焼き色のついたジョージアの層状チーズパイ、アチマを切り分けた皿
🔪下準備1時間10分
🔥調理40分
🍽️分量4
🌍料理ジョージア料理
東欧・コーカサスレシピ

アチマの作り方|ジョージアの層状チーズパイ

16分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: 生地をまとめる
STEP 11 / 8

生地をまとめる

所要時間10分

ボウルに強力粉240g、薄力粉80g、塩4gを入れて混ぜ、卵2個、35度前後のぬるま湯80ml、油10mlを加えます。木べらで粉気がほぼなくなるまで混ぜ、台に出して6分こねます。表面が少しざらついていても、押すと戻る弾力が出て、粉っぽい筋が消えれば十分です。べたつく場合は打ち粉を小さじ1ずつ足し、硬く割れる場合は水を小さじ1ずつ加えます。

手順2: 休ませて薄く伸ばす
STEP 22 / 8

休ませて薄く伸ばす

所要時間休ませ30分 / 伸ばし15分

生地を丸め、表面に油を薄く塗ってラップをかけ、室温で30分休ませます。6等分し、外側に使う2枚は型より3cm大きく、内側の4枚は型と同じくらいの大きさに伸ばします。厚さは1mmから1.5mmが目安で、指の影がうっすら透ける程度です。端が破れたら切り落とさず、内側の層に使います。

手順3: 生地を短くゆでる
STEP 33 / 8

生地を短くゆでる

所要時間12分

大きめの鍋に水2Lと塩10gを入れ、強火で沸騰させます。厚さ1mmから1.5mmの生地を1枚ずつ入れ、強火のまま30秒から40秒ゆでます。生地が白っぽくなり、表面にしわが寄って鍋の中で浮いたら引き上げます。すぐ冷水に5秒くぐらせ、清潔な布巾に広げて水気を取ります。長くゆでると伸びがなくなり、重ねたときに裂けやすくなります。

手順4: チーズを合わせる
STEP 44 / 8

チーズを合わせる

所要時間5分

ボウルに低水分モッツァレラ220g、フェタ100g、カッテージチーズ150g、卵1個、ヨーグルト40g、黒こしょう1gを入れます。フォークで大きい塊をつぶしながら混ぜ、白い水分が底にたまらず、チーズが湿ったそぼろ状にまとまる状態にします。フェタの塩気が強い場合は、この段階で味見し、追加の塩は入れません。

手順5: バターとチーズを重ねる
STEP 55 / 8

バターとチーズを重ねる

所要時間12分

オーブンを190度に予熱します。無塩バター80gを600Wの電子レンジで50秒ほど温め、透明な上澄みが出て固まりが残らない状態まで溶かします。型に油5mlを塗り、大きめの生地1枚を底に敷き、端を少し立ち上げます。溶かしバターを刷毛で薄く塗り、チーズの5分の1を散らします。ゆでた生地、バター、チーズを順に重ね、最後は大きめの生地で上を覆います。厚いチーズの山を作らず、角まで薄く広げると焼きムラが出にくいです。

手順6: 切り目を入れて焼く
STEP 66 / 8

切り目を入れて焼く

所要時間35分から40分

上面に残りのバターを薄く塗り、ナイフで底まで届かない浅い切り目を8等分に入れます。190度のオーブン中段で35分焼き、表面がきつね色になり、端から細かい泡が出る状態を確認します。色が薄ければさらに5分焼き、上だけ先に焦げそうならアルミホイルをゆるくかぶせます。焼き始めの15分は扉を開けないほうが、層がつぶれにくいです。

手順7: 焼き色を確認して休ませる
STEP 77 / 8

焼き色を確認して休ませる

所要時間焼き上がり確認2分 / 休ませ15分

オーブンから出したら、表面の焼き色、端の泡、中央の沈み具合を見ます。中央が大きく揺れ、白い液体が端にたまる場合は180度に下げて5分追加で焼きます。焼けていれば型のまま15分休ませ、8等分の切り目にバターとチーズが戻るのを待ちます。熱すぎる状態で切ると、チーズだけが流れて層が崩れます。

手順8: 層をつぶさず切り分ける
STEP 88 / 8

層をつぶさず切り分ける

所要時間5分

最初に入れた切り目に沿ってナイフを入れ、1切れずつヘラで持ち上げます。厚さ4cm前後の層が見え、底に透明なバターが少し残る程度なら成功です。皿に移したら、きゅうり、トマト、香草のサラダやプレーンヨーグルトを添えると、チーズの塩気が重くなりません。すぐ食べない分は粗熱を取ってから保存します。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

