細切りポテトとハム入りの卵を盛ったアルゼンチンのレブエルト・グラマホ
🔪下準備20分
🔥調理25分
🍽️分量4
🌍料理アルゼンチン料理
南米レシピ

レブエルト・グラマホの作り方|アルゼンチン卵料理

22分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: じゃがいもを細く切る
STEP 11 / 6

じゃがいもを細く切る

所要時間10分

じゃがいもは皮をむき、長さ5〜6cm、太さ1.5〜2mmの細い棒状に切ります。スライサーを使う場合も、最後に包丁で長さをそろえると食感が均一になります。太さが4mmを超えると、食べたときに中心の水分が重く残り、卵と合わせたときにポテトサラダのような食感になります。

手順2: 水にさらして乾かす
STEP 22 / 6

水にさらして乾かす

所要時間10分

長さ5〜6cm、太さ1.5〜2mmに切ったじゃがいもをボウルの水に5分さらし、濁った水を一度替えます。水気を切ったら清潔な布巾かキッチンペーパーで押さえ、表面に水滴が見えない状態まで乾かします。ここで水分が残ると油がはね、ポテト同士もくっつきます。

手順3: じゃがいもを二度に分けて揚げる
STEP 33 / 6

じゃがいもを二度に分けて揚げる

所要時間10〜12分

厚手のフライパンに油を深さ3cm入れ、中火で170度まで温めます。じゃがいもは半量ずつ入れ、細かい泡が出続ける火加減を保ちながら3〜4分揚げます。色は濃いきつね色ではなく、端が淡く色づき、持ち上げると軽く曲がる程度で引き上げます。網に広げ、熱いうちに塩小さじ1/3をふります。

手順4: ハムとバターを温める
STEP 44 / 6

ハムとバターを温める

所要時間3分

別のフライパンにバターを入れ、弱めの中火で溶かします。泡が細かくなったら幅5mmに切ったハムを入れ、ふちが少し反るまで1〜2分温めます。焼き色を強くつけるとハムの塩気が前に出るので、香りが立ったところで止めます。

手順5: 卵を入れて大きく混ぜる
STEP 55 / 6

卵を入れて大きく混ぜる

所要時間2分

卵をボウルで溶き、塩小さじ1/3、黒こしょうを混ぜます。フライパンを弱火に落として卵を流し入れ、木べらで底から大きく返します。30秒ほどでふちが固まり始め、1分半ほどで全体の7割がやわらかい塊になります。表面がまだつやっとしている段階で火を止めます。

手順6: ポテトを半量だけ混ぜてすぐ盛る
STEP 66 / 6

ポテトを半量だけ混ぜてすぐ盛る

所要時間1分

火を止めたフライパンに揚げたポテトの半量と水気を切ったグリーンピースを入れ、10回ほど大きく折りたたみます。混ぜすぎるとポテトがしんなりするので、皿に盛ってから残りのポテトを上にのせ、粗く刻んだパセリ8gを散らします。余熱で卵が固まるため、盛り付けたらすぐ食卓に出します。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
9品目

材料

レブエルト・グラマホに使うじゃがいも、卵、ハム、グリーンピース、油を作業台に並べた様子

材料 分量 役割
じゃがいも 500g 細切りにしてカリッとした骨格にする
5個 半熟寄りにまとめ、ポテトを包む
ロースハム 120g 現地の jamón cocido に近い塩気と肉の香りを出す
冷凍グリーンピース 40g 食堂風の色と甘みを足す
パセリ 8g 最後に散らして油の重さを切る
有塩バター 15g ハムと卵の香りを丸くする
小さじ2/3 ポテトと卵に分けて入れる
黒こしょう 小さじ1/4 卵の甘さを締める
揚げ油 600ml 20cm前後の鍋で深さ3cmを目安にする

じゃがいもはメークインでも男爵でも作れます。メークインは細切りが折れにくく、男爵は香りが立つ一方で崩れやすい。はじめてならメークインを選ぶと失敗しにくいです。

ハムは薄切りより、少し厚みのあるロースハムを幅5mmに切ると現地の jamón cocido に寄ります。ベーコンで代用すると燻製香と脂が強くなり、別の料理に近づきます。使うなら80gに減らし、塩は小さじ1/2まで落としてください。

