ハノイ風バインクオン。薄い蒸し米皮に豚肉ときくらげの餡を包み、揚げエシャロットと香草を添えた皿
🔪下準備45分
🔥調理35分
🍽️分量4
🌍料理ベトナム料理・ハノイ料理

バインクオンの作り方|ハノイの薄い蒸し米皮

39分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
STEP 11 / 7

生地を混ぜて休ませる

所要時間30〜45分

手順1: 生地を混ぜて休ませる

ボウルに米粉、タピオカ粉、コーンスターチ、塩を入れて混ぜます。水500mlを3回ほどに分けて加え、ダマをつぶしながら泡立て器で混ぜます。油15mlを加え、残りの水を足してください。ラップをして30分以上休ませます。

休ませた後の生地は、沈殿して底が重くなります。使う直前と一枚ごとに、底から大きく混ぜ直します。すくって落とした線が2秒ほどで消える濃さが目安です。線が残れば水を10ml足し、薄すぎて網のように破れるなら米粉を小さじ1ずつ加えます。

STEP 22 / 7

豚肉餡を作る

所要時間10〜12分

手順2: 豚肉餡を作る

きくらげとしいたけを戻して刻み、玉ねぎも3mm角にします。フライパンに米油を入れて中火にかけ、玉ねぎを2分炒めます。豚ひき肉を加え、木べらでほぐしながら1分炒め、きのこ、魚醤、黒こしょうを加えます。

さらに2〜3分炒め、肉の赤みがなくなり、フライパンの底に水分が残らない状態にします。中心まで71℃以上になっていることを確認し、バットへ広げて冷まします。熱い餡を皮にのせると、蒸気で皮が破れやすくなります。

STEP 33 / 7

魚醤だれを作る

所要時間5分

手順3: 魚醤だれを作る

ぬるま湯100mlに砂糖20gを溶かし、ライム果汁、米酢、魚醤を加えます。にんにくと唐辛子を混ぜ、甘味、酸味、塩味を確認します。餡を単独で食べて少し濃いと感じる程度でよく、皮と香草を一緒に口へ入れると味がまとまります。

たれは作ってから10分ほど置くと、にんにくの香りがなじみます。辛さを家族で分けたい場合は、唐辛子を後入れにしてください。

STEP 44 / 7

フライパンを整える

所要時間2〜3分

手順4: フライパンを整える

20cmのノンスティックフライパンを弱めの中火で温め、キッチンペーパーで油を薄く塗ります。横に、皮を移すための平らな皿かまな板を置き、表面へごく薄く油を塗ります。鍋が熱すぎると生地を流した瞬間に固まり、渦を描く前に厚い部分ができます。

生地を少量落として、じゅっと強く鳴らず、数秒かけて白く広がるなら適温です。音が大きく、縁がすぐ乾く場合は火を弱め、30秒待ちます。

STEP 55 / 7

皮を蒸す

所要時間1枚あたり1分30秒〜2分

手順5: 皮を蒸す

生地を底から混ぜ、40〜45mlをおたまですくいます。フライパンを火から少し浮かせて中心へ流し、すぐに手首を回して直径18〜20cmへ広げます。ふたをして弱めの中火で50〜60秒蒸します。

混ぜた後の生地は、ダマがなく、さらりとして、流した跡がすぐ消えるなめらかな状態にします。ふたを開けたとき、表面が半透明で、細かな気泡が見え、縁が鍋から離れ始めていれば次へ進めます。中央が白く粉っぽいなら20秒追加します。縁が乾いて縮む場合は火が強すぎるか、生地が少なすぎます。

STEP 66 / 7

皮を移して餡を巻く

所要時間1枚あたり30〜40秒

手順6: 皮を移して餡を巻く

火を止め、薄いヘラを縁へ一周入れます。ヘラで持ち上げるより、皮の端を皿へ滑らせてから、残りを手首で返す方が破れにくいです。中央より少し手前に餡を大さじ1弱のせ、両端を折ってから手前から巻きます。

皮が皿へ移った瞬間に乾き始めるので、餡を先に小分けしておきます。完成状態は、皮がまだ温かく滑らかで、巻いたときにひびが入らず、餡の汁が外へ出ないことです。最初の一枚が破れても、餡を少なめにして二枚目から調整すれば大丈夫です。皮が皿に張り付くなら、皿の油が足りないか、加熱が短すぎます。

