モナコのバルバジュアン。青菜、リコッタ、米を詰めた小さな揚げラビオリを皿に盛る
🔪下準備1時間5分
🔥調理18分
🍽️分量4
🌍料理モナコ料理
ヨーロッパレシピ

バルバジュアンの作り方|モナコの揚げラビオリ

26分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: 生地をこねる
STEP 11 / 8

生地をこねる

所要時間8分

ボウルに薄力粉180g、強力粉70g、塩3gを入れて混ぜます。卵1個、オリーブオイル大さじ1、ぬるま湯75mlを加え、木べらで粉気がなくなるまで混ぜます。まとまりが硬ければ残りのぬるま湯を小さじ1ずつ足し、手で5分こねます。表面がなめらかになり、耳たぶより少し硬い弾力で止めます。

手順2: 生地を休ませて青菜を刻む
STEP 22 / 8

生地を休ませて青菜を刻む

所要時間30分

生地を丸め、表面に薄くオリーブオイルを塗ってラップをかけます。室温で30分休ませる間に、フダンソウ250gを葉と茎に分け、茎は5mm幅、葉は1cm幅に刻みます。小松菜とほうれん草で作る場合も同じ幅にそろえます。青菜に塩1gをまぶして10分置き、出てきた水分を軽く絞ります。

手順3: 香味野菜と青菜を炒める
STEP 33 / 8

香味野菜と青菜を炒める

所要時間10分

フライパンにオリーブオイル大さじ1を入れ、中火で玉ねぎ60gと長ねぎ80gを3分炒めます。透き通って甘い香りが出たら、にんにく、5mm〜1cm幅に刻んだ青菜を加えます。弱めの中火に落として5〜6分炒め、底に水分がたまらず、青菜がしんなりして色が濃くなったら火を止めます。バットに広げ、10分冷まします。

手順4: チーズと米を混ぜる
STEP 44 / 8

チーズと米を混ぜる

所要時間5分

冷ました青菜に、リコッタ180g、パルメザン40g、炊いた米60g、卵1個、2〜3mmのみじん切りにしたハーブ6g、ナツメグ0.5g、塩3g、黒こしょう1gを加えます。フォークで米をほぐしながら混ぜ、具をすくっても汁が落ちず、全体がしっとりまとまる状態にします。水っぽい場合は、パルメザンを小さじ2足してから5分置きます。

手順5: 生地を薄く伸ばして切る
STEP 55 / 8

生地を薄く伸ばして切る

所要時間12分

台に打ち粉を薄く振り、生地を半分に分けます。めん棒で中心から外へ伸ばし、厚さ1.5〜2mmにします。直径8cmの丸型、または8×8cmの四角に切ります。切った生地は重ならないよう並べ、乾き始めたら固く絞った布巾をかけます。厚い部分があると完成後に粉っぽく残るため、端まで同じ厚みに近づけます。

手順6: 具をのせて縁を閉じる
STEP 66 / 8

具をのせて縁を閉じる

所要時間12分

生地1枚の中央に具を18gのせます。縁に水を薄く塗り、半分に折って空気を抜きながら押さえます。フォークで縁を5mm幅ほど押し、具がはみ出したところは指で戻します。四角で作る場合は、対角線ではなく横に折ると油の中で転がりにくくなります。閉じたものは打ち粉を振ったバットにすき間を空けて並べます。

手順7: 170〜175℃で揚げる
STEP 77 / 8

170〜175℃で揚げる

所要時間8分

鍋に揚げ油700mlを入れ、中火で170〜175℃に温めます。バルバジュアンを4個ずつ入れ、片面1分30秒、返して1分30秒揚げます。泡が大きく荒い状態から細かくなり、縁がきつね色、表面が薄い黄金色になったら引き上げます。油温が165℃を下回ったら次を入れる前に30秒待ち、180℃を超えたら弱火へ落とします。

手順8: 油を切って食卓へ出す
STEP 88 / 8

油を切って食卓へ出す

所要時間3分

網に上げて3分休ませます。表面の油が落ち着き、手で持てる熱さになったら皿に盛ります。塩を足すなら、取り出した直後にひとつまみだけ振ります。中のチーズは熱いので、子どもに出す場合は半分に割って2分置くと食べやすくなります。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

バルバジュアンの材料。粉、卵、オリーブオイル、フダンソウ、リコッタ、パルメザン、米、長ねぎ、玉ねぎ、ハーブを台所に並べる
青菜、チーズ、米、生地の材料を先に分けておくと、包む作業で迷いにくい
7品目

