とうもろこし皮を開き、赤い鶏肉の具を包んだメキシコのタマーレ
🔪下準備1時間
🔥調理1時間35分
🍽️分量4
🌍料理メキシコ料理・メソアメリカ料理
南米レシピ

タマーレの作り方|メキシコの蒸し包み

30分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: とうもろこし皮を戻す
STEP 11 / 7

とうもろこし皮を戻す

所要時間30分

火は使いません。大きなボウルに40から45度Cのぬるま湯を入れ、乾燥とうもろこし皮18から20枚を沈めます。浮く場合は皿をのせ、全体が湯に触れるようにします。30分後、皮がしなやかに曲がり、縦に軽く引いても割れにくい状態が目安です。破れた皮は包まず、蒸し器の底敷きへ回します。

手順2: 赤い鶏肉の具を作る
STEP 22 / 7

赤い鶏肉の具を作る

所要時間35分

鍋に鶏もも肉550g、水900ml、玉ねぎ1/2個、にんにく1片、ローリエ、塩小さじ1を入れ、強めの中火で沸かします。沸騰したら弱火に落とし、12から15分煮ます。鶏肉の中心温度が74度C以上、割った断面の肉汁が透明になれば取り出し、粗く裂きます。乾燥唐辛子は種を除き、熱湯で10分戻してから、戻し汁100ml、トマトピューレ、にんにく2片、オレガノ、クミン、アナトーと一緒に撹拌します。フライパンに米油大さじ1を中火で温め、残りの玉ねぎ薄切りを6分炒め、赤いソースを入れて弱めの中火で8分煮詰めます。鶏肉を戻し、汁気が木べらにまとわり、繊維が赤く染まるまで5分からめます。

手順3: マサ生地を練る
STEP 33 / 7

マサ生地を練る

所要時間12分

火は使いません。ボウルにマサ・ハリナ300g、ベーキングパウダー小さじ1と1/2、塩小さじ1を入れて混ぜます。別のボウルでラード70gを木べらで2分練り、白っぽく軽くなったら粉へ加えます。45度C前後に温めた鶏のゆで汁330mlを少しずつ加え、粉っぽさがなくなるまで混ぜます。生地は厚い味噌より柔らかく、スプーンで広げると筋が残る程度が目安です。固ければゆで汁を大さじ1ずつ足し、ゆるければマサ・ハリナを大さじ1足します。

手順4: 皮にマサを薄く広げる
STEP 44 / 7

皮にマサを薄く広げる

所要時間15分

火は使いません。戻した皮の水気を拭き、幅の広い端を手前に置きます。マサを大さじ2と1/2ほどのせ、皮の中央から上半分へ厚さ5から7mmで広げます。左右の端はそれぞれ1.5cm、下の細い端は5cmほど空けます。厚く塗ると仕上がりまで時間がかかり、薄すぎると具が破れます。指に水を少しつけると、生地がくっつきにくくなります。

手順5: 具をのせて折りたたむ
STEP 55 / 7

具をのせて折りたたむ

所要時間18分

火は使いません。赤い鶏肉の具を1本あたり大さじ1から1と1/2、マサの中央に細長く置きます。皮の左右を中央へ寄せ、マサ同士が軽く重なるように閉じます。次に下の細い端を上へ折り、筒状に整えます。上は少し開いていて構いません。具を入れすぎると包みの中で横から漏れるので、最初の3本は少なめに作ると形がつかみやすいです。

手順6: 立てて蒸す
STEP 66 / 7

立てて蒸す

所要時間65分

蒸し器の底に破れた皮を敷き、水を700ml入れて強火で沸騰させます。タマーレを折り目が下になるように立て、隙間がある場合は丸めたアルミホイルや空いた耐熱カップで支えます。ふたをして強火で5分、湯気が勢いよく出たら中火に落とし、55から60分蒸します。鍋底は常にふつふつ音がする状態を保ち、30分で熱湯150mlを鍋肌から足します。途中で水がなくなると皮が焦げ、マサに苦味が移ります。

手順7: 休ませて皮離れを確認する
STEP 77 / 7

休ませて皮離れを確認する

所要時間15分

火を止め、ふたを少しずらして10分休ませます。1本を開き、マサがとうもろこし皮からきれいに離れ、表面がべたつかず、指で押すとふっくら戻る状態なら完成です。中心がぬるい、またはマサが皮に厚く貼りつく場合は、再び中火で10から15分追加で蒸します。盛り付けは皮を開き、サルサとライムを添えます。皮そのものは食べません。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

