ベトナムのバインセオ。黄金色のパリパリクレープにエビやもやしの具材が詰まっている
🔪下準備35分
🔥調理40分
🍽️分量4
🌍料理ベトナム料理
東南アジアレシピ

バインセオの作り方|ベトナムの黄金クレープ

34分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: ヌクチャムを合わせる
STEP 11 / 6

ヌクチャムを合わせる

所要時間5分

火は使いません。ボウルに水大さじ4と砂糖大さじ2を入れ、砂糖の粒がなくなり、たれが透明でさらさらになるまで混ぜます。ヌクマムまたはナンプラー大さじ3、ライム汁大さじ2を加え、にんにく、赤唐辛子を入れます。味見をして、塩気が先に立つなら水小さじ2、甘さだけが残るならライム汁小さじ1を足します。フライパンを使う前に作ると、にんにくの角が少し丸くなります。

手順2: えびと豚肉を先に焼く
STEP 22 / 6

えびと豚肉を先に焼く

所要時間3分

26cm前後のフライパンを中火で1分30秒温め、油小さじ2を入れます。豚バラを3から4切れ、えびを3から4尾入れ、塩と白こしょうをごく少量ふります。中火のまま豚肉の端が白くなり、えびの片面が薄い桃色になるまで1分焼きます。完全に火を通す必要はありません。ここで焼きすぎると、蒸し焼き後にえびが締まります。

手順3: 生地を入れて音を出す
STEP 33 / 6

生地を入れて音を出す

所要時間1分

生地を底から20回ほど混ぜ戻し、沈んだ粉が均一に戻り、表面がさらさら揺れる状態にします。お玉1杯弱、約80mlをフライパンへ一気に流します。火加減は中火です。ジュッと音が出ない場合は、次の1枚からフライパンの予熱を30秒長くします。流したらすぐフライパンを傾け、具材の隙間まで生地を回します。厚くたまった部分があれば、フライパンをもう一度傾けて薄い方へ逃がします。

手順4: 30秒で薄く広げる
STEP 44 / 6

30秒で薄く広げる

所要時間1分

生地を入れてから30秒以内に、フライパン全体へ薄く広げます。火は中火のままです。縁が乾き、中央だけがまだ湿っている状態になったら成功です。厚い部分をへらで押すと破れやすいので、触らずにフライパンを回して調整します。油がまったく見えない場合は、縁から小さじ1だけ足します。

手順5: もやしを片側で蒸す
STEP 55 / 6

もやしを片側で蒸す

所要時間2分

もやしを片側に40gほどのせ、玉ねぎを少し散らします。火を弱めの中火に落とし、ふたをして2分蒸します。ふたの中に湯気が回り、もやしが少し透き通り、えびの中心まで白くなれば十分です。もやしを中央へ広げると折りたためないので、片側に寄せたままにします。水っぽいもやしの場合は、ふたを外してから中火で30秒余分に水分を飛ばします。

手順6: 縁を焼き切って折る
STEP 66 / 6

縁を焼き切って折る

所要時間3分

ふたを外し、中火から強めの中火へ上げます。フライパンの縁から油小さじ1を足し、1分30秒から2分、縁が乾いて軽く反るまで焼きます。底をへらでのぞき、薄いきつね色の点が出ていれば折りどきです。具のない側を持ち上げて半分に折り、皿へ移します。焼き上がりを重ねると湿るので、皿に立てかけるように置き、すぐ食卓へ出します。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
7品目

生地

材料 分量 代替・備考
米粉または上新粉 200g うるち米の粉。白玉粉、もち粉は使わない
ターメリックパウダー 小さじ1 色づけ用。入れすぎると土っぽくなる
ココナッツミルク 200ml 南部式の香り。缶をよく振ってから使う
冷水 230ml 生地の濃度を見て大さじ2まで追加
小さじ1/2 生地用
青ねぎ 2本、約25g 小口切り
米油またはサラダ油 大さじ4から5 焼くたびに小さじ2ほど使う
6品目

具材

材料 分量 代替・備考
むきえび 180g 中サイズ。背わたを取り、水気を拭く
豚バラ薄切り 150g 4cm長さ。脂が多すぎる場合は肩ロースでもよい
もやし 220g ひげ根が気になる場合は取る
玉ねぎ 1/2個、約90g 薄切り
小さじ1/4 具材の下味
白こしょう 小さじ1/4 黒こしょうより香りが軽い
6品目

