緑豆粉で作ったインドネシアのクエ・サトゥを茶とパンダンリーフと一緒に盛った皿
🔪下準備35分
🔥調理45分
🍽️分量30
🌍料理インドネシア料理
東南アジアレシピ

クエ・サトゥの作り方|ジャワの緑豆菓子

27分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: 緑豆を乾煎りする
STEP 11 / 6

緑豆を乾煎りする

所要時間18分

火加減は弱めの中火です。フライパンに皮むき緑豆300gとパンダンリーフ2枚を入れ、油を使わず木べらで混ぜながら15から18分乾煎りします。豆の表面が少し濃い黄色になり、青い豆臭さが抜けて、香ばしい香りが立てば止めます。強火で焦がすと苦味が出るので、鍋底で豆が跳ねるようなら火を弱めます。

手順2: 冷まして細かく挽く
STEP 22 / 6

冷まして細かく挽く

所要時間20分

火は使いません。乾煎りした緑豆をバットに広げ、10分冷まします。温かいまま挽くと湿気がこもり、粉が重くなります。粗熱が取れたらフードプロセッサーで30秒ずつ回し、粗い粉にします。さらにスパイスミルで少量ずつ挽き、目の細かいふるいにかけます。ふるいに残った粗い粒はもう一度挽き、粉が指にすっとなじむ細かさに近づけます。

手順3: 粉砂糖と水分を合わせる
STEP 33 / 6

粉砂糖と水分を合わせる

所要時間8分

火は使いません。緑豆粉260gを量り、粉砂糖105g、塩ひとつまみ、バニラエッセンス小さじ1/2を加えます。ぬるま湯をまず30mlだけ回し入れ、指先でこすり合わせるように混ぜます。握るとまとまり、指で押すとほろっと割れる湿った砂の状態を目指します。粉がさらさら落ちるなら水を小さじ1ずつ足し、粘土のように重いなら緑豆粉を大さじ1ずつ戻します。

手順4: 型に詰めて外す
STEP 44 / 6

型に詰めて外す

所要時間15分

火は使いません。小さな菓子型に粉を軽く入れ、指の腹でふんわり押さえます。押す力は、米をおにぎりにする時より弱めです。表面をカードや小さなへらでならし、型の側面を軽くたたいて外します。割れる場合は水分不足なので、ボウルに戻して水小さじ1を足します。外れない場合は押しすぎか水分過多なので、次の分は詰める量を少し減らします。

手順5: 低温で乾燥焼きにする
STEP 55 / 6

低温で乾燥焼きにする

所要時間25分

オーブンを130度Cに予熱します。成形した生地をオーブンシートに並べ、130度Cで18から22分焼きます。火加減は低温乾燥です。焼き色をつけるのではなく、表面がさらっと乾き、指でそっと押して形が崩れない状態にします。縁が茶色くなり始めたら温度が高いので、120度Cへ下げます。焼き上がりはまだ崩れやすいため、熱いうちは触りません。

手順6: 冷まして密閉する
STEP 66 / 6

冷まして密閉する

所要時間30分

火は使いません。天板の上で10分置き、形が落ち着いたら網へ移してさらに20分冷まします。中心まで冷めてから保存容器へ入れます。温かいうちにふたをすると水滴がつき、翌日にしっとりします。完全に冷めたクエ・サトゥは、持ち上げても崩れず、噛むと細かい粉にほどける状態が目安です。

クエ・サトゥはこんがり焼く菓子ではありません。香ばしさは最初の乾煎りで作り、オーブンでは形を保てるまで乾かします。焼き色が濃くなるほど、緑豆の淡い香りより焦げの苦味が前に出ます。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
5品目

材料

緑豆、緑豆粉、粉砂糖、パンダンリーフ、型、ふるいを並べた材料
緑豆、粉砂糖、水分、型だけの菓子なので、粉の細かさと水分の入れ方が仕上がりを決める

The World's Food と英語版 Wikipedia では、クエ・サトゥはジャワでよく見られる kue kering、つまり乾いた伝統菓子として紹介されています。レバラン、クリスマス、イムレックのような祝祭に出される菓子でもあり、密閉瓶に入れて少しずつ食べるタイプです。

