ココナッツミルクで煮たプランテン、さつまいも、キャッサバを器に盛ったセーシェルのラドブ
🔪下準備20分
🔥調理35分
🍽️分量4
🌍料理セーシェル料理
アフリカレシピ

ラドブの作り方|セーシェルのココナッツ煮

25分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: 根菜とプランテンを切る
STEP 11 / 6

根菜とプランテンを切る

所要時間10分

火は使いません。さつまいもは皮をむいて3cm角、冷凍キャッサバは解凍して3cm幅に切り、硬い芯があれば取り除きます。プランテンは縦に浅く切り込みを入れて皮をむき、厚さ2.5cmの斜め切りにします。バナナで代用する場合は崩れやすいので、3cm厚の輪切りにして最後まで触りすぎない前提で切ります。

手順2: ココナッツ液を温める
STEP 22 / 6

ココナッツ液を温める

所要時間5分

鍋にココナッツミルク、水、きび砂糖、塩、シナモンスティック、バニラ、ナツメグ、ライムの皮を入れます。ナツメグをオールスパイスで代替する場合は小さじ1/8にします。弱火にかけ、木べらで混ぜながら4から5分温めます。鍋の縁に小さな泡が出て、砂糖が溶けたら止めどきです。ここで強火にするとココナッツの脂が浮きやすいので、ぼこぼこ沸かしません。

手順3: さつまいもとキャッサバから煮る
STEP 33 / 6

さつまいもとキャッサバから煮る

所要時間12分

火加減は弱めの中火です。さつまいもとキャッサバを入れ、表面が出ないように木べらでならします。ふつふつと小さな泡が続く状態で10から12分煮ます。竹串を刺して中心に少し抵抗が残るくらいで次へ進みます。完全に柔らかくしてからプランテンを入れると、仕上げで芋が崩れます。

手順4: プランテンを加えてやさしく煮る
STEP 44 / 6

プランテンを加えてやさしく煮る

所要時間10分

火加減は弱火です。プランテンを鍋に加え、木べらを鍋底に沿わせるように大きく2から3回だけ返します。小さな泡が表面に出る程度を保ち、8から10分煮ます。プランテンの角が丸くなり、表面にココナッツのつやが出たら十分です。混ぜすぎると断面が溶け、全体が重いペーストに近づきます。

手順5: とろみを見て休ませる
STEP 55 / 6

とろみを見て休ませる

所要時間8分

火加減は弱火から余熱です。ふたを外したまま弱火で3から4分煮詰め、木べらを鍋底に引いた跡が一瞬見える濃度にします。ソースがさらさらなら2分追加し、重く固まるようなら水大さじ2を足します。火を止め、ふたをして5分置くと、芋にココナッツの香りがなじみます。

手順6: 器に盛って温度を落ち着かせる
STEP 66 / 6

器に盛って温度を落ち着かせる

所要時間3分

火は使いません。シナモンスティックとライムの皮を取り出し、器に芋とプランテンを先に盛り、最後にソースをかけます。熱々よりも、3分ほど置いて口に入れやすい温度にした方が、ココナッツの脂とスパイスの香りが丸く出ます。冷やす場合は粗熱を取ってから保存容器へ移します。

0 / 0
Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

この分量は、食後の甘い一皿なら4人分、朝食や軽食として大きめに食べるなら2から3人分です。ラドブは煮汁を多く残すスープではありません。仕上がりは、芋にココナッツソースが絡み、器の底に少しソースがたまるくらいを狙います。

プランテン、さつまいも、冷凍キャッサバ、ココナッツミルク、シナモン、バニラ、ナツメグを並べたラドブの材料
ラドブは根菜とプランテンを、ココナッツミルクと温かいスパイスでゆっくり煮る
12品目

主材料

材料 分量 日本での選び方
プランテン 2本、正味350g 青すぎず、黄色に黒い点が少し出たもの。なければ硬めのバナナ2本とさつまいも100g追加
さつまいも 300g 皮をむき、3cm角。紅はるかなど甘い品種なら砂糖を5g減らす
冷凍キャッサバ 250g 解凍して水気を拭く。中心の硬い筋があれば外す
ココナッツミルク缶 400ml 無糖の料理用。開けたらよく混ぜる
150ml 煮詰まりすぎを防ぐ
きび砂糖 45g 白砂糖でも作れるが、きび砂糖の方が香りが丸い
シナモンスティック 1本 パウダーなら小さじ1/3
バニラエッセンス 小さじ1/2 バニラビーンズなら3cm分
ナツメグパウダー 小さじ1/4 入れすぎると薬っぽくなる
オールスパイスパウダー 小さじ1/8 ナツメグを切らした日の代替。使う場合はナツメグを省く
2g 甘さを締め、ココナッツの脂を重くしない
ライムの皮 2cm角を2枚 表皮だけ薄くむく。なければ入れなくてよい
キャッサバの扱い

