揚げ焼きにして刻んだピーマン、トマト、かぼちゃに卵を合わせたカフテジを皿に盛り、丸いパンを添えた一皿
🔪下準備20分
🔥調理35分
🌍料理チュニジア料理

カフテジの作り方|チュニジアの揚げ野菜を刻んで卵と合わせる一皿

約12分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 5

ピーマンと青唐辛子を揚げ焼きにする(約8分)

手順1: ピーマンと青唐辛子を揚げ焼きにする(約8分)

フライパンにオリーブオイルを入れて中火で熱し、ピーマンと青唐辛子を丸ごと入れます。ときどき転がしながら約8分、皮全体にところどころ焦げ目がつき、しんなりと柔らかくなるまで焼きます。焼けたものから取り出し、ボウルに入れてラップをかけておきます。蒸気で皮がむきやすくなります。

STEP 22 / 5

トマトとかぼちゃを焼く(約10分)

手順2: トマトとかぼちゃを焼く(約10分)

トマトは横半分に切り、切り口にコリアンダーパウダー、塩、こしょうをふります。同じフライパンに、1.5cm厚に切ったかぼちゃと、切り口を下にしたトマトを並べ、中火で焼きます。かぼちゃは両面に焼き色がつき、竹串がすっと通るまで約10分。トマトは皮がしわになって柔らかくなったら取り出します。

STEP 33 / 5

ピーマンの皮と種を取る(約5分)

手順3: ピーマンの皮と種を取る(約5分)

ラップをかけておいたピーマンと青唐辛子の皮を、指でつまんでむきます。へたを取り、縦に開いて種を除きます。焼いたトマトも皮をむき、出てきた汁は捨てずにボウルに取っておきます。かぼちゃの皮もこのときにむきます。皮がうまくむけないときは、ピーマンをもう2〜3分蒸らすと、焦げた薄皮が果肉から浮いてきて、指先でするりと外れるようになります。手で触れて熱すぎない、人肌より少し温かいくらいが作業しやすい温度です。皮と種がきれいに取れ、焼けて柔らかくなった果肉だけがつややかに残れば、下ごしらえは完了です。

STEP 44 / 5

野菜をまとめて細かく刻む(約5分)

手順4: 野菜をまとめて細かく刻む(約5分)

まな板に、皮をむいたピーマン、青唐辛子、トマト、かぼちゃをのせ、包丁でまとめて細かく刻みます。5mm角くらいの大きさになるまで、包丁を何度も上下させて刻みます。ペースト状にはせず、野菜の形が少し残るくらいで止めます。刻んだ野菜をボウルに移し、取っておいたトマトの汁と合わせ、塩、こしょう、好みでハリッサを加えて味を調えます。

STEP 55 / 5

卵を加えて火を通す(約5分)

手順5: 卵を加えて火を通す(約5分)

5mm角に刻んだ野菜をフライパンに戻し、弱めの中火で温めます。野菜の上に卵6個を割り入れ、白身が固まり始めたら、へらで黄身をくずしながら全体を大きく混ぜます。卵に火が通って、生の卵液が見えなくなり、全体がふんわりとまとまったら火を止めます。

青唐辛子の皮をむいたり刻んだりした手で、目や顔に触れないでください。辛み成分で強い痛みが出ることがあります。辛い唐辛子を多く使うときは、使い捨ての手袋をつけると安心です。また、ピーマンを丸ごと焼くと、中の空気が膨らんではじけて油が飛ぶことがあるので、焼く前に竹串で数か所穴をあけておきましょう。

焼いたピーマンは、熱いうちにボウルに入れてラップをかけ、5分ほど蒸らすと、薄い皮がつるりとむけます。皮が少し残っても、刻んでしまえば口当たりはあまり気になりません。

卵は混ぜすぎないのがコツです。白身と黄身が少し分かれたまま固まると、刻んだ野菜の中に黄色と白がまだらに散り、見た目にも食感にもメリハリが出ます。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

