白ごまをびっしりまとって焼き色のついた胡椒餅を割り、豚肉と青ねぎの具から湯気が立つ様子
🔪下準備1時間15分
🔥調理20分
🌍料理台湾料理

胡椒餅の作り方|台湾夜市の白ごまと胡椒の焼き肉まん

約13分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 7

肉だねを練って一晩寝かせる

手順1: 肉だねを練って一晩寝かせる

大きめのボウルに、青ねぎ以外の肉だねの材料をすべて入れます。箸かへらで一方向にぐるぐると2〜3分混ぜ続け、肉の粒がつぶれて粘りが出て、ペースト状にまとまれば十分です。一方向に混ぜることで肉の繊維がつながり、生地で包んだあとも肉汁が外へ逃げにくくなります。肉だねはボウルの中で平らにならします。ラップをかけて冷蔵庫で8〜12時間寝かせます。

STEP 22 / 7

生地をこねて発酵させる

手順2: 生地をこねて発酵させる

ボウルに強力粉、ドライイースト、砂糖、塩を入れて混ぜ、ラードを加えます。ぬるま湯を少しずつ注ぎながら混ぜ、ひとまとまりになったら台に出して手で10分ほどこねます。表面がなめらかになり、手にべたつかなくなればこね上がりです。ボウルに戻してラップをかけ、暖かい場所で30〜45分、生地が約2倍に膨らむまで発酵させます。

STEP 33 / 7

ねぎを刻み、オーブンを温める

手順3: ねぎを刻み、オーブンを温める

発酵を待つあいだに、青ねぎ120gを幅3〜5mmの小口切りにします。水気が残っていると生地が破れやすくなるので、洗ったあとはペーパータオルでよく拭いてから刻んでください。家庭向けに具に混ぜ込む場合は、ここで冷蔵庫から出した肉だねに加えて全体を均一に混ぜます。伝統どおり別にのせる場合は、6等分しておきます。オーブンは200℃に予熱を始めます。

STEP 44 / 7

生地を分けて丸くのばす

手順4: 生地を分けて丸くのばす

発酵した生地を軽く押してガスを抜き、6等分(1個約75g)します。乾かないよう、使わない生地にはラップをかけておきます。1個ずつ手で平らにつぶし、表面がなめらかなままめん棒で直径15〜18cmの円形にのばします。中央をやや厚め、縁を薄めにのばすと、包んだときに閉じ目が厚くならず、底が破れにくくなります。1個につき1分ほどが目安です。

STEP 55 / 7

具をのせて包む

手順5: 具をのせて包む

のばした生地の中央に、6等分した肉だねをのせます。ねぎを別にしている場合は、肉の上に1/6量をこんもりのせます。生地の縁を少しずつつまんでひだを寄せながら持ち上げ、最後に中央でしっかりつまみ、閉じ目が固まって開かなくなるまで指で押さえます。ねぎをのせる伝統的な包み方は、具がかさばって閉じにくいので、ねぎを手で軽く押さえながら1個1〜2分かけて丁寧に包んでください。閉じ目を下にして、オーブンシートを敷いた天板に間隔をあけて並べます。

STEP 66 / 7

はちみつ水を塗り、白ごまをつける

手順6: はちみつ水を塗り、白ごまをつける

はちみつ小さじ1を水小さじ1で溶き、包んだ生地の上面に刷毛で薄く塗ります。平たい皿に白ごまを広げ、生地の上面を押しつけるようにしてごまをびっしりつけ、天板に戻します。ごまが少ないと香ばしさが足りないので、表面が見えなくなるくらいまでつけるのが目安です。6個で5分ほどの作業です。

STEP 77 / 7

200°Cのオーブンで焼く

手順7: 200°Cのオーブンで焼く

予熱した200°Cのオーブンの上から3段目(上段寄り)に入れ、20分焼きます。表面のごまと生地がこんがりとしたきつね色になれば焼き上がりです。1個を割り、具の中心に温度計を差して75°C以上になっているか、肉の赤い部分が残っていないかを確かめてください。網にのせて少し冷まし、温かいうちに食べます。

焼きたての胡椒餅は、中の肉汁がとても熱くなっています。かじるときは、まず端を少し割って湯気を逃がしてから食べてください。豚ひき肉は中心まで十分に加熱し、厚生労働省は豚肉を中心部75℃で1分間以上加熱するよう呼びかけています。

