牛肉、ビーフン、ペルケデル、揚げ玉ねぎ、サンバルを添えた南スラウェシのソップ・サウダラ
🔪下準備35分
🔥調理1時間45分
🍽️分量4
🌍料理インドネシア料理
東南アジアレシピ

ソップ・サウダラの作り方|マカッサルの牛スープ

29分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: 香味ペーストを作る
STEP 11 / 6

香味ペーストを作る

所要時間10分

紫玉ねぎ、にんにく、しょうが、ガランガル、キャンドルナッツ、コリアンダー、クミン、ナツメグ、白こしょう、水大さじ3をすり鉢かフードプロセッサーで粗いペーストにします。火は使わない下準備です。玉ねぎの大きなかけらが消え、クミンの粒が軽く割れて、全体が湿った砂のようにまとまれば止めます。完全な液体にすると、次工程で水分が飛びにくくなります。

手順2: 牛肉を静かに煮る
STEP 22 / 6

牛肉を静かに煮る

所要時間70分

鍋に水1.8L、牛肉、塩小さじ1、レモングラス、こぶみかんの葉、ローリエ、シナモンを入れ、中火で12分ほどかけて沸騰直前まで温めます。泡をすくい、弱火に落として58分煮ます。火加減は表面が小さくふつふつ揺れる程度です。強く沸かすと牛肉が締まり、スープも濁ります。竹串が中心へ入り、少しだけ抵抗が残る状態で次へ進みます。

手順3: ペルケデルを浅く揚げる
STEP 33 / 6

ペルケデルを浅く揚げる

所要時間18分

じゃがいも350gを2cm角に切り、耐熱皿に広げて水大さじ2をかけ、600Wの電子レンジで7分加熱します。熱いうちにつぶし、卵1個、青ねぎ20g、フライドオニオン大さじ1、塩小さじ1/4を混ぜます。手で押しても崩れない程度にまとまり、表面に細かいじゃがいもの粒が残る状態で、直径4cmの丸い団子を8個作ります。小鍋に油を1cm深さまで入れ、170度C、または菜箸の先から細かい泡が出る中火にします。片面2分、返して2分揚げ焼きし、表面が薄いきつね色になったら引き上げます。

手順4: 香味ペーストを炒めてスープへ戻す
STEP 44 / 6

香味ペーストを炒めてスープへ戻す

所要時間12分

フライパンに油大さじ2を入れ、弱めの中火で香味ペーストを8分炒めます。最初は重く、木べらにまとわりつきますが、油が端ににじみ、にんにくと玉ねぎの生っぽさが消えたら成功です。牛肉の鍋からお玉2杯のスープを加えて鍋肌の香りをこそげ、炒めたペーストを牛肉の鍋へ戻します。弱火で4分煮て、スープが透明な茶色から少し濃い琥珀色へ変わる状態を目安にします。

手順5: ビーフンとロントン風の米を用意する
STEP 55 / 6

ビーフンとロントン風の米を用意する

所要時間12分

ビーフン100gを80度C前後の湯に5分浸し、ざるに上げます。長すぎる場合はキッチンばさみで半分に切ります。ロントン風の米は冷蔵庫から出し、2.5cm角に切ります。ゆで卵は半分、ライムはくし形、青ねぎとセロリの葉は細かく刻みます。この工程は鍋で煮込まず、火は使いません。ビーフンは中心まで白く戻り、指でつまむと折れずに曲がる状態が目安です。

手順6: 椀へ盛り、熱いスープを注ぐ
STEP 66 / 6

椀へ盛り、熱いスープを注ぐ

所要時間5分

スープを中火で3分温め直し、鍋肌がふつふつしたら弱火に落とします。味見して塩小さじ1/4、きび砂糖小さじ1/2を加え、ご飯と食べて少し濃いくらいに整えます。椀にビーフン、ロントン風の米、牛肉、ペルケデル、ゆで卵を入れ、熱いスープを約300ml注ぎます。フライドオニオン大さじ1、青ねぎ、セロリの葉をのせ、ライムとサンバル小さじ1を添えます。サンバルは最初から溶かさず、ひと口食べてから少しずつ足すと、牛だしの香りが消えません。

ペルケデルを鍋に入れて長く煮ると、じゃがいもが崩れてスープが重くなります。椀へ入れてから熱いスープを注ぐだけで十分です。表面の香ばしさが残り、食べている途中で少しずつスープを吸います。

