少し焦げた香り、レモンの細い酸味、ざくろモラセスの黒っぽい甘酸っぱさを重ねる。パンに塗る前から、もう味の行き先が決まっている料理です。

ムハンマラ(muhammara、محمرة)は、シリア北部のアレッポと結びつきの深い、赤パプリカとくるみのディップです。名前はアラビア語で「赤くしたもの」に近い意味を持つとされます。フード・ヘリテージ財団は、ローストした赤パプリカ、くるみ、パン、ざくろモラセスを組み合わせるアレッポ由来の料理として紹介しています。UNHCRカナダのレシピ集も、アレッポの唐辛子で作る伝統形を、赤パプリカで再現する方法を載せています。

日本の台所での難所は、赤パプリカをただ潰してしまうことです。水気が残ればソースのように流れ、くるみを回しすぎれば口どけはよくても、食べた時の小さな引っかかりがなくなります。反対に、ざくろモラセスを入れ過ぎると、赤パプリカの甘さが後ろへ下がります。

このレシピは、パンに厚く塗っても垂れない粗いペーストを目標にします。アレッポペッパーがあれば、現地に近い辛み方になります。手に入りにくい日は、燻製パプリカと一味唐辛子を少量ずつ使います。香りは同じではありません。それでも、赤パプリカの甘さと果実の酸味を壊さず、食卓で食べ進めやすい形にはなります。

調理のコツ|ゆるい時は足し、重い時は引く

ゆるい、ちょうどよい、乾きすぎたムハンマラの質感比較
中央のように、油が浮かず、くるみの小さな粒が見える固さを目指す

ムハンマラの正解は、滑らかなソースではなく、パンの表面に留まる粗いペーストです。左のように油が周りへ浮くなら、パプリカの水分が多すぎます。パン粉小さじ2を混ぜ、冷蔵庫で10分待ちます。右のようにぼろぼろなら、レモン汁かオリーブオイルを小さじ1足せば戻せます。どちらも一度に大さじで加えないこと。小さじで戻す方が、赤パプリカの甘さを見失いません。

フードプロセッサーは、持っている人だけ使えばよい

回す時間が長いと、くるみの油が出てペーストが重くなります。小型の機種を新たに買うのは、ナッツのディップ、みじん切り、少量のソースを月に何度も作る人向けです。すり鉢と包丁があれば見送って構いません。その場合はくるみを5mmほどに刻み、赤パプリカを包丁でたたいてから、ボウルで混ぜます。商品ページでは、容量が3.6Lかを確認すると、置き場所と一度に回せる量を判断しやすくなります。

小型フードプロセッサー
小型フードプロセッサー
リサーチ日時:2026年7月11日

アレンジ・バリエーション|残りを次の食事へ回す

ムハンマラを塗り、きゅうりとラディッシュをのせた平焼きパン
残りは平焼きパンに塗り、みずみずしい野菜を重ねると昼食になる

一番手軽なのは、温めたピタまたはトルティーヤに厚く塗り、きゅうり、ラディッシュ、パセリをのせる食べ方です。ムハンマラを大さじ3ほど、直径18cmのパン1枚に広げると、野菜の水気で薄まりにくくなります。チーズや肉を重ねる前に、一口食べてみてください。くるみの脂と赤パプリカの甘さがあるので、足さない方が軽くまとまる日もあります。

辛さを下げたい日は、一味を抜き、燻製パプリカを小さじ1/2にします。子どもと同じ食卓に出すなら、この量から始め、食べる人だけが後から唐辛子を足す方が安全です。ヴィーガンのままで十分な食べごたえがあります。

焼いた白身魚や鶏肉の横に出す時は、レモン汁を小さじ1だけ足して少しゆるめます。パスタソースにするなら、ゆで汁で伸ばす前にオリーブオイルを小さじ1加えます。水だけで伸ばすと、くるみの粒がざらつきやすくなります。

この料理の背景|アレッポから、メゼの皿へ

赤唐辛子、くるみ、ざくろが並ぶ市場の食材
赤い唐辛子、くるみ、ざくろの酸味が、ムハンマラの赤い味を作る
ムハンマラ、フムス、オリーブ、野菜、平焼きパンを並べたメゼの食卓
ムハンマラは一皿だけで完結させず、パンや野菜と分け合うメゼの一品として出される

ムハンマラはアレッポの料理として知られ、赤パプリカ、くるみ、ざくろモラセスの組み合わせが目印になります。メトロ・サウス・ヘルスのシリア食文化資料では、赤パプリカ、パン粉、くるみ、にんにく、タヒニ、ざくろモラセス、クミン、唐辛子を使うディップとして、焼いた平焼きパンとともに紹介されています。

家庭や店ごとに、パン粉の量、タヒニを入れるか、くるみをどこまで細かくするかは違います。レバノンでも作られ、トルコ南東部では近いものがアジュカと呼ばれることがあります。赤パプリカの甘さ、くるみの粒、果実の酸味が一皿の中で釣り合っているかを見た方が、家庭の食卓ではうまくいきます。

日本で作るなら、まずざくろモラセスの有無で二つに分けると迷いません。ある時は、赤パプリカが甘いほどモラセスを大さじ2で止めます。ない時は、レモンと黒砂糖で酸味と甘みを別々に足します。代用は便利ですが、ざくろの濃い果実味まで同じにはなりません。その差を知った上で選べば、通販するか代用するかが決めやすくなります。

近い料理をもう一皿並べるなら、なめらかなフムス、焼きなすのババガヌーシュ、香草が主役のタッブーレがよく合います。赤、白、緑がそろうと、パンだけでも食卓が単調になりません。

よくある質問

密閉容器に入れたムハンマラを冷蔵庫で保存する様子
表面を平らにして油を薄くのせ、ふたをして冷蔵すると乾きにくい

ざくろモラセスの代わりに、普通の酢を使えますか?

米酢だけでは、酸味が先に立ちます。レモン汁大さじ1と黒砂糖小さじ1を混ぜる方が近づきます。代用版はさっぱり仕上がるので、くるみを少し多めの130gにしてもよいでしょう。

赤パプリカは瓶詰めでも作れますか?

作れます。水気をしっかり拭いたローストパプリカ300gを使ってください。ただし、酢漬けのものは味が変わるので避けます。自分で焼く時より煙の香りは弱くなるため、燻製パプリカを小さじ1にします。

くるみをアーモンドに替えてもよいですか?

アレルギーがない前提なら料理としては作れますが、ムハンマラらしい苦味と油分は減ります。代替の安全性を優先したい場合は、別のナッツに替えるより赤パプリカのマリネにする方が安心です。

保存は何日できますか?

清潔な容器に移し、表面を平らにしてオリーブオイルを薄くのせ、ふたをして冷蔵します。作った日を含めて3日以内に食べ切ってください。食べる分だけ別皿へ取り、残りに一度使ったパンや野菜を触れさせないのが傷みにくい扱いです。

水っぽくなった時、作り直さずに戻せますか?

パン粉を小さじ2ずつ加え、10分冷やします。それでも流れるなら、くるみを10gほど細かく刻んで混ぜます。加熱して水分を飛ばすと赤パプリカの香りが鈍るので、まず冷やして調整してください。

主な参考リンク

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