キプロスのクーペピアをレモンとヨーグルトと一緒に盛り付けた皿
🔪下準備55分
🔥調理1時間5分
🍽️分量4
🌍料理キプロス料理
ヨーロッパレシピ

クーペピアの作り方|キプロスのぶどう葉包み

25分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: ぶどう葉を塩抜きする
STEP 11 / 6

ぶどう葉を塩抜きする

所要時間15分

瓶詰めぶどう葉を広げ、流水で1枚ずつ軽く洗います。大きいボウルに水を張り、10分浸けてから1枚味見します。塩気が強ければ水を替えてさらに5分置きます。火は使いません。茎の硬い部分はキッチンばさみで2から3mm切り、破れた葉や小さい葉は鍋底用に分けておきます。水気は軽く押さえる程度で、乾かしすぎない方が巻きやすいです。

手順2: 詰め物をゆるく混ぜる
STEP 22 / 6

詰め物をゆるく混ぜる

所要時間10分

生米は洗って15分浸水し、ざるで水気を切っておきます。玉ねぎは3mm角、パセリとミントは2mm幅、にんにくはすりおろしにします。ボウルに豚ひき肉、牛ひき肉、米、玉ねぎ、すりおろしたトマト、トマトペースト、パセリ、ミント、にんにく、粉シナモン、オールスパイス、黒こしょう、塩、オリーブオイルを入れます。火は使いません。手で2分ほど混ぜ、肉の粒が少し残るゆるい状態で止めます。粘りが強くなるまで練ると、煮上がりが硬くなります。

手順3: 葉で巻く
STEP 33 / 6

葉で巻く

所要時間25分

ぶどう葉を葉脈の浮いた面を上にし、茎側を手前にして置きます。詰め物を大さじ1弱、長さ5cmほどの棒状にのせます。手前をかぶせ、左右を1cmほど内側に折り、奥へ転がします。火は使いません。直径2.5cm、長さ6cm前後の小さな筒を目安にし、指で押すと少し沈むゆとりを残します。巻き終わりを下に置いてもほどけず、表面がふっくらしている状態が目安です。米が煮込みでふくらむため、きつい巻き方は破れの原因になります。

手順4: 鍋に詰めて煮汁を注ぐ
STEP 44 / 6

鍋に詰めて煮汁を注ぐ

所要時間10分

厚手鍋の底に、破れたぶどう葉を2から3枚敷きます。巻き終わりを下にしてクーペピアをすき間なく並べ、1段目が埋まったら2段目を重ねます。火はまだ使いません。カットトマト、水またはチキンブイヨン、レモン汁、オリーブオイルを混ぜて注ぎ、4cm長さのシナモンスティック、ローリエ、厚さ3mmのレモンスライスをのせます。煮汁はトマトの粒が残るさらさらした濃度で、スプーンからすっと落ちる状態が目安です。液面はクーペピアの高さの8割ほどにします。上にも破れた葉を1枚のせ、耐熱小皿を裏返して重しにします。

手順5: 弱火で静かに煮る
STEP 55 / 6

弱火で静かに煮る

所要時間55分

鍋を中火にかけ、煮汁の縁に小さな泡が出てきたら、すぐ弱火に落とします。ふたを少しずらし、温度は85から90度C、表面がふつふつ動く程度を保ちます。大きく沸騰させると葉が破れ、米が外へ出ます。40分を過ぎたら煮汁の量を見て、底が見えそうなら熱湯を50ml足します。55分で1個を取り出し、米の芯がなく、肉だねの中心が71度C以上になっていれば火を止めます。

手順6: 休ませて盛り付ける
STEP 66 / 6

休ませて盛り付ける

所要時間10分

火を止めたら、ふたをしたまま10分休ませます。火は止めますが、余熱で米が落ち着き、葉と詰め物が一体になります。皿にクーペピアを並べ、煮汁を少しかけ、ヨーグルト、レモン、村風サラダ、パンを添えます。煮汁が水っぽい場合は、クーペピアを取り出した後の鍋を中火にかけ、2から3分だけ煮詰めます。沸かし続けるとレモンの香りが飛ぶので、短時間で止めます。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