生地

材料 分量 代替・注意
薄力粉 180g 伸ばしやすさを優先する配合
強力粉 70g もちっとした噛み心地を少し足す
1個(50g) 生地用。小さすぎる卵なら水を小さじ1足す
オリーブオイル 大さじ1(12g) 生地を割れにくくする
3g 生地用
ぬるま湯 85ml 35℃前後。最初は75ml入れ、残りで調整
打ち粉 20g 伸ばすときに使う
14品目

具と揚げ油

材料 分量 代替・注意
フダンソウ 250g なければ小松菜150g+ほうれん草120g
長ねぎ 80g 白い部分。ポワローがあれば同量
玉ねぎ 60g みじん切り
にんにく 1片(6g) みじん切り
オリーブオイル 大さじ1 具を炒める用
リコッタ 180g 水分が多いものは10分ざるに置く
パルメザンチーズ 40g 粉チーズでも可。塩分を見て調整
炊いた米 60g 冷やごはんでよい。固まりはほぐす
1個 具のつなぎ
パセリまたはマジョラム 6g みじん切り。香りを軽く足す
ナツメグ 0.5g ひとつまみ程度
4g 青菜の下味と全体の調整
黒こしょう 1g 挽きたてが合う
揚げ油 700ml 鍋底から4cmほど入る量

小麦、卵、乳を使います。家族や来客に出す場合は、アレルギーの有無を先に確認してください。

材料

フダンソウがない日の青菜配合

フダンソウは葉と茎を一緒に使える青菜です。日本のスーパーでは常時ある食材ではないので、小松菜とほうれん草を混ぜると扱いやすくなります。小松菜だけだと茎の香りが強く、ほうれん草だけだと水っぽくなりやすい。小松菜150g、ほうれん草120gを5mm幅に刻み、炒めたあとに水分を飛ばせば、青菜の存在感とやわらかさのバランスが取れます。

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📊 栄養情報(1人分)
108
kcal
3.5g
タンパク質
5.5g
脂質
11.3g
炭水化物
1.0g
食物繊維
173mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
4人分

材料(4人分・小さめ約18 個)

バルバジュアンの材料。粉、卵、オリーブオイル、フダンソウ、リコッタ、パルメザン、米、長ねぎ、玉ねぎ、ハーブを台所に並べる
青菜、チーズ、米、生地の材料を先に分けておくと、包む作業で迷いにくい

生地

材料 分量 代替・注意
薄力粉 180 g 伸ばしやすさを優先する配合
強力粉 70 g もちっとした噛み心地を少し足す
1 個(50 g) 生地用。小さすぎる卵なら水を小さじ1足す
オリーブオイル 大さじ1(12 g) 生地を割れにくくする
3 g 生地用
ぬるま湯 85 ml 35℃前後。最初は75 ml入れ、残りで調整
打ち粉 20 g 伸ばすときに使う

具と揚げ油

材料 分量 代替・注意
フダンソウ 250 g なければ小松菜150 g+ほうれん草120 g
長ねぎ 80 g 白い部分。ポワローがあれば同量
玉ねぎ 60 g みじん切り
にんにく 1 片(6 g) みじん切り
オリーブオイル 大さじ1 具を炒める用
リコッタ 180 g 水分が多いものは10分ざるに置く
パルメザンチーズ 40 g 粉チーズでも可。塩分を見て調整
炊いた米 60 g 冷やごはんでよい。固まりはほぐす
1 個 具のつなぎ
パセリまたはマジョラム 6 g みじん切り。香りを軽く足す
ナツメグ 0.5 g ひとつまみ程度
4 g 青菜の下味と全体の調整
黒こしょう 1 g 挽きたてが合う
揚げ油 700 ml 鍋底から4cmほど入る量

小麦、卵、乳を使います。家族や来客に出す場合は、アレルギーの有無を先に確認してください。

フダンソウがない日の青菜配合

フダンソウは葉と茎を一緒に使える青菜です。日本のスーパーでは常時ある食材ではないので、小松菜とほうれん草を混ぜると扱いやすくなります。小松菜だけだと茎の香りが強く、ほうれん草だけだと水っぽくなりやすい。小松菜150 g、ほうれん草120 gを5mm幅に刻み、炒めたあとに水分を飛ばせば、青菜の存在感とやわらかさのバランスが取れます。

