白ごまとピスタチオをまとったシリアの薄いクッキー、バラゼックを皿に盛った完成写真
🔪下準備45分
🔥調理15分
🍽️分量24
🌍料理シリア料理
中東レシピ

バラゼックの作り方|シリアのごま菓子

25分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: 粉と油脂をすり合わせる
STEP 11 / 6

粉と油脂をすり合わせる

所要時間8分

ボウルに薄力粉220g、コーンスターチ30g、粉砂糖70g、ベーキングパウダー3g、塩2g、マハレブパウダー小さじ1/4を入れ、泡立て器で30回ほど混ぜます。別の小鉢で室温の無塩バター80gと太白ごま油35gをなめらかにし、粉へ加えます。指先で5分ほどすり合わせ、全体が湿った砂のようになり、乾いた白い粉の山が残らない状態にします。ここで練ると焼き上がりが硬くなるので、手のひらで押しつぶさず、指の腹で軽くこすります。

手順2: 生地をまとめて休ませる
STEP 22 / 6

生地をまとめて休ませる

所要時間25分

牛乳45mlとオレンジフラワーウォーター小さじ1/2を混ぜ、粉のボウルへ2回に分けて加えます。木べらで3分ほど切るように混ぜ、そぼろ状の塊が集まってきたら手でひとまとめにします。表面がなめらかでなくても、指で押すとひびがゆっくり入る程度なら十分です。厚さ2cmほどの円盤にし、乾いた布をかけて20度から25度の室温で20分休ませます。休ませると粉が水分を吸い、薄くのばしたときの割れが減ります。

手順3: ごまとピスタチオを付ける
STEP 33 / 6

ごまとピスタチオを付ける

所要時間15分

小鍋にはちみつ30g、水20ml、グラニュー糖15gを入れ、弱火で1分温めます。50度前後で砂糖が溶け、スプーンからさらっと落ちる濃さになったら火を止めます。白いりごま120gにこの蜜を小さじ2だけ混ぜ、残りは小皿に置きます。生地を24等分し、1個を直径5cm、厚さ5mmの丸に押し広げます。片面を蜜に軽く触れさせてからごまへ押し、反対面へ粗く刻んだピスタチオを押しつけます。ごま面は全体を覆い、ピスタチオ面は中心から縁まで薄く散る状態が目安です。

手順4: 天板に並べる
STEP 44 / 6

天板に並べる

所要時間10分

クッキングシートを敷いた天板に、ピスタチオ面を下、ごま面を上にして並べます。1枚ずつの間隔は2cm以上あけ、指先で縁を軽く押して厚みを5mm前後にそろえます。ごまが浮いている部分は、乾いた指で1秒だけ押さえます。強く押すと表面の蜜が広がり、完成後の表面がべたつくので、貼り付けるというより密着させる程度にします。全部を並べたら、天板ごと5分置いて表面を少し乾かします。

手順5: 170度で焼く
STEP 55 / 6

170度で焼く

所要時間15分

オーブンを170度に予熱し、天板を中段へ入れて12分焼きます。10分を過ぎたら前後を入れ替え、縁が淡い黄金色、中央が白っぽくなく乾いた色になったら取り出します。焼き色が弱ければ170度のまま2分追加し、ピスタチオが濃い茶色になり始めたらすぐ止めます。ごま面を触ると崩れやすいので、焼き上がり直後は天板の上で5分置き、薄いへらで網へ移します。

手順6: 冷まして食卓へ出す
STEP 66 / 6

冷まして食卓へ出す

所要時間20分

網の上で20分冷まします。完全に冷めると表面のごまが落ち着き、持ち上げたときに薄くぱきっと割れる感触になります。皿に積むときは、ごま面がこすれないよう少しずつ角度をずらします。保存する分は乾燥剤を入れた密閉容器へ移し、当日食べる分だけを紅茶やアラビックコーヒーの横に出します。温かいまま袋へ入れると水蒸気で表面が湿るので、箱詰めは粗熱が完全に抜けてからにします。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

バラゼックに使う薄力粉、白ごま、ピスタチオ、はちみつ、オレンジフラワーウォーターを台所に並べた材料写真
材料はシンプルだが、ごまの量とピスタチオの粗さで仕上がりが変わる
10品目

