タジン鍋の中で、トマトソースに小さな肉団子と落とし卵が並んだモロッコのケフタ・ムカウラ
🔪下準備25分
🔥調理1時間
🌍料理モロッコ料理

ケフタ・ムカウラの作り方|モロッコの肉団子と卵のトマトタジン

約12分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 7

肉団子のたねを混ぜる(約5分)

手順1: 肉団子のたねを混ぜる(約5分)

ボウルにひき肉、すりおろした玉ねぎ、パセリ、コリアンダーの葉、肉団子用のパプリカ、クミン、塩、黒こしょう、好みでターメリックとシナモンを入れます。手で1〜2分練り混ぜ、スパイスの色がまんべんなく行き渡って、全体がひとつにまとまれば大丈夫です。

STEP 22 / 7

さくらんぼ大に丸める(約10分)

手順2: さくらんぼ大に丸める(約10分)

たねを少しずつ取り、直径2cmほどのさくらんぼ大に丸めます。時間がないときは、直径3cmくらいまで大きくしてもかまいません。丸めた肉団子はバットに並べ、ラップをかけておきます。生のひき肉にさわった手とボウルは、次の作業の前によく洗ってください。

STEP 33 / 7

トマトの下ごしらえをする(約10分)

手順3: トマトの下ごしらえをする(約10分)

トマトは湯むきして皮を除き、横半分に切って種を指でかき出してから、粗く刻みます。やわらかく熟したトマトなら、横半分に切って種を除き、切り口をおろし金に当ててすりおろしてもかまいません。手元に残った皮は捨てます。

STEP 44 / 7

玉ねぎ、ピーマン、にんにくを炒める(約7分)

手順4: 玉ねぎ、ピーマン、にんにくを炒める(約7分)

タジン鍋か深めのフライパンを中弱火にかけて温め、オリーブオイル、玉ねぎ、ピーマンを入れます。ときどき混ぜながら5分ほど、玉ねぎがしんなりして透き通るまで炒めます。にんにくを加え、香りが立つまで1〜2分炒めます。にんにくは焦がさないように注意してください。

STEP 55 / 7

トマトを煮詰めてソースにする(30分〜1時間)

手順5: トマトを煮詰めてソースにする(30分〜1時間)

トマト、ソース用のパプリカ、クミン、塩、黒こしょう、カイエンペッパー、ローリエ、パセリとコリアンダーの葉を加えて混ぜます。煮立ったら蓋をして弱火にし、15〜30分、トマトがやわらかく崩れ始めるまで煮ます。スプーンの背でトマトをつぶし、生の唐辛子を使う場合はここで加えます。もう一度蓋をして、さらに15〜30分煮ます。ときどき混ぜ、焦げつきそうなら水を少し足します。とろみがついてスプーンですくってもぽってりと形が残るくらいまで煮詰まったら、味を見て塩を調えます。

STEP 66 / 7

肉団子を加えて煮る(10〜15分)

手順6: 肉団子を加えて煮る(10〜15分)

煮詰まったソースに肉団子を1つずつ並べ入れます。蓋をして弱火のまま10〜15分煮ます。肉団子を1つ取り出して半分に割り、中まで色が変わって、赤い部分や赤い肉汁が残っていなければ火が通っています。煮すぎると肉団子が固くなるので、火が通ったところで次へ進みます。

STEP 77 / 7

卵を落として仕上げる(約5〜8分)

手順7: 卵を落として仕上げる(約5〜8分)

オリーブを入れる場合はここで加え、温まるまで煮ます。卵を使う場合は、黄身を割らないように肉団子のすき間へ1個ずつ落とします。蓋をして弱火で煮て、白身が白く固まり、黄身につやが残るうちに火を止めます。黄身までしっかり固めたいときは、さらに数分煮てください。パセリやコリアンダーの葉を散らし、鍋ごと食卓へ運びます。

ひき肉は、中心部まで十分に加熱してください。厚生労働省は、中心部を75℃で1分間以上加熱すれば腸管出血性大腸菌などは死滅するとしています。とくに子どもや高齢の方が食べる場合は、肉団子を割って中まで火が通っていることを確かめ、卵も黄身まで固めると安心です。

土鍋のタジン鍋を使うときは、ガス火なら炎が鍋底に直接当たらない弱い火加減にします。IHや電気コンロでは、熱を和らげる板(ヒートディフューザー)を挟むようベンラフキーは勧めています。フッ素樹脂加工のフライパンはトマトが煮詰まるのに時間がかかるので、早めに作り始めると安心です。

肉団子をやわらかくしたいときは、ひき肉に溶き卵1個とパン粉80ml(1/3カップ)を混ぜる方法もあります。ただし、これは伝統的な作り方からは外れる工夫だとベンラフキーは断っています。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

牛ひき肉、玉ねぎ、完熟トマト、ピーマン、にんにく、パセリ、コリアンダー、卵、パプリカとクミンを並べたケフタ・ムカウラの材料

材料は、Taste of Maroc のレシピ(4人分)をもとにしています。ポンドとカップの分量は、グラムとmlに換算しました。

10品目

肉団子(ケフタ)

材料 分量 代替・備考
牛ひき肉 450g 羊ひき肉、または牛と羊の合いびきでも
玉ねぎ 小1個 すりおろすか、ごく細かいみじん切り
パセリ 大さじ3 みじん切り
コリアンダーの葉(パクチー) 大さじ3 みじん切り
パプリカパウダー 小さじ1
クミンパウダー 小さじ1
塩 小さじ1
黒こしょう 小さじ1/4
ターメリック 小さじ1/4 好みで
シナモンパウダー 小さじ1/4 好みで
13品目