0 / 0
Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

ソップ・サウダラに使う牛肉、ビーフン、米、じゃがいも、香味野菜、スパイスを並べた材料
牛肉、ビーフン、押し固めた米、じゃがいも、香味野菜、サンバルを分けて用意すると段取りが安定する

4人分で、主菜になる大きめの椀が4杯できます。ビーフンとロントン風の米を両方入れるので、白ご飯を別に大盛りで添える必要はありません。米を押し固める時間がない日は、固めに炊いた白ご飯を小盛りで横に添えてください。

9品目

牛肉スープ

材料 分量 代替・備考
牛すね肉または肩ロースかたまり 650g カレー用牛肉でも可。3cm角に切る
1.8L 煮込み後に1.2L前後残す
小さじ1と1/2 下味とスープ用。最後に調整
きび砂糖 小さじ2 スープの角を丸める
サラダ油 大さじ2 香味ペーストを炒める
レモングラス 2本 根元10cmを叩く。乾燥なら小さじ2
こぶみかんの葉 4枚 冷凍で可。なければライム皮を薄く1枚
ローリエ 1枚 daun salam の代替
シナモンスティック 1/2本 入れすぎると菓子寄りになる
10品目

香味ペースト

材料 分量 代替・備考
紫玉ねぎまたは玉ねぎ 140g 現地のシャロット代替
にんにく 5片 約25g
しょうが 20g 薄切り
ガランガル 20g なければしょうがを10g増やす。香りは変わる
キャンドルナッツ 3粒 カシューナッツ25gで代替
コリアンダーパウダー 大さじ1 牛だしの土台。省かない
クミンシード 小さじ1 粉なら小さじ3/4
ナツメグ 小さじ1/4 多すぎると甘い香りが勝つ
白こしょう 小さじ1/2 黒こしょうなら少なめ
大さじ3 ペーストを回すため
11品目

椀に入れる具と仕上げ

材料 分量 代替・備考
乾燥ビーフン 100g 春雨よりビーフンの方が米の香りに寄る
固めに炊いたご飯 500g ロントン風に押し固める
じゃがいも 350g ペルケデル用
1個 ペルケデルのつなぎ
青ねぎ 40g 半量はペルケデル、半量は仕上げ
セロリの葉または三つ葉 15g 香りの仕上げ。なければ青ねぎを増やす
ゆで卵 2個 半分に切る
フライドオニオン 大さじ5 bawang goreng の代替
サンバルオレック 小さじ4 1人小さじ1を別皿へ
ライム 1個 レモンなら1/2個
揚げ油 200ml ペルケデルを浅く揚げる
アレルギーと材料表示

この料理には牛肉、卵、ナッツ類を含む可能性のある材料を使います。市販サンバル、フライドオニオン、ビーフン、スパイスミックスには小麦、大豆、えび、ナッツが含まれる場合があります。食物アレルギーがある場合は、製品ごとの原材料表示を確認してください。

材料

ロントン風の米を簡単に作る

炊きたての固めご飯500gをラップにのせ、厚さ2cmほどの長方形に押し固めます。粗熱を取り、冷蔵庫で30分冷やしてから2.5cm角に切ります。現地のロントンやクトゥパットそのものではありませんが、スープの中で崩れにくい米の塊として役割を果たします。急ぐ日は冷ました白ご飯を小さめの茶碗に盛り、椀とは別に出して構いません。

0 / 0
📊 栄養情報(1人分)
153
kcal
9.5g
タンパク質
6.8g
脂質
13.0g
炭水化物
1.0g
食物繊維
370mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
4人分

材料 4人分

ソップ・サウダラに使う牛肉、ビーフン、米、じゃがいも、香味野菜、スパイスを並べた材料
牛肉、ビーフン、押し固めた米、じゃがいも、香味野菜、サンバルを分けて用意すると段取りが安定する

4人分で、主菜になる大きめの椀が4杯できます。ビーフンとロントン風の米を両方入れるので、白ご飯を別に大盛りで添える必要はありません。米を押し固める時間がない日は、固めに炊いた白ご飯を小盛りで横に添えてください。

牛肉スープ

材料 分量 代替・備考
牛すね肉または肩ロースかたまり 650 g カレー用牛肉でも可。3cm角に切る
1.8L 煮込み後に1.2L前後残す
小さじ1と1/2 下味とスープ用。最後に調整
きび砂糖 小さじ2 スープの角を丸める
サラダ油 大さじ2 香味ペーストを炒める
レモングラス 2 本 根元10cmを叩く。乾燥なら小さじ2
こぶみかんの葉 4 枚 冷凍で可。なければライム皮を薄く1 枚
ローリエ 1 枚 daun salam の代替
シナモンスティック 1/2 本 入れすぎると菓子寄りになる

