小皿に蒸した米粉生地へえび粉、ねぎ油、ヌクチャムを添えたベトナム中部のバインベオ
🔪下準備45分
🔥調理45分
🍽️分量4
🌍料理ベトナム料理・フエ料理
東南アジアレシピ

バインベオの作り方|ベトナム小皿蒸し米粉

34分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: 生地を混ぜて休ませる
STEP 11 / 6

生地を混ぜて休ませる

所要時間10分 / 休ませ30分

火は使いません。ボウルに米粉180g、タピオカ粉35g、塩小さじ1/2を入れ、泡立て器で30秒混ぜます。ぬるま湯320mlを3回に分けて加え、粉の白いだまが見えなくなるまで2分混ぜます。最後に熱湯160mlを細く注ぎながら混ぜ、表面がさらっとした牛乳より少し重い濃度にします。ラップをして30分置き、底に粉が沈んだら蒸す直前に底から20回混ぜ戻します。

手順2: えび粉とねぎ油を用意する
STEP 22 / 6

えび粉とねぎ油を用意する

所要時間18分

弱火から弱めの中火を使います。干しえび40gは水250mlに10分浸し、水気を切ります。戻し汁は大さじ3だけ取っておきます。フードプロセッサーか包丁で干しえびを2〜3mmの粗い粉状にし、フライパンに米油大さじ1を入れて弱めの中火で3分炒めます。戻し汁、ナンプラー小さじ1、砂糖小さじ1、白こしょうを加え、水分が飛んでふわっとしたそぼろになったら取り出します。同じフライパンに米油大さじ3を入れ、弱火で青ねぎ60gを1分温め、鮮やかな緑で泡が静かになったところで火を止めます。青ねぎが茶色になる前に止めるのが目安です。

手順3: 小皿を温めて生地を注ぐ
STEP 33 / 6

小皿を温めて生地を注ぐ

所要時間8分

強火で蒸気を立て、注ぐ時は中火に落とします。蒸籠か大きな鍋に湯を3cm入れ、強火でしっかり沸かします。耐熱小皿の内側へ米油を薄く塗り、空のまま蒸し器に並べて3分温めます。小皿の油が薄くつやを持ち、近づけた手に湯気がまっすぐ当たる状態が予熱完了の目安です。火を中火にし、生地を底から混ぜ、底の白い粉だまりが消えてなめらかな濃度に戻ったら、1皿につき大さじ1と1/2、約22mlずつ注ぎます。生地の厚みは3〜4mmが目安です。5mmを超えると中央が重くなり、くぼみが出にくくなります。

手順4: 中火で蒸してくぼみを作る
STEP 44 / 6

中火で蒸してくぼみを作る

所要時間8分

中火で6〜7分蒸します。ふたをして、中の湯がふつふつ続く火加減を保ちます。途中で強く沸きすぎて水滴が落ちる場合は、ふたの内側を乾いた布で一度拭きます。5分を過ぎたら表面を見て、白い濁りが消え、中央が浅く沈み、縁が小皿から少し離れる状態を待ちます。表面がまだ波打つなら1分追加します。8分を超えてひびが入り始めたら火が強すぎるか蒸しすぎです。

手順5: ヌクチャムを作る
STEP 55 / 6

ヌクチャムを作る

所要時間7分

弱火で砂糖を溶かし、沸騰前に止めます。小鍋に水120mlと砂糖35gを入れ、弱火で2分温めます。砂糖が溶け、鍋肌に小さな泡が出る前で火を止めます。ナンプラー50ml、ライム汁30ml、米酢15ml、にんにく8g、赤唐辛子、2mm角のにんじんを加えます。味見をして、塩気が先に来るなら水大さじ1を足し、酸味が弱ければライム汁小さじ1を足します。米粉に吸わせるので、単体で飲むには少し濃いくらいがちょうどよいです。

手順6: 仕上げて食卓へ出す
STEP 66 / 6

仕上げて食卓へ出す

所要時間6分

火は使いません。蒸し上がった小皿を2分置き、表面の水分が落ち着いたら、えび粉を小さじ1、ねぎ油を小さじ1/2、フライドオニオンと乾燥パン粉を合わせたものを小さじ1/2ずつのせます。食卓でヌクチャムを小さじ1〜2注ぎ、スプーンで皿の縁からすくいます。生地が皿に強く貼りつく場合は、次のロットで小皿の油を少し増やし、蒸し上がり後の休ませ時間を1分長くします。