生地

材料 分量 日本での選び方
薄力粉 220g ふるって使う。強力粉は食感が重くなる
コーンスターチ 30g 薄く割れる軽さを出す。片栗粉では少し硬めになる
粉砂糖 70g 上白糖より生地になじみやすい
ベーキングパウダー 3g 小さじ3/4ほど。ふくらませすぎない
2g 甘さとごまの香りを締める
無塩バター 80g 室温で指が入る柔らかさにする
太白ごま油または米油 35g 香りを邪魔しない油を使う
牛乳 45ml 冷蔵庫から出したてでよい
オレンジフラワーウォーター 小さじ1/2 香りを足す。入れすぎると菓子全体を支配する
マハレブパウダー 小さじ1/4 手に入る場合だけ。省いても生地は成立する
5品目

衣と仕上げ

材料 分量 役割
白いりごま 120g 片面を覆う量。24枚でかなり使う
無塩ピスタチオ 70g 粗く刻む。生地へ押しつけるので粉状にしない
はちみつ 30g ごまを密着させ、表面を軽くつや出しする
20ml はちみつを薄める
グラニュー糖 15g ごま面の軽いカリッと感を作る
アレルギー情報

このレシピには小麦、乳、ごま、ナッツを使います。ピスタチオを抜いても、商品によっては同じ設備でナッツを扱うことがあります。ごまアレルギーがある場合は、別素材で置き換えるより別の菓子を選んでください。


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📊 栄養情報(1人分)
4
kcal
0.1g
タンパク質
0.3g
脂質
0.5g
炭水化物
0.0g
食物繊維
2mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
24人分

材料(約24 枚分)

バラゼックに使う薄力粉、白ごま、ピスタチオ、はちみつ、オレンジフラワーウォーターを台所に並べた材料写真
材料はシンプルだが、ごまの量とピスタチオの粗さで仕上がりが変わる

生地

材料 分量 日本での選び方
薄力粉 220 g ふるって使う。強力粉は食感が重くなる
コーンスターチ 30 g 薄く割れる軽さを出す。片栗粉では少し硬めになる
粉砂糖 70 g 上白糖より生地になじみやすい
ベーキングパウダー 3 g 小さじ3/4ほど。ふくらませすぎない
2 g 甘さとごまの香りを締める
無塩バター 80 g 室温で指が入る柔らかさにする
太白ごま油または米油 35 g 香りを邪魔しない油を使う
牛乳 45 ml 冷蔵庫から出したてでよい
オレンジフラワーウォーター 小さじ1/2 香りを足す。入れすぎると菓子全体を支配する
マハレブパウダー 小さじ1/4 手に入る場合だけ。省いても生地は成立する

衣と仕上げ

材料 分量 役割
白いりごま 120 g 片面を覆う量。24 枚でかなり使う
無塩ピスタチオ 70 g 粗く刻む。生地へ押しつけるので粉状にしない
はちみつ 30 g ごまを密着させ、表面を軽くつや出しする
20 ml はちみつを薄める
グラニュー糖 15 g ごま面の軽いカリッと感を作る
アレルギー情報

このレシピには小麦、乳、ごま、ナッツを使います。ピスタチオを抜いても、商品によっては同じ設備でナッツを扱うことがあります。ごまアレルギーがある場合は、別素材で置き換えるより別の菓子を選んでください。


ごまが焼ける香りで、台所がダマスカスの菓子店に近づく

バラゼックは、白ごまを片面に、ピスタチオをもう片面にまとわせて薄く焼くシリアのクッキーです。オーブンを開けると、最初に立つのはバターではなく、ごまが焼ける香り。少し遅れて、ピスタチオの油分とオレンジフラワーウォーターの花の香りが追いかけてきます。

日本で作るときに迷うのは、薄くのばしても割れない生地、ごまがはがれない蜜、ピスタチオを焦がさない焼き方です。厚く作れば簡単ですが、それではバラゼックらしい「ぱきっと割れて、ごまが口に残る感じ」が出ません。

