羊肉と黄色いスプリットピーのトマト煮込みに揚げたじゃがいもをのせ、バスマティライスを添えたイランのホレシュ・ゲイメ
🔪下準備20分
🔥調理2時間
🌍料理イラン料理

ホレシュ・ゲイメの作り方|イランの羊肉と黄色い豆のドライライム煮込み

約10分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 6

ドライライムを浸し、トマトペーストを炒める(約5分)

手順1: ドライライムを浸し、トマトペーストを炒める(約5分)

ドライライムを湯に5分浸し、取り出してフォークで数か所穴をあけます。小鍋にサラダ油大さじ1を入れて中火で熱し、トマトペーストを加えます。よく混ぜながら2〜3分炒め、全体がなじんで色がほんの少し濃くなり、酸味が飛んだら火を止めます。

STEP 22 / 6

玉ねぎとターメリックを炒め、肉を焼く(約15分)

手順2: 玉ねぎとターメリックを炒め、肉を焼く(約15分)

大きな鍋にサラダ油大さじ3を入れて中火で熱し、玉ねぎを炒めます。玉ねぎが透き通ったらターメリックを加え、1分ほど炒めます。羊肉を加え、全面の色が変わって軽く焼き色がつくまで焼きつけます。塩、こしょう、シナモンひとつまみで味をつけます。

STEP 33 / 6

スプリットピーとトマトペーストを加える(約5分)

手順3: スプリットピーとトマトペーストを加える(約5分)

洗ったスプリットピーを加え、中火のまま約5分、豆の表面に油がなじみ、香りが立つまで炒め合わせます。炒めておいたトマトペーストを加え、肉と豆に赤い色がまんべんなく絡むまで混ぜます。

STEP 44 / 6

水とドライライムを加えて煮込む(1時間半〜2時間)

手順4: 水とドライライムを加えて煮込む(1時間半〜2時間)

具が2.5〜5cmかぶるくらいの水を注ぎ、ドライライムを加えて強火で煮立てます。煮立ったら弱火にし、蓋をして1時間半〜2時間、羊肉がやわらかくなるまで煮込みます。ときどき鍋底から混ぜ、水分が減って具が出てしまったら水を足します。最後に味を見て、塩とこしょうで調えます。豆が形を保ったまま指でつぶせるくらいにやわらかく、煮汁にほどよいとろみがついていれば煮上がりです。ローズウォーターを使う場合は、煮上がる10分前に加えます。

STEP 55 / 6

じゃがいもを揚げる(約15分)

手順5: じゃがいもを揚げる(約15分)

煮込んでいるあいだに、じゃがいもを皮をむいて3mmほどの薄切りにし、水にさらしてから水気をよくふきます。揚げ油を170℃に熱し、じゃがいもを数回に分けて、きつね色になるまで揚げます。網に取り出して油をきり、軽く塩をふります。

STEP 66 / 6

器に盛り、じゃがいもをのせる(約3分)

手順6: 器に盛り、じゃがいもをのせる(約3分)

羊肉がほろほろにやわらかく煮上がったゲイメを大きな器に盛り、揚げたじゃがいもを上にたっぷりのせます。じゃがいもは、食べる直前にのせるとカリッとした食感が残ります。

じゃがいもを揚げるときは、水気をよくふいてから油に入れてください。水分が残っていると油がはねます。揚げ油から目を離さず、使い終わった油は冷めてから片づけます。

トマトペーストを先に別の鍋で炒めておくと、生の酸味が抜けて、煮込みの色と味に深みが出ます。焦がさず、色がほんの少し濃くなるまでが目安です。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

羊肉の角切り、黄色いスプリットピー、玉ねぎ、トマトペースト、ドライライム、ターメリック、シナモン、じゃがいもを並べたホレシュ・ゲイメの材料

材料は、Turmeric & Saffron のレシピ(4〜6人分)をもとにしています。ポンドとカップの分量は、グラムとmlに換算しました。

11品目

煮込み

材料 分量 代替・備考
羊肉 900g 小さめの角切り。牛肉でも
黄色いスプリットピー 240ml ごみを除いて洗う
玉ねぎ 大1個 みじん切り
トマトペースト 大さじ2〜3
ドライライム 4〜5個 湯に5分浸してからフォークで穴をあける
ターメリック 小さじ1/2
シナモンパウダー ひとつまみ
ローズウォーター 小さじ1 好みで
塩・こしょう 適量
サラダ油 大さじ4 トマトペースト用大さじ1、玉ねぎ用大さじ3
水 適量 具が2.5〜5cmかぶるくらい
2品目