ピーマン、青唐辛子、トマト、かぼちゃ、卵、コリアンダーパウダー、オリーブオイルを並べたカフテジの材料

4品目

揚げ焼きにする野菜

材料 分量 代替・備考
ピーマン・青唐辛子 合わせて8本 辛さの好みで割合を決める。万願寺唐辛子やししとうでも可
トマト 6個 よく熟したもの
かぼちゃ 300g 種とわたを除き、1.5cmほどの厚さに切る
オリーブオイル 小さなグラス1杯分(約100ml) 揚げ焼き用
4品目

卵と味つけ

材料 分量 代替・備考
卵 6個
コリアンダーパウダー 大さじ1
塩・黒こしょう 各適量
ハリッサ 好みで小さじ1〜2 任意。辛さと香りを足す
1品目

添えるもの

材料 分量 代替・備考
パン 適量 丸いパンやバゲット。すくって食べる

ピーマンと青唐辛子の割合は、作る人の好みで決めてかまいません。青唐辛子を2〜3本にして残りをピーマンにすると、ほどよくぴりっとした辛さになります。かぼちゃは皮付きのまま焼いてから、刻む前に皮をむくと、焼くときに崩れにくくなります。

コツ

野菜は種類ごとに別々に焼くのが大切です。ピーマンとかぼちゃとトマトでは火の通る速さがまったく違うので、一緒に焼くと、どれかが焦げたり生焼けになったりします。


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Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

食堂の厨房から、トントントンと包丁がまな板を叩く速い音が聞こえてきます。油で焼いたばかりのピーマン、トマト、かぼちゃが一つの山に集められ、そこへ卵が加わって、さらに細かく刻まれていく。皿に盛られたものを、ちぎったパンでひとすくい。唐辛子の辛さとトマトの甘み、卵のこくが一度に口に広がります。カフテジ(kafteji / keftaji)は、チュニジアで日常的に食べられている、揚げ焼きにした野菜を刻んで卵と合わせる料理です。

包丁の音が響く、チュニジアの台所

チュニジアの食堂の厨房で、揚げ焼きにした野菜を包丁で細かく刻む手元

カフテジという名前は、アラビア語の「細かく刻んだ」という意味の言葉に由来するといわれます。その名のとおり、この料理のいちばんの見せ場は刻む工程にあります。先に野菜を油で焼いてから、まな板の上でまとめて細かく刻む。ほかの多くの料理とは逆の順番で作るのが、カフテジの面白いところです。

世界の屋台料理を紹介しているチェコの料理サイトJídlo na cestáchの書き手は、チュニジアを旅したとき、カフテジは大きな料理の付け合わせとして出されることが多かったと書いています。家族の集まりや祝いの席、普段の食事と、どんな場面にも顔を出す料理で、焼いた肉や魚に添えたり、肉を使わない一皿としてそのまま食べたり、パンにはさんでサンドイッチにしたりと、食べ方も自由です。

チュニジアの人々は、カフテジをフォークではなく、ホブズと呼ばれるパンでつまむようにすくって食べます。パンの上に刻んだ野菜と卵をのせ、ぎゅっと指でまとめて口へ。皿に残った油とトマトの汁も、最後までパンでぬぐうのがチュニジア流です。

豆知識

カフテジは、地域によって中身が変わります。内陸の古都カイルアンのカフテジは、ほとんどが青唐辛子とピーマンでできていて、とても辛いのが特徴です。首都チュニスでは、そこにかぼちゃを加えるのが一般的で、甘みのある穏やかな味わいになります。

カイルアンの辛さ、チュニスのかぼちゃ

青唐辛子とピーマンが主役のカフテジと、かぼちゃを加えたカフテジの違い

チュニジアの現地メディアLe Petit Journal Tunisは、カフテジをカイルアン地方を代表する料理として紹介しています。カイルアンのものは青唐辛子とピーマンが主役で、辛さを和らげるために、甘い炭酸飲料(ガズーズ)と一緒に食べるとよい、と冗談まじりに勧めているほどです。

チュニスでかぼちゃを加えるのは、辛さを和らげるためだけではありません。焼いたかぼちゃのほっくりとした甘みが、唐辛子の辛さやトマトの酸味と混ざって、全体の味に丸みが出ます。今回のレシピは、このかぼちゃ入りのチュニス風です。