香味ペースト

材料 分量 代替・備考
紫玉ねぎまたは玉ねぎ 140 g 現地のシャロット代替
にんにく 5 片 約25 g
しょうが 20 g 薄切り
ガランガル 20 g なければしょうがを10 g増やす。香りは変わる
キャンドルナッツ 3粒 カシューナッツ25 gで代替
コリアンダーパウダー 大さじ1 牛だしの土台。省かない
クミンシード 小さじ1 粉なら小さじ3/4
ナツメグ 小さじ1/4 多すぎると甘い香りが勝つ
白こしょう 小さじ1/2 黒こしょうなら少なめ
大さじ3 ペーストを回すため

椀に入れる具と仕上げ

材料 分量 代替・備考
乾燥ビーフン 100 g 春雨よりビーフンの方が米の香りに寄る
固めに炊いたご飯 500 g ロントン風に押し固める
じゃがいも 350 g ペルケデル用
1 個 ペルケデルのつなぎ
青ねぎ 40 g 半量はペルケデル、半量は仕上げ
セロリの葉または三つ葉 15 g 香りの仕上げ。なければ青ねぎを増やす
ゆで卵 2 個 半分に切る
フライドオニオン 大さじ5 bawang goreng の代替
サンバルオレック 小さじ4 1人小さじ1を別皿へ
ライム 1 個 レモンなら1/2 個
揚げ油 200 ml ペルケデルを浅く揚げる
アレルギーと材料表示

この料理には牛肉、卵、ナッツ類を含む可能性のある材料を使います。市販サンバル、フライドオニオン、ビーフン、スパイスミックスには小麦、大豆、えび、ナッツが含まれる場合があります。食物アレルギーがある場合は、製品ごとの原材料表示を確認してください。

ロントン風の米を簡単に作る

炊きたての固めご飯500 gをラップにのせ、厚さ2cmほどの長方形に押し固めます。粗熱を取り、冷蔵庫で30分冷やしてから2.5cm角に切ります。現地のロントンやクトゥパットそのものではありませんが、スープの中で崩れにくい米の塊として役割を果たします。急ぐ日は冷ました白ご飯を小さめの茶碗に盛り、椀とは別に出して構いません。

マカッサルの湯気に近づく、具だくさんの牛スープ

鍋から牛肉の湯気が上がり、そこへガランガル、レモングラス、こぶみかんの葉の香りが混ざると、いつもの牛スープが一気に南スラウェシへ寄ります。ソップ・サウダラ(Sop Saudara)は、マカッサル周辺で親しまれる牛肉スープです。澄んだ牛だしにビーフン、ペルケデルというじゃがいもの揚げ団子、ゆで卵、揚げ玉ねぎ、サンバルを合わせるので、椀ひとつでもかなり満足感があります。

ソップ・サウダラをサンバル、ライム、揚げ玉ねぎと並べた食卓
ソップ・サウダラは牛肉スープだけでなく、サンバル、ライム、揚げ玉ねぎ、ペルケデルまで並べると食卓らしくなる

日本で作る時の難所は、牛肉そのものよりも「何を入れ、何を抜くか」です。現地では牛や水牛、肺などの内臓を使う例がありますが、家庭で初回から肺を下処理する必要はありません。牛すね、肩ロース、カレー用牛肉を静かに煮て、香味ペーストを別で炒め、仕上げにビーフンとペルケデルを椀で合わせれば、台所で無理なく近づけます。

同じインドネシアの汁物でも、黄色い鶏スープのソトアヤム、白っぽく濃いソト・ブタウィ、黒い牛肉スープのラウォンとは、食べ進め方が違います。ソップ・サウダラは、肉のスープに米、麺、芋、卵を重ねる「一椀の食事」です。

表記について

インドネシア語では Sop Saudara、古い表記や別名として Sop Sodara と書かれることがあります。本記事では日本語の読みやすさを優先し、「ソップ・サウダラ」と表記します。saudara は「兄弟、親族、仲間」に近い語で、料理名にも親しさを込めた響きがあります。