STEP 77 / 7

盛りつけてすぐ食べる

所要時間5分

手順7: 盛りつけてすぐ食べる

火加減:火を止めた状態で盛りつけます。巻いたバインクオンを皿へ並べ、揚げエシャロット、香菜、ミント、きゅうりを添えます。完成状態は、皮が温かく、表面が乾く前にたれと香草を添えられていることです。魚醤だれは別の小皿に入れ、皮の端を浸して食べます。ベトナムのポークソーセージ chả lụa があれば薄切りで添えますが、なくても味はまとまります。

蒸した皮は時間がたつほど表面が乾き、重ねた部分がくっつきます。完成したものから食卓へ運び、たれと香草を合わせる直前まで熱を残してください。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

米粉、タピオカ粉、コーンスターチ、きくらげ、干ししいたけ、豚ひき肉、魚醤、香草を並べたバインクオンの材料
バインクオンの材料。米粉を主役に、少量のタピオカ粉とコーンスターチで家庭の皮を扱いやすくする

4人分で、直径18〜20cmの皮を12〜14枚作ります。店のように完全な極薄を最初から目指すと破れやすいため、初回は生地を少しだけ厚めにし、状態を見て水を足します。生地は「ホットケーキよりかなりゆるく、牛乳より少し濃い」程度が目安です。

6品目

生地

材料 分量 役割と代替
米粉 100g 主役。製菓用やきめの細かいものを使う
タピオカ粉 35g 皮のしなやかさを補う。片栗粉30gでも可
コーンスターチ 35g 皮を薄く広げやすくする。省くと少し厚めになる
2g 生地の味を整える
550ml 最初は500mlで混ぜ、状態を見て追加する
米油などの無味の油 15ml 生地の滑りを補う

タピオカ粉は、Thanh Trìの伝統を置き換えるための材料ではありません。伝統的な紹介では普通の米が主材料で、家庭版では薄い皮を破れにくくするために少量を補助として使います。米の香りと薄い皮を残しながら、家のフライパンで巻ける状態へ近づけるために足します

片栗粉でも作れますが、冷めたときの弾力と、剥がすときの伸び方が少し変わります。2回以上作る予定で、薄い皮を巻く感覚を優先するならタピオカ粉を買う価値があります。今回の分量だけ試したい人は、片栗粉30gで始め、破れやすければ次回に粉を変える選び方で十分です。リンク先では、タピオカ粉の内容量が250gであることを確認してください。

7品目

豚肉餡

材料 分量 下準備
豚ひき肉 220g 赤身と脂が8対2程度だと餡がまとまる
乾燥きくらげ 8g ぬるま湯で20〜30分戻し、細かく刻む
干ししいたけ 2枚 戻して石づきを除き、3mm角に刻む
玉ねぎまたはエシャロット 60g みじん切り
魚醤 10ml 餡の下味。塩でも調整できる
黒こしょう 0.5g 香りづけ
米油 10ml 炒め用

きくらげは戻したあと、包丁で3mm角ほどに刻むと、皮を噛んだときに餡が一か所へ寄りません。フードプロセッサーを使う場合も、完全なペーストにはせず、短く数回だけ回して粒を残します。豚肉は中心まで71℃以上を目安に加熱します。これは見た目の色だけでは判断しにくいため、餡がぽろぽろになり、肉汁が赤く残らない状態まで火を入れてください。

この器具は必須ではありません。きくらげ、しいたけ、玉ねぎを一度に細かくする作業を何度も行う人なら時短になりますが、包丁で15分ほど刻める人は見送って構いません。リンク先で、対象商品が「山本電気 MasterCut RM-5200F、容量3.6L、700W」であることを確認します。

9品目

魚醤だれと添えもの

材料 分量 代替・備考
100ml ぬるま湯。砂糖を溶かす
ベトナムの魚醤 nước mắm 30ml なければナンプラー25mlから調整
ライム果汁 30ml レモン果汁でもよい
砂糖 20g 甘酸っぱさの土台
米酢 10ml 味を丸くする。省いてもよい
にんにく 1片 みじん切り
赤唐辛子 1/2本 辛さが苦手なら省く
揚げエシャロット 20g 揚げネギでも可
香菜、ミント、きゅうり 各適量 食べる直前に添える

