こんがり焼いた白身魚に、ターメリックで黄色く色づいたココナッツソースをかけたサマキ・ワ・クパカとライム
🔪下準備15分
🔥調理25分
🌍料理タンザニア・スワヒリ料理

サマキ・ワ・クパカの作り方|ザンジバルの焼き魚にココナッツソースをかけて

約9分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 4

魚に下味をつける(約5分)

手順1: 魚に下味をつける(約5分)

ボウルに黒こしょう、ターメリック、パプリカ、クミンシード、にんにく、酢、塩を入れて混ぜます。魚の切り身を加え、両面にまんべんなくからめます。魚の表面全体が黄色く染まり、スパイスが均一に行き渡ればよい状態です。ソースを作る間、そのままおいて味をなじませます。

STEP 22 / 4

ココナッツソースを煮詰める(8〜10分)

手順2: ココナッツソースを煮詰める(8〜10分)

鍋にココナッツクリーム、ターメリック、ライム果汁、塩を入れて混ぜ、中火にかけます。沸騰したら火を少し弱め、ときどき混ぜながら8〜10分煮詰めます。木べらでなぞると跡がゆっくり消えるくらいのとろりとした濃度になれば十分です。

STEP 33 / 4

魚を焼く(約6〜8分)

手順3: 魚を焼く(約6〜8分)

フッ素樹脂加工のフライパンにサラダ油大さじ3を入れて中火で熱し、魚の切り身を並べます。動かさずに焼いて、下の面がこんがりとした黄金色になったら、フライ返しでそっと裏返し、もう片面も同じように焼きます。身のいちばん厚い部分に竹串を刺し、中まで白く不透明になっていれば焼き上がりです。

STEP 44 / 4

ソースを注いで5分煮る(約5分)

手順4: ソースを注いで5分煮る(約5分)

焼いた魚が入ったフライパンに、煮詰めたココナッツソースを注ぎます。中火にかけてふつふつと煮立たせ、約5分、スプーンでソースを魚にかけながら煮ます。ソースが魚にからみ、表面がつややかになったら火を止め、塩で味を調えます。

魚は、身のいちばん厚い部分まで白く不透明になり、竹串がすっと通るまで火を通してください。また、ソースを注いでから煮るときに魚を何度も返すと、身が崩れやすくなります。返すのは焼くときの1回だけにし、ソースはスプーンで上からかけましょう。ココナッツにアレルギーのある人は食べないでください。

ココナッツクリームを強火でぐらぐら煮立てると、油が分離して表面に浮くことがあります。分離しかけたら火を弱め、木べらで混ぜてください。中火から弱めの中火で煮詰めると、なめらかなソースに仕上がります。

ライムの酸味は、煮詰めるとやわらぎます。食べるときにもう少し酸味がほしければ、ライムをくし形に切って添え、各自で搾れるようにすると、さっぱりとした後味になります。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

白身魚の切り身、ココナッツクリーム、ライム、ターメリック、パプリカ、クミンシード、にんにく、酢を並べた材料

材料は、ケニアの料理人アリ・マンドリーがThe Standardで紹介したレシピにもとづいています。元のレシピに人数の記載はないので、魚500gを4人分としています。

9品目

魚の下味

材料 分量 代替・備考
白身魚の切り身 500g タイ、スズキ、タラなど身のしっかりしたもの
粗びき黒こしょう 小さじ1
ターメリック(パウダー) 小さじ1
パプリカパウダー 小さじ1/2
クミン(ホール) 小さじ1/2
にんにく 小さじ1 みじん切り
酢 大さじ3 穀物酢などの透明な酢
塩 適量
サラダ油 大さじ3 焼く用
4品目

ココナッツソース

材料 分量 代替・備考
ココナッツクリーム 500ml ココナッツミルクを使う場合は煮詰める時間を長めに
ターメリック(パウダー) 小さじ1
ライム 1個分の果汁 レモン果汁でも可
塩 適量

ココナッツクリームは、ココナッツミルクよりも脂肪分が多く濃厚で、短い時間でソースにとろみがつきます。缶や紙パックで輸入食材店やスーパーの輸入食品の棚に並んでいます。ターメリックは下味とソースの両方に使い、魚もソースも鮮やかな黄色に仕上がります。

コツ

魚の切り身は、焼く前にペーパータオルで表面の水気をしっかりふいてから下味をつけます。水気が残っていると、焼くときに油がはねやすく、皮や表面がフライパンに張りつく原因になります。


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Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

