レバノンの揚げキッビ。ヨーグルト、レモン、ミント、ピタパンを添えた俵形のブルグルと肉の揚げもの
🔪下準備1時間10分
🔥調理25分
🍽️分量4
🌍料理レバノン料理
中東レシピ

キッビの作り方|レバノンの揚げキッベ

25分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: ブルグルを戻す
STEP 11 / 8

ブルグルを戻す

所要時間10分

細挽きブルグル180gをボウルに入れ、表面が少し浸る程度の冷水を加えて10分置きます。粒が1から2mmほどにふくらみ、指でつまむと芯が硬く残らない状態が目安です。ざるに上げ、手で軽く押して余分な水分を切ります。火は使いません。水が多いと殻がゆるみ、鍋に入れた時に口が開きます。

手順2: 具を炒めて冷ます
STEP 22 / 8

具を炒めて冷ます

所要時間12分

フライパンにオリーブオイル大さじ1を入れ、中火で30秒温めます。玉ねぎ120gを5mm角に刻んで加え、3分炒めます。透き通り始めたらひき肉250gを加え、ほぐしながら5分炒めます。肉の赤みが消え、フライパンの底に水分がほとんど残らなくなったら、松の実35g、オールスパイス、黒こしょう、シナモン、塩を入れて2分炒めます。香りが立ち、松の実の縁が薄いきつね色になれば火を止めます。バットに広げて10分冷まします。

手順3: 殻の生地を練る
STEP 33 / 8

殻の生地を練る

所要時間8分

戻したブルグル、牛赤身ひき肉300g、すりおろして軽く水気を絞った玉ねぎ80g、刻んだミント、オールスパイス、クミン、シナモン、塩をボウルに入れます。手を氷水でぬらしながら8分練ります。最初は粒が目立ちますが、だんだん粘りが出て、押すとひび割れずに薄く広がる状態になります。フードプロセッサーを使う場合は20秒ずつ短く回し、熱で肉がだれないようにします。

手順4: 殻を hollow にする
STEP 44 / 8

殻を hollow にする

所要時間12分

生地を45gずつ取り、手を氷水でぬらして丸めます。親指を中央に入れ、反対の手で回しながら薄い楕円形の殻にします。厚さは5mm前後、長さは7cmほどが目安です。口の部分だけ薄くなりすぎると閉じる時に破れます。火は使いません。生地が手にべたつく時は油ではなく氷水を使い、表面を冷たく保ちます。

手順5: 具を詰めて口を閉じる
STEP 55 / 8

具を詰めて口を閉じる

所要時間15分

冷ました具を大さじ1弱ずつ入れます。入れすぎると閉じ口に具が挟まり、鍋の中で開きます。口をつまんで閉じ、両端を軽く尖らせます。閉じ目を指でなぞり、線が見えなくなるまでならします。割れが見える場合は、氷水をつけた指で生地を薄く貼り、表面がなめらかになるまで整えます。

手順6: 冷蔵庫で休ませる
STEP 66 / 8

冷蔵庫で休ませる

所要時間20分

成形したキッビをオーブンシートを敷いたトレーに並べ、冷蔵庫で20分休ませます。時間がある日は、この段階で1時間冷やすとさらに安定します。火は使いません。表面が少し締まり、持ち上げても指跡が深く残らない状態が目安です。重ねると形が崩れるので、1cm以上すき間を空け、必ず一段で置きます。

手順7: 170度Cで揚げる
STEP 77 / 8

170度Cで揚げる

所要時間16分

鍋に揚げ油を深さ4cm以上入れ、中火で170度Cまで温めます。キッビを3から4個ずつ入れ、油温が160度Cを下回らないように中火を保ちます。片面2分、返して2分、全体で5から6分揚げます。表面が濃いきつね色になり、泡が大きく荒いものから細かく落ち着き、持ち上げた時に殻が硬く締まっていれば揚げ上がりです。ひき肉料理なので、中心は71度C以上を安全側の目安にします。

手順8: 油を切って盛り付ける
STEP 88 / 8

油を切って盛り付ける

所要時間5分

揚げたキッビを網または紙に取り、5分休ませます。すぐ切ると具の油が流れやすいので、表面の泡が落ち着き、殻がカリッと硬くなってから盛ります。きゅうりを混ぜたヨーグルト、レモン、パセリ、ミント、ピタパンを添えます。熱々でも、少し温度が落ちた状態でもおいしく、メゼの皿に並べる時は半分に切ったものを混ぜると中身が見えて取りやすくなります。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

