バナナの葉にのせたフィリピンのプト。白い蒸し米菓子にチーズと塩卵を添えた皿
🔪下準備30分
🔥調理18分
🍽️分量12
🌍料理フィリピン料理
東南アジアレシピ

プトの作り方|フィリピン蒸し米菓子

28分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: 粉類を合わせる
STEP 11 / 7

粉類を合わせる

所要時間5分

ボウルに製菓用米粉150g、もち米粉30g、ベーキングパウダー8g、砂糖75g、塩小さじ1/4を入れ、泡立て器で1分混ぜます。火は使いません。ベーキングパウダーの白い粒が片寄らず、粉全体が均一でさらさらし、ダマが見えなくなる状態が目安です。もち米粉に粒がある場合は、この段階で指でほぐしてから混ぜます。

手順2: 液体を加えてなめらかにする
STEP 22 / 7

液体を加えてなめらかにする

所要時間7分

別のボウルで卵1個を溶き、ココナッツミルク200ml、水90ml、油大さじ1、バニラエッセンス小さじ1/2を混ぜます。粉のボウルへ3回に分けて注ぎ、その都度30秒から1分混ぜます。火は使いません。生地はホットケーキ生地より少しゆるく、泡立て器を持ち上げると細い線で落ちる状態が目安です。固い場合は水を小さじ2ずつ足します。

手順3: 生地をこして休ませる
STEP 33 / 7

生地をこして休ませる

所要時間15分

生地を細かいざるでこし、粉の粒と卵白の筋を取り除きます。火は使いません。こした生地を10分休ませ、表面の泡が落ち着いたら底から大きく混ぜます。ここで生地が分離していても問題ありません。底に沈んだ米粉を戻し、全体が均一な白い液体になれば次へ進みます。ざるに大きな粉の塊が残る場合は、粉の混ぜ方が足りないので、もう一度泡立て器で混ぜてからこします。

手順4: 型と蒸し器を整える
STEP 44 / 7

型と蒸し器を整える

所要時間8分

シリコンカップまたは金属型に油を薄く塗ります。蒸し器の下鍋に水を入れ、強火で沸かします。湯が大きく沸き、蒸気がまっすぐ上がったら中火から強めの中火に落とします。生地を底から混ぜ直し、なめらかに細く流れることを確認してから、型の7分目まで注ぎます。蒸籠または蒸し皿にすき間を空けて並べ、生地の表面に大きな泡があれば竹串でつぶします。型を満杯にすると中央が割れやすく、チーズをのせる余白もなくなります。

手順5: まず白い生地を蒸す
STEP 55 / 7

まず白い生地を蒸す

所要時間10分

ふたを布巾で包み、30cm四方ほどの布巾をふたの幅に合わせて端を上で結びます。強めの中火で8分から10分蒸します。鍋底の湯はふつふつと沸き続け、蒸気が途切れない状態を保ちます。途中でふたを開けると生地が沈みやすいので、最初の8分は触りません。表面が液体ではなく、指で触れそうな薄い膜になり、中央が軽くふくらんだ状態が目安です。まだゆるい場合は、同じ火加減で2分追加します。

手順6: チーズと塩卵をのせて蒸し戻す
STEP 66 / 7

チーズと塩卵をのせて蒸し戻す

所要時間4分

ふたを手前からそっと開け、蒸気を顔に当てないようにします。各プトに幅2cm、厚さ2mmほどのチーズを1切れ、くし形に12等分した塩卵を1切れのせます。火加減は中火のままです。ふたを戻し、2分から3分蒸します。チーズの角が少しやわらぎ、塩卵が温まり、竹串を中央に刺して生地が付いてこなければ火が通っています。チーズを完全に溶かす必要はありません。溶かしすぎると表面に油が出ます。

手順7: 冷まして型から外す
STEP 77 / 7

冷まして型から外す

所要時間10分

火を止め、ふたを少しずらして2分置きます。型を取り出し、網の上で7分から8分冷まします。熱いまま外すと側面がちぎれます。シリコンカップの縁を少し外側へ開き、底を押し上げるようにして外します。金属型の場合は、ぬらした薄いスプーンを縁に沿わせます。表面が白く、底が湿りすぎず、割った時に細かな気泡が均一なら成功です。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
13品目