0 / 0
Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

米粉、タピオカ粉、干しえび、ナンプラー、青ねぎ、蒸籠、小皿を並べたバインベオの材料
バインベオは材料数よりも、粉の配合、小皿、蒸気の強さで仕上がりが変わる

直径8〜9cmの小皿で約20枚できます。軽い昼食なら4人分、前菜なら6人分です。小皿は耐熱のものを使い、縁が高すぎない浅い器を選びます。湯飲みの受け皿、浅いココット、茶碗蒸し用の小さな器でも作れますが、深い器は生地が厚くなりやすいです。

6品目

米粉生地

材料 分量 代替・備考
製菓用米粉 180g 上新粉でも可。粒が粗い粉はざらつきやすい
タピオカ粉 35g 片栗粉20gでも可。ただし弾力は弱くなる
小さじ1/2(約3g) 生地の甘さを締める
ぬるま湯 320ml 35〜40度C。粉をなじませる
熱湯 160ml 仕上げに加え、沈みにくい生地にする
米油 小さじ2 小皿に薄く塗る。太白ごま油でも可
9品目

えび粉とねぎ油

材料 分量 代替・備考
干しえび 40g 桜えびより、うま味の強い干しえびが向く
250ml 干しえびを戻す。戻し汁は炒めに使う
青ねぎ 60g 小口切り。白い部分も使う
米油 大さじ4 ねぎ油用。香りの弱い油
フライドオニオン 25g フライドエシャロットがあればより近い
乾燥パン粉 20g 砕いた米せんべい15gでも可。食感を軽くする
ナンプラー 小さじ1 えび粉の塩気を補う
砂糖 小さじ1 えびの角を丸める
白こしょう 小さじ1/4 香りを締める
10品目

ヌクチャムと食卓

材料 分量 代替・備考
ナンプラー 50ml ベトナムのヌクマムがあれば使う
120ml タレを薄め、米粉生地に染みやすくする
砂糖 35g 上白糖、きび砂糖どちらでも可
ライム汁 30ml レモン汁でも可
米酢 15ml 酸味を安定させる
にんにく 8g みじん切り。芯は取る
赤唐辛子 1/2本 種を除いて輪切り。辛味が苦手なら省く
にんじん 30g 2mm角。タレに浮かせる
きゅうり 1本 食卓の口直し。長さ5cmの細切り
ミント 10g 香草を添える場合。大葉5枚でも可
アレルギーと食材表示

干しえび、ナンプラーを使います。甲殻類、魚由来調味料に不安がある場合は避けてください。米粉やタピオカ粉、フライドオニオン、乾燥パン粉は製造ラインで小麦を扱う場合があります。グルテンを避ける食卓では、包装のアレルゲン表示を確認し、パン粉ではなく砕いた米せんべいを使います。

材料

買い足す価値があるもの

バインベオで通販や輸入食材店を見てもよいのは、米粉、タピオカ粉、ナンプラー、蒸す道具です。肉や野菜は近所で十分ですが、粉と魚醤が弱いと、ただの淡い米粉蒸しになりやすくなります。

タピオカ粉は、もちもちにするためではなく、米粉の割れやすさを少し抑えるために使います。片栗粉でも代用できますが、冷めたときの質感はタピオカ粉の方がきれいです。

ヌクチャムの香りは、安い魚醤でも作れます。ただ、薄めて米粉に吸わせる料理なので、魚醤の塩気と香りがそのまま食べ心地に出ます。

小皿をまとめて蒸すなら、鍋より蒸籠の方が作業しやすいです。ふたから水滴が落ちにくく、途中で皿を入れ替えやすいので、中心のくぼみも作りやすくなります。

0 / 0
Shopping

この料理の買い出し

買い出しガイド
掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。
📊 栄養情報(1人分)
103
kcal
3.3g
タンパク質
2.8g
脂質
15.5g
炭水化物
0.5g
食物繊維
320mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
4人分

材料(4人分・小皿約20 枚)