生のキャッサバを家庭で下処理して使うのは避け、食用として流通している冷凍キャッサバや加熱済み商品を使います。キャッサバは品種や処理で安全性が変わる食材です。冷凍品でも中心に硬い芯が残る場合は、煮る前に取り除きます。

0 / 0
📊 栄養情報(1人分)
108
kcal
1.0g
タンパク質
4.5g
脂質
17.5g
炭水化物
1.8g
食物繊維
48mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
4人分

材料 4人分

この分量は、食後の甘い一皿なら4人分、朝食や軽食として大きめに食べるなら2から3人分です。ラドブは煮汁を多く残すスープではありません。仕上がりは、芋にココナッツソースが絡み、器の底に少しソースがたまるくらいを狙います。

プランテン、さつまいも、冷凍キャッサバ、ココナッツミルク、シナモン、バニラ、ナツメグを並べたラドブの材料
ラドブは根菜とプランテンを、ココナッツミルクと温かいスパイスでゆっくり煮る

主材料

材料 分量 日本での選び方
プランテン 2 本、正味350 g 青すぎず、黄色に黒い点が少し出たもの。なければ硬めのバナナ2 本とさつまいも100 g追加
さつまいも 300 g 皮をむき、3cm角。紅はるかなど甘い品種なら砂糖を5 g減らす
冷凍キャッサバ 250 g 解凍して水気を拭く。中心の硬い筋があれば外す
ココナッツミルク缶 400 ml 無糖の料理用。開けたらよく混ぜる
150 ml 煮詰まりすぎを防ぐ
きび砂糖 45 g 白砂糖でも作れるが、きび砂糖の方が香りが丸い
シナモンスティック 1 本 パウダーなら小さじ1/3
バニラエッセンス 小さじ1/2 バニラビーンズなら3cm分
ナツメグパウダー 小さじ1/4 入れすぎると薬っぽくなる
オールスパイスパウダー 小さじ1/8 ナツメグを切らした日の代替。使う場合はナツメグを省く
2 g 甘さを締め、ココナッツの脂を重くしない
ライムの皮 2cm角を2 枚 表皮だけ薄くむく。なければ入れなくてよい
キャッサバの扱い

生のキャッサバを家庭で下処理して使うのは避け、食用として流通している冷凍キャッサバや加熱済み商品を使います。キャッサバは品種や処理で安全性が変わる食材です。冷凍品でも中心に硬い芯が残る場合は、煮る前に取り除きます。

ココナッツの湯気に、シナモンが沈む

鍋にココナッツミルクを入れて温めると、最初は甘い匂いよりも、缶を開けたときの青い脂の香りが立ちます。そこにシナモン、バニラ、ナツメグを落とし、プランテンと芋を沈める。ふつふつと煮るうちに、白い液体が少しずつベージュになり、木べらの跡が一瞬だけ鍋底に残るようになります。この変化が、セーシェルのラドブ(Ladob)のいちばん楽しいところです。

ラドブは、インド洋の島国セーシェルで食べられるココナッツ煮です。甘い版ではプランテン、キャッサバ、さつまいも、パンの木の実などを、ココナッツミルク、砂糖、シナモン、バニラ、ナツメグで煮ます。英語圏ではデザートとして紹介されることが多い一方、塩漬け魚やパンの木の実を使う塩味版もあり、島の主食と保存食の感覚が見えます。

この記事では、日本で現実的にそろう材料を優先し、プランテン、さつまいも、冷凍キャッサバで作ります。パンの木の実は日本ではかなり入手が難しいため、無理に探しません。守るべき芯は、ココナッツミルクを煮立てすぎないこと、芋を大きく切ること、プランテンを最後に入れて崩さないことです。

ラドブで守る輪郭

甘いラドブは、ココナッツミルクの脂、プランテンの青み、根菜の重さ、シナモンとナツメグの温かい香りで成り立ちます。砂糖を増やして日本のぜんざいのように甘くするより、塩を少し入れて、芋と果物の甘みを前に出す方がセーシェルらしい方向に寄ります。