ヌクチャム

材料 分量 代替・備考
ヌクマムまたはナンプラー 大さじ3 塩気が強い製品は大さじ2と1/2から
大さじ4 砂糖を溶かす
砂糖 大さじ2 きび砂糖でもよい
ライム汁 大さじ2 レモン汁なら大さじ1と1/2から調整
にんにく 1片、約5g みじん切り
赤唐辛子 1本 種を取ると辛さが穏やか
5品目

巻き野菜・ハーブの材料(食卓に並べる)

材料 分量 備考
サニーレタスまたはサンチュ 10枚 水気をよく拭く
大葉 10枚 ティアトーの代わり
ミント 1束 葉だけ摘む
パクチー 1束 苦手なら青ねぎを増やす
きゅうり 1本 細切り。油っぽさを受ける
アレルギーと食品安全

えび、豚肉、魚醤を使います。えびを避ける場合は鶏もも肉120gを細切りにし、中火で3分以上焼いて中心まで火を通します。魚醤が使えない場合は、薄口しょうゆ大さじ2、米酢小さじ1、砂糖小さじ2を合わせ、別のたれとして扱ってください。

米粉、ターメリック、ココナッツミルク、えび、豚肉、もやし、香草を並べたバインセオの材料
米粉生地、魚醤、香草、もやしを先にそろえると、焼き始めてから迷わない
米粉の選び方

バインセオには、うるち米の粉を使います。白玉粉やもち粉はもち米由来なので、焼くと粘りが出て、ぱりっと割れにくくなります。日本のスーパーで買うなら、原材料が「うるち米」の米粉か上新粉を選んでください。専用粉を使う場合も、袋にすでにターメリックやココナッツ粉が入っていることがあるため、このレシピの塩と水分を少し控えめに始めます。

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材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

📊 栄養情報(1人分)
128
kcal
5.5g
タンパク質
6.5g
脂質
12.5g
炭水化物
1.0g
食物繊維
233mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。

フライパンから音が立つ、ベトナムの黄金クレープ

油を薄く回したフライパンへ、黄色い米粉生地を流す。すぐに鍋肌からジューッと音が立ち、端だけが先に乾いて、薄い紙のように反り始めます。ここで焦って厚く焼くと、ただの柔らかいクレープになります。反対に、音が出る温度まで待ってから一気に広げると、縁が軽く立ち、レタスで巻いた時にぱりっと割れるバインセオになります。

バインセオ(Bánh Xèo)は、米粉とターメリックで作るベトナムの薄焼き料理です。名前の xèo は、熱い油に生地が当たった時の音に由来すると説明されます。エビ、豚肉、もやしを包んで半月形に折り、食卓ではレタスや香草で巻き、魚醤ベースのヌクチャムにつけて食べます。

日本の台所で難しいのは、材料よりも焼き方です。米粉生地は小麦のグルテンに頼れないので、厚く流すと重く、油が少ないと貼りつきます。この記事では、南部式に近いココナッツミルク入りの生地を、26cm前後のフライパンで1枚ずつ焼きます。具を入れすぎない、生地を30秒で広げる、最後に縁だけ焼き切る。この三つを守ると、家庭コンロでもかなり気持ちよく割れます。

同じベトナム料理でも、フォーガーは澄んだスープの香り、バインミーはパンと具の組み立て、ブンチャーは炭火肉と米麺の食べ方が主役です。バインセオはそこへ「焼きたてを崩して巻く」楽しさが加わります。作る人が台所で焼き、食べる人が卓上で巻く、少し忙しい料理です。

バインセオとは

Bánh はベトナム語で粉や米を使った生地ものを広く指し、xèo は焼く時の音を表す言葉として説明されます。英語圏では Vietnamese sizzling crepe、Vietnamese pancake と訳されることがありますが、小麦粉のパンケーキではなく、米粉を薄く焼いて香草と一緒に食べる料理です。