大事なのは、ここでバタークッキーへ寄せすぎないことです。Guai Shu Shu の kuih koya 記事では、緑豆を自分で乾かして挽くと香りはよいが、工場粉ほど細かくならないという実感が書かれています。日本の台所ではこの差がそのまま出ます。手作りらしい香りを取るか、舌触りの細かさを取るか。初回は「皮むき緑豆を乾煎りして、できるだけ細かく挽く」方法にすると、香りと扱いやすさのバランスが取れます。

迷うところ 現地寄せ 日本での現実解 避けたい方向
乾煎りした緑豆を挽く 皮むき緑豆、または緑豆粉 きな粉だけで置き換える
香り パンダンと豆の香り パンダンがなければバニラだけで淡く 抹茶や強い香料で別菓子にする
甘さ 粉砂糖でなじませる 粉砂糖を使い、グラニュー糖は避ける 粒の粗い砂糖を直接混ぜる
水分 少量の水で型に詰める 水または薄いココナッツミルクを少しずつ 一気に水を入れて団子にする
仕上げ 低温で乾かす オーブン130度Cで乾燥焼き 焼き色がつくまで高温で焼く

緑豆の香りがこの菓子の芯です。どうしても緑豆が手に入らない場合、ひよこ豆粉やきな粉で「豆の粉菓子」は作れますが、クエ・サトゥの白く軽い香りからは離れます。初回だけ代替するなら、きな粉ではなく、皮むき緑豆を輸入食材店で探す方が近づきます。

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📊 栄養情報(1人分)
2
kcal
0.1g
タンパク質
0.0g
脂質
0.4g
炭水化物
0.0g
食物繊維
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
30人分

現地の食べ方と、材料で守るところ

緑豆、緑豆粉、粉砂糖、パンダンリーフ、型、ふるいを並べた材料
緑豆、粉砂糖、水分、型だけの菓子なので、粉の細かさと水分の入れ方が仕上がりを決める

The World's Food と英語版 Wikipedia では、クエ・サトゥはジャワでよく見られる kue kering、つまり乾いた伝統菓子として紹介されています。レバラン、クリスマス、イムレックのような祝祭に出される菓子でもあり、密閉瓶に入れて少しずつ食べるタイプです。

大事なのは、ここでバタークッキーへ寄せすぎないことです。Guai Shu Shu の kuih koya 記事では、緑豆を自分で乾かして挽くと香りはよいが、工場粉ほど細かくならないという実感が書かれています。日本の台所ではこの差がそのまま出ます。手作りらしい香りを取るか、舌触りの細かさを取るか。初回は「皮むき緑豆を乾煎りして、できるだけ細かく挽く」方法にすると、香りと扱いやすさのバランスが取れます。

迷うところ 現地寄せ 日本での現実解 避けたい方向
乾煎りした緑豆を挽く 皮むき緑豆、または緑豆粉 きな粉だけで置き換える
香り パンダンと豆の香り パンダンがなければバニラだけで淡く 抹茶や強い香料で別菓子にする
甘さ 粉砂糖でなじませる 粉砂糖を使い、グラニュー糖は避ける 粒の粗い砂糖を直接混ぜる
水分 少量の水で型に詰める 水または薄いココナッツミルクを少しずつ 一気に水を入れて団子にする
仕上げ 低温で乾かす オーブン130度Cで乾燥焼き 焼き色がつくまで高温で焼く

緑豆の香りがこの菓子の芯です。どうしても緑豆が手に入らない場合、ひよこ豆粉やきな粉で「豆の粉菓子」は作れますが、クエ・サトゥの白く軽い香りからは離れます。初回だけ代替するなら、きな粉ではなく、皮むき緑豆を輸入食材店で探す方が近づきます。

口の中でほどける、乾いた緑豆の香り

焼きたてのクッキーのようにバターが香るわけではありません。クエ・サトゥをひとつ持ち上げると、指先に粉が少しつき、噛んだ瞬間にほろっと崩れます。甘さは強すぎず、あとから乾煎りした緑豆の香りが戻ってくる。インドネシアの菓子棚にある、派手ではないのに妙に記憶に残る乾いた菓子です。

クエ・サトゥ(Kue satu)は、ジャワ周辺で親しまれる緑豆粉の乾いた菓子です。中部・東部ジャワでは kue koya と呼ばれることがあり、マレー語圏では kuih koya、putu kacang と近い名前で語られることもあります。英語圏の説明では、乾煎りした緑豆を粉にし、粉砂糖、バニラ、水を少量加えて型に詰める菓子として整理されています。

