皿に並べた黄色いキンジンの完成皿
🔪下準備35分
🔥調理45分
🍽️分量8
🌍料理ブラジル料理・バイーア菓子
南米レシピ

キンジンの作り方|ブラジル卵黄ココナッツ菓子

23分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: 型にバターと砂糖をつける
STEP 11 / 6

型にバターと砂糖をつける

所要時間は8分です。直径5cm前後の金属型8個に、室温で柔らかくした無塩バター10gを刷毛で薄く塗ります。底の角、側面の溝、中央の突起まで油膜を切らさないことが大切です。グラニュー糖大さじ3を少しずつ入れて型を回し、内側全体が白くざらつく程度にまぶします。余分な砂糖は落とし、型の底に砂糖の山が残らない状態にします。

手順2: ココナッツを戻す
STEP 22 / 6

ココナッツを戻す

所要時間は10分です。ボウルに無糖ココナッツファイン70g、ココナッツミルク80ml、溶かしバター25g、塩ひとつまみを入れ、シリコンべらで均一に混ぜます。全体が白い粉ではなく、少し黄色がかった湿った砂のようにまとまり、指でつまむと軽く固まる状態が目安です。ココナッツロングを使う場合は5mm以下に刻み、ここで12分置いて芯まで水分を入れます。

手順3: 卵黄を濾して生地を合わせる
STEP 33 / 6

卵黄を濾して生地を合わせる

所要時間は12分です。卵黄12個分を細かいざるに入れ、スプーンの背で軽く押してボウルに落とします。強くこすりつけると膜の匂いまで入るので、網に残った白い筋は捨てます。濾した卵黄にグラニュー糖240gとレモンの皮1/2個分を加え、泡立てずに30回ほど静かに混ぜます。砂糖の粒が見えにくくなり、表面に大きな泡が立たないなめらかな黄色になったら、戻したココナッツを加えて均一にします。

手順4: 生地を休ませて型へ流す
STEP 44 / 6

生地を休ませて型へ流す

所要時間は35分です。生地にラップをかけ、室温が25度以下なら30分、暑い日は冷蔵庫で30分休ませます。休ませる間にココナッツが水分を吸い、焼いた時に底へ穏やかに沈みます。型へ流す直前に底から10回ほど混ぜ、黄色い卵液と白いココナッツ粒が均一に散り、底に乾いた塊が残らない状態にします。各型の8分目まで注ぎ、泡が表面に残ったら竹串でつぶし、型の縁についた生地は濡らした布で拭き取ります。

手順5: 湯煎で焼く
STEP 55 / 6

湯煎で焼く

所要時間は35〜40分です。型を深めの耐熱皿またはバットに並べ、80度前後の湯を型の高さの半分まで注ぎます。180度に予熱したオーブンに入れ、上面が焦げそうなら20分後にアルミホイルをふんわりかぶせます。焼き上がりの目安は、縁が固まり、中央だけが小さくふるえる状態です。竹串を中央に刺して、液体ではなく少し湿った卵の膜がつく程度で止めます。完全に固くなるまで焼くと、冷えた時にゴムのようになります。

手順6: 冷まして型から外す
STEP 66 / 6

冷まして型から外す

所要時間は20分です。縁が固まり、中央まで火が通った焼き上がりを確認した型を湯煎から出し、金網か乾いた台の上で15分冷まします。触れる程度に温かいうちに、縁へ薄いナイフを1周入れます。皿を型にかぶせて一気に返し、10秒待ってから型を上に持ち上げます。外れない時は、型の外側を50度前後の湯に15秒だけ当て、もう一度返します。表面がつやつやで、底にココナッツの層が白く見えれば成功です。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
10品目

買い出しの前に

キンジンに使う卵黄、砂糖、ココナッツ、ココナッツミルク、型を並べた材料
卵黄とココナッツが主役。砂糖と型の準備で仕上がりが大きく変わります

この分量は小さなプリン型、アルミカップ、ミニクグロフ型のいずれでも作れます。型が大きいほど火通りが遅くなり、表面は固いのに中心が流れる失敗が増えるので、初回は直径5cm前後の小型を選ぶと安定します。