グリーンピースは缶詰ではなく冷凍を使います。缶詰は水分が多く、卵に混ぜたときに香りがぼやけやすいからです。冷凍のまま熱湯をかけ、ざるで水気を切ってから使います。

卵、乳、豚肉を使います。アレルギーや宗教上の制限がある場合は、同じ料理として無理に代替せず、卵なし・豚肉なしの別料理として組み直してください。

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📊 栄養情報(1人分)
130
kcal
5.0g
タンパク質
8.5g
脂質
8.8g
炭水化物
0.8g
食物繊維
245mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
4人分

材料(4人分) — じゃがいも、卵、ハムを分けて考える

レブエルト・グラマホに使うじゃがいも、卵、ハム、グリーンピース、油を作業台に並べた様子

材料 分量 役割
じゃがいも 500 g 細切りにしてカリッとした骨格にする
5 個 半熟寄りにまとめ、ポテトを包む
ロースハム 120 g 現地の jamón cocido に近い塩気と肉の香りを出す
冷凍グリーンピース 40 g 食堂風の色と甘みを足す
パセリ 8 g 最後に散らして油の重さを切る
有塩バター 15 g ハムと卵の香りを丸くする
小さじ2/3 ポテトと卵に分けて入れる
黒こしょう 小さじ1/4 卵の甘さを締める
揚げ油 600 ml 20cm前後の鍋で深さ3cmを目安にする

じゃがいもはメークインでも男爵でも作れます。メークインは細切りが折れにくく、男爵は香りが立つ一方で崩れやすい。はじめてならメークインを選ぶと失敗しにくいです。

ハムは薄切りより、少し厚みのあるロースハムを幅5mmに切ると現地の jamón cocido に寄ります。ベーコンで代用すると燻製香と脂が強くなり、別の料理に近づきます。使うなら80 gに減らし、塩は小さじ1/2まで落としてください。

グリーンピースは缶詰ではなく冷凍を使います。缶詰は水分が多く、卵に混ぜたときに香りがぼやけやすいからです。冷凍のまま熱湯をかけ、ざるで水気を切ってから使います。

卵、乳、豚肉を使います。アレルギーや宗教上の制限がある場合は、同じ料理として無理に代替せず、卵なし・豚肉なしの別料理として組み直してください。

レブエルト・グラマホの物語 — 深夜食堂の卵と細切りポテト

ブエノスアイレスの食堂で、揚げたての細いポテトに卵がからむ皿が出てくると、香りはフライドポテトなのに食べ口はスクランブルエッグに近い。レブエルト・グラマホ(Revuelto Gramajo)は、その少し不思議な中間にいるアルゼンチン料理です。

スペイン語の revuelto は「混ぜた」「炒め合わせた」卵料理を指します。Gramajo は人名由来とされることが多いものの、誰の料理だったのか、ホテル料理から広がったのか、軍人の食事から来たのかは資料によって説明が分かれます。ここでは断定せず、現地のレシピで共通する「卵、ハム、細切りポテトを短時間でまとめる」形に寄せます。

日本の台所で難しいのは、アルゼンチンの食堂らしい気前のよさを残しながら、卵を固めすぎず、ポテトをべちゃっとさせないことです。コツは二つだけ。じゃがいもを細く切って水気を徹底して抜くこと、卵は火を止める一歩手前でポテトを合わせることです。

アルゼンチン料理の流れで献立を組むなら、前菜にエンパナーダ、肉料理の日にはチミチュリ、寒い季節の煮込みにはロクロを合わせると、同じ国の食卓としてつながります。南米全体の味の見取り図は南米料理の基礎ガイドでも整理しています。

買い出しで迷うもの — 道具は細切りと油温に寄せる

レブエルト・グラマホは、特別なスパイスよりも「細く切る」「油温を外さない」「卵を短くまとめる」料理です。じゃがいも、卵、ハムは近所のスーパーでそろうので、商品導線は台所で失敗を減らす道具だけに絞ります。

油を張る厚手フライパンと、卵を短時間でまとめる小さめフライパンは役割が違います。1枚で済ませるなら厚手フライパンを優先し、油温の管理に不安がある場合は温度計を足すと安定します。

掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。

失敗原因 — べちゃっとする、卵が硬い、塩が強い

左に水分が残ってしんなりしたポテト、右に細く軽く揚がったポテトを並べた比較

困りごと 原因 直し方
ポテトがべちゃっとする 水気が残ったまま揚げた、または油温が160度未満 さらした後に布巾で押さえ、170度まで待ってから半量ずつ揚げる
卵が硬い 強火のまま卵を入れた、またはポテトを混ぜた後も加熱した 卵を入れる前に弱火へ落とし、7割固まったら火を止める
全体が塩辛い ハムと塩を同時に強くした ハムが濃い場合は卵の塩を小さじ1/4に減らし、仕上げに足す
油っぽい ポテトの揚げ上がりを紙に重ねた 網に広げて油を落とし、湯気を逃がす
ポテトが焦げる 細すぎる部分を強火で揚げた 中火で泡の出方を一定にし、色が浅いうちに引き上げる