タマーレに使うマサ・ハリナ、とうもろこし皮、乾燥唐辛子、アナトー、鶏肉、玉ねぎ、にんにく、ブロスを台所に並べた様子
タマーレはマサ・ハリナ、とうもろこし皮、赤い具、蒸し器の段取りを分けて準備する

この分量で小ぶりのタマーレが約12本できます。蒸し器に立てて入れやすい大きさです。大きく作ると蒸し時間が伸び、中心の火通りと生地の皮離れが読みにくくなります。

7品目

とうもろこし皮とマサ生地

材料 分量 代替・備考
乾燥とうもろこし皮 18から20枚 12枚は包む用、破れたものは底敷き用
ぬるま湯 約2L 40から45度C。皮を戻す用
マサ・ハリナ 300g コーンミールやコーンスターチでは代用しない
ベーキングパウダー 小さじ1と1/2、約6g 生地を重くしすぎないため
小さじ1、約5g マサ用
ラード 70g 米油60mlでも可。ただし香りと口当たりは軽くなる
鶏のゆで汁または無塩チキンブロス 330から380ml 45度C前後に温める。粉の吸水で調整
14品目

赤い鶏肉の具

材料 分量 代替・備考
鶏もも肉 550g 皮を外すと重くなりにくい。豚肩ロースでも可
900ml 鶏をゆでる用
玉ねぎ 1個、約200g 半分はゆで汁、半分はソース用
にんにく 3片、約15g ゆで汁1片、ソース2片
ローリエ 1枚 省略可
小さじ1と1/2 ゆで汁小さじ1、仕上げ小さじ1/2
乾燥グアヒージョまたはアンチョ 3本、約25g なければパプリカ大さじ1とチリパウダー小さじ1
アナトーシードまたはアナトーパウダー シード小さじ1、または粉小さじ1/2 色と土っぽい香りを補う
トマトピューレ 120g 完熟トマト1個をすりおろしても可
乾燥オレガノ 小さじ1 メキシカンオレガノならより近い
クミンパウダー 小さじ1/2 入れすぎるとタコスミート風になる
米油 大さじ1 ソースを炒める用
砂糖 小さじ1/2 唐辛子の苦味を丸める
ライム汁 小さじ2 仕上げ。レモン汁でも可
4品目

食卓に添えるもの

材料 分量 代替・備考
サルサロハまたはトマトサルサ 120g 市販品でも可
ライム 1個 くし形に4等分
パクチー 20g 苦手なら小ねぎ
リフライドビーンズ 240g 金時豆や黒豆をつぶしてもよい
アレルギーと食品安全

このレシピは鶏肉を使います。FoodSafety.gov は、鶏肉などの家禽類を中心温度74度Cまで加熱するよう案内しています。具は包む前に火を通しますが、蒸し上がりでも中心まで熱くなっているか確認してください。市販のマサ・ハリナやサルサは、製品により小麦、乳、大豆を含む場合があります。

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📊 栄養情報(1人分)
565
kcal
28.0g
タンパク質
24.0g
脂質
59.5g
炭水化物
7.0g
食物繊維
995mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
4人分

材料 4人分、約12 本

タマーレに使うマサ・ハリナ、とうもろこし皮、乾燥唐辛子、アナトー、鶏肉、玉ねぎ、にんにく、ブロスを台所に並べた様子
タマーレはマサ・ハリナ、とうもろこし皮、赤い具、蒸し器の段取りを分けて準備する

この分量で小ぶりのタマーレが約12 本できます。蒸し器に立てて入れやすい大きさです。大きく作ると蒸し時間が伸び、中心の火通りと生地の皮離れが読みにくくなります。

とうもろこし皮とマサ生地

材料 分量 代替・備考
乾燥とうもろこし皮 18から20 枚 12 枚は包む用、破れたものは底敷き用
ぬるま湯 約2L 40から45度C。皮を戻す用
マサ・ハリナ 300 g コーンミールやコーンスターチでは代用しない
ベーキングパウダー 小さじ1と1/2、約6 g 生地を重くしすぎないため
小さじ1、約5 g マサ用
ラード 70 g 米油60 mlでも可。ただし香りと口当たりは軽くなる
鶏のゆで汁または無塩チキンブロス 330から380 ml 45度C前後に温める。粉の吸水で調整