米粉、タピオカ粉、干しえび、ナンプラー、青ねぎ、蒸籠、小皿を並べたバインベオの材料
バインベオは材料数よりも、粉の配合、小皿、蒸気の強さで仕上がりが変わる

直径8〜9cmの小皿で約20 枚できます。軽い昼食なら4人分、前菜なら6人分です。小皿は耐熱のものを使い、縁が高すぎない浅い器を選びます。湯飲みの受け皿、浅いココット、茶碗蒸し用の小さな器でも作れますが、深い器は生地が厚くなりやすいです。

米粉生地

材料 分量 代替・備考
製菓用米粉 180 g 上新粉でも可。粒が粗い粉はざらつきやすい
タピオカ粉 35 g 片栗粉20 gでも可。ただし弾力は弱くなる
小さじ1/2(約3 g) 生地の甘さを締める
ぬるま湯 320 ml 35〜40度C。粉をなじませる
熱湯 160 ml 仕上げに加え、沈みにくい生地にする
米油 小さじ2 小皿に薄く塗る。太白ごま油でも可

えび粉とねぎ油

材料 分量 代替・備考
干しえび 40 g 桜えびより、うま味の強い干しえびが向く
250 ml 干しえびを戻す。戻し汁は炒めに使う
青ねぎ 60 g 小口切り。白い部分も使う
米油 大さじ4 ねぎ油用。香りの弱い油
フライドオニオン 25 g フライドエシャロットがあればより近い
乾燥パン粉 20 g 砕いた米せんべい15 gでも可。食感を軽くする
ナンプラー 小さじ1 えび粉の塩気を補う
砂糖 小さじ1 えびの角を丸める
白こしょう 小さじ1/4 香りを締める

ヌクチャムと食卓

材料 分量 代替・備考
ナンプラー 50 ml ベトナムのヌクマムがあれば使う
120 ml タレを薄め、米粉生地に染みやすくする
砂糖 35 g 上白糖、きび砂糖どちらでも可
ライム汁 30 ml レモン汁でも可
米酢 15 ml 酸味を安定させる
にんにく 8 g みじん切り。芯は取る
赤唐辛子 1/2 本 種を除いて輪切り。辛味が苦手なら省く
にんじん 30 g 2mm角。タレに浮かせる
きゅうり 1 本 食卓の口直し。長さ5cmの細切り
ミント 10 g 香草を添える場合。大葉5 枚でも可
アレルギーと食材表示

干しえび、ナンプラーを使います。甲殻類、魚由来調味料に不安がある場合は避けてください。米粉やタピオカ粉、フライドオニオン、乾燥パン粉は製造ラインで小麦を扱う場合があります。グルテンを避ける食卓では、包装のアレルゲン表示を確認し、パン粉ではなく砕いた米せんべいを使います。

買い足す価値があるもの

バインベオで通販や輸入食材店を見てもよいのは、米粉、タピオカ粉、ナンプラー、蒸す道具です。肉や野菜は近所で十分ですが、粉と魚醤が弱いと、ただの淡い米粉蒸しになりやすくなります。

タピオカ粉は、もちもちにするためではなく、米粉の割れやすさを少し抑えるために使います。片栗粉でも代用できますが、冷めたときの質感はタピオカ粉の方がきれいです。

ヌクチャムの香りは、安い魚醤でも作れます。ただ、薄めて米粉に吸わせる料理なので、魚醤の塩気と香りがそのまま食べ心地に出ます。

小皿をまとめて蒸すなら、鍋より蒸籠の方が作業しやすいです。ふたから水滴が落ちにくく、途中で皿を入れ替えやすいので、中心のくぼみも作りやすくなります。

小皿の中に、フエの昼下がりを作る

蒸籠のふたを開けると、湯気の向こうに小さな白い丸が並びます。表面はつやっとしているのに、中心だけ浅くくぼんでいる。そこへえび粉を落とし、ねぎ油を光らせ、甘酸っぱいヌクチャムを少し注ぐ。バインベオは、見た目の静けさに反して、米粉、魚醤、えび、油の香りが一口で立ち上がる料理です。

バインベオ(Bánh bèo)は、ベトナム中部、とくにフエでよく知られる小皿蒸しの米粉料理です。bánh は米や粉を使った生地もの、bèo は水草のウキクサを指す言葉として説明されることがあり、薄く丸い米粉生地の姿と結びつけられます。英語では steamed rice cakes や water fern cake と紹介されることもあります。