ラドブとは何か

セーシェルはアフリカ大陸の東、インド洋に浮かぶ島国です。食文化にはアフリカ、フランス、インド、東南アジアの影響が重なり、魚、米、ココナッツ、スパイス、根菜がよく出てきます。ラドブはその中でも、派手なごちそうというより、島の台所にある食材をココナッツでまとめる料理です。

見るポイント ラドブの特徴 日本で作るときの考え方
現地名 Ladob、Ladob bannann などと表記される bannann はバナナ、プランテン系の材料を指す文脈で出る
主材料 プランテン、キャッサバ、パンの木の実、さつまいもなど まずプランテンとさつまいも、冷凍キャッサバで組む
味付け ココナッツミルク、砂糖、シナモン、バニラ、ナツメグ、塩 砂糖は控えめ、塩2gで輪郭を作る
版の違い 甘いデザート版と、塩漬け魚を使う塩味版がある 初回は甘い版が作りやすい。塩味版は魚の塩抜きが要る
食べ方 温かくても、少し冷めても食べられる 温かい茶、無糖のアイスティー、濃いコーヒーに合う

同じ「島のココナッツ煮」として読むなら、ジャマイカのランダウンは魚とココナッツ、スリランカのビビッカンはココナッツとスパイスの菓子、マダガスカルのコバは米粉と葉の甘い軽食です。ラドブはその中間で、主食の根菜とデザートの甘さが同じ鍋に入ります。

買い出しで迷う材料

近所のスーパーでそろいやすいのは、さつまいも、砂糖、塩です。ラドブらしさを左右するのは、無糖のココナッツミルク、プランテン、冷凍キャッサバ、シナモンスティックです。プランテンは輸入食材店や大型スーパーで見つかることがあります。見つからない日は、硬めのバナナとさつまいもを増やす家庭版に切り替えます。

最初に見る価値があるのは、ココナッツミルク缶、シナモンスティック、ナツメグを切らした日の代替に使えるオールスパイスです。ココナッツミルクが薄いと、芋をただ甘く煮た味に寄ります。冷凍キャッサバは実店舗の冷凍棚や輸入食材店で、原材料がキャッサバそのものか確認して買います。コロッケなどの加工品と間違えやすいので、ここでは商品カードにせず、買い方の説明に留めます。

掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。

失敗しやすいところ

ラドブは工程が短いぶん、火加減の失敗が味に出ます。強く沸かしても食べられますが、ココナッツミルクの脂が分離し、芋の角がなくなり、香りが単調になります。

状態 原因 直し方
ソースが油っぽく分かれる 強火で沸かした 弱火に戻し、水大さじ2を足して静かに混ぜる
芋が崩れて重い 小さく切った、混ぜすぎた 3cm角に切り、プランテン投入後は返す回数を減らす
甘さだけが前に出る 砂糖が多い、塩が少ない 塩を2g入れ、次回は砂糖35gで作る
キャッサバが硬い 解凍不足、中心の芯が残った 先に電子レンジ600Wで2分温め、芯を外してから煮る
香りが弱い パウダースパイスだけで煮た シナモンスティックを使い、ナツメグは最後に少し足す

日本での代替と、代替しない方がよいもの

プランテンは日本では安定して手に入りません。硬めのバナナで代用できますが、完全な置き換えではありません。プランテンは甘さの前にでんぷん質があり、煮ても形が残ります。普通のバナナは香りが強く、火が入るとすぐ柔らかくなるため、仕上がりはよりデザート寄りになります。

現地寄りの材料 日本での代替 仕上がりの違い
プランテン 硬めのバナナ、またはバナナ1本とさつまいも100g追加 甘く柔らかい。煮崩れやすい
パンの木の実 さつまいも、里芋、冷凍キャッサバ パンの木の実の栗のような香りは出ない
キャッサバ メークイン、里芋 もちっとした繊維感は弱くなる
ココナッツミルク ココナッツクリーム200mlと水200ml 濃くなる。煮詰まりが早い

代替しない方がよいのは、ココナッツミルクです。牛乳や生クリームで作ると、料理としてはおいしくても、ラドブの島の輪郭から外れます。ココナッツの脂が、芋と果物を同じ皿にまとめる接着剤になります。

甘い版と塩味版の違い

甘いラドブは、食後や軽食に向くココナッツ煮です。砂糖、シナモン、バニラが入り、温かいデザートとして紹介されることが多いです。対して塩味版は、塩漬け魚、パンの木の実、キャッサバなどを使い、主食寄りになります。セーシェルの食卓では、魚とココナッツの組み合わせも自然です。