赤い鶏肉の具

材料 分量 代替・備考
鶏もも肉 550 g 皮を外すと重くなりにくい。豚肩ロースでも可
900 ml 鶏をゆでる用
玉ねぎ 1 個、約200 g 半分はゆで汁、半分はソース用
にんにく 3 片、約15 g ゆで汁1 片、ソース2 片
ローリエ 1 枚 省略可
小さじ1と1/2 ゆで汁小さじ1、仕上げ小さじ1/2
乾燥グアヒージョまたはアンチョ 3 本、約25 g なければパプリカ大さじ1とチリパウダー小さじ1
アナトーシードまたはアナトーパウダー シード小さじ1、または粉小さじ1/2 色と土っぽい香りを補う
トマトピューレ 120 g 完熟トマト1 個をすりおろしても可
乾燥オレガノ 小さじ1 メキシカンオレガノならより近い
クミンパウダー 小さじ1/2 入れすぎるとタコスミート風になる
米油 大さじ1 ソースを炒める用
砂糖 小さじ1/2 唐辛子の苦味を丸める
ライム汁 小さじ2 仕上げ。レモン汁でも可

食卓に添えるもの

材料 分量 代替・備考
サルサロハまたはトマトサルサ 120 g 市販品でも可
ライム 1 個 くし形に4等分
パクチー 20 g 苦手なら小ねぎ
リフライドビーンズ 240 g 金時豆や黒豆をつぶしてもよい
アレルギーと食品安全

このレシピは鶏肉を使います。FoodSafety.gov は、鶏肉などの家禽類を中心温度74度Cまで加熱するよう案内しています。具は包む前に火を通しますが、蒸し上がりでも中心まで熱くなっているか確認してください。市販のマサ・ハリナやサルサは、製品により小麦、乳、大豆を含む場合があります。

皮を開くと、とうもろこしと赤いソースの香りが立つ

蒸し器のふたを開けた瞬間、乾いたとうもろこし皮がふわっと甘く香ります。中から出てくるのは、トルティーヤより少しふっくらしたマサの生地と、唐辛子の赤いソースをまとった鶏肉。タマーレは、皿に盛る前から「包みを開ける」楽しさがある料理です。

タマーレ(tamal / tamales)は、マサと呼ばれるとうもろこしの生地に具をのせ、とうもろこし皮やバナナの葉で包んで蒸すメソアメリカ由来の料理です。Britannica は、マサ・ハリナを厚いペーストにし、皮や葉に広げて具を入れ、包んで蒸す料理として説明しています。メキシコでは日常の屋台料理でもあり、クリスマスやカンデラリア、家族が集まる tamalada の料理でもあります。

日本で作るときの難所は、味付けよりも生地の見極めです。小麦粉の生地と違い、マサはグルテンで伸びません。柔らかすぎると皮に貼りつき、硬すぎると蒸してもぼそっとします。この記事では、乾燥とうもろこし皮を使うメキシコ風の赤い鶏肉タマーレを、家庭の二段蒸し器で作れる形に落とします。

同じメキシコ料理の赤い煮込みならティンガ・デ・ポヨ、唐辛子ソースの奥行きを比べるならモレ・ポブラノへ進むと、タマーレの具の作り方が見えやすくなります。とうもろこし生地で具を受け止める料理としては、エルサルバドルのププサともつながります。

表記について

スペイン語では単数が tamal、複数が tamales です。英語圏では tamale / tamales の形が広く使われます。本記事では日本語の通りやすさを優先して「タマーレ」と書き、必要なところで tamal / tamales を併記します。

タマーレとは、マサを包んで蒸す携帯食から祝いの食卓へ広がった料理

タマーレは「包んで蒸す」料理なので、地域差が大きいです。メキシコでは乾いたとうもろこし皮で細長く包むものが多く、中米やカリブ海沿岸、ユカタン半島などではバナナの葉を使うものもあります。ニカラグアの大きなバホやナカタマル、ベネズエラのハジャカのように、葉で包む大きなごちそう料理にも近い発想があります。

見るポイント 現地での軸 日本の台所で守る軸
生地 nixtamal 由来のマサ、またはマサ・ハリナ とうもろこし粉ではなく、マサ・ハリナを探す
包み 乾燥とうもろこし皮、地域によりバナナの葉 皮はぬるま湯で戻し、破れたものは敷き紙に回す
豚、鶏、チーズ、豆、甘い具まで幅広い 初回は鶏肉の赤い具にして火通りを確認しやすくする
蒸し方 tamalera で大量に立てて蒸す 二段蒸し器、深鍋と蒸し台で縦に立てる
食べ方 アトーレ、サルサ、豆、卵料理など サルサ、ライム、豆スープ、チラキレス系の朝食へつなぐ

代替できない材料は、マサ・ハリナです。コーンミール、コーンスターチ、Harina P.A.N. は似た黄色い粉に見えても用途が違います。Harina P.A.N. はアレパには向きますが、タマーレでは皮離れや香りが変わります。初回は「masa harina」「tamales」と書かれたものを探してください。