アチマ用の粉、卵、チーズ、ヨーグルト、バター、めん棒、角型を並べた材料
現地のスルグニがなくても、モッツァレラ、フェタ、カッテージチーズで伸び、塩気、酸味を分けて組み立てる
7品目

生地

材料 分量 備考
強力粉 240g 伸ばしやすさの芯にする
薄力粉 80g 硬くなりすぎないように加える
2個 Mサイズ、約100g
ぬるま湯 80ml 35度前後。生地の硬さを見て大さじ1まで追加
4g 生地用
米油または太白ごま油 10ml 乾燥防止と伸ばしやすさ用
打ち粉 30g前後 強力粉または薄力粉
8品目

チーズと重ね用

材料 分量 備考
低水分モッツァレラ 220g 細切り。ピザ用でも可
フェタチーズ 100g 塩気担当。しょっぱいものは水に10分浸して水気を切る
カッテージチーズ 150g ほぐれと乳の軽さを出す
1個 チーズをまとめる
プレーンヨーグルト 40g 酸味としっとり感。水切り不要
黒こしょう 1g 香りづけ
無塩バター 80g 溶かして層に塗る
型に塗る油 5ml 米油またはバター少量
アレルギー物質について

この料理には小麦、卵、乳が含まれます。フェタやモッツァレラは製品により乳種や塩分が違います。乳製品の置き換えは食感が大きく変わるため、アレルギーがある場合は無理に代替せず、別の料理を選んでください。

材料

現地チーズがないときの考え方

スルグニは伸びと塩気を持つジョージアのチーズです。日本で常に買える食材ではないため、ひとつのチーズで似せようとすると失敗しやすくなります。低水分モッツァレラで伸び、フェタで塩気、カッテージチーズでほろっとした乳の粒、ヨーグルトで軽い酸味を作ると、家庭用オーブンでも重すぎない層になります。

フェタがかなり塩辛い場合は、角切りにして水に10分浸し、ペーパーで水気を取ってから使います。逆に味が薄いモッツァレラだけで作ると、焼き上がりはきれいでも食べ進めたときにぼやけます。塩を後から増やすより、チーズの組み合わせで味を作るほうが層にむらが出にくいです。

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📊 栄養情報(1人分)
170
kcal
7.0g
タンパク質
8.5g
脂質
15.5g
炭水化物
0.5g
食物繊維
315mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
4人分

材料(4人分・20cm角型1台)

アチマ用の粉、卵、チーズ、ヨーグルト、バター、めん棒、角型を並べた材料
現地のスルグニがなくても、モッツァレラ、フェタ、カッテージチーズで伸び、塩気、酸味を分けて組み立てる

生地

材料 分量 備考
強力粉 240 g 伸ばしやすさの芯にする
薄力粉 80 g 硬くなりすぎないように加える
2 個 Mサイズ、約100 g
ぬるま湯 80 ml 35度前後。生地の硬さを見て大さじ1まで追加
4 g 生地用
米油または太白ごま油 10 ml 乾燥防止と伸ばしやすさ用
打ち粉 30 g前後 強力粉または薄力粉

チーズと重ね用

材料 分量 備考
低水分モッツァレラ 220 g 細切り。ピザ用でも可
フェタチーズ 100 g 塩気担当。しょっぱいものは水に10分浸して水気を切る
カッテージチーズ 150 g ほぐれと乳の軽さを出す
1 個 チーズをまとめる
プレーンヨーグルト 40 g 酸味としっとり感。水切り不要
黒こしょう 1 g 香りづけ
無塩バター 80 g 溶かして層に塗る
型に塗る油 5 ml 米油またはバター少量
アレルギー物質について

この料理には小麦、卵、乳が含まれます。フェタやモッツァレラは製品により乳種や塩分が違います。乳製品の置き換えは食感が大きく変わるため、アレルギーがある場合は無理に代替せず、別の料理を選んでください。

現地チーズがないときの考え方

スルグニは伸びと塩気を持つジョージアのチーズです。日本で常に買える食材ではないため、ひとつのチーズで似せようとすると失敗しやすくなります。低水分モッツァレラで伸び、フェタで塩気、カッテージチーズでほろっとした乳の粒、ヨーグルトで軽い酸味を作ると、家庭用オーブンでも重すぎない層になります。