この記事では、24枚分の家庭量で作ります。生地は薄力粉と少量のコーンスターチで軽くし、バターと油を併用して冷めても硬くなりすぎない配合にします。ごま面には、はちみつと水を薄く溶いた蜜を使い、170度で12分から15分焼きます。強い焼き色より、縁が淡い黄金色になり、中心が白く残らないところを狙います。

呼び方について

アラビア語では برازق と書き、英語では barazek、barazeq、barazik などの表記が見られます。シリア、とくにダマスカスやアレッポの菓子として紹介されることが多く、本記事では日本語表記を「バラゼック」に統一します。


バラゼックは薄さで勝負するシリアのクッキー

バラゼックは、中東のシロップ菓子のように甘い汁を吸わせる菓子ではありません。焼く前にごまへ薄い蜜をまとわせ、表面だけを軽くつや出しします。生地そのものは甘さ控えめで、香ばしさの主役は白ごま。ピスタチオは見た目の飾りではなく、噛んだときに青い香りを足す役割です。

日本の台所で守りたい軸は、次の4つです。

守る軸 家庭での落とし込み 失敗しやすいところ
薄さ 直径5cm、厚さ5mm前後にのばす 厚いと普通のサブレになり、焼き時間もずれる
ごま面 はちみつ水を薄く絡め、ごまを軽く押す 水分が多いと焼いても湿り、少ないとはがれる
ピスタチオ面 粗く刻み、片面へ押しつける 粉にしすぎると油が出て、焼き色が濁る
焼き色 170度で縁を淡い黄金色にする 180度以上で焼くとピスタチオが先に焦げる

同じ中東菓子でも、レバントのクナーファはチーズとシロップの熱い菓子、トルコのバクラヴァは薄い生地とナッツを重ねる菓子です。バラゼックはもっと軽く、焼き菓子の箱に入れて少しずつ食べるタイプ。食後に大きく切るより、濃い紅茶の横に2枚置くほうが似合います。


買い出しで迷う材料と道具

バラゼックの材料は、見た目より買い出しで差が出ます。薄力粉、牛乳、バターはスーパーで十分です。通販で見る価値があるのは、白ごまを一度に多く使うこと、花の香りをほんの少し足すこと、ピスタチオを均一に粗く刻むこと。この3点です。

バラゼックは1回で白ごまを100g以上使います。小袋を何袋も開けるより、焼き菓子用に大袋を持っておくと、表面を惜しまず覆えます。

掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。

オレンジフラワーウォーターは小さじ半分だけですが、香りの輪郭が変わります。クナーファ、バスブーサ、バクラヴァにも回せるので、中東菓子を続けるなら一本あると使い切りやすいです。

ピスタチオは包丁でも刻めますが、粒が大きすぎると生地から浮き、細かすぎると油がにじみます。中東菓子を何度も作るなら、小型のフードプロセッサーはナッツの粒をそろえる道具として出番が多いです。


日本の台所で現地に寄せる勘所

シリアの菓子店のバラゼックは、家庭版よりさらに薄く、表面のごまがびっしり付きます。日本で同じ薄さを狙いすぎると、湿度やオーブンの熱の弱さで割れやすくなります。初回は厚さ5mm前後で安定させ、慣れたら4mmへ寄せるのが現実的です。

現地の要素 日本での寄せ方 代替してよい範囲
マハレブの香り 小さじ1/4だけ入れる 入手できなければ省き、オレンジフラワーを守る
たっぷりの白ごま 120gを惜しまず使う 黒ごまは香りが強く別物になる
ピスタチオの緑 無塩ピスタチオ70gを粗く刻む 高ければ半量を無塩アーモンドに替える
薄く割れる生地 バターと油を併用し、コーンスターチを足す バターだけだと冷めたときに硬くなりやすい
ごまの密着 はちみつ水を薄く使う 蜜を多くすると表面がべたつく

マハレブは、さくらんぼの種の中身を粉にした中東や地中海周辺の香辛料です。入ると杏仁や桜餅に近い香りが出ますが、なくてもバラゼックとして食べられます。日本で無理に探すより、まずはごま、ピスタチオ、薄さを守る方が大切です。