一方、具の唐辛子は現実的に代替できます。乾燥グアヒージョやアンチョがあれば使います。なければ、パプリカ、少量のチリパウダー、アナトー、トマトで赤い香りを作ります。辛くするより、赤いソースが鶏肉へ絡んで、マサの甘さを切ることを優先します。

買い出しで迷う材料

タマーレで通販や輸入食材店を見る価値があるのは、肉や玉ねぎではありません。最優先はマサ・ハリナと乾燥とうもろこし皮です。ここを一般のとうもろこし粉へ置き換えると、蒸したあとに皮から剥がれにくく、口当たりも別物になります。

探すもの 買う時の目印 なければどうするか
マサ・ハリナ masa harina、instant corn masa flour、tamales 表記 別日に回す。コーンミールで強行しない
乾燥とうもろこし皮 corn husks、hojas para tamal 小さすぎる皮は2枚重ねて使う
乾燥グアヒージョ chile guajillo、ancho chile パプリカ、チリパウダー、アナトーで家庭版にする
アナトー annatto、achiote 省略可だが、赤みと香りは弱くなる
蒸し器 12本を立てて入れられる高さ 深鍋と蒸し台、空いた湯のみを支柱にして代用

乾燥とうもろこし皮は、戻すと破れるものが混ざります。必要本数ぴったりではなく、包む本数の1.5倍ほど用意します。破れた皮は捨てず、蒸し器の底に敷いたり、包みの外側へ重ねたりできます。

マサの粉は袋を開けると香りが落ちやすいので、余りは密閉して冷蔵、できれば1か月ほどで使い切ります。次に作るなら、同じ粉でププサやトルティーヤへ進むと回転しやすいです。

アナトーは必須ではありませんが、乾燥唐辛子がそろわない時に赤みと土っぽい香りを補ってくれます。タマーレ以外にも、中米の葉蒸し料理や赤い煮込みへ使い回せます。

掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。

タマーレは横倒しで水に触れると、生地が水っぽくなります。高さのある蒸し器があると、12本前後を立てて蒸しやすくなります。

鶏肉の具は包む前に火を通しますが、厚い肉を使う場合や豚肉へ替える場合は温度計があると判断がぶれません。見た目だけで不安な時の保険になります。

日本の台所で本場に寄せる分岐表

迷う点 現地寄せ 日本での現実解 避けたい方向
生地の粉 nixtamal 由来のマサ masa harina 表記を探す コーンミール、片栗粉、ホットケーキ粉で代用
油脂 ラードで軽く泡立てる ラード、または米油で軽めに作る バターを多く入れて乳製品の香りに寄せる
唐辛子 グアヒージョ、アンチョ、チレ・デ・アルボル パプリカ、チリパウダー、アナトーで赤い香りを補う 一味唐辛子だけで辛くする
包み とうもろこし皮を重ねて包む 破れた皮を二重にし、細い紐状の皮で結んでもよい ラップで蒸して香りを全部失う
蒸し器 tamalera に立てる 二段蒸し器、深鍋と蒸し台で立てる 横倒しで水に触れさせる

代替の優先順位は、粉、皮、蒸し方の順です。唐辛子は多少変わっても料理になりますが、マサ・ハリナと皮を外すと、タマーレらしい食感と香りが弱くなります。最初の買い出しでは、赤い具の材料より先に粉と皮を確保してください。

豚肉で作る場合は、豚肩ロース550gを3cm角に切り、水、玉ねぎ、にんにく、塩で40から50分煮て、箸でほぐれる柔らかさにします。FoodSafety.gov の安全温度では豚の塊肉は63度Cと休ませ時間が目安ですが、タマーレの具では安全温度を超えた後も、ほぐれる食感まで煮た方が包みやすくなります。

失敗しやすいところ

皿の上で、皮からきれいに離れるタマーレと、まだ水っぽく貼りつくタマーレを比べている様子
タマーレは皮離れで蒸し上がりを見る。水っぽい時は追加で蒸し、蒸し器の水位を確認する
症状 原因 戻し方
マサが皮に貼りつく 蒸し不足、生地がゆるすぎる 中火で10から15分追加蒸し。次回はゆで汁を控える
生地がぼそぼそする 水分不足、油脂が少ない 蒸す前ならゆで汁大さじ1ずつ足す。完成後はサルサを多めに添える
具が横から漏れる 具の入れすぎ、端を空けていない 具を大さじ1に減らし、左右1.5cmを空ける
皮が焦げる 蒸し器の水切れ、強火のまま蒸した 30分で熱湯を足し、湯気が出た後は中火にする
赤い具が水っぽい ソースを煮詰めていない 弱めの中火で5分追加し、木べらにまとわる濃度にする
味がぼやける マサの塩が足りない、酸味がない 食卓でライムとサルサを足す。次回はマサの塩を小さじ1守る