材料 分量 代替・備考
卵黄 12個分(約220g) 卵白は使わない。白いひも状の膜は濾して除く
グラニュー糖 240g 上白糖でも可。きび砂糖は色と香りが強く出る
無糖ココナッツファイン 70g 粗いココナッツロングは包丁で5mm以下に刻む
無糖ココナッツミルク 80ml 牛乳だけにするとブラジル菓子らしい香りが弱い
無塩バター 25g 溶かして使う。型用に別で10gほど用意
レモンの皮 1/2個分 表面だけを細かく削る。白い部分は苦い
ひとつまみ(約0.8g) 甘さを締める量。入れすぎない
型に塗る無塩バター 10g 型の溝まで塗る
型にまぶすグラニュー糖 大さじ3 型離れと艶を作る。余分は落とす
湯煎用の湯 600〜800ml 型の高さの半分まで入る量
アレルギーと甘さの注意

このレシピは卵、乳、ココナッツを含みます。卵黄を多く使うため、卵の風味が強い菓子です。砂糖を大きく減らすと、艶、型離れ、保存性が崩れます。甘さを控えたい場合でも、初回は砂糖を220gまでに留めてください。

5品目

代替してよい材料、代えにくい材料

キンジンは材料が少ないので、どこを代えるかで別物になりやすい菓子です。卵黄、砂糖、ココナッツの三つは守り、香りの補助だけを日本の買い物事情に合わせます。

役割 守りたい材料 代替できる材料 代替すると変わる点
黄色い艶 卵黄12個 卵黄10個まで 色と濃さが弱くなり、固まりもゆるい
甘さと離型 グラニュー糖 上白糖 上白糖は少ししっとりし、表面の透明感が落ちる
粒の層 無糖ココナッツファイン ココナッツロングを刻む 粒が大きいと底の層が粗くなる
香り ココナッツミルク 水または牛乳 水は軽いが香りが弱い。牛乳はプリン寄りになる
小さな金属型 プリンカップ、耐熱ココット ガラスや陶器は火通りが遅く、5分ほど長く見る
買い出しの優先順位

通販で見る価値が高いのは、無糖ココナッツミルクと小型の金属型、湯煎に使える深めの耐熱皿です。卵、砂糖、バター、レモンは近所のスーパーで十分です。ココナッツファインは製菓売り場で見つかることもありますが、甘味付きのココナッツは焦げやすいので避けます。

ココナッツミルクは大さじ単位で使うので、余りはカレーや米料理に回せます。型と湯煎皿はキンジン以外にも、プリン、蒸し焼きチーズケーキ、南米のとうもろこし菓子に使いやすい道具です。

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この料理の買い出し

買い出しガイド
掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。
📊 栄養情報(1人分)
280
kcal
5.3g
タンパク質
14.0g
脂質
34.0g
炭水化物
1.1g
食物繊維
53mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
8人分

材料(直径5cmの型8 個分)

キンジンに使う卵黄、砂糖、ココナッツ、ココナッツミルク、型を並べた材料
卵黄とココナッツが主役。砂糖と型の準備で仕上がりが大きく変わります

この分量は小さなプリン型、アルミカップ、ミニクグロフ型のいずれでも作れます。型が大きいほど火通りが遅くなり、表面は固いのに中心が流れる失敗が増えるので、初回は直径5cm前後の小型を選ぶと安定します。

材料 分量 代替・備考
卵黄 12 個分(約220 g) 卵白は使わない。白いひも状の膜は濾して除く
グラニュー糖 240 g 上白糖でも可。きび砂糖は色と香りが強く出る
無糖ココナッツファイン 70 g 粗いココナッツロングは包丁で5mm以下に刻む
無糖ココナッツミルク 80 ml 牛乳だけにするとブラジル菓子らしい香りが弱い
無塩バター 25 g 溶かして使う。型用に別で10 gほど用意
レモンの皮 1/2 個分 表面だけを細かく削る。白い部分は苦い
ひとつまみ(約0.8 g) 甘さを締める量。入れすぎない
型に塗る無塩バター 10 g 型の溝まで塗る
型にまぶすグラニュー糖 大さじ3 型離れと艶を作る。余分は落とす
湯煎用の湯 600〜800 ml 型の高さの半分まで入る量
アレルギーと甘さの注意