夕方の浜に、帆を張った木造の船が戻ってきます。漁師たちが運び上げた魚は、そのまま市場へ。日が傾くころには、炭火の網の上で魚が焼かれ、香ばしい煙が港のあたりに漂います。焼けた魚には、ココナッツの甘い香りとライムの酸味をまとった黄色いソースがたっぷりかけられる。サマキ・ワ・クパカ(samaki wa kupaka)は、タンザニアのザンジバルをはじめ、インド洋に面したスワヒリ海岸で食べられている、焼き魚のココナッツソースがけです。

ザンジバルの市場と、帆船の漁師たち

ザンジバルの浜に三角帆の木造船が並び、漁師が魚を運ぶ夕方の港

中東やアフリカの料理を長く研究してきた料理研究家アニッサ・ヘルーは、ザンジバルの食品市場を、人と食材であふれた目を見張るほどにぎやかな場所と書いています。並ぶ魚は、美しい帆船で沖に出た地元の漁師たちがとってきたもの。島の人々は、その魚を炭火で焼いて食べるのだといいます。

ヘルーが紹介しているのは、そんな焼き魚を、クリーミーでスパイシーなソースでいっそうおいしく食べるザンジバル流の食べ方です。伝統的には大きな魚を1尾まるごと焼きますが、小さな魚を1人1尾ずつ焼いてもかまわないそうです。サマキはスワヒリ語で「魚」のこと。インド洋の交易で行き交ったスパイスと、海岸に茂るココナッツの木。スワヒリ海岸の恵みがひと皿に集まった料理です。

豆知識

サマキ・ワ・クパカは、タンザニアのザンジバルだけでなく、ケニアのモンバサなど、同じスワヒリ語圏の海岸の町でも食べられています。ケニアの新聞The Standardは、この料理を「典型的なスワヒリのごちそう」として、料理人アリ・マンドリーのレシピを紹介しています。鶏肉を同じようにココナッツソースで仕上げる料理は「クク・パカ」と呼ばれます。

炭火の網から、家庭のフライパンへ

家庭のフライパンで、ターメリックで黄色く下味をつけた白身魚の切り身を焼く

ザンジバルの人々が魚を焼くのは炭火のグリルです。ヘルーは、炭火のグリルや上火のオーブングリルがなければ、コンロにのせるグリルパンでも焼けると書いています。今回のレシピのもとにしたマンドリーの作り方は、さらに家庭向けで、魚の切り身をフライパンで焼き、同じフライパンにソースを注いで仕上げます。

炭火で焼いた香ばしさには届きませんが、切り身を使えば骨を気にせず食べられ、日本の台所でもすぐに作れます。魚は、タイやスズキ、タラなどの身のしっかりした白身魚が向いています。焼いている間に崩れにくく、ココナッツソースの濃厚さにも負けません。


ウガリとカチュンバリを添えて

サマキ・ワ・クパカの皿に、白いウガリとトマトと玉ねぎのカチュンバリ、唐辛子を添えた食卓
ウガリとカチュンバリ、好みで唐辛子を添えて

マンドリーのレシピでは、サマキ・ワ・クパカにウガリとカチュンバリを添え、好みでピリピリ(唐辛子)を添えて出しています。ウガリはとうもろこしの粉を練り上げた、東アフリカの主食。指でちぎって丸め、ココナッツソースをすくって魚と一緒に食べます。カチュンバリは、トマトと玉ねぎを刻んで塩やライムであえたサラダで、こってりしたソースの口直しになります。

ウガリの代わりに、ご飯にソースをかけて食べるのも日本の台所では手軽です。主食から作ってみたいなら、タンザニアのウガリを練って添えてみてください。同じスワヒリ海岸のココナッツ料理なら、ケニアの鶏肉のココナッツ煮込みクク・パカと食べ比べると、魚と鶏でソースの印象がどう変わるかがわかります。

よくある質問

残ったサマキ・ワ・クパカを保存容器に入れ、ソースごと冷ましているところ

丸ごとの魚で作れますか?

作れます。ザンジバルでは、伝統的に大きな魚を1尾まるごと炭火で焼くそうです。家庭では、小さめの魚を1人1尾ずつグリルパンや魚焼きグリルで焼き、中まで火が通ったら皿に盛って、温めたソースをかけてください。

ココナッツミルクで代用できますか?

できます。ココナッツミルクはクリームよりも水分が多いので、ソースを煮詰める時間を長めにとり、とろりとした濃度になるまで煮詰めてください。

辛い料理ですか?

このレシピは、黒こしょうの刺激がある程度で、強い辛さはありません。辛さがほしい場合は、マンドリーのレシピのように、食べるときに唐辛子を添えてください。

残ったらどうすればいいですか?

粗熱をとってから保存容器に入れて冷蔵し、早めに食べきってください。温め直すときは、ソースごと鍋に入れて弱めの中火にかけ、魚の中まで熱くなるまで温めます。

主な参考リンク

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