日本で作るときの山場は、材料の珍しさよりも蒸し方です。生地を厚く注ぎすぎると重くなり、火が弱いと水っぽくなり、蒸しすぎると表面にひびが入ります。小皿を先に温め、薄く注ぎ、強い蒸気で短く火を入れる。この順番を守ると、家庭の蒸籠や鍋でも中心のくぼみが出ます。

フエ料理らしさを食卓でつなぐなら、辛い牛肉麺のブンボーフエとは対照的です。ブンボーフエが赤いだしの力で引っ張る料理なら、バインベオは小皿に香りを重ねる料理。同じベトナム中部でも、台所で向き合う手つきがまったく違います。

包んで蒸すベトナム料理へ広げるなら、豚肉、きのこ、卵を白い発酵生地で包むバインバオも近い入口です。小皿で軽く食べるバインベオに対して、バインバオは朝食や軽食として一つで満足感を出す蒸し包子です。

表記について

ベトナム語では Bánh bèo と書きます。日本語では「バインベオ」「バインベーオ」「バンベオ」など表記が揺れますが、本記事では検索しやすい「バインベオ」に統一します。本文では、現地名を確認しやすいよう初出のみ Bánh bèo も併記します。

フエの小皿料理として見る

バインベオは、ただの米粉蒸しパンではありません。小さな皿で蒸し、干しえびを細かくしたもの、ねぎ油、揚げたエシャロットやパン粉に近い軽い食感、ヌクチャムを重ねて食べます。フォークで切るより、スプーンで皿の縁からすくう方が自然です。

フエ周辺では、バインベオ、バインナム、バインロックのように、米粉やタピオカ粉を使った小さな蒸し物が並ぶ食文化があります。観光向けの一皿としてだけでなく、軽食や間食として、数枚を続けて食べる料理です。豪華な具をのせるより、薄い生地と香りの重なりを楽しみます。

日本語のレシピでは「米粉を蒸してえびをのせる」と短く済まされがちですが、実際に作ると差が出るのは3点です。米粉だけでなくタピオカ粉を少し入れて、ぷるっと切れる弾力を作ること。小皿を空のまま温めてから生地を注ぐこと。ヌクチャムを濃くしすぎず、米粉生地に吸わせる塩梅にすることです。

見る点 現地の輪郭 日本での現実的な作り方
生地 米粉主体で薄く、中央が浅くくぼむ 製菓用米粉にタピオカ粉を少量混ぜる
小さな浅皿で1枚ずつ蒸す 直径8〜10cmの耐熱小皿、浅いココット
乾燥えび、ねぎ油、揚げエシャロット 干しえび、青ねぎ、フライドオニオンで寄せる
タレ ヌクマムベースの甘酸っぱいヌクチャム ナンプラー、砂糖、ライム、米酢で調整する
食べ方 小皿のままスプーンですくう 食卓でヌクチャムを少しずつ注ぐ

フエの小皿料理が面白いのは、食べる側も少し参加するところです。皿にタレをどれだけ注ぐか、えび粉をどのくらい崩すか、隣の皿に手を伸ばすか。大皿料理のように一気に完成させず、何枚か食べるうちに自分の好みの濃さが見えてきます。

日本の台所で本場に寄せる分岐

蒸したバインベオの小皿を、きゅうり、香草、ヌクチャムと一緒に並べた食卓
バインベオは小皿のまま食卓へ出し、ヌクチャムを少しずつ注いですくう

バインベオは、現地食材を全部そろえなくても形になります。ただし、代替しすぎると「米粉の茶碗蒸し風」に寄ります。買い出しで迷ったら、守るものと置き換えるものを分けてください。

