ターメリックで黄色く染まった揚げ魚と玉ねぎを、マスタードシードと唐辛子を加えた酢に漬けたモーリシャスのヴィンダイ
🔪下準備10分
🔥調理15分
🌍料理モーリシャス料理

ヴィンダイ・ポワソンの作り方|モーリシャスの揚げ魚をターメリックとからしの酢に漬けて

約10分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 5

魚を揚げ焼きにする(約6分)

手順1: 魚を揚げ焼きにする(約6分)

フライパンに底から5mmほどの深さまでサラダ油を入れて中火で熱し、魚の切り身を並べます。動かさずに焼いて、下の面が薄い黄金色になったら裏返し、もう片面も同じ色になるまで焼きます。身のいちばん厚い部分まで白く不透明になり、竹串がすっと通れば焼き上がりです。魚をいったん取り出し、ペーパータオルの上で油をきります。

STEP 22 / 5

玉ねぎ、しょうが、にんにくをさっと炒める(約1分)

手順2: 玉ねぎ、しょうが、にんにくをさっと炒める(約1分)

フライパンの余分な油を大さじ2ほど残して捨て、同じ油で玉ねぎ、しょうが、にんにくを中火でさっと炒めます。炒めるのは香りが立つまでのほんの短い時間で、玉ねぎのしゃきっとした歯ざわりが残るうちに次へ進みます。

STEP 33 / 5

ターメリックを溶かした酢を加える(約1分)

手順3: ターメリックを溶かした酢を加える(約1分)

酢100mlにターメリックを入れて、粉が溶けて均一な黄色になるまでよく混ぜておきます。これをフライパンに注ぎ、玉ねぎと全体になじむように混ぜます。酢がふつふつとしたら、すぐに次の手順へ進みます。

STEP 44 / 5

魚を戻し、マスタードシードと唐辛子であえる(約2分)

手順4: 魚を戻し、マスタードシードと唐辛子であえる(約2分)

火を弱火に落とし、揚げ焼きにした魚をフライパンに戻して、つぶしたマスタードシードと唐辛子をふり入れます。魚が崩れないよう、フライパンをゆすったり、へらで底から返したりしながら、魚の表面全体に黄色い酢と玉ねぎ、スパイスがまんべんなくからむまで、やさしくあえます。

STEP 55 / 5

瓶に詰めて、冷蔵庫で寝かせる(約5分+数日)

手順5: 瓶に詰めて、冷蔵庫で寝かせる(約5分+数日)

煮沸などで清潔にした大きめのガラス瓶に、魚を詰めます。その上に、しゃきっとした玉ねぎと残った酢を注ぎ入れ、ふたをします。粗熱がとれたら冷蔵庫に入れ、数日寝かせて味をなじませてから食べます。魚の中まで黄色く色づき、酢の角がとれてまろやかになれば食べごろです。

ヴィンダイは冷蔵庫で保存する漬け物です。瓶は熱湯で煮沸するなどして清潔にし、取り出すときは清潔な箸やスプーンを使ってください。SBSのレシピでは冷蔵で最長2週間もつとされていますが、家庭の冷蔵庫の温度や扱い方で変わります。においや見た目に異変を感じたら食べないでください。魚にアレルギーのある人は食べないでください。

揚げ焼きの段階で魚にしっかり火を通しておくと、あえるときや瓶に詰めるときにも身が崩れにくくなります。焼き色は薄い黄金色で十分です。濃く焼きすぎると、表面が硬くなって酢がしみこみにくくなります。

マスタードシードは、乾いたフライパンで軽く炒ってからつぶすと、香ばしさが加わります。はじけて飛ぶので、ふたをしながら弱火で炒ってください。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

白身魚の切り身、玉ねぎ、しょうが、にんにく、ターメリック、マスタードシード、赤唐辛子、酢を並べたヴィンダイの材料

材料は、SBSのFood Safariに載ったロビン・トゥシャールのレシピ(4〜6人分)を、家庭で作りやすいように半量にしたものです。元のレシピはオーストラリアの計量(大さじ1=20ml)なので、しょうがは日本の計量に置き換えています。

3品目

魚

材料 分量 代替・備考
白身魚の切り身 500g 身が厚くしっかりしたもの。タラ、メカジキ、サワラなど
サラダ油 適量 揚げ焼き用。フライパンの底から5mmほど
塩 少々 魚に軽くふる
7品目

スパイスの酢

材料 分量 代替・備考
玉ねぎ 1個 厚めの薄切り
しょうが 小さじ2 すりおろす
にんにく 2〜3かけ 薄切りかみじん切り
ターメリック(パウダー) 小さじ1
酢 100ml 穀物酢などの透明な酢
マスタードシード(黒) 小さじ1/2 乳鉢で軽くつぶす
赤唐辛子 1本 細い輪切り。辛さは好みで

魚は、揚げ焼きにしても崩れにくい、身の厚い白身魚を選んでください。薄い切り身だと、酢であえるときに身が割れてしまいます。マスタードシードは、黒い粒のものを使うとからしのような香りが強く出ます。乳鉢で軽くつぶすと、香りが酢によく移ります。

コツ

魚は揚げ焼きにする前に、ペーパータオルで表面の水気をしっかりふき取り、軽く塩をふります。水気が残っていると、油がはねるうえに、表面がかりっと焼けません。


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Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

