ミャンマーのモヒンガー。金色のナマズスープに米麺が浸かり、揚げ豆腐やパクチーがトッピングされている
🔪下準備30分
🔥調理1時間
🍽️分量4
🌍料理ミャンマー料理
東南アジアレシピ

モヒンガーの作り方|ミャンマーの国民食

32分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: 魚を茹でる
STEP 11 / 5

魚を茹でる

鍋に水1.5L、レモングラス、ターメリック小さじ1を入れて強火にかけます。沸騰したらナマズを入れ、弱火で15分茹でます。湯がふつふつ揺れる程度を保ち、魚の中心が白くなって身がほぐれ始めたら火通りの目安です。茹で汁は出汁なので捨てません。

手順2: 魚をほぐす
STEP 22 / 5

魚をほぐす

中心まで火が通った魚を取り出し、粗熱が取れる3分ほどの間に骨と皮を除いて身をほぐします。茹で汁は湯気が立つ程度に保温しておきます。身は細かいフレーク状にするとスープに溶け込みやすく、大きめに残す場合も骨が混ざらないよう指先で確認してください。

手順3: 香味野菜を炒める
STEP 33 / 5

香味野菜を炒める

別の鍋にサラダ油を熱し、玉ねぎ・にんにく・生姜を中火で5〜6分炒めます。玉ねぎが飴色になり全体がしんなりしたら、ターメリックとパプリカパウダーを加えて1分炒めます。粉が焦げると苦くなるため、香りが立ったらすぐ茹で汁へ進みます。

手順4: スープにとろみをつける
STEP 44 / 5

スープにとろみをつける

魚の茹で汁、ほぐした魚の身、ナンプラーを加えます。ひよこ豆粉は少量の水で溶いてから細く注ぎ、木べらで混ぜ続けながら弱火で20分煮込みます。スープが木べらに薄くまとわり、粉っぽさが消えて軽いとろみが出れば成功です。

手順5: 麺に注いで仕上げる
STEP 55 / 5

麺に注いで仕上げる

弱火で塩を調え、バナナの茎またはレンコンを加えて5分煮ます。レンコンが半透明になり、噛むと軽く歯ざわりが残る程度で止めます。器に別茹でして水で洗った米麺を盛り、熱いスープを注いで、茹で卵やパクチーをのせれば完成です。

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Ingredients

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材料スライド
14品目

スープ

材料 分量 代替・備考
ナマズ(切り身) 400g ナマズが最も本格的。手に入らなければ鯛やスズキで代用可
1.5L 魚を茹でる用。後でスープのベースになる
レモングラス 3本(潰して結ぶ) 乾燥品なら大さじ2
ターメリックパウダー 小さじ2 色と風味の要
ナンプラー(魚醤) 大さじ3 ミャンマーではンガピジョー(ngapi ye)を使う
玉ねぎ 2個(みじん切り)
にんにく 6片(みじん切り)
生姜 3cm(すりおろし)
ひよこ豆粉(ベサン粉) 大さじ4 スープのとろみ付け。代用不可
米粉 大さじ2 追加のとろみ。なくても可
バナナの茎 150g(薄切り) 入手困難なら省略可。食感のアクセント
パプリカパウダー 小さじ1 色味の補助
サラダ油 大さじ3
小さじ1 味を見ながら調整
ひよこ豆粉(ベサン粉)の入手先

モヒンガーの特徴的な「とろみ」を生み出すひよこ豆粉は、インド食材店やカルディ、Amazonで購入できます。インド料理の「パコラ(天ぷら)」にも使う粉なので、「ベサン粉」「グラムフラワー」で検索すると見つかります。片栗粉や小麦粉では代用できません。ひよこ豆粉特有のナッティーな香ばしさがモヒンガーの味の核だからです。

