米麺に魚の香味スープ、きゅうり、もやし、いんげん、ハーブをのせたカンボジアのノムバンチョック
🔪下準備40分
🔥調理40分
🍽️分量4
🌍料理カンボジア料理
東南アジアレシピ

ノムバンチョックの作り方|カンボジア米麺

27分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: クルーン風ペーストを細かくする
STEP 11 / 7

クルーン風ペーストを細かくする

所要時間12分

火加減なし

レモングラスは硬い外皮を除き、白い部分を薄い小口切りにします。ガランガル、生ターメリック、こぶみかんの葉、にんにく、エシャロットも細かく刻みます。すり鉢なら粗い粒が残るまで叩き、フードプロセッサーなら途中で側面を落としながら短く回します。なめらかなカレー粉ペーストではなく、繊維が少し残る黄色い香味だれで止めます。

手順2: 魚を静かに下煮する
STEP 22 / 7

魚を静かに下煮する

所要時間10分

火加減は中火から弱火、温度の目安は80から90度C

鍋に水900ml、白身魚、レモングラスの青い部分があれば1本分、こぶみかんの葉1枚を入れます。中火で温め、鍋肌に小さな泡が出たら弱火に落とします。ぐらぐら沸かさず、魚の中心が白くなり、箸で軽く割れるまで7分ほど煮ます。魚を取り出し、煮汁はこしてスープに使います。

手順3: 魚の身と香味を合わせる
STEP 33 / 7

魚の身と香味を合わせる

所要時間8分

火加減なし

魚の粗熱が取れたら、皮と骨を取り、身を粗くほぐします。アンチョビ1枚は包丁で叩き、ナンプラー大さじ1と混ぜます。ほぐした魚の半量にクルーン風ペーストを加え、木べらで押すように混ぜます。魚の粒が少し残るくらいで止めると、スープに戻した時にとろみと食感が出ます。残り半量の魚は最後に加えるため、別に置きます。

手順4: 魚スープを煮る
STEP 44 / 7

魚スープを煮る

所要時間22分

火加減は弱めの中火から弱火、ふつふつが続く程度

鍋にサラダ油大さじ1を入れ、弱めの中火で温めます。魚を混ぜたクルーンを入れ、焦がさないよう3分炒めます。香りが立ち、鍋底に黄色い油がにじんだら、こした魚の煮汁700mlを少しずつ注ぎます。ココナッツミルク200ml、ナンプラー大さじ1/2、きび砂糖小さじ1を加え、弱火で12分煮ます。最後に残しておいた魚を戻し、塩で整えます。

手順5: 野菜を冷たく準備する
STEP 55 / 7

野菜を冷たく準備する

所要時間12分

火加減は強火、いんげんだけ沸騰湯で60秒

きゅうりは細切り、キャベツまたは紫玉ねぎは薄切りにします。もやしは洗って水気を切ります。いんげんは1cmに切り、沸騰した湯で60秒だけ茹で、すぐ冷水に取ります。強火で湯を沸かし、色が濃くなったところで止めるのが目安です。ミント、バジル、大葉は葉だけにして、食卓で手でちぎれるよう大きめに残します。

手順6: 米麺を戻して締める
STEP 66 / 7

米麺を戻して締める

所要時間8分

火加減は強火、湯はしっかり沸騰

乾燥米麺は幅2から3mm、または細い丸麺を選び、袋の表示より30秒短く茹でます。鍋の湯は強火で沸かし、麺を入れた後も小さく沸き続ける状態を保ちます。麺の中心に白い芯がなくなり、箸で持ち上げると自然にほどける状態が目安です。ざるに上げ、流水でぬめりを洗い、最後に水気をしっかり切ります。温かいスープをかけるので、麺は常温から少し冷たいくらいで大丈夫です。

手順7: 麺、野菜、スープを重ねる
STEP 77 / 7

麺、野菜、スープを重ねる

所要時間6分

火加減なし

器に米麺を盛り、きゅうり、もやし、いんげん、キャベツ、ハーブを横に積みます。スープは食べる直前に温め直し、鍋肌がふつふつする程度で止めます。麺の中央へスープを1人分お玉2杯ほどかけ、レモン汁またはライムを少量絞ります。麺の表面にスープがさらっと絡み、器の底に1cmほど汁がたまる状態が目安です。食べる時は最初から全部混ぜず、スープを含んだ麺、冷たい野菜、ハーブを少しずつ崩して食べます。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
5品目