迷うもの 現地寄せ 日本で現実的 判断
米粉主体、タピオカ粉少量 製菓用米粉、タピオカ粉 上新粉だけでも可。片栗粉代替は弾力が軽くなる
小さく浅い皿 耐熱小皿、浅いココット 深い器は厚くなり、くぼみが出にくい
えび 乾燥えびを細かく炒める 干しえび、桜えび 桜えびは香りが軽いので量を少し増やす
揚げ食感 揚げエシャロット、揚げパン フライドオニオン、砕いた米せんべい 小麦を避けるなら米せんべい
魚醤 ベトナムのヌクマム ナンプラー 薄めすぎず、砂糖と酸味で丸める
蒸し器 小皿が並ぶ蒸籠 鍋と蒸し板、深型フライパン ふたの水滴を布で受けると表面がきれい

一番守りたいのは、小皿を先に温めることです。冷たい皿に生地を注いでから蒸すと、底が固まる前に粉が沈み、表面だけ水っぽくなります。小皿を熱くしておけば、薄い生地でも縁が早く固まり、中央に浅いくぼみが出やすくなります。

タピオカ粉は多く入れればよいわけではありません。増やしすぎると弾力が強くなり、バインベオより透明感のあるもち菓子に近づきます。米粉180gにタピオカ粉35gくらいなら、米の白さとスプーンで切れる柔らかさを保てます。

ヌクチャムは濃いまま皿に注ぐと、最初の一口だけ塩辛くなります。水、砂糖、酸味を入れ、米粉生地に少し染み込ませる濃度にしてください。チャーゾーのヌクチャムよりも、バインベオではやや軽く感じるくらいが食べ進めやすいです。

失敗原因 - くぼみ、ひび、水っぽさ

くぼみがきれいに出たバインベオ、水っぽいもの、ひびが入ったものを並べた比較
中央のくぼみ、水っぽさ、ひびは、小皿の温度と蒸気の強さで変わる

バインベオの失敗は、食べられないほど大きく崩れることは少ないです。ただ、表面が水っぽい、中心が盛り上がる、ひびが入ると、食感と見た目が一気に変わります。原因はほぼ生地の厚み、小皿の温度、蒸気の強さに分かれます。

困ったこと よくある原因 次に直す点
中央がくぼまない 生地が厚い、小皿が冷たい 1皿22mlに減らし、小皿を3分温める
水っぽい 火が弱い、ふたの水滴が落ちた 強火で蒸気を立ててから中火、布で水滴を受ける
表面にひびが入る 蒸しすぎ、火が強すぎる 6分から確認し、8分を超えない
底が粉っぽい 生地を混ぜ戻していない 注ぐ前に底から20回混ぜる
皿に貼りつく 油が少ない、蒸し上がり直後にすくった 油を薄く塗り、2分置いてから食卓へ
えび粉が硬い 強火で炒めた、水分を飛ばしすぎた 弱めの中火で、ふわっとしたそぼろで止める

水っぽい皿が出たら、タレを注ぐ前に小皿ごともう1分だけ蒸し直せます。ただし、ひびが入り始めた皿は戻りません。その場合はえび粉とねぎ油を多めにのせ、食感の弱さを上から補って食べ切ります。

1ロット目は、3枚だけ試し蒸しにしてください。生地の厚みを変えず、火加減だけを見ます。くぼみが出たら本番の皿を並べ、水っぽければ蒸気を強くし、ひびが出たら1分短くします。粉ものは一度に全部注ぐより、少し試す方が結果的に早いです。

食べ方と献立

バインベオは、作り手が大皿で完成させる料理ではなく、食べる人が小皿で完成させる料理です。えび粉とねぎ油までのせて食卓へ出し、ヌクチャムは各自が小さじで注ぎます。最初から大量にかけると、米粉生地がすぐにゆるみます。

食べる順番は、スプーンで小皿の縁を一周なぞり、中心のくぼみにタレを少し落とし、えび粉を崩しながらすくうのが食べやすいです。きゅうりの細切りやミントを横に置くと、魚醤と油の香りが続いても重くなりません。

同じベトナムの食卓で組むなら、揚げ春巻きのチャーゾーを主菜にして、バインベオを前菜にする流れが作りやすいです。レタスや香草、ヌクチャムを共用できるので、買い出しが増えすぎません。

米粉料理の食べ比べなら、薄く焼いて香草で包むバインセオが近い相手です。バインセオは油でぱりっと焼く料理、バインベオは蒸気でやわらかく仕上げる料理。同じ米粉でも、火の入れ方でここまで変わるのが面白いところです。