日本で作る時の難所は、材料そのものよりも粉の細かさです。緑豆をただ砕くだけでは、舌にざらつきが残ります。水を入れすぎると型から外しやすい代わりに、焼いた後の口どけが重くなります。逆に水が少なすぎると、型から出した瞬間に割れます。この記事では、皮むき緑豆または緑豆粉を使い、日本の台所で「乾いているのに崩れすぎない」状態へ寄せます。

レンパーがもち米と葉の香りで食べる軽食なら、クエ・サトゥは豆の粉を乾かして食べる菓子です。ナシウドゥックのパンダンの香りや、パペダの粉の扱いに興味がある人なら、インドネシア料理の「米以外のでんぷん・豆をどう食べるか」が少し見えてきます。

呼び方

Kue はインドネシア語で菓子や軽食を広く指す言葉です。Satu は「一」を意味しますが、料理名としては Kue satu でひとまとまりに扱います。地域によって kue koya、kue koyah、putu kacang hijau と呼ばれることがあり、本記事では日本語表記を「クエ・サトゥ」に統一します。

材料|小さめ30個分

生地

材料 分量 代替・備考
皮むき緑豆 300g ムングダル。皮つき緑豆なら乾煎り後に粗く皮を落とす
粉砂糖 105g グラニュー糖不可。ざらつきが残りやすい
パンダンリーフ 2枚 冷凍品で可。なければ省略し、バニラを少し増やす
バニラエッセンス 小さじ1/2 バニラオイルなら3から4滴
ひとつまみ(約1g) 甘さの輪郭を出す
ぬるま湯 35から55ml ココナッツミルクを水で半量に薄めたものでも可

道具

道具 使い方 代替
フライパン 緑豆を乾煎りする 厚手の鍋
フードプロセッサー 乾煎りした豆を粗く砕く すり鉢
スパイスミル 粉をさらに細かくする コーヒーミル。ただし香り移り注意
目の細かいふるい 粉の粗さを分ける 茶こしを何回かに分けて使う
小さな菓子型 成形する シリコンチョコ型、小さな和菓子型

この料理には緑豆が含まれます。市販の粉砂糖やバニラエッセンスは製品により乳成分、小麦、大豆を含む場合があります。アレルギーがある場合は原材料表示を確認してください。

買い出し|豆よりも、粉にする道具で差が出る

緑豆や粉砂糖は、輸入食材店、豆専門店、製菓材料店で探します。近所のスーパーで買いやすい砂糖や水ではなく、粉の細かさに関わる道具だけを購入導線にします。緑豆とパンダンは香りや粒の状態を見て選ぶ方が失敗が少ないので、本文では選び方に留めます。

フードプロセッサーは豆を最初に砕く時に便利です。ただし、これだけでは粉が粗く残りやすいので、最後はスパイスミルか目の細かいふるいで整えます。

掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。

クエ・サトゥは、粉の粗さがそのまま口に出ます。すでにフードプロセッサーがある人は不要ですが、豆を細かく挽く作業を何度もするなら小型ミルがあると失敗が減ります。

乾いた菓子は湿気で一気に食感が落ちます。保存容器は手持ちの密閉瓶で十分ですが、完全に冷めてから入れ、乾燥剤を一緒に入れると、ほろっとした食感を保ちやすくなります。

栄養の目安

1個分の目安 数値
エネルギー 約58kcal
たんぱく質 約2g
脂質 約0.5g
炭水化物 約12g
食物繊維 約1g
食塩相当量 約0.03g

クエ・サトゥは小さい菓子ですが、豆と砂糖の粉を固めるため、口当たりより腹持ちがあります。茶菓子なら2から3個で十分です。水分が少ない分、口の中で乾きやすいので、温かい茶やコーヒーと一緒に食べると香りが出ます。

失敗原因|割れる、硬い、粉っぽい

割れたクエ・サトゥときれいに成形できたクエ・サトゥを並べた比較
割れる時は水分不足、硬い時は押しすぎ、粉っぽい時は粉の粗さか乾煎り不足を疑う
困った状態 原因 直し方
型から出すと割れる 水分不足、粉が粗い 水を小さじ1ずつ足し、粗い粒は再度ふるう
食べると硬い 型へ強く押しすぎた、水分が多い 次回は詰める力を弱め、余分な水を入れない
ざらつく 粉の挽きが粗い ミルとふるいをもう1回繰り返す
豆臭さが残る 乾煎り不足 弱めの中火で香りが立つまで追加で煎る
焦げ臭い 乾煎りまたはオーブン温度が高い 焦げた豆は混ぜず、焼きは120から130度Cにする
保存後に湿る 冷める前に密閉した ふたを開け、120度Cのオーブンで5分乾かして冷ます