白ごまは、軽く煎られたものを使います。深煎りすぎるごまは焼く途中で苦くなりやすいので、袋を開けたときに香りが強すぎるものは避けます。表面を覆うごまを減らすと、見た目は整っても香りが弱くなります。ここは節約せず、余ったごまはモモのごまだれや、フムスの仕上げへ回すと使い切りやすいです。


失敗原因と直し方

困った状態 主な原因 直し方
ごまが落ちる 蜜が少ない、押し方が弱い、焼く前に乾かしていない 蜜に軽く触れさせ、ごま面を1秒押し、天板で5分置く
中心が柔らかい 厚みが7mm以上ある、焼き時間が短い 5mm前後へそろえ、170度で2分追加する
ピスタチオが焦げる 温度が高い、天板が上段にある 170度の中段で焼き、色づきが早ければ1分早く出す
生地が割れて成形できない 休ませ不足、牛乳が少ない、粉を入れすぎた 20分休ませ、手で握って崩れるなら牛乳を小さじ1足す
食感が重い 練りすぎ、厚すぎ、コーンスターチ不足 すり合わせで止め、直径5cm・厚さ5mmを守る
表面がべたつく 蜜が多い、冷める前に容器へ入れた 蜜は薄く、網で20分冷ましてから保存する

一番直しやすいのは厚みです。バラゼックは、直径を大きくするより厚みをそろえる方が重要です。5mm前後にそろえると、170度でも中心まで乾き、ごまが苦くなる前に取り出せます。

ごまが落ちる場合、蜜を増やすより押し方を見直してください。蜜を増やすと、焼き上がりの表面が飴のように湿ります。ごまを入れた皿へ生地を置いたら、上から指をそろえて1秒押す。これだけで、表面の密度がかなり変わります。


食べ方、保存、FAQ

バラゼックは、焼いた当日より翌日の方が香りが落ち着きます。ごまの香ばしさは当日が強く、ピスタチオと花の香りは翌日にまとまります。濃い紅茶、無糖のコーヒー、カルダモンを入れたアラビックコーヒーがよく合います。

状態 保存方法 食べるとき
当日 完全に冷ましてから密閉容器へ そのまま。温かい飲み物と合わせる
3日以内 乾燥剤を入れて常温保存 湿度が高い日は容器の開け閉めを短くする
1週間 冷蔵で密閉 食べる10分前に室温へ出す
3週間 1枚ずつ紙を挟んで冷凍 室温で15分戻し、150度のトースターで2分温める

ピスタチオなしでも作れますか

作れますが、バラゼックらしい緑の香りは弱くなります。代えるなら無塩アーモンドを粗く刻み、同じ70g使います。くるみは油分が強く、焼くと表面が暗くなりやすいので、初回の代替には向きません。

オレンジフラワーウォーターは必須ですか

必須ではありません。ただ、少量入ると中東菓子らしい香りが出ます。省く場合は牛乳を小さじ1/2増やし、バニラエッセンスでは代用しない方がまとまりやすいです。バニラを入れると、味の印象が洋菓子へ寄ります。

ごまは黒ごまでもよいですか

黒ごまでも焼けますが、香りが強く、見た目も別の菓子になります。シリア菓子として寄せるなら白ごまを使います。色を少し変えたい場合でも、黒ごまは全量ではなく大さじ1を混ぜる程度にすると、苦みが出にくいです。

生地は前日に作れますか

作れます。生地を円盤にしてラップで包み、冷蔵で一晩置きます。使う30分前に室温へ出し、指で押してゆっくりへこむ柔らかさに戻してから成形します。冷たいまま薄くのばすと縁が割れやすくなります。

献立にするなら何を合わせますか

食後の菓子として出すなら、塩気と酸味のあるレバント料理のあとが合います。ファラフェルタブーレババガヌーシュのような前菜を並べ、最後にバラゼックを2枚出すと重くなりません。甘い中東菓子を続けて楽しむなら、エジプトのバスブーサと食感を比べるのも面白いです。


参考文献

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行バラゼックの作り方|シリアのごま菓子
URL
https://sekaigohan.com/recipes/middle-east/syria/barazek
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年5月26日
主な参考リンク
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