グアバ餡を詰めたエクアドルの人形パン、グアグア・デ・パンを皿に並べた食卓
🔪下準備2時間20分
🔥調理18分
🍽️分量8
🌍料理エクアドル料理
南米レシピ

グアグア・デ・パンの作り方|エクアドルの人形パン

26分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: 酵母を起こす
STEP 11 / 7

酵母を起こす

所要時間10分

牛乳230mlを小鍋の弱火、または電子レンジ600Wで40から50秒温め、38から40℃にします。砂糖10gとドライイースト7gを混ぜ、8分置きます。表面に細かい泡が浮き、乳白色の層が少し厚くなれば進めます。泡が出ないときはイーストが古いか牛乳が熱すぎるので、ここで作り直します。

手順2: 生地をこねる
STEP 22 / 7

生地をこねる

所要時間15分

ボウルに強力粉420g、薄力粉80g、砂糖65g、塩6g、シナモン2g、オレンジの皮5gを入れ、卵2個と酵母入り牛乳を加えて混ぜます。粉気がほぼ消えたら柔らかいバター80gを3回に分けて練り込み、台に出して10分こねます。生地温度は24から27℃が目安です。表面がなめらかで、薄く伸ばすと粗い膜ができる状態までこねます。

手順3: 一次発酵と餡を作る
STEP 33 / 7

一次発酵と餡を作る

所要時間70分

生地を丸め、薄く油を塗ったボウルに入れて28℃前後で60分発酵させます。1.6倍ほどにふくらみ、指で押した跡がゆっくり戻れば十分です。その間に小鍋へグアバペースト180g、オレンジ果汁40ml、レモン汁10ml、シナモンスティック1/2本を入れ、弱火で4から5分加熱します。ふつふつ細かい泡が出て、へらで底をなぞると一瞬道が残る固さで火を止め、シナモンを取り出して冷まします。

手順4: 人形に成形する
STEP 44 / 7

人形に成形する

所要時間25分

生地を8等分し、1個を約105gにします。各生地から10gほどを取り分けて腕用にし、残りを長さ12cm、幅8cmほどの楕円に伸ばします。中央に冷めた餡20gをのせ、縁をつまんで閉じ、閉じ目を下にします。上1/4を軽くくびれさせて頭、下を胴にし、取り分けた生地を2本の腕として横に貼ります。強く細くすると焼いたときに割れるので、腕は鉛筆より太いくらいで止めます。

手順5: 二次発酵とつや出し
STEP 55 / 7

二次発酵とつや出し

所要時間35分

天板にオーブンシートを敷き、成形した生地を3cm以上あけて並べます。28℃前後で30分置き、1.2から1.3倍にふくらませます。オーブンを180℃に予熱し、卵黄1個と牛乳10mlを混ぜた液を表面に薄く塗ります。たまった卵液は焼きムラになるので、刷毛を軽くしごいてから塗ります。

手順6: 焼く
STEP 66 / 7

焼く

所要時間18分

180℃のオーブンで16から18分焼きます。表面が薄いきつね色になり、底面に淡い焼き色が付けば目安です。色が早く付きすぎる場合は12分を過ぎたところでアルミホイルをふわりとかぶせます。中心温度が90から92℃に達していれば焼き上がりです。焼きすぎると翌日に硬くなり、アイシングの線も割れやすくなります。

手順7: 冷まして顔を描く
STEP 77 / 7

冷まして顔を描く

所要時間25分

焼き上がったパンを網に移し、20分以上冷まします。粉砂糖180g、牛乳25ml、レモン汁5mlを混ぜ、だまが残らずつやが出て、スプーンからゆっくり帯状に落ちる固さにします。小皿に分けて食用色素を1滴ずつ混ぜ、顔、髪、服の線を描きます。線がにじむときは粉砂糖を5g足し、固すぎるときは牛乳を2ml足します。完全に乾くまで15分置いてから皿に移します。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

この分量で、長さ12cm前後の小さな人形パンを8個作ります。1個を大きくしすぎると中心まで焼ける前に表面が乾き、顔を描く前にひびが目立ちます。初回は8等分で作ると、発酵、成形、焼き色の見極めが安定します。