1品目

材料 分量 代替・備考
米麺(ビーフン・細め) 400g ミャンマーではモンディ(米の丸麺)を使用
6品目

トッピング

材料 分量 備考
茹で卵 4個 半分にカット
揚げ豆腐(油揚げ) 4枚 一口大にカット
パクチー 適量 刻む
ライム 2個 くし切り
唐辛子フレーク 適量 好みで
揚げにんにくチップ 適量 カリカリ食感のアクセント
モヒンガーの材料。ナマズ、レモングラス、ひよこ豆粉、ターメリック、米麺などが並ぶ
モヒンガーの材料。ナマズとレモングラスが味の核を担う
バナナの茎について

バナナの茎(バナナステム)はモヒンガーの伝統的な具材です。シャキシャキした食感とほのかな甘みがスープに加わります。日本ではほぼ入手不可能ですが、レンコンの薄切りで食感を近づけることができます。アク抜きして薄切りにしたレンコンをスープに加えると、バナナの茎に近いシャキシャキ感が出ます。味は異なりますが、食感の役割は果たせます。

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📊 栄養情報(1人分)
120
kcal
7.0g
タンパク質
4.0g
脂質
14.5g
炭水化物
0.8g
食物繊維
230mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
4人分

材料(4人分)

スープ

材料 分量 代替・備考
ナマズ(切り身) 400 g ナマズが最も本格的。手に入らなければ鯛やスズキで代用可
1.5L 魚を茹でる用。後でスープのベースになる
レモングラス 3 本(潰して結ぶ) 乾燥品なら大さじ2
ターメリックパウダー 小さじ2 色と風味の要
ナンプラー(魚醤) 大さじ3 ミャンマーではンガピジョー(ngapi ye)を使う
玉ねぎ 2 個(みじん切り)
にんにく 6 片(みじん切り)
生姜 3cm(すりおろし)
ひよこ豆粉(ベサン粉) 大さじ4 スープのとろみ付け。代用不可
米粉 大さじ2 追加のとろみ。なくても可
バナナの茎 150 g(薄切り) 入手困難なら省略可。食感のアクセント
パプリカパウダー 小さじ1 色味の補助
サラダ油 大さじ3
小さじ1 味を見ながら調整
ひよこ豆粉(ベサン粉)の入手先

モヒンガーの特徴的な「とろみ」を生み出すひよこ豆粉は、インド食材店やカルディ、Amazonで購入できます。インド料理の「パコラ(天ぷら)」にも使う粉なので、「ベサン粉」「グラムフラワー」で検索すると見つかります。片栗粉や小麦粉では代用できません。ひよこ豆粉特有のナッティーな香ばしさがモヒンガーの味の核だからです。

材料 分量 代替・備考
米麺(ビーフン・細め) 400 g ミャンマーではモンディ(米の丸麺)を使用

トッピング

材料 分量 備考
茹で卵 4 個 半分にカット
揚げ豆腐(油揚げ) 4 枚 一口大にカット
パクチー 適量 刻む
ライム 2 個 くし切り
唐辛子フレーク 適量 好みで
揚げにんにくチップ 適量 カリカリ食感のアクセント
モヒンガーの材料。ナマズ、レモングラス、ひよこ豆粉、ターメリック、米麺などが並ぶ
モヒンガーの材料。ナマズとレモングラスが味の核を担う
バナナの茎について

バナナの茎(バナナステム)はモヒンガーの伝統的な具材です。シャキシャキした食感とほのかな甘みがスープに加わります。日本ではほぼ入手不可能ですが、レンコンの薄切りで食感を近づけることができます。アク抜きして薄切りにしたレンコンをスープに加えると、バナナの茎に近いシャキシャキ感が出ます。味は異なりますが、食感の役割は果たせます。

ミャンマー5,400万人の朝はこの一杯から始まる

ヤンゴンの早朝5時。まだ薄暗い路地に、屋台の灯りが点ります。大きな鍋から立ち上る蒸気。黄金色のスープの匂いが通りに漂います。出勤前の会社員、托鉢に向かう僧侶、学校へ急ぐ子供たち。全員が同じ一杯を求めて列を作ります。それがモヒンガー(Mohinga / မုန့်ဟင်းခါး)です。