いちばん多い失敗は、型からきれいに出したくて水を足しすぎることです。作業中は扱いやすくなりますが、焼いた後は硬く、少しねっとりした口当たりになります。理想は、手で握れば固まるけれど、押すと細かく崩れる状態です。砂場の湿った砂を思い出すと判断しやすいです。

粉が粗いままでも食べられますが、クエ・サトゥらしい「口の中で消える」感じは弱くなります。フードプロセッサーで終わらせず、最後にふるいを通してください。ふるいに残った粗い粒は、捨てずにもう一度ミルへ戻します。ここを丁寧にすると、砂糖を増やさなくても満足感が出ます。

食べ方と保存|茶菓子として、少しずつ出す

クエ・サトゥは食後のデザートというより、茶菓子です。口の中の水分を持っていくので、熱い紅茶、緑茶、苦めのコーヒーとよく合います。インドネシアの甘い菓子として出すなら、同じ皿に水分の多い菓子を置くより、乾いた菓子として単独で小皿に出す方が香りを拾いやすいです。

保存は完全に冷めてから密閉し、常温で5日を目安に食べ切ります。梅雨時や夏場は冷蔵に回してもよいですが、冷蔵庫のにおいを吸いやすいので、密閉容器と乾燥剤を使います。冷凍はおすすめしません。解凍時の湿気で表面がべたつき、粉のほろほろ感が戻りにくいです。

インドネシア菓子の流れで献立を組むなら、香りの方向が近いナシウドゥックの後に少し出すか、濃い肉料理のレンダンを食べた日の茶菓子にします。辛い料理の後なら、サンバル代用のような強い辛味を口から切り替える役目にもなります。

よくある質問

皮つき緑豆でも作れますか

作れますが、皮が残ると粉が粗くなり、色も少し緑がかります。皮つきで作る場合は、乾煎り後に布巾でこすって浮いた皮をできるだけ落とし、ふるいに残った皮を取り除いてください。初回は皮むき緑豆の方が失敗しにくいです。

市販の緑豆粉だけで作れますか

作れます。緑豆粉260gから始め、パンダンリーフと一緒に弱火で8から10分乾煎りして香りを出します。粉は焦げやすいので、フライパンを振りながら混ぜ続けます。豆から挽く時より香りは穏やかですが、粉の細かさは安定します。

パンダンリーフなしでも大丈夫ですか

大丈夫です。パンダンは甘い青い香りを足す材料ですが、クエ・サトゥの中心は緑豆です。パンダンがない場合は、バニラを小さじ2/3まで増やし、乾煎りを丁寧にして豆の香りを立てます。抹茶や強い香料を入れると別の菓子に寄るので、初回は足さない方がよいです。

型がない場合はどうすればいいですか

小さなシリコンチョコ型、和菓子型、計量スプーンでも作れます。型が深すぎると外れにくいので、厚さは1.2から1.5cmくらいにします。手で丸めるだけでも食べられますが、密度が場所によって変わり、割れやすくなります。

オーブンなしで作れますか

晴れて乾燥した日なら、網にのせて風通しのよい場所で数時間乾かす方法もあります。ただし日本の湿度では衛生面と食感が安定しにくいため、家庭では120から130度Cのオーブンで短く乾かす方が安全です。トースターを使う場合は焦げやすいので、アルミホイルをかぶせて弱い温度で様子を見ます。

作り置きはどれくらいできますか

完全に冷めてから密閉し、常温で5日が目安です。湿気を吸った場合は、120度Cのオーブンで5分乾かし、完全に冷ましてから再び密閉します。香りは作った翌日がいちばん落ち着きますが、長く置くほど豆の香りは弱くなります。

参考文献

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行クエ・サトゥの作り方|ジャワの緑豆菓子
URL
https://sekaigohan.com/recipes/southeast-asia/indonesia/kue-satu
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年5月25日
主な参考リンク
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