キッビに使う細挽きブルグル、赤身肉、松の実、スパイス、ヨーグルト
揚げキッビは細挽きブルグル、赤身肉、松の実、温かいスパイスで殻と具を分けて作る
9品目

外側の殻

材料 分量 代替・備考
細挽きブルグル 180g fine bulgur 表記を選ぶ。粗挽きは崩れやすい
牛赤身ひき肉 300g ラムひき肉を100g混ぜると現地寄り。脂が多い合い挽きは避ける
玉ねぎ 80g すりおろして軽く水気を絞る
ミント 8g みじん切り。乾燥ミントなら小さじ1
オールスパイス 小さじ1/2 バハラットがあれば小さじ1で置き換え可
クミンパウダー 小さじ1/2 土っぽい香りを少し足す
シナモン 小さじ1/4 入れすぎない
小さじ1 殻用
氷水 大さじ4から6 練る時と成形時に少しずつ使う
8品目

中の具

材料 分量 代替・備考
牛ひき肉またはラムひき肉 250g 赤身寄り。脂が多い時は炒めた後に拭く
玉ねぎ 120g 5mm角のみじん切り
松の実 35g 高い場合はくるみ30g。ただし香りは変わる
オリーブオイル 大さじ1 炒め用
オールスパイス 小さじ1/2 具用
黒こしょう 小さじ1/3 粗びき
シナモン 小さじ1/4 甘い香りを少しだけ
小さじ2/3 具用
6品目

揚げる・添える

材料 分量 代替・備考
揚げ油 800ml前後 鍋底から4cm以上
プレーンヨーグルト 150g きゅうり、ミント、塩を混ぜると合う
きゅうり 1/2本 5mm角
レモン 1/2個 食べる直前に絞る
ピタパンまたは薄いパン 2枚 バゲットでもよい
パセリ、ミント 各少量 食卓の香りを整える
代替してよいもの、しない方がよいもの

肉は牛だけでも作れます。ラムを少し混ぜると香りは近づきますが、苦手なら無理に入れなくて構いません。松の実はくるみに替えられます。ただしブルグルだけは、できれば細挽きを用意してください。クスクスやパン粉では、揚げた時の殻の締まり方が変わります。

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この料理の買い出し

買い出しガイド

買い出しで見る価値があるもの

スーパーで買える肉、玉ねぎ、ヨーグルトにリンクを貼る必要はありません。通販で見る価値があるのは、細挽きブルグル、レバントらしい温かい香りを作るオールスパイス、そして初回の割れと油吸いを減らす揚げ物用温度計です。

掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。
📊 栄養情報(1人分)
690
kcal
32.0g
タンパク質
38.5g
脂質
51.5g
炭水化物
6.0g
食物繊維
825mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
4人分

材料(4人分)

キッビに使う細挽きブルグル、赤身肉、松の実、スパイス、ヨーグルト
揚げキッビは細挽きブルグル、赤身肉、松の実、温かいスパイスで殻と具を分けて作る

外側の殻

材料 分量 代替・備考
細挽きブルグル 180 g fine bulgur 表記を選ぶ。粗挽きは崩れやすい
牛赤身ひき肉 300 g ラムひき肉を100 g混ぜると現地寄り。脂が多い合い挽きは避ける
玉ねぎ 80 g すりおろして軽く水気を絞る
ミント 8 g みじん切り。乾燥ミントなら小さじ1
オールスパイス 小さじ1/2 バハラットがあれば小さじ1で置き換え可
クミンパウダー 小さじ1/2 土っぽい香りを少し足す
シナモン 小さじ1/4 入れすぎない
小さじ1 殻用
氷水 大さじ4から6 練る時と成形時に少しずつ使う

中の具

材料 分量 代替・備考
牛ひき肉またはラムひき肉 250 g 赤身寄り。脂が多い時は炒めた後に拭く
玉ねぎ 120 g 5mm角のみじん切り
松の実 35 g 高い場合はくるみ30 g。ただし香りは変わる
オリーブオイル 大さじ1 炒め用
オールスパイス 小さじ1/2 具用
黒こしょう 小さじ1/3 粗びき
シナモン 小さじ1/4 甘い香りを少しだけ
小さじ2/3 具用