強力粉、卵、牛乳、バター、グアバペースト、オレンジ、シナモンを並べたグアグア・デ・パンの材料
グアグア・デ・パンは卵とバターを入れた甘い発酵生地に、グアバの酸味と香りを合わせる
11品目

生地

材料 分量 日本での選び方
強力粉 420g ふくらみの軸。国産強力粉でもよい
薄力粉 80g 口当たりを少し軽くする
ドライイースト 7g インスタントタイプ。古いものはふくらみが弱い
牛乳 230ml 38から40℃に温めて使う
砂糖 75g 10gは酵母用、65gは生地用
2個 室温に戻す。正味100g前後
無塩バター 80g 1cm角に切り、柔らかくしておく
6g 甘い生地の輪郭を締める
オレンジの皮 5g すりおろし。白い部分は苦いので入れない
シナモンパウダー 2g 小さじ1弱
オレンジフラワーウォーター 2.5ml 小さじ1/2。香りが強いので入れすぎない
4品目

グアバ餡

材料 分量 役割
グアバペーストまたは固めのグアバジャム 180g 酸味と南米らしい香りの中心
オレンジ果汁または水 40ml ペーストを扱いやすい固さにする
レモン汁 10ml 甘さを締め、焼いた後の重さを抑える
シナモンスティック 1/2本 餡に香りを移し、取り出してから包む
7品目

仕上げ

材料 分量 使い方
卵黄 1個 焼く前のつや出し
牛乳 10ml 卵黄に混ぜ、薄く塗りやすくする
粉砂糖 180g アイシング用
牛乳 25ml アイシングの固さ調整
レモン汁 5ml 甘さを切り、乾きを助ける
食用色素 赤、黄、緑を各1滴 顔や服の線を描く。粉末なら耳かき1杯程度
ココアパウダー 2g 茶色い線を作るときに使う
アレルギーと食品安全

小麦、卵、乳を使います。食用色素やジャムは製品ごとのアレルゲン表示を確認してください。焼き上がりの中心温度は90℃以上を目安にし、アイシングはパンが冷めてからのせます。

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📊 栄養情報(1人分)
41
kcal
1.0g
タンパク質
1.3g
脂質
6.5g
炭水化物
0.3g
食物繊維
31mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
8人分

材料 8 個分

この分量で、長さ12cm前後の小さな人形パンを8 個作ります。1 個を大きくしすぎると中心まで焼ける前に表面が乾き、顔を描く前にひびが目立ちます。初回は8等分で作ると、発酵、成形、焼き色の見極めが安定します。

強力粉、卵、牛乳、バター、グアバペースト、オレンジ、シナモンを並べたグアグア・デ・パンの材料
グアグア・デ・パンは卵とバターを入れた甘い発酵生地に、グアバの酸味と香りを合わせる

生地

材料 分量 日本での選び方
強力粉 420 g ふくらみの軸。国産強力粉でもよい
薄力粉 80 g 口当たりを少し軽くする
ドライイースト 7 g インスタントタイプ。古いものはふくらみが弱い
牛乳 230 ml 38から40℃に温めて使う
砂糖 75 g 10 gは酵母用、65 gは生地用
2 個 室温に戻す。正味100 g前後
無塩バター 80 g 1cm角に切り、柔らかくしておく
6 g 甘い生地の輪郭を締める
オレンジの皮 5 g すりおろし。白い部分は苦いので入れない
シナモンパウダー 2 g 小さじ1弱
オレンジフラワーウォーター 2.5 ml 小さじ1/2。香りが強いので入れすぎない

グアバ餡

材料 分量 役割
グアバペーストまたは固めのグアバジャム 180 g 酸味と南米らしい香りの中心
オレンジ果汁または水 40 ml ペーストを扱いやすい固さにする
レモン汁 10 ml 甘さを締め、焼いた後の重さを抑える
シナモンスティック 1/2 本 餡に香りを移し、取り出してから包む

仕上げ

材料 分量 使い方
卵黄 1 個 焼く前のつや出し
牛乳 10 ml 卵黄に混ぜ、薄く塗りやすくする
粉砂糖 180 g アイシング用
牛乳 25 ml アイシングの固さ調整
レモン汁 5 ml 甘さを切り、乾きを助ける
食用色素 赤、黄、緑を各1滴 顔や服の線を描く。粉末なら耳かき1杯程度
ココアパウダー 2 g 茶色い線を作るときに使う
アレルギーと食品安全