首都ポートルイスの中央市場には、朝から色とりどりの野菜や果物、香辛料の袋が山のように並びます。その奥の魚売り場で、とれたての魚を手に入れて帰る。家の台所では、魚をこんがり揚げ焼きにして、鮮やかな黄色のターメリックと、ぷちぷちとはじけるマスタードシードを溶かした酢に漬け込みます。数日たって瓶のふたを開けると、酢の酸味とスパイスの香りが立ちのぼる。ヴィンダイ(vindaye)は、モーリシャスの家庭で受け継がれてきた、魚のスパイス酢漬けです。

ポートルイスの市場に、クレオールとインドと中国が重なる

モーリシャスの首都ポートルイスの中央市場で、ヴィンダイの揚げ焼きに使う白身魚や香辛料が並ぶにぎやかな売り場

モーリシャスはアフリカ大陸の東、インド洋に浮かぶ島国です。モーリシャスにルーツをもつ料理研究家セリーナ・ペリアンピライは、この島の料理をクレオール、フランス、インド、中国の影響が入り混じったものだと紹介しています。ポートルイスの中央市場や屋台、色鮮やかなタミルの寺院、伝統の踊りセガ。島の暮らしのあちこちに、いくつもの文化が重なっています。

ペリアンピライは、ヴィンダイを酸味と辛味の効いたモーリシャスの伝統料理として挙げています。豆入りの薄焼きパン、ドール・プリや、トマトの煮込みルガイユと並ぶ、島の家庭の味です。ターメリックとマスタードシード、そして酢。インドの台所でなじみのある香辛料を使いながら、酢でしっかり漬けて保存する。いくつもの文化が一つの瓶に収まったような料理です。

豆知識

オーストラリアの公共放送SBSの料理番組「Food Safari」でヴィンダイを紹介したロビン・トゥシャールは、この料理を、低脂肪で、たんぱく質とオメガ3脂肪酸が豊富な一皿として紹介しています。彼女自身は、蒸したご飯と一緒に昼ごはんや手早い夕食にしているそうです。

揚げて、漬けて、数日待つ

清潔なガラス瓶に、黄色い魚と玉ねぎ、マスタードシードを入れた酢を詰めて冷蔵庫で寝かせる

ヴィンダイには、大きく分けて二つの作り方があります。今回紹介するのは、SBSのFood Safariに載ったロビン・トゥシャールのレシピで、揚げ焼きにした魚をスパイスの酢であえ、瓶に詰めて冷蔵庫で数日寝かせてから食べる酢漬けの作り方です。仕上げてすぐよりも、時間をおくことで、魚の中までターメリックと酢の味がしみこみます。

もう一つは、ペリアンピライが紹介している、マスタードシードを油ではじけさせ、玉ねぎ、にんにく、しょうが、ターメリックを炒めてから、魚と酢、砂糖を加えて10〜15分煮る作り方です。こちらはその日のうちに食べられます。酢漬けは作り置きに、煮る作り方はすぐ食べたい日に。同じ名前でも、待つか待たないかで、料理の表情が変わります。


白いご飯と、モーリシャスの食卓

ご飯を盛った皿に、黄色いヴィンダイの魚と玉ねぎを添えたモーリシャスの家庭の昼ごはん
蒸したご飯に、ヴィンダイの魚と玉ねぎを添えて

寝かせたヴィンダイは、瓶から取り出して、室温に少しおいてから食べると、香りがよく立ちます。トゥシャールのように、蒸したご飯と合わせれば、手軽な昼ごはんや夕食になります。ペリアンピライも、煮る作り方のヴィンダイを、刻んだパクチーを散らしてご飯と一緒に出しています。酢の酸味がご飯によく合うので、魚の切り身ひと切れで、ご飯がどんどん進みます。

モーリシャスの食卓をもっと味わうなら、同じ島の屋台の味、豆入りの薄焼きパンドール・プリと一緒に並べてみてください。インド洋の島の料理なら、セーシェルのタコのカレーカリ・ココ・ズーリットもあわせてどうぞ。

よくある質問

冷蔵庫で寝かせたヴィンダイの瓶から、清潔な箸で魚を取り出しているところ

作ってすぐに食べられますか?

この記事の作り方は、数日寝かせて味をなじませる酢漬けです。すぐに食べたい場合は、ペリアンピライのように、マスタードシードを油ではじけさせ、玉ねぎ、にんにく、しょうが、ターメリックを炒めてから、魚と酢、砂糖、塩を加え、蓋をして10〜15分、魚に火が通るまで煮る作り方がおすすめです。

どんな魚が向いていますか?

身が厚く、加熱しても崩れにくい白身魚が向いています。SBSのレシピは、身の厚い白身魚の切り身を使っています。タラやメカジキ、サワラなど、手に入りやすい魚で作ってください。

辛い料理ですか?

辛さは赤唐辛子の量で決まります。唐辛子を入れなければ、ターメリックとマスタードシードの香りと、酢の酸味が中心の味になります。

酢の量を減らしてもいいですか?

酢は味つけだけでなく、魚を漬けて保存する役目も果たしています。酢を減らすと保存性が落ちるので、酸味が気になるときは、量を減らすのではなく、食べるときに瓶から取り出して、少し室温においてから食べてください。

主な参考リンク

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