カフテジには、フライドポテトや、ソースの中で煮たさいの目切りのじゃがいもを添えることもあります。ハリッサ(唐辛子のペースト)やクミン、パセリで香りをつける作り方もあり、家庭や店によって少しずつ配合が違います。辛さを自分で決められるのも、家庭で作る楽しみです。

日本のピーマンと唐辛子で作る

家庭の台所で、ピーマンと青唐辛子、トマト、かぼちゃを用意し、フライパンでかぼちゃを焼き始める

チュニジアでカフテジに使われるのは、細長い青唐辛子や辛みのあるピーマンです。日本では、ピーマンと青唐辛子を組み合わせると近い味になります。辛さを控えたいなら、ピーマンや万願寺唐辛子、ししとうを多めにし、青唐辛子の本数を減らしてください。逆にカイルアン風に辛くしたいなら、青唐辛子を増やします。

かぼちゃは日本のかぼちゃで十分です。焼いてから刻んでしまうので、品種による食感の違いはあまり気になりません。トマトはよく熟したものを選ぶと、刻んだときの汁が多くなり、全体がしっとりまとまります。

味つけはコリアンダーパウダーと塩、こしょうだけ。シンプルですが、焼いた野菜の香ばしさとオリーブオイルの風味で、驚くほど奥行きのある味になります。ハリッサを加えると、チュニジアらしい赤い辛さが加わります。


パンですくって、指でまとめる

カフテジを皿に盛り、丸いパンとフライドポテトを添えた食卓
パンですくい、指でまとめて食べる

カフテジは、温かいうちに平皿に盛り、パンを添えて食卓に出します。パンをちぎり、カフテジをすくって指でぎゅっとまとめて食べるのが、チュニジアの食べ方です。フライドポテトを添えれば、カイルアンの食堂のような一皿になります。焼いた肉や魚の付け合わせにしても、野菜の甘みと辛さが料理を引き立ててくれます。

チュニスでは、カフテジは学生や働く人の昼ごはんの定番でもあり、目玉焼きをのせたり、揚げた牛レバーを添えたり、割ったパンに詰めて手早いサンドイッチにしたりして食べられています。パンにたっぷりはさむのは、日本でも試しやすい食べ方です。冷めても味がなじんでおいしいので、お弁当のパンの具にも向いています。

同じチュニジアの料理なら、トマトとピーマンを煮込んで卵を落とすシャクシューカと食べ比べると、焼いてから刻むカフテジとの作り方の違いがよくわかります。焼いた野菜をつぶして作るサラダスラタ・メシュウィヤも、カフテジと同じように野菜を焼く香ばしさが魅力です。ハリッサの辛さが好きなら、オジャもおすすめです。

よくある質問

保存容器に入れて冷蔵したカフテジ

辛さはどう調整すればいいですか?

青唐辛子の本数で調整します。辛いのが苦手なら、青唐辛子を使わずピーマンや万願寺唐辛子だけで作っても、焼いた野菜の香ばしさで十分おいしく仕上がります。辛くしたいときは、青唐辛子を増やすか、ハリッサを足してください。

かぼちゃがなくても作れますか?

作れます。カイルアン風のカフテジは、もともとかぼちゃを使わず、ピーマンと唐辛子が主役です。その場合は甘みが減り、辛さが前に出る味になります。

卵は混ぜずに目玉焼きにしてもいいですか?

刻んだ野菜の上に卵を落とし、ふたをして半熟の目玉焼きのように仕上げる作り方もあります。ただ、卵をくずして混ぜたほうが、野菜と卵が一体になったカフテジらしい食感になります。

作り置きや保存はできますか?

粗熱を取ってから保存容器に入れて冷蔵し、早めに食べきってください。卵が入っているので、常温で長く置かないようにしましょう。温め直すときは、フライパンで中まで温めます。

揚げ焼きの油が多すぎませんか?

野菜を焼くのに使う油は多めですが、そのすべてを食べるわけではありません。焼いた野菜を取り出すときに余分な油をきれば、仕上がりが重くなりすぎません。残った油は、野菜の香りが移っているので、炒め物などに使えます。

主な参考リンク

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