フェタがかなり塩辛い場合は、角切りにして水に10分浸し、ペーパーで水気を取ってから使います。逆に味が薄いモッツァレラだけで作ると、焼き上がりはきれいでも食べ進めたときにぼやけます。塩を後から増やすより、チーズの組み合わせで味を作るほうが層にむらが出にくいです。

オーブンの前で、チーズの層を待つ

角型の皿をオーブンから出すと、表面の生地がところどころ膨らみ、バターが皿の端で細かく泡立っています。ナイフを入れると、上は香ばしく、内側はゆでた生地とチーズがゆるく重なっている。パンでもラザニアでもないのに、どちらの記憶も少しだけ呼び出す料理です。

アチマ(აჩმა / achma)は、ジョージアで親しまれる層状のチーズパイです。ハチャプリの一種として紹介されることもありますが、丸めたパン生地でチーズを包むのではなく、薄く伸ばした生地を短くゆで、バターとチーズを何層にも重ねて焼くところが大きく違います。英語圏では「Georgian lasagna」と呼ばれることもありますが、トマトソースや肉の重さではなく、塩気のあるチーズ、バター、ゆで生地の柔らかさで食べさせる一皿です。

日本の台所で迷うのは、現地のスルグニやイメレティチーズが手に入りにくいことです。ここでは低水分モッツァレラ、フェタ、カッテージチーズ、少量のヨーグルトで、伸び、塩気、酸味、ほぐれ方を分けて補います。乳製品そのものは近所のスーパーで買いやすいので、買い出し導線は薄い生地を扱う道具と焼き型に絞ります。

焼き色のついたアチマを角型から切り分けた食卓
アチマは熱々だけでなく、少し落ち着かせて層が見える温度で切ると、食卓で取り分けやすい

ジョージア料理の食卓にするなら、豆のロビオ、くるみソースのサチヴィ、肉汁のヒンカリと合わせると、チーズだけに寄りません。香りをもう一段ジョージア側へ寄せたい日は、焼き野菜やサラダにスヴァン塩を少し振ると、食卓の方向が揃います。

アチマとは|ゆで生地で作るチーズの層

アチマは、薄く伸ばした小麦生地をゆで、バターを塗りながらチーズと重ねて焼く料理です。生地を一度ゆでるため、焼くだけのパイよりも内側がもっちりし、ラザニアよりも軽い歯切れになります。表面は焼き色がつき、端は少しカリッとしますが、中心はチーズと生地がなじんでしっとり残るのが理想です。

比べる料理 似ている点 違う点
ハチャプリ チーズを主役にするジョージア料理 アチマは包まず、ゆでた薄い生地を重ねる
ラザニア 層にして焼く トマトソースや肉を入れず、チーズとバターで食べる
ブレク 薄い生地を重ねる地域料理 アチマはフィロ生地より厚く、途中でゆでる
グラタン 角型で焼いて取り分ける ホワイトソースではなく、塩気のあるチーズが軸

家庭で作るときの山場は二つです。ひとつは、生地を薄く伸ばしすぎて破れても慌てないこと。もうひとつは、チーズの水分を増やしすぎないことです。破れた生地は内側の層に回せますが、水っぽいチーズは底にたまり、焼き上がりが重くなります。

買い出しで迷う道具

アチマで買う価値があるのは、チーズそのものより、薄い生地を破らず扱うための道具です。めん棒は短すぎると20cm角型に合わせる生地が伸ばしにくく、角型は深すぎると中心に熱が入りにくくなります。バターを薄く重ねるための刷毛も、毎回スプーンで垂らすより層の重さが安定します。

優先度 用意するもの 見るポイント 代替
30cm前後のめん棒 生地を角型より大きく伸ばせる長さ ワインボトルを洗って使う。ただし重く、厚みが均一になりにくい
20cm角の耐熱皿 高さ4cm前後。浅すぎるとバターがあふれ、深すぎると中心が重くなる 18cm丸型。焼成は5分長めに見る
耐熱刷毛 バターを薄く塗れて層が重くならない スプーンで少量ずつ垂らし、背で広げる

失敗原因と直し方

アチマは材料がシンプルなぶん、失敗は生地、水分、塩気、焼き時間に出ます。特に日本の家庭用オーブンは庫内の温度差が大きいため、焼き時間は色だけでなく、端の泡と中央の揺れも見ます。