小さな揚げ包みが、モナコの食卓を動かす

揚げ油の中で、小さな半月の生地がふくらむ。泡が大きく暴れるうちはまだ早く、縁が薄いきつね色になって泡が細かくなったら、穴あきレードルで引き上げます。少しだけ休ませて割ると、中からフダンソウ、リコッタ、米、チーズの香りが湯気と一緒に出てくる。バルバジュアン(Barbajuan / Barbagiuan)は、モナコ周辺で親しまれる青菜入りの揚げラビオリです。

見た目はイタリアの揚げラビオリや小さなエンパナーダに近いのに、味の重心はもっと青菜寄りです。肉のうまみで押す料理ではなく、青菜の少し土っぽい香り、リコッタの軽い乳味、米のもっちり感、薄い揚げ生地の香ばしさで食べさせます。だから日本で作るときも、珍しい材料を無理に集めるより、青菜の水分を抜くこと、生地を厚くしないこと、油温を落とさないことが大事です。

この記事では、モナコとフランス南東部で見られる作り方をもとに、家庭の鍋で揚げやすい小型サイズへ調整します。フダンソウが見つからない日でも、小松菜とほうれん草を組み合わせればかなり近づけます。

どんな料理か|Castellarからモナコへ伝わった揚げ包み

バルバジュアンは、フランス語圏では Barbajuan、モナコ語・地域名では Barbagiuan とも書かれます。直訳の説明としては「ジャンおじさん」のように紹介されることがあり、フランス南東部の Castellar からモナコへ伝わった料理として語られます。Menton Riviera & Merveilles の地域レシピでも、フダンソウを使う郷土の小さな揚げ物として紹介されています。

モナコでは、軽食や前菜、祝日の食卓に出る料理として知られます。Hello Monaco は、11月19日のモナコ国民の日に結びつく料理としても紹介しています。家庭や店で形は少し変わり、半月型、四角、細長い形が混ざりますが、青菜、チーズ、米を包んで揚げる骨格は共通しています。

日本の台所で再現するときに守りたいのは、次の4点です。

守るところ 理由
青菜は水分を飛ばしてから包む 具が水っぽいと生地が破れ、油がはねやすい
米を少量入れる 具の水分を受け止め、軽いもっちり感が出る
生地は1.5〜2mmまで薄く伸ばす 厚いと中が団子のように重くなる
170〜175℃で少量ずつ揚げる 油温が下がると油っぽく、上がりすぎると色だけ濃くなる

日本での買い出しと商品導線

小麦粉、卵、ねぎ、玉ねぎ、油は近所のスーパーで十分です。買い足す価値があるのは、薄い生地を安定して伸ばす道具、青菜を細かくする道具、油温を外さない道具です。バルバジュアンは材料より作業精度で仕上がりが変わります。

薄い生地をよく作るなら、30cm前後のめん棒があると扱いやすいです。短いめん棒だと中心だけ厚く残りやすく、包んだあとに端が重くなります。

掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。

青菜と香味野菜は包丁でも作れますが、18個分を細かくするなら小型フードプロセッサーが早いです。ペーストにせず、5mmほどの粗さで止めるのがコツです。

揚げものに慣れていない場合は、温度計が一番効きます。バルバジュアンは具が入るので、低温で長く揚げると油を吸い、高温だと皮だけ色づいて中の香りが重く残ります。

本場に寄せる分岐表

迷うところ 近づける選択 日本の台所での落としどころ
青菜 フダンソウを葉と茎ごと使う 小松菜+ほうれん草で香りとやわらかさを分ける
チーズ リコッタ+パルメザン リコッタがない日は水切りカッテージチーズ160g+粉チーズ50g
少量入れて具を締める 冷やごはんを水で洗わず、ほぐして使う
小さな半月または四角 8cm前後にすると家庭鍋で揚げやすい
揚げ方 薄い生地を高すぎない油温で揚げる 170〜175℃を守り、4個ずつ揚げる

フダンソウが手に入った日は、茎を捨てずに細かく刻んで使います。茎の少し青い香りが入ると、チーズだけでは出ない郷土料理らしさが出ます。逆にほうれん草だけで作る日は、水分が多いので炒め終わりに火を少し強め、底の汁を飛ばしてから冷ましてください。

失敗しやすいところ

揚げている途中で開く

縁に粉が多く残っているか、具を入れすぎています。閉じる前に縁の打ち粉を指で払い、水を薄く塗ります。具は1個18g前後で止め、空気を抜きながら押さえてください。フォークの跡は飾りではなく、縁を薄くつぶして密着させるための作業です。