この料理のたれは、皮に濃い味をつけるものではありません。水で薄め、魚醤の塩味、酸味、砂糖の甘さを残して、餡の脂と米皮を一口ごとに整えます。ベトナム産の nước mắm があればそちらを優先してください。近所で見つからないときの購入候補として、下のカードはタイ産魚醤です。味は同一ではないため、まず25mlから入れて味見し、足りなければ5mlずつ追加します。

買う条件は、魚と塩を中心にした魚醤であること、甘いチリソースではないことです。すでにベトナム食材店で nước mắm を買える人は見送って構いません。リンク先では、商品名が「バランス トラチャン ナンプラー フィッシュソース ゴールド 700ml」であることを確認してください。

揚げ油とアレルギー

米粉、タピオカ粉、魚醤、豚肉、きのこ、香草を使います。魚醤には魚が含まれ、商品によっては小麦や大豆を含むことがあります。米粉やタピオカ粉も製造ラインで小麦を扱う場合があるため、アレルギーやグルテンを避ける食卓では包装の表示を確認してください。揚げエシャロットを市販品で用意する場合も原材料を見ます。

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材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

📊 栄養情報(1人分)
123
kcal
5.3g
タンパク質
4.3g
脂質
15.8g
炭水化物
0.8g
食物繊維
363mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
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材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド
タピオカ粉 250g
タピオカ粉 250g
リサーチ日時:2026-07-21
掲載商品は、価格・在庫・レビュー傾向・入手しやすさを確認して選定しています。
小型フードプロセッサー
小型フードプロセッサー
リサーチ日時:2026-07-21

破れた一枚から、ハノイの朝が始まる

湯気の立つフライパンに生地を流し、ふたを開ける。白い膜の縁が少しだけ浮き、中央はまだ濡れている。ここで急いで剥がすと、皮は指の間で切れてしまいます。けれど、あと十秒待つと、表面は薄いガラスのように透け、ヘラを差し込んだときにすっと一枚で動く。

バインクオン(Bánh cuốn)は、米の生地を薄く蒸し、具を巻いて食べるベトナムの料理です。ハノイの朝食や街角の軽食として知られ、豚肉ときくらげの餡、揚げエシャロット、香草、甘酸っぱい魚醤だれを合わせます。日本で作るとき、難しいのは餡ではありません。皮を「クレープのように焼く」のではなく、蒸気で固めた直後の、まだ滑る状態で扱うことです。

ここでは、家庭のふた付きフライパンで一枚ずつ作ります。ハノイの店のように布を張った蒸し鍋がなくても、薄さの見分け方が分かれば再現できます。Thanh Trìの具なしに近い薄皮を目指すか、豚肉入りで食卓の一皿にするかは、最初に決めておくと買い物がぶれません。

最初の一枚は練習用にして、二枚目から薄さを狙う。この料理では、そのくらいの構えがいちばんうまくいきます。

現地の食卓|Thanh Trìの白い皮と、具を包むハノイの朝

具なしの薄皮に揚げネギをのせたThanh Trì風と、豚肉餡を包んだバインクオンを並べた比較皿
Thanh Trìの薄皮に近い食べ方と、豚肉餡を包むハノイの食べ方を並べて比較

ハノイの南西にあるThanh Trì(タインチー)は、バインクオンの産地として名前が残る場所です。ハノイ市文化・スポーツ施設局は、Thanh Trìのバインクオンを普通の米から作る、薄く半透明で、しなやかで香りのある米皮として紹介しています。伝統的な製法と技術は、ベトナムの国家無形文化遺産にも登録されています。

同じ公式紹介では、薄い皮に揚げネギを合わせる具なしに近い「bánh cuốn lá」と、豚ひき肉、きくらげ、干しエシャロットを包む「bánh cuốn nhân thịt」の二つが説明されています。どちらも魚醤を使った甘酸っぱく、塩味と辛味のあるたれで食べ、香草や揚げネギ、ベトナムのポークソーセージを添えます。白い皮が主役の料理と、餡をしっかり食べる料理が、同じ名前の中に並んでいるわけです。

ベトナム政府観光局の英語案内では、バインクオンは伝統的な朝食として紹介され、豚肉やきのこだけでなく、卵を入れるもの、具を混ぜるものも地域や店によって見られます。北部の薄い米皮という土台は共通していても、具と添えものは店や地域で変わります。地域料理を日本で作るとき、現地の名前に一つの完成形を押し込めない方が自然です。