包み終わってから焼くまでに時間があくと、生地がだれて閉じ目が開きやすくなります。オーブンの予熱は早めに始め、6個包み終えたらすぐに焼けるよう段取りしてください。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

胡椒餅の材料の強力粉、ドライイースト、ラード、豚ひき肉、こしょう、花椒、しょうゆ、青ねぎ、白ごま、はちみつ

分量はWhat To Cook Todayのレシピ(大きめの6個分)に沿っています。

10品目

肉だね

材料 分量 代替・備考
豚ひき肉 250g 脂が適度に入ったもの
黒こしょう(粉) 小さじ1 粗びきでも可
白こしょう(粉) 小さじ1/2 —
花椒(粉) 小さじ1/4 粒をひいて使うと香りが強い
塩 小さじ1/2 —
しょうゆ 大さじ2 —
砂糖 小さじ1 —
ごま油 小さじ1 —
コーンスターチ 小さじ1 片栗粉でも可
青ねぎ 120g(7本ほど) 小ねぎまたは長ねぎの青い部分。小口切り
6品目

生地

材料 分量 代替・備考
強力粉 270g —
インスタントドライイースト 小さじ1 —
塩 小さじ1/2 —
砂糖 大さじ1 —
ラード 15g サラダ油、やわらかいココナッツオイルでも可
ぬるま湯 170ml 35〜40°C
3品目

仕上げ

材料 分量 代替・備考
はちみつ 小さじ1 同量の水で溶く
水 小さじ1 —
白ごま 80ml(約50g) 生のいりごまでよい
注意

この料理には小麦、大豆(しょうゆ)、ごまが入ります。仕上げのはちみつは、1歳未満の乳児には与えないでください(厚生労働省の注意喚起による)。乳児が食べる可能性がある場合は、はちみつの代わりに水だけを塗っても白ごまはつきます。


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Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

夜市の一角、背の高い円筒形の窯のまわりに人だかりができています。店主は白ごまをまぶした丸い生地を手に取り、窯の口から腕を差し入れて、内側の壁にぺたりと貼りつけていきます。底では炭が赤く燃え、しばらくすると香ばしい匂いが通りに広がります。焼き上がりは、平たいへらで壁からこそげ取り、下で待つざるに受け止めて袋へ。かじると黒こしょうの香りと熱い肉汁があふれ出す、台湾の夜市の名物、胡椒餅(フージャオビン)です。

福州から海を渡った、窯焼きの肉まん

台湾の夜市で、円筒形の炭火窯の内壁に胡椒餅を貼りつけて焼く屋台

胡椒餅のふるさとは、中国・福建省の省都、福州です。誰が考えたのかは分かっていませんが、台湾の屋台は今も「福州胡椒餅」の看板を掲げ、福州からの移住者が伝えた味だと語っています。老舗の売り手には、福州にルーツを持つ人が少なくありません。こしょうの効いた豚肉とねぎを、ごまをまぶした生地で包み、窯の内壁に貼りつけて焼く。この独特の焼き方が、外はパリッと、中はふっくらした食感を生みます。

台湾では今や夜市や街角の小さな屋台の定番で、島のどこへ行っても見かけます。海外の旅番組で紹介されたこともあって旅行者にも人気が広がり、混む時間帯には30分以上並ぶのも珍しくありません。まとめ買いする客が多く、売り切れたらその日は店じまいという屋台も多い食べ物です。

豆知識

新北市の瑞芳にある「福州林記胡椒餅」は、1988年に開いた町で最初の胡椒餅の屋台だそうです。350度の炭火窯の壁で焼き、老麺(発酵させた生地の種)を使った皮は、外はパリッと中はもちっとした食感に仕上がると紹介されています。今では瑞芳の名物のひとつに数えられています。

具の豚肉は、ひき肉を使う店も、薄切りを使う店もあります。ひき肉のほうが肉汁は多くなります。下味はこしょう、しょうゆ、砂糖、酒が基本で、店によっては五香粉やカレー粉を加えます。もうひとつの主役は青ねぎで、肉に混ぜ込まず、包むときに肉の上へ別にのせるのが伝統的なやり方です。こうすると、ねぎのみずみずしい香りがはっきり残ります。