ベトナムのバインセオ。黄金色のパリパリクレープにエビやもやしの具材が詰まっている
バインセオ。ターメリックの黄金色とパリパリの食感がこの料理の命

現地の食卓|音、油、香草で食べる南部の一皿

バインセオは、現地で一つの形に固定された料理ではありません。南部では直径25から30cmほどの大きな薄焼きにして、ココナッツミルクの甘い香りを少し入れることが多く、食卓には大量のレタス、からし菜、ミント、魚醤だれが並びます。中部のフエ周辺では、より小ぶりで厚めのものが出ることがあり、バインコットのような小さな丸い米粉焼きと近い感覚で語られることもあります。

この地域差を日本で全部再現しようとすると、専用粉、現地の葉野菜、小型の鉄型まで必要になります。家庭でまず守りたいのは、薄い米粉生地、えびと豚のうまみ、もやしの水分、香草で巻く食べ方です。ヌクチャムの甘酸っぱさがあるので、クレープ本体を濃い味にしすぎません。生地は塩を少なめにし、魚醤だれで最後に輪郭を作ると、葉野菜を巻いた時に味が散らばりません。

屋台では大きな鉄板や専用の平鍋を使いますが、家庭では26cm前後のフッ素加工フライパンが扱いやすいです。鉄フライパンで作れないわけではありません。ただ、米粉は油膜が切れると急に貼りつくので、初回から鉄に挑むより、薄く広げる感覚を先につかむ方が再現度は上がります。慣れてきたら、バインコットのように小さく焼く方向へ広げるのも楽しいです。

買い出し|普通の肉や野菜より、粉と魚醤を見る

えび、豚肉、もやし、レタスは近所のスーパーで十分です。通販で見る価値があるのは、ココナッツミルク、ターメリック、魚醤のように、料理の香りを決める材料です。特に魚醤は塩気と香りの幅が大きく、ヌクチャムの印象が変わります。

ココナッツミルクは、南部式の甘い香りと縁の軽さを作ります。缶の中で脂肪分が分かれていることがあるので、開ける前によく振り、固まっていたらボウルで混ぜてから量ります。

掲載商品は、価格・在庫・レビュー傾向・入手しやすさを確認して選定しています。
ココナッツミルク 400ml
ココナッツミルク 400ml
リサーチ日時:2026-07-01

ターメリックは色づけが主役です。カレー粉で代用するとクミンやコリアンダーの香りが前へ出て、バインセオの軽さから離れます。小瓶を買うなら、次にダルバートチャプチェの色づけにも回せます。

GABAN ターメリック 80g
GABAN ターメリック 80g
リサーチ日時:2026-07-01

ヌクチャムは魚醤の塩気で味が決まります。家にナンプラーがない場合は、少量を買っておくとチャーゾーブンチャーにも使えます。

ナンプラー(タイ産 魚醤)700ml
ナンプラー(タイ産 魚醤)700ml
リサーチ日時:2026-07-01

くっつく、ふにゃっとする、油っぽい時の直し方

黄金色のバインセオを皿に置き、薄い縁と具材の詰まり具合が見える
失敗は温度、油、生地の厚み、もやしの水分に出やすい

初回で一番多い失敗は、フライパンへ生地を入れた時に音が出ず、底へ貼りつくことです。これは油不足より、予熱不足のことが多いです。米粉生地は小麦粉の生地より粘りで持ちこたえにくく、冷たい鍋肌へ触れると薄く広がる前にのり状になります。最初の1枚は試し焼きにして、音、広がり、縁の乾き方を見ます。

失敗 起きやすい原因 次の1枚で直すこと
底に貼りつく フライパンがぬるい、油膜が切れている 予熱を30秒伸ばし、油小さじ1を薄く広げる
生地が厚く重い お玉の量が多い、生地が濃い 1枚80ml以下にし、水大さじ1を足す
ふにゃっとする もやしの水分が多い、焼き切る時間が短い ふたを外してから中火で30秒長く焼く
苦い黄色になる ターメリックが多い、油が焦げた ターメリックを小さじ2/3にし、鍋底を拭いて次を焼く
油っぽい 低温で油を吸った、重ねて蒸れた 音が出る温度で焼き、皿に重ねず立てる

鉄フライパンで作りたい場合は、よく油ならしをした後でも最初の数枚は難しくなります。家庭では、きれいに作ることを優先してフッ素加工を使って構いません。むしろ、油を足しすぎない、薄く広げる、具を入れすぎないという判断に集中できます。