揚げる・添える

材料 分量 代替・備考
揚げ油 800 ml前後 鍋底から4cm以上
プレーンヨーグルト 150 g きゅうり、ミント、塩を混ぜると合う
きゅうり 1/2 本 5mm角
レモン 1/2 個 食べる直前に絞る
ピタパンまたは薄いパン 2 枚 バゲットでもよい
パセリ、ミント 各少量 食卓の香りを整える
代替してよいもの、しない方がよいもの

肉は牛だけでも作れます。ラムを少し混ぜると香りは近づきますが、苦手なら無理に入れなくて構いません。松の実はくるみに替えられます。ただしブルグルだけは、できれば細挽きを用意してください。クスクスやパン粉では、揚げた時の殻の締まり方が変わります。

油に入れた瞬間、ブルグルの殻が香ばしく締まる

台所でキッビを作る日は、いつもの肉だねとは少し違う手つきになります。ひき肉にパン粉を混ぜるのではなく、細挽きブルグルを水で戻し、赤身肉と一緒に練って薄い殻を作る。中には玉ねぎ、肉、松の実、温かいスパイスを炒めた具を詰める。濡らした指で口を閉じ、両端をすっと尖らせると、ラグビーボールのような小さな形が並びます。

これがキッビ、アラビア語では كبة / kibbeh と書かれるレバノンを代表する料理です。焼き型に詰めるキッベ・ビッサニーヤより手間はかかりますが、揚げたての薄い殻と、松の実入りのしっとりした具の差は、こちらでしか出ません。

日本で難しいのは、珍しい材料よりも水分と油温です。ブルグルが粗いと殻が割れ、玉ねぎが水っぽいと揚げた時に口が開き、油が低いと表面が固まる前に崩れます。逆に、細挽きブルグル、赤身の肉、冷えた成形、170度C前後の油温を守ると、家庭の鍋でもかなり近づけます。

この記事では、レバノンの揚げキッビを、日本のスーパーと通販でそろえられる材料に落とし込みます。フムスタブーレババガヌーシュファラフェルと並べるメゼの食卓までつなげます。

アレルギー情報

この料理には小麦を含むブルグル、牛肉または羊肉、ナッツ類の松の実を使います。添えものにヨーグルトやタヒーニを出す場合は乳製品、ごまにも注意してください。市販スパイスは製造ラインで小麦、乳、ナッツを扱う場合があるため、アレルギーがある方は表示を確認してください。

キッビとは何か

キッビは、ブルグルと細かくした肉を合わせた生地を軸にするレバントの料理です。形は一つではありません。俵形に包んで揚げるもの、トレーに敷いて焼くもの、生で食べるもの、ヨーグルトや酸味のある汁で煮るものまであります。レバノンの家庭や地域では、南部の香味ブルグル、海沿いの魚のキッビ、ベッカー渓谷のかぼちゃやスマックを使う形など、材料の組み合わせも変わります。

今回作るのは、揚げる俵形のキッビです。英語圏では fried kibbeh、kibbeh balls、kibbeh raas と書かれることが多く、前菜としても、祝いの日の作り置きとしても出されます。外側は肉入りのブルグル生地、内側は炒めた肉と玉ねぎ、松の実。外も中も肉を使うので重そうに見えますが、レモン、ヨーグルト、ハーブ、薄いパンと一緒に食べると、意外に軽く進みます。

焼きキッベとの違い

種類 家庭で難しい点 向いている日
揚げキッビ 具を包む俵形 成形、冷却、油温 メゼ、来客、作り置き
キッベ・ビッサニーヤ 型に敷く焼き型 層の厚さ、焼き温度 家族分を一度に作る日
キッビ・ラバニエ ヨーグルト煮 ヨーグルトの分離 酸味のある温かい主菜
キッビ・ナイエ 生肉のメゼ 食品衛生と肉の鮮度 日本の家庭では避ける

日本の家庭では、いきなり生のキッビへ寄せる必要はありません。火を通す揚げキッビでも、ブルグルと肉を一体にして薄く包むという芯は十分に味わえます。

割れやすい原因と直し方

殻が揚げ油の中で開く

閉じ目に具が挟まっているか、成形後の冷却が足りません。詰める量を大さじ1弱に減らし、閉じ目を指でなぞって線を消します。冷蔵庫で20分休ませる工程は省かないでください。

表面だけ黒く、中がぬるい

油温が高すぎます。180度Cを超えると、ブルグルの表面だけが先に濃くなります。170度C前後に戻し、一度に入れる個数を減らします。揚げ物用温度計がない場合は、小さな生地を落として、すぐ浮き上がりながら細かい泡が出る程度を目安にしますが、初回は温度計の方が安定します。