小麦、卵、乳を使います。食用色素やジャムは製品ごとのアレルゲン表示を確認してください。焼き上がりの中心温度は90℃以上を目安にし、アイシングはパンが冷めてからのせます。

紫の飲み物の横に置かれる小さなパン

オーブンから出したばかりの甘いパンに、オレンジの皮とシナモンの香りが残ります。まだ熱いので触りたい気持ちをこらえ、冷めてから細い線で顔を描く。エクアドルのグアグア・デ・パン(Guagua de pan)は、ただの菓子パンというより、家族の記憶を食卓へ戻すための小さな人形です。

スペイン語圏のエクアドルでは、死者の日の時期に紫色の飲み物コラーダ・モラーダと一緒に並びます。アンデス地域では T'anta wawa、tantawawa などの名前でも知られ、t'anta はパン、wawa は子どもを指す言葉として紹介されます。国や家庭で形、香り、詰め物は変わりますが、エクアドル式では甘い発酵生地にグアバの餡を入れ、焼いてから色付きアイシングで顔や服を描く作り方が家庭向きです。

この記事では、日本の台所で再現しやすいように、強力粉と薄力粉の配合、グアバペーストをジャム寄りにゆるめる方法、発酵の見極め、焼きすぎない温度、アイシングの固さまで具体化します。塩気のあるエクアドル料理から入るならエンセボジャード、包む南米料理の流れで比べるならアルゼンチンのエンパナーダボリビアのサルテーニャもつなげて読むと、同じ小麦粉でも食卓での役割がかなり違うことが見えてきます。

グアグア・デ・パンで守る輪郭

守りたいのは、人形らしい形、甘い卵入り生地、グアバの酸味、オレンジとシナモンの香り、冷めてから描く色付きアイシングです。細部まで完璧な人形にするより、焼き上がったときにふっくら残る厚みを優先します。

見るポイント エクアドル式の特徴 日本で作るときの考え方
現地名 Guagua de pan、T'anta wawa など この記事ではエクアドルの家庭向け菓子パンとして作る
食べる時期 死者の日の時期にコラーダ・モラーダと合わせる 紫とうもろこしの飲み物は再現しにくいので、濃いベリージュースや紅茶でもよい
詰め物 グアバペーストや甘いジャム グアバジャム、グアバペースト、酸味のあるベリージャムで代替できる
赤ちゃんや人形を思わせるパン 頭、胴、腕を作り、焼きすぎて輪郭を失わない

買い出しで迷うもの

グアグア・デ・パンで迷うのは、小麦粉やバターではなく、香りの方向です。普通の菓子パンに寄せるならオレンジの皮とシナモンだけでも作れますが、エクアドルの祝祭菓子らしい輪郭を足すなら、花の香りを少しだけ入れると生地の印象が変わります。

グアバペースト、オレンジフラワーウォーター、シナモン、温度計を作業台に並べた買い出しの目安
現地らしさを足す材料は少量で足りる。小麦粉や乳製品は普通のスーパー品でよい

オレンジフラワーウォーターは小さじ半分だけ使います。余った分は中東菓子や紅茶、シロップにも回せるので、甘いパンや焼き菓子を続けて作る人には使い道があります。

掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。

オレンジフラワーウォーターを使わない場合は、八角を牛乳に短く浸して香りだけ移す手もあります。粉にして混ぜると薬っぽくなりやすいので、1/4片を温めた牛乳に2分入れて取り出す使い方に留めます。

発酵生地は温度の数度差で表情が変わります。牛乳を温める、一次発酵の場所を決める、焼き上がりの中心温度を見る、この3場面で温度計があると失敗の理由を切り分けやすくなります。

