ベトナムのバインセオ。黄金色のパリパリクレープにエビやもやしの具材が詰まっている
🔪下準備30分
🔥調理30分
🍽️分量4
🌍料理ベトナム料理
東南アジアレシピ

バインセオの作り方|ベトナム風パリパリ黄金クレープ

26分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: フライパンを熱する
STEP 11 / 5

フライパンを熱する

直径26cm以上のフライパンを中火で2分ほど熱し、サラダ油小さじ1を薄くひきます。油を入れた瞬間にさらっと広がり、軽く湯気が立つくらいが目安です。冷たいフライパンでは生地がくっつくため、最初の1枚だけは特に温度を確認します。

手順2: 具材を軽く焼く
STEP 22 / 5

具材を軽く焼く

エビ3〜4尾と豚バラ数枚をフライパンに入れ、中火で30秒ほど焼きます。エビの表面が白っぽくなり、豚肉の色が半分変わる程度で十分です。後で蒸し焼きにするため、ここで完全に火を通すと具材が硬くなります。

手順3: 中火で生地をお玉1杯分(約80ml)流し入れ、30秒以内にフライパンを回して薄く広げる
STEP 33 / 5

中火で生地をお玉1杯分(約80ml)流し入れ、30秒以内にフライパンを回して薄く広げる

生地の縁が乾き始め、薄い焼き色が見えたら成功。この動作を素早く行うのがコツ。フランスのクレープを焼くのと同じ要領で、フライパンを傾けながら生地を薄く広げる。

手順4: もやしを蒸し焼きにする
STEP 44 / 5

もやしを蒸し焼きにする

もやしを片面にたっぷり載せ、弱めの中火に落として蓋をし、2分蒸し焼きにします。蓋の中に湯気が回り、エビと肉に完全に火が通って、もやしが少ししんなりしたら十分です。もやしを中央に広げすぎると折りたたみにくいので片側に寄せます。

手順5: 生地を折りたたむ
STEP 55 / 5

生地を折りたたむ

蓋を外して中〜強火に上げ、さらに2〜3分焼きます。生地の端がカリカリになり、表面に黄金色の焼き色がついたら半分に折りたたみます。油が少ないと感じたらフライパンの縁から小さじ1を足し、縁がパリッと立ち上がるまで待ちます。

テフロン加工のフライパンを使っているのに生地がくっつく場合、原因はフライパンの温度不足か油不足です。バインセオは油をやや多めに使う料理です。生地がパリパリに焼けず、べたつく場合は以下を確認してください。(1) フライパンは十分に熱いか (2) 油は十分か (3) 生地が厚すぎないか。生地は「フライパンの底が透けて見える」くらいの薄さが理想です。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
6品目

生地

材料 分量 代替・備考
米粉 200g 上新粉でも可
ターメリックパウダー 小さじ1 色付けと風味
ココナッツミルク 200ml 生地にコクと香りを加える
200ml 生地の濃度調整
小さじ1/2
青ねぎ 2本(小口切り) 生地に混ぜ込む
4品目

具材

材料 分量 代替・備考
むきエビ 200g(中サイズ) エビアレルギーの方は鶏肉で代用
もやし 200g 必須具材。シャキシャキ感がバインセオの命
玉ねぎ 1/2個(薄切り)
サラダ油 大さじ4〜6 1枚につき大さじ1/2程度
6品目

ヌクチャム(つけダレ)

材料 分量 代替・備考
ヌクマム(魚醤) 大さじ3 ナンプラーで代用可
大さじ3
砂糖 大さじ2
ライム汁 大さじ2 レモン汁でも可
にんにく 1片(みじん切り)
赤唐辛子 1本(薄切り) 辛さ控えめなら種を取る
4品目

巻き野菜・ハーブ(食卓に並べる)

材料 分量 備考
サニーレタスまたはサンチュ 8〜10枚 包む用
大葉(またはティアトー/シソの葉) 10枚
ミント 1束
パクチー 1束
米粉の選び方

バインセオにはうるち米の粉(上新粉・米粉)を使います。もち米の粉(白玉粉・もち粉)では生地がもちもちしすぎてパリパリに焼けません。日本のスーパーで「米粉」として売られているものは多くがうるち米ベースなので使えます。パッケージに「パン・お菓子用」と書かれているものが最適です。ベトナム食材店やカルディでは「Bot Banh Xeo」という専用粉も販売されています。

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📊 栄養情報(1人分)
105
kcal
4.5g
タンパク質
4.0g
脂質
13.0g
炭水化物
0.8g
食物繊維
170mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
4人分

材料(4人分・約8 枚)