家のオーブンで作るときに知っておきたいこと

日本で手に入る豚ひき肉、青ねぎ、黒こしょう、白こしょう、花椒、白ごま、強力粉

屋台の窯は、炭火で壁ごと高温になる特別な焼き釜です。家庭のオーブンで同じ焼き方はできないので、この記事では、料理家マーヴェリナが自身のサイトWhat To Cook Todayで紹介している、天板で焼く家庭向けのレシピを基にしています。200°Cで20分焼くと、底は平らになりますが、白ごまの香ばしさと、肉汁がたっぷり閉じ込められた具は十分に楽しめます。

こしょうは3種類を使います。黒こしょうは香りと辛さの柱、白こしょうは台湾の屋台らしいツンとした香り、そして少量の花椒が舌にかすかなしびれを残します。どれも粉末のものでかまいませんが、黒こしょうと花椒は粒をひいたほうが香りが立ちます。

コツ

肉だねは前日に仕込むのがおすすめです。こしょうやしょうゆを混ぜた肉を冷蔵庫で8〜12時間寝かせると、味がなじみ、包むときにもまとまりやすくなります。翌日は生地を作って包んで焼くだけになります。

生地を作る油は、原文のレシピではラードです。豚の脂の香りとさっくりした食感が出ますが、手に入らなければサラダ油や、常温でやわらかい状態のココナッツオイルでも作れます。ねぎは小ねぎでも長ねぎの青い部分でもよく、たっぷり120gを使います。


熱々をかじる、夜市の食べ方

紙袋から取り出した胡椒餅をかじり、肉汁と青ねぎがのぞく断面
紙袋に入れて、熱いうちに端からかじる

夜市では、焼きたてを紙袋に入れてもらい、その場で立ったままかじるのが定番です。最初のひと口はごまの香ばしさ、次に黒こしょうの辛さ、最後に肉汁と青ねぎの甘みが追いかけてきます。家で食べるときも、皿に盛るよりキッチンペーパーで包んで手で持つほうが、屋台の熱々の感じに近づきます。

飲み物は、甘くない台湾の烏龍茶や、温かい豆乳がよく合います。台湾の屋台の味をもう少しそろえるなら、夜市の唐揚げ鹹酥雞や、甘辛い豚肉をご飯にかける魯肉飯、朝ごはんの卵クレープ蛋餅と並べてみてください。

豆知識

台湾の屋台の胡椒餅は、窯の壁で焼くため、底がわずかに丸く膨らんだ形になります。家庭のオーブンでは底が平らになりますが、天板にのせて焼く分、底もこんがり焼き色がつきます。

アレンジの楽しみ方

牛ひき肉で作った胡椒餅と、黒ごまをまぶした胡椒餅を並べた皿

豚ひき肉の代わりに、脂のある牛ひき肉や鶏ひき肉でも作れます。マーヴェリナは、脂の少ない七面鳥のひき肉は具が水っぽくなるので向かないと書いています。台湾でも牛肉の胡椒餅を出す店があり、こしょうの辛さと牛肉の濃い味がよく合います。

台湾の屋台には、下味に五香粉やカレー粉を加える店もあります。五香粉を小さじ1/4ほど加えると八角やシナモンの甘い香りが、カレー粉を小さじ1/2加えると香辛料の香りが前に出ます。こしょうの量を半分にすれば、辛さ控えめで子どもも食べやすくなります。

よくある質問

焼いた胡椒餅をアルミホイルで包み、冷凍用の袋に入れて保存する様子

作り置きはできますか?

焼いた胡椒餅は冷凍できます。オーブンシートを敷いたバットに並べて1時間ほど冷凍し、固まったら冷凍用の袋に移します。What To Cook Todayでは3か月まで保存できるとしていますが、家庭の冷凍庫では早めに食べきるのがおすすめです。

冷凍したものはどう温めますか?

凍ったままアルミホイルで包み、180°C前後に予熱したオーブンかオーブントースターで10〜15分温めます。中心が冷たいままのことがあるので、割って中まで熱くなっているか確かめ、足りなければ数分ずつ追加してください。冷蔵庫で解凍してから温めると、時間は8〜10分ほどに短くなります。

ラードがないとだめですか?

サラダ油やショートニング、やわらかい状態のココナッツオイルでも作れます。ラードを使うと、豚の脂の香りが加わり、皮がさっくりと仕上がります。

花椒がない場合は?

省いても作れます。花椒は舌にかすかなしびれを残す香りづけの役目なので、なくても胡椒餅らしい味になります。その場合は黒こしょうを少し増やしてください。

主な参考リンク

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