割れや餡漏れを防ぐ分岐表

グアグア・デ・パンは、味より先に形で失敗が見えます。割れた、餡が出た、顔がにじんだという失敗は、ほとんどが発酵、餡の固さ、冷却のどこかで起きています。

焼き上がった人形パンの割れや餡漏れ、きれいな焼き上がりを並べて比べる作業台
割れや餡漏れは原因を分けると次回直しやすい。発酵、餡、焼き色を別々に見る
起きたこと 起きやすい原因 次回の直し方
表面が大きく割れる 二次発酵不足、または生地表面が乾いた 発酵中は乾いた布ではなく、軽く油を塗ったラップをふんわりかける
餡が底から漏れる 餡が熱い、または閉じ目が薄い 餡を完全に冷まし、閉じ目を1cm幅で重ねて下に置く
人形の形が丸く消える 二次発酵が長すぎる 1.2から1.3倍で止め、ふくらませすぎない
焼き色が濃く硬い 180℃を超えている、または焼きすぎ 12分で色を見て、濃いならホイルをかぶせる
アイシングが流れる パンが温かい、または液がゆるい 20分以上冷まし、粉砂糖を5gずつ足して調整する

この中で一番戻しやすいのは餡です。グアバペーストは冷えると急に固くなるので、火を止める段階では少しゆるく感じるくらいで問題ありません。逆にジャムを使う場合は水分が多いので、弱火で2から3分余分に煮詰め、へらで持ち上げたときにぽってり落ちるところまで詰めます。

食べ方、保存、温め直し

エクアドルではコラーダ・モラーダと合わせる印象が強い料理ですが、日本で毎回紫とうもろこしを用意する必要はありません。酸味のあるベリージュース、濃い紅茶、ミルクを入れないコーヒーでも、グアバ餡とスパイスの香りは十分に立ちます。

焼いたグアグア・デ・パンを保存容器に入れ、残りを紅茶と一緒に食卓へ出している様子
保存するときはアイシングを乾かしてから容器に入れ、温め直しは低温で短くする

常温なら乾燥しない容器に入れて翌日まで、冷蔵なら2日が目安です。冷蔵すると生地が締まるので、食べる前にトースター120℃で3から4分温め、粗熱を取ってから食べます。アイシングを厚く描いたものは温めると溶けやすいため、レンジ加熱は避けます。

冷凍する場合は、アイシングを描く前の焼き上がりを1個ずつラップで包み、保存袋に入れて2週間以内に食べます。解凍は冷蔵庫で一晩、温め直しは150℃のオーブンで6から7分です。食卓で南米らしい甘い締めにするなら、塩気のあるパラグアイのボリボリや、もちっとしたブラジルのポン・デ・ケージョを前後に置くと、小麦粉、とうもろこし、チーズの違いも楽しめます。

よくある質問

グアバペーストが手に入りません。何で代用できますか。

固めのグアバジャムが最も近い代替です。手に入らない場合は、ラズベリージャム120gとりんごジャム60gを合わせ、レモン汁10mlを足して弱火で3分煮詰めます。香りは変わりますが、甘さと酸味のバランスは作れます。

オレンジフラワーウォーターは省けますか。

省けます。その場合はオレンジの皮を7gに増やし、牛乳を温めるときに八角1/4片を2分浸して取り出すと、少し祝祭菓子らしい香りに寄ります。八角を粉にして入れると香りが強く出すぎるので、浸すだけにします。

前日にどこまで準備できますか。

餡は前日に作って冷蔵できます。生地は一次発酵後に8等分し、丸めて密閉容器に入れ、冷蔵庫で一晩置けます。翌日は室温で30分戻してから成形します。すでに成形した状態で一晩置くと、人形の形が崩れやすいです。

ボリビアやペルーのT'anta wawaと同じものですか。

同じアンデス圏の「子どもをかたどったパン」という大きな輪郭は近いですが、国や地域で形、飾り、食べる場面は変わります。この記事はエクアドルの家庭向けに、Guagua de pan、グアバ餡、コラーダ・モラーダとの組み合わせを軸にしています。ボリビアやペルーの祭礼パンを作る場合は、飾りの型、顔の描き方、詰め物の有無を別に確認した方が安全です。

コラーダ・モラーダがないと本場らしくありませんか。

組み合わせとしては象徴的ですが、パン自体の要点は人形の形、甘い発酵生地、グアバ餡、香りの付け方です。飲み物を完璧にそろえるより、パンを焼きすぎず、顔を冷めてから描く方が家庭再現では重要です。

参考文献

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行グアグア・デ・パンの作り方|エクアドルの人形パン
URL
https://sekaigohan.com/recipes/south-america/ecuador/guagua-de-pan
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年5月27日
主な参考リンク
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