モヒンガーはナマズの出汁にレモングラスとターメリックを効かせた濃厚スープに、細い米麺を合わせた料理です。スープのとろみにはひよこ豆粉(ベサン粉)を使います。トッピングには揚げ豆の天ぷら(ペーキャウ)、茹で卵、パクチー、ライムが並びます。ミャンマーでは「国民食」と認知されています。朝食の定番ですが、昼でも夜でも食べられます。

ミャンマーの街を歩けば至るところにモヒンガー屋台があります。一杯500〜1,500チャット(約30〜90円)。安くて栄養があり、すぐ出てくる。庶民の味方であり国家のアイデンティティです。2014年のCNNの「世界の美味しい料理50選」にもランクインしました。

モヒンガーとは

ミャンマー語で「モン(မုန့်)」は麺、「ヒンガー(ဟင်းခါး)」は魚のスープを意味する。ナマズ(またはナマズ科の淡水魚)の出汁をベースに、レモングラス・ターメリック・魚醤で味付けし、ひよこ豆粉でとろみをつけたスープに米麺を合わせる。ミャンマー全土で食べられ、地域ごとにスープの濃さやトッピングが異なる。


この料理の歴史 — 「国民食」はいかにして生まれたか

モヒンガーの起源ははっきりとは分かっていません。しかし手がかりはあります。

ミャンマーの歴史的な記録の中で、モヒンガーに似た料理が初めて登場するのはコンバウン朝(1752〜1885年)の宮廷記録です。当時すでに「魚のスープに麺を入れた料理」が宮廷で提供されていたことが記されています。ただしこの料理が現在のモヒンガーと同じものだったかは不明です。

モヒンガーの原型はモン族の食文化に遡るという説が有力です。モン族はミャンマー南部を拠点とする民族で、稲作と淡水漁業を主な生業としていました。米麺と魚のスープという組み合わせは、モン族の食文化から自然に生まれたものと考えられています。この料理がビルマ族に伝わり、さまざまな改良を加えられて現在の形になりました。

モヒンガーの実写。器に盛られたスープと麺のクローズアップ
ヤンゴンの食堂で提供されるモヒンガー。地域によって見た目も味も少しずつ異なる

イギリス植民地時代(1824〜1948年)には、モヒンガーはビルマ人のアイデンティティの象徴として機能しました。イギリス統治下でインド料理やイギリス料理が流入する中、モヒンガーは「ビルマ人が自分たちの料理」として守り続けた一品でした。独立運動の集会でモヒンガーが振る舞われたという逸話も残っています。

独立後のミャンマーでは、モヒンガーは公式に「国民食」とされています。外国の要人を迎える晩餐会でも提供されます。ミャンマー政府の観光プロモーションでも必ずモヒンガーが紹介されます。2023年にはユネスコ無形文化遺産への登録申請が行われました。

モヒンガーの「国民食」としての地位が確立した背景には、地理的要因もあります。ミャンマーはエーヤワディー川を中心とする広大な河川網を持ちます。淡水魚の漁獲が豊富で、ナマズは最も安価で手に入りやすい魚です。また、米の生産量が多い国であり、米麺の原料にも事欠きません。つまりモヒンガーの主要食材はミャンマーの国土が自然に提供するものなのです。

モヒンガーの地域差

ミャンマーは135の民族が暮らす多民族国家であり、モヒンガーも地域ごとに大きく異なる。ヤンゴン(下ビルマ)のモヒンガーはスープが濃厚でとろみが強い。マンダレー(上ビルマ)のものはスープがさらっとしている。ラカイン州ではより辛い。シャン州では発酵大豆が入る。「本場のモヒンガー」は存在しない。全てのモヒンガーがそれぞれの地域にとって「本場」なのだ。


調理のコツ — 完璧なモヒンガーを作るための5つの技術

モヒンガーの完成形。濃厚な黄金色のスープに米麺が浸かっている
完成したモヒンガー。スープの色味と濃度が腕の見せどころ

1. 魚は「2段階」で使え

ナマズ(または代用魚)は、まず丸ごと茹でて出汁を取ります。次に身をほぐしてスープに戻す。この2段階方式が出汁の深みを最大化します。身を最初から炒めてしまうと出汁が弱くなります。ラクサのエビ出汁も殻と身を別工程で使いますが、同じ原理です。