材料

ノムバンチョックで一番迷うのは、クルーン(kroeung)と呼ばれる香味ペーストです。レモングラス、ガランガル、ターメリック、こぶみかんの葉、にんにく、エシャロットを細かくして、魚のスープへ入れます。カレー粉だけで黄色くすると、香りが別物になります。

要素 現地らしさ 日本の台所での落とし方
米麺 やわらかい生米麺を使うことが多い 細めの乾燥米麺を戻し、茹でた後に水で締める
淡い魚だしとほぐした身 たら、すずき、鯛の切り身など骨の少ない白身魚
発酵魚 プラホックの強いうまみ ナンプラー大さじ1とアンチョビ1枚で控えめに補う
クルーン レモングラス、ガランガル、こぶみかんの葉、ターメリック 生または冷凍を使う。粉カレーだけにしない
野菜 生野菜を山盛りで合わせる きゅうり、もやし、いんげん、キャベツ、ハーブを用意

プラホックは代替の話が難しい材料です。完全に置き換えようとすると、塩辛さだけが立ったり、魚の発酵臭だけが目立ったりします。初回は無理に強く寄せず、ナンプラーで塩味、アンチョビで魚の濃さを足すくらいにすると、家族の食卓でも食べやすくなります。

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📊 栄養情報(1人分)
108
kcal
5.8g
タンパク質
3.3g
脂質
14.5g
炭水化物
1.3g
食物繊維
245mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
4人分

現地らしさを作る材料

ノムバンチョックで一番迷うのは、クルーン(kroeung)と呼ばれる香味ペーストです。レモングラス、ガランガル、ターメリック、こぶみかんの葉、にんにく、エシャロットを細かくして、魚のスープへ入れます。カレー粉だけで黄色くすると、香りが別物になります。

要素 現地らしさ 日本の台所での落とし方
米麺 やわらかい生米麺を使うことが多い 細めの乾燥米麺を戻し、茹でた後に水で締める
淡い魚だしとほぐした身 たら、すずき、鯛の切り身など骨の少ない白身魚
発酵魚 プラホックの強いうまみ ナンプラー大さじ1とアンチョビ1 枚で控えめに補う
クルーン レモングラス、ガランガル、こぶみかんの葉、ターメリック 生または冷凍を使う。粉カレーだけにしない
野菜 生野菜を山盛りで合わせる きゅうり、もやし、いんげん、キャベツ、ハーブを用意

プラホックは代替の話が難しい材料です。完全に置き換えようとすると、塩辛さだけが立ったり、魚の発酵臭だけが目立ったりします。初回は無理に強く寄せず、ナンプラーで塩味、アンチョビで魚の濃さを足すくらいにすると、家族の食卓でも食べやすくなります。

朝の市場みたいに、麺と野菜を重ねる

米麺を器にほどき、きゅうり、もやし、いんげん、ハーブを横に積む。そこへ魚の香りが混じった黄色いスープをかけると、台所の空気が一気に東南アジアへ寄ります。ノムバンチョック(Num banhchok / Nom banh chok、クメール語でនំបញ្ចុក)は、カンボジアで朝食や軽い食事として親しまれる米麺料理です。

日本語では「カンボジア風そうめん」と雑に説明されることがありますが、実際に作ると違いがはっきり出ます。主役は麺だけではありません。レモングラス、ガランガル、ターメリック、こぶみかんの葉を刻んだ香味ペースト、魚のだし、プラホックに近い発酵魚のうまみ、そして生野菜の山。この重なりで食べる料理です。

ノムバンチョックに使う米麺、白身魚、ココナッツミルク、レモングラス、ガランガル、こぶみかんの葉、野菜を台所に並べたところ
材料は米麺、魚、香味野菜、発酵魚のうまみ、生野菜に分けて用意すると迷わない

現地の生米麺やプラホックを日本で毎回そろえるのは難しいので、この記事では乾燥米麺、白身魚、ナンプラー、アンチョビ少量で家庭向けに組みます。守るべき芯は、香味ペーストを薄めないこと、魚の身をスープへ戻して軽くとろみを作ること、野菜を最後に冷たいまま重ねることです。

呼び方と表記

英語では Num banhchok、Nom banh chok、Num banh chok など表記が揺れます。クメール語ではនំបញ្ចុកと書かれ、米麺そのものや米麺料理を指す文脈で使われます。本記事ではキュー名に合わせてNum banhchokを併記し、日本語では「ノムバンチョック」と表記します。