タマーレの失敗は、蒸し時間で戻せるものと戻せないものがあります。蒸し不足は戻せます。もう一度蒸せばよいだけです。戻しにくいのは、最初から水っぽすぎるマサと、焦げた皮です。マサは「塗れるけれど流れない」固さで止め、蒸し器の水位は必ず途中で見てください。

もうひとつ大事なのは、蒸し上がってすぐ食べないことです。火を止めて10分休ませると、マサのでんぷんが落ち着き、皮から剥がれやすくなります。開いた瞬間に少し貼りついても、2分置くと離れることがあります。

食べ方と献立

タマーレは、皮を開いてサルサをかけるだけで食べられます。赤い具なら、トマトサルサ、サルサベルデ、ライム、パクチーが合います。マサがやさしい味なので、皿の上で酸味を足すと重くなりません。

朝食に回すなら、タマーレ1本に卵、豆、サルサを添えます。前日に作ったチラキレス系のサルサが残っていれば、それを温めてかけるだけでも十分です。夜の献立なら、ポソレ・ロホのような大鍋汁と合わせると重いので、豆スープ、キャベツのライム和え、焼いた野菜くらいがちょうどよいです。

余った具は、翌日にトルティーヤで包めます。タキートのように巻いて焼く場合は、具の汁気を飛ばしてから使ってください。逆に、余ったマサだけではタマーレになりません。残ったマサは薄く丸めて焼き、豆やサルサをのせる軽い土台にすると使い切りやすいです。

保存と作り置き

タマーレは包んだ状態で保存できます。粗熱を取り、皮を閉じたまま保存容器に入れて冷蔵3日を目安に食べ切ります。冷凍する場合は1本ずつラップで包み、保存袋に入れて3週間を目安にします。冷凍時は皮を外さない方が乾きにくいです。

温め直しは蒸し器が一番です。冷蔵なら中火で10分、冷凍なら凍ったまま中火で20から25分蒸します。電子レンジを使う場合は、皮を少し湿らせ、ラップをふんわりかけて600Wで冷蔵1本2分、冷凍1本4分を目安にします。レンジだけだと端が乾きやすいので、食べる直前にサルサをかけて補います。

前日準備をするなら、具を作るところまでが安全です。マサを広げて包んだ状態で一晩置くと、皮が水分を吸い、蒸したあとに剥がれにくくなることがあります。大量に作る日は、午前中に具を作り、食べる2時間前から包む段取りが安定します。

よくある質問

Q1. マサ・ハリナがない場合、コーンミールで作れますか?

おすすめしません。コーンミールは挽いたとうもろこしで、タマーレ用のマサ・ハリナとは吸水、香り、まとまり方が違います。蒸した時にざらつきやすく、皮から剥がれにくくなります。タマーレを作る日は、粉が手に入ってから始めてください。

Q2. ラードを使わずに作れますか?

作れます。米油60mlで軽い生地になります。ただし、ラードを練った時のふんわりした口当たりと香りは弱くなります。米油版は、具を少し濃いめにして、食卓でサルサとライムを多めに添えると物足りなさが出にくいです。

Q3. 豚肉のタマーレに変える場合はどうしますか?

鶏肉を豚肩ロース550gに替え、3cm角に切って40から50分煮ます。箸で押すと繊維がほどけるくらいまで火を通し、赤いソースでからめます。蒸す時間は同じですが、具が大きいと包みにくいので、ほぐしてから使ってください。

Q4. とうもろこし皮は食べますか?

食べません。香りを移し、蒸している間に形を保つための包みです。皿に出したら皮を開き、中のマサと具だけを食べます。子どもや初めて食べる人へ出す時は、先にひと言添えると迷いません。

Q5. 何本まで一度に蒸せますか?

蒸し器に立てて入り、湯気の通り道が残る本数までです。ぎゅうぎゅうに詰めると中心が蒸れにくくなります。家庭の二段蒸し器なら、1段に6から8本を目安にし、多い時は2段に分けます。途中で上下を入れ替える場合は、やけどに注意し、ふたを開ける時間を短くしてください。

参考にした一次情報・基礎資料

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行タマーレの作り方|メキシコの蒸し包み
URL
https://sekaigohan.com/recipes/south-america/mexico/tamales
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年5月25日
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