いちばん多い失敗は、ポテトを「フライドポテトの完成色」まで揚げてしまうことです。レブエルト・グラマホでは、この後に卵の余熱を受けます。揚げたてで食べるフライより少し手前、端だけが薄く色づくところで止めると、混ぜた後にちょうどよくなります。

もう一つの分かれ目は、卵を入れる順番です。先にポテトをフライパンへ戻してから卵を入れると、ポテトが卵液を吸って一気に重くなります。卵を先にやわらかく固め、火を止めてからポテトを折り込むと、外側のカリッとした部分が残ります。

食べ方と保存 — 作り置きではなく、すぐ出す料理

レブエルト・グラマホを食卓に置き、パンとサラダを添えたアルゼンチン風の食事

レブエルト・グラマホは、作り置き向きではありません。卵は冷めると締まり、ポテトは湿気を吸います。段取りを前倒しするなら、じゃがいもを細く切って水にさらすところまで、またはハムを切るところまでに留めます。ポテトを揚げる工程と卵を合わせる工程は、食べる直前に行ってください。

残った場合は、冷蔵で翌日まで。再加熱はフライパンを弱火にし、油小さじ1を薄くなじませて1〜2分だけ温めます。ただし卵の半熟感とポテトの軽さは戻りません。残りものにするより、量を半分にして作る方がこの料理らしさは守れます。

食卓では、酸味のあるサラダ、薄く焼いたパン、軽い赤ワインや炭酸水が合います。肉の主菜と並べるより、夜食や昼食の主役として出す方が、卵とポテトの重なりを楽しめます。チミチュリを少量添えると、油の香りが切れて日本の食卓にもなじみます。

この料理の背景 — 名前の由来と食堂料理の距離感

レブエルト・グラマホの由来は、アルゼンチンでも一枚岩ではありません。19世紀末から20世紀初頭の上流階級やホテル料理と結びつける説、軍人や実業家の Gramajo にまつわる説などが紹介されます。確かなのは、今日のレシピでは卵、ハム、細切りポテトが核になり、家庭料理や食堂料理として親しまれていることです。

この料理を日本で作るとき、現地そのものを再現しようとして高価な材料を探す必要はありません。守るべきなのは材料名よりも食感の配置です。細いポテトは上にのせる分を残す。卵は完全に固めない。ハムは炒めすぎない。この三つを守ると、スーパーの材料でも「ポテト入りスクランブルエッグ」ではなく、Revuelto Gramajo の輪郭に近づきます。

よくある質問

冷凍フライドポテトで作れますか?

作れますが、シューストリングタイプを選び、表示より1〜2分短く揚げてください。太い冷凍ポテトは卵と混ぜたときに重くなり、現地の papas paille に近い軽さが出ません。

グリーンピースは入れないといけませんか?

現地レシピでも入るものと入らないものがあります。食堂風の色と甘みを出すなら40g入れるとまとまりやすいです。苦手な場合は省いても成立しますが、代わりに水分の多い野菜を足すと卵がゆるくなるので避けます。

生ハムやベーコンで代用できますか?

生ハムは塩分が強く、加熱すると硬くなりやすいので向きません。ベーコンを使う場合は80gに減らし、卵の塩を小さじ1/4にします。アルゼンチンの jamón cocido に近づけるなら、厚めのロースハムが扱いやすいです。

揚げずに焼いて作れますか?

細切りじゃがいもを多めの油で焼くことはできます。ただし全体が一度に接地しないため、15〜18分かかり、カリッとした部分としんなりした部分が混ざりやすくなります。揚げ油を減らしたい場合は、20cmのフライパンに油を1cm入れ、少量ずつ焼き揚げにしてください。

お弁当に入れられますか?

おすすめしません。卵と揚げポテトは冷めると食感が落ち、半熟寄りに仕上げる料理なので持ち歩きにも向きません。弁当にするなら卵を完全に火入れし、ポテトは別添えにしますが、その場合は別料理として考えた方が安全です。

参考文献

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行レブエルト・グラマホの作り方|アルゼンチン卵料理
URL
https://sekaigohan.com/recipes/south-america/argentina/revuelto-gramajo
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年5月28日
主な参考リンク
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