トマトソース

材料 分量 代替・備考
完熟トマト 900g 皮と種を除いて刻む
オリーブオイル 60ml サラダ油でも
玉ねぎ 中1個 みじん切り
ピーマン 小1個 みじん切り
にんにく 4かけ すりおろすか、みじん切り
パプリカパウダー 小さじ1と1/2
クミンパウダー 小さじ1と1/2
塩 小さじ1と1/2 味を見て加減する
黒こしょう 小さじ1/4
カイエンペッパー 小さじ1/8 好みで。生の唐辛子2本でも
ローリエ 1枚
パセリ 大さじ2 みじん切り
コリアンダーの葉(パクチー) 大さじ2 みじん切り
3品目

仕上げ

材料 分量 代替・備考
卵 4個 好みで
グリーンオリーブ(種なし) 適量 好みで
パセリまたはコリアンダーの葉 少々 飾り用

ソースの味を決めるのは、トマトの熟し具合です。皮が張って、へたのまわりまで赤く熟したものを選んでください。ベンラフキーは、トマトがやわらかく熟していれば、横半分に切って種を除き、果肉の切り口をおろし金ですりおろす方法も紹介しています。皮は手元に残るので捨てます。すりおろすと、刻むより少し早くソースになります。

コツ

肉団子とソースの両方にパプリカとクミンを使います。スパイスは最初に「肉団子用」「ソース用」の2つの小皿に分けて量っておくと、入れ忘れや入れすぎを防げます。


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材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

食卓の真ん中に、湯気の立つタジン鍋がひとつ。蓋を持ち上げると、赤いトマトソースの中に小さな肉団子がぎっしりと並び、そのすき間で卵の白身がふるふると固まりかけています。取り皿は使いません。みんなでパンをちぎり、鍋のふちから肉団子とソースをすくって口へ運びます。ケフタ・ムカウラ(kefta mkaouara)は、モロッコの家庭で親しまれている、肉団子のトマトソース煮込みです。

クミンが香る小さな肉団子

モロッコの家庭の食卓で、タジン鍋を囲みパンでソースをすくって食べる様子

ケフタ(kefta)は、牛や羊のひき肉に香草とスパイスを混ぜて味をつけた、モロッコの肉だね。それを小さく丸めてトマトソースで煮込めば、このタジンになります。2008年から2016年まで About.com でモロッコ料理の解説を担当し、現在はレシピサイト Taste of Maroc を主宰するクリスティン・ベンラフキー(Christine Benlafquih)は、ケフタ・ムカウラをシャクシュカのようなトマトソースで肉団子を煮込む人気料理と紹介しています。

この料理の肉団子は、ほとんどいつも小さく丸めるのが決まりのようなもの。ベンラフキーによれば、ビー玉ほどの大きさにすることもあるそうで、彼女自身はさくらんぼくらいの大きさに丸めています。小さければ火がすぐに通り、ソースの味もよくしみる。ひとつずつパンでつまみやすいのも、小さく丸める理由のひとつでしょう。

肉は牛ひき肉か羊ひき肉、またはその合いびきが一般的です。ひき肉に混ぜるのは、すりおろした玉ねぎ、パセリとコリアンダーの葉、パプリカ、クミン、塩、黒こしょう。好みでターメリックやシナモンを少し加えます。トマトソースにもパプリカとクミンを使うので、肉団子とソースが同じ香りでつながるのがこの料理らしいところです。

豆知識

卵を落とすのは定番ですが、必須ではありません。ベンラフキーは、卵を落とす人が多い一方で、卵なしで仕上げても、グリーンオリーブや唐辛子を加えてもよいと書いています。オリーブを入れる場合は塩気が加わるので、ソースの塩を控えめにします。

食べるときは、タジン鍋をそのまま食卓の中央に置きます。ベンラフキーは、鍋を囲んでみんなで同じ鍋から食べ、パンで肉団子とソースをすくうのがモロッコの習わしだと書いています。食後には、ミントティーを合わせるのもよいそうです。


パンで鍋から直接すくう

タジン鍋のケフタ・ムカウラを、丸いパンをちぎってすくう食卓
パンをちぎって、肉団子とソースを鍋から直接すくう

できあがったら、鍋ごと食卓の真ん中へ。パンで肉団子をはさみ、ソースをぬぐうようにすくい、卵の黄身をからめて食べます。クミンの香りとトマトの酸味がまとまったソースは、パンにしみ込ませてこそおいしい。ソースを最後までパンでぬぐうのが、いちばんの楽しみ方です。

モロッコのパンを焼いてみたいなら、鉄板で焼くセモリナ粉のハルシャがよく合います。トマトと卵の組み合わせが気に入ったら、イスラエルや北アフリカで食べられているシャクシュカと比べてみるのもおすすめです。

よくある質問

残ったケフタ・ムカウラのソースと肉団子を保存容器に移す様子

タジン鍋がなくても作れますか?

作れます。ベンラフキーも、伝統的には土鍋や陶器のタジン鍋を使うものの、深めのフライパンでも同じように作れると書いています。蓋のあるものを使ってください。

鶏ひき肉でも作れますか?

作れます。ベンラフキーは、牛や羊が一般的だとしたうえで、鶏ひき肉や七面鳥のひき肉を使ってもよいと書いています。鶏ひき肉は中心まで火が通ったことを必ず確かめてください。

ソースを多めにしたいときは?

トマトソースの材料をすべて1.5倍にします。ソースが増えるぶん、煮詰める時間も長めに見てください。

作り置きはできますか?

肉団子とソースは、卵を落とす前の状態で粗熱をとり、冷蔵して早めに食べきってください。温め直すときは鍋に移し、ふつふつと煮立つまで温めてから、肉団子の中まで熱くなっていることを確かめます。卵は温め直したあとに落とすと、仕上がりがきれいです。

主な参考リンク

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