買い出しの前に

米粉、もち米粉、ココナッツミルク、砂糖、卵、チーズ、塩卵、シリコンカップを並べたプトの材料
プトは米粉、ココナッツミルク、ベーキングパウダーを正しく合わせると、日本の蒸し器でもふんわり作れます

この分量は、直径6cmから7cmのシリコンカップ12個分です。金属プリン型でも作れますが、初回は小さめの型に薄く入れる方が火通りを見やすいです。生地は型の7分目までにします。

材料 分量 代替・備考
製菓用米粉 150g 上新粉でも可。粒が粗い米粉はふるう
もち米粉 30g 白玉粉なら細かく砕く。入れすぎると重くなる
ベーキングパウダー 8g アルミフリーでも可。古いものは膨らみにくい
砂糖 75g きび砂糖でも可。色は少しクリーム色になる
小さじ1/4 チーズをのせる場合も入れる
ココナッツミルク 200ml 缶をよく振ってから使う
90ml 生地のゆるさを調整する
1個 Mサイズ。室温に戻す
米油またはサラダ油 大さじ1 生地用。型にも薄く塗る
バニラエッセンス 小さじ1/2 省略可。入れすぎない
プロセスチーズ 40g 12枚の小片に切る。チェダー風でも可
塩卵 1個 12切れにする。なければチーズだけで可
バナナの葉 12枚 省略可。皿に敷くと香りと見た目が出る
アレルギーと食材表示

このレシピは卵、乳を使います。米粉、ベーキングパウダー、チーズは製造ラインで小麦や大豆を扱う場合があるため、アレルギーがある場合は包装表示を確認してください。塩卵は塩分が強いので、子ども用や減塩したい食卓ではチーズだけにする方が食べやすいです。

5品目

代替してよい材料、代えにくい材料

プトは白くてやわらかい見た目ですが、粉の置き換えで食感がかなり変わります。日本の台所では、次の順で考えると迷いません。

役割 守りたい材料 代替できる材料 変わる点
米の香り 製菓用米粉 上新粉 上新粉はやや歯切れが出る
しっとり感 ココナッツミルク 牛乳と水を半量ずつ 現地らしい香りは弱くなる
ふくらみ ベーキングパウダー 代替しない 古いものだと横に広がって重い
軽いもち感 もち米粉 米粉だけにする ふわっとするが余韻は短い
仕上げ チーズ、塩卵 チーズだけ 甘じょっぱさは残る。塩卵の香りは消える

塩卵は必須ではありません。フィリピンの puto cheese ではチーズだけのものも多く、家庭のおやつならそれで十分成立します。ただ、塩卵を少しのせると、甘い米粉生地に塩気と黄身の粉っぽさが入り、パンシットカントンのような塩味の料理と並べた時にも浮きにくくなります。

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材料表の分量12人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

📊 栄養情報(1人分)
110
kcal
2.0g
タンパク質
3.7g
脂質
17.5g
炭水化物
0.3g
食物繊維
98mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。

蒸し器を開けると、白い米の香りが立つ

蒸し器のふたを布巾ごと持ち上げると、白い小さな生地がふくらんで、表面に細かな穴が見えます。湯気の中でチーズが少しだけやわらぎ、塩卵の黄身がほろっと崩れる。フィリピンのプト(Puto)は、派手な焼き色ではなく、米粉とココナッツミルクのやさしい香りで「できた」と分かる蒸し菓子です。

蒸籠のふたを開け、白いプトを湯気の中から取り出している様子
ふたを布巾で包んで蒸すと、水滴が落ちにくく、白いプトの表面がきれいに整います

プトは、フィリピンの kakanin と呼ばれる米菓子の一つです。伝統的には米を水に浸して軽く発酵させ、galapong と呼ばれる米の生地にして蒸します。家庭では米粉、ココナッツミルク、ベーキングパウダーを使う作り方も広く、現地系レシピでも、白い putong puti や putong bigas を米粉で作る説明がよく見られます。

日本で作る時の山場は、材料探しよりも蒸し方です。火が弱いとふくらみが鈍く、ふたの水滴が落ちると表面がまだらになります。逆に強火で長く蒸し続けると、ふんわりではなく乾いた蒸しパンに寄ります。この記事では、直径7cm前後のシリコンカップ12個分を前提に、家庭の蒸し器で白く、しっとり、割れすぎない配合にします。