このレシピは卵、乳、ココナッツを含みます。卵黄を多く使うため、卵の風味が強い菓子です。砂糖を大きく減らすと、艶、型離れ、保存性が崩れます。甘さを控えたい場合でも、初回は砂糖を220 gまでに留めてください。

代替してよい材料、代えにくい材料

キンジンは材料が少ないので、どこを代えるかで別物になりやすい菓子です。卵黄、砂糖、ココナッツの三つは守り、香りの補助だけを日本の買い物事情に合わせます。

役割 守りたい材料 代替できる材料 代替すると変わる点
黄色い艶 卵黄12 個 卵黄10 個まで 色と濃さが弱くなり、固まりもゆるい
甘さと離型 グラニュー糖 上白糖 上白糖は少ししっとりし、表面の透明感が落ちる
粒の層 無糖ココナッツファイン ココナッツロングを刻む 粒が大きいと底の層が粗くなる
香り ココナッツミルク 水または牛乳 水は軽いが香りが弱い。牛乳はプリン寄りになる
小さな金属型 プリンカップ、耐熱ココット ガラスや陶器は火通りが遅く、5分ほど長く見る
買い出しの優先順位

通販で見る価値が高いのは、無糖ココナッツミルクと小型の金属型、湯煎に使える深めの耐熱皿です。卵、砂糖、バター、レモンは近所のスーパーで十分です。ココナッツファインは製菓売り場で見つかることもありますが、甘味付きのココナッツは焦げやすいので避けます。

ココナッツミルクは大さじ単位で使うので、余りはカレーや米料理に回せます。型と湯煎皿はキンジン以外にも、プリン、蒸し焼きチーズケーキ、南米のとうもろこし菓子に使いやすい道具です。

型を返した瞬間に、黄色い艶が出る

キンジン(quindim)は、卵黄、砂糖、ココナッツを湯煎で焼くブラジルの小さな菓子です。型から外すと、上はつるりとした卵黄のカスタード、下にはココナッツの粒が沈んだ層ができます。プリンのようで、プリンより濃い。マカロンほど軽くなく、羊羹ほど静かでもない。冷蔵庫から出して黒いコーヒーと並べると、黄色い艶だけで食卓の空気が変わります。

この菓子で日本の台所が迷うのは、材料の多さではありません。卵黄をどう濾すか、ココナッツをどれくらい戻すか、型に砂糖をどこまでまぶすか、湯煎の水をどの高さまで入れるかです。現地の家庭レシピでも「卵黄を濾して匂いを抑える」「型にバターと砂糖をしっかりつける」「湯煎で焼く」という骨格は共通しています。

ブラジルでは小型の型で焼くものを quindim、大きなリング型で焼くものを quindão と呼び分けることがあります。この記事では、家庭用オーブンで失敗しにくい小型8個分にします。シュラスコの後に強い甘さで締めるブラジル菓子・料理とは別の方向で、卵とココナッツだけで土地の記憶が出る一皿です。

呼び方の整理

日本語ではキンジン、キンディン、クインジンなど表記が揺れます。ポルトガル語では quindim と書きます。本記事では読みやすさを優先して「キンジン」とし、初出だけ quindim を併記します。

失敗しやすいところと直し方

キンジンは材料が単純なぶん、失敗の原因が仕上がりにまっすぐ出ます。卵臭い、外れない、固い、層ができない。この四つは、ほとんどが濾し方、型、焼き止めの問題です。

困った状態 原因 直し方
卵臭い 卵黄の膜を濾さず入れた、泡立てた 細かいざるで濾し、砂糖は泡立てず混ぜる
型から外れない バターと砂糖が薄い、完全に冷やした 温かいうちにナイフを入れ、型の外を50度の湯に15秒当てる
表面が割れる オーブン温度が高い、湯煎の水が少ない 180度を上限にし、湯は型の半分まで保つ
固くてゴムっぽい 焼きすぎ 中央が少し揺れる段階で止め、余熱で締める
ココナッツ層ができない 生地を休ませていない、細かく混ぜすぎた 30分休ませ、型へ入れる前は底から軽く混ぜるだけにする
水っぽい 焼き不足、型が大きい 追加で5分焼き、竹串に液体が付かないか確認する
卵黄の濾し方は香りの保険