日本の台所で塩味版から入ると、塩漬け魚の戻し加減、魚の匂い、パンの木の実の代替が一度に難しくなります。まず甘い版で、ココナッツミルクを煮立てない感覚と、根菜を崩さず煮る感覚をつかむ方がよいです。魚とココナッツの組み合わせを別方向から試すなら、ジャマイカのランダウンが入りやすいです。

食べ方と献立へのつなぎ方

ラドブは、熱々で急いで食べるより、少し温度を落として香りを見た方がおいしい料理です。ソースが冷めると少し締まるので、食卓では小さなスプーンを添え、芋にソースをからめながら食べます。甘い紅茶、無糖のアイスティー、濃いコーヒーがよく合います。

セーシェル料理だけで一食を組む記事はまだ薄いので、現時点では「島のココナッツ料理」として回遊を作ります。ココナッツの甘い方向ならビビッカン、葉包みや米粉の甘い方向ならコバ、根菜の主食感を知りたいならフフが近い読み物になります。大西洋の島国料理では、カーボベルデのカチュパも、豆と根菜を重ねる意味で比較しやすいです。

保存と温め直し

ラドブはココナッツミルクを使うため、室温に長く置きません。食べきれない分は粗熱を取り、浅い容器に移して早めに冷蔵します。

ラドブを浅い保存容器に入れ、粗熱を取っている様子
保存するときは浅い容器に広げ、冷めたら冷蔵庫へ入れる
保存方法 期間 食べるとき
常温 2時間以内 夏場は短くする。食卓に置きっぱなしにしない
冷蔵 2日 鍋に移し、水大さじ1から2を足して弱火で温める
冷凍 2週間 食感は落ちる。1食分ずつ冷凍し、自然解凍後に弱火で温める
電子レンジ 600Wで1分30秒 途中で一度混ぜる。加熱しすぎると油が浮く

温め直しで大事なのは、煮直さないことです。冷蔵後はソースが固くなるので、水を少し足し、弱火で鍋底からゆっくり戻します。強火で一気に温めると、ココナッツの脂が浮き、芋の角が崩れます。

栄養の目安

プランテン、さつまいも、キャッサバが入るため、ラドブは見た目より腹持ちがあります。食後のデザートとしては小鉢で十分です。ココナッツミルクの脂質もあるので、軽い飲み物と合わせると重さが残りにくくなります。

1人分の目安
エネルギー 約430kcal
たんぱく質 約4g
脂質 約18g
炭水化物 約70g
食物繊維 約7g
食塩相当量 約0.5g

FAQ

プランテンなしでも作れますか

作れます。硬めのバナナ2本を使い、さつまいもを100g増やしてください。ただし普通のバナナは柔らかく、甘い香りが強いので、プランテン版よりデザート寄りになります。入れるタイミングは工程4の後半、煮る時間は6分ほどに短くします。

キャッサバは必須ですか

必須ではありません。さつまいもだけでも作れます。ただ、キャッサバが入ると、もっちりした根菜の重さが出ます。エクアドルのエンセボジャードでもユカ芋がスープの食べ応えを作るように、キャッサバは汁気を受け止める根菜です。

ココナッツミルクが分離しました

強く煮立てた可能性が高いです。火を止め、水大さじ2を足し、木べらでやさしく混ぜます。完全には戻らなくても、味は大きく崩れません。次回は工程2から弱火を守り、鍋の縁に小さな泡が出るくらいで煮ます。

もっと甘くしてもよいですか

できますが、最初は45gで作るのがおすすめです。プランテンとさつまいもにも甘みがあるため、砂糖を増やすと素材の味が消えやすいです。食卓で甘みを足したい場合は、黒糖シロップを小さじ1だけかける方が調整しやすいです。

冷やして食べてもよいですか

冷やしても食べられます。ただし冷蔵庫から出した直後はココナッツの脂が固まり、芋も締まります。10から15分ほど室温に置くか、電子レンジ600Wで30秒だけ温めると、香りが戻ります。

参考にした資料

ラドブは、日本語ではまだ短く紹介されがちな料理です。けれど、プランテン、キャッサバ、パンの木の実、ココナッツミルクという材料を追うと、セーシェルが「海のリゾート」だけではなく、島の根菜と保存食の台所を持つ国だと見えてきます。まずは甘い版を小さな鍋で作り、ココナッツが芋を包む温度をつかんでください。

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行ラドブの作り方|セーシェルのココナッツ煮
URL
https://sekaigohan.com/recipes/africa/seychelles/ladob
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年5月27日
レシピ一覧に戻る