材料 4人分

魚のスープ

材料 分量 代替・注意
乾燥米麺 320g 細めの米麺。太い麺なら戻し時間を長めにする
白身魚の切り身 320g たら、鯛、すずきなど。骨は取り除く
900ml 魚を下煮してスープに使う
ココナッツミルク 200ml 濃すぎるとカレー寄りになるので半量缶程度
ナンプラー 大さじ1と1/2 プラホックの代替の一部
アンチョビ 1枚、約5g 細かく叩く。苦手なら省いてナンプラーを小さじ1足す
きび砂糖 小さじ1 角を丸める。甘くしすぎない
小さじ1/3 最後に調整
レモン汁 小さじ2 仕上げに少量。ライムでも可

クルーン風ペースト

材料 分量 代替・注意
レモングラス 2本、白い部分約40g 冷凍でも可。硬い外皮は除く
ガランガル 20g なければしょうが15g。ただし香りは別物
生ターメリック 8g なければターメリックパウダー小さじ1
こぶみかんの葉 4枚 中央の硬い筋を取る。なければライム皮少量
にんにく 2片 芯を除く
エシャロットまたは赤玉ねぎ 50g 玉ねぎなら水分が多いので炒め時間を1分延ばす
サラダ油 大さじ1 ペーストを炒めるため

仕上げ野菜

材料 分量 代替・注意
きゅうり 1本 細切り
もやし 120g さっと洗い、水気を切る
いんげん 80g 1cmに切って軽く茹でる
キャベツまたは紫玉ねぎ 80g バナナの花の代替。細く刻む
ミント ひとつかみ 香りの軸
バジルまたは大葉 ひとつかみ タイバジルがあれば近い
ライムまたはレモン 1/2個 くし形に切る
アレルギーと食品安全

このレシピは魚、小麦を含む可能性がある調味料、ナンプラーを使います。魚は中心まで火を通し、ほぐす前に骨を取り除いてください。妊娠中の方、小さな子ども、高齢の方、体調に不安がある方へ出す場合は、魚の中心が63度C以上になっているか確認すると安心です。

買い出しで迷うもの

米麺、魚、きゅうり、もやしは近所でそろいます。通販で見る価値があるのは、香りの芯になるレモングラス、ガランガル、こぶみかんの葉です。ここをしょうが、レモン皮、カレー粉だけで済ませると、食べられる麺料理にはなりますが、クメール料理らしい青くて土っぽい香りが出ません。

レモングラスは生がなければ冷凍で十分です。根元の白い部分を薄く刻むと、すり鉢でもフードプロセッサーでもペーストにしやすくなります。

生ターメリックが手に入らない日は、パウダーで色と土っぽい香りを補います。カレー粉ではなく単体のターメリックを使うと、スープの方向がぶれにくくなります。

掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。

ガランガルは、しょうがよりも木質で、少し樟脳のような香りがあります。しょうがで代替はできますが、ノムバンチョックのスープを「東南アジアの魚スープ」に寄せるなら、ここは買い足す価値があります。

こぶみかんの葉は、入れる量は少なくても香りの輪郭を作ります。葉の筋は硬いので取り、細く刻むか、スープで香りを出して最後に取り除きます。

プラホックなしで近づける考え方

プラホックは、カンボジア料理のうまみと香りを支える発酵魚です。ただ、日本の家庭で毎回使いやすい材料ではありません。強い発酵香をいきなり足すより、初回はナンプラーとアンチョビで控えめに補い、魚の煮汁とクルーンをきちんと作る方が失敗しにくいです。

材料 近づくところ 注意点
ナンプラー 塩味と魚醤のうまみ 入れすぎるとタイ料理寄りの塩辛さになる
アンチョビ 発酵魚の濃さ 1枚で十分。多いと洋風の塩蔵魚に寄る
味噌少量 丸み クメール料理らしさは弱くなる。小さじ1/2まで
塩だけ 食べやすさ 現地らしい奥行きはかなり弱くなる

代替不可に近いのは、レモングラスとガランガルの組み合わせです。ここを抜くと、魚のココナッツスープに米麺を入れた料理になります。プラホックを持っていなくても、香味ペーストだけはなるべく守ってください。