油を吸って重い

油温が低いか、成形したキッビの表面が湿りすぎています。160度Cを下回ると殻が固まるまで時間がかかり、油を吸います。冷蔵庫から出したキッビの表面に水滴がある場合は、軽く紙で押さえてから揚げます。

具がぱさつく

具を炒めすぎると、揚げた後に乾きます。肉の赤みが消え、底の汁気が飛んだところで止め、松の実とスパイスを入れて短く仕上げます。冷ます時も、熱いフライパンに置いたままにせず、バットへ広げます。

現地の食べ方と献立

揚げキッビは、単独で大皿の主菜にするより、酸味とハーブのある皿と並べる方が食べやすくなります。レバノンのメゼらしく寄せるなら、フムスタブーレババガヌーシュ、ピタパンを同じ卓上に置きます。肉の香ばしさ、ヨーグルトの冷たさ、パセリの青さ、レモンの酸味が交互に来ると、揚げ物なのに重さが残りません。

焼き型のキッベを作ったことがある方は、キッベ・ビッサニーヤを家族用、揚げキッビを来客用と分けると使いやすいです。どちらもブルグル、赤身肉、オールスパイスを使うので、買い出しはかなり重なります。

日本の夕食に入れる日は、ご飯よりも、きゅうり、トマト、レモン、ヨーグルトを多めに用意してください。ご飯に合わせるなら、塩を控えたきゅうりサラダを横に置き、キッビは一人2から3個にすると、重くなりすぎません。

保存と作り置き

成形後、揚げる前のキッビは冷凍できます。トレーに一段で並べて2時間凍らせ、固まったら保存袋へ移します。冷凍で3から4週間を目安にし、揚げる時は解凍せず、160から165度Cの油で入れ、最後に170度Cへ上げて色をつけます。凍ったまま高温の油に入れると、表面だけ色づいて中心が冷たいままになりやすいです。

揚げた後のキッビは、冷蔵で翌日までがおすすめです。温め直しはトースターまたは180度Cのオーブンで8分ほど。電子レンジだけだと殻が湿りやすいので、レンジで短く温めてからトースターで表面を戻す方が食感が残ります。

来客用に前日から準備するなら、具だけ前夜に炒めて冷蔵し、当日の朝に殻を練って包む順番が扱いやすいです。殻まで前日に作る場合は、乾燥を防ぐために一段で並べ、表面に触れないようにラップをふんわりかけます。冷蔵のまま一晩置くと表面が締まって揚げやすくなりますが、玉ねぎの水分が多い生地は翌日に割れやすくなります。前日仕込みをする日は、玉ねぎをいつもよりしっかり絞り、氷水を入れすぎない方が安定します。

よくある質問

粗挽きブルグルでも作れますか

作れなくはありませんが、揚げキッビには向きません。粗挽きは殻に粒が残りやすく、薄く成形した時に割れやすくなります。どうしても粗挽きしかない場合は、戻した後にフードプロセッサーで短く砕き、粒を細かくしてから使います。

フードプロセッサーなしでも作れますか

作れます。肉は赤身の細かいひき肉を選び、ブルグルと肉を手で8分ほどしっかり練ります。現地のようななめらかさには届きにくいですが、成形時に氷水を使い、殻を厚くしすぎなければ家庭版として十分成立します。

松の実は省けますか

省けますが、香りと食感はかなり変わります。代替するなら、粗く刻んだくるみ30gが現実的です。アーモンドは硬さが残りやすいので、初回はくるみか松の実をおすすめします。

揚げずに焼けますか

焼けます。表面に油を薄く塗り、200度Cのオーブンで15から18分焼きます。ただし、揚げキッビ特有の薄い殻のカリッとした締まりは弱くなります。焼くなら、最初から型に敷くキッベ・ビッサニーヤの方が家庭では安定します。

バハラットがない時の配合は

オールスパイス小さじ1/2、クミン小さじ1/2、シナモン小さじ1/4、黒こしょう小さじ1/4で方向は作れます。クローブやナツメグを足す場合は、ごく少量にしてください。入れすぎると菓子のような香りに寄ります。

参考文献

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行キッビの作り方|レバノンの揚げキッベ
URL
https://sekaigohan.com/recipes/middle-east/lebanon/kibbeh
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年6月2日
主な参考リンク
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