のせるじゃがいも

材料 分量 代替・備考
じゃがいも 大2個 皮をむいて薄切り
揚げ油 適量

黄色いスプリットピーは、乾燥えんどう豆の皮をむいて半分に割ったもので、輸入食材店や通販で手に入ります。ドライライムは中東食材店で売られています。ドライライムは穴をあけてから煮込むと、中まで煮汁がしみて酸味が出やすくなります。

コツ

メヘラーンは、豆が形を保ったままやわらかくなるのが理想で、心配なら豆を別の鍋で下ゆでして、煮込みの最後の30〜40分に加えるとよいと書いています。


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Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

ふっくらと炊き上げた白いご飯の横に、赤茶色の煮込みがたっぷり。とろりとした煮汁の中には、やわらかく煮えた羊肉と、黄色い小さな豆。その上に、カリッと揚げたじゃがいもが山のようにのっています。スプーンを入れると、ドライライムの甘酸っぱく、少しほろ苦い香りがふわりと立ちのぼる。ホレシュ・ゲイメ(khoresh gheymeh)は、イランの家庭で長く愛されてきた、肉と豆の煮込みです。

ムハッラム月に配られる一皿

イランの街角で、ムハッラム月に大鍋のゲイメを人々に配る様子

ホレシュ(khoresh)は、ペルシア語で煮込み料理のこと。ご飯にかけて食べるイランの煮込みは数えきれないほどありますが、ゲイメはそのなかでも特に身近なひとつです。イラン料理のブロガー、アズィーター・メヘラーン(Azita Mehran)は、自身のブログ Turmeric & Saffron で、ゲイメを大好きなホレシュの5本の指に入る料理と書き、これを作ると、国を離れて何年たっても家にいるような気持ちになると語っています。

イランの旅行会社 Visit Our Iran のブログによると、ゲイメは宗教行事とも深く結びついています。イマーム・フサインを悼むイスラム暦のムハッラム月には、街角に屋台が出て、甘い飲み物や紅茶、料理が無料でふるまわれます。こうして食べ物を分かち合う習わしをナズリ(nazri)といい、その料理の代表として挙げられているのが、羊肉とスプリットピーの煮込みにご飯を添えたゲイメです。

ゲイメの味の決め手は、ドライライム。ライムを丸ごと乾燥させたもので、ペルシア語ではリムー・アマーニー(limoo amani)とも呼ばれます。煮込むうちに中から酸味と独特のほろ苦さが溶け出し、トマトの甘みと羊肉の脂をきりっと引き締めます。

豆知識

メヘラーンは、ゲイメを大きな器に盛り、揚げたじゃがいもをのせて、バスマティライス、きゅうり入りのヨーグルト(マースト・オ・ヒヤール)、トマトときゅうりのサラダ(サラデ・シーラーズィー)、漬物(トルシー)と一緒に食卓に出すと書いています。


バスマティライスにかけて

ホレシュ・ゲイメとバスマティライス、ヨーグルトの小皿、サラダを並べたイランの食卓
バスマティライスやヨーグルト、サラダと一緒に食卓へ

ゲイメは、白いバスマティライスと一緒に食べます。ご飯を皿に広げ、煮込みをかけて、揚げたじゃがいもを崩しながら食べるのがおいしい。羊肉のうまみを吸った豆の甘み、ドライライムの酸味、じゃがいもの塩気とカリッとした食感が、ひと口ごとに混ざり合います。ヨーグルトやサラダを添えると、さっぱりとした口直しになります。

イランの煮込みをもっと知りたいなら、香草をたっぷり炒めて煮込む緑のゴルメサブジや、ざくろとくるみの甘酸っぱいフェセンジャンも作ってみてください。ご飯の底をカリッと焼くタフディーグを添えれば、イランの家庭の食卓がそろいます。

よくある質問

残ったゲイメを保存容器に入れ、揚げたじゃがいもは別にしておく様子

牛肉でも作れますか?

作れます。Turmeric & Saffron のレシピも、羊肉か牛肉のどちらかを使うとしています。牛肉の場合も、やわらかくなるまで煮込む時間の目安は同じです。

スプリットピーが煮崩れてしまいます。

豆の煮え方は豆によって違います。煮崩れが心配なら、豆を別の鍋で形が残る程度に下ゆでしておき、煮込みの最後の30〜40分に加えてください。

ドライライムは食べられますか?

ドライライムは煮汁に酸味と香りを移すためのものです。煮込んだあとは食べずに取り除いてもかまいません。

残ったらどうすればいいですか?

煮込みは粗熱をとってから冷蔵し、早めに食べきってください。温め直すときは鍋で煮立つまでしっかり温めます。揚げたじゃがいもは煮込みと別に保存し、食べるときにのせると食感が残ります。

主な参考リンク

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