ブラジルの家庭レシピでも、卵黄を濾して膜を除く手順はよく出てきます。濾す作業は面倒ですが、ここを省くと冷やした後に卵臭さが前へ出ます。ざるに残った膜は惜しまず捨ててください。

現地の食べ方と日本での献立

キンジンは、食後に少量を食べる甘い菓子です。ブラジルの菓子は練乳や卵黄をしっかり使うものが多く、キンジンも日本のプリンよりずっと甘く感じます。だからこそ、濃いコーヒー、無糖の紅茶、冷たい炭酸水のような苦味やすっきりした飲み物が合います。

日本の食卓で出すなら、焼き肉や揚げ物の後より、豆料理や塩気のある料理の後が食べやすいです。たとえばフェイジョアーダのような豆の煮込み、魚介の香りが強いムケッカの後に、冷やしたキンジンを小さく置くと、食後の輪郭がはっきりします。

大きなリング型で焼く quindão にしたい場合は、直径15cm前後の型に同じ生地を入れ、湯煎で50〜60分焼きます。ただし初回から大きく焼くと中心の見極めが難しいので、小型で焼き止めの感覚を掴んでから試す方が安全です。

切ったキンジンと黒いコーヒーを並べた食卓
キンジンは小さく切って、無糖のコーヒーや紅茶と合わせると甘さが締まります

保存と作り置き

キンジンは冷蔵で3日保存できます。完全に冷めたら、1個ずつラップで包むか、蓋つき容器に重ならないように並べます。表面が乾くと艶が落ちるので、皿に出したまま冷蔵庫へ入れないでください。

食べる時は冷蔵庫から出して5〜10分置きます。冷たすぎるとバターとココナッツの香りが閉じ、甘さだけが強く感じられます。温め直しはおすすめしません。電子レンジにかけると卵黄が締まり、表面の艶も失われます。

冷凍はできますが、食感は少し落ちます。1個ずつラップで包み、保存袋に入れて2週間を目安にします。解凍は冷蔵庫で半日。水滴がついたら、キッチンペーパーでそっと押さえます。見た目を重視する来客用は冷凍せず、前日に焼いて冷蔵が一番きれいです。

よくある質問

Q. 卵白はどう使えばいいですか?

メレンゲ菓子、フィナンシェ、スープの浮き身、卵白オムレツに回せます。冷蔵なら2日、冷凍なら1か月ほど保存できます。冷凍する時は1個分ずつ小分けにすると、後で使いやすいです。

Q. ココナッツミルクなしでも作れますか?

作れますが、香りは弱くなります。水80mlで戻す場合は、レモンの皮を少し増やし、ココナッツファインを10g減らすと重さが出にくくなります。牛乳80mlでも固まりますが、味はブラジル菓子より卵プリンに近づきます。

Q. 型はシリコンでもいいですか?

使えますが、表面の艶と焼き色は金属型の方が出やすいです。シリコン型は熱の入りが穏やかなので、180度のまま5分長く焼き、中央の揺れを見ます。型離れはよい一方、側面に砂糖の薄い膜が残りにくいので、キンジンらしいつややかな輪郭はやや弱くなります。

Q. 砂糖を半分にできますか?

おすすめしません。キンジンの砂糖は甘さだけでなく、艶、離型、保存、卵黄の締まりを支えます。半分にすると蒸し卵に近い食感になり、型からも外れにくくなります。どうしても控えるなら220gまでにし、飲み物を無糖にする方が満足感を保ちやすいです。

Q. 大きい型で一台焼きたい時は?

同じ生地を直径15cm前後のリング型に入れ、湯煎で50〜60分焼きます。中央が軽く揺れ、竹串に液体がつかないところで止めます。冷ます時間は小型より長く、30分ほど置いてから返します。大きく焼くと quindão に近い食卓向けの姿になります。

参考文献

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行キンジンの作り方|ブラジル卵黄ココナッツ菓子
URL
https://sekaigohan.com/recipes/south-america/brazil/quindim
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年5月21日
主な参考リンク
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