油っぽくなる

油温が低いまま入れています。1回に入れる数が多いと一気に165℃以下へ落ち、皮が油を吸います。家庭の20cm鍋なら4個ずつが扱いやすいです。油温計がない場合は、小さな生地の切れ端を入れ、すぐ細かい泡が出て20秒ほどで薄く色づく状態を目安にします。

中が水っぽい

青菜の水分が残っています。刻んだあとに塩をまぶして絞り、さらにフライパンで底の水分がなくなるまで炒めます。炒めた青菜を熱いままリコッタと混ぜるとチーズがゆるみやすいので、必ずバットで冷ましてから合わせます。

皮が硬くなる

生地が厚いか、揚げすぎです。厚さ2mmを超えると、揚げても軽くならず、端が硬く残ります。揚げ色は濃い茶色ではなく、薄い黄金色で止めます。引き上げたあとも余熱で色が進むので、縁がきつね色になった瞬間に上げるくらいで十分です。

食べ方、献立、内部リンク

食卓に並べたバルバジュアン。小さな揚げラビオリをサラダ、オリーブ、レモンと一緒に出す
バルバジュアンは前菜や軽食として、サラダやオリーブと並べると食べやすい

バルバジュアンは、熱々を山盛りで食べるより、少し落ち着かせて前菜のように出すと味が見えます。食卓には葉野菜のサラダ、オリーブ、レモンを置くと、揚げた皮の香ばしさと青菜の香りが重くなりません。飲み物は白ワイン寄りの料理ですが、家なら冷たい炭酸水や濃いめの紅茶でも合います。

同じ青菜と薄い生地の料理として比べるなら、クロアチアのソパルニクが近いです。こちらは焼く青菜パイで、にんにくオイルが主役になります。揚げものの作業感で近いのは、チュニジアのフリカッセやベトナムのチャーゾーです。具を包んで揚げる料理を横に広げたい日は、アルゼンチンのエンパナーダも参考になります。

保存と温め直し

一番おいしいのは揚げて3〜10分の間です。作り置きする場合は、包む前、揚げた後のどちらで止めるかを分けて考えます。

状態 保存方法 目安
包む前の具 密閉して冷蔵 翌日まで
包んだ生地 打ち粉を振って1段で冷蔵 6時間まで
揚げた後 冷まして密閉し、冷蔵 翌日まで
冷凍 揚げる前にバットで凍らせて袋へ 2週間まで

冷蔵したものは、トースターまたはオーブン180℃で6〜8分温めます。電子レンジだけだと皮がしんなりするので、使う場合は600Wで20秒だけ温めてからトースターに移します。冷凍した未加熱のものは、解凍せず170℃の油で片面2分ずつ揚げ、表面が薄い黄金色になるまで様子を見ます。

よくある質問

フダンソウなしでも作れますか?

作れます。小松菜150gとほうれん草120gを合わせると、茎の食感と葉のやわらかさを分けられます。ほうれん草だけで作る場合は、水分が出やすいので炒め時間を1〜2分増やし、底に汁が残らない状態で止めます。

リコッタが見つからないときは?

水切りしたカッテージチーズ160gに、粉チーズ50gを混ぜると近い方向になります。クリームチーズは濃すぎて青菜の香りを消しやすいので、使う場合は80gまでにして、残りをカッテージチーズで補う方が軽く仕上がります。

米は入れないとだめですか?

入れた方が扱いやすいです。米は量を増やすためだけでなく、青菜とチーズの水分を受け止めます。抜く場合は、炒めた青菜をよりしっかり冷まし、パルメザンを10g増やすと具がまとまりやすくなります。

オーブンで焼いてもいいですか?

焼けますが、別の料理に近くなります。バルバジュアンらしさは、薄い生地が油でぷくっとふくらむ軽さにあります。どうしても焼くなら、表面に油を塗り、220℃で10〜12分焼きます。ただし、縁の香ばしさと皮の軽さは揚げた方が出ます。

前日にどこまで準備できますか?

具は前日に作れます。青菜を炒めて冷まし、チーズや米と合わせた状態で密閉して冷蔵してください。生地は当日にこねる方が伸ばしやすいですが、前日に作るなら冷蔵し、使う30分前に室温へ戻します。包んだ状態で長く置くと底が湿るので、揚げる6時間前までを目安にします。

参考文献

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行バルバジュアンの作り方|モナコの揚げラビオリ
URL
https://sekaigohan.com/recipes/europe/monaco/barbajuan
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年5月28日
主な参考リンク
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