2. ひよこ豆粉は「焦がさない」が鉄則

ひよこ豆粉はスープのとろみと香ばしさの両方を担います。しかし焦げると苦味が出ます。水で溶いてからスープに加え、弱火で混ぜ続けてください。一度に大量に入れるとダマになります。少しずつ加えるのがコツです。

3. レモングラスは「潰す」こと

レモングラスは包丁の腹で潰してから鍋に入れます。潰すことで繊維が壊れ、香り成分が効率的に抽出されます。刻んでも良いですが、食感が悪くなるため取り出す手間がかかる。結んで入れると取り出しやすいです。ナシレマでもレモングラスを潰して使う工程があります。

4. トッピングは「多すぎるくらいが正解」

モヒンガーの魅力の半分はトッピングにあります。茹で卵、揚げ豆腐、パクチー、ライム、唐辛子フレーク、揚げにんにく。ミャンマーの屋台では6〜8種のトッピングが並びます。日本で作る際も、最低4種は用意してください。

5. ナンプラーは「仕上げにも追加」

ナンプラーはスープに入れるだけでなく、食べる直前にも少量垂らすのがミャンマー式です。加熱したナンプラーと生のナンプラーでは香りが異なります。仕上げの一振りで奥行きが増します。バインミーのヌクマム(ベトナムの魚醤)と同様、魚醤は「二度使い」が基本です。

6. 揚げにんにくチップは自家製がベスト

市販のフライドガーリックでも使えます。しかし自家製は香りが段違いです。にんにくを薄くスライスし、低温の油でゆっくり揚げる。きつね色になったら油から上げ、キッチンペーパーで油を切る。冷めるとカリカリになります。余った油は「ガーリックオイル」としてスープに回しかけても美味しい。


モヒンガーのバリエーション — ミャンマー各地の味

モヒンガーはミャンマー全土で食べられていますが、地域ごとの差が大きい料理です。

モヒンガーの別スタイル。トッピングが異なる一杯
地域や店によってトッピングの構成が全く異なる。それがモヒンガーの多様性

ヤンゴン式モヒンガー

本記事で紹介しているスタイル。スープは濃厚でとろみが強い。ひよこ豆粉をたっぷり使います。トッピングの揚げ物が豊富なのも特徴です。ヤンゴンは最大都市であり、ここのスタイルが「標準」とされることが多い。

マンダレー式モヒンガー

上ビルマのマンダレーでは、スープがさらっとしています。ひよこ豆粉の量が少なく、魚の出汁がストレートに感じられます。より繊細で上品な味わい。麺もヤンゴンより細い傾向があります。

ラカイン式モヒンガー

西部ラカイン州のモヒンガーは辛い。唐辛子が大量に入り、スープが赤みを帯びます。海に近いため、淡水魚ではなく海魚を使うこともあります。

シャン式モヒンガー

東部シャン州では、発酵大豆(トゥアナオ)が入ります。独特の旨味が加わり、他の地域とは全く異なる風味。米麺ではなく小麦麺を使う場合もある。

デルタ式モヒンガー

エーヤワディーデルタ地域では、魚の種類が最も豊富です。ナマズだけでなく、ティラピアやコイなど複数の淡水魚を混ぜて出汁を取る。スープは比較的薄味で、魚本来の風味を活かす方向性。トッピングにはバナナの花が使われることもあります。

スタイル 地域 スープの特徴 辛さ
ヤンゴン式 下ビルマ 濃厚・とろみ強 中程度
マンダレー式 上ビルマ さらっと・出汁重視 控えめ
ラカイン式 西部沿岸 赤い・辛い 強い
シャン式 東部高地 発酵大豆入り 控えめ
モヒンガーを「まぜそば」風に食べる

ミャンマーにはモヒンガーの麺をスープから出して、ンガタミンジン(nga htamin gyin)という魚ペーストと混ぜて食べるスタイルもあります。日本でいう「まぜそば」に近い食べ方。スープに飽きたら試してみてください。