食べ方と保存|巻き野菜は料理の一部

バインセオをレタスとハーブで巻き、ヌクチャムにつけて食べる様子
バインセオは皿の上で完成ではなく、レタスと香草で巻いて食べて完成する

バインセオは、皿に置いた時点ではまだ完成していません。焼きたてを一口大に割り、レタスやサンチュへ置き、大葉、ミント、パクチーをのせて巻きます。ヌクチャムへ全部沈めず、片側だけ軽くつけると、米粉の縁が少し残ります。香草を多くすると油が軽く感じられるので、遠慮して少しだけ添えるより、葉物をしっかり用意した方が食べ飽きません。

作り置きは、生地だけなら前日からできます。冷蔵庫で一晩置いた生地は粉が沈むので、焼く直前に底からよく混ぜます。焼いたバインセオは保存に向きません。どうしても余った場合は、具と生地を分けずにラップをせず冷ましてから、浅い容器で冷蔵し、翌日までに食べます。温め直しはフライパンに油を薄くひき、中火で片面90秒ずつ。電子レンジだけだと、もやしの水分で生地がやわらかくなります。

南部式、フエ式、バインコットの違い

小さな丸いベトナム風米粉焼きのバインコットが並ぶ
小さく焼くバインコットは、同じ米粉と魚醤だれの文化を別の形で楽しむ料理

南部式のバインセオは、大きく薄い生地、ココナッツミルクの香り、たっぷりの香草が特徴です。ホーチミン周辺の店で見るような大判は、家庭の26cmフライパンよりさらに大きいこともあります。日本で無理に大きくすると返しにくく、中心が湿るので、家庭ではやや小さくても薄さを優先します。

フエ周辺の小ぶりなスタイルは、同じバインセオの名前でも食感が少し違います。厚めで、ひと口の満足感が強く、具も小えび中心になることがあります。南部式を覚えた後に小型フライパンで試すなら、生地量を40mlほどに減らし、蒸し時間も1分前後に短くします。

バインコットは、南部のブンタウ周辺で知られる小さな丸い米粉焼きです。日本のたこ焼き器でも雰囲気は出せますが、油の量と火の入り方が変わります。バインセオよりも具が上に見え、外側は香ばしく、中は少し厚めに残ります。先にバインセオで米粉生地の水分と油の扱いをつかむと、バインコットにも移りやすいです。

よくある質問

小麦粉を入れた方が破れにくいですか?

破れにくくはなりますが、食感は変わります。バインセオらしい軽い割れ方を優先するなら、米粉だけで作ります。初回でどうしても扱いにくい場合は、米粉200gのうち20gだけ薄力粉に置き換え、次回から米粉に戻して比べてください。

ナンプラーとヌクマムは同じですか?

どちらも魚醤ですが、製品ごとに塩気と香りが違います。ベトナム産のヌクマムがあれば使いやすいですが、日本ではタイ産ナンプラーの方が手に入りやすいです。まず大さじ2と1/2でたれを作り、味見してから足すと塩辛くなりにくいです。

えびを使わずに作れますか?

作れます。鶏もも肉120gを細切りにし、ステップ3で中火3分ほど焼いてから生地を流します。きのこだけで作る場合は、水分が出やすいので、しめじやエリンギを先に中火2分炒め、余分な水気を飛ばしてから使います。

生地は前日に作れますか?

作れます。冷蔵庫で一晩置いた生地は、むしろ粉が落ち着いて広げやすくなることがあります。ただし青ねぎを入れたまま長く置くと香りが強く出るので、前日に作る場合は青ねぎを焼く直前に混ぜます。

巻き野菜はレタスだけでもいいですか?

レタスだけでも食べられますが、バインセオの油を軽くする役割は香草がかなり担います。大葉、ミント、パクチーのうち二つは用意したいところです。パクチーが苦手な場合は、大葉とミント、細ねぎ、きゅうりで組みます。

関連レシピ

  • バインミー - フランスパンとベトナム具材を合わせる屋台の定番
  • バインコット - 小さな丸い米粉焼きで、同じく香草と魚醤だれで食べる
  • チャーゾー - 揚げ春巻きを葉野菜で巻く、食べ方が近い料理
  • ブンチャー - ヌクチャム系のたれと香草を生かす米麺料理
  • パッタイ - 魚醤と酸味で米麺をまとめるタイの定番

主な参考リンク

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