たとえば北部のThanh Trìでは、皮の薄さと米の香りを楽しむ方向が強く、北部の別地域には豚肉餡や焼いた豚肉を合わせる食べ方もあります。Cao Bằngでは卵や骨のだしを組み合わせる例、Phủ Lýでは炭火焼きの豚肉を添える例も紹介されています。日本の家庭で再現するなら、最初は豚肉ときくらげの餡を包む方法が扱いやすいでしょう。薄皮だけで味を決めるより、餡とたれが失敗を受け止めてくれるからです。

ここで、蒸し春巻きの皮や市販のライスペーパーを使いたくなるかもしれません。食感は別物になります。バインクオンの皮は、箸で持ち上げるとやわらかく、舌に触れると少し弾み、餡を包んだまま切れにくい状態が持ち味です。ライスペーパーは代用品としては便利ですが、米粉の生地を蒸して作る工程を味わう料理ではありません。

破れたときは、皮を責めずに状態を戻す

蒸し米皮の厚さ、破れ、乾燥、具の水分を並べて見比べるバインクオンのトラブル対策
破れ方を見れば、生地の濃さ、火の強さ、剥がすタイミングのどこを直すか分かる

一枚目が破れると、粉の配合を全部変えたくなります。ですが、実際には生地の沈殿、フライパンの温度、剥がす時間のどれか一つが原因であることが多いです。次の一枚で一度に一つだけ変えると、戻しやすくなります。

起きたこと まず見る点 次の一枚で戻す方法
流した瞬間に固まる 火が強く、鍋が熱い 火から30秒外し、弱めの中火で再開する
皮が網のように裂ける 生地が薄すぎる、混ぜ不足 水を止め、底から混ぜてから米粉を小さじ1加える
縁だけ乾いて丸まる ふたを開けるのが遅い、火が強い 50秒で一度確認し、火を一段弱める
皿へ移すと張り付く 油不足、加熱不足 皿へ油を薄く塗り、縁が離れるまで20秒追加する
巻くと中から汁が出る 餡が熱い、炒め水分が多い 餡を冷まし、フライパンで水分をもう一度飛ばす
皮が厚く餅のようになる 生地を入れすぎた 次から30〜35mlに減らし、鍋をすぐ回す

生地の底に粉が沈んでいると、最初の皮だけ厚くなり、後半は水っぽくなります。一枚ごとにおたまの底で混ぜるのは面倒ですが、ここを省くと同じ失敗が繰り返されます。

最初の一枚の使い道

破れた皮は捨てず、餡と香草をのせて小さく折れば味見になります。皮の状態、たれの濃さ、餡の塩味を一度に確かめられるので、食卓に出す12枚の前に味の軸を決められます。

日本で作るなら、どこまで現地に寄せるか

再現の判断は、材料を増やすことではなく、何を残すかで決まります。Thanh Trìの方向へ寄せるなら、餡を少なくし、揚げネギと魚醤だれで米皮の香りを確認します。初めて作る日や夕食にしたい日は、豚肉ときくらげをしっかり入れ、香草ときゅうりで食べる方が満足しやすいでしょう。

日本でそろえにくいのは、米粉ではなく、魚醤の種類と香草です。香菜は大葉と小ねぎで代用できますが、香りの方向は変わります。ミントが苦手なら省いても構いません。きくらげは生のものより乾燥品の方が餡の水分を管理しやすく、干ししいたけはうま味の補助です。

生地を米粉だけにすると、伝統の材料構成には近づきますが、家庭のフライパンでは皮が裂けやすくなります。逆にタピオカ粉を増やしすぎると、米の香りよりもちもち感が前に出ます。今回の35gは、米粉100gに対して約3割。皮を薄く扱うための補助にとどめています。

現地の器具がなくても作れます。布を張った蒸し鍋は店の大量調理には向きますが、家で12枚を作るなら、ふた付きフライパンの方が火と状態を見やすいです。専用の蒸し布を買うより、手持ちの鍋で一枚を成功させる方が堅実です。

保存は餡と皮を分けて考える

保存容器に重ねたバインクオンと別容器の魚醤だれ、香草を並べた翌日用の準備
バインクオンは皮とたれ、香草を分けて保存し、食べる直前に短く温める

バインクオンは蒸したてが一番やわらかく、できれば作った日に食べます。残った場合は粗熱を取り、皮同士が密着しないようにクッキングシートをはさんで密閉容器へ入れ、冷蔵で2日以内を目安にします。魚醤だれと香草は別にしてください。