呼び方の整理

Puto はフィリピンの蒸し米菓子の総称としても使われます。白い米粉生地の putong puti、チーズをのせる puto cheese、紫の puto bumbong、黒糖色の kutsinta など、地域や材料でかなり変わります。本記事では日本の台所で作りやすい白いプトに、チーズと塩卵を少量のせる形でまとめます。

買い足す価値があるもの

米粉、ココナッツミルク、蒸籠、シリコンカップ、バナナの葉を台所に並べたプトの買い出し
プトで通販を見る価値があるのは、製菓用米粉、ココナッツミルク、蒸気が安定する蒸籠です

砂糖、卵、チーズは近所のスーパーで十分です。通販やアジア食材店で見る価値があるのは、粉の粒が細かい製菓用米粉、ココナッツミルク、蒸気が安定する蒸籠です。プトは材料が少ないので、粉と蒸気の質がそのまま食感に出ます。

製菓用米粉は、粒が細かく、だまになりにくいものを選ぶと生地が白く整います。上新粉でも作れますが、粗い粉はざるでふるってから使ってください。

掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。

ココナッツミルクは、香りとしっとり感を支えます。水だけで作ると軽くはなりますが、冷めた時に米粉の乾きが前に出やすいです。缶を開ける前によく振り、分離していたら小鍋で人肌程度に温めて均一にします。

蒸籠は必須ではありませんが、水滴が生地に落ちにくいので、表面をきれいに仕上げやすい道具です。金属蒸し器を使う場合は、ふたを清潔な布巾で包み、蒸気が逃げすぎないよう端を上で結びます。

失敗しやすいところと直し方

成功したプト、沈んだプト、割れすぎたプトを皿に並べた失敗比較
プトの失敗は、粉の沈み、蒸気不足、水滴、蒸しすぎが見た目に出ます

プトは焼き色がないので、表面、底、割った時の気泡で判断します。うまくいかない時は、次の原因を一つずつ潰します。

困った状態 原因 直し方
中央が沈む 蒸気が弱い、途中でふたを開けた 蒸し始めは強めの中火、最初の8分は開けない
表面がまだら ふたの水滴が落ちた ふたを布巾で包む。蒸籠なら水滴が落ちにくい
底が粉っぽい 生地を混ぜ直さず流した 型に流す直前に底から混ぜる
ぱさつく 蒸しすぎ、水分不足 竹串確認後はすぐ止める。水を小さじ2足す
重くてもちもちしすぎる もち米粉が多い もち米粉を20gに減らし、米粉を160gにする
苦い、薬っぽい ベーキングパウダーが古い、入れすぎ 8gを守り、新しいものを使う
割れ目は失敗とは限らない

高い蒸気でふくらませると、表面に小さな割れが出ることがあります。大きく裂けて乾いていなければ失敗ではありません。現地系の家庭レシピでも、白いなめらか系と、少し割れたふんわり系の両方があります。この記事ではチーズをのせるため、割れすぎない火加減に寄せています。

現地の食べ方と、料理に添える時の考え方

プト、クチンタ、サピンサピン、コーヒーを並べたフィリピンの merienda の食卓
プトはフィリピンの merienda で、クチンタやサピンサピンのような米菓子と一緒に並びます

プトは単独のおやつにもなりますが、フィリピンでは塩味の料理に添えることもあります。特に dinuguan のような濃い煮込みに白いプトを合わせる食べ方はよく知られています。日本の食卓なら、豚の血の煮込みまで作らなくても、しょうゆ味のパンシットカントンや、酸味のあるシニガンの横に小さく置くと、米粉の甘さが口を休ませてくれます。

おやつとして出すなら、同じ kakanin のクチンタサピンサピンと並べると、フィリピンの米菓子文化の違いが見えます。プトはふんわり、クチンタはむっちり、サピンサピンは層のもち感。全部を一度に作るのは大変ですが、プトは作業時間が短いので、週末の午後に試しやすい一品です。