生地

材料 分量 代替・備考
米粉 200 g 上新粉でも可
ターメリックパウダー 小さじ1 色付けと風味
ココナッツミルク 200 ml 生地にコクと香りを加える
200 ml 生地の濃度調整
小さじ1/2
青ねぎ 2 本(小口切り) 生地に混ぜ込む

具材

材料 分量 代替・備考
むきエビ 200 g(中サイズ) エビアレルギーの方は鶏肉で代用
もやし 200 g 必須具材。シャキシャキ感がバインセオの命
玉ねぎ 1/2 個(薄切り)
サラダ油 大さじ4〜6 1 枚につき大さじ1/2程度

ヌクチャム(つけダレ)

材料 分量 代替・備考
ヌクマム(魚醤) 大さじ3 ナンプラーで代用可
大さじ3
砂糖 大さじ2
ライム汁 大さじ2 レモン汁でも可
にんにく 1 片(みじん切り)
赤唐辛子 1 本(薄切り) 辛さ控えめなら種を取る

巻き野菜・ハーブ(食卓に並べる)

材料 分量 備考
サニーレタスまたはサンチュ 8〜10 枚 包む用
大葉(またはティアトー/シソの葉) 10 枚
ミント 1束
パクチー 1束
米粉の選び方

バインセオにはうるち米の粉(上新粉・米粉)を使います。もち米の粉(白玉粉・もち粉)では生地がもちもちしすぎてパリパリに焼けません。日本のスーパーで「米粉」として売られているものは多くがうるち米ベースなので使えます。パッケージに「パン・お菓子用」と書かれているものが最適です。ベトナム食材店やカルディでは「Bot Banh Xeo」という専用粉も販売されています。

「ジュー」という音が名前の由来——ベトナム屋台の黄金クレープ

ホーチミンの路地裏。薄暗い屋台の前に、白い煙が立ちのぼっています。おばちゃんが油をひいた丸いフライパンに黄色い生地を流し入れた瞬間——「ジュー(xeo)」。その音がこの料理の名前です。

バインセオ(Banh Xeo / Bánh Xèo) ——ベトナム語で「ジューと鳴る餅」を意味する、ターメリックで黄金色に染まったパリパリの米粉クレープです。エビ、豚肉、もやしを具材に包み、半月形に折りたたんで焼き上げる。食べるときは一口大にちぎり、レタスやハーブで巻いて、甘酸っぱいヌクチャム(タレ)につけて口に運びます。

バインセオの魅力は食感のコントラストにあります。外側のパリパリと砕ける生地、中のジューシーなエビと豚肉、シャキシャキのもやし、そして生のハーブの清涼感。一口ごとにこれらが混然一体となり、ヌクチャムの甘酸っぱさが全てをまとめ上げます。

日本ではまだ「フォー」やバインミーほどの知名度はありませんが、ベトナム国内では全土で食べられる国民的な料理です。南部のホーチミンでは直径30cm以上の大きなバインセオが主流で、中部のフエでは手のひらサイズの小ぶりな一口バインセオが名物。地域によって大きさも具材もスタイルも異なります。

バインセオとは

ベトナム語で「バイン(Bánh)= 餅・生地もの」「セオ(Xèo)= ジューという音の擬音語」。生地を熱い油のフライパンに流し入れたときの音が名前の由来。フランス植民地時代の「クレープ」の影響を受けたとする説と、カンボジアのバンチャエウ(Banh Chiao)が起源とする説がある。英語圏では「Vietnamese Sizzling Crepe」「Vietnamese Pancake」と呼ばれる。

ベトナムのバインセオ。黄金色のパリパリクレープにエビやもやしの具材が詰まっている
バインセオ。ターメリックの黄金色とパリパリの食感がこの料理の命

この料理の歴史——インドシナ半島のクレープ文化

バインセオの起源については諸説ありますが、最も有力なのはカンボジアのバンチャエウ(Banh Chiao)が起源とする説です。

カンボジアのクメール族は古くからターメリック入りの米粉クレープを食べており、これがメコン川流域を通じてベトナム南部に伝わったとされています。ベトナム南部はかつてクメール帝国の一部であり、食文化の交流が盛んでした。

フランス植民地時代(1858〜1954年)には、フランスのクレープの技法がバインセオに影響を与えた可能性があります。薄い生地をフライパンで焼く技法自体はベトナムにもともとありましたが、フランス料理の影響で生地がより薄く、パリパリに焼き上げるスタイルが発展したと考えられています。バインミーがフランスのバゲットをベトナム化したように、バインセオもまたフランスとベトナムの文化融合の産物である可能性があるのです。