食べるときは冷蔵庫から出して少し室温に置き、電子レンジで10秒ずつ短く温めます。熱をかけすぎると皮が硬くなり、餡の水分だけが抜けます。餡を前日に作ることはできますが、冷ましてから密閉して冷蔵し、皮を蒸す直前に温め直して水分を確認します。

豚肉餡は常温に置きっぱなしにせず、調理後は早めに冷まして冷蔵してください。再加熱は中心まで十分に熱くし、酸っぱい臭い、ぬめり、容器内の異常な水分がある場合は食べないでください。冷凍すると皮の食感が落ちやすいため、皮を冷凍するより、餡だけを一日分ずつ冷凍する方が現実的です。

よくある質問

ふたを開けたフライパンの中で半透明になった蒸し米皮。奥に平らな皿と重ねた皮を置いている
専用の蒸し鍋がなくても、ふた付きフライパンで皮の状態を見ながら作れる

ライスペーパーで代用できますか?

できますが、料理の性格は変わります。ぬるま湯で戻したライスペーパーは巻きやすく、皮が破れる心配も少ない一方、蒸した米粉の皮のやわらかさと香りは出ません。まず味の組み合わせを試す代替として使い、蒸し皮の工程を楽しみたいなら今回の生地に戻してください。

米粉だけで作れますか?

作れます。米粉130g、水500〜550ml、油15mlから始め、皮を少し厚めにすると扱いやすくなります。ただし、薄く剥がすときに裂けやすく、冷めたときのしなやかさも控えめです。Thanh Trìの米の香りを優先する人は米粉だけ、巻きやすさを優先する人はタピオカ粉を残す、という選び方で構いません。

たれがしょっぱくなりました。戻せますか?

水を大さじ1ずつ加え、ライム果汁と砂糖を少量ずつ足します。魚醤をさらに足して味を合わせようとすると塩味が強くなるため、酸味と甘味で輪郭を戻してください。皮や香草と合わせる料理なので、たれ単独で少し濃い程度なら許容できます。

きくらげが苦手な場合は?

しいたけを増やすか、細かく刻んだ玉ねぎを追加します。食感は変わりますが、豚肉餡の水分を飛ばす工程は同じです。えびを使う店やレシピもありますが、えびに替える場合は豚肉を減らし、えびが白く不透明になるまで加熱してください。魚介と魚醤のアレルギー表示も確認します。

先に巻いておけますか?

1〜2時間なら、皮同士がくっつかないようシートをはさんで室温に置き、食べる前に短く温めます。長時間の作り置きは冷蔵へ回し、たれと香草は直前に合わせます。皮を蒸す作業と餡を作る作業を前日に分ける方が、巻いた皮を長く置くより食感を保ちやすいです。

専用の蒸し鍋は必要ですか?

このレシピでは必要ありません。ふた付きのノンスティックフライパンと、皮を移す平らな皿があれば作れます。布張りの蒸し鍋を買うのは、何度も薄皮を作り、布へ生地を塗る作業そのものを試したい人向けです。一度だけ作るなら、器具を増やさずフライパンで皮の状態を覚える方を勧めます。

バインクオンは、きれいな一枚を最初から作る料理ではありません。生地を混ぜ直し、火を少し弱め、縁が離れる十秒を待つ。その小さな修正を重ねると、米粉の白い膜が、餡と香草を受け止める一皿へ変わります。

Thanh Trìの薄皮を確かめたい人は、餡を少なくして揚げエシャロットを増やしてください。食事として家族に出したい人は、豚肉餡ときゅうり、たれを先に用意すれば、皮の形が少し不揃いでも味はまとまります。買うのはタピオカ粉だけでもよく、魚醤はベトナム産が見つかるならそちらを選ぶ。フードプロセッサーは、刻む作業を繰り返す人だけでよい。

最初の一枚を味見に回したあと、二枚目が皿へ滑る瞬間を待ちます。あの薄さを自分の台所で見つけられたら、次は具なしのThanh Trì風へ進むか、ベトナムの米粉蒸し料理バインベオへ寄り道するかを選べます。

参考にした情報

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