失敗しやすいところ

症状 原因 直し方
スープが魚臭い 魚を強く沸かした、骨や血合いが残った 弱火で下煮し、煮汁をこす。しょうがではなくレモングラスを増やす
香りが薄い ペーストが粗すぎる、炒め時間が短い レモングラスを薄切りにし、油で3分炒めて香りを出す
カレー粉味になる ターメリックと市販カレー粉に頼った ガランガル、こぶみかんの葉、レモングラスを入れる
麺が切れる 茹ですぎ、流水で強く揉みすぎ 表示より短く茹で、指で軽くほぐす程度に洗う
野菜が水っぽい 切ってから水を切っていない ざるで10分置き、盛る直前にのせる
塩辛い ナンプラーとアンチョビが多い ココナッツミルク50mlと煮汁100mlを足し、レモン汁で締める

スープが薄い時に、すぐナンプラーを足すと塩だけが前に出ます。まず弱火で5分煮て、魚の身を少し崩してから味を見る方が安定します。麺にかける料理なので、スープ単体で少し濃いくらいがちょうどよいですが、野菜の水分も入ることを忘れないでください。

食べ方と献立

カンボジアのノムバンチョックは、朝に食べる軽い麺料理として語られることが多い一方、野菜を増やせば昼食にもなります。日本の食卓では、熱いスープを大鍋で出し、米麺と野菜を別皿にして、各自が器で重ねると食べやすいです。

同じカンボジア料理で続けて読むなら、魚の香味蒸しであるアモックはココナッツと香味ペーストの使い方が近く、牛肉をさっと炒めるロックラックは食卓の主菜に寄ります。保存食の流れでは、干し魚を使うアルック・トレイ・ンゲアットも、魚とうまみの扱いを比べやすい料理です。

東南アジアの米麺で比べるなら、ベトナムのフォーガーは澄んだ鶏だし、ミャンマーのモヒンガーは魚と米麺の朝食スープです。ノムバンチョックはその中でも、生野菜を山にして、香味の強い魚スープをかける食べ方が魅力です。

保存と作り置き

保存は、スープ、麺、野菜を必ず分けます。全部を混ぜると、米麺がスープを吸い、野菜から水が出て、翌日にはぼそっとします。

保存対象 期間 ポイント
魚スープ 冷蔵2日 完全に冷ましてから保存。再加熱は弱火でふつふつまで
茹でた米麺 冷蔵1日 少量の油を絡めず、固まったらぬるま湯でほぐす
切った野菜 冷蔵1日 水気を切り、ハーブは別に包む
冷凍 スープのみ2週間 ココナッツミルクが少し分離するので、再加熱後によく混ぜる

作り置きするなら、前日にクルーン風ペーストだけ作るのが一番効果的です。冷蔵で2日持ちます。魚を煮るところから先は、食べる日に進める方が香りが残ります。

よくある質問

プラホックがないと作れませんか

作れます。現地の香りを完全に再現する材料ではありませんが、ナンプラーとアンチョビ少量で魚のうまみを補えます。初回は食べやすさを優先し、慣れたら東南アジア食材店でプラホックを探すのが現実的です。

魚は何を使えばよいですか

たら、鯛、すずき、さわらなど、身が白くて骨を取りやすい魚が向きます。青魚は香りが強く、クルーンの香りとぶつかりやすいので初回は避けます。切り身を使う場合でも、皮と骨を外してからほぐしてください。

ココナッツミルクは必須ですか

地方や家庭で濃さは変わりますが、日本の台所では少量入れると魚の香りと香味ペーストがまとまりやすくなります。入れすぎるとラクサのような濃い麺スープへ寄るため、4人分で200mlを目安にしてください。

米麺はそうめんで代用できますか

食べられますが、別の料理になります。そうめんは小麦の香りと塩分があり、魚スープを吸うと柔らかくなりすぎます。どうしても使う場合は、かなり硬めに茹で、流水でよく洗ってから使います。

辛くしなくてもよいですか

この基本版は辛さを入れていません。カンボジア料理は、最初から強く辛いというより、食卓で唐辛子やライムを足して調整する形もあります。辛くしたい場合は、仕上げに刻み唐辛子を少量添えます。

朝食以外にも出せますか

出せます。昼食にするなら、米麺を少し増やすより野菜と魚を増やす方が満足感が出ます。夜に出す場合は、ロックラックのような肉料理を少量添えると、食卓が締まります。

参考にした資料

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行ノムバンチョックの作り方|カンボジア米麺
URL
https://sekaigohan.com/recipes/southeast-asia/cambodia/num-banhchok
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年6月3日
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