状態 原因 その場での対応 次回の調整
底が水っぽい チーズの水分が多い、ゆで生地の水切り不足 180度で5分から8分追加焼き カッテージチーズをペーパーで5分水切りする
表面だけ焦げる 上火が強い、型が上段に近い アルミホイルをかぶせて中段へ下げる 180度で長めに焼く
層が硬い 生地を長くゆでた、休ませ不足 食べる前にヨーグルトを添える ゆで時間を30秒にし、休ませを40分にする
塩辛い フェタの塩分が強い サラダや豆料理と一緒に食べる フェタを水に浸し、量を70gに減らす
切ると崩れる 休ませ時間が短い 型のまま10分追加で置く 切り目を焼く前に入れ、15分休ませる

工程で一番ありがちな失敗は「破れた生地を捨てる」ことです。外側の上下2枚さえ大きく取れれば、内側は破れていても構いません。むしろしわがあるほうが、チーズとバターを抱え込み、焼いたときに層らしい凹凸が出ます。

食べ方、保存、温め直し

アチマは焼きたて15分後が一番切りやすく、チーズの香りも立ちます。熱々を大きく食べる料理というより、少し落ち着いたところを切り分け、酸味のある副菜や豆料理と一緒に出すと食べ疲れません。

場面 合わせるもの 理由
軽い昼食 きゅうり、トマト、香草のサラダ 乳製品の重さを水分と酸味で受ける
ジョージア風の食卓 ロビオ、漬け物、ハーブ 豆と酸味がチーズ料理を支える
来客の前菜 小さく切ったアチマ、ヨーグルト、赤ワイン 冷めても層が残り、取り分けやすい
肉料理の日 シャシリク、焼き野菜 串焼きの脂をチーズとパンの層が受ける

保存は冷蔵で2日が目安です。粗熱を取って1切れずつラップで包み、保存容器に入れます。温め直すときは、冷蔵品なら180度のオーブントースターで8分、または600Wの電子レンジで40秒温めてからトースターで3分焼くと、内側の柔らかさと表面の香ばしさが戻りやすいです。

冷凍する場合は1切れずつ包み、2週間を目安にします。解凍せずに電子レンジ600Wで1分30秒温め、アルミホイルを外してトースターで5分焼きます。冷凍後は層の弾力が少し落ちるため、来客用より普段の朝食や軽食向きです。

よくある質問

スルグニチーズなしでも作れますか?

作れます。低水分モッツァレラ、フェタ、カッテージチーズを合わせると、伸び、塩気、ほぐれ方を分けて近づけられます。フェタだけを増やすと塩辛く、モッツァレラだけだと味が平らになるので、複数のチーズを少量ずつ使うほうが家庭では安定します。

市販のラザニアシートで代用できますか?

急ぐ日は代用できますが、アチマらしいしわと柔らかさは弱くなります。使う場合は乾燥ラザニアシートを表示時間より1分短くゆで、バターを多めに塗って重ねます。シートが厚いので、チーズはやや少なめにし、焼き時間は180度で35分から40分にすると重くなりにくいです。

フィロ生地で作ると近くなりますか?

フィロ生地は薄くて便利ですが、食感はバクラヴァやブレク寄りになります。アチマは「薄いけれど、ゆでた生地のもっちり感」が特徴なので、初回は手打ち生地がおすすめです。フィロで作るなら、ゆでずにバターを塗って重ね、焼き時間を短くします。

前日に仕込めますか?

できます。重ね終えた状態でラップを密着させ、冷蔵庫で一晩置けます。焼く30分前に室温へ戻し、表面に溶かしバターを少し塗り直してから190度で40分前後焼きます。冷たいまま焼くと中心の火入りが遅く、上だけ色づきやすいです。

オーブンなしで作れますか?

フライパンでも近いものは作れますが、層の高さは控えめにします。直径24cmのフライパンに4層程度で重ね、ふたをして弱火で18分、返して弱火で8分焼きます。焦げやすいので、底にクッキングシートを敷き、バターは少なめにします。角型でしっかり層を作るならオーブンのほうが安定します。

参考文献

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行アチマの作り方|ジョージアの層状チーズパイ
URL
https://sekaigohan.com/recipes/east-europe/georgia/achma
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年5月22日
主な参考リンク
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