麺を合わせるなら、甘酸っぱいタレと香草で食べるブンチャーや、焼き肉と米麺のブンティットヌンへつなげると、魚醤、香草、米の流れが自然です。汁麺を合わせるなら、軽いフォーガーより、バインベオを少量にしてブンボーフエを主役にした方が食卓の輪郭がはっきりします。

保存と温め直し

一番おいしいのは蒸したてから10分以内です。表面がまだしっとりしていて、えび粉とねぎ油の香りが残っているうちに食べます。作り置きするなら、生地、えび粉、ねぎ油、ヌクチャムを分けておき、食べる直前に蒸します。

米粉生地は冷蔵で翌日まで保存できます。ボウルに入れ、表面にラップを密着させて冷蔵します。翌日は粉が底に沈むので、冷蔵庫から出して20分置き、底から30回混ぜてから使います。冷たいまま蒸すと小皿の温度が下がるため、小皿の予熱時間を1分長くしてください。

蒸した後のバインベオは、小皿ごと冷蔵で翌日までです。温め直しは、具をのせる前なら蒸し器で中火3分。具をのせた後なら、ラップをふんわりかけて電子レンジ600Wで20〜30秒温め、ねぎ油を小さじ1/4だけ足します。長く温めると生地が硬くなり、えび粉が乾きます。

来客日に出すなら、前日にえび粉とヌクチャムを作り、当日の午前に生地を混ぜて冷蔵し、食べる40分前に小皿を温め始める段取りが楽です。蒸し上がりを皿ごと重ねると底の熱で表面が荒れるので、蒸した皿は1枚ずつ盆に並べます。食卓へ出す直前にえび粉とねぎ油をのせると、香りが残り、ヌクチャムを注いだときに表面がべたつきません。

えび粉は清潔な容器で冷蔵3日、冷凍2週間を目安にします。ねぎ油は冷蔵3日。ヌクチャムは冷蔵3日ですが、にんにくの香りが強くなるので、来客用なら当日作る方がきれいです。

よくある質問

米粉だけでも作れますか?

作れます。ただし、米粉だけだと少し割れやすく、冷めたときに粉っぽさが出やすいです。初回は米粉180gにタピオカ粉35gを混ぜる配合が扱いやすいです。片栗粉で代用する場合は20gに抑え、熱湯を入れた後によく混ぜます。

小皿が20枚ありません。

5〜6枚で何回かに分けて蒸せます。1ロット目を蒸している間に、残りの小皿を洗わずに軽く拭き、油を塗り直して次の生地を注ぎます。器が冷えると仕上がりが変わるので、次のロットも空の小皿を2〜3分温めてから注ぎます。

干しえびが苦手な場合はどうしますか?

料理の輪郭は少し変わりますが、鶏そぼろや炒ったきのこで食感を作れます。鶏ひき肉80gをナンプラー小さじ1、砂糖小さじ1/2で炒め、細かくほぐしてください。ただし、バインベオらしい香りは魚醤と干しえびで出るので、甲殻類が問題なければ少量でも使う方が近づきます。

蒸籠がないと作れませんか?

鍋と蒸し板で作れます。深めのフライパンに湯を張り、耐熱皿や蒸し板を置いて小皿を並べます。ふたの水滴が落ちると表面が荒れるので、ふたを清潔な布巾で包むか、途中で水滴を拭きます。鍋底の湯が小皿に入らない高さを確保してください。

ヌクチャムは市販のスイートチリソースで代用できますか?

代用はできますが、別の味になります。スイートチリソースは甘みと粘度が強く、米粉生地へ染み込みにくいです。ナンプラー、水、砂糖、酸味を混ぜるだけでも十分なので、バインベオではヌクチャムを作る方が食べやすくなります。

子ども向けに辛くしない場合は?

赤唐辛子を抜き、にんにくも半量にします。ヌクチャムはナンプラー40ml、水140ml、砂糖35g、ライム汁25ml、米酢15mlにすると塩気が少し穏やかになります。大人用には食卓で輪切り唐辛子を足してください。

参考文献

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行バインベオの作り方|ベトナム小皿蒸し米粉
URL
https://sekaigohan.com/recipes/southeast-asia/vietnam/banh-beo
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年5月30日
主な参考リンク
レシピ一覧に戻る