クーペピアに使う瓶詰めぶどう葉、ひき肉、米、トマト、玉ねぎ、ミント、パセリ、レモン、スパイス
材料は多く見えるが、ぶどう葉、米入り肉だね、トマトレモンの煮汁に分けると買い出しが整理しやすい

4人分で小ぶりのクーペピアが24個前後できます。ぶどうの葉は破れるものや小さいものが混じるので、必要数より多めに用意します。米は炊いたものではなく生米を使い、煮込み中にふくらむ余地を残して巻くのが大事です。

8品目

ぶどう葉と煮汁

材料 分量 代替・備考
瓶詰めぶどう葉 35から40枚 24枚を包む用、残りは鍋底と上掛け用。塩抜き必須
レモン汁 大さじ3 仕上げに追いレモンをする場合は大さじ2に減らす
カットトマト缶 200g 生トマトをすりおろしてもよい
水またはチキンブイヨン 300ml 葉の高さの8割ほどまで注ぐ
オリーブオイル 大さじ2 煮汁用
シナモンスティック 1/2本 粉シナモンならひとつまみ。入れすぎると菓子寄りになる
ローリエ 1枚 省略可
レモンスライス 3枚 鍋の上に置く
14品目

詰め物

材料 分量 代替・備考
豚ひき肉 350g キプロス家庭の肉感に寄せる主役。脂が少なすぎないもの
牛ひき肉 120g 合いびき肉470gでも可
生米 90g 洗って15分浸水し、水気を切る。炊いた米は使わない
玉ねぎ 1個(180g) みじん切り
トマト 1個(180g) すりおろす。トマト缶大さじ4で代用可
トマトペースト 大さじ1 肉だねの赤みと旨み
パセリ 20g みじん切り
ミント 10g 生が理想。乾燥ミントなら小さじ1と1/2
にんにく 1片 すりおろし
粉シナモン 小さじ1/4 香りの輪郭。強くしすぎない
オールスパイス 小さじ1/4 省略可。肉の香りを丸くする
黒こしょう 小さじ1/2 粗びき
小さじ2/3 ぶどう葉の塩気を見て調整
オリーブオイル 大さじ1 詰め物用
4品目

添えるもの

材料 分量 代替・備考
プレーンヨーグルト 150g 水切りすると皿の上で流れにくい
レモン 1/2個 食卓で絞る
きゅうり、トマト、赤玉ねぎ 各適量 村風サラダにする
パン 4切れ 煮汁を受ける役
アレルギーと食品安全

この料理には豚肉、牛肉、乳製品を含むヨーグルトを使います。ひき肉を詰めた料理なので、色だけで火通りを判断せず、中心温度71度C以上を目安にします。瓶詰めぶどう葉は商品によって塩分が大きく違うため、塩抜き後に1枚味見してから詰め物の塩を決めてください。


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📊 栄養情報(1人分)
108
kcal
6.0g
タンパク質
6.0g
脂質
8.0g
炭水化物
1.0g
食物繊維
245mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
4人分

材料(4人分) — 葉、詰め物、煮汁を分ける

クーペピアに使う瓶詰めぶどう葉、ひき肉、米、トマト、玉ねぎ、ミント、パセリ、レモン、スパイス
材料は多く見えるが、ぶどう葉、米入り肉だね、トマトレモンの煮汁に分けると買い出しが整理しやすい

4人分で小ぶりのクーペピアが24 個前後できます。ぶどうの葉は破れるものや小さいものが混じるので、必要数より多めに用意します。米は炊いたものではなく生米を使い、煮込み中にふくらむ余地を残して巻くのが大事です。

ぶどう葉と煮汁

材料 分量 代替・備考
瓶詰めぶどう葉 35から40 枚 24 枚を包む用、残りは鍋底と上掛け用。塩抜き必須
レモン汁 大さじ3 仕上げに追いレモンをする場合は大さじ2に減らす
カットトマト缶 200 g 生トマトをすりおろしてもよい
水またはチキンブイヨン 300 ml 葉の高さの8割ほどまで注ぐ
オリーブオイル 大さじ2 煮汁用
シナモンスティック 1/2 本 粉シナモンならひとつまみ。入れすぎると菓子寄りになる
ローリエ 1 枚 省略可
レモンスライス 3 枚 鍋の上に置く