1975年のサイゴン陥落後、多くのベトナム人がアメリカ、オーストラリア、フランスに移住し、ベトナム料理レストランを開きました。これによりバインセオは世界中に広まり、現在ではオレンジカウンティ(カリフォルニア州)やパリの13区(アジア人街)でも食べられています。


調理のコツ——バインセオを完璧にする5つの技術

バインセオのバリエーション。バインコット(小さな丸いバインセオ)が並ぶ
バインコット。南部ブンタウ名物の小さな丸いバインセオ。たこ焼き器で作れる

1. 生地は「薄く」が鉄則

バインセオの生地はできる限り薄く焼くのがポイントです。厚い生地はカリカリにならず、ふにゃふにゃのクレープになってしまいます。フライパンに生地を流したら、すぐにフライパンを回して薄く広げてください。「フライパンの底が透けて見える」くらいの薄さが理想です。

2. ココナッツミルクで風味とパリパリ感UP

生地にココナッツミルクを加えるのは南部(ホーチミン)式の特徴です。ココナッツミルクの脂肪分が生地のパリパリ感を高め、ほんのり甘い香りを加えます。ココナッツミルクを省略すると、パリパリ感が弱くなります。

3. フライパンは「テフロン加工」がベスト

鉄のフライパンでも作れますが、薄い米粉生地はくっつきやすいため、テフロン加工のフライパンが安心です。直径26〜28cmが1枚のバインセオに最適なサイズです。ガパオライスのような炒め物なら鉄鍋がベストですが、バインセオにはテフロンが向いています。

4. ハーブは惜しまず山盛りに

ベトナムのバインセオ屋では、テーブルの上にハーブが山盛りに置かれています。レタス、ミント、大葉、パクチー、ティアトー(赤シソに似た葉)。日本人の感覚では「サラダ」に見える量のハーブを、バインセオ1枚につき使います。ハーブの清涼感が油っぽさを中和し、何枚でも食べられる軽さを生み出します。

5. ヌクチャムは食卓の直前に作る

ヌクチャムは作りたてが最もおいしいです。ライムの香りは時間とともに飛んでしまうため、食卓に出す直前にライム汁を加えてください。残ったヌクチャムは冷蔵庫で2〜3日保存できますが、ライム汁を追加してから提供するのがベターです。


バインセオのバリエーション

南部式(ホーチミン式)

本記事のレシピは南部式です。直径25〜30cmの大きなバインセオで、ココナッツミルク入りの生地、エビ・豚肉・もやしの具材が特徴。ラクサのようにココナッツミルクが味の骨格を作る東南アジア料理の系統に属します。

中部式(フエ式)

フエのバインセオは直径10cm程度の小ぶりで、1人あたり5〜6枚食べるスタイルです。具材は小エビとモヤシが中心で、豚肉は入らないことが多いです。生地もやや厚めで、もちもち感があります。

バインコット

南部のブンタウ名物バインコット(Banh Khot)は、バインセオの「ミニ版」です。たこ焼き器のような専用の型で焼く小さな丸いクレープで、一口サイズ。日本のたこ焼き器で代用できるため、ホームパーティーにおすすめです。

バインセオの別アングル。パリパリの黄金色生地が際立つ
バインセオのパリパリ食感。この黄金色はターメリックとココナッツミルクの共演

よくある質問

バインセオを初めて作る方へ

最初の1〜2枚は「練習」と割り切ってください。フライパンの温度と生地の量の感覚がつかめれば、3枚目から上手に焼けるようになります。ナシレマのようなワンポット料理と違い、バインセオは「焼きながら食べる」ライブ感のある料理です。

Q1. グルテンフリーですか?

はい。 バインセオの生地は米粉ベースであり、小麦粉を使いません。グルテンフリーのクレープとして、セリアック病やグルテン過敏症の方にも適しています。

Q2. エビアレルギーがある場合は?

エビの代わりに鶏もも肉(細切り)で代用できます。ベトナムでも鶏肉バインセオは一般的なバリエーションです。また、きのこ(しめじ、エリンギ)を使ったベジタリアン版も作れます。

Q3. 生地を前日に作り置きできる?

できます。生地を冷蔵庫で一晩寝かせると、米粉がさらに水分を吸い、焼いたときのパリパリ感が増します。使う前によくかき混ぜて均一にしてから焼いてください。


参考文献

学術論文・書籍:

報告・記事:

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行バインセオの作り方|ベトナム風パリパリ黄金クレープ
URL
https://sekaigohan.com/recipes/southeast-asia/vietnam/banh-xeo
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年4月7日
主な参考リンク
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