背景|PangkepからMakassarへ広がった兄弟のスープ

ソップ・サウダラは、南スラウェシのマカッサルとPangkep(Pangkajene Kepulauan)に結びつく料理として紹介されます。英語版Wikipediaでは、Haji Dollahi が1957年にマカッサルのKarebosi周辺で店を開いたこと、名前が客同士の親しさを表す発想から来たことが説明されています。味だけでなく、食堂の名前や土地の記憶が料理名に残っているのが面白いところです。

現地の説明でよく重なる具は、牛肉または水牛肉、肺などの内臓、ビーフン、ペルケデル、ゆで卵、揚げ玉ねぎです。家庭版では、内臓を入れない代わりに牛すね肉を少し長めに煮て、だしの厚みを出します。ペルケデルは面倒に見えますが、スープの中で芋の甘さと油の香ばしさを作る大事な具です。ここを抜くと、ただの牛肉ビーフンスープに寄りやすくなります。

食卓の要素 現地での役割 日本での現実解
牛肉、水牛肉、肺 だしと肉の食べごたえ 牛すね、肩ロース、カレー用牛肉。肺は初回では省く
ビーフン 椀の軽さと量感 乾燥ビーフンを湯で戻す
ペルケデル 芋の甘さ、油の香ばしさ じゃがいもをつぶし、丸く焼く
揚げ玉ねぎ 香りと食感 市販フライドオニオン、または揚げエシャロット
サンバル 辛味の調整 鍋に混ぜず、食卓で足す

南スラウェシの肉スープをもっと濃く知りたいなら、牛肉と内臓を濃いスープで食べるCoto Makassar、牛肋骨を使うKonroも近い料理です。このサイトではまだ個別記事が薄い領域なので、今回はソップ・サウダラを先に台所で作れる形へ落とします。

買い出し|肉ではなく香りと仕上げに投資する

ソップ・サウダラの買い出しで迷いやすいガランガル、こぶみかんの葉、サンバル、揚げ玉ねぎ、スパイス
通販や輸入食材店では、牛肉ではなくガランガル、サンバル、揚げ玉ねぎ、スパイスを見ると料理の輪郭が出る

牛肉、じゃがいも、卵、ビーフンは近所のスーパーで十分です。通販や輸入食材店を見る価値があるのは、ガランガル、サンバル、フライドオニオンです。どれも一度で使い切る材料ではなく、ソトアヤムサテ・パダンラウォンにも回せます。

ガランガルはしょうがに似ていますが、香りが硬く、牛肉の重さを切ります。ソップ・サウダラでは煮汁の奥に残る香りなので、入手できるなら最初に見る価値があります。

掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。

サンバルは、鍋全体を辛くするためではなく、食べる人が椀の中で辛味を動かすための道具です。辛いものが苦手な家族がいる時ほど、別皿で出す価値があります。

フライドオニオンは自作してもよいですが、スープを仕上げる直前に香ばしさを足せる市販品があると、料理全体が安定します。ビーフンと米の白さに対して、茶色い揚げ玉ねぎが香りの目印になります。

失敗原因|濁る、硬い、香りが弱い

濁った牛肉スープと、澄んだ仕上がりのソップ・サウダラを比べた失敗原因
スープの濁り、肉の硬さ、仕上げの香りを見比べると、火加減と香味ペーストの扱いが分かりやすい

スープが濁る時は、牛肉を強く沸かしすぎています。中火で一気に沸騰させるのではなく、12分ほどかけてゆっくり温め、泡が集まったら弱火に落とします。すでに濁った場合は、火を止めて10分置き、表面の脂と泡をすくってから弱火で温め直してください。完全に透明には戻りませんが、飲み口は軽くなります。

牛肉が硬い時は、煮込み不足か、火が強すぎて表面だけ締まった状態です。水または湯を200ml足し、弱火で20分追加します。ぐらぐらさせず、鍋肌に小さな泡が出る程度を守ります。牛すね肉は見た目より時間がかかるので、分数だけでなく竹串の入り方で判断してください。

香りが弱い時は、香味ペーストの炒め不足です。ペーストをスープへ直接入れると、玉ねぎとにんにくの生っぽさが残り、ガランガルやクミンが立ちません。フライパンで弱めの中火、油が端ににじむまで炒める工程を戻します。焦げ臭い場合は、水大さじ2を加えて鍋底をこそげ、黒く焦げた部分だけはスープへ戻さないでください。

サンバルを入れすぎて辛い時は、スープを薄めるよりも具を増やします。ビーフンを20g追加で戻し、ロントン風の米を50g足し、ライムを少し絞ると辛味の角が落ちます。水だけを足すと牛だしも香りも薄くなるため、最後の手段にします。