地域差もあります。Calasiao の小さな発酵米菓子、クリスマス時期に竹筒で蒸す puto bumbong、肉あんを入れる puto pao など、同じプトでも姿はかなり変わります。日本で最初に作るなら、まず白い putong puti 型で蒸気と粉の感覚をつかみ、その後にウベ、パンダン、チーズ、塩卵へ広げるのが無理のない順番です。

日本の台所で本場に寄せる時に守りたいのは、米粉中心の軽い香り、短時間で立ち上げる蒸気、甘い生地に少しだけ塩気をのせるバランスです。逆に、バナナの葉、塩卵、専用の金属型は代替して構いません。バナナの葉はクッキングシート、塩卵はチーズだけ、型は小さなシリコンカップで十分です。大事なのは、プトを日本の蒸しパンに寄せすぎず、米粉の白さと湯気の香りを主役に残すことです。

保存と温め直し

プトを保存容器に入れ、チーズや塩卵を別容器で保存している様子
プトは冷蔵すると乾きやすいので、短時間保存にし、蒸し器で温め直すと戻りやすいです

プトは作りたてが一番やわらかいです。常温で食べる場合は、乾燥しないようふた付きの容器に入れ、当日中に食べます。チーズと塩卵をのせたものは、室温に長く置かず、粗熱が取れたら冷蔵します。

冷蔵保存は2日までが目安です。容器に入れ、表面に直接ラップを押し付けず、乾いたままふたをします。温め直す時は、蒸し器を中火にし、湯がふつふつ沸いてから3分から5分蒸します。電子レンジを使う場合は、皿に並べ、水小さじ1をふり、ふんわりラップをかけて600Wで20秒から30秒です。長くかけると端が硬くなります。

冷凍もできますが、米粉生地は少し乾きます。冷凍するならチーズと塩卵をのせないプレーンを1個ずつラップし、2週間以内に使います。凍ったまま蒸し器で中火7分から8分温め、表面がふっくら戻ったら止めます。

あわせて作りたい料理

  • クチンタ - 同じカカニンでも、黒糖、リヒヤ、タピオカ粉でむっちり仕上げます。
  • サピンサピン - ココナッツミルクともち米粉で層を作る、祝いの日のもち菓子です。
  • パンシットカントン - 塩味の麺料理に甘いプトを添えると、現地の食卓に近い組み合わせになります。
  • チキンイナサル - 甘い蒸し菓子の前に、酸味と焼き香のある鶏料理を置けます。

よくある質問

Q. 米粉ではなく小麦粉で作れますか?

作れますが、別の料理に近づきます。小麦粉のプトは現代的な家庭レシピとしてありますが、米の香りや歯切れは弱くなります。このページでは putong puti らしさを残すため、製菓用米粉を中心にしています。小麦粉で作る場合は、薄力粉120g、米粉60gにし、水を20ml減らします。

Q. 一晩寝かせた方がよいですか?

時間があれば冷蔵で3時間から一晩寝かせると、粉が水分を吸って少ししっとりします。ただし、ベーキングパウダーを入れた生地は長く置くほど膨らみが弱くなることがあります。寝かせる場合は、蒸す直前にベーキングパウダーを小さじ1だけ追加で混ぜるか、この記事のように短時間休ませてすぐ蒸す方が安定します。

Q. 塩卵はどこで買えますか?

フィリピン食材店、中華食材店、アジア食材店で「salted egg」「塩漬け卵」として見つかることがあります。入手できなければ無理に使わず、チーズだけにしてください。ゆで卵に塩をふっただけでは、黄身の締まった塩卵らしさは出ませんが、家庭のおやつとしては十分食べやすくなります。

Q. シリコンカップと金属型ではどちらがよいですか?

初回はシリコンカップが外しやすいです。金属型は熱の入りが早く、側面がきれいに立ちますが、油が足りないと外す時に崩れます。金属型を使う場合は、油を薄く塗り、蒸し時間を1分から2分短めに見てください。

Q. 甘さを控えめにできますか?

砂糖は60gまでなら減らせます。これより減らすと、甘さだけでなくしっとり感も弱くなります。塩味の料理に添えるなら60g、単独のおやつなら75gが食べやすいです。チーズと塩卵をのせる場合は、砂糖を減らしすぎると塩気が目立ちます。

主な参考リンク

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