モヒンガーの食文化 — 一杯に込められた意味

ミャンマーにおけるモヒンガーは食べ物を超えた存在です。社会的・文化的な意味が幾重にも重なっています。

朝食としてのモヒンガー。 ミャンマーの朝食=モヒンガーです。特にヤンゴンでは、出勤前にモヒンガー屋台で一杯食べるのが日課。屋台は朝4〜5時から営業します。プラスチックの小さなテーブルと椅子を歩道に並べた簡素な屋台です。客は座って食べるか、ビニール袋に入れてもらってテイクアウトします。

祝い事のモヒンガー。 ミャンマーでは結婚式、葬儀、お祭りなど人が集まる行事では必ずモヒンガーが振る舞われます。大きな鍋で何十杯分も作り、来場者全員に提供する。ジョロフライスが西アフリカのパーティーに欠かせないように、モヒンガーはミャンマーの集まりに不可欠です。

政治とモヒンガー。 2021年のミャンマー軍事クーデター後、モヒンガーは民主化運動のシンボルの一つとなりました。「国軍の夕食にモヒンガーを」という風刺的なスローガンが広まりました。モヒンガーが「国民食」であるがゆえに、政治的な文脈でも引用されるのです。

在外ミャンマー人にとってのモヒンガー。 世界各地のミャンマー人コミュニティには必ずモヒンガーを提供する店や屋台があります。東京では新宿区の高田馬場周辺にミャンマー料理店が集中しています。ここで本格的なモヒンガーが食べられます。

モヒンガー屋台の経済学。 ヤンゴンのモヒンガー屋台は小規模な個人事業です。朝3時に起きて仕込みを始め、4〜5時に開店。午前10時頃には売り切れて閉店します。一杯500〜1,500チャット(約30〜90円)で利益は薄い。しかし一日200〜300杯を売る人気店もあります。モヒンガー屋台は若者の起業の入口でもあります。初期投資が少なく、技術さえあれば始められるからです。

モヒンガーの呼び方に注意

英語圏では「Burmese fish noodle soup」と呼ばれることが多いですが、ミャンマー人は単に「モヒンガー」と呼びます。「ビルマ」の呼称は政治的に敏感なテーマです。現在の国名「ミャンマー」を使うのが一般的です。料理名はビルマ語の「モヒンガー(mohinga)」がそのまま世界共通の名称になっています。


食材の入手ガイド — モヒンガーの材料を日本で揃える

モヒンガーの材料は一部を除いて日本で入手可能です。最大のハードルはナマズとバナナの茎ですが、代用品で十分に美味しく作れます。

主要材料の入手先

材料 入手先 価格目安
ナマズ(冷凍) ミャンマー食材店・Amazon 800〜1,200円/400g
レモングラス スーパー・アジア食材店 100〜200円/2本
ひよこ豆粉(ベサン粉) カルディ・インド食材店・Amazon 300〜500円/500g
ナンプラー スーパー 200〜400円
米麺(ビーフン) スーパー・アジア食材店 150〜300円
ターメリックパウダー スーパー(S&B等) 200〜300円
ナマズが手に入らない場合

日本のスーパーでナマズを見つけるのは困難です。代用として最も適しているのは鯛のあらです。淡白な白身魚で良い出汁が取れます。スズキ、タラでも代用可能。サバやイワシなど青魚は脂が強すぎるため不向きです。通販で冷凍ナマズが購入できるサイトもあります。高田馬場のミャンマー食材店では生のナマズを扱っている店もあります。

代用テクニック

材料 代用品 仕上がりの違い
ナマズ 鯛のあら・スズキ 出汁の濃さは劣るが十分美味しい
バナナの茎 レンコン(薄切り) 食感は近い。味は異なる
米麺(モンディ) ビーフン・そうめん ビーフンが最も近い。そうめんは米ではないが食感は悪くない
ペーキャウ(豆天ぷら) さつまあげ 代用としては遠いが食感は合う

よくある質問

器に盛られたモヒンガーとトッピング
モヒンガーに関するよくある疑問にお答えします

Q1. モヒンガーは辛い?