保存と温め直し

ソップ・サウダラのスープ、ビーフン、米、ペルケデル、薬味を分けて保存した容器
スープ本体とビーフン、米、ペルケデル、薬味を分けて保存すると、翌日も食感が残る

スープ本体は粗熱を取り、2時間以内に保存容器へ移します。冷蔵は3日、冷凍は3週間が目安です。ビーフン、ロントン風の米、ペルケデル、薬味、サンバルは別にしてください。ビーフンをスープに入れたまま保存すると水分を吸い、翌日には椀全体が重くなります。

温め直す時は、スープだけを鍋に入れて弱めの中火で8分温めます。沸騰したら弱火に落とし、牛肉が中心まで熱くなるまで待ちます。冷蔵したビーフンは熱湯を10秒かけてほぐし、米は600Wの電子レンジで40秒温めます。ペルケデルはトースターで3分温めると、表面の香ばしさが少し戻ります。

冷凍する場合は、スープと牛肉だけにします。解凍は冷蔵庫で半日置き、鍋で弱火から温めます。急いで強火にかけると肉が硬くなり、スープの脂が分離しやすいです。解凍後に味がぼやけたら、塩ひとつまみ、ライム果汁小さじ1、フライドオニオン大さじ1で仕上げ直してください。

あわせる料理と日本の食卓での出し方

ソップ・サウダラは、椀の中に米、麺、芋、肉が入るので、横に重い主菜を置く必要はありません。野菜を足すならガドガドのような温野菜、香りを寄せるならナシウドゥックを小さく添えると、食卓の方向がまとまります。

サテアヤムの甘いピーナッツだれを横に置くと、スープの軽さと焼き物の香ばしさが分かれます。牛肉の濃い料理を続けたいならレンダン、澄んだ汁物を比べたいならソトアヤムへ進むと、インドネシアの地域差が見えやすくなります。

家庭で出す時は、サンバルを最初から全員分のスープに混ぜないでください。辛味が苦手な人、子ども、年配の家族がいる時ほど、別皿のサンバルとライムで動かす方が食べやすいです。揚げ玉ねぎも食卓に小鉢で置き、途中で足せるようにすると、最後まで香りが残ります。

よくある質問

ソップ・サウダラとサンバル、ライム、揚げ玉ねぎ、米、ペルケデルを並べた食卓
サンバル、ライム、揚げ玉ねぎを別皿にすると、食べる人ごとに辛味と香りを調整できる

肺や内臓を入れないと別料理になりますか

現地では肺などを使う例がありますが、家庭の初回では牛すね肉だけで構いません。内臓は下処理、におい、入手性の難しさがあります。まずは牛肉のだし、ビーフン、ペルケデル、揚げ玉ねぎ、サンバルの組み合わせを守る方が、料理としての輪郭が残ります。

ココナッツミルクは入れますか

レシピによってはサンタン、つまりココナッツミルクを少量入れる版があります。本記事では、牛だしと香味の輪郭を見やすくするため入れていません。入れる場合は、仕上げにココナッツミルク100mlを加え、弱火で5分温めます。強く沸かすと分離しやすいので、ぐらぐら煮立てないでください。

ビーフンを春雨で代用できますか

代用はできますが、食感と香りが変わります。ビーフンは米の香りがあり、ロントン風の米や牛だしと自然につながります。春雨は透明で軽いので、スープの中で存在感が弱くなります。春雨を使う場合は80gにし、戻し時間を短めにしてください。

ペルケデルを省いてもよいですか

時間がない日は省けます。ただし、ソップ・サウダラらしい満足感は落ちます。代替するなら、じゃがいもを電子レンジで加熱して2cm角に切り、油小さじ2を絡めてトースターで8分焼いたものを椀に入れてください。完全なペルケデルではありませんが、芋の甘さと油の香りを補えます。

辛くない家族向けに作れますか

作れます。鍋の中にサンバルを入れず、別皿にします。スープ本体は白こしょうとナツメグの香りだけにし、赤唐辛子を香味ペーストへ入れない構成にしてください。辛味がほしい人は、椀の端でサンバルを小さじ1/2ずつ溶かします。

参考文献

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行ソップ・サウダラの作り方|マカッサルの牛スープ
URL
https://sekaigohan.com/recipes/southeast-asia/indonesia/sop-saudara
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年6月5日
主な参考リンク
レシピ一覧に戻る