詰め物

材料 分量 代替・備考
豚ひき肉 350 g キプロス家庭の肉感に寄せる主役。脂が少なすぎないもの
牛ひき肉 120 g 合いびき肉470 gでも可
生米 90 g 洗って15分浸水し、水気を切る。炊いた米は使わない
玉ねぎ 1 個(180 g) みじん切り
トマト 1 個(180 g) すりおろす。トマト缶大さじ4で代用可
トマトペースト 大さじ1 肉だねの赤みと旨み
パセリ 20 g みじん切り
ミント 10 g 生が理想。乾燥ミントなら小さじ1と1/2
にんにく 1 片 すりおろし
粉シナモン 小さじ1/4 香りの輪郭。強くしすぎない
オールスパイス 小さじ1/4 省略可。肉の香りを丸くする
黒こしょう 小さじ1/2 粗びき
小さじ2/3 ぶどう葉の塩気を見て調整
オリーブオイル 大さじ1 詰め物用

添えるもの

材料 分量 代替・備考
プレーンヨーグルト 150 g 水切りすると皿の上で流れにくい
レモン 1/2 個 食卓で絞る
きゅうり、トマト、赤玉ねぎ 各適量 村風サラダにする
パン 4切れ 煮汁を受ける役
アレルギーと食品安全

この料理には豚肉、牛肉、乳製品を含むヨーグルトを使います。ひき肉を詰めた料理なので、色だけで火通りを判断せず、中心温度71度C以上を目安にします。瓶詰めぶどう葉は商品によって塩分が大きく違うため、塩抜き後に1 枚味見してから詰め物の塩を決めてください。


レモンの湯気でほどける、島のぶどう葉包み

鍋のふたを少しずらすと、トマトの甘い湯気の奥から、レモンとミントの香りが先に立ちます。日本の台所で作ると、最初に迷うのは「これはドルマなのか、サルマなのか」という名前より、瓶詰めぶどう葉の塩気です。ここを落ち着いて抜けると、あとは小さな葉巻を並べて、弱火で待つだけ。包む作業は少し地味ですが、皿に並べた時のうれしさはかなり大きい料理です。

クーペピア(koupepia)は、キプロスで親しまれるぶどう葉包みです。現地ではギリシャ語で κουπέπια と書かれ、肉、米、トマト、香草をぶどうの葉で巻き、レモンを効かせて煮ます。東地中海に広い「葉で巻く料理」の一員ですが、キプロスらしさは、豚肉を使う家庭が多いこと、トマトの酸味、ミントやパセリ、レモンの明るい香りにあります。

キプロス風の食卓にクーペピア、村風サラダ、ヨーグルト、レモンが並ぶ
小さなぶどう葉包みは、ヨーグルト、サラダ、パンを横に置くとキプロスの家庭料理らしい食卓になる

この記事では、瓶詰めぶどう葉を使い、日本で買いやすい豚ひき肉と少量の牛ひき肉で作ります。現地の家庭料理そのものを完全再現するというより、現地で守られている構造、つまり「ぶどう葉の酸味、米入りの肉だね、トマト、レモン、弱火の煮込み」を崩さない作り方です。

似た料理としては、トルコのドルマや、ルーマニアのサルマーレがあります。クーペピアを作ると、同じ「包む料理」でも、葉、酸味、油、香草の使い方で土地の味が変わることがよく分かります。

表記について

英語では koupepia、Cypriot stuffed vine leaves、stuffed grape leaves などと表記されます。広い分類では sarma、dolmades、dolma と重なりますが、本記事ではキプロスでの呼び名に合わせて「クーペピア」に統一します。


買い出しで迷うもの — ぶどう葉と鍋の中の温度

ぶどう葉、スパイス、レモン、米、料理用温度計を台所に並べた買い出し準備
クーペピアで買い足す価値が高いのは、瓶詰めぶどう葉、少量で香りが決まるスパイス、ひき肉の火通りを確認する温度計

クーペピアは、米や玉ねぎよりも、ぶどう葉の入手で作るかどうかが決まります。生のぶどう葉が手に入る季節でも、家庭で扱うなら瓶詰めが現実的です。塩気は強いものとして考え、最初から流水と浸水の時間を予定に入れておきます。

掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。

シナモンは粉でも作れますが、煮汁にスティックを短く入れると、香りが詰め物へ回りすぎません。肉だねを甘い香りにしたいのではなく、トマトとレモンの角を少し丸くするための使い方です。

初回は温度計があると安心です。ぶどう葉に包まれたひき肉は、表面の色で判断しにくく、米の火通りと肉の安全温度を同時に見る必要があります。毎回必要な道具ではありませんが、葉物包みやロールキャベツをよく作るなら使い回せます。


失敗しやすいところと、日本での現実解

保存容器に入れたクーペピアと、小鍋で弱火にかけて温め直している様子
クーペピアは煮汁ごと保存し、温め直しも弱火でゆっくり行うと葉が破れにくい
迷うところ 現地寄せ 日本での現実解 判断
ぶどう葉 生または塩漬けのぶどう葉 瓶詰めを塩抜きして使う 代替不可寄り。キャベツでは別料理になる
豚肉中心の家庭が多い 豚ひき肉多めの合いびき 鶏だけだと香りが軽い
香草 ミント、パセリ、時にディル 生ミント少量とパセリ ミントを抜くとキプロス感が弱い
酸味 レモンとトマト レモン汁とトマト缶 酢で置き換えると尖りやすい
火加減 静かに煮る 小皿で押さえ、弱火を守る 強火は破れと米漏れの原因

葉が破れる一番の原因は、詰め物の入れすぎです。ぶどう葉は見た目ほど伸びないので、大さじ1弱から始めてください。次に多いのは塩抜き不足です。しょっぱい葉をそのまま煮ると、煮汁全体が戻せないほど塩辛くなります。巻く前に1枚だけ味見する癖をつけると失敗が減ります。

肉だねが硬い場合は、練りすぎか水分不足です。トマトをすりおろして入れるのは、味だけでなく、米が煮汁を吸う前に肉だねを乾かさないためでもあります。逆に、ゆるすぎて巻きにくい場合は、米を10gだけ足して5分置くと落ち着きます。

クーペピアは、できたてを温かく食べても、少し冷ましてから食べてもおいしい料理です。レモンの香りを立てたい日は温かく、前菜のように出したい日は粗熱を取ってから食卓に出します。近い食べ方を広げるなら、タブーレフムスを添えると、酸味、香草、豆のなめらかさがつながります。

保存と温め直し

粗熱を取ってから煮汁ごと保存容器に移し、冷蔵で3日を目安に食べ切ります。冷凍する場合は、1食分ずつ煮汁を少し入れて包み、1か月を目安にします。温め直しは鍋に戻し、弱火で10から12分、煮汁がふつふつする程度にします。電子レンジなら600Wで2分温め、上下を返してさらに1分から1分30秒。中心まで熱くなったか確認してください。

よくある質問

生のぶどう葉で作れますか?

作れます。若くてやわらかい葉を選び、塩を入れた湯で2から3分ゆでてから冷水に取ります。ただし、日本では農薬や品種の確認が難しい場合があります。食用として入手できるもの以外は使わず、初回は瓶詰めをおすすめします。

牛肉だけでも作れますか?

作れますが、やや締まった食感になります。キプロスらしい家庭料理の丸みを出すなら、豚肉を混ぜる方が近づきます。宗教上・食習慣上の理由で豚肉を避ける場合は、牛ひき肉にオリーブオイル大さじ1を足し、ミントとレモンを少し強めにしてください。

ドルマとの違いは何ですか?

広い意味では同じ「葉や野菜で詰め物を包む料理」の仲間です。トルコのドルマは冷製の米詰めとして紹介されることが多く、クーペピアはキプロスの家庭料理として肉、トマト、レモンを使う温かい主菜寄りの作り方が目立ちます。地域名で分けると、料理の温度、油の量、肉の有無が見えやすくなります。

もう一品合わせるなら何がよいですか?

最初はクーペピア、ヨーグルト、村風サラダ、パンで十分です。もう少し地中海らしくするなら、ギリシャのムサカを別日に作ると、シナモンを肉料理に使う感覚がつながります。包む料理として比べたいなら、パレスチナのマハシ・リフトも面白い比較対象です。


参考文献

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行クーペピアの作り方|キプロスのぶどう葉包み
URL
https://sekaigohan.com/recipes/europe/cyprus/koupepia
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年6月1日
主な参考リンク
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