基本のモヒンガーは辛くありません。魚の出汁とレモングラスの香りが主役です。辛味は食べる人が唐辛子フレークを加えて調整します。ラカイン式を除けば、子供でも食べられる優しい味わい。ラクサほどスパイシーではありません。

Q2. 朝食以外に食べても良い?

もちろんです。ミャンマーでは朝食の定番ですが、昼食や夕食にも食べます。屋台は朝がピークですが、食堂では一日中提供されています。日本で作る場合は時間帯を気にする必要はありません。

Q3. スープを前日に作り置きできる?

推奨します。 スープは翌日の方が味が馴染みます。冷蔵で3日、冷凍で2週間保存可能。米麺は食べる直前に茹でてください。スープだけ大量に作って冷凍する方法が効率的です。

Q4. 日本でモヒンガーが食べられる店は?

東京の高田馬場周辺にミャンマー料理店が集中しています。「ルビー」「ゴールデンバガン」「ミンガラバー」などの店でモヒンガーを提供しています。大阪では梅田周辺にもミャンマー料理店がいくつかあります。

どちらも魚介・肉のスープに麺を合わせるアジアの麺料理ですが、全く別の料理です。モヒンガーはナマズの出汁+ひよこ豆粉のとろみ。カオスイはココナッツカレースープ。風味の方向性が異なります。ソムタムがタイ北部の食文化を代表するように、カオスイもチェンマイ独自の文化圏の料理です。

Q6. 子供向けにアレンジするには?

ナンプラーの量を半分に減らします。唐辛子フレークは抜きます。ひよこ豆粉を少し増やしてスープを濃厚にすると子供は食べやすいです。茹で卵とそうめんを使えば、日本の「にゅうめん」に近い感覚で受け入れられます。


参考文献

英語圏の文献・記事を中心に、以下を参考にしました。


関連記事 — 東南アジアの麺と朝食文化

同じ東南アジアの麺料理: ラクサはマレーシアのスパイシー麺でココナッツミルクベース。モヒンガーの魚出汁とは対照的。パッタイはタイの炒め麺で甘酸っぱい味わい。バインミーはベトナムのサンドイッチで、フランス植民地文化の影響。

東南アジアの朝食文化: ナシレマはマレーシアの国民的朝食。ココナッツミルクで炊いたご飯にサンバルを添える。ナシゴレンはインドネシアの朝食にも食べられる炒めご飯。モヒンガーと共に「東南アジアの朝の味」を構成。

ミャンマー料理をもう一皿: 温かい魚だしのモヒンガーに対して、ラペットゥは発酵茶葉、豆、キャベツを和える冷たいサラダです。魚醤、ライム、香ばしい豆をどう重ねるかを比べると、ミャンマー料理の幅が見えます。

魚介スープの世界: チェブジェンはセネガルの魚ごはんで、西アフリカの魚介料理文化。セビーチェはペルーの魚介料理でスープではないが、魚を主役にする文化を共有。


まとめ — 5,400万人の「おはよう」の味

モヒンガーは、ナマズという素朴な淡水魚から引き出した出汁に、ひよこ豆粉のとろみとレモングラスの香りを重ねた一杯です。そこに米麺と多彩なトッピングが加わり、栄養も満足感も詰まった完全食になります。

ミャンマーの朝はモヒンガーとともに始まります。5,400万人が毎朝食べる一杯。この料理がもつ力は、味だけでは説明できません。それは文化であり、アイデンティティであり、人と人をつなぐ接着剤です。日本のキッチンでナマズの出汁を取り、ひよこ豆粉でとろみをつけ、レモングラスの香りを嗅いだとき。ヤンゴンの早朝の空気が、ほんの少しだけ伝わるはずです。

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行モヒンガーの作り方|ミャンマーの国民食
URL
https://sekaigohan.com/recipes/southeast-asia/myanmar/mohinga
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年4月7日
主な参考リンク
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